JPH0245185A - 感熱インキリボンおよびその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、常用の支持体と、支持体の片面に形成された
溶融インキ層と、その上にある付着層とを有する感熱イ
ンキリボン、特に感熱カーボンリボンならびにその特に
適した製造方法に関する。

［従来の技術］ 感熱インキリボンは以前から公知である。このリボンは
、たとえば紙、プラスチック等からなるフィルム状の支
持体と溶融インキ、特にプラスチックおよび／またはワ
・７クスと結合する葉色剤層またはカーボン層とを有す
る。溶融インキは感熱インキリボンの場合、サーマルヘ
ッドで溶融させ、記録紙もしくは印刷紙に転写される。

この工程のために使用することができる感熱プリンタも
しくはサーマルヘッドは、たとえば西ドイツ国特許出願
公告第２０６２４９４号および同第２４０６６１３号な
らびに同国出願公開第３２２４４４５号明細書から公知
である。この場合、詳しくは次のように進行する：プリ
ンタのサーマルヘッド上に、加熱されたドツトからなり
かつ紙匹上に印字すべき文字を形成させる。サーマルヘ
ッドは印字すべき紙に感熱インキリボンを押しつける。

約４００°Ｃの温度のサーマルヘッドの加熱された文字
は、溶融インキを加熱された位置で溶融させ、これと接
触する紙匹上に転写させる。使用された部分の感熱イン
キリボンはボビンに送られる。

感熱インキリボンは多種の溶融インキを同時に有するこ
とができる。原色の青、黄、赤を組合せることでカラー
印刷画像をつくり出すことができる。通常のカラー写真
と比べて、不利な現像および定着をしなくてよい。゛感
熱プリンタは速い印字速度（ＤＩＮＡ４版を約１０秒で
印字可能）でかつ騒音なしに運転することができる。

上記の感熱インキリボンのほかに、熱信号をサーマルへ
ラドの作用によらずに、特別に構成されたシート状の支
持体を抵抗加熱することにより生じさせるようなものも
ある。抵抗加熱は、溶融インキおよび／または支持体が
導電性材料を有することにより行われる。印字過程で本
来の“機能層”である溶融インキがさらに上記したよう
な導電性材料を有する。当業界では“Ｅ　Ｔ　Ｒ”材料
（“Ｅｌｅｃｔｒｏ　Ｔｈｅｒｍａｌ　Ｒｉｂｂｏｎ”
）と云われている。相応する熱転写印刷系は米国特許第
４３０９１１７号明細書に記載されている。

前記した双方の不において、文字鮮鋭度および生じた文
字の光字濃度は、特に溶融インキの紙への付着性に依存
する。この紙への付着性は付着面および付着力に比例す
る。粗い紙の場合に付着面が少なく、つまりは紙表面の
高い部分だけが融解した溶融インキによってぬれるにす
ぎない。欧州特許出願公開第０１３７５３２．号および
西ドイツ国特許出願公開第３５０７０９７号明細書にお
いて、この欠点を、溶融インキの層上に形成されたいわ
ゆるファイリングレイヤー（Ｆ　ｉ　Ｉ　Ｉ　ｉｎｇ−
１ａｙｅｒ）により解決している。溶融状態で低粘度の
材料からなる前記のファイリングレイヤーは、印刷工程
の際に紙表面の凹所に流れ込み、こうして付着面を高め
るという課題を有している。しかしこの系は、２００Ｂ
ｅｋｋよりも高い粗さの極めて平滑な紙の場合、溶融し
た７アイリングレイヤーは印刷工程においてもはや紙中
に入り込めないという欠点を有するこの充填層は紙表面
とインキ層との間で層として残る。これによりこの中間
層は、欧州特許出願公開第００４２９５４号明細書に記
載されているようにホールドオフレイヤー（ｈｏｌｄ−
ｏｆｆ−Ｌａｙｅｒ）の意味になりえる。ホールドオフ
レイヤーは書類として不十分な堅ろう性を生じさせる。

それというのもこの層が溶融インキの紙への侵入を妨げ
ているためである。従ってこの層は修正可能な熱転写リ
ボン中で使用されている。書類として有効な堅ろう性の
文字にとって、ホールドオフレイヤー層効果は望ましく
ない。

［発明が解決しようとする課題］ 本発明の課題は、前記した先行技術から出発し、冒頭に
記載した感熱インキリボンを、公知の感熱インキリボン
の前記した欠点を有さすかつ粗面の紙ならびに平滑な紙
に印字するために優れた適性を示すように改良すること
であった［課題を解決するための手段］ この課題は、本発明により、付着層が、パラフィン中に
微細に分散した形で埋め込まれている炭化水素樹脂を含
有することにより解決されｔこ　。

さらに、本発明の特徴は、主にパラフィンからなり、粘
着性の炭化水素樹脂を微細に分散させた形で混入しであ
る付着層を形成することである。“炭化水素樹脂”とは
、熱可塑性の低分子（一般に分子量２０００）のポリマ
ーの総括名称であり、これらは過去において、特に粘着
剤の変性剤としてまたはチューインガム用の粘着剤（テ
ルペン樹＃）として使用される。コールタールの蒸留物
からなるクマロンインデン樹脂は最も古い炭化水素樹脂
に所属する。石油分解生成物から石油樹脂は由来し、こ
の樹脂はＣ４／Ｃ６アルケン留分、Ｃｏ／Ｃｔｏ芳香族
留分（インデン、ビニルトルエン、スチレンおよび同族
体）またはジシクロペンタジェン留分から得られる。テ
ルペン樹脂は、とくにジペンテン、ピネン、リモネン、
とりわけたとえばテルペン不含のエーテル性油またはス
ル７エートテルベンテインとしてセルロースを製造する
場合に生じるようなテルペン炭化水素から、カチオン重
合により得られる。最近では純粋モノマ、主にスチレン
末たけアルキルスチレンおよび共重合される類似の化合
物の使用が開発されている。もちろん炭化水素樹脂の意
味には、脂肪族の構造を有するようなものも該当する。

炭化水素樹脂は、接着剤、特に感圧接着剤、溶融接着剤
用の変性剤として使用されるような芳香族、脂肪族、脂
肪環式および混合された炭化水素であってもよい。前記
した炭化水素樹脂は単に例にすぎず、他のものは明示し
ていない。従ってこれにより制限されない。むしろ従来
技術において、本発明に基づき有効に使用することがで
きる。他の多くの炭化水素樹脂が公知である。

本発明による感熱インキリボンの付着層の主成分はパラ
フィンである。本発明において“パラフィン″とは精製
された飽和脂肪族炭化水素の固体混合物であり、無色、
無臭、無味でありエーテルおよびクロロホルムに易溶性
で、水および９０％のアルコールに不溶性である。凝固
点が約５０〜１１０°ρ有利に６０〜９５°Ｃの範囲内
にある固体材料が重要である。ここで述べたパラフィン
の意味に該当するパラフィン系材料の特殊な例としては
マイクロワックス、セレンン、ペトロラタムおよびフィ
ッシャー・トロブツシュ・ワックスが挙げられる。

付着層は、粘着性の炭化水素樹脂を約１０〜４５重量％
の量で含有するのが有利である。付着層の厚さは広く変
動してもよい。この層厚は約０．２〜ＩＯμｍ１特に１
〜３μｍにあるのが好ましい。この下限値は被覆技術上
の必然性から生じたものであり、技術的に可能であれば
なおこの値を下廻ってもよい。上限値を上廻っても、そ
れにより他の利点は得られない。さらにその上より多く
の製造費用がかかり、印字の際のエネルギー需要が高い
という欠点が生じる。本来付着層の層厚は、本発明によ
り目標とされる効果にとって、本質的に重要でない。

本発明による感熱インキリボンの付着層は、付加的な効
果を得るために、多様な添加物が混入されていてもよい
。これは、着色剤、オーバーヘッドシート（０ｖｅｒｈ
ｅａｄ−Ｆｏｌｉｅ）の筆記適性を改善する他のワック
ス、特にエステルワックスおよび不活性充填剤等である
。

本発明による感熱インキリボンの溶融インキ上への付着
層の形成は、パラフィン材料および粘着性の炭化水素樹
脂を含有する溶融物を、通常の塗布技術により、たとえ
ばドクターを用いて溶融インキの表面上に塗布すること
により行うのが好ましい。その際溶融インキの温度は通
常１００〜Ｉ　３０　’Ｃ！にあるのが好ましい。塗布
した後に、この塗布された材料は単に冷却することがで
きる。

本発明は技術的に次のように詳説され、本発明の要旨は
特別な付着層の形成にある二紙上への溶融インキの付着
性は、印字工程においては、付着面の拡大によってでは
なく、付着力の増大によって改善される。この場合、感
熱インキリボンは５０°Ｃを上廻る温度でも多年にわた
り貯蔵安定性を有することが配慮されなければならない
。粘着性の炭化水素樹脂はそのままでは使用することが
できない。それというのも感熱インキリボンロールが容
易に接着してしまうためである。本発明の場合、５０°
Ｃを１廻る温度での貯蔵の場合に作用しなくなるように
、粘着性の炭化水素樹脂を遮蔽することができる。この
遮蔽は粘着性の炭化水素樹脂をパラフィンマトリックス
中に埋め込むことにより達成される。主にパラフィンの
融点に一致する付着層の融点より上でようやく、粘着性
の炭化水素樹脂はパラフィン中に均一に溶け、その結果
この樹脂はその作用を印字工程でようやく示すことがで
きる。たとえば溶融接着剤および感圧接着剤の製造の際
に使用されるような粘着性炭化水素樹脂は、パラフィン
中に溶けて、温度依存性の溶解平衡状態を示す。この特
性は本発明にとって著しく適している。炭化水素樹脂・
パラフィン混合物の融点より上の温度の場合、炭化水素
樹脂はパラフィン中に均一に溶ける。冷却の際に、炭化
水素樹脂は、凝固点に達する前に微細に分布した形で析
出する。本発明により形成された溶融液からなる付着層
を溶融インキ層上に塗布する場合、炭化水素樹脂は冷却
の際に析出し、パラフィン中に埋め込むことにより遮蔽
される。この樹脂は印字工程でようやく再び溶け、目的
とされる作用を示すことができる。すでに記載したよう
に添加剤を付加的に混入する際に、パラフィンと炭化水
素樹脂との温度依存性の溶解平衡状態を保つように考慮
しなければならない。

［実施例］ 本発明は次に実施例につき詳説される。

例１ 溶融インキが約６８°Ｃの融点のパラフィン４５重量％
、エチレンビニルアセテート４０重量％、カーボンブラ
ック１５重量％を含有する感熱インキリボンを製造した
。支持体はポリエステルからなっていた。溶融インキの
厚さは約５ｐｍであった。付着層は次の組成を有してい
た７６８℃の融点のパラフィン３．５重量部、エステル
ワックス０．５重量部、約１２０　’Ｃの融点の炭化水
素＃ＩＷｆ１１．０重量部（ＫＷ６１゜ＶｆＴ社（Ｖｅ
ｒｋａｕｆｓｇｅｓｅｌｌｓｃｈａｆｔ　ｆｔＪｒ　Ｔ
ｅｅｒｅｒ−ｚｅｕｇｒｉｓｓｅ　ｍｂＨ））。この混
合物は約６３℃の凝固点を有し、冷却の際の溶融物の濁
り点は約９７°Ｃで現れた。前記した付着層材料を溶融
し、溶融物から約２μｍの厚さでローラを用いて溶融イ
ンキの層上に塗布した。冷却後に使用可能な感熱インキ
リボンが生じた。このリボンはＢｅｋｋ光沢度く５０の
粗さの紙に印字する際に特に適している。

例２ 例１の方法を繰り返すが、付着層を形成するために、次
の組成を採用した二６８°Ｃの融点のパラフィン３，０
重量部、エステルワックス１．０重量部、１３０°Ｃの
融点の炭化水素樹脂１．０重量部（Ａ　ｌ　２０、Ｈｅ
ｒｃｕｌｅｓ社）。例１に示した濁り点は約１１０℃で
達成された。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、常用の支持体と、この支持体の片側に形成された溶
   融インキ層と、その上にある付着層とを有する感熱イン
   キリボンにおいて、付着層がパラフィン中で微細に分散
   した形で埋め込まれた粘着性炭化水素樹脂を含有するこ
   とを特徴とする感熱インキリボン。 ２、付着層が０．２〜１０μｍの厚さを有する請求項１
   記載の感熱リボン。 ３、付着層が付加的にエステルワックスを含有する請求
   項１または２記載の感熱インキリボン。 ４、付着層が炭化水素樹脂１０〜４５重量％を含有する
   請求項１から３までのいずれか１項記載の感熱インキリ
   ボン。 ５、付着層が付加的に着色材を含有している請求項１か
   ら４までのいずれか１項記載の感熱インキリボン。 ６、付着層のパラフィンが６０〜９５℃の融点を有する
   請求項１から５までのいずれか１項記載の感熱リボン。 ７、付着層を、支持体上にある溶融インキの表面上に通
   常の方法で塗布することを特徴とする請求項１から６ま
   でのいずれか１項記載の感熱インキリボンの製造方法。