JPH0246650B2 - - Google Patents
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- JPH0246650B2 JPH0246650B2 JP55115093A JP11509380A JPH0246650B2 JP H0246650 B2 JPH0246650 B2 JP H0246650B2 JP 55115093 A JP55115093 A JP 55115093A JP 11509380 A JP11509380 A JP 11509380A JP H0246650 B2 JPH0246650 B2 JP H0246650B2
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Description
本発明はFe−Al−Si系高透磁率磁性合金の製
造方法に関する。 Fe−Al−Si系高透磁率磁性合金は通常「セン
ダスト合金」と命名され、高透磁率、高磁束密度
で比較的高い電気抵抗率で、しかも高硬度を有す
るもので、磁気ヘツド用コア材料として多用され
ている。 しかしセンダスト合金は高透磁率を得るための
組成範囲が狭く、その結果、再現性、ばらつきを
抑えるためには製造管理を極めて厳格にする必要
がある。但し現状ではコスト、品質の点から上記
厳格性を追求することが困難であり、一方では合
理的な解決手段が不明確であり、実際にはほとん
どなされていない。 従来センダスト合金の熱処理の出発温度は800
〜1250℃で行なわれ、その冷却速度は0.01〜0.08
℃/secで遅く、生産性が悪く、品質の再現性に
も問題があつた。またこれらの条件は経験的知識
に負うところが大であつた。 また従来、センダスト合金の熱処理に関する研
究は、例えば山本(電気学会論文集第5巻4号
1944年)らによつてその効果が発表されている。
この報告によれば、熱処理することにより結晶粒
が大きくなり透磁率も大きくなり、ヒステリシス
損が減少し、また結晶粒が大きくなるに従い内部
歪も少なくなり、更に介在物又は不純物が結晶粒
の小さい場合より少ないためであるとされてい
る。この論文には種々の熱処理条件が検討されて
いるが、介在物又は不純物といわれる「異相」が
完全に消滅しているのではなく、その割合が小さ
くなつて磁気特性が改善されているものである。
そして処理条件はいずれも一段(一回)の熱処理
の効果でしかなく、未だ改善の余地が残つている
といえる。 他方最近の磁気記録技術の進歩により、磁気特
性及び耐摩耗性の向上並びに製造容易なセンダス
ト合金の出現が望まれていた。 本発明はかかる点に鑑み、以下の構成に示す二
段処理を施し、かつ各熱処理時の冷却条件を適切
に設定することにより、窒素、酸素がほとんど存
在しないばかりか、DO3型規則格子をとるFe3
(Si、Al)の生成量を制御し、異相を消滅させ、
更には結晶の内部応力を除去せしめ、透磁率等の
磁気特性を改善することを主たる目的とする。 本発明は、第1に珪素4〜13重量%、アルミニ
ウム4〜13重量%、鉄75〜92重量%及び不可避の
不純物からなる磁性合金を溶解した後、第1段熱
処理として950〜1300℃を出発温度とし0.1〜1.0
℃/secの降温速度で室温まで冷却後、第2段熱
処理として600〜1000℃まで加熱した後、1時間
保持し、0.08〜0.8℃/secの降温速度で室温まで
冷却したことを特徴とする高透磁率磁性合金の製
造方法であり、 第2に、珪素4〜13重量%、アルミニウム4〜
13重量%、鉄75〜13重量%の主成分とし、副成分
としてバナジウム、ニオブ、タンタル、クロム、
モリブデン、タングステン、銅、ゲルマニウム、
チタン、ニツケル、コバルト、マンガン、ジルコ
ニウム、ランタンの1種類又は2種類以上を0.01
〜5重量%からなる磁性合金を溶解した後、第1
段熱処理として950〜1300℃を出発温度とし0.1〜
1.0℃/secの降温速度で室温まで冷却後、第2段
熱処理として600〜1000℃まで加熱した後、1時
間保持し、0.08〜0.8℃/secの降温速度で室温ま
で冷却したことを特徴とする高透磁率磁性合金の
製造方法である。尚、以下の説明では重量%の表
示を単に%と表示する。 この場合、珪素量を4〜13%、アルミニウム量
を4〜13%としたのは、この範囲外では透磁率が
著しく劣化するためである。また、副成分として
添加されるバナジウム、ニオブ、タンタル、クロ
ム、モリブデン、タングステン、銅、ゲルマニウ
ム、チタン、ニツケル、コバルト、マンガン、ジ
ルコニウム、ランタンの各元素は、合金の電気抵
抗を大きくする効果があるため、渦電流損失を小
さくさせ、このために透磁率を向上させる働きを
有するものである。これらの副成分は添加量とと
もに電流抵抗が大きくなり、これにより透磁率も
大きくなるが、0.01%未満ではその効果が明らか
ではなく、5%を超えて添加すると渦電流損失は
小さくなるが、逆にヒステリシス損失が大きくな
り、結果として、透磁率を低下させてしまう。こ
のため、添加量としては0.01〜5%が好ましい。 また上記磁性合金を溶解、鋳造し、室温まで冷
却された鋳塊を第1段熱処理として溶体化処理す
るのは、Fe3(Si、Al)又はFe(Si、Al、M)(M
は上記の副成分元素)なる異相が結晶粒内及び又
は結晶粒界に析出する事を防止するためである。
再加熱温度を600〜1000℃としたのは、第1段処
理だけの場合の透磁率の最高値以上が確保される
範囲に限定したものである。0.1〜1.0℃/secの速
度は実用上制御容易な温度のためである。 そして室温から一旦加熱後、第2段の冷却速度
を0.08〜0.8/secで制御することにより、透磁率
が急速に上昇することは後述の通りである。0.08
℃/sec未満では第1段処理だけのものと透磁率
に変化がなく、0.8℃/sec以上では、異相が析出
し透磁率が急激に低下してしまう。 以下、本発明の各実施例について詳細に説明す
る。 実施例 1 Si9.6重量%−Al6.0重量%−Fe残の合金につい
て、(1)真空溶解による溶解あがりのもの(試料
とする)、(2)試料を1200℃で1時間保持し、
3000℃/hr(≒0.833℃/sec)の冷却速度で水素
雰囲気中で一段熱処理したもの(以下試料とす
る)との試料を2種用意する。そしてこの磁気測
定用試料は、外径8mm、内径4mm、厚さ0.2mmの
寸法を有するトロイダルコアに形成する。 上記試料、を、熱処理温度をパラメータと
し、夫々の温度で1時間保持し、200℃/Hr(≒
0.056℃/sec)として夫々同時に水素雰囲気中で
熱処理を施す。このときの印加磁場を10mOeと
し、0.3kHz及び100kHzにおける実効透磁率μeと
熱処理温度との関係を第1図A及びBに示す。 第1図により明らかな如く、熱処理温度の上昇
に伴ない試料、いずれもμeはどの周波数で
も増加する傾向にあり、処理温度800℃で夫々ピ
ーク値を示し、それ以上の処理温度では漸減傾向
にある。800℃の熱処理温度で試料、を比較
した場合、0.3kHzでは1.5倍、100kHzでは約1.4倍
と試料即ち二段処理した合金のものが大きいこ
とが理解される。 尚、異相の有無を調べるため、これらの試料
、を研磨し、10%硝酸アルコールでエツチン
グし、顕微鏡で観察すると共に、X線マイクロア
ナライザで異相を観察した結果を第1表に示す。
造方法に関する。 Fe−Al−Si系高透磁率磁性合金は通常「セン
ダスト合金」と命名され、高透磁率、高磁束密度
で比較的高い電気抵抗率で、しかも高硬度を有す
るもので、磁気ヘツド用コア材料として多用され
ている。 しかしセンダスト合金は高透磁率を得るための
組成範囲が狭く、その結果、再現性、ばらつきを
抑えるためには製造管理を極めて厳格にする必要
がある。但し現状ではコスト、品質の点から上記
厳格性を追求することが困難であり、一方では合
理的な解決手段が不明確であり、実際にはほとん
どなされていない。 従来センダスト合金の熱処理の出発温度は800
〜1250℃で行なわれ、その冷却速度は0.01〜0.08
℃/secで遅く、生産性が悪く、品質の再現性に
も問題があつた。またこれらの条件は経験的知識
に負うところが大であつた。 また従来、センダスト合金の熱処理に関する研
究は、例えば山本(電気学会論文集第5巻4号
1944年)らによつてその効果が発表されている。
この報告によれば、熱処理することにより結晶粒
が大きくなり透磁率も大きくなり、ヒステリシス
損が減少し、また結晶粒が大きくなるに従い内部
歪も少なくなり、更に介在物又は不純物が結晶粒
の小さい場合より少ないためであるとされてい
る。この論文には種々の熱処理条件が検討されて
いるが、介在物又は不純物といわれる「異相」が
完全に消滅しているのではなく、その割合が小さ
くなつて磁気特性が改善されているものである。
そして処理条件はいずれも一段(一回)の熱処理
の効果でしかなく、未だ改善の余地が残つている
といえる。 他方最近の磁気記録技術の進歩により、磁気特
性及び耐摩耗性の向上並びに製造容易なセンダス
ト合金の出現が望まれていた。 本発明はかかる点に鑑み、以下の構成に示す二
段処理を施し、かつ各熱処理時の冷却条件を適切
に設定することにより、窒素、酸素がほとんど存
在しないばかりか、DO3型規則格子をとるFe3
(Si、Al)の生成量を制御し、異相を消滅させ、
更には結晶の内部応力を除去せしめ、透磁率等の
磁気特性を改善することを主たる目的とする。 本発明は、第1に珪素4〜13重量%、アルミニ
ウム4〜13重量%、鉄75〜92重量%及び不可避の
不純物からなる磁性合金を溶解した後、第1段熱
処理として950〜1300℃を出発温度とし0.1〜1.0
℃/secの降温速度で室温まで冷却後、第2段熱
処理として600〜1000℃まで加熱した後、1時間
保持し、0.08〜0.8℃/secの降温速度で室温まで
冷却したことを特徴とする高透磁率磁性合金の製
造方法であり、 第2に、珪素4〜13重量%、アルミニウム4〜
13重量%、鉄75〜13重量%の主成分とし、副成分
としてバナジウム、ニオブ、タンタル、クロム、
モリブデン、タングステン、銅、ゲルマニウム、
チタン、ニツケル、コバルト、マンガン、ジルコ
ニウム、ランタンの1種類又は2種類以上を0.01
〜5重量%からなる磁性合金を溶解した後、第1
段熱処理として950〜1300℃を出発温度とし0.1〜
1.0℃/secの降温速度で室温まで冷却後、第2段
熱処理として600〜1000℃まで加熱した後、1時
間保持し、0.08〜0.8℃/secの降温速度で室温ま
で冷却したことを特徴とする高透磁率磁性合金の
製造方法である。尚、以下の説明では重量%の表
示を単に%と表示する。 この場合、珪素量を4〜13%、アルミニウム量
を4〜13%としたのは、この範囲外では透磁率が
著しく劣化するためである。また、副成分として
添加されるバナジウム、ニオブ、タンタル、クロ
ム、モリブデン、タングステン、銅、ゲルマニウ
ム、チタン、ニツケル、コバルト、マンガン、ジ
ルコニウム、ランタンの各元素は、合金の電気抵
抗を大きくする効果があるため、渦電流損失を小
さくさせ、このために透磁率を向上させる働きを
有するものである。これらの副成分は添加量とと
もに電流抵抗が大きくなり、これにより透磁率も
大きくなるが、0.01%未満ではその効果が明らか
ではなく、5%を超えて添加すると渦電流損失は
小さくなるが、逆にヒステリシス損失が大きくな
り、結果として、透磁率を低下させてしまう。こ
のため、添加量としては0.01〜5%が好ましい。 また上記磁性合金を溶解、鋳造し、室温まで冷
却された鋳塊を第1段熱処理として溶体化処理す
るのは、Fe3(Si、Al)又はFe(Si、Al、M)(M
は上記の副成分元素)なる異相が結晶粒内及び又
は結晶粒界に析出する事を防止するためである。
再加熱温度を600〜1000℃としたのは、第1段処
理だけの場合の透磁率の最高値以上が確保される
範囲に限定したものである。0.1〜1.0℃/secの速
度は実用上制御容易な温度のためである。 そして室温から一旦加熱後、第2段の冷却速度
を0.08〜0.8/secで制御することにより、透磁率
が急速に上昇することは後述の通りである。0.08
℃/sec未満では第1段処理だけのものと透磁率
に変化がなく、0.8℃/sec以上では、異相が析出
し透磁率が急激に低下してしまう。 以下、本発明の各実施例について詳細に説明す
る。 実施例 1 Si9.6重量%−Al6.0重量%−Fe残の合金につい
て、(1)真空溶解による溶解あがりのもの(試料
とする)、(2)試料を1200℃で1時間保持し、
3000℃/hr(≒0.833℃/sec)の冷却速度で水素
雰囲気中で一段熱処理したもの(以下試料とす
る)との試料を2種用意する。そしてこの磁気測
定用試料は、外径8mm、内径4mm、厚さ0.2mmの
寸法を有するトロイダルコアに形成する。 上記試料、を、熱処理温度をパラメータと
し、夫々の温度で1時間保持し、200℃/Hr(≒
0.056℃/sec)として夫々同時に水素雰囲気中で
熱処理を施す。このときの印加磁場を10mOeと
し、0.3kHz及び100kHzにおける実効透磁率μeと
熱処理温度との関係を第1図A及びBに示す。 第1図により明らかな如く、熱処理温度の上昇
に伴ない試料、いずれもμeはどの周波数で
も増加する傾向にあり、処理温度800℃で夫々ピ
ーク値を示し、それ以上の処理温度では漸減傾向
にある。800℃の熱処理温度で試料、を比較
した場合、0.3kHzでは1.5倍、100kHzでは約1.4倍
と試料即ち二段処理した合金のものが大きいこ
とが理解される。 尚、異相の有無を調べるため、これらの試料
、を研磨し、10%硝酸アルコールでエツチン
グし、顕微鏡で観察すると共に、X線マイクロア
ナライザで異相を観察した結果を第1表に示す。
【表】
観察の結果、試料のうち900℃のものにFe3
(Si、Al)よりAl richの異相が結晶内、結晶粒
界にみられ、また試料の800℃以下の処理では
溶体化が不充分であつた。 実施例 2 次に、実施例1と同様な組成の合金を用い、第
一段熱処理条件として、水素中で1200℃で1時間
保持し、室温までの冷却速度をパラメータとし、
200〜5000℃/Hr(≒0.056〜1.389℃/sec)に変
化させたときの試料と、この試料を更に第二段
熱処理とて水素中800℃で1時間保持して200℃/
Hr(≒0.056℃/sec)の冷却速度で室温まで冷却
した試料とにつき、磁気特性を測定した結果を
第2図に示す。尚、試料を曲線3で、試料を
曲線4で表わしている。 第2図により明らかなように、一段の熱処理の
みの試料は、冷却速度が速くなるに従いμeは
漸減していく。しかし二段熱処理した試料は、
第一段冷却速度が300℃/Hr(≒0.083℃/sec)
以下ではほとんど試料と同じ特性しか示さない
が、冷却速度が1000℃/Hr(≒0.27℃/sec)か
ら急激に増大し、1500〜3000℃/Hr(≒0.416〜
0.833℃/sec)までμe=48000を有し、冷却速度
をそれ以上に速くすると、また急激に特性が劣化
する。尚、曲線4において500℃/Hrの冷却速度
では異相が析出しやすく、3000℃/Hrを越える
とクラツクが発生し易くなるため、磁気特性は向
上しなくなる。従つてこれらの冷却速度を除外し
た速度で熱処理することが必要である。 実施例 3 Alを6.0重量%一定とし、Siを9.4〜10.4重量%
とし、残部Feとし、第一段熱処理を水素雰囲気
中1200℃で1時間保持し、3000℃/Hr(≒0.833
℃/sec)の速度で冷却し、更に第二段熱処理と
して水素中800℃で1時間保持し、200℃/Hr(≒
0.05℃/sec)の速度で冷却する。第3図は、
0.3kHz及び100kHzにおける実効透磁率μe、磁界
10Oe時の磁束密度B10及び磁歪定数λsの各特性を
表わしたものである。 実施例 4 Siを9.9重量%一定とし、Alを5.5〜6.5重量%と
し、残部Feとした場合の合金を前述例と同様に
二段熱処理し、同様に諸特性を測定した結果を第
4図に示す。 尚、9.9%Si−6.0%Al−残Fe合金では比抵抗は
夫々約85μΩ−cmであり、また1Kg荷重のビツカ
ース硬度Hvは約500であり、これらは組成にほと
んど影響を受けなかつた。また磁歪定数λsはほ
ぼ零であり、磁束密度B10は9500ガウスであつ
た。 尚、上記各実施例の成分はSi、Al、残部Fe及
び不可避の不銃物から成る例について説明した
が、これら外にV、Nb、Ta、Cr、Mo、W、
Cu、Ge、Ti、Ni、Co、Mn、Zr、Laの一種又は
二種以上の合計が0.01〜5重量%含有する合金で
あつてもよく、これらの添加物と本発明との相乗
効果により格段と優れた磁気特性を有することの
種合金を提供し得、センダスト合金の耐食性、耐
摩耗性を具備する効果を確認している。 以上述べた如く本発明によれば、珪素4〜13重
量%、アルミニウム4〜13重量%、鉄75〜92重量
%及び不可避の不純物からなる磁性合金を溶解し
た後、第1段熱処理として950〜1300℃を出発温
度とし0.1〜1.0℃/secの降温速度で室温まで冷却
後、第2段熱処理として600〜1000℃まで加熱し
た後、1時間保持し、0.08〜0.8℃/secの降温速
度で室温まで冷却したので、 従来の一段熱処理したものに比べて透磁率が格
段に向上し、かつクラツク発生せず、異相を析出
することなく内部応力を完全に除去したこの種磁
性合金の提供が可能となる。 また本発明によれば、珪素4〜13重量%、アル
ミニウム4〜13重量%、鉄75〜13重量%の主成分
とし、副成分としてバナジウム、ニオブ、タンタ
ル、クロム、モリブデン、タングステン、銅、ゲ
ルマニウム、チタン、ニツケル、コバルト、マン
ガン、ジルコニウム、ランタンの1種類又は2種
類以上を0.01〜5重量%からなる磁性合金を溶解
した後、第1段熱処理として950〜1300℃を出発
温度とし0.1〜1.0℃/secの降温速度で室温まで冷
却後、第2段熱処理として600〜1000℃まで加熱
した後、1時間保持し、0.08〜0.8℃/secの降温
速度で室温まで冷却したので、 従来の一段熱処理したものに比べて透磁率が格
段に向上し、かつクラツク発生せず、異相を析出
することなく内部応力を完全に除去した合金が得
られることは勿論、渦電流損失を小さくさせて透
磁率を向上させ得る効果を有する。従つて本発明
によれば、耐摩耗性、耐食性、コスト等の諸特性
を損なうことなく、高透磁率、高磁束密度のこの
種磁性合金を得るこことができ、しかも量産上再
現性の極めて高い製法であり、産業界に寄与する
効果は大である。 従つて、近年の高密度磁気記録例えばVTR用
又はPCMデイジタル用磁気ヘツド材に適用する
ことにより、高透磁率、高磁束密度等の要求に充
分満足せしめ得る。
(Si、Al)よりAl richの異相が結晶内、結晶粒
界にみられ、また試料の800℃以下の処理では
溶体化が不充分であつた。 実施例 2 次に、実施例1と同様な組成の合金を用い、第
一段熱処理条件として、水素中で1200℃で1時間
保持し、室温までの冷却速度をパラメータとし、
200〜5000℃/Hr(≒0.056〜1.389℃/sec)に変
化させたときの試料と、この試料を更に第二段
熱処理とて水素中800℃で1時間保持して200℃/
Hr(≒0.056℃/sec)の冷却速度で室温まで冷却
した試料とにつき、磁気特性を測定した結果を
第2図に示す。尚、試料を曲線3で、試料を
曲線4で表わしている。 第2図により明らかなように、一段の熱処理の
みの試料は、冷却速度が速くなるに従いμeは
漸減していく。しかし二段熱処理した試料は、
第一段冷却速度が300℃/Hr(≒0.083℃/sec)
以下ではほとんど試料と同じ特性しか示さない
が、冷却速度が1000℃/Hr(≒0.27℃/sec)か
ら急激に増大し、1500〜3000℃/Hr(≒0.416〜
0.833℃/sec)までμe=48000を有し、冷却速度
をそれ以上に速くすると、また急激に特性が劣化
する。尚、曲線4において500℃/Hrの冷却速度
では異相が析出しやすく、3000℃/Hrを越える
とクラツクが発生し易くなるため、磁気特性は向
上しなくなる。従つてこれらの冷却速度を除外し
た速度で熱処理することが必要である。 実施例 3 Alを6.0重量%一定とし、Siを9.4〜10.4重量%
とし、残部Feとし、第一段熱処理を水素雰囲気
中1200℃で1時間保持し、3000℃/Hr(≒0.833
℃/sec)の速度で冷却し、更に第二段熱処理と
して水素中800℃で1時間保持し、200℃/Hr(≒
0.05℃/sec)の速度で冷却する。第3図は、
0.3kHz及び100kHzにおける実効透磁率μe、磁界
10Oe時の磁束密度B10及び磁歪定数λsの各特性を
表わしたものである。 実施例 4 Siを9.9重量%一定とし、Alを5.5〜6.5重量%と
し、残部Feとした場合の合金を前述例と同様に
二段熱処理し、同様に諸特性を測定した結果を第
4図に示す。 尚、9.9%Si−6.0%Al−残Fe合金では比抵抗は
夫々約85μΩ−cmであり、また1Kg荷重のビツカ
ース硬度Hvは約500であり、これらは組成にほと
んど影響を受けなかつた。また磁歪定数λsはほ
ぼ零であり、磁束密度B10は9500ガウスであつ
た。 尚、上記各実施例の成分はSi、Al、残部Fe及
び不可避の不銃物から成る例について説明した
が、これら外にV、Nb、Ta、Cr、Mo、W、
Cu、Ge、Ti、Ni、Co、Mn、Zr、Laの一種又は
二種以上の合計が0.01〜5重量%含有する合金で
あつてもよく、これらの添加物と本発明との相乗
効果により格段と優れた磁気特性を有することの
種合金を提供し得、センダスト合金の耐食性、耐
摩耗性を具備する効果を確認している。 以上述べた如く本発明によれば、珪素4〜13重
量%、アルミニウム4〜13重量%、鉄75〜92重量
%及び不可避の不純物からなる磁性合金を溶解し
た後、第1段熱処理として950〜1300℃を出発温
度とし0.1〜1.0℃/secの降温速度で室温まで冷却
後、第2段熱処理として600〜1000℃まで加熱し
た後、1時間保持し、0.08〜0.8℃/secの降温速
度で室温まで冷却したので、 従来の一段熱処理したものに比べて透磁率が格
段に向上し、かつクラツク発生せず、異相を析出
することなく内部応力を完全に除去したこの種磁
性合金の提供が可能となる。 また本発明によれば、珪素4〜13重量%、アル
ミニウム4〜13重量%、鉄75〜13重量%の主成分
とし、副成分としてバナジウム、ニオブ、タンタ
ル、クロム、モリブデン、タングステン、銅、ゲ
ルマニウム、チタン、ニツケル、コバルト、マン
ガン、ジルコニウム、ランタンの1種類又は2種
類以上を0.01〜5重量%からなる磁性合金を溶解
した後、第1段熱処理として950〜1300℃を出発
温度とし0.1〜1.0℃/secの降温速度で室温まで冷
却後、第2段熱処理として600〜1000℃まで加熱
した後、1時間保持し、0.08〜0.8℃/secの降温
速度で室温まで冷却したので、 従来の一段熱処理したものに比べて透磁率が格
段に向上し、かつクラツク発生せず、異相を析出
することなく内部応力を完全に除去した合金が得
られることは勿論、渦電流損失を小さくさせて透
磁率を向上させ得る効果を有する。従つて本発明
によれば、耐摩耗性、耐食性、コスト等の諸特性
を損なうことなく、高透磁率、高磁束密度のこの
種磁性合金を得るこことができ、しかも量産上再
現性の極めて高い製法であり、産業界に寄与する
効果は大である。 従つて、近年の高密度磁気記録例えばVTR用
又はPCMデイジタル用磁気ヘツド材に適用する
ことにより、高透磁率、高磁束密度等の要求に充
分満足せしめ得る。
第1図は試料、の熱処理温度と透磁率との
関係を示す特性曲線図、第2図は本発明の効果の
説明に供する熱処理時の冷却速度と透磁率との関
係を示す図、第3図は合金の珪素量を変化せしめ
たときの透磁率、磁束密度及び磁歪定数の夫々の
特性結果を示す曲線図、第4図は同じくアルミニ
ウム量を変化せしめたときの各特性曲線図であ
る。
関係を示す特性曲線図、第2図は本発明の効果の
説明に供する熱処理時の冷却速度と透磁率との関
係を示す図、第3図は合金の珪素量を変化せしめ
たときの透磁率、磁束密度及び磁歪定数の夫々の
特性結果を示す曲線図、第4図は同じくアルミニ
ウム量を変化せしめたときの各特性曲線図であ
る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 珪素4〜13重量%、アルミニウム4〜13重量
%、鉄75〜92重量%及び不可避の不純物からなる
磁性合金を溶解した後、第1段熱処理として950
〜1300℃を出発温度とし0.1〜1.0℃/secの降温速
度で室温まで冷却後、第2段熱処理として600〜
1000℃まで加熱した後、1時間保持し、0.08〜
0.8℃/secの降温速度で室温まで冷却したことを
特徴とする高透磁率磁性合金の製造方法。 2 珪素4〜13重量%、アルミニウム4〜13重量
%、鉄75〜13重量%の主成分とし、副成分として
バナジウム、ニオブ、タンタル、クロム、モリブ
デン、タングステン、銅、ゲルマニウム、チタ
ン、ニツケル、コバルト、マンガン、ジルコニウ
ム、ランタンの1種類又は2種類以上を0.01〜5
重量%からなる磁性合金を溶解した後、第1段熱
処理として950〜1300℃を出発温度とし0.1〜1.0
℃/secの降温速度で室温まで冷却後、第2段熱
処理として600〜1000℃まで加熱した後、1時間
保持し、0.08〜0.8℃/secの降温速度で室温まで
冷却したことを特徴とする高透磁率磁性合金の製
造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11509380A JPS5739124A (en) | 1980-08-20 | 1980-08-20 | Preparation of high permeability magnetic alloy |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11509380A JPS5739124A (en) | 1980-08-20 | 1980-08-20 | Preparation of high permeability magnetic alloy |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5739124A JPS5739124A (en) | 1982-03-04 |
| JPH0246650B2 true JPH0246650B2 (ja) | 1990-10-16 |
Family
ID=14654024
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11509380A Granted JPS5739124A (en) | 1980-08-20 | 1980-08-20 | Preparation of high permeability magnetic alloy |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5739124A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01168121U (ja) * | 1988-05-19 | 1989-11-27 | ||
| US5207841A (en) * | 1990-04-12 | 1993-05-04 | Tdk Corporation | Soft magnetic powder and magnetic shield composition |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5236514A (en) * | 1975-09-19 | 1977-03-19 | Hitachi Metals Ltd | Permanent magnetic alloy and its production |
-
1980
- 1980-08-20 JP JP11509380A patent/JPS5739124A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5739124A (en) | 1982-03-04 |
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