JPH0244533A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、光ディスク等の記録媒体にレーザ光を照射し
情報の再生を行う光学式情報再生装置に用いられる光ピ
ックアップ装置に関するものである。

〔従来の技術〕

光学式情報再生装置において、光ディスク等の記録媒体
が傾くと、レーザ光源から出射された光を正確に集光さ
せることが困難になり、そのために記録媒体の傾きを検
出し、その傾きに応じて対物レンズ等を駆動することに
より記録媒体上に光を正確に集光させることが、情報の
再生を行う上で不可欠となっている。

従来の光ピックアップ装置における記録媒体の傾きの検
出には、例えば、以下に示すような光学式手段による記
録媒体傾き検出器が備えられている。

すなわち、この種の記録媒体傾き検出器は、第４図に示
すように、基板２１上に設けられた発光素子２２から出
射された光を記録媒体２３に反射させ、その反射光を発
光素子２２の両側に設けられた２つの受光素子２４ａ・
２４ｂに受光させる、記録媒体２３が傾いているとき、
受光素子２４ａ・２４ｂの受光する反射光の強度がそれ
ぞれ異なるため、受光素子２４ａ・２４ｂの出力信号を
光ピックアップ装置外部の差動増幅器２５に入力するこ
とにより、傾き信号が得られるようになっていた。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところが、上記従来の光ピックアップ装置においては、
記録媒体傾き検出器の発光素子２２が光ピックアップ装
置と異なる光源であるため、記録媒体傾き検出器本体を
光ピックアップ装置の外部に取り付ける必要があり、そ
のため、光ピックアップ装置の部品点数が増加して構造
が複雑になるばかりでなく、光ピックアップ装置本体が
大きくなって高速の応答に支障をきたすなどの不都合が
生じる。

また、上記記録媒体傾き検出器本体が光ピックアップ装
置に取り付けられていることにより、光ピックアップ装
置の対物レンズが光を記録媒体上に集光させる点とは若
干能れた位置において記録媒体の傾きの検出を行うこと
になり、記録媒体の集光点における正確な傾きを検出す
ることができないという問題点も有していた。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の請求項第１項に係る光ピックアップ装置は、上
記の課題を解決するために、レーザ光源と、このレーザ
光源から出射される光を記録媒体上に収束させるレンズ
系とを備えた光ピックアップ装置において、上記レンズ
系における対物レンズとして光を回折するホログラム素
子が備えられており、かつ、上記対物レンズによる回折
光または透過光のうち、記録媒体上に収束される光以外
の光の記録媒体による反射光を受光することによって記
録媒体の傾きを検出する記録媒体傾き検出手段が備えら
れていることを特徴としている。

また、請求項第２項に係る光ピックアップ装置は、レー
ザ光源と、このレーザ光源から出射される光を記録媒体
上に収束させるレンズ系とを備えた光ピックアップ装置
において、上記レンズ系における対物レンズとして光を
回折するホログラム素子が備えられており、かつ、上記
対物レンズによる回折光または透過光のうち、記録媒体
上に収束される光以外の光の記録媒体による反射光を受
光することによって記録媒体の傾きを検出する記録媒体
傾き検出手段が対物レンズ駆動装置内において対物レン
ズを保持しているレンズホルダー上に設けられているこ
とを特徴としている。

〔作　用〕

請求項第１項および請求項第２項の構成によれば、対物
レンズとなるホログラム素子によって、光は、記録媒体
上に収束されるものとそれ以外の光に分離される。記録
媒体上に収束される光は、情報の再生に用いられるが、
それ以外の光、特に拡散光は、記録媒体によって反射さ
れると、さらに広がって進み情報の再生とは無関係の光
となる。この光は、記録媒体の傾きによって反射される
方向が異なるので、この光を受光素子等に受光させ、そ
の光量から記録媒体の傾きを知ることができる。

したがって、情報の再生に用いられる光源と記録媒体の
傾きの検出に用いられる光源とが同一となり、記録媒体
の傾き検出のために情報の再生とは別の光源を設ける必
要がなく、光ピックアップ装置の部品点数を減らして、
装置の小型化、軽量化、かつ製造コストの低減を可能に
する。そして、同一光源によって、情報の再生および記
録媒体の傾き検出を行うことにより、記録媒体上の集光
点における傾きを正確に検出することができ、記録媒体
の傾き検出の信頼性を向上させることができる。

上記のように、記録媒体の傾きの検出は、光源からの光
を記録媒体に照射し、その反射光を受光することにより
行われるが、請求項第２項の構成によれば、記録媒体傾
き検出手段が対物レンズを保持するレンズホルダー上に
設けられているので、対物レンズからの反射光をを効に
受光することができるとともに、光ピックアップ装置の
外部に部材を構成する必要がなく、光ピックアップ装置
の構成を簡素化して更に小型・軽量化を図ることができ
る。

〔請求項第１項に係る実施例１〕 本発明の請求項第１項に係る一実施例を第１図に基づい
て説明すれば、以下の通りである。

本実施例における光ピックアップ装置は、第１図（ａ）
に示すように、レーザ光＃１と、対物レンズ２と、受光
素子３ａ・３ｂとによって主要部が構成されている。

対物レンズ２は、ホログラム素子からなり、レーザ光源
１から出射された光を回折し、その＋１次光５を記録媒
体４に収束するとともに、一部の光が０次光６となって
透過するようになっている。

記録媒体傾き検出手段となる受光素子３ａ・３ｂは、対
物レンズ２の両側における記録媒体４の半径方向に近設
され、記録媒体４によって反射される上記０次光６を受
光し、その光量を電気信号に変換するようになっている
。

このような構成において、レーザ光源１から出射された
光は、対物レンズ２によって回折されてその＋１次光５
が記録媒体４に集光されるとともに、対物レンズ２を透
過する０次光６は、拡散光として記録媒体４に照射され
る。＋１次光５は、記録媒体４によって反射され、再び
対物レンズ２を通過した後、図示しない光学系によって
光路外に分離されて情報の再生信号に変換される一方、
０次光６は、記録媒体４によって反射され、受光素子３
ａ・３ｂに達する。そして、受光素子３ａ・３ｂの出力
信号が光ピックアップ装置外の差動増幅器７に送られ、
差動増幅器７の演算により記録媒体４の傾き信号Ｓが得
られる。

ここで、上記の傾き信号Ｓは、受光素子３ａ・３ｂから
出力される信号をそれぞれ■、・■、とすると、差動増
幅器７において、Ｓ＝Ｖ、−Ｖ。

の演算を施すことによって得られる。

第１図（ａ）に示すように、記録媒体４が傾いていない
場合、受光素子３ａ・３ｂに入射する光量が等しくなる
ため、受光素子３ａ・３ｂの出力信号■、・■５も等し
くなり、傾き信号Ｓは０となる。

第１図（ｂ）に示すように、記録媒体４が受光素子３ａ
に近づくように傾いた場合、受光素子３ｂの受光する光
量が受光素子３ａの受光する光量より多くなるため、出
力信号■、は出力信号■５よりも小さくなり、傾き信号
Ｓは負の値となる。

また、第１図（ｃ）に示すように、記録媒体４が受光素
子３ｂに近づくように傾いた場合、受光素子３ａの受光
する光量が受光素子３ｂの受光する光量より多くなるた
め、出力信号■、は出力信号■、よりも大きくなり、傾
き信号Ｓは正の値となる。

このように、記録媒体４の傾きに応じて受光素子３ａ・
３ｂの受光する光量が異なることを利用して、記録媒体
４の傾きを検出することができるのである。

〔請求項第１項に係る実施例２〕 本発明の請求項第１項に係る他の実施例を第２図に基づ
いて説明する。

なお、請求項第１項に係る実施例１と同様の機能を有す
る構成部材には、同じ符号を付記してその説明を省略す
る。

本実施例に係る光ピックアップ装置は、第２図に示すよ
うに、レーザ光源ｌと、コリメートレンズ８と、無限系
の対物レンズ２′と、受光素子３ａ・３ｂとで構成され
ている。上記コリメートレンズ８は、記録媒体に光を収
束させるレンズ系となり、レーザ光源ｌから出射される
発散光を平行光に変換するようになっている。

このような構成の場合、レーザ光源１から出射された光
は、コリメートレンズによって平行光に変換されるため
、対物レンズ２′を透過する０次光６は、傾いた記録媒
体４によって反射されても、受光素子３ａ・３ｂに入射
することはほとんどない。このため、対物レンズ２′に
よって平行光の光路外へ回折される一１次光９を記録媒
体４に反射させ、この反射光を受光素子３ａ・３ｂに入
射させることにより記録媒体４の傾きを検出することが
できる。

〔請求項第２項に係る実施例〕 本発明の請求項第２項に係る一実施例を第３図に基づい
て説明する。

なお、請求項第１項に係る実施例１と同様の機能を有す
る構成部材には、同じ符号を付記してその説明を省略す
る。

本実施例に係る光ピックアップ装置は、第３図に示すよ
うに、レーザ光源１と、対物レンズ２と、受光素子３ａ
・３ｂとでその主要部が構成されている。

対物レンズ２は、対物レンズ駆動袋Ｗ１０において、レ
ンズホルダー１１よって保持されており、このレンズホ
ルダー１１が弾性体１２・１２によってベース１３から
立設された支持基板１４に支持されている。

受光素子３ａ・３ｂは、レンズホルダー１１上に設けら
れ、それぞれ対物レンズ２から同じ間隔をおいて、対物
レンズ２の光軸を含み記録媒体４の半径方向（Ａ−Ｂ方
向）と一致する直線上に配置されており、その出力信号
は、フレキシブルプリント基板１５・１５を介して差動
増幅器７に送られる。

このような構成によれば、記録媒体４が傾いた場合、請
求項第１項に係る実施例１と同様に、記録媒体４によっ
て反射されて受光素子３ａ・３ｂに入射する光量が異な
り、これによって記録媒体４の傾きが検出される。

なお、本実施例においては、請求項第１項に係る実施例
１と同様の構成部材を用いているが、請求項第１項に係
る実施例２のように対物レンズ２′とコリメートレンズ
８とを用いた構成によっても、記録媒体４の傾きを検出
することができるのは勿論である。

〔発明の効果〕

本発明の請求項第１項に係る光ピックアップ装置は、以
上のように、レーザ光源と、このレーザ光源から出射さ
れる光を記録媒体上に収束させるレンズ系とを備えた光
ピックアップ装置において、上記レンズ系における対物
レンズとして光を回折するホログラム素子が備えられて
おり、かつ、上記対物レンズによる回折光または透過光
のうち、記録媒体上に収束される光以外の光の記録媒体
による反射光を受光することによって記録媒体の傾きを
検出する記録媒体傾き検出手段が備えられている構成で
ある。

これにより、対物レンズとなるホログラム素子によって
、光は、記録媒体上に収束される光と、それ以外の光と
に分離される。この光を受光素子等によって受光し、そ
の光量から記録媒体の傾きを検出するので、情報の再生
に用いられる光源と記録媒体の傾きの検出に用いられる
光源が同一となり、記録媒体の傾き検出のために情報の
再生とは別の光源を設ける必要がなく、光ピックアップ
装置の部品点数を減らして、装置の小型化、軽量化、製
造コストの低減化を促すことができる。そして、同一光
源によって、情報の再生および記録媒体の傾き検出を行
うことにより、記録媒体上の集光点における傾きを正確
に検出することができ、記録媒体の傾き検出の信頬性を
向上させることができるという効果を奏する。

また、本発明の請求項第２項に係る光ピックアップ装置
は、レーザ光源と、このレーザ光源から出射される光を
記録媒体上に収束させるレンズ系とを備えた光ピックア
ップ装置において、上記レンズ系における対物レンズと
して光を回折するホログラム素子が備えられており、か
つ、上記対物レンズによる回折光または透過光のうち、
記録媒体上に収束される光以外の光の記録媒体による反
射光を受光することによって記録媒体の傾きを検出する
記録媒体傾き検出手段が対物レンズ駆動装置内において
対物レンズを保持しているレンズホルダー上に設けられ
ている構成である。

これにより、請求項第１項の効果に加えて、さらに、記
録媒体傾き検出手段が対物レンズを保持するレンズホル
ダー上に設けられているので、対物レンズからの反射光
を有効に受光することができるとともに、光ピックアッ
プ装置の外部に部材を構成する必要がなく、光ピックア
ップ装置の構成を簡素化して更に小型化および軽量化を
促進することができるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は請求項第１項の発明に係る一実施例を示すもの
であって、第１図（ａ）はレーザ光源から出射された光
が記録媒体に反射されて受光素子に入射する様子を示す
説明図、第１図（ｂ）は同図（ａ）において記録媒体が
一方に傾いた状態を示す説明図、第１図（Ｃ）は同図（
ｂ）において記録媒体が他方に傾いた状態を示す説明図
である。第２図は請求項第１項の発明に係る他の実施例
を示すものであって、レーザ光源から出射された光が記
録媒体に反射されて受光素子に入射する様子を示す説明
図である。第３図は請求項第２項の発明に係る一実施例
を示すものであって、光ピックアップ装置における対物
レンズ駆動装置の構成を示す説明図である。 第４図は従来例を示すものであって、記録媒体傾き検出
器の構成を示す説明図である。 ■はレーザ光源、２・２′は対物レンズ、３ａ・３ｂは
受光素子（記録媒体傾き検出手段）、８はコリメートレ
ンズ、１０は対物レンズ駆動装置１１はレンズホルダー
である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、レーザ光源と、このレーザ光源から出射される光を
   記録媒体上に収束させるレンズ系とを備えた光ピックア
   ップ装置において、 上記レンズ系における対物レンズとして光を回折するホ
   ログラム素子が備えられており、かつ、上記対物レンズ
   による回折光または透過光のうち、記録媒体上に収束さ
   れる光以外の光の記録媒体による反射光を受光すること
   によって記録媒体の傾きを検出する記録媒体傾き検出手
   段が備えられていることを特徴とする光ピックアップ装
   置。 ２、レーザ光源と、このレーザ光源から出射される光を
   記録媒体上に収束させるレンズ系とを備えた光ピックア
   ップ装置において、 上記レンズ系における対物レンズとして光を回折するホ
   ログラム素子が備えられており、かつ、上記対物レンズ
   による回折光または透過光のうち、記録媒体上に収束さ
   れる光以外の光の記録媒体による反射光を受光すること
   によって記録媒体の傾きを検出する記録媒体傾き検出手
   段が、対物レンズ駆動装置内において対物レンズを保持
   しているレンズホルダー上に設けられていることを特徴
   とする光ピックアップ装置。