JPH0564060B2 - - Google Patents

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JPH0564060B2
JPH0564060B2 JP5473987A JP5473987A JPH0564060B2 JP H0564060 B2 JPH0564060 B2 JP H0564060B2 JP 5473987 A JP5473987 A JP 5473987A JP 5473987 A JP5473987 A JP 5473987A JP H0564060 B2 JPH0564060 B2 JP H0564060B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は義歯の製造方法及びそれに使用する器
具に関する。
従来の技術及びその欠点 これまで義歯を作る場合には、初めにろう義歯
を作製し、次いで石膏を入れた金属製のフラスコ
へ咬合側を上側に、糊膜側を下側にて埋設し、石
膏が硬化した後、ろうを加熱軟化し、一塊にして
これを除去し、その後熱湯でろうを完全に除去
し、次に石膏面に分離剤を塗布乾燥させ、その後
に、予じめ準備したレジンをこの石膏面へ填入加
圧して形を整え試圧した後、このフラスコを金属
ボトルで締付け加熱してレジンを重合させ、その
後に、該フラスコを放冷した後、義歯を掘り出
し、これを研磨して作製していた。
この場合、レジンを重合させるためのフラスコ
の加熱に関しては、熱湯を使用するのが伝統的で
あつた。しかし熱湯を使つた場合には、金属製フ
ラスコが外側部から温められるため加熱時間が約
2時間以上もかかり、また外側からの加熱のた
め、フラスコに熱膨張変形が発生し、このため裏
装材(リベース材)の使用が不可欠であるという
欠点があつた。
かかる欠点を解消するため、熱湯の代りに電子
レンジを用いる方法も知られている。即ち加熱重
合レジンPMMA(Polymethyl Methacrylate)
が電子レンジで重合出来るためその性質を有効に
利用出来る特殊なFRP(Fiber Reinforced
Plastics)製フラスコとプラスチツクボルトとを
使つた装置を使つて該レジンを電子レンジ中で重
合するものである。この方法によれば重合が僅か
3〜5分で完了するため、極めて短時間で義歯を
作成することができる。しかしこの方法では、
FRPフラスコ及びプラスチツクボルトがフラス
コ内の石膏の硬化膨歯に伴なう内圧に耐えられ
ず、しばしば加圧(試圧)操作中等に破損すると
いう事故が発生していた。
またこれまではレジンの填入加圧に際しプレス
でレジンを圧入するだけだつたので、その供給
量、圧力の大きさ等に対し多くの経験が要求され
た。そのためしばしば試圧作業に多くの時間がか
かりまた上下ぼん間からレジンの流出に伴なうば
りの問題が生じ、精密な歯形を再現することが困
難であつた。
発明が解決しようとする問題点 本発明は上記電子レンジを使用するものであ
る。
本発明は上記公知方法の欠陥に鑑み、特に、石
膏が内部で急激に熱変形しても破損が生じること
なくかつ電子レンジ中で最も効果的にレジン重合
をもたらすようなフラスコを使つての新規な義歯
製造方法を提供することを目的とする。また別の
目的は、この新規な義歯製造方法に最も有効に機
能する新規なフラスコを提供することを目的とす
る。また本発明はドウ化レジンを填入加圧するに
際し、その適性填入量をフラスコ外部から容易に
確認出来る手段を提供することを目的とする。更
には、電子レンジ中でのレジン重合作用におい
て、一層効果的に当該レジンへ押圧作用をもたら
し極めて精密な義歯を成形出来る新規な加圧シス
テムを備えた義歯成形方法及び装置を提供するも
のである。
問題点を解決するための手段 本発明はこれまでの電子レンジ使用の目的が、
PMMAレジンを電子レンジにより加熱して該レ
ジンを迅速に重合するためというものであつた。
しかしながら本件発明者等がドウ化したPMMA
レジンのみをシヤーレに入れ、これを電子レンジ
で加熱する実験を行なつた結果、このドウ化した
PMMAレジンは重合しなかつた。一方、シヤー
レに水を入れここにドウ化したPMMAレジンを
置き電子レンジ加熱すると、水が発熱すると共に
レジンが硬化するという事実を発見した。このこ
とから本件発明者等は、電子レンジ中での
PMMAレジンの硬化はフラスコ内の石膏の水分
にマイクロ波が影響し、該水分の発熱によつて当
該レジンが重合したものであろうとの知見を得
た。本発明は、かかる新たな知見に基き、フラス
コ内で石膏及びレジンが急激な熱変形及びそれに
伴う内圧変化を生じてもフラスコが破損しないよ
うに、フラスコを新規な材料で形成すると共に、
レジン重合に際し水分が不可欠であるとの知見に
伴ない、義歯床の粘膜側においては必要量の水分
がレジン周囲にもたらされるようにし、また重合
を粘膜側と同時には起させたくない咬合側部分に
は水分を与えないようにすると共に、レジンの加
圧漏れを防止するためのストツパを設け、ばりの
問題を解消した。また本発明では電子レンジ内の
重合時でもレジン自体へ押圧力が付加されるよう
にし、こうして歯型の、より精確な成型を可能と
した。
作 用 本発明ではレジンが電子レンジ中で加熱重合す
るに適したフラスコを使い、義歯を成形する。適
正量のレジンを使用することにより、かつ電子レ
ンジで加熱中も、レジンを強制的に加圧すること
により、一層正確な義歯が成形出来る。
実施例 第1図は本発明に係るフラスコ10へ、それ自
体公知のレジンカツプ12、レジンプレスプレー
ト14、レジンプレスプレート用ロツド16等か
ら成るレジン供給装置を装着した状態を示す。
フラスコ10は、有底下ぼん20と、上ぼん2
2と、上蓋24と、これらを互いに連結する公知
の締付具26と、から成る。下ぼん20、上ぼん
22、上蓋24は共にマイクロウエーブ使用が可
能で内部膨張及び外部加圧に耐えるような材料、
例えばセラミツク製、同様に締付具26も例えば
セラミツク又はより強力な機械的強度を得るため
例えばステンレス等の金属製であることが好まし
い。下ぼん20には成形後の石膏を下ぼん20か
ら抜出すため底部に開口28が設けてある。該開
口28は石膏装填時には例えばT形の栓(図示な
し)で内側から閉じられ石膏が流出しないように
してある。上蓋24にはフラスコ10内にレジン
が流入するための開口30が設けてある。該開口
30の縁部には下方へ垂下する突出部29が設け
てある。また上下ぼん20,22の接触縁部の少
なくとも一個所には半円形の段付開口40,41
が設けてある。なおレジンカツプ12、プレスプ
レート14、レジンプレススプート用ロツド16
等は該ロツド16がレジン圧入量を示す目盛18
を有していることを除けば公知であり詳述しな
い。
第2図は本発明のフラスコ10を電子レンジで
加熱するときの状態を示す。フラスコ10には、
レジンカツプ12の代りにジユラコン(商標名)
の名称で市販されているホルムアルデヒド重合体
等から成るような、マイクロウエーブを通す材料
で構成した第2レジンプレスプレート32が上蓋
開口30内に填装され、その上にシリコン等から
成るスプリング34が装備され、更にその上に例
えばセラミツク製の天板36が配設され、フラス
コ10と天板36とが互いにセラミツク又は金属
製の締付具38により締付け固定されている。
第3図は本発明の別のフラスコの具体例で、こ
の実施例が第1図のフラスコと異なる点は、有底
下ぼん20が、下ぼん20aと下蓋20bとに分
離されていることである。ここで上ぼん22a、
下ぼん20aは金属製で、上蓋24a、下蓋20
bはマイクロウエーブ処理に適するような材料、
例えばセラミツク製、締付具は同様に例えばセラ
ミツク又は金属製であることが好ましい。
本発明において、義歯を製作する次の手順によ
る。
初めに公知の手法によつてろう義歯等の仮床義
歯42を作製する。作製した仮床義歯42を、下
ぼん20又は20a内に満たした、水で練つた石
膏44の面上に、公知のように、糊膜側を下向き
にして配置する(第5図)。石膏面をならした板、
下ぼん20,20aの上縁に設けた段付開口40
内に好ましくは第7図に示すような大径部分と小
径部分とから成るベントフオーミングパーツ46
を設置し、下ぼん20内の石膏を硬化する。該段
付開口40は周縁に2ケ所程度設けることが望ま
しい。ベントフオーミングパーツ46の大径部分
の一端部は上ぼん及び下ぼんの内方に位置する。
勿論開口40は段付である必要はなく、第11図
に示すようなものでもよい。この場合大径部全体
がフラスコ内に位置するであろう。
上ぼん22の段付開口41がベントフオーミン
グパーツ46を適正に受入れるように該上ぼん2
2を下ぼん20の上へ位置づけボルト止めする。
石膏からの分離性に富む材料望ましくはシリコン
製のチユーブから成るスプール48の下端を加熱
した道具を使つて仮床義歯例えばろう義歯42の
ろう部分を僅かに軟化させながらそこに仮着する
(第6図)。その後、ろう義歯42の上部において
スプール48の周りへ水で練つた石膏50を満た
し、ろう義歯42を埋設する。スプール48の上
端は上蓋24の開口30(第4図)から僅かに突
び出す位置にある(第6図)。
上ぼん22上に上蓋24を載せ、締付具26と
長ナツト27にてフラスコ10を一体的に固着す
る。この状態で石膏50を硬化する。これは補綴
物の精度をあげるためである。なお上蓋24を示
す第4図において、開口31は加圧時に余分な石
膏が逃げだす逃口として機能しまたレジン填入時
に空気の逃口として作用する。
石膏50が硬化した後、スプール48を抜出
す。スプール48は硬化した石膏50の上方へ単
に引けは、チユーブ自体がその引上力により細く
なり、容易に石膏50から抜出せる。このスプー
ル48は何度でも使用出来る。
その後、この石膏44,50を内有するフラス
コを電子レンジへ入れ、仮床義歯例えばろう義歯
42のろうを軟化する。一般的には500W15秒で、
ろうは軟化する。次いで下ぼん20と上ぼん22
とを分離し、軟化しているろう除去する。ろうが
完全に除去するように熱湯で義歯部分を洗う。こ
うして流ろうを完了する。このとき人工歯は上ぼ
んの石膏50中に残つている。下ぼん20,20
aの開口40からベントフオーミングパーツ46
を取りはずす。該パーツ46は石膏部分44,5
0へ前記開口40,41へ連続する円形空所52
を形成する。
ベントフオーミングパーツ46が形成した空所
と義歯床部分40との間の石膏44表面にハンド
モータで通路54を形成する(第8図)。
その後、第9図に示すような形状のベントスト
ツプ部材56を前記円形空所52内の内側へセツ
トする(第10図)。この部材56はレジンの流
れを感知し、レジンがフラスコ外へ流出するのを
阻止する。なお符号58はOリングである。第9
図に示すようにベントストツプ部材56の脚部の
所定位置には切込み等による適当なマーク60が
付してある。
上下の石膏44,50面間にはレジン分離剤を
塗布し、上下のぼん20,22及び上蓋24を一
体的に締付具26、長ナツト27により加圧固定
する。このとき上下の蓋間距離は、石膏による形
取りの際の距離と同じにする必要がある。
上蓋24上にレジンカツプ12を配置する。こ
のレジンカツプ12へ予じめ調整し、ドウ化した
レジン62を入れる。レジンカツプ12へプレス
プレート14を嵌合させ、その上方へロツド16
を配置する(第1図)。このプレート14とロツ
ド16とは押込装置を提供している。なお第1図
で符号64はOリングである。公知のフラスコプ
レス機にてロツド16を加圧する。ロツド16の
押込量は目盛18によつて検知することが出来
る。こうしてレジン62の填入を開始する。
ドウ化したレジン62は、プレスプレート14
により加圧されて上蓋24の開口30から、スプ
ール48により形成された通路を介して義歯床部
分42へ至り、義歯床部分を満たす。ロツド16
の下降によりレジン62は更にそこから通路54
を介して円形空所52へ入れる。該空所52へ入
つたレジン62はベントストツプ部材56を内方
から押し、該部材56を段付開口40,41の外
方へ逃す。ロツド16が所定目盛まで降下し、該
ベントストツプ部材56のマーク60が上ぼん2
2の外側へ露出した段階でフラスコプレス機の加
圧を停止する。このレジン填入時における各通路
内の空気は、石膏自体の気孔から流出するためこ
れらの空気がベントストツプ部材56を外方へ押
出す力にはならず、真にレジンの流出圧力によつ
てのみ該部材56の運動がもたらされるものであ
る。ベントストツプ部材56のOリング58は開
口40からのレジンの流出を阻止する。
フラスコの外方へ露出したベントストツプ部材
56を内側へ押し込んでみて容易に押込めないこ
とを確認し、充分に義歯床部分へレジンが填入さ
れたことを知つた後にフラスコ10をプレス機か
ら取りはずす。レジンカツプ12をフラスコ10
から分離した後、上蓋24の開口30内へマイク
ロウエーブを通す材料例えば好ましくは前述のジ
ユラコン等より成る第2レジンプレスプレート3
2を配置する(第2図)。該プレート32の上部
に同様にマイクロウエーブを通す材料例えばシリ
コン製のスプリング34を配置し更にその上方に
マイクロウエーブを通す材料例えばセラミツク製
の天板36を載せ、複数(通常3個)の締付具3
8にてスプリング34が変形する程度までフラス
コ10と天板36とを圧接する。例えば締付具3
8は前述の長ナツト27に係止して固定できる。
こうしてレジンカツプ12からのレジン填入後、
レジンカツプ12を除去したときに上蓋24の開
口30内付近に残置していたレジン62は、この
プレート32の押圧力によつて、より強く義歯床
部分へ圧入される。プレスプレート32、スプリ
ング34、天板36は、レジン弾圧装置を提供し
ている。
フラスコ10は、このスプリング34で押圧さ
れた状態(第2図)のまま、電子レンジへ持込ま
れ、ここでレジンの重合を行なう。重合時間は
500Wで3分程度であろう。フラスコ内において
マイクロウエーブにより義歯床レジンはその中央
部分即ち概ね粘膜側の中間部分より硬化を始め
る。このため当該中央部分が初めに多少収縮す
る。しかし、開口30付近には突出部29があ
り、ここには石膏が存在せず、従つてレジンの加
熱重合に必要な水分が当該開口30付近即ち咬合
側には存在せず、開口付近の重合反応は該中央部
分と同時には起らない。このためその中央部分の
重合により収縮し空間へ、スプリング34の作用
によつていまだ未重合のもち状のレジンが圧送さ
れる。こうして熱による義歯状への歪又は空〓の
発生が防止される。最後に義歯床全体のレジン重
合が完了する。義歯床部分の重合完了後、フラス
コを電子レンジから取出し冷却する。
その後は公知の手法と同様にして義歯を掘り出
し、これを研磨するのである。
発明の効果 本発明は電子レンジによるマイクロウエーブに
よつてレジンを重合させるものであり、この重合
反応中においても水分欠如に伴うもち状レジンを
義歯床へ対しシリコンスプリングによつて圧送し
ている。このためレジンの重合収縮による体積変
化を常時レジンが補充しているので常に歪、気泡
のない精確な義歯床が成形出来る。
また本発明ではフラスコ全体を例えばセラミツ
クで構成しており(第1図)、マイクロウエーブ
使用によつてもフラスコの温度が上昇せず、フラ
スコの容積変化に伴う義歯床変形が発生せず、精
度の高い義歯が出来る。
新規なバント機構により填入作業が容易で確実
に行なうこと出来る。
セラミツク等のマイクロウエーブ通過性材料で
成形したフラスコのためマイクロウエーブの使用
が自由に出来る上、フラスコ内部の膨張又は外部
加圧に十分耐える。
一部に金属製ぼんを使用しても上下蓋をセラミ
ツクにて構成することにより、マイクロウエーブ
の使用は同様に可能であり、耐衝撃力を大きくす
ることが出来る。
また締付具(ボルト)をステンレス又はセラミ
ツク製とすることにより従来のプラスチツクボル
トよりも機械的強度を大きく出来る。
重合時にレジンを押湯するスプリングをシリコ
ンゴムで構成しマイクロウエーブの通過を容易と
なした。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるフラスコを使用したレジ
ン填入作業を示す図、第2図は本発明によるレジ
ン重合時の状態を示す図、第3図は本発明の別の
具体例を示すフラスコ側面図、第4図はフラスコ
の上面図、第5図は本発明におけるベントフオー
ミングパーツの取付けを示す図、第6図は本発明
におけるスプールの取付けを示す図、第7図はベ
ントフオーミングパーツの斜視図、第8図は義歯
床とフラスコとの間において石膏面へ形成したレ
ジン通流通路を示す図、第9図はベントストツプ
部材の斜視図、第10図はベントストツプ部材の
設置状態を示す図、第11図はフラスコへ設けた
別の形式のベントフオーミングパーツ受入れ開口
を示す図である。 符号の説明、10……フラスコ、12……レジ
ンカツプ、14……レジンプレスプレート、16
……レジンプレススプレート用ロツド、18……
目盛、20……有底下ぼん、20a……下ぼん、
20b……下蓋、22……上ぼん、24……上
蓋、26……締付具、27……長ナツト、29…
…突出部、28,30,31……開口、32……
第2、レジンプレスプレート、34……シリコン
スプリング、36……天板、38……締付具、4
0,41……段付開口、42……仮床義歯、44
……石膏、46……ベントフオーミングパーツ、
48……スプール、50……石膏、52……円形
空所、54……通路、56……ベントストツプ部
材、58……Oリング、60……マーク、62…
…レジン、64……Oリング。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 義歯成形方法であつて、 仮床義歯を作製すること、 フラスコへ入れた石膏面上へ仮床義歯を配置す
    ること、 石膏面とフラスコ外部とを連通するベントを形
    成するベントフオーミングパーツを設置した後、
    仮床義歯の下側の石膏を硬化すること、 下端が仮床義歯に接するように該仮床義歯上へ
    スプールを取付けること、 仮床義歯上側へ石膏を注入して該仮床義歯を石
    膏で埋設すること、 石膏硬化後スプールを石膏から抜出すこと、 仮床義歯床を取りはずし義歯床空所を成形する
    こと、 ベントフオーミングパーツを除去すること、 義歯床空所とフラスコ外部との間に通路を形成
    すること、 該通路内にベントストツプ部材を配置するこ
    と、 フラスコを固締めすること、 フラスコヘレジン供給装置を設置すること、 スプールにより成形された孔を介してドウ化し
    たレジンを義歯床空所へ圧入すること、 ベントストツプ部材によつて義歯床空所へのレ
    ジン供給を確認すること、 レジン供給装置を取はずし、そこに第2レジン
    プレスプレートを取付け該プレートを弾圧するこ
    と、 レジンを弾圧したまま電子レンジでレンジを重
    合すること、 から成る義歯成形方法。 2 電子レンンによるレジン重合反応に際し、初
    めに重合収縮を生じた部分に未重合レジンが圧送
    されることを特徴とする特許請求の範囲第1項に
    記載の義歯成形方法。 3 義歯床空所とフラスコ外部との間の通路をハ
    ンドモータによつて形成することを含む特許請求
    の範囲第1項に記載の義歯成形方法。 4 フラスコと、ドウ化レジン供給装置と、レジ
    ン弾圧装置と、から成る義歯製造装置であつて、 フラスコが、少なくとも2分割に分離自在なぼ
    ん部分と、上蓋部分と、下蓋部分とを有し、上蓋
    部分にはレジン供給用の開口が設けてあり、該開
    口の周囲には突出部が形成されており、ぼん部分
    にはフラスコの内外を連通する少なくとも1個の
    開口が設けてあり、 レジン供給装置が、レジンカツプと、該カツプ
    内のレジンをフラスコ内へ押込む押込装置と、を
    有し、該供給装置が前記上蓋部分の開口を介して
    フラスコ内へドウ化したレジンを圧入するためプ
    レス機が押込装置を押圧しており、 ドウ化レジンを電子レンジで重合の間中、レジ
    ン弾圧装置が前記上蓋部分の開口からレジンを弾
    圧している部材を有している、 義歯製造装置。 5 フラスコの少なくとも上蓋部分及び下蓋部分
    がマイクロウエーブを通す材料で出来ている特許
    請求の範囲第4項に記載の義歯製造装置。 6 フラスコ全体がセラミツク材料で出来ている
    特許請求の範囲第4項に記載の義歯製造装置。 7 フラスコのぼん部分が金属製である特許請求
    の範囲第4項又は第5項に記載の義歯製造装置。 8 フラスコのぼん部分、上蓋部分を締付ける締
    付部材がセラミツク又は金属で出来ている特許請
    求の範囲第4項〜第7項に記載のいずれか1つの
    義歯製造装置。 9 レジン弾圧装置の弾圧部材がシリコンゴムで
    ある特許請求の範囲第4項〜第8項に記載のいず
    れか1つの義歯製造装置。 10 フラスコの壁面に該壁面を貫通する開口が
    形成されている特許請求の範囲第4項〜第9項に
    記載のいずれか1つの義歯製造装置。 11 該開口に、レジンの流入を感知しこれを停
    止する手段を配設している特許請求の範囲第4項
    〜第10項に記載のいずれか1つの義歯製造装
    置。 12 フラスコの上蓋には余分な石膏を逃す通路
    があり、該通路は、レジン填入時には空気の逃口
    として機能している特許請求の範囲第4項〜第1
    1項に記載のいずれか1つの義歯製造装置。 13 感知手段がポリフツ化エチレン系樹脂又は
    ホルムアルデヒド重合体又はこれらの組合せから
    成る特許請求の範囲第11項に記載の義歯製造装
    置。 14 感知手段が1部にレジン流入量を感知する
    マークを有している特許請求の範囲第11項〜第
    13項に記載のいずれか1つの義歯製造装置。 15 ドウ化レジン供給装置の押込装置が、セラ
    ミツク製のレジンプレスプレートと、シリコンゴ
    ム製のレジンプレスプレート用ロツドと、から成
    る特許請求の範囲第4項〜第14項に記載のいず
    れか1つの義歯製造装置。 16 レジンプレスプレート用ロツドが目盛を有
    している特許請求の範囲第4項〜第15項に記載
    のいずれか1つの義歯製造装置。
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