JPH0243030B2 - - Google Patents
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- JPH0243030B2 JPH0243030B2 JP59121443A JP12144384A JPH0243030B2 JP H0243030 B2 JPH0243030 B2 JP H0243030B2 JP 59121443 A JP59121443 A JP 59121443A JP 12144384 A JP12144384 A JP 12144384A JP H0243030 B2 JPH0243030 B2 JP H0243030B2
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- intake air
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- engine
- metal hydride
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- 239000001257 hydrogen Substances 0.000 claims description 87
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02N—STARTING OF COMBUSTION ENGINES; STARTING AIDS FOR SUCH ENGINES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- F02N19/00—Starting aids for combustion engines, not otherwise provided for
- F02N19/02—Aiding engine start by thermal means, e.g. using lighted wicks
- F02N19/04—Aiding engine start by thermal means, e.g. using lighted wicks by heating of fluids used in engines
- F02N19/06—Aiding engine start by thermal means, e.g. using lighted wicks by heating of fluids used in engines by heating of combustion-air by flame generating means, e.g. flame glow-plugs
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- Engineering & Computer Science (AREA)
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(技術分野)
本発明はエンジン吸気予熱装置に関し、詳しく
は、金属水素化物が水素を吸蔵する際の発熱反応
を利用して、例えば、デイーゼルエンジン始動時
にエンジンに供給される吸気を予熱し、エンジン
を迅速に始動させることができる装置に関する。
は、金属水素化物が水素を吸蔵する際の発熱反応
を利用して、例えば、デイーゼルエンジン始動時
にエンジンに供給される吸気を予熱し、エンジン
を迅速に始動させることができる装置に関する。
一般に寒冷地において、又は冬期早朝において
は、気温が氷点下まで冷えており、エンジンの始
動に時間を要する。特に、デイーゼルエンジンは
点火プラグを用いる火花点火方式ではなく、シリ
ンダー中で空気を圧縮比で16〜24まで圧縮して
600〜800℃まで温度を高め、ここに燃料油を噴入
して、着火燃焼させる圧縮点火方式であるので、
エンジンに供給する吸気を予め所定温度まで予熱
することが必要不可欠である。このため、従来
は、エンジンに供給する吸気をバツテリーを電源
とする電気ヒーターにて予熱しているが、吸気を
迅速に予熱するにはバツテリーの容量が十分でな
く、電気ヒーターの予熱のみで約30秒を要し、更
にこの後に始動に10〜20秒を要する。一方、バツ
テリーを大型化すれば、その重量が極度に増す。
は、気温が氷点下まで冷えており、エンジンの始
動に時間を要する。特に、デイーゼルエンジンは
点火プラグを用いる火花点火方式ではなく、シリ
ンダー中で空気を圧縮比で16〜24まで圧縮して
600〜800℃まで温度を高め、ここに燃料油を噴入
して、着火燃焼させる圧縮点火方式であるので、
エンジンに供給する吸気を予め所定温度まで予熱
することが必要不可欠である。このため、従来
は、エンジンに供給する吸気をバツテリーを電源
とする電気ヒーターにて予熱しているが、吸気を
迅速に予熱するにはバツテリーの容量が十分でな
く、電気ヒーターの予熱のみで約30秒を要し、更
にこの後に始動に10〜20秒を要する。一方、バツ
テリーを大型化すれば、その重量が極度に増す。
(発明の目的)
本発明は上記した問題を解決するためになされ
たものであつて、寒冷地において、又は冬期早朝
において、エンジン、特にデイーゼルエンジンの
始動時にエンジンに供給される吸気を迅速に予熱
し、始動を容易ならしめるエンジン吸気予熱装置
を提供することを目的とする。
たものであつて、寒冷地において、又は冬期早朝
において、エンジン、特にデイーゼルエンジンの
始動時にエンジンに供給される吸気を迅速に予熱
し、始動を容易ならしめるエンジン吸気予熱装置
を提供することを目的とする。
(発明の構成)
本発明によるエンジン吸気予熱装置は、
(a) 第1の金属水素化物を内蔵し、エンジンに吸
気を供給する吸気供給管内に吸気と熱交換可能
に装着された吸気予熱器と、 (b) 水素又は作動温度領域で前記第1の金属水素
化物よりも水素平衡圧の高い第2の金属水素化
物を内蔵する水素貯蔵容器と、 (c) 前記吸気予熱器と前記水素貯蔵容器とを水素
流通弁により連通可能に接続する連通管と、 (d) 前記水素流通弁を開けた時点から所定時間経
過したことを知らせる指示器とを有し、 前記水素流通弁を開けて、前記水素貯蔵容器か
ら前記吸気予熱器へ水素を移動させ、前記第1の
金属水素化物にこの水素を吸蔵させて発熱させ、
次いで、前記所定時間経過後にエンジンへの吸気
を開始し、この吸気を加熱する加熱工程と、前記
第1の金属水素化物を加熱して水素を放出させ、
前記水素貯蔵容器に移動させる準備工程とを行な
うことを特徴とする。
気を供給する吸気供給管内に吸気と熱交換可能
に装着された吸気予熱器と、 (b) 水素又は作動温度領域で前記第1の金属水素
化物よりも水素平衡圧の高い第2の金属水素化
物を内蔵する水素貯蔵容器と、 (c) 前記吸気予熱器と前記水素貯蔵容器とを水素
流通弁により連通可能に接続する連通管と、 (d) 前記水素流通弁を開けた時点から所定時間経
過したことを知らせる指示器とを有し、 前記水素流通弁を開けて、前記水素貯蔵容器か
ら前記吸気予熱器へ水素を移動させ、前記第1の
金属水素化物にこの水素を吸蔵させて発熱させ、
次いで、前記所定時間経過後にエンジンへの吸気
を開始し、この吸気を加熱する加熱工程と、前記
第1の金属水素化物を加熱して水素を放出させ、
前記水素貯蔵容器に移動させる準備工程とを行な
うことを特徴とする。
以下に実施例を示す図面に基づいて本発明を説
明する。
明する。
第1図は本発明によるエンジン吸気予熱装置を
示す概念図であり、ターボチヤージヤー1からエ
ンジン2に吸気を供給する吸気供給管3内に、第
の1金属水素化物(以下、MH1と称する。)を内
蔵した吸気予熱器4がエンジンへの吸気と熱交換
可能に装着されている。吸気予熱器4には連通管
5を介して水素貯蔵容器6が接続されている。水
素貯蔵容器6には水素が充填され、又は作動温度
領域で水素平衡圧がMH1よりも高い第2の金属
水素化物(以下、MH2と称する。)が内蔵されて
おり、連通管5の有する水素流通弁7によつて、
後述するように加熱工程及び準備工程を行なう
間、吸気予熱器4に連通される。水素貯蔵容器6
は車体の適宜位置に配設され、例えば、外気と熱
交換され、又は車体と熱交換される。水素流通弁
7には、この弁を開けた時点から所定時間経過し
たことを知らせる指示器8が接続されており、こ
の後にエンジンを始動させ、吸気供給管3内に吸
気を供給する。
示す概念図であり、ターボチヤージヤー1からエ
ンジン2に吸気を供給する吸気供給管3内に、第
の1金属水素化物(以下、MH1と称する。)を内
蔵した吸気予熱器4がエンジンへの吸気と熱交換
可能に装着されている。吸気予熱器4には連通管
5を介して水素貯蔵容器6が接続されている。水
素貯蔵容器6には水素が充填され、又は作動温度
領域で水素平衡圧がMH1よりも高い第2の金属
水素化物(以下、MH2と称する。)が内蔵されて
おり、連通管5の有する水素流通弁7によつて、
後述するように加熱工程及び準備工程を行なう
間、吸気予熱器4に連通される。水素貯蔵容器6
は車体の適宜位置に配設され、例えば、外気と熱
交換され、又は車体と熱交換される。水素流通弁
7には、この弁を開けた時点から所定時間経過し
たことを知らせる指示器8が接続されており、こ
の後にエンジンを始動させ、吸気供給管3内に吸
気を供給する。
次に、本発明による吸気予熱装置の作動を説明
する。第2図は水素貯蔵容器として、水素を充填
した容器を用いた装置の作動を示すサイクル線図
であり、横軸は絶対温度Tの逆数を、縦軸は金属
水素化物の水素平衡圧Pの対数を示す。吸気予熱
器が内蔵するMH1は、その水素平衡圧がエンジ
ン始動時の吸気供給管内の吸気の予熱温度Tbに
おいては、水素貯蔵容器内の水素圧Pよりも低
く、通常の運転時の吸気の温度Taにおいては、
水素貯蔵容器内の水素圧Pよりも高くなるように
選ばれる。
する。第2図は水素貯蔵容器として、水素を充填
した容器を用いた装置の作動を示すサイクル線図
であり、横軸は絶対温度Tの逆数を、縦軸は金属
水素化物の水素平衡圧Pの対数を示す。吸気予熱
器が内蔵するMH1は、その水素平衡圧がエンジ
ン始動時の吸気供給管内の吸気の予熱温度Tbに
おいては、水素貯蔵容器内の水素圧Pよりも低
く、通常の運転時の吸気の温度Taにおいては、
水素貯蔵容器内の水素圧Pよりも高くなるように
選ばれる。
従つて、加熱工程を行なわせるために水素流通
弁を開くと、水素貯蔵容器内の水素は吸気予熱器
に流入し、MH1がこの水素を温度Tbで吸蔵して
発熱する。この加熱工程において、水素貯蔵容器
中の水素圧はある程度低下する。
弁を開くと、水素貯蔵容器内の水素は吸気予熱器
に流入し、MH1がこの水素を温度Tbで吸蔵して
発熱する。この加熱工程において、水素貯蔵容器
中の水素圧はある程度低下する。
本発明においては、上記流通弁にはこれを開け
た時点から所定時間経過したことを知らせる指示
器が接続されており、この所定時間が経過した時
点でターボチヤージヤーから吸気管を経てエンジ
ンは吸気を供給する途中で吸気予熱器にて予熱
し、エンジンに供給する。例えば、電源スイツチ
を入力した時点で同時に水素流通弁を開かせ、タ
イマーにて弁を開いてからの所定時間を規定し、
この所定時間が経過したときにパイロツトランプ
のような指示器を作動させ、セルモータを作動さ
せる合図とすればよい。本発明の装置によれば、
このように水素流通弁を開けた時点から所定の時
間が経過したときに、吸気供給管に吸気を供給
し、これを加熱することにより、迅速にエンジン
始動に必要な温度まで吸気を予熱することができ
る。後述するように、水素流通弁を開けてから約
2〜15秒後にエンジンに吸気を供給することが実
用上好ましい。
た時点から所定時間経過したことを知らせる指示
器が接続されており、この所定時間が経過した時
点でターボチヤージヤーから吸気管を経てエンジ
ンは吸気を供給する途中で吸気予熱器にて予熱
し、エンジンに供給する。例えば、電源スイツチ
を入力した時点で同時に水素流通弁を開かせ、タ
イマーにて弁を開いてからの所定時間を規定し、
この所定時間が経過したときにパイロツトランプ
のような指示器を作動させ、セルモータを作動さ
せる合図とすればよい。本発明の装置によれば、
このように水素流通弁を開けた時点から所定の時
間が経過したときに、吸気供給管に吸気を供給
し、これを加熱することにより、迅速にエンジン
始動に必要な温度まで吸気を予熱することができ
る。後述するように、水素流通弁を開けてから約
2〜15秒後にエンジンに吸気を供給することが実
用上好ましい。
このようにしてエンジンが始動し、通常の運転
状態に達した後は、ターボチヤージヤーで圧縮さ
れて、温度Taに昇温された吸気の方が吸気予熱
器よりも温度が高くなり、吸気予熱器が逆に加熱
されることとなるので、吸気予熱器の内蔵する
MH1は温度Taにおいて吸熱的に水素を放出し、
この水素は連通管を経て再び水素貯蔵容器に戻
り、当初の圧力に復帰する。この準備工程後に流
通弁を閉じて、次回のエンジン始動に備える。
状態に達した後は、ターボチヤージヤーで圧縮さ
れて、温度Taに昇温された吸気の方が吸気予熱
器よりも温度が高くなり、吸気予熱器が逆に加熱
されることとなるので、吸気予熱器の内蔵する
MH1は温度Taにおいて吸熱的に水素を放出し、
この水素は連通管を経て再び水素貯蔵容器に戻
り、当初の圧力に復帰する。この準備工程後に流
通弁を閉じて、次回のエンジン始動に備える。
第3図は作動温度領域で水素平衡圧がMH1よ
りも高いMH2を水素貯蔵容器に充填した装置の
作動を示すサイクル線図である。エンジン始動時
には、例えば大気温度TcにおいてMH2の方が
MH1よりも水素平衡圧が高く、一方、通常の運
転時の吸気供給管内の吸気温度Taにおいては、
MH1の方が外気温Tb付近のMH2よりも水素平衡
圧が高いように選ばれる。
りも高いMH2を水素貯蔵容器に充填した装置の
作動を示すサイクル線図である。エンジン始動時
には、例えば大気温度TcにおいてMH2の方が
MH1よりも水素平衡圧が高く、一方、通常の運
転時の吸気供給管内の吸気温度Taにおいては、
MH1の方が外気温Tb付近のMH2よりも水素平衡
圧が高いように選ばれる。
従つて、加熱工程において、水素流通弁を開く
と、水素貯蔵容器内のMH2は温度Tcで大気から
吸熱しつつ水素を放出し、この水素を吸気予熱管
内のMH1が温度Tdで吸蔵し、発熱する。準備工
程においては、通常の運転状態に達したターボチ
ヤージヤーからの温度Taの圧縮昇温吸気によつ
て吸気予熱器内のMH1が逆に加熱されることと
なるので、この結果、MH1は温度Taで水素を放
出し、この水素は温度TbでMH2に吸蔵される。
この際のMH2の発熱は、大気又は車体に放散さ
れる。この後、水素流通弁を閉じて、次回のエン
ジン始動に備える。
と、水素貯蔵容器内のMH2は温度Tcで大気から
吸熱しつつ水素を放出し、この水素を吸気予熱管
内のMH1が温度Tdで吸蔵し、発熱する。準備工
程においては、通常の運転状態に達したターボチ
ヤージヤーからの温度Taの圧縮昇温吸気によつ
て吸気予熱器内のMH1が逆に加熱されることと
なるので、この結果、MH1は温度Taで水素を放
出し、この水素は温度TbでMH2に吸蔵される。
この際のMH2の発熱は、大気又は車体に放散さ
れる。この後、水素流通弁を閉じて、次回のエン
ジン始動に備える。
以上の説明においては、例えば、準備工程の際
に吸気予熱器内の金属水素化物を加熱するための
熱源として、ターボチヤージヤーにより圧縮昇温
された吸気を利用したが、しかし、上記の熱源を
含め、本発明の装置が熱源を必要とする場合は、
熱源は上記に限らず、エンジン駆動により発生す
るすべての熱を利用することができ、例えば、か
かる熱源として、エンジン本体、エンジン冷却
水、エンジン排ガス等を利用することができる。
に吸気予熱器内の金属水素化物を加熱するための
熱源として、ターボチヤージヤーにより圧縮昇温
された吸気を利用したが、しかし、上記の熱源を
含め、本発明の装置が熱源を必要とする場合は、
熱源は上記に限らず、エンジン駆動により発生す
るすべての熱を利用することができ、例えば、か
かる熱源として、エンジン本体、エンジン冷却
水、エンジン排ガス等を利用することができる。
更に、本発明においては、例えば、第3図に示
した装置において、吸気予熱器内に電気ヒーター
(図示せず)を併設することもできる。この場合
には、準備工程において、電気ヒーターにより、
或いは電気ヒーターの助けによつて水素をMH1
からMH2に戻すこともでき、従つて、自動車の
走行が短くとも準備工程を確実に完了させること
ができ、使用する金属水素化物を広い範囲で選択
することができる。
した装置において、吸気予熱器内に電気ヒーター
(図示せず)を併設することもできる。この場合
には、準備工程において、電気ヒーターにより、
或いは電気ヒーターの助けによつて水素をMH1
からMH2に戻すこともでき、従つて、自動車の
走行が短くとも準備工程を確実に完了させること
ができ、使用する金属水素化物を広い範囲で選択
することができる。
(発明の効果)
以上のように、本発明の装置によれば、水素を
吸蔵する金属水素化物を利用して吸気を予熱する
ので、装置が軽量であり、しかも、迅速に高い温
度まで吸気を予熱することができ、かくして、寒
冷地や冬期早朝においてもエンジンの始動を著し
く容易にする。
吸蔵する金属水素化物を利用して吸気を予熱する
ので、装置が軽量であり、しかも、迅速に高い温
度まで吸気を予熱することができ、かくして、寒
冷地や冬期早朝においてもエンジンの始動を著し
く容易にする。
特に、本発明の装置によれば、水素流通弁を開
けてから所定時間経過後にエンジンへ吸気を供給
するので、水素流通弁を開けると同時にエンジン
へ吸気を供給する場合と異なつて、水素流通弁を
開けてからより短時間にエンジン吸気を所定の温
度まで予熱することができる。即ち、水素流通弁
を開けると同時にエンジンへ吸気を供給する場合
は、金属水素化物が発熱を開始すると同時に吸気
も供給されるので、金属水素化物は所定温度まで
発熱する過程で吸気に熱を奪われることとなつ
て、第4図に破線で示すように、吸気は緩やかに
昇温する。
けてから所定時間経過後にエンジンへ吸気を供給
するので、水素流通弁を開けると同時にエンジン
へ吸気を供給する場合と異なつて、水素流通弁を
開けてからより短時間にエンジン吸気を所定の温
度まで予熱することができる。即ち、水素流通弁
を開けると同時にエンジンへ吸気を供給する場合
は、金属水素化物が発熱を開始すると同時に吸気
も供給されるので、金属水素化物は所定温度まで
発熱する過程で吸気に熱を奪われることとなつ
て、第4図に破線で示すように、吸気は緩やかに
昇温する。
これに対して、本発明の装置によれば、水素流
通弁を開けてから所定時間の間は吸気を供給しな
いため、金属水素化物は実質的に熱を奪われるこ
となく発熱し、速やかに温度が上昇する。第4図
における実線は、水素流通弁を開けてから4秒後
にエンジンに吸気を供給した場合の供給温度を示
し、吸気は、金属水素化物との大きい温度差のた
めに、急激に加熱され、水素流通弁を開いて約6
秒後には、本発明の装置による方が吸気温度を高
くすることができる。
通弁を開けてから所定時間の間は吸気を供給しな
いため、金属水素化物は実質的に熱を奪われるこ
となく発熱し、速やかに温度が上昇する。第4図
における実線は、水素流通弁を開けてから4秒後
にエンジンに吸気を供給した場合の供給温度を示
し、吸気は、金属水素化物との大きい温度差のた
めに、急激に加熱され、水素流通弁を開いて約6
秒後には、本発明の装置による方が吸気温度を高
くすることができる。
水素流通弁を開いてからエンジンに吸気を供給
するまでの時間は、実用的なエンジン吸気予熱装
置においては、強度等の関係から装置の有する熱
容量と充填金属水素化物量、即ち、発熱量の比は
ほぼ一定とみることができるので、装置の大きさ
にかかわらずに、水素流通弁を開いて後、吸気温
度は第4図実線で示すように変化するので、通
常、2〜1.5秒の間が適当であるが、但し、これ
に限定されるものではない。
するまでの時間は、実用的なエンジン吸気予熱装
置においては、強度等の関係から装置の有する熱
容量と充填金属水素化物量、即ち、発熱量の比は
ほぼ一定とみることができるので、装置の大きさ
にかかわらずに、水素流通弁を開いて後、吸気温
度は第4図実線で示すように変化するので、通
常、2〜1.5秒の間が適当であるが、但し、これ
に限定されるものではない。
(実施例)
以下に本発明の装置の実施例について説明す
る。
る。
実施例
第2図に示す作動を行なう装置において、吸気
予熱器のMH1としてLaNi4.8を0.5Kg用い、水素貯
蔵容器の容積を15とするとき、Tb≒40℃、Pb
≒1.4気圧、Ta≒100℃、Pa≒10気圧であるので、
加熱工程において当初の大気温度が−25℃である
とき、水素流通弁を開いてから4秒経過した後に
吸気を供給したときの吸気温度の変化を第4図に
示す。エンジンへの吸気を供給し始めてから4秒
後には吸気は30〜35℃まで高められた。即ち、水
素流通弁を開いてから約8秒後にはエンジンを始
動させることができる。
予熱器のMH1としてLaNi4.8を0.5Kg用い、水素貯
蔵容器の容積を15とするとき、Tb≒40℃、Pb
≒1.4気圧、Ta≒100℃、Pa≒10気圧であるので、
加熱工程において当初の大気温度が−25℃である
とき、水素流通弁を開いてから4秒経過した後に
吸気を供給したときの吸気温度の変化を第4図に
示す。エンジンへの吸気を供給し始めてから4秒
後には吸気は30〜35℃まで高められた。即ち、水
素流通弁を開いてから約8秒後にはエンジンを始
動させることができる。
また、準備工程では、吸気がターボチヤージヤ
ーにより圧縮昇温されて50〜70℃に達しているの
で、金属水素化物から水素を放出させることがで
きる。
ーにより圧縮昇温されて50〜70℃に達しているの
で、金属水素化物から水素を放出させることがで
きる。
また、第3図に示す作動を行なう装置の場合、
MH1としてTiCo0.5Mn0.5を0.2Kg、MH2として
MmNi0.5(ミツシユメタル)0.5Kgを用いると、
Tc≒−80℃、Tb≒−10℃、Tb≒30℃、Ta≒120
℃、Pd≒0.1気圧、Pa≒6気圧であるので、当初
の大気温度が−25℃であるとき、水素流通弁を開
いて4秒後に吸気を供給すると、更に4秒後には
吸気は約20℃まで高められた。即ち、この場合
も、即ち流通弁を開いてから約8秒後にエンジン
を始動させることができる。
MH1としてTiCo0.5Mn0.5を0.2Kg、MH2として
MmNi0.5(ミツシユメタル)0.5Kgを用いると、
Tc≒−80℃、Tb≒−10℃、Tb≒30℃、Ta≒120
℃、Pd≒0.1気圧、Pa≒6気圧であるので、当初
の大気温度が−25℃であるとき、水素流通弁を開
いて4秒後に吸気を供給すると、更に4秒後には
吸気は約20℃まで高められた。即ち、この場合
も、即ち流通弁を開いてから約8秒後にエンジン
を始動させることができる。
比較例
第2図に示す装置によると上記実施例の作動に
おいて、水素流通弁を開くと同時に吸気を供給し
始めたときの吸気温度の変化を第4図に破線で示
す この場合には、吸気は水素流通弁を開いた直後
から加熱されるので、約6秒経過後までは吸気温
度が実施例の場合よりも高いが、吸気温度として
は尚低く、エンジンを始動させるには不充分であ
る。約6秒経過後には、前記したように実施例に
よる方が吸気温度が高くなる。
おいて、水素流通弁を開くと同時に吸気を供給し
始めたときの吸気温度の変化を第4図に破線で示
す この場合には、吸気は水素流通弁を開いた直後
から加熱されるので、約6秒経過後までは吸気温
度が実施例の場合よりも高いが、吸気温度として
は尚低く、エンジンを始動させるには不充分であ
る。約6秒経過後には、前記したように実施例に
よる方が吸気温度が高くなる。
第1図は本発明によるエンジン吸気予熱装置の
一実施例を示す概念図、第2図及び第3図は本発
明の装置の作動を示すサイクル線図、第4図は、
即ち流通弁を開けてからの経過時間とエンジン吸
気温度との関係を示すグラフであつて、実線は水
素流通弁を開けてから4秒経過後にエンジンに吸
気を開始したときの吸気温度を示し、破線は水素
流通弁を開くと同時にエンジンに吸気を供給した
ときの吸気温度の変化を示す。 1…ターボチヤージヤー、2…エンジン、3…
吸気供給管、4…吸気予熱器、5…連通管、6…
水素貯蔵容器、7…水素流通弁、8…指示器。
一実施例を示す概念図、第2図及び第3図は本発
明の装置の作動を示すサイクル線図、第4図は、
即ち流通弁を開けてからの経過時間とエンジン吸
気温度との関係を示すグラフであつて、実線は水
素流通弁を開けてから4秒経過後にエンジンに吸
気を開始したときの吸気温度を示し、破線は水素
流通弁を開くと同時にエンジンに吸気を供給した
ときの吸気温度の変化を示す。 1…ターボチヤージヤー、2…エンジン、3…
吸気供給管、4…吸気予熱器、5…連通管、6…
水素貯蔵容器、7…水素流通弁、8…指示器。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 (a) 第1の金属水素化物を内蔵し、エンジン
に吸気を供給する吸気供給管内に吸気と熱交換
可能に装着された吸気予熱器と、 (b) 水素又は作動温度領域で前記第1の金属水素
化物よりも水素平衡圧の高い第2の金属水素化
物を内蔵する水素貯蔵容器と、 (c) 前記吸気予熱器と前記水素貯蔵容器とを水素
流通弁により連通可能に接続する連通管と、 (d) 前記水素流通弁を開けた時点から所定時間経
過したことを知らせる指示器とを有し、 前記水素流通弁を開けて、前記水素貯蔵容器か
ら前記吸気予熱器へ水素を移動させ、前記第1の
金属水素化物にこの水素を吸蔵させて発熱させ、
次いで、前記所定時間経過後にエンジンへの吸気
を開始し、この吸気を加熱する加熱工程と、前記
第1の金属水素化物を加熱して水素を放出させ、
前記水素貯蔵容器に移動させる準備工程とを行な
うことを特徴とするエンジン吸気予熱装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12144384A JPS611867A (ja) | 1984-06-12 | 1984-06-12 | エンジン吸気予熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12144384A JPS611867A (ja) | 1984-06-12 | 1984-06-12 | エンジン吸気予熱装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS611867A JPS611867A (ja) | 1986-01-07 |
JPH0243030B2 true JPH0243030B2 (ja) | 1990-09-26 |
Family
ID=14811264
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12144384A Granted JPS611867A (ja) | 1984-06-12 | 1984-06-12 | エンジン吸気予熱装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS611867A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0516746Y2 (ja) * | 1988-10-05 | 1993-05-06 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6440957A (en) * | 1987-08-07 | 1989-02-13 | Ricoh Kk | Rotary developing device |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6055769B2 (ja) * | 1976-03-01 | 1985-12-06 | ザ・グツドイヤ−・タイヤ・アンド・ラバ−・コンパニ− | タイヤの状態検知回路 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6055769U (ja) * | 1983-09-26 | 1985-04-18 | マツダ株式会社 | エンジンの加熱装置 |
-
1984
- 1984-06-12 JP JP12144384A patent/JPS611867A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6055769B2 (ja) * | 1976-03-01 | 1985-12-06 | ザ・グツドイヤ−・タイヤ・アンド・ラバ−・コンパニ− | タイヤの状態検知回路 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0516746Y2 (ja) * | 1988-10-05 | 1993-05-06 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS611867A (ja) | 1986-01-07 |
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