JPH0240963Y2 - - Google Patents

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JPH0240963Y2
JPH0240963Y2 JP2527885U JP2527885U JPH0240963Y2 JP H0240963 Y2 JPH0240963 Y2 JP H0240963Y2 JP 2527885 U JP2527885 U JP 2527885U JP 2527885 U JP2527885 U JP 2527885U JP H0240963 Y2 JPH0240963 Y2 JP H0240963Y2
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denture base
pmma
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hole
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、義歯床成形装置特にポリメチルメタ
クリレート(以下PMMAという)樹脂にて義歯
床を射出成形機を用いて成形する場合において、
PMMAの重合固化の際生じる収縮を補正するこ
とができる義歯床成形装置に関する。
〈従来の技術〉 従来、義歯床材料としてPMMAが賞用されて
いる。かかる材料を用いた成形方法にあつては、
液状のメチルメタクリレート(以下MMAとい
う)モノマーにPMMA粉末を溶かして餅状とし
た後、これを予め一対のフラスコ内中空空間に石
膏を用いて形成した義歯床形成空間に充填し、沸
騰水中或いは蒸気加圧釜中で約100℃〜130℃に加
熱し、上記餅状PMMAを重合固化するのである。
しかし、かかる方法にあつては、液状MMAモノ
マーが一部揮発し、またPMMA重合硬化により
体積変化が起こり、形成された義歯床に収縮を生
じ、石膏にて形成された顎模型に一致しない場合
が多い。上記PMMAの収縮は、通常約1.8〜2.0
%、PMMA重量にして総義歯一床当り約0.2〜
0.3g程度である。上述のような義歯床の収縮に
よる顎堤への不適合は、義歯の吸着不良や歯牙移
動或いは咀嚼中における圧痛の原因にある等近時
問題となつている。
義歯床材料として熱可塑性樹脂を用いた場合の
前述の如き収縮補正装置は、例えば実開昭58−
145609号、実開昭58−145610号に見られるが、餅
状PMMAを石膏型内に充填した後、加熱重合す
る方法は、前述の如き公報に開示の装置は適用で
きない。収縮補正用のPMMAが加熱されたり或
いはフラスコ外に存在すると重合固化してしま
い、収縮を補正することはできないからである。
〈考案が解決しようとする問題点〉 本考案は、前述のような事情に鑑みてなされた
もので、餅状PMMAの収縮により生じた空間へ
別途餅状PMMAを補充することによりかかる収
縮を補正し、顎堤に完全に一致する形状の義歯床
を得ることができる義歯床成形装置を提供するも
のである。
本考案は、また圧締した一対のフラスコ内に石
膏で形成した義歯床形成空間を射出成形方法によ
り餅状PMMAを射出圧入することができる義歯
床成形装置を提供するものである。
〈問題点を解決するための手段〉 本考案は、フラスコに固定したゴムにて形成さ
れるスプルー孔閉鎖部材の射出孔及びスプルー孔
を介して、フラスコ内義歯床形成空間に、射出成
形方法により成形材料である餅状PMMAを射出
圧入して義歯床を形成する義歯床成形装置におい
て、スプルー孔閉鎖部材を、 フラスコ内側であつて、上記射出孔の先端に
位置し、餅状PMMAの逆流を阻止する先細に
形成された逆流阻止弁、 フラスコの内側であつて上記射出孔の周囲に
形成された外部に連通する空間よりなり、義歯
床形成空間及びスプルー孔に圧入された餅状
PMMAの圧力により弾性的に押し潰され、そ
の弾性圧縮力により所定量の餅状PMMAの補
充を可能とする補充部、 にて構成したものである。
〈作用〉 射出成形機のノズルを、スプルー孔閉鎖部材の
外側開口に当て、餅状PMMAを射出する。餅状
PMMAは、該閉鎖部材の逆流阻止弁を通過して、
石膏にて形成されたスプルー孔を通り、義歯床形
成空間に充填される。該義歯床形成空間及びスプ
ルー孔全空間に餅状PMMAが圧入充填し終わる
と、餅状PMMAの圧力は増大し、この圧力を受
けて補充部が弾性変形する。この弾性変形領域に
さらに餅状PMMAが圧入充填される。
この操作が終了後、フラスコごと沸騰水或いは
加圧釜中にて約100℃〜130℃の温度で加熱すると
餅状PMMAは、義歯床外縁部(頬側部)から順
次重合固化反応が進行する。収縮により生じる疎
な領域には、補充部の弾性圧縮力によりこの部分
の餅状PMMAが押し出され補充される。このよ
うにして収縮補正作用がなされる。
〈実施例〉 第1図ないし第3図において、1は、スプルー
孔閉鎖部材で、JIS規格硬度約80〜90のゴムにて
形成される。2は、射出孔で、図中左端開口に射
出成形機のノズルが当接する。3は、フラスコ内
側であつて、射出孔の先端に位置し、餅状
PMMAの逆流を阻止する先細に形成された逆流
阻止弁、4は、餅状PMMAの補充部で、内部に
空間5を有してなる。該空間5は、空気抜孔18
を介して外部に連通している。該補充部4の空間
外側肉厚dと、空間内側肉厚Dの大小関係は、D
>dになるよう設計されており、従つて射出孔2
周囲の壁部分の弾性強度は、補充部4外周壁の弾
性強度より大である。6は、該閉鎖部材1をフラ
スコに固定する突起係合部、7は、餅状PMMA
の放出弁で、閉鎖部材1表面から射出孔2に達す
る切り込みにて形成される。この放出弁7の弾性
強度は、補充部4のそれより大きく、従つて補充
部4の弾性変形が極限に達した後、放出弁7は開
放するよう設計されている。尚、切り込み状の放
出弁7に代えて、ゴムパイプのみの形状としても
よい。かくすれば、所定圧力に達したとき、射出
孔2開口が拡がり、これにより餅状PMMAが抜
け出ることとなる。
第4図は、スプルー孔閉鎖部材1のフラスコ8
への取付状態を示し、フラスコ8に形成した溝9
に突起係合部6が嵌合し、閉鎖部材1はフラスコ
8に固定される。逆流阻止弁3及び補充部4はフ
ラスコ8内側に、放出弁7はフラスコ8外側に位
置する。フラスコ8内部には石膏10が充填さ
れ、該石膏10により義歯床形成空間11が予め
形成されている。12,12…は石膏10内に埋
没された人工歯である。上記義歯床形成空間11
壁面は、義歯床外側表面の形状に一致している。
13はスプルー孔である。14,14…は締付固
定用のネジ穴である。上記フラスコ8には、図中
破線で示す他のフラスコ15が重ね合わされ、ネ
ジ穴14,14…を介して両者はボルト等で圧締
される。他のフラスコ15には、前述のフラスコ
8と同様、石膏が充填され、該石膏により患者よ
り採取した顎模型、及びスプルー孔が形成されて
いる。
次に第5図に基づいて餅状PMMAの射出圧入
状態を段階をおつて説明する。
(A) 圧締された一対のフラスコ8,15に固定し
たスプルー孔閉鎖部材1に射出成形機のノズル
16が当接され、該ノズル16より餅状
PMMA17が射出される。該餅状PMMA17
は射出孔2を通過し、逆流阻止弁3を開いてス
プルー孔13内へ圧入される。10,10は石
膏である。
(B) 義歯床形成空間11(第4図)及びスプルー
孔13の全空間が餅状PMMA17にて充填さ
れると、フラスコ8,15内部の餅状PMMA
17の圧力は増大し、補充部4の空間5がこの
圧力を受けて押し潰される如く弾性変形する。
かくして、この変形分だけ余計に餅状PMMA
17はフラスコ8,15内に充填補充されるこ
ととなる。この補充量が、義歯床の収縮を補正
するに必要な量(収縮量が0.2gあれば少なく
ともこれ以上)となるよう、補充部4の変形量
が予め設定されている。
(C) 補充部4の弾性変形が極限に達し、これ以上
変形が生じない状態になると、さらに増大した
餅状PMMA17の圧力により放出弁7が開き、
ここから餅状PMMA17は、フラスコ8,1
5外部に放出される。
(D) かかる状態を確認して、手動にて餅状
PMMA17の放出駆動を徐々に停止させ、し
ばらくそのまま放置して逆流阻止弁3を閉鎖さ
せた後、ノズル16を射出孔2開口から離間せ
しめる。かくして、餅状PMMA17は、フラ
スコ8,15内に、補充部4による弾性圧縮力
を受けた状態で密封される。
然る後、一対のフラスコ8,15は、圧締され
たまま沸騰水或いは加圧釜に入れられて、約100
℃〜130℃にて約10分〜20分間加熱される。この
場合、フラスコ8,15は縦型、即ちスプルー孔
閉鎖部材1が上端に位置するよう置き、フラスコ
8,15下方部分を湯中に浸漬して加熱する必要
がある。なぜなら義歯床成形時に生じる収縮を補
正するためには、補充部4及びスプルー孔13が
最後に重合固化する必要があるからである。尚、
補充部4及びスプルー孔13周辺を、シリコンゴ
ム等断熱材で囲繞しておけば、前述の如き載置状
態の問題は生じない。
しかして、フラスコ8,15外壁から内部に向
かつて温度は上昇していき、餅状PMMA17は、
周縁部分、即ち義歯床頬側から重合固化されてい
く。このとき生じる収縮により餅状PMMA17
の密度が疎になると、補充部4の弾性圧縮力によ
りこの部分の餅状PMMA17が押し出され、上
記疎な空間にスプルー孔13から新たな餅状
PMMA17が補充される。この場合、当然なが
ら補充部4により弾性圧縮力は、PMMA収縮に
よる補充分に対応する量のPMMAを押し出すだ
けの強さが最小限要求される。補充部4、スプル
ー孔13を含め、フラスコ8,15内のPMMA
17が全て重合固化した後、フラスコ8,15は
分割され、石膏が破壊され、人工歯12,12…
を固定した義歯床が取り出される。その後、スプ
ルー孔13のPMMA17は研削除去される。
〈考案の効果〉 本考案に係る義歯床成形装置は、餅状PMMA
を加熱雰囲気中で重合、固化して義歯床を形成す
るに際し、弾性力を有する補充部を形成してお
き、餅状PMMAが義歯床形成空間に補充される
構造としたものであるから、PMMA重合時発生
する収縮による変形は補正され、顎堤に完全に一
致した形状の義歯床を得ることができる。
また、本考案は、スプルー孔閉鎖部材に餅状
PMMAの逆流阻止弁、補充部を形成したもので
あるから、射出成形機による餅状PMMAのフラ
スコへの射出圧入工程の際、同時に補充部への餅
状PMMAの補充が可能であり、射出成形機とと
もに利用して効果大なるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案一実施例におけるスプルー孔
閉鎖部材を示す斜視図、第2図は、第1図に示す
スプルー孔閉鎖部材の右側面図、第3図は、第1
図A−A断面図、第4図は、同実施例斜視図、第
5図A,B,C,Dは、スプルー孔閉鎖部材の射
出操作各段階における形状変化を説明するための
断面図である。 1……スプルー孔閉鎖部材、2……射出孔、3
……逆流阻止弁、4……補充部、5……空間、6
……突起係合部、7……放出弁、8,15……フ
ラスコ、10……石膏、11……義歯床形成空
間、12,12………人工歯、13……スプルー
孔、16……ノズル、17……餅状PMMA。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 圧締した一対のフラスコ内に石膏で形成した義
    歯床形成空間に、ゴムにて形成されるとともにフ
    ラスコに固定されるスプルー孔閉鎖部材の射出孔
    及びスプルー孔を介して可塑状態にある成形材料
    を射出圧入し、義歯床を形成する義歯床成形装置
    において、上記スプルー孔閉鎖部材は、上記フラ
    スコ内側であつて上記射出孔の先端に位置し、上
    記成形材料の逆流を阻止する先細に形成された逆
    流阻止弁と、上記フラスコの内側であつて上記射
    出孔の周囲に形成された外部に連通する空間より
    なり、上記義歯床形成空間及びスプルー孔に圧入
    された上記成形材料の圧力により弾性的に押し潰
    され、その弾性圧縮力により所定量の成形材料の
    補充を可能とする補充部とを備えたことを特徴と
    する義歯床成形装置。
JP2527885U 1985-02-22 1985-02-22 Expired JPH0240963Y2 (ja)

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JPH0771564B2 (ja) * 1988-11-02 1995-08-02 博 木村 レジン義歯床の製造方法

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