JPH0241287Y2 - - Google Patents

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JPH0241287Y2
JPH0241287Y2 JP1984009417U JP941784U JPH0241287Y2 JP H0241287 Y2 JPH0241287 Y2 JP H0241287Y2 JP 1984009417 U JP1984009417 U JP 1984009417U JP 941784 U JP941784 U JP 941784U JP H0241287 Y2 JPH0241287 Y2 JP H0241287Y2
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shaft
valve stem
valve
processing tube
space
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JP1984009417U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、たとえばデイーゼル機関や火花点火
式内燃機関のような内燃機関に用いられる排気弁
に関する。
デイーゼル機関の排気弁において、弁傘部から
弁軸部にわたつて空間を形成し、この空間内に内
燃機関の運転中に蒸発する作動液を部分的に封入
し、弁傘部で作動液の一部が蒸発し、その蒸気が
弁軸部で凝縮して潜熱による熱放散を行ない、排
気弁が異常に高温度になるのを防ぐ形式の冷却装
置が提案されている。
このような先行技術では、過酷な運転条件や弁
座、弁軸等からの熱放散が充分行なわれなくなる
ことにより作動液に過剰の熱が与えられた場合、
前記空間内の蒸気圧が異常に上昇し、排気弁が破
壊するおそれがあつた。
本考案の目的は、作動液の蒸気圧の上昇によつ
て排気弁が破壊されるのを防ぐようにした内燃機
関の排気弁を提供することである。
本考案は、傘部8とこの傘部8から上方に延び
る弁軸9とを有し、 弁軸9は、 傘部8から連なる弁軸本体9aと、 この弁軸本体9aの上方に配置されかつ頂部1
0を形成する軸端部9bとを含み、 傘部8と弁軸本体9aとにわたつて空間14が
形成され、 この空間14内には、傘部8で蒸発し、弁軸本
体9aで凝縮する作動液が封入され、 この空間14は、弁軸本体9aの端部で開放し
ており、 弁軸本体9aの前記端部に嵌込まれて気密に溶
接される栓体16には、前記端部よりも軸端部9
b側に突出する細長い処理管18が貫通して気密
に溶接され、この処理管18の基端部は、前記空
間14に連通し、 軸端部9bには、 処理管18が部分的に挿入される軸孔26と、 この軸孔26に連なり軸端部9bの側部で開口
する連通孔28とが形成され、 処理管18を外囲する筒状の裏あて部材20
は、弁軸本体9aの端面24と軸端部9bの端面
23とが当接する位置に関して上下に延びてお
り、 弁軸本体9aの端面24と、軸端部9bの端面
23と、裏あて部材20とが一体的に溶接され、 処理管18の遊端部18aは、軸端部9bの軸
孔26に臨んでおり、前記空間14内が予め定め
る蒸気圧を越えたとき破壊されるような強度を有
して閉塞されることを特徴とする内燃機関の排気
弁である。
第1図は、本考案の一実施例の内燃機関の排気
弁を示す断面図である。シリンダヘツド1には、
弁箱2が固定されている。この弁箱2には、冷却
液が通過する冷却液通路3,4,5が形成され
る。弁箱2には、ブツシユ6が固定されている。
排気弁7は、基本的には傘部8と弁軸9とを含
み、弁軸9はブツシユ6によつて第1図の上下に
変位可能に案内される。排気弁7の頂部10はカ
ム機構の作動によつてばね11のばね力に抗し
て、第1図の下方に変位される。排気弁7が第1
図の下方に変位されることによつて、弁箱2に形
成された弁座12の内周面と傘部8に形成された
弁座面13とが離間し、開弁状態となる。
排気弁7の傘部8から弁軸9にわたつて気密な
空間14が形成される。この空間14には、作動
液15が封入される。作動液15は、内燃機関の
運転中に傘部8における熱によつて気化し、冷却
液通路4が形成されている付近において熱を奪わ
れて凝縮し、この潜熱によつて排気弁7の冷却が
行なわれる。作動液15は、たとえば水、ナフタ
リンなどである。空間14の作動液15が封入さ
れていない残余の部分は、高真空とされる。弁軸
9は、傘部8から連なる弁軸本体9aと、この弁
軸本体9aに固定されて頂部10を形成する軸端
部9bとを含む。
第2図は弁軸本体9aと軸端部9bとの付近の
分解斜視図であり、第3図はその拡大断面図であ
る。栓体16には、取付孔17が形成されてお
り、この取付孔17には、細長い処理管18が溶
接される。この栓体16と処理管18とを気密に
溶接する溶接金属は、第3図の参照符19で示さ
れている。
処理管18を外囲する筒状の裏あて部材20が
準備される。これらの弁軸本体9a、軸端部9
b、栓体16、処理管18および裏あて部材20
は、たとえばステンレス鋼などの金属から成る。
排気弁7を製造するにあたつては、栓体16の
取付孔17に処理管18が挿通されて気密に溶接
されたものをまず準備し、この栓体16を弁軸本
体9aの密閉されるべき空間14に連なる端部に
嵌込み、参照符22で示されるように溶融金属に
よつて気密に溶接される。そこで空間14に作動
液15を処理管18から注入し、ついで処理管1
8を真空源に接続し、空間14の作動液15が貯
留されている部分以外の残余の空間を高真空にす
る。この状態で処理管18の遊端部18aを圧潰
して溶接し、閉塞する。そこで裏あて部材20を
処理管18に嵌込み、軸端部9bの端面23を弁
軸本体9aの端面24に当接する。そこで電子ビ
ームなどの溶接によつて溶融金属が参照符25で
示されるように溶接を行なう。この弁軸本体9a
と軸端部9bとの各端面23,24の溶接時に溶
融金属25は、裏あて部材20にまで到達し、こ
れによつて弁軸本体9aと軸端部9bと裏あて部
材20とが一体的に固定される。裏あて部材20
は、弁軸本体9aと軸端部9bとの端面23,2
4の溶接時に処理管18が高温度で破壊してしま
うのを防いで処理管18を保護し、これによつて
空間14の気密性が確実に維持される。
処理管18の閉塞された遊端部18aは、排気
弁7の空間14内が予め定めた蒸気圧を越えたと
きに、排気弁7が破壊されるよりも先に破壊され
るような強度を有する。このときの蒸気圧は、た
とえば100Kg/cm2である。処理管18が部分的に
挿入される軸孔26には、軸端部9bの外周面に
連通してT字状の連通孔28が設けられる。連通
孔28は、外気に開口して形成される。内燃機関
を運転中に作動液15が蒸発し、空間14が高圧
となり排気弁7が破壊される状態になるより先
に、処理管18の閉塞された遊端部18aが破壊
され、高圧になつた蒸気が連通孔28を通して外
気に排出される。このことによつて排気弁7が破
壊されるのを防ぐことができるようになる。
この内燃機関の排気弁は、傘部8と、この傘部
8から上方に延びる弁軸9とを有する。傘部8と
弁軸本体9aとにわたつて形成されている空間1
4は、弁軸本体9aの端部で開放している。栓体
16に、その栓体16を貫通して気密に溶接され
る細長い処理管18は、前記端部よりも軸端部9
b側に突出し、この処理管18の基端部は、前記
空間14に連通する。裏あて部材20は、弁軸本
体9aの端面24と軸端部9bの端面23とが当
接する位置に関して上下に延びている。処理管1
8の遊端部18aは、軸端部9bの軸孔26に挿
入されて裏あて部材20よりも上方に突出して軸
孔26に臨んでいる。
以上のように本考案によれば、作動液の蒸気圧
の上昇によつて排気弁が破壊される前に、処理管
18の遊端部18aが破壊され、これによつて高
圧になつて蒸気を軸端部9bの軸孔26から、軸
端部9bの側部で開口している連通孔28を経て
外部に円滑に排出することができる。これによつ
て排気弁を破壊することを防ぐことができる。
特に本考案では、上述のように作動液の蒸気圧
の上昇時に、その蒸気圧が異常な高圧になること
を防ぐものであり、排気弁の温度が異常な高温度
で蒸気を逃がすものではないので、栓体16と処
理管18と裏あて部材20とは、傘部8よりも低
い温度である弁軸本体9aの端部付近に配置する
ことができ、その処理管18はどの構成を、むや
みに耐熱性に優れた構成とする必要がないという
優れた効果が達成される。
さらにまた本考案によれば、弁軸本体3aの端
面24と軸端部9bの端面23との溶接時に処理
管18が破壊されるのを防ぐために、裏あて部材
20が設けられ、弁軸本体9aと軸端部9bと裏
あて部材20とが一体的に溶接され、これによつ
て裏あて部材20が固定されるとともに、処理管
18の溶接作業中に破損してしまうことが防が
れ、製造が容易であり、また排気弁の信頼性の向
上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の内燃機関の排気弁
7を示す断面図、第2図は弁軸本体9aと軸端部
9bとの付近の分解斜視図、第3図は弁軸本体9
aと軸端部9bとの付近の拡大断面図である。 9a……弁軸本体、9b……軸端部、14……
空間、18……処理管、18a……遊端部、28
……連通孔。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 傘部8とこの傘部8から上方に延びる弁軸9と
    を有し、 弁軸9は、 傘部8から連なる弁軸本体9aと、 この弁軸本体9aの上方に配置されかつ頂部1
    0を形成する軸端部9bとを含み、 傘部8と弁軸本体9aとにわたつて空間14が
    形成され、 この空間14内には、傘部8で蒸発し、弁軸本
    体9aで凝縮する作動液が封入され、 この空間14は、弁軸本体9aの端部で開放し
    ており、 弁軸本体9aの前記端部に嵌込まれて気密に溶
    接される栓体16には、前記端部よりも軸端部9
    b側に突出する細長い処理管18が貫通して気密
    に溶接され、この処理管18の基端部は、前記空
    間14に連通し、 軸端部9bには、 処理管18が部分的に挿入される軸孔26と、 この軸孔26に連なり軸端部9bの側部で開口
    する連通孔28とが形成され、 処理管18を外囲する筒状の裏あて部材20
    は、弁軸本体9aの端面24と軸端部9bの端面
    23とが当接する位置に関して上下に延びてお
    り、 弁軸本体9aの端面24と、軸端部9bの端面
    23と、裏あて部材20とが一体的に溶接され、 処理管18の遊端部18aは、軸端部9bの軸
    孔26に臨んでおり、前記空間14内が予め定め
    る蒸気圧を越えたとき破壊されるような強度を有
    して閉塞されることを特徴とする内燃機関の排気
    弁。
JP941784U 1984-01-25 1984-01-25 内燃機関の排気弁 Granted JPS60122507U (ja)

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JPS60122507U JPS60122507U (ja) 1985-08-19
JPH0241287Y2 true JPH0241287Y2 (ja) 1990-11-02

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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5073039A (ja) * 1973-10-31 1975-06-17
JPS51104653A (ja) * 1975-03-12 1976-09-16 Suwa Seikosha Kk Hiitopaipu
JPS5410463A (en) * 1977-06-24 1979-01-26 Hitachi Heating Appliance Co Ltd Safeguard for heat pipe
JPS5728991A (en) * 1981-06-22 1982-02-16 Hitachi Ltd Structure of end part of vessel for sealing coolant

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