JPH0245235Y2 - - Google Patents

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JPH0245235Y2
JPH0245235Y2 JP9092585U JP9092585U JPH0245235Y2 JP H0245235 Y2 JPH0245235 Y2 JP H0245235Y2 JP 9092585 U JP9092585 U JP 9092585U JP 9092585 U JP9092585 U JP 9092585U JP H0245235 Y2 JPH0245235 Y2 JP H0245235Y2
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belt
roll
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belts
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、搬送される用紙の剥離が容易で、し
かも給電手段の摩耗等により、接触不足が発生す
ることを防止出来るようにした搬送装置に関す
る。
(従来の技術) 従来の複写機、印刷機、プリンター等において
は、用紙の搬送手段として、例えば、一対または
複数対の対向して設けたロール(そのうち少なく
とも1つはゴムロール)の周面同志を接触させた
状態で回転させて、両ロールの間に挟持した状態
で用紙を押し出すようにして、搬送作用を行わせ
ている。
しかし、このような搬送手段においては、ロー
ルが摩耗した場合や、装置の発熱部からの熱を受
けること等によつて、ゴムロール周面の摩擦係数
が低下し、搬送が常に良好な状態で行われないと
いう問題があつた。
また、静電吸着力を利用した無端状ベルトを用
いるものとしては、例えば、特公昭56−14982号
公報に示されるようなものがある。上記公報に記
載されている装置は、導電性ベルトの表面に可撓
性の電気絶縁層を設けるとともに、この電気絶縁
層上に対向し合うように2組の櫛型電極を設け、
さらにその上面に誘電体層を設け、該2組の櫛型
電極に電圧を印加して電極間に静電界を生じさ
せ、それによつて紙等を静電吸着して搬送するよ
うに構成されている。
この対向し合う各櫛型電極は、それぞれ前記導
電性ベルトの両側縁に沿つて無端状の配設された
帯状の基部と、該各基部からベルトの幅方向内側
に向かつて突出配設された複数の短冊状の支片と
からなり、各櫛型電極は各基部と摺動接触する各
摺動子によつて電極間に電圧を印加されるように
構成されていて、この用紙搬送装置によれば、十
分に用紙の吸着力を発揮できるものとされてい
る。
しかしながら、上記した搬送装置にあつては、
各櫛型電極の短冊状の支片が各基部を介して全て
電気的に接続されているために、各摺動子による
給電によつて支片が通電状態となつて、前記誘電
体層を形成する無端状の部材全体にわたつて静電
吸着力を生じさせる。
このために、誘電体層の静電吸着力によつてベ
ルト上に吸着された状態で搬送される用紙を、ベ
ルト上から排出するためには、その吸着状態にあ
る用紙を強制的に剥離するか、あるいは摺動子か
らの給電を停止させることが必要であつた。
ところが、強制的に用紙をベルトから剥離する
ことは、用紙を損傷する可能性があり、さらに、
剥離機構を設けることが必要になる等によつて、
搬送装置の構造を複数にする他に、装置の製造コ
ストの上昇の原因となる恐れがある。
また、ベルトへの給電を停止することは、ベル
ト全体の吸着力を停止させることにもなるため
に、複数枚の用紙を連続して搬送されることを困
難にする。
これに加えて、金属部材で形成される摺動子
は、櫛型電極の基部との摺動によつて摩耗し、接
触不良を起こす恐れがあつた。このようなことか
ら、ベルト上の櫛型電極をベルトの長手方向に沿
つて複数の独立した区画に区分し、各区画に対す
る給電を行うための摺動子を複数数個配設すると
ともに、用紙排出位置に侵入してきた区画だけに
は給電を行わないようにして、用紙の排出を容易
に出来るようにしたものもある。しかし、こよう
な装置によつても、金属片からなる摺動子を櫛型
電極の基部と摺動接触させる構成であるために、
前記した例と同様に摺動子の耐久性の点等で多く
の問題があつた。
(考案が解決しようとする問題点) 本考案は、上記したような従来装置の問題点を
解消するもので、用紙のベルトに対する保持能力
を向上させるとともに、用紙のベルトからの剥離
を容易に出来るようにさせることが可能なように
構成した搬送装置を提供することを目的とし、さ
らに、給電手段を簡単な構成のものとするととも
に、その耐久性を向上させ、接触不良等の発生を
防止出来るようした装置を提供することを目的と
している。
(問題点を解決するための手段および作用) 本考案の用紙搬送装置は、複数のベルトを平行
に設け、各々のベルトを同一の駆動軸によつて駆
動するとともに、電気的に分離されたテンシヨン
ロールに支持させるようにして構成している。ま
た、本考案の装置に用いられるベルトは、それぞ
れのベルトの内側に松葉状に配設した独立電極を
連続して形成しているもので、その電極にテンシ
ヨンロールの外周面を通じて給電するようにして
いる。
そして、その給電に際しては、複数の平行に配
置されたベルトに対して、1本おきに高電圧を印
加するようにするとともに、他のベルトを接地さ
せ、これ等の給電されるベルトと、接地されるベ
ルト間に静電界を発生させ、それにより、用紙を
ベルトに吸着させるように構成している。
したがつて、本考案の装置によると、必要とさ
れる範囲(用紙の搬送部)のベルトの部分に、静
電吸引力を発生させることができるために、用紙
の保持と、剥離の動作を確実に行うことが可能に
なる。
(実施例) 本考案の構成を図示した本考案の1実施例にし
たがつて説明すると、本考案の静電コンベア装置
は、第1図に示すように、一対のロール2,3に
ベルト1を張架し、その一方のロール例えばロー
ル3を駆動ロールとして構成し、図示を省略した
モータによつて駆動を行うようにしており、第1
図に示す矢印B方向にベルト1の駆動を行う。
なお、第1図に示す実施例においては、ベルト
の上面が搬送面Cであり、矢印Aの範囲のうちで
特にロール2からA2の範囲に静電吸着力を発生
させたいという要求がある。つまり、ロール3の
部分で用紙等の搬送物を剥離するためには、点
A2の部分からロール3に至る間は、ベルトに吸
着力を発生させないようにすることが必要なため
である。
本考案の装置において用いられるベルト1は、
第2図に示されるように、複数本の幅の狭いベル
ト1a,1b,……,1nが並列に配置されてお
り、機械的に連結されているが、電気的には各々
が独立しているロール2の各ロール2a,2b,
……,2nと、ロール3とに各々のベルトが張架
された状態で配置されている。各ロールはその表
面に導電性を有する材料で被覆等が施されてお
り、その表面を介して給電を行うようになつてい
る。
本考案のベルト1は第3図A,Bに示すよう
に、その搬送面の下側、つまりベルトの裏側に松
葉状の各々が独立した電極群4,4……が設けら
れている。これらの電極群は、例えば、それぞれ
厚さ0.3mmの半導電性樹脂フイルム5に対して、
松葉状の電極を所定の長さで設けたものを用いる
ことが出来る。
第4図に示されるように、本考案のロール2
は、例えばそのロール群を構成する各々のロール
2a,2b,……2nが、個別に搬送装置のフレ
ームに設けられ、各ロールがテンシヨンロールと
して作用するようになつているものである。そし
て、これ等の各ロールのうち、1個おきのロール
2a,2c,……2nを1つのグループとして形
成し、アースに接続するとともに、他のロール2
b,2d……のグループに給電を行うようにして
いる。
これ等のロール群2を支持している各々の軸
は、ベルトの張力に対応出来るように設けられ、
各ローラの間を電気的に絶縁している。
また、上記した各々の軸は金属製のベアリング
で支持部材に支持されているもので、この構成に
より、軸とベアリングの内側のハウジングとは電
気的に接続され、さらに、内外側のハウジング
は、それぞれボールベアリングを介して導通され
ることになる。そして、その軸に電線等を接続す
ることにより、ロールに給電を行うことが出来る
ように構成される。
上記した本考案のロールの構成は、当業者にと
つて容易に理解できる構成であるから、これ以上
の説明は省略する。
そして、第4図に示されるような構成の装置に
おいて、スイツチSを閉じると、直流電源Eから
の高電圧が各々の軸を介してロール2b,2d…
…に給電され、ベルト1b,1d,……の松葉状
電極4に加えられる。
また、ベルト1a,1c,……は、前記したロ
ール2b,2d……と同様にして形成される別の
導電経路を介して接地される。
本考案のベルトに設けられる半導電性フイルム
5は、その電気抵抗が1010Ωcm程度であるので、
前記公報および特公昭56−51964号公報等に開示
されているもののようにように、安定した強い吸
着力を発揮できるようになつている。
そして、本考案の上記した構成によつて、複数
の平行して配置されたベルトに対して、1本おき
に交互に直流高電圧が加えられることになるの
で、給電されるベルトと、接地されるベルトとの
間に静電界が発生することになる。しかも、本考
案の主目的とするロール2からA2部までの範囲
に特別に形成した給電ブラシを配置することな
く、松葉状電極4の形状を適当に設定することに
より、各ベルトの側部に静電気を発生させ、その
静電気により用紙をベルトに吸着させる作用を行
うようにする。
つまり、ロール2からA2部までの距離に対応
して、松葉状の電極を長く形成することにより給
電の動作を行い得るようするもので、本考案の図
示した実施例においては、ベルト2の幅を30mm、
電極の幅を1mmとし、電極間の隙間を1mm、電極
の角度を2.86度として配置することにより、約
240mmの距離をカバーできるようにしている。
そして、その場合の吸着力は、ベルトの間隔を
5mmに設定した場合に、120gf/160mmも得られ、
紙等の搬送には充分な能力を発揮出来ることにな
る。なお、本考案の装置において、ベルトの巾を
30mmに設定した場合を示しているが、本考案に用
いられるベルトは、巾が狭い程良好な吸着の効果
を奏することが出来るものであるが、装置の構成
を簡素化する上からは、前述したような巾のベル
トを用いることで、十分な用紙の搬送性能を発揮
させることが可能になる。
前述したように、本考案の静電コンベアにおい
ては、給電されるベルトと、接地されるベルトと
を交互に配置しているために、各ベルトの側部に
それぞれ極性の異なる静電気が発生する。そし
て、それぞれのベルトの間に静電界が生じること
になり、それによつて、用紙を吸着保持する作用
が発生する。
なお、本考案のベルトにおいては、ベルトの裏
側に形成した電極を松葉状にすることによつて、
A1部とロール2との間にも吸着力が発生するが、
この区間は用紙の搬送作用に何も悪影響を及ぼす
ことはない。
本考案の装置は、直接接触するようにして形成
されている導電性の良好なロールにより、その松
葉状電極に給電が行われるようになつているもの
であるから、従来より用いられている給電装置等
のように、給電ブラシ等の電極に摺動する部材を
必要とせず、したがつて、電極の摩耗等の好まし
くない状態が発生することを確実に防止出来る。
さらに、必要であれば、搬送装置の排出側のロ
ール3の付近の所定の位置に、ベルトの間に先端
部を挿入した案内部材を形成し、ベルトに付着し
た用紙等の搬送物を、確実に剥離させるようにす
ること等も、非常に容易に出来ることになる。
(考案の効果) 本考案の静電コンベア装置は、上記したような
構成を有するものであるから、張架したロールと
電気的に接続され、該ロールと電気的に接続され
ている松葉状の電極によつて、長い距離にわたつ
ての給電が可能となり、必要とされる部分の吸引
力を十分に発生させることが容易に行なわれる。
また、本考案の装置においては、巾の狭いベル
トを多数平行に配置したことにより、各ベルトに
対する給電と接地の作用を、電気的にそれぞれが
独立したローラを介して行うことが出来、給電手
段の構成を簡素化することが出来るとともに、ベ
ルトに対する用紙の吸引搬送の作用を良好に行う
ことが出来る。
さらに、本考案の装置は、従来より用いられて
いる給電装置のように、給電ブラシ等を設けてな
いために、電極の摩耗性の好ましくない状態の発
生を確実に防止出来、用紙等の搬送を確実に行う
ことを可能にするとともに、構成を簡素化出来る
ために、それらの装置のコストを低下させること
を可能にする。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の静電コンベア装置の側面
図、第2図はその平面図、第3図は、本考案のベ
ルトの構成を示すもので、Aは断面図、Bは裏面
図であり、第4図は給電部の構成を示す説明図で
ある。 図中の符号、1……ベルト、2,3……ロー
ル、4……松葉状電極、5……半導電性樹脂フイ
ルム。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 複数本の軟質可撓性の無端状ベルト1a,1b
    ……1nを平行に配置して、用紙の搬送部を構成
    し、 前記ベルト1の裏面に、多数の所定の長さの松
    葉状電極4……を、ベルトの長さ方向に沿つてそ
    れぞれ独立させて設け、 前記ベルトを駆動するロール装置は、駆動ロー
    ル3と、各々が電気的に独立したテンシヨンロー
    ル2a,2b,……2nとから構成され、 前記テンシヨンロール2a,2b……には、ベ
    ルト1に対して給電と接地とを行う手段を交互に
    設けたことを特徴とする静電コンベア装置。
JP9092585U 1985-06-18 1985-06-18 Expired JPH0245235Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9092585U JPH0245235Y2 (ja) 1985-06-18 1985-06-18

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JP9092585U JPH0245235Y2 (ja) 1985-06-18 1985-06-18

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Publication Number Publication Date
JPS622542U JPS622542U (ja) 1987-01-09
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JPH0687178B2 (ja) * 1988-07-01 1994-11-02 バンドー化学株式会社 誘電体シートの搬送装置

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JPS622542U (ja) 1987-01-09

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