JPH0242344Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、水処理等の環境保全、化学工業、食
品工業、薬品工業などにおいて、分析、測定等用
の試料をサンプリングするための試料皿、特に使
い捨て用の試料皿を成形する装置に関するもので
ある。

〔従来の技術と考案が解決しようとする問題点〕

従来、試料皿には高価な市販の成形品を使用し
ていたため、使用後には洗浄して再使用すること
が行われており、そのための洗浄装置や試料皿の
移送装置を必要とし、サンプリングするための全
体構成が極めて複雑になることは避けられなかつ
た。

従つて、やむなく使い捨てとすることも行われ
ており、そのためにはある程度の個数の試料皿を
セツトしておくと便利であるが、試料皿はかさば
るためにスペースを要するばかりでなく、１回で
セツト出来る個数にも制限があり、セツト回数が
増えて手間のかかるものでつた。

本考案は、このような問題点を解決し、極めて
簡単な装置で、必要な都度容易に低価格にて使い
捨て用の試料皿を成形し、該装置をサンプリング
機械の近くにもつてゆくのみで、試料皿のセツト
等の手間を省くことができる試料皿成形装置を提
供しようとするものである。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は、アルミホイルの移送ローラ、移送さ
れたアルミホイルを幅方向にわたつて押える昇降
可能な溝付固定具とその溝内に挿脱されアルミホ
イルを分断する昇降可能な直線状カツタからなる
カツタ部、及び昇降可能な押し型とこれに対向す
る試料皿成形台からなる成形部を横方向に順次連
設構成したことを特徴とする試料皿成形装置であ
る。

〔実施例〕

本考案の一実施例を図面を参照しながら説明す
ると、第１図示例において、１は成形しやすいア
ルミホイルであつて、ロール状に巻いておくのが
好ましく、このアルミホイル１を挟み込む一対の
移送ローラ，２が配備され、少なくともその一方
の移送ローラ２を図示しないモータ等で駆動して
アルミホイル１を所定位置まで送るようにしてあ
る。

また、横方向に連続して、移送ローラ２，２に
で移送されたアルミホイル１を幅方向にわたつて
押さえるための、エアシリンダ３にて昇降される
直線状の溝付固定具４と、その溝内に挿脱されて
押さえられたアルミホイル１を分断するためエア
シリンダ５によつて昇降される直線状のカツタ６
からなるカツタ部が設けられ、さらに試料皿７を
成形するためエアシリンダ８によつて昇降される
押し型９とこれに対向する試料皿成形台１０から
なる成形部が連設されている。

なお、試料皿成形台１０を移動可能な試料皿７
支持枠とし、この上で押し型９により試料皿を成
形し、そのままスプリング位置、測定位置などへ
移送することができるようにすることも好ましい
態様である。

しかして、アルミホイル１を移送ローラ２，２
間に挟み込んで、少なくとも一方の移送ローラ２
を駆動してアルミホイル１を成形部の試料皿成形
台１０上まで送る。次いで、エアシリンダ３によ
り溝付固定具４を下降させてアルミホイル１を幅
方向に押さえ、カツタ６をエアシリンダ５によつ
て上昇させ、試料皿７の１個分のアルミホイル１
を分断する。分断されたアルミホイル１は、この
位置でエアシリンダ８によつて押し型９が下降
し、試料皿成形台１０上にて試料皿７を成形す
る。

かくして得られる試料皿７は使い捨て用であ
り、その目的からして、第２図のように、皿の中
央部に要求される容量のくぼみがあれば、美しく
成形する必要はない。このために、通常の容器を
成形するときのように、アルミホイル１を円形そ
の他の特別な形状に打ち抜く必要がないからカツ
タ６は直線状でよく、カツタ６の製作も容易で安
価になり、またアルミホイル１の分断時に端材も
発生せず、アルミホイル１をロール状にしておけ
ば、その補給間隔を長くすることができる。

このように、極めて簡単に試料皿７を成形する
ことができるから、予め試料皿７を成形しておく
必要なく、スプリングする都度試料皿７を成形す
ることができ、試料皿成形台１０を移動可能な試
料皿支持枠とし、この上で試料皿７を成形するよ
うにすれば、試料皿成形台１０からサンプリング
機械への移動用ハンド（図示せず）への移送機構
を省くことができる。

〔考案の効果〕

以上述べたように、本考案よれば、構造簡単で
極めて容易に試料皿を成形することができ、予め
試料皿を成形してセツトする必要はなく、サンプ
リングの都度試料皿を成形して供給することがで
き、カツタの形状は極めて単純で製作容易であ
り、また材料の端材も発生せず、スプリング作業
を極めて能率よく、経済的に行うことができるも
のである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は全体
構成説明図で、第２図は試料皿の平面図である。 １……アルミホイル、２……移送ローラ、３…
…エアシリンダ、４……溝付固定具、５……エア
シリンダ、６……カツタ、７……試料皿、８……
エアシリンダ、９……押し型、１０……試料皿成
形台。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) アルミホイルの移送ローラ、移送されたアル
   ミホイルを幅方向にわたつて押える昇降可能な
   溝付固定具とその溝内に挿脱されアルミホイル
   を分断する昇降可能な直線状カツタからなるカ
   ツタ部、及び昇降可能な押し型とこれに対向す
   る試料皿成形台からなる成形部を横方向に順次
   連設構成したことを特徴とする試料皿成形装
   置。 (2) 前記試料皿成形台が移動可能な試料皿成形支
   持枠で形成されたものである実用新案登録請求
   の範囲第１項記載の試料皿成形装置。