JPH0242549Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は二輪車用シート（特に自動二輪車用
座席）の取付構造に関し、より詳しくは座席を二
輪車本体に取付ける構造の改良に係るものであ
る。

（従来の技術） この種の自動二輪車座席の取付構造を第４図に
基づいて説明する。図中、１は自動二輪車の座席
で、二輪車本体に装着される。この座席１はその
底面１ａに支持部材２が取付けられる。支持部材
２はＬ字形状からなり、水平部２ａが座席底面１
ａにボルト部材３により固定して取付けられる。
一方、支持部材２の垂直部２ｂには孔２ｃが設け
られ、この孔２ｃを介して二輪車本体に固着され
る。

（考案が解決しようとする問題点） 上記自動二輪車座席の取付構造は、座席底面１
ａにＬ字形状からなる支持部材２の水平部２ａ
を、ボルト部材３により固定して取付け、この支
持部材２の垂直部２ｂの孔２ｃを介して二輪車本
体に固定していたため、支持部材２の水平部２ａ
を座席底面１ａに取付けた際、１本のボルト部材
３により固定していたので、支持部材２が座席底
面１ａ上で回転し二輪車本体への取付作業に時間
を要していた。また、支持部材２の水平部２ａを
座席底面１ａに１本のボルト部材３により固定し
ては二輪車本体への取付作業に時間を要するの
で、２本のボルト部材により固定するにはコスト
がかかり、経済性が悪くなる虞れがあつた。

この考案は、かかる問題点を解決すべくなされ
たものであり、座席底面に取付ける支持部材が回
転することなく、自動二輪車本体への取付作業が
容易で、しかも経済的な二輪車用シートの取付構
造を提供することを目的とする。

（問題点を解決するための手段） この考案にかかる二輪車用シートの取付構造
は、座席底面にＬ字形状からなる支持部材の水平
部を取付けるとともに、前記支持部材の垂直部を
二輪車本体に取付ける二輪車シートの取付構造に
おいて、前記座席底面に前記支持部材の水平部の
側面を挟持する補強部材を設け、前記支持部材の
水平部もしくは前記補強部材のいずれか一方に凸
部を形成するとともに他方に凹部を形成したもの
である。

（作用） この考案にかかる二輪車用シートの取付構造に
よれば、座席底面に支持部材の水平部側面を挟持
する補強部材を設けているため、前記支持部材の
位置がずれることもなく、前記支持部材の水平部
もしくは前記補強部材のいずれか一方に凸部を形
成するとともに他方に凹部を形成したため、支持
部材の水平部の位置決めが容易化する。

（実施例） この考案にかかる一実施例を第１図ないし第３
図に基づいて説明する。

同図中、４は自動二輪車の座席で、二輪車本体
に取付けられる。この座席４は底面４ａ，４ａに
支持部材５，５がボルト部材７，７により固定し
て設けられる。この支持部材５はＬ字形状からな
り、水平部５ａが座席底面４ａに取付けられる。
さらに、この支持部材５は水平部５ａの一端部に
凹部５ｂが形成される。この支持部材５は水平部
５ａが座席底面４ａ上に設けたリブ部材６，６間
に配設される。この一方のリブ部材６は前記支持
部材５の凹部５ｂに嵌まり込む形状からなる突部
６ａが形成される。すなわち、支持部材５の水平
部５ａは座席底面４ａ上のリブ部材６，６間に配
設され、ボルト部材７により座席４に固定され
る。このとき、支持部材５の水平部５ａの凹部５
ｂは一方のリブ部材６の突部６ａに嵌まり込むべ
く、支持部材５の水平部５ａが位置決めされる。
そして、支持部材５の垂直部５ｃは二輪車本体に
取付けられる。

上記構成にかかる自動二輪車座席の取付構造
は、座席底面４ａに一対のリブ部材６，６を配設
するとともに、一方のリブ部材６に突部６ａを形
成し、このリブ部材６，６間に支持部材５の水平
部５ａの凹部５ｂが一方のリブ部材６の突部６ａ
に合うべく取付け、ボルト部材７により固定して
いるため、支持部材５の水平部５ａはリブ部材
６，６間で挟持されているので、支持部材５の位
置がずれることなく、自動二輪車本体に取付ける
ことができ、取付作業が容易化する。また、一方
のリブ部材６に突部６ａを形成し、支持部材５の
水平部５ａに凹部５ｂを設けているため、支持部
材５の位置決めが簡単である。

なお、上記実施例においては、座席底面４ａに
一対のリブ部材６，６を配設したものについて説
明したが、一つのリブ部材であつても良く、この
場合にはリブ部材をＬ字形状として角部で支持部
材水平部の角部を挟持できる形状であればよい。
また、リブ部材６に突部６ａを形成し、支持部材
５の水平部５ａに凹部５ｂを設けたものについて
説明したが、突部と凹部を逆にしても上記実施例
と同様な効果を奏する。

（考案の効果） この考案によれば、座席底面にＬ字形状からな
る支持部材の水平部を取付けるとともに、前記支
持部材の垂直部を二輪車本体に取付ける二輪車シ
ートの取付構造において、前記座席底面に前記支
持部材の水平部の側面を挟持する補強部材を設
け、前記支持部材の水平部もしくは前記補強部材
のいずれか一方に凸部を形成するとともに他方に
凹部を形成するという簡単な構造により、支持部
材の水平部の位置がずれることなく、しかも、支
持部材の位置決めが容易化するため、座席の取付
作業を効率的に行なえる二輪車用シートの取付構
造が得られるという効果を生じる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案にかかる一実施例を用いた自
動二輪車座席の斜視図、第２図は第１図に示す座
席の底面側からの斜視図、第３図は第２図の要部
を拡大した斜視図、第４図は従来の座席の取付構
造を示す第３図相当の斜視図である。 図中、４は座席、５は支持部材、６は補強部材
たるリブ部材である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 座席底面にＬ字形状からなる支持部材の水平部
   を取付けるとともに、前記支持部材の垂直部を二
   輪車本体に取付ける二輪車シートの取付構造にお
   いて、前記座席底面に前記支持部材の水平部の側
   面を挟持する補強部材を設け、前記支持部材の水
   平部もしくは前記補強部材のいずれか一方に凸部
   を形成するとともに他方に凹部を形成したことを
   特徴とする二輪車用シートの取付構造。