JPH0246625B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0246625B2
JPH0246625B2 JP60170470A JP17047085A JPH0246625B2 JP H0246625 B2 JPH0246625 B2 JP H0246625B2 JP 60170470 A JP60170470 A JP 60170470A JP 17047085 A JP17047085 A JP 17047085A JP H0246625 B2 JPH0246625 B2 JP H0246625B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rosin
liquid
rosin ester
alcohol
anthraquinone
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP60170470A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6230170A (ja
Inventor
Seiichi Tsuchida
Tsukasa Ishimoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Arakawa Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Arakawa Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Arakawa Chemical Industries Ltd filed Critical Arakawa Chemical Industries Ltd
Priority to JP60170470A priority Critical patent/JPS6230170A/ja
Publication of JPS6230170A publication Critical patent/JPS6230170A/ja
Publication of JPH0246625B2 publication Critical patent/JPH0246625B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • Y02E30/34

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、液状ロジンエステルの製造方法、詳
しくは淡色で且つ安定性に優れた液状ロジンエス
テルの製造方法に関する。 従来の技術 ロジンを1価もしくは多価アルコールとエステ
ル化反応させて得られるロジンエステルは、液状
樹脂として、従来より粘接着剤、塗料等の添加
剤、改質剤等として賞用されている。殊に上記液
状ロジンエステルは、その粘着特性から、粘接着
剤の重要構成成分として、即ちいわゆる液状粘着
付与剤として利用されている。該液状粘着付与剤
としては、上記ロジンエステル以外にも、例えば
液状テンペル系樹脂、液状石油樹脂、ポリブテ
ン、液状ポリイソプレン等が知られており、また
可塑剤としてはプロセスオイル等が用いられてい
るが、液状ロジンエステルは、粘着特性の点で上
記他の液状樹脂やプロセスオイル等に比べて優れ
ている反面、色調、加熱安定性の点で必ずしも満
足できるものではない。 以上の理由から斯界においては、粘着特性に優
れ、しかも淡色で且つ安定性に優れた新しい液状
樹脂、殊に液状ロジンエステルの開発が要望され
ている。 またロジンを不均化又は水素化した後、エステ
ル化すれば、加熱安定性の改良された液状ロジン
エステルを収得できることが知られているが、か
かる方法では、反応中にロジンの加熱劣化による
着色が見られ、その防止は困難であり、また液状
粘着付与剤に要求される加熱安定性を尚満足でき
ない。更に特開昭59−230072号公報には、蒸留精
製ロジンを特定の有機硫黄化合物の存在下にアル
コールとエステル化反応させ、淡色で且つ安定性
の良好な液状ロジンエステルを製造する技術が開
示されている。しかしながら斯かる方法では、蒸
留工程とエステル化工程との二工程が必須である
ため、生産効率が悪く、経済性の面でも不利であ
る。 発明が解決しようとする問題点 本発明者らは、上記の如き現状に鑑み、色調、
加熱安定性、生産効率等の諸条件を同時に満足し
得る新規な液状ロジンエステルを開発することを
目的として、特にエステル化反応時に添加すべき
安定化剤に着目して鋭意検討を重ねた結果、特定
のアルカリ金属ヨウ化物及びアントラキノンを組
合せて使用する場合には、上記目的に合致する液
状ロジンエステルの製造技術が提供されることを
見出した。本発明は、この新しい知見に基づいて
完成されたものである。 問題点を解決するための手段 本発明は、ヨウ化ナトリウム及びヨウ化カリウ
ムから選ばれる少なくとも1種のアルカリ金属ヨ
ウ化物とアントラキノンとの存在下に、ロジンと
アルコール類とを加熱反応させることを特徴とす
る淡色で安定性良好な液状ロジンエステルの製造
方法に係わる。 本発明において、ロジンとしては、従来よりよ
く知られている各種ロジン物質をいずれも用いる
ことができる。その例としては、アビエチン酸、
パラストリン酸、ネオアビエチン酸、ピマール
酸、イソピマール酸、デヒドロアビエチン酸等の
樹脂酸を主成分として含有するガムロジンを始め
として、ウツドロジン、トール油ロジン等を例示
することができる。 また本発明において、アルコール類としては、
得られるロジンエステルの軟化点を考慮して1価
アルコール及び2価アルコールのうちから適宜選
択使用することができる。その具体例としてはプ
ロピルアルコール、ブチルアルコール、ペンチル
アルコール、ヘキシルアルコール、ヘプチルアル
コール等の炭素数3〜7のアルコールの他、オク
チルアルコール、2−エチルヘキシルアルコー
ル、デシルアルコール、ラウリルアルコール等の
1価アルコール及びエチレングリコール、ジエチ
レングリコール、トリエチレングリコール、ポリ
エチレングリコール等の2価アルコールを例示で
きる。また本発明では、上記1価アルコール及び
2価アルコールに加えて更に例えばグリセリン、
トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール
等の多価アルコールを併用することもできる。 本発明のエステル化反応は、ヨウ化ナトリウム
及びヨウ化カリウムから選ばれる少なくとも1種
のアルカリ金属ヨウ化物とアントラキノンとの存
在下に行なうことが重要であつて、これにより始
めて本発明に特有の格別顕著な効果が奏される。
該エステル化反応は、上記特定のアルカリ金属ヨ
ウ化物とアントラキノンとを用いることを除い
て、公知のこの種エステル化反応と同様にして実
施できる。即ち、通常上記特定のアルカリ金属ヨ
ウ化物とアントラキノンとの存在下に、ロジンと
アルコール類とを仕込み、不活性気流下、溶媒の
存在下又は不存在下に加熱して脱水縮合させるこ
とにより行なわれ、この加熱反応条件は、従来公
知のこの種エステル化反応のそれと同様のものと
することができる。また上記エステル化反応の際
には反応時間を考慮して通常のエステル触媒を用
いることもできる。上記反応に用い得る溶媒とし
ては、例えばベンゼン、トルエン、キシレン等の
芳香族系溶媒を好適に例示でき、またエステル化
触媒としては、例えば硫酸、酢酸、パラトルエン
スルホン酸等の酸触媒、水酸化カルシウム等のア
ルカリ土類金属の水酸化物、酸化マグネシウム、
酸化カルシウム等の金属酸化物、炭酸カルシウ
ム、酢酸マグネシウム等の通常のエステル化触媒
を例示できる。 上記反応においてロジンとアルコール類との仕
込み比率は、特に制限されず、ロジンの種類、そ
の酸価、得られるエステル化物の軟化点等を考慮
して適宜決定される。通常、ロジン中のカルボキ
シル基に対するアルコール中の水酸基が当量比で
約0.6〜1.4の範囲とするのが好ましい。 上記本発明方法に用いるアルカリ金属ヨウ化物
の使用量は、ロジンに対して約0.01〜3.0重量%
(以下単に%という)、好ましくは約0.1〜1.0%の
範囲から選択するのがよい。また、該アルカリ金
属ヨウ化物と併用されるアントラキノンの使用量
も、ロジンに対して約0.01〜3.0%、好ましくは
約0.1〜1.0%の範囲から選択されるのが望まし
い。上記2者の内いずれか一方でも前記範囲に満
たない場合は、淡色効果が充分には発揮され難く
なり、逆に両成分を上記範囲を越えて用いても特
に利点はなく、むしろ経済的に不利となる。尚、
アルカリ金属ヨウ化物及びアントラキノンの添加
時期は、得られる液状ロジンエステルの色調、加
熱安定性に影響を与える場合があり、通常は、エ
ステル化前に予め添加するか又は該反応の初期に
添加するのが好ましい。 上記反応により、目的とする液状ロジンエステ
ルを容易に収得することができる。かくして得ら
れる液状ロジンエステルは、優れた粘着特性を有
し、且つ色調、加熱安定性等の点で従来公知の液
状ロジンエステルと比較して予期せぬ特徴を発揮
するものであり、その理由は尚明確ではないが、
アルカリ金属ヨウ化物が不均化触媒としての活性
を有すること、開環反応や脱メチル化等の副反応
が生じやすく、得られるロジンエステルの軟化点
が低下する傾向があること、アントラキノンが脱
色効果を有すること等がその要因となつていると
考えられる。 本発明方法により得られる液状ロジンエステル
は、従来公知の用途に広く適用することができ、
殊に上記各種特性、即ち粘着特性、淡色、良好な
加熱安定性を有するため、ホツトメルト粘着剤、
ホツトメルト接着剤の配合成分である液状粘着付
与剤として好適な使用することができる。尚、之
等組成物の調製に際しては、必要に応じて酸化防
止剤、光安定剤、オイル等の一般的な添加剤を併
用し得ることはいうまでもない。 実施例 以下、本発明方法を更に詳しく説明するため実
施例を挙げるが、本発明は之等に限定されないこ
とはもとよりである。 実施例 1 撹拌装置、冷却管、分水器及び窒素導入管を備
えた4つ口フラスコに、トール油ロジン(酸価:
174.5(ASTM D465−51による、以下同じ)、軟
化点:68.0℃(環球法による、以下同じ)、色
調:6G(ガードナーカラー、以下同じ))600g、
ジエチレングリコール90g、ヨウ化ナトリウム
0.9g及びアントラキノン1.8gを仕込み、窒素気
流下に230℃まで加熱し、同温度で5時間反応さ
せた後、更に270℃まで昇温して、同温度で5時
間反応させた。 かくして得られた液状ロジンエステルの収率及
び各種恒数を第1表に示す。 実施例 2 実施例1において、ジエチレングリコールに代
えてトリエチレングリコールを使用し、同様にし
て反応を行ない、液状ロジンエステルを得た。 得られたロジンエステルの収率及び各種恒数を
第1表に示す。 実施例 3 実施例1において、トール油ロジンに代えてガ
ムロジン(酸価:169.5、軟化点:78.0℃、色
調:6G)を使用し、同様にして反応を行ない、
液状ロジンエステルを得た。 得られたロジンエステルの収率及び各種恒数を
第1表に示す。 実施例 4 実施例1において、ジエチレングリコール90g
に代えてn−オクチルアルコール260gを使用し、
同様にして反応を行ない、液状ロジンエステルを
得た。 得られたロジンエステルの収率及び各種恒数を
第1表に示す。 比較例 1 実施例1において、ヨウ化ナトリウムを使用し
ない以外は同様にして反応を行ない、液状ロジン
エステルを得た。 得られたロジンエステルの収率及び各種恒数を
第1表に示す。 比較例 2 実施例1において、ヨウ化ナトリウムの使用量
を1.2gとし、且つアントラキノンを使用しない
以外は同様にして反応を行ない、液状ロジンエス
テルを得た。 得られたロジンエステルの収率及び各種恒数を
第1表に示す。 上記各例で得られた液状ロジンエステルについ
て酸価、粘度(25℃、センチポイズ)、色調及び
加熱安定性を調べた結果を第1表に示す。尚、加
熱安定性は、以下の方法により試験した。 〈加熱安定性試験〉 液状ロジンエステル試料の各々5gづつを、内
径14mm、長さ15cmの試験管に入れ、200℃の循風
乾燥器中に放置し、2時間後及び6時間後の各内
容物の色調をガードナー比色計で測定した。測定
された初期の色調と加熱後の色調との変化が小さ
い程、加熱安定性は良好である。 【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ヨウ化ナトリウム及びヨウ化カリウムから選
    ばれる少なくとも1種のアルカリ金属ヨウ化物と
    アントラキノンとの存在下に、ロジンとアルコー
    ル類とを加熱反応させることを特徴とする淡色で
    安定性良好な液状ロジンエステルの製造方法。 2 ロジンに対してアルカリ金属ヨウ化物を約
    0.01〜3.0重量%及びアントラキノンを約0.01〜
    3.0重量%使用する特許請求の範囲第1項に記載
    の方法。
JP60170470A 1985-07-31 1985-07-31 液状ロジンエステルの製造方法 Granted JPS6230170A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60170470A JPS6230170A (ja) 1985-07-31 1985-07-31 液状ロジンエステルの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60170470A JPS6230170A (ja) 1985-07-31 1985-07-31 液状ロジンエステルの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6230170A JPS6230170A (ja) 1987-02-09
JPH0246625B2 true JPH0246625B2 (ja) 1990-10-16

Family

ID=15905535

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60170470A Granted JPS6230170A (ja) 1985-07-31 1985-07-31 液状ロジンエステルの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6230170A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04121277U (ja) * 1991-01-26 1992-10-29 丸善ポリマー株式会社 封入用フイルム

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08253688A (ja) * 1995-03-15 1996-10-01 Arakawa Chem Ind Co Ltd 安定化ロジン金属塩と安定化ロジンエステルからなる淡色混合物の製造法
JPH08259897A (ja) * 1995-03-22 1996-10-08 Arakawa Chem Ind Co Ltd 淡色ロジン金属塩の製造法
JPH08277364A (ja) * 1995-04-04 1996-10-22 Arakawa Chem Ind Co Ltd 安定化ロジン金属塩と安定化ロジンエステルからなる淡色混合物の製造法
JP7179784B2 (ja) 2017-06-30 2022-11-29 クレイトン・ポリマーズ・エル・エル・シー 淡色ロジンエステル組成物及びこれを製造する方法
JP2019163400A (ja) * 2018-03-20 2019-09-26 横浜ゴム株式会社 コバルト化合物およびタイヤ用ゴム組成物

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04121277U (ja) * 1991-01-26 1992-10-29 丸善ポリマー株式会社 封入用フイルム

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6230170A (ja) 1987-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5387669A (en) Process for preparing rosin ester and colorless rosin
JP2539811B2 (ja) ロジンエステルの製造法
US20110213120A1 (en) Rosin esters for non-woven applications, methods of making and using and products therefrom
US2039243A (en) Production of artificial resins
US9828526B2 (en) Method for purification of rosin
CA2833114A1 (en) Rosin esters for non-woven applications, methods of making and using and products therefrom
JP2666651B2 (ja) 無色ロジン誘導体およびその製造法
EP0653471B1 (en) Process for producing colorless rosin
JPH0246625B2 (ja)
EP0270773B1 (en) Method of preparing rosin esters of improved thermal stability
US4822526A (en) Process for preparing liquid rosin ester with anthraquinone and alkali metal iodide
US4693847A (en) Method of preparing hot-melt stable rosin ester with organic ester of hypophosphorous acid catalyst
US20160257852A1 (en) Method for manufacturing light-colored refined tall oil rosin and tall oil rosin ester, and light-colored refined tall oil rosin and tall oil rosin ester obtained via said method
JP2795018B2 (ja) ロジンエステルの製造法
JP2539851B2 (ja) 無色ロジンの製造法
US4962186A (en) Method of improving the color of tall oil rosin esters by recrystallizing and distilling rosin followed by esterifying
US4906733A (en) Process for preparing colorless rosin
JPH0264182A (ja) ロジンエステルの製造方法
WO1990007559A1 (en) Production of liquid rosin ester
JP3371985B2 (ja) 無色ロジンエステルの製造法
JP3371972B2 (ja) ロジンエステルの製造法
JP2001316330A (ja) 無色ロジンエステルの製造法
JPH0252943B2 (ja)
JPH0586333A (ja) 無色ロジンエステル誘導体およびその製造法
US2409173A (en) Process for preparing stable rosin esters

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term