JPH0245593B2

JPH0245593B2 -

Info

Publication number: JPH0245593B2
Application number: JP57118900A
Authority: JP
Inventors: Toshiaki Masuda; Shosuke Fujio; Toshiji Fujita; Masaki Nojima; Akihide Saito
Original assignee: Toppan Printing Co Ltd
Current assignee: Toppan Inc
Priority date: 1982-07-08
Filing date: 1982-07-08
Publication date: 1990-10-11
Also published as: JPS599058A

Description

【発明の詳細な説明】［発明の目的］（産業上の利用分野）この発明は、たとえばピアノキー方式の分割ブ
レードを採用した印刷機におけるインキキー開度
を設定する印刷機におけるインキ量調整装置に関
する。

（従来の技術）最近、オフセツト印刷において、印刷版の絵柄
面積率をTVカメラ、ラインセンサによるスキヤ
ンニング等の手段により読取り、この読取り情報
をもとにインキツボの分割されたインキキー開度
を制御し、印刷開始時のインキツボ調整作業を行
う印刷絵柄面積率計等が開発され、実用化されて
いる。

この印刷絵柄面積率計は、印刷する刷版の絵柄
を光学的に検出し、版サイズ、印刷面積、インキ
ネジ数、インキネジピツチ、刷色などの印刷条件
に応じて、印刷機のインキツボのインキネジ開度
を演算し、この演算結果に応じて制御するように
なつているものであり、たとえば特開昭56−
24508号公報、特開昭49−67714号公報、および特
開昭51−2505号公報等に示される周知なものであ
る。

ところが、上記のような装置では、絵柄面積率
情報のみでインキキー開度を決定しているため、
用紙の種類、インキの種類あるいは温度条件など
の変化に対応できなかつた。

このため、刷上がつた印刷物を見て、各インキ
キーの手動操作つまみで調整しなければならず、
手作業による調整作業が大変面倒であつた。

（発明が解決しようとする課題）この発明は、印刷開始時に、印刷機インキ、印
刷用紙および環境温度等の印刷条件に応じたイン
キキー開度情報を得ることができず、しかも手作
業による調整作業が大変面倒であるという欠点を
除去するもので、印刷開始時に、印刷インキ、印
刷用紙および環境温度等の印刷条件に応じたイン
キキー開度情報を得ることができ、しかも手作業
による調整作業が大幅に削減できる印刷機におけ
るインキ量調整装置を提供することを目的とす
る。

［発明の構成］（課題を解決するための手段）この発明の印刷機におけるインキ量調整装置
は、印刷機のインキキーごとに対応する絵柄面積
率が記録されている記録媒体上の情報を読取る読
取部、この読取部で読取つた絵柄面積率をインキ
キー開度情報に変換するインキキー開度変換部、
印刷インキ，印刷用紙，および環境温度等の印刷
条件に応じた複数の要素値をそれぞれ記憶する記
憶部、この記憶部に記憶される印刷条件を選択的
に読出す印刷条件選択キー群、およびこの印刷条
件選択キー群による選択に応じた印刷条件を前記
記憶部から読出し、この印刷条件で全インキキー
開度変換部からのインキキー開度情報を演算し、
この演算結果で印刷機のインキキー開度を制御せ
しめる制御手段から構成されている。

（作用）この発明は、印刷インキ、印刷用紙、および環
境温度等の印刷条件に応じた複数の要素値をそれ
ぞれ記憶部に記憶し、印刷条件選択キー群による
選択に応じた印刷条件を上記記憶部から読出し、
この印刷条件で全インキキー開度変換部からのイ
ンキキー開度情報を演算し、この演算結果で印刷
機のインキキー開度を制御するようにしたもので
ある。

（実施例）以下、この発明の一実施例について図面を参照
して説明する。

第１図はこの発明に係わるオート・プリセツ
ト・インキング・システムを説明するためのもの
である。このシステムは、刷版絵柄面積率計１、
この発明のインキ量調整装置２、印刷機３によつ
て構成されている。

上記刷版絵柄面積率計１は、印刷を行う刷版の
各インキキーに対応する絵柄を光学的に検出する
ことにより得られる絵柄面積率を磁気カード４な
どの記録媒体に記録して発行するものである。上
記刷版絵柄面積率計１は、たとえば特開昭56−
24508号公報、特開昭49−67714号公報、および特
開昭51−2505号公報等に示されるものにおいて、
得られる絵柄面積率を磁気カード４に記録して発
行するものである。

上記インキ量調整装置２は、上記刷版絵柄面積
率計１より発行された磁気カード４上の絵柄面積
率を読取り、この絵柄面積率により得られるイン
キキー開度情報と他の印刷条件に対応する要素値
との演算により、正確なインキキー開度情報を算
出し、この算出したインキキー開度情報をケーブ
ル５を介して印刷機３へ伝送するものである。上
記印刷機３は、マゼンタ、イエロ、シアン、ブラ
ツクごとの印刷部からなり、各印刷部はピアノキ
ー方式の分割インキツボ装置が採用された周知の
ものである。上記分割インキツボ装置は、第２図
に示すようにインキ元ローラ６とピアノキー７と
から構成されている。

上記インキ元ローラ６とピアノキー７との〓間
はインキネジ８の回転により調整されることによ
り、インキ９の供給量が調整されるようになつて
いる。

第３図は前記インキ量調整装置２の概略を示す
斜視図である。１１は筐体であり、この筐体１１
の上部テーパー部に操作パネル１２が形成されて
いる。この操作パネル１２はテンキー１３、発光
ダイオード（LED）によつて構成されテンキー
１３の入力を表示す置数表示部１４、印刷条件を
選択する印刷条件選択キー群１５、この印刷条件
選択キー群１５とテンキー１３による設定内容を
表示するCRT表示部１６、前記刷版絵柄面積率
計１によつて発行された磁気カード４が挿入され
る磁気カード挿入口１７、および磁気カード取出
口１８によつて構成されている。

上記印刷条件キー群１５は通常モードキー２
１、関数入力モードキー２２、補正モードキー２
３、温度条件を選択する温度選択キー２４，２
５，２６、インキの種類を選択するインキ選択キ
ー２７，２８，２９、用紙の種別を選択するコー
ト紙選択キー３０、上質紙選択キー３１、更紙選
択キー３２によつて構成されている。

第４図は電気回路の要部を示すものであり、読
取部４１は、前記磁気カード挿入口１７に挿入さ
れた磁気カード４上の磁気情報つまり各色ごとの
絵柄面積率を読取るものである。

インキキー開度変換部４２は、読取部４１から
供給される絵柄面積率をインキキー開度情報に変
換するものである。すなわち、このインキキー開
度変換部４２における絵柄面積率とインキキー開
度の関係を示すプリセツトカーブ（絵柄面積率―
インキキー開度の変換関数）は印刷機３固有のも
のである。そのインキキー開度変換部４２に対す
る入力を行う場合は、特定点（例えば絵柄面積率
10％刻み）でのデータを入力し、基準曲線を作
る。その後、ランニングテストをして必要があれ
ばデータを修正する。

メモリ４３は用紙に対応する印刷条件つまり要
素値を記憶し、メモリ４４はインキの種類に対応
する印刷条件つまり要素値を記憶し、メモリ４５
は夏、春（秋）、冬の季節の温度に対応する印刷
条件つまり要素値を記憶するものである。上記要
素値は、標準のインキキー開度に対する条件変更
に対応した倍率となつており、上記用紙の種別、
インキの種類、温度条件等の各印刷条件における
最適な値を上記基準曲線から得られる値に補正係
数を乗じて算出するようになつている。この補正
係数は、実験データに基いて設定する。

これにより、上記用紙の種別、インキの種類、
温度条件等の各印刷条件における補正係数に対応
する要素値（例えば補正係数１の場合、要素値
1000）はテンキー１３より入力されるようになつ
ている。

したがつて、後述するメモリ４３，４４，４５
には、要素値として補正係数（１倍、1.5倍等）
が記憶されるようになつている。

上記演算制御部４６は、関数入力モードキー２
２が投入されたとき、各選択キーごとにテンキー
１３により要素値を入力することにより、対応す
るメモリのメモリエリアにその値を記憶せしめる
ようになつている。上記演算制御部４６は、選択
キー２４〜３２の投入に応じて対応するメモリの
メモリエリアの内容を読出し、この読出した要素
値を用いてインキキー開度変換部４２からのイン
キキー開度情報を演算し、その演算結果をケーブ
ル５を介して印刷機３へ出力するものである。

上記メモリ４３はコート紙、上質紙、更紙に対
応するメモリエリア４３₁，４３₂，４３₃が設け
られており、上記メモリ４４はＡ，Ｂ，Ｃの３種
類のインキに対応するメモリエリア４４₁，４４
_２，４４₃が設けられており、上記メモリ４５は
夏、春（秋）、冬に対応するメモリエリア４５₁，
４５₂，４５₃が設けられている。

また、上記演算制御部４６は、関数入力モード
キー２２および補正モードキー２３が投入された
とき、各選択キーに対応する要素値、つまり選択
キーとテンキー１３とを用いて入力した値をそれ
ぞれ一時記憶部４７に記憶し、この一時記憶部４
７の記憶内容を用いてインキキー開度変換部４２
からのインキキー開度情報を演算し、通常モード
キー２１の投入でメモリ４３〜４５を用いて演算
するようになつている。

すなわち、上記演算制御部４６は、インキキー
開度変換部４２からのインキキー開度情報
「xμm」に対して、このとき選択された用紙の種
別、インキの種類、温度条件等の各印刷条件に対
応する要素値としての係数（１倍、1.5倍等）で
掛算が行なわれることにより、各印刷条件を含ん
だ適正なインキキー開度情報を演算するようにな
つている。

次に、このような構成において動作を説明す
る。まず、印刷条件の設定方法について説明す
る。たとえば今、作業者は関数入力モードキー２
２を投入することにより、関数入力モードに設定
する。そして、用紙の種別、インキの種類、温度
条件等の各印刷条件における補正係数としての要
素値を、上述した基準曲線を用いて算出する。

そして、まず、用紙に対する設定を行うものと
して、たとえばテンキー１３により、コード番号
（たとえば「10CR」）を投入する。ついで、コー
ト紙選択キー３０を投入し、テンキー１３により
要素値（たとえば「1000CR」、１倍に相当）を投
入する。これにより、演算制御部４６はその要素
値をメモリ４３内のメモリエリア４３₁に記憶せ
しめる。

同様に、上質紙選択キー３１、更紙選択キー３
２を投入し、所望の要素値（たとえば
「1200CR」、1.2倍に相当、「1400CR」、1.4倍に相
当）をテンキー１３により投入する。これによ
り、演算制御部４６はそれらの要素値をそれぞれ
メモリ４３内のメモリエリア４３₂，４３₃に記憶
せしめる。

このとき、テンキー１３による置数入力は表示
部１４で表示され、各入力データはCRT表示部
１６で表示される。

また、インキおよび温度に対する印刷条件の設
定も、インキ選択キー２７，２８，２９、温度選
択キー２４，２５，２６、およびテンキー１３を
用いて、上記用紙に対する印刷条件の設定と同様
に行なわれ、各補正係数に対応する要素値がメモ
リ４４，４５の対応するメモリエリアに記憶され
る。

このような状態において、作業者が前記刷版絵
柄面積率計１によつて発行された磁気カード４を
磁気カード挿入口１７に挿入する。すると、磁気
カード４上に記憶された各色ごとの絵柄面積率が
読取部４１で読取られ、インキキー開度変換部４
２に供給される。これにより、インキキー開度変
換部４２は供給される各色ごとの絵柄面積率をイ
ンキキー開度情報に変換し、演算制御部４６に出
力する。

また、上記磁気カード４の挿入についで、操作
者は通常モードキー２１を投入するとともに、印
刷条件に合せて種々の選択キーたとえばコート紙
選択キー３０、インキ選択キー２８、温度選択キ
ー２４を投入する。すると、演算制御部４６はメ
モリ４３のメモリエリア４３₁の要素値、メモリ
４４のメモリエリア４４₂の要素値、メモリ４５
のメモリエリア４５₁の要素値を読出し、これら
の要素値でインキキー開度変換部４２からの各色
ごとのインキキー開度情報を演算し、その演算結
果を印刷機３へ出力する。たとえば、各色ごとの
インキキー開度情報を各要素値に対応する補正係
数（１倍、1.5倍等）で掛算することにより、適
正なインキキー開度情報を演算する。

これにより、印刷機３の各印刷部に対応する色
のインキキー開度情報に応じて各インキツボ装置
のピアノキー７とインキ元ローラ６とのすき間を
調整することにより、インキ９が印刷に最適な供
給量となる。

したがつて、第５図、第６図に示すように、磁
気カード４に記憶された絵柄面積率より求められ
るインキキー開度情報ａ，a′を印刷条件に合せて
（要素値による掛算により）、インキキー開度情報
ｂ，b′、あるいはｃ，c′のように変更することが
できる。

上記のように、作業者は印刷条件の変化によつ
て必要とされるインキツボ装置の調整作業を簡単
なキーボードの操作のみで行うことができ、作業
時間の短縮、作業負担の軽減等を図ることができ
る。

特に、印刷機の高速化が進む現在、このような
作業者の負担軽減の生出す効果は、ロス減少、省
エネルギーにも結びついている。

なお、前記実施例では、刷版絵柄面積率計によ
り記録媒体としての磁気カードを発行したが、こ
れに限らずフロツピーデイスク、磁気デイスクを
用いたり、あるいはオンラインで行うようにして
も良い。

また、インキ量調整装置と印刷機とがケーブル
で接続されている場合について説明したが、これ
に限らず、インキ量調整装置の出力を磁気カー
ド、フロツピーデイスクなどの記録媒体に記録し
て利用するようにしても良い。

さらに、印刷条件の選択が３種類の場合につい
て説明したが、３つ以外であつても良い。

［発明の効果］以上詳述したようにこの発明によれば、印刷開
始時に、印刷インキ、印刷用紙および環境温度等
の印刷条件に応じたインキキー開度情報を得るこ
とができ、しかも手作業による調整作業が大幅に
削減できる印刷機におけるインキ量調整装置を提
供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係わるオート・プリセツ
ト・インキング・システムを示す概略構成ブロツ
ク図、第２図は分割インキツボ装置を説明するた
めの概略構成図、第３図〜第６図はこの発明の一
実施例を示すもので、第３図は斜視図、第４図は
電気回路の概略構成ブロツク図、第５図および第
６図は絵柄面積率とインキキー開度の特性図であ
る。４……磁気カード、１３……テンキー、１５…
…印刷条件選択キー、２１〜２３……モードキ
ー、２４〜３２……選択キー群、４１……読取
部、４２……インキキー開度変換部、４３〜４５
……メモリヌネ、４６……演算制御部。

Claims

【特許請求の範囲】１印刷機のインキキーごとに対応する絵柄面積
率が記録されている記録媒体上の情報を読取る読
取部と、この読取部で読取つた絵柄面積率をインキキー
開度情報に変換するインキキー開度変換部と、印刷インキ，印刷用紙，および環境温度等の印
刷条件に応じた複数の要素値をそれぞれ記憶する
記憶部と、この記憶部に記憶される印刷条件を選択的に読
出す印刷条件選択キー群と、この印刷条件選択キー群による選択に応じた印
刷条件を前記記憶部から読出し、この印刷条件で
全インキキー開度変換部からのインキキー開度情
報を演算し、この演算結果で印刷機のインキキー
開度を制御せしめる制御手段と、を具備したことを特徴とする印刷機におけるイン
キ量調整装置。