JPH0241923Y2 - - Google Patents

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JPH0241923Y2
JPH0241923Y2 JP11845584U JP11845584U JPH0241923Y2 JP H0241923 Y2 JPH0241923 Y2 JP H0241923Y2 JP 11845584 U JP11845584 U JP 11845584U JP 11845584 U JP11845584 U JP 11845584U JP H0241923 Y2 JPH0241923 Y2 JP H0241923Y2
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transistor
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capacitor
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power supply
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【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は、SEPP(シングルエンデツト・プツ
シユプル)増幅回路に用いて好適なブートストラ
ツプ回路に関するもので、特に低電源電圧で使用
されるIC(集積回路)に使用可能なブートストラ
ツプ回路に関する。
(ロ) 従来の技術 従来、様々なブートストラツプ回路が提案され
ている。例えば、昭和49年12月1日に日本放送出
版協会から発行された「ICの応用と実際」の第
122頁には、一端が増幅回路の出力端に、他端が
コンデンサを介して電源に接続されたコンデンサ
によりブートストラツプを行うブートストラツプ
回路が示されているが、この様なブートストラツ
プ回路を有するSEPP増幅回路は、電源投入時に
シヨツク音を発生するという欠点を有する。即
ち、通常SEPP増幅回路には、電源投入時のシヨ
ツク音を防止する為、上側出力トランジスタによ
る出力コンデンサの充電を制御するシヨツク音防
止回路が設けられているが、ブートストラツプコ
ンデンサが存在すると、電源投入時に、前記ブー
トストラツプ回路を介して出力コンデンサの充電
電流が流れ、特にヘツドホンの如く、高インピー
ダンスで高能率の負荷を使用する場合、大きなシ
ヨツク音を発生するという欠点があつた。
電源投入時に前記ブートストラツプコンデンサ
を介して前記出力コンデンサに流れる充電電流
は、第2図に示す如く、電源(+Vcc)とブート
ストラツプコンデンサ1との間にトランジスタ2
を挿入することにより解決される。第2図におい
て、電源投入直後においては、コンデンサ3が未
だ充電されていない為に、前記トランジスタ2が
オフしている。しかして、前記コンデンサ3の充
電が進み、前記トランジスタ2がオンすると、上
側出力トランジスタ4及びブートストラツプコン
デンサ1に電流が流れ始め、該電流は前記コンデ
ンサ3の充電に応じて徐々に増加する。従つて出
力コンデンサ5は、前記上側出力トランジスタ4
及びブートストラツプコンデンサ1に流れる電流
により徐々に充電されることになり、シヨツク音
の発生が防止される。
(ハ) 考案が解決しようとする問題点 しかしながら、前記トランジスタ2を使用する
と、電源とブートストラツプコンデンサ1との間
の電圧(トランジスタのベース・エミツタ間電圧
VBE(≒0.7V)以上)が増大し、電源の利用効率
が劣化するので、第2図の如き回路構成のSEPP
増幅回路は、低電源電圧で使用されるICに適さ
ないものであつた。
(ニ) 問題点を解決するための手段 本考案は、上述の点に鑑み成されたもので、
SEPP増幅回路を構成する上側出力トランジスタ
もしくは上側駆動トランジスタとベースが共通接
続された第1トランジスタと、下側出力トランジ
スタもしくは下側駆動トランジスタとベースが共
通接続された第2トランジスタと、一端が前記第
1及び第2トランジスタの共通接続点に、他端が
抵抗を介して電源に接続されたコンデンサを備え
る点を特徴とする。
(ホ) 作用 本願の如くすれば、ブートストラツプコンデン
サの充電電流が出力コンデンサに流れないので、
シヨツク音の発生を防止出来、かつ電源と前記ブ
ートストラツプコンデンサとの間の電圧降下を低
く押さえることが出来るので、電源の利用効率を
高めることが出来る。
(ヘ) 実施例 第1図は、本考案の一実施例を示すもので、6
はベースに前段の出力信号が印加される前置駆動
トランジスタ、7は該前置駆動トランジスタ6の
正出力信号を増幅する上側駆動トランジスタ、8
は該上側駆動トランジスタ7の出力信号を増幅す
る上側出力トランジスタ、9は前記前置駆動トラ
ンジスタ6の負出力信号を増幅する下側駆動トラ
ンジスタ、10は該下側駆動トランジスタ9の出
力信号を増幅する下側出力トランジスタ、11は
前記上側及び下側出力トランジスタ8及び10の
出力信号が出力コンデンサ12を介してプツシ
ユ・プルの関係で印加される負荷となるスピー
カ、13はバイアス電流源となる電流反転回路、
14は前記上側出力トランジスタ8とベースが共
通接続された第1トランジスタ、15は前記下側
出力トランジスタ10とベースが共通接続された
第2トランジスタ、及び16は一端が前記第1及
び第2トランジスタ14及び15の共通接続点A
に、他端が抵抗17を介して電源に接続されたブ
ートストラツプコンデンサである。
ベースに印加される入力信号に応じて前置駆動
トランジスタ6のコレクタに正の出力信号が発生
すると、該正の出力信号は、上側駆動トランジス
タ7及び上側出力トランジスタ14で増幅され、
出力コンデンサ12を介してスピーカ11に印加
される。また、前置駆動トランジスタ6のコレク
タに発生する負の出力信号は、下側駆動トランジ
スタ9及び下側出力トランジスタ10で増幅さ
れ、出力コンデンサ12を介してスピーカ11に
印加される。その為、SEPP増幅回路の出力信号
は、プツシユ・プルの関係でスピーカ11に印加
されることになる。
しかして、第1トランジスタ14のベースは、
上側出力トランジスタ8のベースと共通接続され
ており、かつIC内で前記第1トランジスタ14
は前記上側出力トランジスタ8に近接して作成さ
れるので、両トランジスタの特性は略等しくな
る。また、第2トランジスタ15と下側出力トラ
ンジスタ10との関係も同様になるので、両トラ
ンジスタの特性も略等しくなる。尚、第1及び第
2トランジスタ14及び15は、共通接続点Aに
負荷が接続されないので、前記第1及び第2トラ
ンジスタ14及び15には電流が流れない。その
為、前記第1及び第2トランジスタ14及び15
のサイズは、上側及び下側出力トランジスタ8及
び10のサイズに比べ小(例えば1/hFE)とす
ることが出来る。
前置駆動トランジスタ6の正出力信号に応じて
上側出力トランジスタ8が導通し、出力点Bに所
定の正電圧が発生すると、第1トランジスタ14
のエミツタ点Aにも前記所定の正電圧が発生す
る。また、前記前置駆動トランジスタ6の負出力
信号に応じて下側出力トランジスタ10が導通
し、出力点Bに所定の負電圧が発生すると第2ト
ランジスタ15のコレクタ点Aにも前記所定の負
電圧が発生する。従つてコンデンサ16は、点A
の電圧に応じて充電もしくは放電状態になり、ブ
ートストラツプ動作を呈する。
次に電源投入時の動作に付説明する。電源が投
入されると、電源ライン18に+Vccの電源電圧
が発生するので、コンデンサ16は前記電源電圧
+Vccにより充電される。その時、別途に配置さ
れるシヨツク音防止回路(図示せず)により電源
投入直後に上側出力トランジスタ8がオフ、下側
出力トランジスタ10がオンする様に制御される
から第2トランジスタ15もオンし、前記コンデ
ンサ16の充電電流は前記第2トランジスタ15
に流れるが、出力点Bとは無関係な為シヨツク音
が発生しない。
第1図の実施例の場合、電源ライン18とブー
トストラツプ点Cとの間には抵抗17のみが挿入
されるので、第2図の場合の如く大きな電圧降下
を生じない。その為、電源電圧の有効利用が計
れ、低電圧の電源の使用が可能となる。このこと
は、特に電源として電池を使用するポータブル型
の機器、例えばポータブルラジオ、ポータブルテ
ープレコーダ等の出力増幅器に本考案を利用した
場合、非常に価値がある。
第3図は、本考案の他の実施例を示すもので、
上側駆動トランジスタ7とベース共通に第1トラ
ンジスタ19を接続すると共に、下側駆動トラン
ジスタ9とベース共通に第2トランジスタ20を
接続し、更に第3トランジスタ21を前記第2ト
ランジスタ20とダーリントン接続した点を特徴
とするものである。上側駆動トランジスタ7は、
ベースに印加される正の入力信号に応じた出力信
号を発生する。その為、前記上側駆動トランジス
タ7とベースが共通接続された第1トランジスタ
19のエミツタにも前記正の入力信号に応じた出
力信号が発生する。また、下側駆動トランジスタ
9は、ベースに印加される負の入力信号に応じた
出力信号を発生する。その為、前記下側駆動トラ
ンジスタ9とベースが共通接続された第2トラン
ジスタ20のエミツタ及び第3トランジスタ21
のコレクタの共通点にも前記負の入力信号に応じ
た出力信号が発生する。従つて、ブートストラツ
プ用のコンデンサ16は、第1図の場合と同様出
力点Bに得られる出力信号と略同一の信号により
駆動され、点Cにブートストラツプ電圧が発生す
る。第1図の場合、下側出力トランジスタ10の
オンに応じて確実に第2トランジスタ15をオン
させる為に、前記第2トランジスタ15のサイズ
をある程度以下に小さく出来なかつた。例えば、
負荷インピーダンスが大である場合等において
は、出力電流が小である為、前記下側出力トラン
ジスタ10のサイズと前記第2トランジスタ15
のサイズとの間に差があり過ぎると、前記第2ト
ランジスタ15のベース電流が小となり、前記第
2トランジスタ15がオンにならない危険があつ
た。
それに対し、第3図に示す如く、上側及び下側
駆動トランジスタ7及び9に対応する第1、第2
及び第3トランジスタ19,20及び21を設け
れば、前記上側及び下側駆動トランジスタ7及び
9のサイズが上側及び下側出力トランジスタ8及
び10に比べ十分小であるので、前記第1、第2
及び第3トランジスタ19,20及び21のサイ
ズを極く小としても確実なる動作を行なわせるこ
とが出来る。そして、各トランジスタのサイズを
小とすることは、IC化に際して非常に有利とな
る。
(ト) 考案の効果 以上述べた如く、本考案に依れば、IC化に適
し確実に動作するブートストラツプ回路を提供出
来る。また、本考案に依れば、電源投入時にシヨ
ツク音を発生しないブートストラツプ回路を提供
出来る。更に本考案に依れば、電源利用効率が良
く、減電圧特性に優れたブートストラツプ回路を
提供出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例を示す回路図、第
2図は従来のブートストラツプ回路を示す回路
図、及び第3図は本考案の別の実施例を示す回路
図である。 主な図番の説明、7,9……駆動トランジス
タ、8,10……出力トランジスタ、14,19
……第1トランジスタ、15,20……第2トラ
ンジスタ、16……コンデンサ、21……第3ト
ランジスタ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. SEPP増幅回路の為のブートストラツプ回路で
    あつて、上側出力トランジスタもしくは上側駆動
    トランジスタとベースが共通接続された第1トラ
    ンジスタと、下側出力トランジスタもしくは下側
    駆動トランジスタとベースが共通接続された第2
    トランジスタと、前記第1トランジスタと前記第
    2トランジスタとの共通接続点に一端が接続さ
    れ、他端が抵抗を介して電源に接続されたコンデ
    ンサとから成り、該コンデンサの他端にブートス
    トラツプ電圧を発生する様にしたブートストラツ
    プ回路。
JP11845584U 1984-07-31 1984-07-31 ブ−トストラツプ回路 Granted JPS6135419U (ja)

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JP11845584U JPS6135419U (ja) 1984-07-31 1984-07-31 ブ−トストラツプ回路

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JP11845584U JPS6135419U (ja) 1984-07-31 1984-07-31 ブ−トストラツプ回路

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Publication Number Publication Date
JPS6135419U JPS6135419U (ja) 1986-03-04
JPH0241923Y2 true JPH0241923Y2 (ja) 1990-11-08

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