JP3003798U

JP3003798U - 携行折り畳み容器

Info

Publication number: JP3003798U
Application number: JP1994000282U
Authority: JP
Inventors: 充芋谷
Original assignee: 株式会社芋谷工業
Priority date: 1994-01-31
Filing date: 1994-01-31
Publication date: 1994-11-01
Anticipated expiration: 2000-01-31

Abstract

(57)【要約】【構成】平坦状に折り畳み自在とした容器本体１を折
り畳んだ状態で支持体２に起倒自在に設け、さらにこの
支持体２に、伸縮自在としたハンドル３を設けると共に
キャスター４を設けたものとしている。そして、支持体
２は、容器本体１の折り畳み厚と略同一高とするのが好
ましい。さらに、出没自在の脚部12を前記底板５に設け
たものとすることができる。また、平坦状に折り畳んだ
容器本体１の係止具14を前記ハンドル３に設けたものと
してもよい。【効果】折り畳み容器に重い荷物を収納した場合に
も、この折り畳み容器を手押し車に載せることなく、そ
のまま手押し車のように押して運搬することができるの
で、運搬に便利なものとなり、しかも折り畳んだ状態で
はコンパクトなものとなって携行に非常に便利なものと
なる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、各種の物品を収納したり、各種の物品を収納したまま手押し車のように押して運搬でき、さらに不使用時には小さく折り畳むことができる携行折り畳み容器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来から折り畳み容器に関するものは多種類考案されており、また手押し車に関するものも多種類考案されているが、これらを組み合わせて一体としたものは存在しなかった。

【０００３】ところで、折り畳み容器に重い荷物を収納した場合には、この折り畳み容器を手押し車に載せて運搬している。このような場合、折り畳み容器を手押し車に紐で縛って、折り畳み容器が手押し車から落ちないように固定している。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来のように、重い荷物を運搬する度に折り畳み容器を手押し車に載せて紐で縛るのは、非常に面倒であるという課題を有していた。

【０００５】また、折り畳み容器と手押し車が別体であるので、これらを同時に携行しようとすると、嵩張って携行し難いという課題を有していた。

【０００６】そこで、この考案は、折り畳み容器に重い荷物を収納した場合にも、この折り畳み容器を手押し車に載せることなく、そのまま手押し車のように押して運搬することができ、しかも折り畳んだ状態ではコンパクトなものとなって携行に非常に便利な携行折り畳み容器を提供することを目的としてなされたものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】そのため、この考案に係る携行折り畳み容器は、平坦状に折り畳み自在とした容器本体１を折り畳んだ状態で支持体２に起倒自在に設け、さらにこの支持体２に、伸縮自在としたハンドル３を設けると共にキャスター４を設けたものとしている。

【０００８】そして、前記容器本体１は、底板５、上部枠６、両側板７、７、および前後板８、９から構成され、前板８は上前板８ａと下前板８ｂとを折り曲げ自在に連結され、上前板８ａの上縁部が上部枠６に折り曲げ自在に連結され、下前板８ｂの下縁部が底板５に折り曲げ自在に連結され、後板９は上後板９ａと下後板９ｂとを折り曲げ自在に連結され、上後板９ａの上縁部が上部枠６に折り曲げ自在に連結され、下後板９ｂの下縁部が底板５に折り曲げ自在に連結され、さらに側板７の上縁部は上部枠６に折り曲げ自在に連結され、側板７の下縁部は底板５に離脱自在に構成されたものとすることができる。

【０００９】前記支持体２は、容器本体１の折り畳み厚と略同一高とするのが好ましい。さらに、前記出没自在の脚部12を底板５に設けたものとすることができる。

【００１０】また、前記平坦状に折り畳んだ容器本体１の係止具14を前記ハンドル３に設けたものとしてもよい。

【００１１】

【作用】

この考案に係る携行折り畳み容器は、平坦状に折り畳んだ状態ではハンドル３を縮め、ハンドル３側に容器本体１を起こして、ハンドル３に容器本体１を沿わせておくことにより、コンパクトなものにしておける。そして、ハンドル３に設けた係止具14により、容器本体１を平坦状に折り畳んだ状態に維持しておくことができる。

【００１２】また、この考案に係る携行折り畳み容器は、ハンドル３を押してそのまま手押し車のように運搬することができる。

【００１３】

【実施例】

以下、この考案に係る携行折り畳み容器の構成を、実施例として示した図面に基づいて詳細に説明する。

【００１４】この考案に係る携行折り畳み容器は、図に示したように、平坦状に折り畳み自在とした容器本体１を折り畳んだ状態で支持体２に起倒自在に設け、さらにこの支持体２に、伸縮自在としたハンドル３を設けると共にキャスター４を設けたものとしている。

【００１５】容器本体１は、底板５、四角形状の上部枠６、左右に対向する側板７、７、および前後に対向する前後板８、９から構成されている。前板８は、上前板８ａと下前板８ｂとをヒンジ10を介して内方向に略く字状に折り曲げ自在に連結されている。そして、上前板８ａの上縁部が上部枠６にヒンジ10を介して折り曲げ自在に連結され、下前板８ｂの下縁部が底板５にヒンジ10を介して折り曲げ自在に連結されている。後板９は、上後板９ａと下後板９ｂとをヒンジ10を介して内方向に略く字状に折り曲げ自在に連結されている。そして、上後板９ａの上縁部が上部枠６にヒンジ10を介して折り曲げ自在に連結され、下後板９ｂの下縁部が底板５にヒンジ10を介して折り曲げ自在に連結されている。さらに、側板７の上縁部は上部枠６にヒンジ10を介して折り曲げ自在に連結され、側板７の下縁部は底板５に離脱自在としている。また、底板５の後寄りには、容器本体１の起倒による操作杆11の作動によって出没自在とした脚部12を設けている。なお、側板７の中央上部には必要に応じ握持用の窓13を形成しておくことができる。

【００１６】支持体２は、垂直壁２ａと水平壁２ｂとを連設すると共に両側壁２ｃ、２ｃを設けたものとしている。そして、支持体２の両側壁２ｃ、２ｃに容器本体１の底板５の両側端を軸着し、垂直壁２ａと水平壁２ｂとの成す９０度の角度範囲を前記底板５が回動することにより、平坦状に折り畳んだ状態で容器本体１を起倒自在にしている。また、支持体２を容器本体１の折り畳み厚と略同一高として、容器本体１を平坦状に折り畳んだ状態で、この支持体２が容器本体１から食み出ないようにするのが好ましい。

【００１７】ハンドル３は、フレーム体としており、伸縮フレーム３ａ、持手部３ｂ、操作体３ｃから構成されている。そして、操作体３ｃの内面には回動自在とした係止具14を設けており、この係止具14は平坦状に折り畳んだ容器本体１の底板５の縁部に係止して、この容器本体１が拡がらないようにしている。さらに、操作体３ｃにはストッパー（図示せず）を設けており、この操作体３ｃを操作することによりハンドル３を縮めた状態から伸びないようにしている。

【００１８】キャスター４は、前記脚部12が突出した状態で底板５が水平面となるように支持体２の水平壁２ｂ下部に設けている。したがって、容器本体１を床等に置いたときには、キャスター４および脚部12が床等に接地し、容器本体１を安定した状態にしておける。

【００１９】以上のように構成されたこの考案に係る携行折り畳み容器は、以下に示す状態で使用することができる。

【００２０】先ず、この考案に係る携行折り畳み容器は、図１に示した状態から、側板７、７を内方に跳ね上げると共に前後板８、９をそれぞれ内方に折り曲げ、底板５に上部枠６を近づけることにより、容器本体１を平坦状に折り畳み、図６に示した状態にする。そして、ハンドル３を縮めた状態で、容器本体１をハンドル３側に回動させこの容器本体１を起こすことにより、図７に示した状態にしておくことができる。この状態では、アッタシュケースのようにコンパクトな状態として携行したり、そのまま保管しておくことができる。

【００２１】なお、この状態では、ハンドル３の係止具14を容器本体１の底板５の縁部に係止して容器本体１が拡がらないようにし、さらにハンドル３を縮めた状態から伸びないようにしている。また、容器本体１を起こすことによって脚部12は底板５に没入している。

【００２２】次に、この考案に係る携行折り畳み容器は、図７に示した状態から、容器本体１をハンドル３側から９０度回動させてこの容器本体１を倒し、底板５から上部枠６を引き上げ、前後板８、９をそれぞれ伸ばすと共に側板７、７を起こすことにより、図５に示した状態にしてしておくことができる。この状態では、容器本体１に任意の収納物を入れ、側板７に形成した窓13に手を掛け、側板７を握持して運搬することができる。また、この状態で、自動車のトランクや収納庫等に収納しておくことができる。

【００２３】さらに、この考案に係る携行折り畳み容器は、図５に示した状態から、ハンドル３を伸ばして図１に示したような状態にしておくことができる。この状態では、容器本体１に任意の収納物を入れ、ハンドル３を手前に引き、容器本体１を傾けてそのまま手押し車のように押して運搬することができる。

【００２４】

【考案の効果】

この考案に係る携行折り畳み容器は、以上に述べたように構成されており、折り畳み容器に重い荷物を収納した場合にも、この折り畳み容器を手押し車に載せることなく、そのまま手押し車のように押して運搬することができるので、運搬に便利なものとなり、しかも折り畳んだ状態ではコンパクトなものとなって携行に非常に便利なものとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係る携行折り畳み容器の使用状態の
斜視図である。

【図２】この考案に係る携行折り畳み容器の図１の状態
の側面図である。

【図３】この考案に係る携行折り畳み容器の折り畳む途
中の状態の側面図である。

【図４】この考案に係る携行折り畳み容器のハンドル上
部の拡大図である。

【図５】この考案に係る携行折り畳み容器の他の使用状
態の斜視図である。

【図６】この考案に係る携行折り畳み容器の折り畳む途
中の状態の斜視図である。

【図７】この考案に係る携行折り畳み容器の折り畳んだ
状態の斜視図である。

【符号の説明】

１容器本体２支持体３ハンドル４キャスター５底板６上部枠７側板８前板８ａ上前板８ｂ下前板９後板９ａ上後板９ｂ下後板 12 脚部 14 係止具

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【手続補正書】

【提出日】平成６年５月６日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項５

【補正方法】変更

【補正内容】

フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号庁内整理番号ＦＩ技術表示箇所Ｂ６５Ｄ 25/28 １０５Ａ 7403−3Ｅ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】平坦状に折り畳み自在とした容器本体
（１）を折り畳んだ状態で支持体（２）に起倒自在に設
け、さらにこの支持体（２）に、伸縮自在としたハンド
ル（３）を設けると共にキャスター（４）を設けたこと
を特徴とする携行折り畳み容器。
【請求項２】容器本体（１）が、底板（５）、上部枠
（６）、両側板（７）（７）、および前後板（８）
（９）から構成され、前板（８）は上前板（８ａ）と下
前板（８ｂ）とを折り曲げ自在に連結され、上前板（８
ａ）の上縁部が上部枠（６）に折り曲げ自在に連結さ
れ、下前板（８ｂ）の下縁部が底板（５）に折り曲げ自
在に連結され、後板（９）は上後板（９ａ）と下後板
（９ｂ）とを折り曲げ自在に連結され、上後板（９ａ）
の上縁部が上部枠（６）に折り曲げ自在に連結され、下
後板（９ｂ）の下縁部が底板（５）に折り曲げ自在に連
結され、さらに側板（７）の上縁部は上部枠（６）に折
り曲げ自在に連結され、側板（７）の下縁部は底板
（５）に離脱自在に構成されたことを特徴とする請求項
１記載の携行折り畳み容器。
【請求項３】支持体（２）を容器本体（１）の折り畳
み厚と略同一高としたことを特徴とする請求項１記載の
携行折り畳み容器。
【請求項４】支持体（２）を容器本体（１）の折り畳
み厚と略同一高としたことを特徴とする請求項２記載の
携行折り畳み容器。
【請求項５】出没自在の脚部（12）を前記底板（５）
に設けたことを特徴とする請求項１記載の携行折り畳み
容器。
【請求項６】出没自在の脚部（12）を前記底板（５）
に設けたことを特徴とする請求項２記載の携行折り畳み
容器。
【請求項７】平坦状に折り畳んだ容器本体（１）の係
止具（14）を前記ハンドル（３）に設けたことを特徴と
する請求項１記載の携行折り畳み容器。
【請求項８】平坦状に折り畳んだ容器本体（１）の係
止具（14）を前記ハンドル（３）に設けたことを特徴と
する請求項２記載の携行折り畳み容器。