JPH024132Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH024132Y2 JPH024132Y2 JP14564585U JP14564585U JPH024132Y2 JP H024132 Y2 JPH024132 Y2 JP H024132Y2 JP 14564585 U JP14564585 U JP 14564585U JP 14564585 U JP14564585 U JP 14564585U JP H024132 Y2 JPH024132 Y2 JP H024132Y2
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- JP
- Japan
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- webbing
- layer
- warp
- main body
- back layer
- Prior art date
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- Expired
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- 239000002344 surface layer Substances 0.000 claims description 7
- 238000009941 weaving Methods 0.000 claims description 2
- 210000005069 ears Anatomy 0.000 description 7
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- 238000004804 winding Methods 0.000 description 2
- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
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- 230000000704 physical effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
- Woven Fabrics (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本考案は航空機、自動車等で乗員を事故から保
護する安全ベルト用ウエビングに関するものであ
る。 〔従来の技術〕 現在、安全ベルト用ウエビングのほとんどがニ
ードル織機製である。この安全ベルト用ウエビン
グは、一方の耳が編耳で、他方の耳が織耳であつ
て、両耳が角張つていて着用時に衣服との接触感
が悪く、軽装時には肌に当たる感触が固く不具合
であつた。 この問題を解決するものとして、耳部を管状と
して丸みを持たせた感触のよい安全ベルト用ウエ
ビングが提案された(特公昭54−6663号公報参
照)。 〔考案が解決しようとする問題点〕 しかしながら、耳部を管状に形成すると、第6
図に示すように耳部の表裏は二層に分離して形成
され、表層Aは伸長されるのに対し、裏層B(摩
耗される側)は座屈によつてたて糸b1,b2が弛ん
で摩耗されやすい状態となる。すなわち、安全ベ
ルト用のガイドGに接触して使用される際にウエ
ビングは断面半円形のガイド面に屈曲して摩擦さ
れるが、この場合、耳部表層A領域は比較的伸長
されるのに対し、耳部裏層B領域は圧縮力を受
け、たて糸b1,b2は座屈されつつ織組織面から浮
き出る方向となり摩耗が促進され易い状態とな
る。このため、ベルトは使用後早い時期にフイラ
メント切れによる毛羽が発生して美観を損ねると
共に、着用者に不安感を与え、かつリトラクター
への巻き込みが不完全となる問題があつた。 本考案の目的は、ソフトな感触でしかも摩耗に
対し抵抗力のある丸みを持つ耳を有する安全ベル
ト用ウエビングを提供することである。 〔問題点を解決するための手段〕 本考案は上記目的を達成するため、安全ベルト
用ウエビングの両耳部分のたて糸を本体部分のた
て糸の1/2以下の細繊度糸とし、かつ該両耳部分
のみの織組織を二重織で、各たて糸がそれぞれ表
層から裏層へ、また裏層から表層へと移る繰り返
しによつて、表裏一体構造に形成されてなること
を特徴としている。 〔作用〕 外観は管状にしたものと同じに見えるが、耳部
分の各たて糸は表層(伸長領域)から裏層(座屈
領域)に、裏層から表層に移るように一体構造に
組織されるため、ウエビングをガイドを介して屈
曲させたとき表層領域のたて糸は伸長して裏層領
域のたて糸を引き上げる作用をし、裏層領域のた
て糸は摩耗及び座屈切断が軽減される方向とな
り、毛羽の発生が抑制されてリトラクターへの巻
き込みが完全となる。 〔実施例〕 以下本考案の一実施例を図面を参照して説明す
る。 第1図は本考案の安全ベルト用ウエビングの一
例を示している。図中符号1は本体部分、2は耳
部分、3はよこ糸である。 本体部分1は通常のシートベルトに要求される
諸特性、すなわち引張り強さ、エネルギー吸収
性、耐摩耗強さ等を満足するように構成されてい
る。また、本体部分1のたて糸には1260D(デニ
ール)程度の比較的に太繊度糸が使用され、織組
織は2/2綾織が採用されている。なお、2/2,3/3,
4/4等の類似の織組織を採用してもよい。 耳部分2のたて糸2a〜2d(第2図、第3図
参照)には本体部分1のたて糸の1/2以下の500D
(デニール)程度の細繊度糸が使用されて本体部
分1と同じ厚みになるようにしている。また、耳
部分2の織組織は二重織で丸みを持つており、よ
き糸3は一方の耳部分2の表層(裏層)を通過し
た後本体部分1を通過し更に他方の耳部分2の表
層(裏層)を通過し、たて糸2a〜2dはよこ糸
3を8本打ち込む繰り返しの中で耳部分2のたて
糸は表層(裏層)から裏層(表層)を往来して耳
部は表裏一体構造になつている。すなわち、各た
て糸2a〜2dが表裏両層を接結する一体構造に
なつて、ベルトの屈曲時に表層領域のたて糸2a
〜2dが伸長して裏層領域のたて糸2a〜2dの
浮き出しと座屈を軽減している(第5図参照)。 耳部分2のたて糸2a〜2dの物性は本体部分
1のたて糸と同じである。なお、たて糸2a〜2
dには耐摩耗性を向上させるためにより糸を使用
するのが望ましい。 次に具体例を説明する。
護する安全ベルト用ウエビングに関するものであ
る。 〔従来の技術〕 現在、安全ベルト用ウエビングのほとんどがニ
ードル織機製である。この安全ベルト用ウエビン
グは、一方の耳が編耳で、他方の耳が織耳であつ
て、両耳が角張つていて着用時に衣服との接触感
が悪く、軽装時には肌に当たる感触が固く不具合
であつた。 この問題を解決するものとして、耳部を管状と
して丸みを持たせた感触のよい安全ベルト用ウエ
ビングが提案された(特公昭54−6663号公報参
照)。 〔考案が解決しようとする問題点〕 しかしながら、耳部を管状に形成すると、第6
図に示すように耳部の表裏は二層に分離して形成
され、表層Aは伸長されるのに対し、裏層B(摩
耗される側)は座屈によつてたて糸b1,b2が弛ん
で摩耗されやすい状態となる。すなわち、安全ベ
ルト用のガイドGに接触して使用される際にウエ
ビングは断面半円形のガイド面に屈曲して摩擦さ
れるが、この場合、耳部表層A領域は比較的伸長
されるのに対し、耳部裏層B領域は圧縮力を受
け、たて糸b1,b2は座屈されつつ織組織面から浮
き出る方向となり摩耗が促進され易い状態とな
る。このため、ベルトは使用後早い時期にフイラ
メント切れによる毛羽が発生して美観を損ねると
共に、着用者に不安感を与え、かつリトラクター
への巻き込みが不完全となる問題があつた。 本考案の目的は、ソフトな感触でしかも摩耗に
対し抵抗力のある丸みを持つ耳を有する安全ベル
ト用ウエビングを提供することである。 〔問題点を解決するための手段〕 本考案は上記目的を達成するため、安全ベルト
用ウエビングの両耳部分のたて糸を本体部分のた
て糸の1/2以下の細繊度糸とし、かつ該両耳部分
のみの織組織を二重織で、各たて糸がそれぞれ表
層から裏層へ、また裏層から表層へと移る繰り返
しによつて、表裏一体構造に形成されてなること
を特徴としている。 〔作用〕 外観は管状にしたものと同じに見えるが、耳部
分の各たて糸は表層(伸長領域)から裏層(座屈
領域)に、裏層から表層に移るように一体構造に
組織されるため、ウエビングをガイドを介して屈
曲させたとき表層領域のたて糸は伸長して裏層領
域のたて糸を引き上げる作用をし、裏層領域のた
て糸は摩耗及び座屈切断が軽減される方向とな
り、毛羽の発生が抑制されてリトラクターへの巻
き込みが完全となる。 〔実施例〕 以下本考案の一実施例を図面を参照して説明す
る。 第1図は本考案の安全ベルト用ウエビングの一
例を示している。図中符号1は本体部分、2は耳
部分、3はよこ糸である。 本体部分1は通常のシートベルトに要求される
諸特性、すなわち引張り強さ、エネルギー吸収
性、耐摩耗強さ等を満足するように構成されてい
る。また、本体部分1のたて糸には1260D(デニ
ール)程度の比較的に太繊度糸が使用され、織組
織は2/2綾織が採用されている。なお、2/2,3/3,
4/4等の類似の織組織を採用してもよい。 耳部分2のたて糸2a〜2d(第2図、第3図
参照)には本体部分1のたて糸の1/2以下の500D
(デニール)程度の細繊度糸が使用されて本体部
分1と同じ厚みになるようにしている。また、耳
部分2の織組織は二重織で丸みを持つており、よ
き糸3は一方の耳部分2の表層(裏層)を通過し
た後本体部分1を通過し更に他方の耳部分2の表
層(裏層)を通過し、たて糸2a〜2dはよこ糸
3を8本打ち込む繰り返しの中で耳部分2のたて
糸は表層(裏層)から裏層(表層)を往来して耳
部は表裏一体構造になつている。すなわち、各た
て糸2a〜2dが表裏両層を接結する一体構造に
なつて、ベルトの屈曲時に表層領域のたて糸2a
〜2dが伸長して裏層領域のたて糸2a〜2dの
浮き出しと座屈を軽減している(第5図参照)。 耳部分2のたて糸2a〜2dの物性は本体部分
1のたて糸と同じである。なお、たて糸2a〜2
dには耐摩耗性を向上させるためにより糸を使用
するのが望ましい。 次に具体例を説明する。
以上説明したように本考案によれば、安全ベル
ト用ウエビングの両耳部分のたて糸を本体部分の
たて糸の1/2以下の細繊度糸とし、かつ該両耳部
分の織組織を二重織で、たて糸が表裏両層を接結
する一体構造に形成されてなるので、本体部分と
耳部分が同じ厚さに形成され、耳部分の裏層側の
たて糸の浮き出し、摩耗、座屈等による繊維の切
断を軽減でき、長期間使用していても両耳部分に
毛羽が発生するおそれがなくリトラクターへの巻
込みがスムーズに行われ、また外観が損なわれ
ず、着用者に不安感を与えることがない。
ト用ウエビングの両耳部分のたて糸を本体部分の
たて糸の1/2以下の細繊度糸とし、かつ該両耳部
分の織組織を二重織で、たて糸が表裏両層を接結
する一体構造に形成されてなるので、本体部分と
耳部分が同じ厚さに形成され、耳部分の裏層側の
たて糸の浮き出し、摩耗、座屈等による繊維の切
断を軽減でき、長期間使用していても両耳部分に
毛羽が発生するおそれがなくリトラクターへの巻
込みがスムーズに行われ、また外観が損なわれ
ず、着用者に不安感を与えることがない。
図面は本考案の一実施例を示すもので、第1図
は部分斜視図、第2図は耳部分の部分斜視図、第
3図は第2図の−線矢視断面図、第4図は耳
部分の組織図、第5図は本考案の安全ベルト用ウ
エビングをガイドを介して屈曲した状態の説明
図、第6図は従来のウエビングをガイドを介して
屈曲した状態の説明図である。 1……本体部分、2……耳部分、2a〜2d…
…耳部分のたて糸。
は部分斜視図、第2図は耳部分の部分斜視図、第
3図は第2図の−線矢視断面図、第4図は耳
部分の組織図、第5図は本考案の安全ベルト用ウ
エビングをガイドを介して屈曲した状態の説明
図、第6図は従来のウエビングをガイドを介して
屈曲した状態の説明図である。 1……本体部分、2……耳部分、2a〜2d…
…耳部分のたて糸。
Claims (1)
- 安全ベルト用ウエビングの両耳部分のたて糸を
本体部分のたて糸の1/2以下の細繊度糸とし、か
つ該両耳部分のみの織組織を二重織で、各たて糸
がそれぞれ表層から裏層へ、また裏層から表層へ
と移る繰り返しによつて、表裏一体構造に形成さ
れてなることを特徴とする安全ベルト用ウエビン
グ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14564585U JPH024132Y2 (ja) | 1985-09-26 | 1985-09-26 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14564585U JPH024132Y2 (ja) | 1985-09-26 | 1985-09-26 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6255583U JPS6255583U (ja) | 1987-04-06 |
JPH024132Y2 true JPH024132Y2 (ja) | 1990-01-31 |
Family
ID=31057376
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14564585U Expired JPH024132Y2 (ja) | 1985-09-26 | 1985-09-26 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH024132Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020037303A (ja) * | 2018-09-03 | 2020-03-12 | Joyson Safety Systems Japan株式会社 | 乗員拘束ベルト用ウェビング、シートベルト、及びシートベルト装置 |
-
1985
- 1985-09-26 JP JP14564585U patent/JPH024132Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6255583U (ja) | 1987-04-06 |
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