JPH0241662B2 - - Google Patents
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- JPH0241662B2 JPH0241662B2 JP57049769A JP4976982A JPH0241662B2 JP H0241662 B2 JPH0241662 B2 JP H0241662B2 JP 57049769 A JP57049769 A JP 57049769A JP 4976982 A JP4976982 A JP 4976982A JP H0241662 B2 JPH0241662 B2 JP H0241662B2
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- Japan
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- chamber
- oil passage
- piston rod
- fitting
- shock absorber
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
- F16F9/00—Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
- F16F9/32—Details
- F16F9/44—Means on or in the damper for manual or non-automatic adjustment; such means combined with temperature correction
- F16F9/46—Means on or in the damper for manual or non-automatic adjustment; such means combined with temperature correction allowing control from a distance, i.e. location of means for control input being remote from site of valves, e.g. on damper external wall
- F16F9/466—Throttling control, i.e. regulation of flow passage geometry
- F16F9/467—Throttling control, i.e. regulation of flow passage geometry using rotary valves
- F16F9/468—Throttling control, i.e. regulation of flow passage geometry using rotary valves controlling at least one bypass to main flow path
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Fluid-Damping Devices (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、減衰力調整可能な油圧緩衝器に関
するものである。
するものである。
近年、例えば自動車におけるシヨツクアブソー
バとして、減衰力調整可能な油圧緩衝器が採用さ
れる傾向にある。これは、その減衰力特性を、自
動車の走行路面条件に応じて可変することによつ
て、自動車の乗心地性の向上などを図ることがで
きるからである。例えば、高速道路を走行する場
合には減衰力を小さくし、他方、悪路を走行する
場合には減衰力を大きくすることによつて、乗心
地性を良くすることができる。
バとして、減衰力調整可能な油圧緩衝器が採用さ
れる傾向にある。これは、その減衰力特性を、自
動車の走行路面条件に応じて可変することによつ
て、自動車の乗心地性の向上などを図ることがで
きるからである。例えば、高速道路を走行する場
合には減衰力を小さくし、他方、悪路を走行する
場合には減衰力を大きくすることによつて、乗心
地性を良くすることができる。
このような油圧緩衝器は、その減衰力特性を外
部から適宜調整できるようになつている。すなわ
ち、ピストンロツドに連結されてシリンダの内部
を2分するピストンに、ピストンロツドの伸張お
よび退縮変位時に2つのシリンダ室を連通して所
定の減衰力を生じせしめる減衰弁を設けると共
に、ピストンロツドに、2つのシリンダ室を連通
する屈曲したバイパスの通路と、このバイパスの
通路を絞り調整する弁体と、この弁体を外部から
操作可能な操作ロツドとを設けている。そして、
その操作ロツドによつて前記弁体を操作すること
により、ピストンロツドの伸張および退縮変位時
において減衰力を適宜調整できるようになつてい
る。
部から適宜調整できるようになつている。すなわ
ち、ピストンロツドに連結されてシリンダの内部
を2分するピストンに、ピストンロツドの伸張お
よび退縮変位時に2つのシリンダ室を連通して所
定の減衰力を生じせしめる減衰弁を設けると共
に、ピストンロツドに、2つのシリンダ室を連通
する屈曲したバイパスの通路と、このバイパスの
通路を絞り調整する弁体と、この弁体を外部から
操作可能な操作ロツドとを設けている。そして、
その操作ロツドによつて前記弁体を操作すること
により、ピストンロツドの伸張および退縮変位時
において減衰力を適宜調整できるようになつてい
る。
ところで、従来、ピストンロツドは単体によつ
て成るため、その内部に、屈曲したバイパスの通
路を形成する加工作業がきわめて面倒であつた。
また、前記弁体の配備スペースを充分に確保する
等の目的から、ピストンをピストンロツドに固定
するナツトを袋ナツトとし、そしてこの袋ナツト
の中空内部を前記弁体の配備スペースとして利用
したものにあつては、ピストンロツドと袋ナツト
との位置合わせを正確に行なわなければならず、
このため組付けがきわめて面倒であり、しかもピ
ストンロツドの端部に位置する袋ナツト側に至る
長さの操作ロツドが必要であることから、この操
作ロツド自体の基本長が長くなるといつた問題が
あつた。
て成るため、その内部に、屈曲したバイパスの通
路を形成する加工作業がきわめて面倒であつた。
また、前記弁体の配備スペースを充分に確保する
等の目的から、ピストンをピストンロツドに固定
するナツトを袋ナツトとし、そしてこの袋ナツト
の中空内部を前記弁体の配備スペースとして利用
したものにあつては、ピストンロツドと袋ナツト
との位置合わせを正確に行なわなければならず、
このため組付けがきわめて面倒であり、しかもピ
ストンロツドの端部に位置する袋ナツト側に至る
長さの操作ロツドが必要であることから、この操
作ロツド自体の基本長が長くなるといつた問題が
あつた。
また、従来にあつては、ピストンロツドの伸び
行程と縮み行程とで選択された一のオリフイスに
よる同一の流路面積によつて減衰力が決定される
ため、ピストンロツドの伸び行程と縮み行程とに
おいて異なる減衰力が得られないという問題点が
あつた。
行程と縮み行程とで選択された一のオリフイスに
よる同一の流路面積によつて減衰力が決定される
ため、ピストンロツドの伸び行程と縮み行程とに
おいて異なる減衰力が得られないという問題点が
あつた。
この発明は上記事情に鑑み、ピストンロツド
を、ピストンに一端側が結合した第1の嵌合体
と、該第1の嵌合体の他端側に一端側が嵌合し他
端がシリンダ外に突出した第2の嵌合体との2体
の嵌合体によつて成し、前記第1の嵌合体と第2
の嵌合体との嵌合部位に室を形成し、該室内に操
作ロツドにより操作される可動のシヤツターを設
け、前記室と各シリンダ室との間に形成された油
路中にピストンロツドの伸び行程と縮み行程とで
異なる流路面積を与えるチエツク弁を設けたもの
で、これにより、上述した従来の問題点を解消
し、加工および組付けの作業性がよく、しかも前
記操作ロツドの基本長を短くすることができると
共に、ピストンロツドの伸び行程と縮み行程とに
おいて異なる減衰力を得ることができる油圧緩衝
器を提供することを目的とする。
を、ピストンに一端側が結合した第1の嵌合体
と、該第1の嵌合体の他端側に一端側が嵌合し他
端がシリンダ外に突出した第2の嵌合体との2体
の嵌合体によつて成し、前記第1の嵌合体と第2
の嵌合体との嵌合部位に室を形成し、該室内に操
作ロツドにより操作される可動のシヤツターを設
け、前記室と各シリンダ室との間に形成された油
路中にピストンロツドの伸び行程と縮み行程とで
異なる流路面積を与えるチエツク弁を設けたもの
で、これにより、上述した従来の問題点を解消
し、加工および組付けの作業性がよく、しかも前
記操作ロツドの基本長を短くすることができると
共に、ピストンロツドの伸び行程と縮み行程とに
おいて異なる減衰力を得ることができる油圧緩衝
器を提供することを目的とする。
以下、この発明の第1実施例を第3図に基づい
て説明する。まず、第1図(参考図)及び第2図
(参考図)に基づき基本的な油圧緩衝器について
説明する。第1図中1はシリンダであり、このシ
リンダ1の内部は、ピストン2によつて2つのシ
リンダ室A,Bに画成され、このピストン2には
ピストンロツド3が連結されている。ピストンロ
ツド3は、第1、第2の2つの嵌合体4,5によ
つて成り、第1の嵌合体4の下側小径部は、ピス
トン2を貫通し、そしてナツト6によつてピスト
ン2に結合されている。第2の嵌合体5の下端部
は、第1の嵌合体4の上側大径部内にねじ付けら
れ、そして第1の嵌合体4側の孔7を通るポンチ
によつて第2の嵌合体5側の雄ねじ部がつぶされ
ることにより、第1の嵌合体4に強固に結合され
ている。
て説明する。まず、第1図(参考図)及び第2図
(参考図)に基づき基本的な油圧緩衝器について
説明する。第1図中1はシリンダであり、このシ
リンダ1の内部は、ピストン2によつて2つのシ
リンダ室A,Bに画成され、このピストン2には
ピストンロツド3が連結されている。ピストンロ
ツド3は、第1、第2の2つの嵌合体4,5によ
つて成り、第1の嵌合体4の下側小径部は、ピス
トン2を貫通し、そしてナツト6によつてピスト
ン2に結合されている。第2の嵌合体5の下端部
は、第1の嵌合体4の上側大径部内にねじ付けら
れ、そして第1の嵌合体4側の孔7を通るポンチ
によつて第2の嵌合体5側の雄ねじ部がつぶされ
ることにより、第1の嵌合体4に強固に結合され
ている。
ピストン2には、上下のシリンダ室A,Bを連
通する2つの油路8,9が設けられ、そして、ピ
ストン2の下方側には、下方のシリンダ室B内の
負圧によつて一方の油路8を開く常閉の下側減衰
弁10が取付けられ、またピストン2の上方側に
は、上方のシリンダ室A内の負圧によつて他方の
油路9を開く常閉の上側減衰弁11が取付けられ
ている。下側減衰弁10は、ピストン2の下側部
と抑え部材12との間に挾持されている。これに
対し、上側減衰弁11は、ピストン2の上側部と
前記第1の嵌合体4の外側段差部4aとの間に挾
持されている。したがつて、第1の嵌合体4の外
側段差部4aは、上側減衰弁10用の抑え部材と
しての機能を有し、その抑え部材を不要なものと
して、その分の部品点数の消減を果している。
通する2つの油路8,9が設けられ、そして、ピ
ストン2の下方側には、下方のシリンダ室B内の
負圧によつて一方の油路8を開く常閉の下側減衰
弁10が取付けられ、またピストン2の上方側に
は、上方のシリンダ室A内の負圧によつて他方の
油路9を開く常閉の上側減衰弁11が取付けられ
ている。下側減衰弁10は、ピストン2の下側部
と抑え部材12との間に挾持されている。これに
対し、上側減衰弁11は、ピストン2の上側部と
前記第1の嵌合体4の外側段差部4aとの間に挾
持されている。したがつて、第1の嵌合体4の外
側段差部4aは、上側減衰弁10用の抑え部材と
しての機能を有し、その抑え部材を不要なものと
して、その分の部品点数の消減を果している。
前記第2の嵌合体5の下端面には凹部が設けら
れており、これにより、第1、第2の嵌合体4,
5の嵌合部位に室Cが形成されている。この室C
は、第1の嵌合体4の中央部を通る第1の油路1
3によつて下方のシリンダ室B内に連通されてい
る。
れており、これにより、第1、第2の嵌合体4,
5の嵌合部位に室Cが形成されている。この室C
は、第1の嵌合体4の中央部を通る第1の油路1
3によつて下方のシリンダ室B内に連通されてい
る。
また、第2の嵌合体5の下端側の外周面には環
状の溝が設けられており、これにより、第1、第
2の嵌合体4,5の嵌合部位に環状室Dが形成さ
れている。この環状室Dは、第2の嵌合体5にそ
の径方向に沿つて設けられた2つの孔14によつ
て室Cに連通されている。なお、これら2つの孔
14は、ピストンロツド3の長さ方向に沿つて第
1図中上下に並ぶような位置に設けられている。
また、環状室Dは、第1の嵌合体4に放射状に設
けられた6つの孔15によつて、上方のシリンダ
室A内に連通されている。
状の溝が設けられており、これにより、第1、第
2の嵌合体4,5の嵌合部位に環状室Dが形成さ
れている。この環状室Dは、第2の嵌合体5にそ
の径方向に沿つて設けられた2つの孔14によつ
て室Cに連通されている。なお、これら2つの孔
14は、ピストンロツド3の長さ方向に沿つて第
1図中上下に並ぶような位置に設けられている。
また、環状室Dは、第1の嵌合体4に放射状に設
けられた6つの孔15によつて、上方のシリンダ
室A内に連通されている。
これにより、前記各孔14,15は、室Cを上
方のシリンダ室A内に連通する一連の第2の油路
16を成しており、そしてこの第2の油路16中
に前記環状室Dが介在されている。ところで、孔
14と孔15は、第2図に示すように、互いに対
向しないようそれらの形成箇所の位置がずらされ
ている。
方のシリンダ室A内に連通する一連の第2の油路
16を成しており、そしてこの第2の油路16中
に前記環状室Dが介在されている。ところで、孔
14と孔15は、第2図に示すように、互いに対
向しないようそれらの形成箇所の位置がずらされ
ている。
前記室C内には、断面円孤状のシヤツター17
が回転自在に収められ、そしてこのシヤツター1
7には操作ロツド18の下端部が連結されてい
る。操作ロツド18の上端部は、ピストンロツド
3の中央部を貫通して、シリンダ1の外部に延出
している。
が回転自在に収められ、そしてこのシヤツター1
7には操作ロツド18の下端部が連結されてい
る。操作ロツド18の上端部は、ピストンロツド
3の中央部を貫通して、シリンダ1の外部に延出
している。
また、シリンダ1の外側には外シリンダ38が
嵌め付けられ、そしてこれら両シリンダ1,38
の上下の端部同士は、それぞれ上下のキヤツプ体
39,40によつて閉塞されていて、これら両シ
リンダ1,38間に環状の空間が形成されてい
る。下方のキヤツプ体40には、前記環状の空間
と下方のシリンダ室Bとを連通する小さな絞り孔
41が設けられ、またその外側には取付け環42
が設けられている。上方のキヤツプ体39には、
ロツドガイド43、スプリング44、ワツシヤ4
5、シール部材46が備えられている。
嵌め付けられ、そしてこれら両シリンダ1,38
の上下の端部同士は、それぞれ上下のキヤツプ体
39,40によつて閉塞されていて、これら両シ
リンダ1,38間に環状の空間が形成されてい
る。下方のキヤツプ体40には、前記環状の空間
と下方のシリンダ室Bとを連通する小さな絞り孔
41が設けられ、またその外側には取付け環42
が設けられている。上方のキヤツプ体39には、
ロツドガイド43、スプリング44、ワツシヤ4
5、シール部材46が備えられている。
そして、前記環状の空間と上下のシリンダ室
A,B内には油Lが封入され、また、その環状の
空間の上方にはガスGが封入されている。このガ
スGは、上方のシリンダ室A内へのピストンロツ
ド3の進入によつて押し退けられる油の体積分を
吸収するものである。
A,B内には油Lが封入され、また、その環状の
空間の上方にはガスGが封入されている。このガ
スGは、上方のシリンダ室A内へのピストンロツ
ド3の進入によつて押し退けられる油の体積分を
吸収するものである。
しかして、このようにして成る油圧緩衝器によ
れば、ピストンロツド3が上下方向へ移動する
と、油路8,9を通る油の流動抵抗により、ピス
トンロツド3の移動に対する所定の減衰力が生じ
る。
れば、ピストンロツド3が上下方向へ移動する
と、油路8,9を通る油の流動抵抗により、ピス
トンロツド3の移動に対する所定の減衰力が生じ
る。
操作ロツド18の操作によつてシヤツター17
を回わすと、第2図に示すようにシヤツター17
が孔14を塞いで第2の油路16を閉じる状態
と、シヤツター17が孔14からずれて第2の油
路16を開く状態との2つの弁動状態が選択的に
得られる。前者の弁動作状態つまり第2の油路1
6の閉成状態のとき、本緩衝器は、ピストンロツ
ド3の移動に対し前記所定の減衰力を生じる。他
方、後者の弁動作状態つまり第2の油路16の開
成状態のとき、第1の油路13、室Cおよび第2
の油路16が一連のバイパスの油路を成す。した
がつて、このとき、本緩衝器の生じる減衰力は減
少する。
を回わすと、第2図に示すようにシヤツター17
が孔14を塞いで第2の油路16を閉じる状態
と、シヤツター17が孔14からずれて第2の油
路16を開く状態との2つの弁動状態が選択的に
得られる。前者の弁動作状態つまり第2の油路1
6の閉成状態のとき、本緩衝器は、ピストンロツ
ド3の移動に対し前記所定の減衰力を生じる。他
方、後者の弁動作状態つまり第2の油路16の開
成状態のとき、第1の油路13、室Cおよび第2
の油路16が一連のバイパスの油路を成す。した
がつて、このとき、本緩衝器の生じる減衰力は減
少する。
ところで、第2の油路16内が油が流れると
き、そこに介在する環状室Dが油の流動音の消音
作用を果し、殊に、この環状室Dに対する孔1
4,15の形成箇所の位相がずれているから、そ
の消音効果は優れている。また、第1の油路13
から下方のシリンダ室B内に出る油は、直線状の
第1の油路13に案内されることにより、整流さ
れてその乱流が未然に回避される。
き、そこに介在する環状室Dが油の流動音の消音
作用を果し、殊に、この環状室Dに対する孔1
4,15の形成箇所の位相がずれているから、そ
の消音効果は優れている。また、第1の油路13
から下方のシリンダ室B内に出る油は、直線状の
第1の油路13に案内されることにより、整流さ
れてその乱流が未然に回避される。
なお、ピストンロツド3を成す第1、第2の嵌
合体4,5は、それらの孔14,15が所定の位
置関係となるように予め結合されているから、第
2の油路16の形態は規定通り正確に形成されて
いる。したがつて、ピストンロツド3と操作ロツ
ド18の上端部同土の相対的な回転位置関係を知
ることにより、第2の油路16の開閉操作を確実
に行なうことができる。
合体4,5は、それらの孔14,15が所定の位
置関係となるように予め結合されているから、第
2の油路16の形態は規定通り正確に形成されて
いる。したがつて、ピストンロツド3と操作ロツ
ド18の上端部同土の相対的な回転位置関係を知
ることにより、第2の油路16の開閉操作を確実
に行なうことができる。
第3図はこの発明の第1実施例を示す。本実施
例によれば、室Cの内部にチエツク弁19が備え
られている。このチエツク弁19は、弁体20と
スプリング21とで成り、弁体20がスプリング
21からの所定の力によつて第1の油路13の開
口部を閉じるようになつている。したがつて、室
Cの内部がチエツク弁19の装備スペースとして
有効に利用されており、チエツク弁19によりピ
ストンロツド3の伸び行程と縮み行程とにおいて
異なる流路面積を与えることが可能となつてい
る。
例によれば、室Cの内部にチエツク弁19が備え
られている。このチエツク弁19は、弁体20と
スプリング21とで成り、弁体20がスプリング
21からの所定の力によつて第1の油路13の開
口部を閉じるようになつている。したがつて、室
Cの内部がチエツク弁19の装備スペースとして
有効に利用されており、チエツク弁19によりピ
ストンロツド3の伸び行程と縮み行程とにおいて
異なる流路面積を与えることが可能となつてい
る。
また、第1、第2の嵌合体4,5の嵌合部分の
外周側に位置する第1の嵌合体4の上側周端部
(嵌合段部)4bには、ゴム(緩衝部材)22が
取付けられている。実際には、このゴム22は環
状とされており、第2の嵌合体5に嵌め合わさ
れ、そして、第1の嵌合体4の上側周端部4bに
当接させられている。このゴム22は、ロツドガ
イド43に当接することによつて、ピストンロツ
ド3の上方への移動限位置を規制するものであ
る。ちなみに、従来の緩衝器にあつては、ゴム2
2に相当する緩衝部材は、ピストンロツドの外周
部に固定される特別のストツパ受け部材に取付け
られている。したがつて、第1の嵌合体4の上側
周端部4bは、ストツパ受け部材としての機能を
有し、そのストツパ受け部材を不要なものとし
て、その分の部品点数の削減を果している。
外周側に位置する第1の嵌合体4の上側周端部
(嵌合段部)4bには、ゴム(緩衝部材)22が
取付けられている。実際には、このゴム22は環
状とされており、第2の嵌合体5に嵌め合わさ
れ、そして、第1の嵌合体4の上側周端部4bに
当接させられている。このゴム22は、ロツドガ
イド43に当接することによつて、ピストンロツ
ド3の上方への移動限位置を規制するものであ
る。ちなみに、従来の緩衝器にあつては、ゴム2
2に相当する緩衝部材は、ピストンロツドの外周
部に固定される特別のストツパ受け部材に取付け
られている。したがつて、第1の嵌合体4の上側
周端部4bは、ストツパ受け部材としての機能を
有し、そのストツパ受け部材を不要なものとし
て、その分の部品点数の削減を果している。
第4図はこの発明の第2実施例を示す。本実施
例によれば、第1の嵌合体4側に設けた凹所によ
り、第1、第2の嵌合体4,5の嵌合部位に室C
が形成され、そして第1の嵌合体4側の孔15の
みによつて第2の油路16が形成されている。ま
た、第1の嵌合体4の中間部分が径小とされて、
上側減衰弁11用の抑え部材23が新たに備え付
けられている。また、第1の油路13の下側内部
に、チエツク弁24が備えられている。このチエ
ツク弁24は、第1の油路13の一部を成すナツ
ト6の中央孔の上側開口部に、スプリング25の
力によつて弁体26を押し付けて、第1の油路1
3を所定の力で閉じるようになつており、チエツ
ク弁24によりピストンロツド3の伸び行程と縮
み行程とにおいて異なる流路面積を与えることが
可能となつている。
例によれば、第1の嵌合体4側に設けた凹所によ
り、第1、第2の嵌合体4,5の嵌合部位に室C
が形成され、そして第1の嵌合体4側の孔15の
みによつて第2の油路16が形成されている。ま
た、第1の嵌合体4の中間部分が径小とされて、
上側減衰弁11用の抑え部材23が新たに備え付
けられている。また、第1の油路13の下側内部
に、チエツク弁24が備えられている。このチエ
ツク弁24は、第1の油路13の一部を成すナツ
ト6の中央孔の上側開口部に、スプリング25の
力によつて弁体26を押し付けて、第1の油路1
3を所定の力で閉じるようになつており、チエツ
ク弁24によりピストンロツド3の伸び行程と縮
み行程とにおいて異なる流路面積を与えることが
可能となつている。
したがつて、本実施例によれば、第1の油路1
3の内部が、チエツク弁24の装備スペースとし
て有効に利用されている。
3の内部が、チエツク弁24の装備スペースとし
て有効に利用されている。
第5図はこの発明の第3実施例を示す。本実施
例によれば、第1の嵌合体4が2つの構成体2
7,28の結合によつて成り、また第2の嵌合体
5が2つの構成体29,30の結合によつて成
り、その第1の嵌合体4側に設けた凹所により、
第1、第2の嵌合体4,5の嵌合部位に室Cが形
成されている。第2の嵌合体5側の一方の構成体
29は中空ロツドとされ、そして構成体29,3
0の相互間および構成体30と操作ロツド18の
相互間には、それぞれOリング31,32が介在
されている。
例によれば、第1の嵌合体4が2つの構成体2
7,28の結合によつて成り、また第2の嵌合体
5が2つの構成体29,30の結合によつて成
り、その第1の嵌合体4側に設けた凹所により、
第1、第2の嵌合体4,5の嵌合部位に室Cが形
成されている。第2の嵌合体5側の一方の構成体
29は中空ロツドとされ、そして構成体29,3
0の相互間および構成体30と操作ロツド18の
相互間には、それぞれOリング31,32が介在
されている。
また、環状室Dが比較的大きく形成されてお
り、そしてその内部にチエツク弁33が備えられ
ている。このチエツク弁33は、室Cと環状室D
を連通するように新たに第2の嵌合体5側に設け
た孔34の開口部に、スプリング35の力によつ
て弁体36を押し付けて、孔34を所定の力で閉
じるようになつており、チエツク弁33によりピ
ストンロツドの伸び行程と縮み行程とにおいて異
なる流路面積を与えることが可能となつている。
したがつて、環状室Dの内部がチエツク弁33の
装備スペースとして有効に利用されている。
り、そしてその内部にチエツク弁33が備えられ
ている。このチエツク弁33は、室Cと環状室D
を連通するように新たに第2の嵌合体5側に設け
た孔34の開口部に、スプリング35の力によつ
て弁体36を押し付けて、孔34を所定の力で閉
じるようになつており、チエツク弁33によりピ
ストンロツドの伸び行程と縮み行程とにおいて異
なる流路面積を与えることが可能となつている。
したがつて、環状室Dの内部がチエツク弁33の
装備スペースとして有効に利用されている。
なお、シヤツター17の形状は任意であり、例
えば第7図に示すように、内、外を連通する孔3
7を有する円筒形状等としてもよい。
えば第7図に示すように、内、外を連通する孔3
7を有する円筒形状等としてもよい。
また、上記各実施例では、第1、第2の嵌合体
4,5を互いにねじ合わせ、そしてその第2の嵌
合体5側のねじ部分をつぶすことにより、それら
を結合しているが、これらの結合手段は何ら上記
実施例に限定されず、任意であり例えば、それら
を止めピンを用いて結合するように成した場合に
は、当然、第1の嵌合体4側の孔7は不要とな
る。
4,5を互いにねじ合わせ、そしてその第2の嵌
合体5側のねじ部分をつぶすことにより、それら
を結合しているが、これらの結合手段は何ら上記
実施例に限定されず、任意であり例えば、それら
を止めピンを用いて結合するように成した場合に
は、当然、第1の嵌合体4側の孔7は不要とな
る。
また、上記各実施例では、シリンダ1と外シリ
ンダ38との間の環状の空間にガスGを封入した
形式の緩衝器に適応しているが、外シリンダ38
を備えずに、下方のシリンダ室Bの下側にフリー
ピストンを介してガス室を形成した形式の緩衝器
に対しても適応可能であることは勿論である。
ンダ38との間の環状の空間にガスGを封入した
形式の緩衝器に適応しているが、外シリンダ38
を備えずに、下方のシリンダ室Bの下側にフリー
ピストンを介してガス室を形成した形式の緩衝器
に対しても適応可能であることは勿論である。
以上説明したように、この発明に係る油圧緩衝
器によれば、ピストンロツドを2体の嵌合体によ
つて成し、その嵌合部位に弁体としてのシヤツタ
ーを備えた構成としているから、加工および組付
けの作業性がよく、しかも前記操作ロツドの基本
長を短くすることができると共に、さらに第1の
油路と第2の油路とからなる一連の油路中に設け
られたチエツク弁によりピストンロツドの伸び行
程と縮み行程とにおいて異なる流路面積を与える
ことが可能となり、これによりピストンロツドの
伸び行程と縮み行程とにおいて異なる減衰力を得
ることができる等の効果を奏する。
器によれば、ピストンロツドを2体の嵌合体によ
つて成し、その嵌合部位に弁体としてのシヤツタ
ーを備えた構成としているから、加工および組付
けの作業性がよく、しかも前記操作ロツドの基本
長を短くすることができると共に、さらに第1の
油路と第2の油路とからなる一連の油路中に設け
られたチエツク弁によりピストンロツドの伸び行
程と縮み行程とにおいて異なる流路面積を与える
ことが可能となり、これによりピストンロツドの
伸び行程と縮み行程とにおいて異なる減衰力を得
ることができる等の効果を奏する。
第1図はこの発明の一実施例を説明するための
基本的油圧緩衝器の一例を示す縦断面図、第2図
は第1図の―線に沿う断面図、第3図はこの
発明の第1実施例を示す要部の縦断面図、第4図
はこの発明の第2実施例を示す要部の縦断面図、
第5図及び第6図はこの発明の第3実施例を示す
もので、第5図は要部の縦断面図、第6図は第5
図の―線に沿う断面図、第7図はシヤツター
の他の例を示す第6図同様の図である。 1……シリンダ、2……ピストン、3……ピス
トンロツド、4,5……嵌合体、4b……上側周
端部(嵌合段部)、13……第1の油路、16…
…第2の油路、17……シヤツター、18……操
作ロツド、19,24,33……チエツク弁、2
2……ゴム(緩衝材)、A,B……シリンダ室、
C……室、D……環状室。
基本的油圧緩衝器の一例を示す縦断面図、第2図
は第1図の―線に沿う断面図、第3図はこの
発明の第1実施例を示す要部の縦断面図、第4図
はこの発明の第2実施例を示す要部の縦断面図、
第5図及び第6図はこの発明の第3実施例を示す
もので、第5図は要部の縦断面図、第6図は第5
図の―線に沿う断面図、第7図はシヤツター
の他の例を示す第6図同様の図である。 1……シリンダ、2……ピストン、3……ピス
トンロツド、4,5……嵌合体、4b……上側周
端部(嵌合段部)、13……第1の油路、16…
…第2の油路、17……シヤツター、18……操
作ロツド、19,24,33……チエツク弁、2
2……ゴム(緩衝材)、A,B……シリンダ室、
C……室、D……環状室。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 シリンダ内をピストンにより2シリンダ室に
画成し、前記ピストンに連結したピストンロツド
を、前記ピストンに一端側が結合した第1の嵌合
体と、該第1の嵌合体の他端側に一端側が嵌合し
他端がシリンダ外に突出した第2の嵌合体との2
体の嵌合体によつて成し、前記第1の嵌合体と第
2の嵌合体との嵌合部位に室を形成し、該室と一
方のシリンダ室との間に第1の油路を形成し、前
記室と他方のシリンダ室との間に第2の油路を形
成し、前記室内に前記第1,第2の油路の間の絞
り調整を行なうよう操作ロツドにより操作される
可動のシヤツターを設け、さらに前記第1の油路
と第2の油路とからなる一連の油路中に前記ピス
トンロツドの伸び行程と縮み行程とで異なる流路
面積を与えるチエツク弁を設けてなることを特徴
とする油圧緩衝器。 2 前記第2の油路中に環状室を介在させて該環
状室によつて前記第2の油路を2分し、該2分さ
れた第2の油路の形成箇所を互いに対向しないよ
う位置をずらした特許請求の範囲第1項記載の油
圧緩衝器。 3 前記2体の嵌合体で成るピストンロツドの外
周に嵌合段部を形成し、該嵌合段部に、前記ピス
トンロツドのロツドガイドに当接して該ピストン
ロツドの移動限位置を規制する緩衝部材を取付け
てなる特許請求の範囲第1項または第2項記載の
油圧緩衝器。 4 前記室内に、前記チエツク弁を備えてなる特
許請求の範囲第1項、第2項または第3項記載の
油圧緩衝器。 5 前記第2の油路中に環状室を介在させ、該環
状室内に、前記チエツク弁を備えてなる特許請求
の範囲第1項、第2項または第3項記載の油圧緩
衝器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4976982A JPS58166150A (ja) | 1982-03-27 | 1982-03-27 | 油圧緩衝器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4976982A JPS58166150A (ja) | 1982-03-27 | 1982-03-27 | 油圧緩衝器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58166150A JPS58166150A (ja) | 1983-10-01 |
JPH0241662B2 true JPH0241662B2 (ja) | 1990-09-18 |
Family
ID=12840371
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4976982A Granted JPS58166150A (ja) | 1982-03-27 | 1982-03-27 | 油圧緩衝器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58166150A (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS616440A (ja) * | 1984-06-20 | 1986-01-13 | Tokico Ltd | 減衰力調整式油圧緩衝器 |
JPH0547880Y2 (ja) * | 1985-07-31 | 1993-12-17 | ||
JPH066310Y2 (ja) * | 1985-08-14 | 1994-02-16 | カヤバ工業株式会社 | ショックアブソーバの減衰力調整装置 |
DE3604844A1 (de) * | 1986-02-15 | 1987-08-20 | Daimler Benz Ag | Schwingungsdaempfer fuer fahrzeuge |
JPH0640342Y2 (ja) * | 1988-04-22 | 1994-10-19 | 株式会社ユニシアジェックス | 減衰力可変型液圧緩衝器 |
JPH0247447U (ja) * | 1988-09-28 | 1990-03-30 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5822424Y2 (ja) * | 1978-02-06 | 1983-05-13 | トキコ株式会社 | 油圧緩衝器 |
-
1982
- 1982-03-27 JP JP4976982A patent/JPS58166150A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58166150A (ja) | 1983-10-01 |
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