JPH0245884B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明は、特に家事または庭仕事その他に使
用されるひざつき補助装置に関するものである。

〔従来技術とその問題点〕

家事または庭仕事その他において、ひざをつい
た姿勢またはそれに近い姿勢で作業を行なうこと
がある。このような姿勢で行なう作業は容易では
なく、且つ、ひざをついた姿勢を保ちまたはひざ
をついた姿勢から立ち上がる際にはバランスを崩
しやすい。

〔発明の目的〕

従つて、この発明の目的は、家事または庭仕事
その他において、ひざをついた姿姿またはそれに
近い姿勢で行なう作業を、容易に且つ能率的に行
なうことができ、且つ、ひざをついた姿勢を保ち
またはひざをついた姿勢から立ち上がる動作を容
易に行なうためのひざつき補助装置を提供するこ
とにある。

〔発明の概要〕

この発明は、弾性を有するまたはパツドを施し
た上部ひざつき面を有する基底部材からなるひざ
つき補助装置であつて、下記の特徴とするもので
ある。前記基底部材には、その両端にハンドルが
設けられており、前記ハンドルは、ひざをついた
姿勢を保ちまたはひざをついた姿勢から立ち上が
るとき、または、ひざをついた姿勢のバランスを
維持するために把持するのに適している。前記ハ
ンドルは、前記基底部材上にヒンジによつて取り
付けられており、直立の解除可能なロツク位置か
ら、前記基底部材上の折りたたみ位置に回動する
ことができるようになつている。

ハンドルは、基底部材の後方のコーナー部と一
体をなすかまたは前記コーナー部に続いて固定さ
れた直立の支持部材中に、ヒンジにより且つ摺動
可能に取り付けられている。この場合、直立の支
持部材をピボツトピン等の旋回手段を設け、そし
て、これを、前記支持部材中に嵌合可能なハンド
ル部分に形成された長孔に嵌合させるようにして
もよい。支持部材の内側に向い合う上端部には、
切り込みが設けられている。前記ハンドルは、前
記支持部材中を下方に摺動して、前記ハンドル
を、その直立位置においてロツクすることがで
き、そして、前記ハンドルは、前記ハンドルが前
記基底部材上の折りたたみ位置に至るまで、前記
切り込み内に内側に回動できる位置に、前記長孔
内を上方に移動可能である。

この発明の別の実施態様によれば、支持部材
は、基底部の前部コーナー部に隣接した位置に設
けられている。

〔発明の構成〕

次に、この発明の装置を図面を参照しながら説
明する。第１図はこの発明の装置の１実施態様を
示す斜視図、第２図はその側面図、第３図はその
背面図、第４図はその折りたたみ状態を示す背面
図、第５図はハンドルを折りたたみ位置に回動さ
せる前の、ハンドルが最上位の位置に置かれたヒ
ンジ接合の詳細図、第６図はハンドルが折りたた
み状態に置かれたヒンジ接合の詳細図である。

第１図乃至第６図に示すように、この発明の装
置は、平担な底部７を有し、且つ、後部コーナー
部に直立のソケツト部材８を有する、Ｕ字型の管
状フレーム６によつて構成された方形の基底部材
５からなつている。ソケツト部材８は、管状のフ
レーム６と一体的に形成されていることが望まし
い。底部７上には、弾性プラスチツク材のパツド
９が設けられている。

直立のソケツト部材８の各々には、切り込み１
０が設けられている。切り込み１０は、リツプ１
１を有するように形成されていることが望まし
い。切り込み１０は、ソケツト部材８の内側の表
面上に形成されている。

ハンドル１２には、長孔１４の形成された部分
１３が設けられている。ソケツト部材８の各々に
は、ハンドル１２に形成された長孔１４を介して
嵌合可能なピボツトピン１５が設けられている。
長孔１４の形成された部分１３の上方のハンドル
部分１６は、装置の正面に向かつて傾斜してお
り、その上端１７は後方に伸びて、適当な弾性グ
リツプ部材１８を有するハンドル嵌合部を形成し
ている。

第１図に示すように、ハンドルを直立の使用位
置にすると、ハンドルの部分１３は、ソケツト部
材８に嵌合し、そして、ピボツトピン１５は、長
孔１４の上端に嵌合する。運搬、収納または梱包
等のために、基底部材５の上または上方にハンド
ルを折りたたむには、ハンドル１２を、ピボツト
ピン１５が長孔１４の下端に嵌合するまで、ソケ
ツト部材８中で上向きに持ち上げると、ハンドル
１２は内側に回動し、第４図に示すように上下に
重なる。

第７図はこの発明の他の実施態様を示す、第３
図と同様の背面図、第８図はその折りたたみ状態
を示す背面図である。第７図および第８図に示す
ように、この実施態様の装置においては、一方の
ソケツト部材８が他方のソケツト部材８′よりも
長く、一方のハンドル１２は他方のハンドル１
２′よりも短い。

従つて、ハンドルが折りたたみ位置に回動した
場合には、第８図に示すように、一層コンパクト
に折りたたむことができる。

第９図はこの発明の更に他の実施態様を示す斜
視図、第１０図はその背面図、第１１図はその折
りたたみ状態を示す背面図である。第９図乃至第
１１図に示す実施態様の装置は、第１図乃至第６
図に示す実施態様の装置と同様の構造であるが、
ソケツト部材８は、基底部材５の正面に位置して
いる。この実施態様の装置における望ましいヒン
ジ構造は、第５図および第６図に示した構造と同
様である。ハンドルの直立位置でロツクおよびハ
ンドルの折りたたみ位置への内側の回動に関して
は、第１図乃至第６図に関して説明した通りであ
る。更に、第７図および第８図に示した実施態様
の特徴は、この実施態様の装置にも適用すること
ができる。

長孔１４をハンドル１２に設けそしてピボツト
ピン１５をソケツト部材８に設ける代りに、長孔
１４をソケツト部材８に形成しそしてピボツトピ
ン１５をハンドル１２の部分１３に固定してもよ
い。この実施態様を、第１２図および第１３図に
示す。

〔発明の効果〕

以上述べたように、この発明の装置によれば、
家事または庭仕事その他において、ひざをついた
姿勢またはそれに近い姿勢で行なう作業を、容易
に且つ能率的に行なうことができ、且つ、ひざを
ついた姿勢を保ちまたはひざをついた姿勢から立
ち上がる動作を容易に行なうことができる上、不
使用時にはコンパクトに折りたたむことができる
等、多くの有用な効果がもたらされる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の装置の１実施態様を示す斜
視図、第２図はその側面図、第３図はその背面
図、第４図はその折りたたみ状態を示す背面図、
第５図はハンドルを折りたたみ位置に回動させる
前の、ハンドルが最上位の位置に置かれたヒンジ
接合の詳細図、第６図はハンドルが折りたたみ状
態に置かれたヒンジ接合の詳細図、第７図はこの
発明の他の実施態様を示す、第３図と同様の背面
図、第８図はその折りたたみ状態を示す背面図、
第９図はこの発明の更に他の実施態様を示す斜視
図、第１０図はその背面図、第１１図はその折り
たたみ状態を示す背面図、第１２図はハンドルを
折りたたみ位置に上昇および回動させる前の、ハ
ンドルがその下方のロツク位置に置かれ、ヒンジ
接合の他の実施態様を示す詳細図、そして、第１
３図はハンドルが折りたたみ位置に置かれた、第
１２図のヒンジ接合の詳細図である。図面におい
て、 ５…基底部材、６…フレーム、７…底部、８…
ソケツト部材、９…パツド、１０…切り込み、１
１…リツプ、１２…ハンドル、１３…部分、１４
…長孔、１５…ピボツトピン、１６…上方のハン
ドル部分、１７…ハンドル部分の上端、１８…弾
性グリツプ部材。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 弾性を有するまたはパツドを施した上部ひざ
   つき面を有する基底部材からなるひざつき補助装
   置であつて、前記基底部材の両端には、ひざをつ
   いた姿勢を保ちまたはひざをついた姿勢から立ち
   上がるとき、または、ひざをついた姿勢のバラン
   スを維持するために把持するのに適したハンドル
   が設けられており、前記ハンドルは、前記基底部
   材上にヒンジによつて取り付けられており、そし
   て、前記ハンドルは、直立の解除可能なロツク位
   置から、前記基底部材上の折りたたみ位置に回動
   することができるようになつていることを特徴と
   するひざつき補助装置。 ２ 前記基底部材は、基底板およびＵ字型の管状
   フレームからなつており、前記管状フレームは、
   前記基底板の側面および両端に取り付けられ且つ
   それらを取り囲んでおり、そして、前記ハンドル
   は、前記管状フレームの外側端にヒンジによつて
   取り付けられていることを特徴とする、特許請求
   の範囲第１項に記載のひざつき補助装置。 ３ 前記ハンドルは、前記管状フレームの前記外
   側端に設けられた直立の支持部材中に、ヒンジに
   より且つ摺動可能に取り付けられていることを特
   徴とする、特許請求の範囲第２項に記載のひざつ
   き補助装置。 ４ 前記直立の支持部材には、前記支持部材中に
   嵌合可能なハンドル部分に設けられた長孔に嵌合
   可能なピボツトピンが設けられていることを特徴
   とする、特許請求の範囲第３項に記載のひざつき
   補助装置。 ５ 前記直立の支持部材中に嵌合可能なハンドル
   部分には、前記直立の支持部材に設けられた長孔
   に嵌合可能なピボツトピンが設けられていること
   を特徴とする、特許請求の範囲第３項に記載のひ
   ざつき補助装置。 ６ 前記直立の支持部材には、その内側の向い合
   う上端部に切り込みが設けられており、前記ハン
   ドルは、前記支持部材中を下方に摺動して、前記
   ハンドルを、その直立位置でロツクすることがで
   き、そして、前記ハンドルは、前記ハンドルが、
   前記基底部材上の折りたたみ位置に至るまで、前
   記切り込み内に内側に回動できる位置に、前記長
   孔内を上方に移動可能であることを特徴とする、
   特許請求の範囲第４項または第５項に記載のひざ
   つき補助装置。 ７ 前記切り込みには支持用リツプが設けられて
   いることを特徴とする、特許請求の範囲第６項に
   記載のひざつき補助装置。 ８ 前記ハンドルは、前記基底部材の後部コーナ
   ー部にヒンジによつて取り付けられており、そし
   て、そのロツク位置において前方且つ上方に伸
   び、そして、その上端部においては後方に伸び
   て、ハンドル嵌合部が形成されていることを特徴
   とする、特許請求の範囲第１項から第７項の何れ
   か１つに記載のひざつき補助装置。 ９ 前記ハンドルは、前記基底部材の前部コーナ
   ー部にヒンジによつて取り付けられており、そし
   て、そのロツク位置において、後方且つ上方に伸
   び、そして、その上端部においては後方に伸び
   て、ハンドル嵌合部が形成されていることを特徴
   とする、特許請求の範囲第１項から第７項の何れ
   か１つに記載のひざつき補助装置。 １０ 前記直立の支持部材の一方を、他方の直立
   の支持部材よりも長く、そして、一方のハンドル
   を他方のハンドルよりも短く形成して、ハンドル
   がその折りたたみ位置においてコンパクトに折り
   たたまれるようになつていることを特徴とする、
   特許請求の範囲第６項に記載のひざつき補助装
   置。