JPH0245232Y2 - - Google Patents

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JPH0245232Y2
JPH0245232Y2 JP13736784U JP13736784U JPH0245232Y2 JP H0245232 Y2 JPH0245232 Y2 JP H0245232Y2 JP 13736784 U JP13736784 U JP 13736784U JP 13736784 U JP13736784 U JP 13736784U JP H0245232 Y2 JPH0245232 Y2 JP H0245232Y2
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paper
feeding device
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electrostatic
electrode
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、複写機、プリンタ、フアクシミリ
等において用紙収容部から用紙を1枚づつ送り出
すための給紙装置に関する。
〔従来の技術〕 複写機、プリンタ、フアクシミリ等では、記録
紙あるいは原稿を用紙カセツトあるいは用紙トレ
イ等の用紙収容部に積層して収容し、これから1
枚づつ送り出すようにした給紙装置が設けられて
いる。
このような給紙装置には、用紙収容部に積層
収容されている用紙の最上層にゴムローラを圧接
させ、これの回転力による摩擦力で送り出すよう
にしたもの、エア吸引式の吸着部材で最上層の
用紙を吸着して送り出すようにしたものがある。
ところが、ゴムローラを用いた給紙装置では、
ゴムローラの表面に紙粉、塵埃、機器の軸受に使
用されている油等が付着したり、長期間の使用に
より、あるいはコロナ放電によるイオンの影響を
受けてゴムが変質したり、更には温度や湿度の影
響を受けてゴム硬度が変化したりして、用紙との
間の摩擦係数が低下してしまう。ゴムローラと用
紙との間の摩擦係数が低下すると、その間でスリ
ツプが生じ、ミスフイードが発生してしまうこと
になる。そのため、ゴムローラを時々交換しなけ
ればならず面倒である。
一方エア吸引式の給紙装置では、最上層の用紙
の位置を常に一定にしないと吸引ミスが生じてし
まうので、そのための機構がかなり複難になつて
しまう。またエア吸引式であるので騒音が発生
し、一方これを解決するには消音機構が必要にな
り、装置が大型化し、コストもアツプしてしま
う。
このような問題点を解決するために静電気によ
る吸着力を利用した給紙装置が提案されている。
第5図、第6図は、従来のこのような給紙装置
の一例である(特開昭53−114424号公報参照)。
この給紙装置では、給紙用回転体51の表面に、
導電体層52、絶縁体層53およびくし歯状等の
電極パターン54から成る複合層を設け、導電体
層52と電極パターン4間に数ボルトの電圧を印
加し、これにより形成される静電電場56によ
り、用紙55を吸着する。この用紙55を吸着さ
せた給紙用回転体51を回転させることによつて
用紙を供給する。
ところが、このような給紙装置では、絶縁体層
53に電流が極めて流れにくいためか、電圧を印
加しても、静電気が発生するまで時間がかかつて
しまい、用紙を吸着するための応答性が悪いとい
う問題点がある。また、電圧をオフにしても絶縁
体層53に静電気が残留してしまうことになる。
このような給紙装置では、一般に給紙用回転体5
1によつて用紙をある程度送り出し、その後記録
部等とのタイミングをとつてレジストローラで正
規に搬送するようになつており、レジストローラ
が回転されると給紙用回転体51をフリーにする
と共に、電圧の印加を停止して、給紙用回転体5
1と用紙との間を吸着力をなくしている。このと
き、給紙用回転体51に静電気が残留している
と、用紙の搬送方向ほぼ全域が帯電され、一度に
多数枚の用紙が送られて用紙搬送路で紙づまりが
生じたり、複写機等の場合には転写不良が生ずる
おそれがある。これを防ぐために剥離爪を設ける
ものもあるが、1枚目の用紙に続いて一部重なつ
た状態で2枚目の用紙が送り出されるいわゆる重
送の発生を完全に防ぐことはできなかつた。
そこで、本考案者は、このような問題点を解決
することのできる給紙装置を提案した。
第7図、第8図はこの給紙装置の要部である用
紙吸着板を示す図である。図において、72は基
板であり、その片面に電極73を介して、例えば
プラスチツクに炭素を混練して体積抵抗率を1010
〜1011Ωcm程度とした誘電体層71を設け、さら
にこの誘電体層71の上面にくし歯状の電極74
を設け用紙吸着板70を構成する。この用紙吸着
板70の電極73を正とし、電極74を負として
この電極間に例えば2000Vの直流高電圧を印加し
て、誘電体層71の他方の面側に強電界を発生さ
せ、これにより発生する静電気を利用して用紙の
吸着を行なう。電極73,74に電圧を印加して
用紙を吸着した後、用紙吸着板70を往動させて
用紙を送り出し、搬送ロールが用紙をはさみ込ん
だ後、電極73,74間の電圧をオフにして復動
させる。この時吸着力の立上りが遅いと紙を引合
つてしまい、異音の発生、モータへの過負荷等の
不都合が生ずるが、誘電体層71に、若干の導電
性をもたせているため、静電気が比較的早く消散
し、静電吸着力の低下が早く前述のような不都合
を防ぐことができる。また、電圧印加時の吸着力
の立上りも早い。
〔考案が解決しようとする問題点〕
前記の如き誘電体に若干の導電性をもたせた静
電式の給紙装置によれば、吸着力の立上り、立下
りを早くできるので、紙づまり、転写不能等の問
題点は、かなり解決できたが、このような給紙装
置によつても湿度が高い時期等で用紙の含水率が
高い場合に、用紙を確実に吸着供給できないとい
う問題点があつた。
この考案は、このような問題点を改善するため
になされたものであり、含水率の高い用紙をも確
実に吸着、供給できる給紙装置を提供することを
目的とする。
〔問題点を解決するための手段及び作用〕
この目的を達成するため、この考案では、支持
基板上の誘電体に電極を設け、該電極に電圧を印
加して静電的に用紙を吸着するようにした静電吸
着板を用いた給紙装置において、極性の異なる電
極を交互に配置すると共に、この電極間の誘電体
に溝を設けたことを特徴とする。
このように構成することにより、含水率の高い
用紙の場合にも、確実に用紙を吸着、供給できる
給紙装置を提供することができる。
〔実施例〕
含水率の高い用紙が吸着されにくいという理由
は、種々考えられるが、本考案者の研究によれ
ば、高含水率の用紙を用いた場合、吸着板表面の
吸着面に結露が生じ、これによつて吸着面が電気
的にシールドされるためであることが判つた。こ
れを防ぐためには、この結露による電路を断路し
てやれば良い。
以下この考案の一実施例を、第1図、第2図を
参照して説明する。図において、10はこの考案
の給紙装置に使用される平盤状の静電吸着板であ
り、支持基板1、誘電体2、電極3,4より成
る。誘電体2は幅約3mm、厚み1mmであり、若干
の導電性をもたせても良いが、応答性が少し落ち
ても良い場合には導電性のないものでも良い。誘
電体2の一方の面に、導電性接着剤の塗布された
銅テープ(例えば幅3mm)を貼りつけ、これを図
示のように交互にすきまg(この例の場合は1mm)
をあけて支持基板2上に貼りつけ、平盤状の静電
吸着板10を得る。支持基板1に接する側の電極
3をそれぞれ互いに接続して電源Eの負側に接続
し、これと反対側の側、即ち用紙と接触する側の
電極もそれぞれ互いに接続して電源Eの正側に接
続する。
第3図は、この考案の効果を示す図である。第
3図イは相対湿度85%中にさらした紙を同環境に
おいたこの考案による静電吸着板で吸着させたと
きの吸着力を示すものであり、横軸に印加電圧、
縦軸にせん断応力(Kg重/100cm2)をとつてある。
せん断応力は、静電吸着板に紙を吸着させた後、
吸着面に水平に引つぱりズレが生じた時の力で示
している。図において、a1,a2は従来技術による
場合であり、b1,b2はこの考案による静電吸着板
の場合である。また、a1,a2は普通紙の場合、
a2,b2は、コート紙の場合である。図面から明ら
かなように、従来技術によるものが、ほとんど吸
着力を示さなくなるようなかなり高湿度である湿
度85%中でもこの考案による静電吸着板は強い吸
着力を示している。第3図ロは通常の湿度(60
%)における場合の吸着力を示すものであるが、
この考案による静電吸着板は、従来技術の場合よ
りわずかに低い吸着力ではあるが、用紙の送り出
しには十分な値を有している。
この静電吸着板を用いて給紙装置を作る際に
は、積載した紙を送り出し戻る時に、吸着面の凹
みが積載紙の先端に引かかることのないよう、紙
の進行方向と平行に溝を設けた方が好ましい。
また、往復動する平盤状の静電吸着板とするか
わりに、この静電吸着板を円形又は無端ベルト状
にして給紙装置を構成しても良いことはいうまで
もない。
第4図は、この考案の他の実施例を断面で示す
図である。第4図イは絶縁体製の支持基板1に凹
部7を設け、該凹部7に電極3を設けた誘電体2
を収容すると共に、支持基板1の凹部8の上端に
電極4を設けたものである。
第4図ロは支持基板1に凹部を設けると共に、
電極を下面に設けた誘電体2を該凹部に嵌合支持
させ、さらに交互に電極を接続して、電極3、電
極6としたもので、図示のように高圧電源Eを接
続する。
さらに、第4図ハに示すように、静電吸着板の
凹部に細線状のヒータ9を埋め込み等により配置
することも可能である。このようにヒータを配置
することにより、静電吸着板表面の結露を防止で
き、より一層吸着力を高めることができる。
以上の実施例では、電極としてくし歯状電極を
用いるものを説明したが、これに限定されること
はなく、極性の異なる電極を交互に配置、結線し
てもよい。
〔考案の効果〕
以上述べたように、この考案によれば、含水率
の高い用紙を使用したときにでき易い静電吸着板
表面の吸着面の結露による電路を断にすることが
できるので、このような高含水率の用紙をも確実
に吸引、供給できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、第2図はこの考案の一実施例であ
り、第1図は平面図、第2図は断面図、第3図は
この考案の給紙装置の吸着力を示す図、第4図は
この考案の他の実施例を示す図、第5図、第6
図、第7図、第8図はいずれも従来例を示す図で
ある。 1……支持基板、2……誘電体、3,6……電
極、7……支持基板凹部、8……支持基板凸部、
9……ヒータ、10……静電吸着板。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 支持基板上の誘電体に電極を設け、該電極に
    電圧を印加して静電的に用紙を吸着するように
    した静電吸着板を用いた静電給紙装置におい
    て、極性の異なる電極を交互に配置すると共
    に、この電極間の誘電体に溝を設けたことを特
    徴とする静電給紙装置。 (2) 前記電極の少なくとも一方をくし歯状電極と
    したことを特徴とする実用新案登録請求の範囲
    第1項記載の静電給紙装置。 (3) 一方の電極を誘電体下面に設け、他方の電極
    を支持基板表面に設けたことを特徴とする実用
    新案登録請求の範囲第1項または第2項記載の
    静電給紙装置。 (4) 前記極性の異なる電極を誘電体下面に設けた
    ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1
    項及び第2項記載の静電給紙装置。 (5) 誘電体の溝下部にヒータを設けたことを特徴
    とする実用新案登録請求の範囲第1項ないし第
    4項記載の静電給紙装置。
JP13736784U 1984-09-11 1984-09-11 Expired JPH0245232Y2 (ja)

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JPS6152643U JPS6152643U (ja) 1986-04-09
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