JPH024273Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH024273Y2
JPH024273Y2 JP1983018968U JP1896883U JPH024273Y2 JP H024273 Y2 JPH024273 Y2 JP H024273Y2 JP 1983018968 U JP1983018968 U JP 1983018968U JP 1896883 U JP1896883 U JP 1896883U JP H024273 Y2 JPH024273 Y2 JP H024273Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
additional
inertia
inertia member
main
flywheel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1983018968U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS59125636U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1896883U priority Critical patent/JPS59125636U/ja
Publication of JPS59125636U publication Critical patent/JPS59125636U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH024273Y2 publication Critical patent/JPH024273Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • One-Way And Automatic Clutches, And Combinations Of Different Clutches (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は内燃機関のフライホイール、特に機関
の運転条件に応じて慣性を変えることのできる可
変慣性フライホイールに関する。
内燃機関の低回転時、特にアイドリング運転時
は、振動、騒音、回転安定性等の面からフライホ
イールは慣性の大きいものが望まれる。しかしな
がら、急加速や急減速を必要とする時あるいはア
クセル操作に対する機関の回転応答性を敏感にし
たい時は、フライホイールは慣性を小さくした方
が好ましい。従来の固定慣性型フライホイールは
以上のような相反する条件を一定値の慣性で妥協
させていたため、低回転域での安定性重視もしく
は回転応答性重視かの選択をせまられていた。
本考案の目的は、内燃機関の低回転負荷域(ア
イドリング)では慣性を増加させて振動や騒音を
防止すると共に安定回転を得るようにし、また急
加減速時は慣性を減少させてアクセル操作に対す
る機関回転追従性を向上させる可変慣性フライホ
イールを提供することにある。
このような目的を達成するために、本考案によ
れば、内燃機関の出力軸に結合された主慣性部材
と、該主慣性部材の外周に軸受を介して同心にか
つ相対回転可能に設けた付加慣性部材とを備え、
該付加慣性部材の内部には前記主慣性部材にうず
電流を発生させる励磁コイルが内蔵され、該励磁
コイルへの通電時に渦電流により主慣性部材の回
転を付加慣性部材に伝えてこれらを一体の慣性質
量体として回転せしめるようにすると共に、前記
付加慣性部材の外側のハウジング部分には付加慣
性部材に弾性的に接触するストツパを取付け、励
磁コイルへの非通電時に付加慣性部材が主慣性部
材に付き回りするのを防止するようにしたことを
特徴とする可変慣性フライホイールが提供され
る。
以下、添付図面を参照して本考案の実施例につ
いて詳細に説明する。
第1図において本考案の可変慣性フライホイー
ルを採用した車両用内燃機関のクラツチ機構が示
される。フライホイール1は機関のクランク軸
(出力軸)2に固定され、変速機の入力軸に固定
されている軸3に相対回転可能に支持されてい
る。クラツチハウジング4はエンジン本体(図示
せず)に固定されている。クラツチ機構5自体の
構造は周知であるので詳しい説明は省略する。
第2図は第1図の符号で示した部分の拡大図
であつて本考案の可変慣性フライホイールの実施
例を示すものである。磁性体で構成された主慣性
部材ないしフライホイール本体10の外周部には
2つのベアリング11を介して環状の付加慣性部
材12が同心にかつ回転可能に装着されている。
この付加慣性部材12も磁性体で構成されてい
る。付加慣性部材12の内部には環状の励磁コイ
ル13が内蔵されている。この励磁コイル13に
は付加慣性部材12の外周部に装着されたスリツ
プリング14により電源が供給される。クラツチ
ハウジング4(第1図)にはスリツプリング14
に接触する電源供給用のブラシ15が固定されて
いる。なお、第2図において、符号16はセルフ
スタータ(図示せず)のギヤ(図示せず)に係合
するリングギアである。
第1図および第2図の実施例において、エンジ
ンの回転が低く回転速度が不安定になるときは、
ブラシ15(第1図)より給電し、スリツプリン
グ14を介してコイル13に通電する。これによ
り、励磁コイル13には磁力線が発生し、フライ
ホイール本体10の内部にうず電流が生ずる。こ
れによりフライホイール本体10の回転が付加慣
性部材12に伝わり、この付加慣性部材12はフ
ライホイール本体10と共に一体の慣性質量体と
して回転する。このようにエンジンの低回転域で
は慣性質量が増加するので、アイドル回転数を上
昇させなくても安定回転が得られ、振動や騒音を
防止することができる。特に、フライホイールの
固有振動数が変化するので共振を防止することが
できる。
アクセルを踏み込みエンジン回転を上昇させよ
うとする時、あるいはアクセルを離しエンジン回
転を下降しようとする時は、励磁コイル13への
通電を停止し磁力線を消滅させる。この時、フラ
イホイール本体10の内部に発生していたうず電
流も消滅する。従つて、フライホイール本体10
のみが回転し、付加慣性部材12はブラシ15
(第1図)とスリツプリング14との接触により
わずかに抵抗がかけられているので停止し、更に
後述のようなストツパ17(第3図)により確実
に停止される。この状態では、フライホイールの
慣性質量として作用しているのはフライホイール
本体10のみである。このように慣性質量が小さ
くなるのでアクセル操作に対するエンジンの回転
応答性が良好となる。
スリツプリング14から励磁コイル13に給電
する電流値を変化させることでフライホイール本
体10に発生するうず電流の強弱を変えることも
できる。これによりエンジンの回転変動を付加慣
性部材12との間で柔かく吸収、放出の繰り返し
を行なわせることもできる。
第3図はクラツチハウジング4にストツパしと
しての板ばね17を取り付け、付加慣性部材12
の外周面に一定の付勢力を与えた実施例を示すも
のである。この板ばね17は、付加慣性部材12
が自由状態にある時、即ち励磁コイル13が励磁
されておらずフライホイール本体10にうず電流
が発生していない時、ベアリング11の摩擦力に
よつて付加慣性部材12がフライホイール本体1
0と共に付き回りするのを防止し、付加慣性部材
12を停止させておくものである。
なお、スリツプリング14(第2図)およびブ
ラシ15(第1図)は図示のように二極のもので
あつてもよく、また単極のものを使用し一極は付
加慣性部材12、ベアリング11およびフライホ
イール本体10を介してアースに流れるようにし
てもよい。
以上述べた実施例において、励磁コイル13へ
の通電は例えばエンジン回転数を検出し、アイド
リング運転時のみ通電を行なう等自動的に行なう
ことができる。本考案によれば、アイドリング運
転時にはフライホイールの慣性が増加するのでア
イドリング回転数を上昇させなくても安定した回
転が得られ、振動や騒音防止あるいは燃費の改善
が図られる。また、急加速時や急減速時はフライ
ホイールの慣性が小さくなるので、アクセル操作
に対するエンジン回転の追従性が良好となる。更
に、本考案では、励磁コイル13への非通電時に
付加慣性部材12が主慣性部材10に付き回りす
るのを防止するストツパ17を設けたので、エン
ジンの加速時や減速時のように励磁コイル13へ
通電しない時には付加慣性部材12を確実に停止
させておくことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の可変慣性フライホイールを採
用した車両用内燃機関のクラツチ機構の概略図、
第2図は第1図の符号の部分の拡大図であつて
本考案の可変慣性フライホイールの断面図、第3
図は第1図線−における概略断面図でストツ
パを取り付けた実施例を示すものである。 10……主慣性部材(フライホイール本体)、
11……ベアリング、12……付加慣性部材、1
3……励磁コイル、14……スリツプリング、1
5……ブラシ、17……ストツパ(板ばね)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 内燃機関の出力軸に結合された主慣性部材10
    と、該主慣性部材の外周に同心にかつ相対回転可
    能に設けた付加慣性部材12とを備え、該付加慣
    性部材の内部には前記主慣性部材にうず電流を発
    生させる励磁コイル13が内蔵され、該励磁コイ
    ルへの通電時に渦電流により主慣性部材の回転を
    付加慣性部材に伝えてこれらを一体の慣性質量体
    として回転せしめるようにすると共に、前記付加
    慣性部材の外側のハウジング4部分には付加慣性
    部材に弾性的に接触するストツパ17を取付け、
    励磁コイルへの非通電時に付加慣性部材が主慣性
    部材に付き回りするのを防止するようにしたこと
    を特徴とする可変慣性フライホイール。
JP1896883U 1983-02-14 1983-02-14 可変慣性フライホイ−ル Granted JPS59125636U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1896883U JPS59125636U (ja) 1983-02-14 1983-02-14 可変慣性フライホイ−ル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1896883U JPS59125636U (ja) 1983-02-14 1983-02-14 可変慣性フライホイ−ル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59125636U JPS59125636U (ja) 1984-08-24
JPH024273Y2 true JPH024273Y2 (ja) 1990-01-31

Family

ID=30150126

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1896883U Granted JPS59125636U (ja) 1983-02-14 1983-02-14 可変慣性フライホイ−ル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS59125636U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016070449A (ja) * 2014-10-01 2016-05-09 日産自動車株式会社 車両用駆動装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4816265B2 (ja) * 2006-06-07 2011-11-16 トヨタ自動車株式会社 車両用動力装置およびその制御装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5499871A (en) * 1978-01-13 1979-08-07 Toyota Motor Corp Flywheel with magnetically variable moment of inertia
JPS5627389U (ja) * 1979-08-09 1981-03-13

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5499871A (en) * 1978-01-13 1979-08-07 Toyota Motor Corp Flywheel with magnetically variable moment of inertia
JPS5627389U (ja) * 1979-08-09 1981-03-13

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016070449A (ja) * 2014-10-01 2016-05-09 日産自動車株式会社 車両用駆動装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS59125636U (ja) 1984-08-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4520688A (en) Variable capacity flywheel
JPS63126560U (ja)
JPH024273Y2 (ja)
JP2004104943A (ja) モータ兼用発電機付きエンジンおよびその制御装置
JPH027242Y2 (ja)
JPH0218369Y2 (ja)
JPH0218844Y2 (ja)
JPH0217230Y2 (ja)
KR200174493Y1 (ko) 구동축을 이용한 알터네이터(Alternator)
JPS6349761Y2 (ja)
JPS614437A (ja) フライホイルマグネト
JP2618282B2 (ja) 電気制動装置の制御装置
JPS63125176U (ja)
JPH0539232Y2 (ja)
JPS63111343A (ja) バランスシヤフト付きエンジン
JPH0131801Y2 (ja)
JPS6132140Y2 (ja)
JPS6219092Y2 (ja)
JPH0122382Y2 (ja)
JPH0131799Y2 (ja)
JPH0131800Y2 (ja)
JPH026284Y2 (ja)
JPS5857541A (ja) 可変容量フライホイ−ル装置
JPS643867Y2 (ja)
JPS61229928A (ja) エンジンの補機駆動制御装置