JPH0246446Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は自動洗車機にかゝり、特に車輌を跨い
で移動しながら洗車する門型フレームを有する自
動洗車機に関する。

（従来技術とその問題点） 自動車の車体を自動洗浄する自動洗車機１とし
て、従来第４図に示すように門型フレーム２を備
え、その左右側部フレーム２Ａ，２Ａの下部に車
輪を装着してレール３，３上に移動自在に載装
し、この門型フレーム２の上方内部に水平方向の
トツプブラシ４が、両側部フレーム２Ａ，２Ａの
内側部に垂直方向のサイドブラシ（図示せず）お
よびロツカブラシ５，５がそれぞれ回転駆動自在
に装着され、車輌６を跨いで走行させながら前記
各ブラシにより車輌の表面を洗浄するようになさ
れたものが多く使用されている。

ところで上記のような門型自動洗車機１におい
ては、通常同図に示すように、洗車しようとする
車輌６を洗車場７の所定の位置まで運転して乗込
み、車輌６を停止させたのち車輌６から降りて門
型自動洗車機１をスタートさせるようになされて
おり、また洗車終了後再び車輌６に乗込み、この
車輌６を洗車場７から退出させることになる。

したがつて上記車輌６への乗降時にドア６Ａが
門型フレーム２の前部側の内側エツジ部２Ｂに接
触して損傷させたり、あるいはドア６Ａをしめ忘
れたまま又は車輌６の洗車場７への乗込み停止位
置が不適切なまま門型自動洗車機１をスタートさ
せ、その内側エツジ部２Ｂがドア６Ａ、車輌６等
に接触して、これらを損傷させるというトラブル
が多発している。

（考案の目的） 本考案はこれに鑑み、洗車時における車輌への
乗降時にドアを傷つけたり、不注意の状態で門型
自動洗車機をスタートさせて車輌を傷つけたりす
ることのない保護装置を備えた門型自動洗車機を
提供することを目的としてなされたものである。

（考案の概要） 上記目的を達成するため、本考案は、門型フレ
ームを備え、その左右側部フレームの下部に車輪
を装着してレール上に移動自在に載装し、この門
型フレームの内部に洗車装置を具備して車輌を跨
いで走行させながら車輌の外表面を洗浄する門型
自動洗車機において、上記門型フレームの前部内
側の両エツジ部に空気室を内在する緩衝体を取付
け、上記空気室に連通するエアパイプの一端を緩
衝体に接続すると共に、上記エアパイプの他端に
門型自動洗車機の走行を停止する圧力応動スイツ
チを接続してなる車輌保護装置を備えたことを特
徴とするものである。

（考案の実施例） 以下、本考案の実施例を、図面を参照し、第４
図と共通する部分には同一符号を付して説明す
る。

第１図に示すように、門型フレーム２の左右側
部フレーム２Ａ，２Ａの前部内側エツジ部２Ｂ，
２Ｂに上下方向所要範囲にわたり車輌保護装置が
設けられており、この保護装置は前記エツジ部分
２Ｂ，２Ｂに取付けられる緩衝体８，８および緩
衝体８，８のたわみを検知して門型自動洗車機１
の走行を停止させる手段により構成されている。

上記緩衝体８は、第２図に示すようにゴム等の
弾性材により内部に空気室８Ａを有する中空構造
とされたもので、弾性材の弾性と空気室８Ａ内の
空気圧により緩衝作用を奏するようになされたも
のである。

すなわち、緩衝体８は断面形態がほヾＬ形をな
すようにゴム等により中空状に形成され、そのＬ
形をなす内隅部に、門型フレーム２の側部フレー
ム２Ａ，２Ａのエツジ部２Ｂ，２Ｂに固着された
取付座９の隅部突条９Ａに嵌る凹陥溝８Ｂを形成
し、これを圧嵌めすることにより側部フレーム２
Ａ，２Ａのエツジ部２Ｂ，２Ｂに取付けられてい
る。

そして、第３図に示すように、各エツジ部２Ｂ
に取付けられた緩衝体８の一端には空気室８Ａに
一端を挿入連通したエアパイプ１０が接続されて
おり、該エアパイプ１０の他端には圧力応動スイ
ツチ１１（例えば、ダイヤフラム形等の公知のも
の）が接続され、該圧力応動スイツチ１１は門型
自動洗車機１の非常停止回路（図示せず）に接続
されている。

したがつて本考案は、門型自動洗車機１の前側
に自動車を乗り入れて降車する際、ドア６Ａが門
型フレーム２の側部フレーム２Ａ，２Ａに当つて
も、その側部フレーム２Ａ，２Ａのエツジ部２
Ｂ，２Ｂに緩衝体８，８が取付けられているので
ドア６Ａを傷めることが防止される。また、ドア
６Ａのしめ忘れ、車輌６の乗込み停止位置の不適
切な状態で門型自動洗車機１をスタートし、該洗
車機１がドア６Ａ、車輌６等に当つたときには、
緩衝体８のたわみにより緩衝すると共に、空気室
８Ａ内の圧力変動をエアパイプ１０を介して圧力
応動スイツチ１１が感知作動し、門型自動洗車機
１の走行が停止され、ドア６Ａ、車輌６等に損傷
を与えることがない。

（考案の効果） 以上説明したように、本考案は、門型フレーム
を備え、その左右側部フレームの下部に車輪を装
着してレール上に移動自在に載装し、この門型フ
レームの内部に洗車装置を具備して車輌を跨いで
走行させながら車輌の外表面を洗浄する門型自動
洗車機において、上記門型フレームの前部内側の
両エツジ部に空気室を内在する緩衝体を取付け、
上記空気室に連通するエアパイプの一端を緩衝体
に接続すると共に、上記エアパイプの他端に門型
自動洗車機の走行を停止する圧力応動スイツチを
接続した構成であるから、車輌への乗降時にドア
が門型フレームに当つても緩衝体により損傷を防
止し、またドアのしめ忘れ、車輌の乗込み停止位
置の不適切な状態で門型自動洗車機をスタートさ
せてドア、車輌に当つても、緩衝体のたわみで緩
衝し、かつ洗車機が停止するので、ドア、車輌等
を損傷することがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図、第２
図は第１図−線拡大断面図、第３図は緩衝体
に取付けた門型自動洗車機の走行停止手段を示す
斜視図、第４図は従来の門型自動洗車機と車輌と
の関係を示す斜視図である。 １……門型自動洗車機、２……門型フレーム、
２Ａ……側部フレーム、２Ｂ……エツジ部、８…
…緩衝体、８Ａ……空気室、１０……エアパイ
プ、１１……圧力応動スイツチ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 門型フレームを備え、その左右側部フレームの
   下部に車輪を装着してレール上に移動自在に載装
   し、この門型フレームの内部に洗車装置を具備し
   て車輌を跨いで走行させながら車輌の外表面を洗
   浄する門型自動洗車機において、上記門型フレー
   ムの前部内側の両エツジ部に空気室を内在する緩
   衝体を取付け、上記空気室に連通するエアパイプ
   の一端を緩衝体に接続すると共に、上記エアパイ
   プの他端に門型自動洗車機の走行を停止する圧力
   応動スイツチを接続してなる車輌保護装置を備え
   た門型自動洗車機。