JPH0240718B2 - - Google Patents
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- JPH0240718B2 JPH0240718B2 JP55105093A JP10509380A JPH0240718B2 JP H0240718 B2 JPH0240718 B2 JP H0240718B2 JP 55105093 A JP55105093 A JP 55105093A JP 10509380 A JP10509380 A JP 10509380A JP H0240718 B2 JPH0240718 B2 JP H0240718B2
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本発明は固形廃棄物の熱分解により発生する可
燃性ガスを都市ガスに適したガスに変換する方法
に関するもので、詳しくは固形廃棄物を熱分解
し、生成したガス中に多量の窒素ガスが混入しな
いような方法で熱分解し、発生したガス中の塩素
化合物と硫黄化合物などの不純物をほぼ完全に除
去して、低温水蒸気改質工程、高温水蒸気改質工
程およびCO転化工程のいずれか1つ以上の工程
で処理して都市ガス等に好適なガスを製造する方
法に関するものである。 固形廃棄物の処理方法として現在行われている
方法の一つとしては、主として焼却処理と埋立処
分である。埋立処分量は埋立地が不足してきてい
るため、徐々に少なくなつてきており、焼却処理
量はその分増加してきている。焼却処理では最
近、エネルギーの有効利用のため、余熱が積極的
に利用されている。しかし、焼却法での熱利用
は、余熱が蒸気または温水の形態でしかとれない
ため、その利用法には自から制約がある。現在一
般に利用されている方法としては、小規模な焼却
工場ではその余熱を温水で回収し、場内給湯して
いる程度である。大型焼却工場では、熱回収ボイ
ラで蒸気を発生させ、蒸気タービンで発電し、一
部の蒸気は温水プールや老人ホームなどの厚生施
設の熱源として利用され、さらに最近では工場附
近の集合往宅への冷暖房の熱源として蒸気を供給
している例がみられる。このように、最近ではエ
ネルギー事情を反映して焼却余剰熱量をかなり有
効に利用するように設備計画がなされている。 一方最近公害規制が強化され、また処理施設付
近の往民の諸要求や、処理する廃棄物の高カロリ
ー化などで、焼却処理方法にはいろいろな問題が
生じてきた。このため最近、焼却処理に替つてこ
れら廃棄物を熱分解処理する方法が開発され実用
化されつつある。固形廃棄物の熱分解処理による
利点は、 (1) 窒素酸化物(NOx)や硫黄酸化物(SOx)、
6価クロムなどの有害酸化物の発生量が少な
く、また排煙中の塩化水素濃度が低いなど低公
害処理ができる、 (2) 処理残渣中の熱しやく減量が殆んどなく、金
属の回収率が高く、処理残渣の有効利用がしや
すいなど、廃棄物の資源化が図られる、 (3) 熱分解によつて発生するガスは炭化水素系の
可燃ガスであり、燃料として使用できる、 などが挙げられるが、一般的には低公害処理方法
である点と資源化できる点が重視されている。し
かし熱分解反応は高分子化合物を低分子化するこ
とであり、固形廃棄物を熱分解した場合、分解温
度によつて低分子化度が変わつてくる。一般的に
は液体燃料(タール)の回収を目的とする場合の
分解温度は400℃〜550℃であり、またガス燃料の
場合の分解温度は550℃以上で好ましくは650℃以
上である。固形廃棄物、特にセルローズ系の廃棄
物から生成するタールは非常に不安定で、放置し
ておくと浮遊固形物が発生し、また臭気が強いた
め、そのまま使用するためにはかなりの制限があ
る。一方分解生成ガスは洗浄するだけでかなりク
リーンな燃料となるため、ガス化した方が燃料と
して簡単に利用できる。 最近のエネルギー不足の状態により、固形廃棄
物を燃料として利用する考えが広まつてきた。現
在固形廃棄物を燃料として利用できる技術として
は、 (1) 廃棄物を破砕し、不燃物をできるだけ分離し
て可燃物の濃度を高めた、廃棄物を固体燃料と
して使う方法、 (2) 廃棄物を低温で熱分解して、液体燃料、即ち
タールを収率よく回収し、液体燃料として使う
方法、 (3) 廃棄物を高温で熱分解してガス化し、ガス燃
料として使う方法、および (4) 廃棄物を分別し、有機分をメタン発酵させ
て、ガス燃料として使う方法 等がある。しかしながら廃棄物を燃料として評価
した場合、 (1) 不燃物や水分の含有率が高く、カロリーの低
い場合もある、 (2) 燃焼すると有害ガスを発生する原因となる窒
素、塩素、硫黄が含まれている、 (3) 形状が不定形であり、種々雑多な物質で構成
されている、 などの理由により、燃料としては低質燃料であ
る。 しかし、廃棄物をガス化または液化して燃料化
した場合には、精製することによりカロリーも高
くなり、取扱いやすくなり、クリーンな燃料にな
るため高質燃料化することができる。廃棄物より
生成する液体燃料、即ちタールは前述した如く固
形物が生成するため、燃料としては取扱いにく
い。このため550℃以上の温度で熱分解してガス
化し、ガス燃料を回収する方法が多く開発されて
いる。固形廃棄物の熱分解生成ガスは洗浄するだ
けで簡単に精製することができるし、利用範囲も
広く、またエネルギー利用効率も高い。従つて、
固形廃棄物を550℃以上の高温で熱分解して、生
成したガスを精製すれば、そのままでも燃料ガス
としての有効利用を図れるが、さらに高度処理す
れば、廃棄物の持つているエネルギーを例えば都
市ガスとして適したものにすることができる。 本発明は上記認識のもとに固形廃棄物を高温分
解して生成したガスを更に処理して有用な都市ガ
スを製造する方法を提供することを目的とする。 一般に固形廃棄物の熱分解生成ガスは、主とし
て水素、一酸化炭素、炭酸ガス、メタン、C2以
上の炭化水素よりなり、この他不活性ガス及び少
量の塩素化合物、硫黄化合物、アンモニアなどの
不純物を含有するガスである。 以上のような固形廃棄物の熱分解生成ガスをそ
のまま都市ガスとするには、以下のような欠点が
ある。 (1) 有害成分(CO、硫黄化合物、塩素化合物)
が多い。 (2) オレフインなどが多く、ガス導管、ガスバー
ナその他の部分にガム状物質を生成する恐れが
ある。 (3) 発熱量が低く、燃焼速度が速い。 本発明者らはこれらの欠点を改善して都市ガス
として適当な性状のガスを得るには、変換方法と
して低温水蒸気改質工程、高温水蒸気改質工程あ
るいはCO転化工程が適切であることを見出した。 すなわち、本発明は、固形廃棄物を熱分解して
得られるガスを都市ガス化するにあたり、熱分解
温度を550℃以上の高温域で行うことにより、水
素、一酸化炭素、炭酸ガス、メタン等の炭化水
素、不活性ガスならびに塩素化合物、イオウ化合
物等の不純物等を含有するガスを得、得られたガ
スを洗浄し、ついで該ガス中の水素により水素化
精製し、さらに脱塩酸、脱硫し、次に必要に応じ
低温水蒸気改質、高温水蒸気改質およびCO転化
のいずれか一つ以上の処理に付した後、水蒸気お
よび/または炭酸ガス分離する固形廃棄物の都市
ガス化方法である。 本発明における都市ガス化は、これらの各種工
程を適宜組合わせることにより行われ、メタン、
水素、炭酸ガス及び一酸化炭素を含有するガスに
変換され更に水蒸気分離、脱炭酸、メタン化又は
それらの組合わせよりなる後処理工程で処理し
て、都市ガスに適した性状のガスが製造される。
このようにして得られたガスは更に、増熱、希釈
などの処理を行つて都市ガスとして使用すること
も可能である。 しかしながら、低温水蒸気改質工程、高温水蒸
気改質工程ともに触媒を利用しており、供給ガス
中の塩素化合物、硫黄化合物等がこれらの触媒に
対して有害である。又、CO転化工程で使用され
る触媒に対してもこれらの不純物は予じめ除去さ
れている方が好ましい。 また、供給ガス中に含まれる塩素化合物、硫黄
化合物等の上記触媒に対する触媒毒成分の除去方
法が問題であるばかりでなく、熱分解生成ガス中
の高濃度オレフインが分解重合し前記触媒に炭素
析出を起す恐れがあつた。即ち、LPGやナフサ
を原料とした従来の水蒸気改質工程では原料中の
硫黄化合物が触媒毒となるため、これを除去する
ために水添脱硫を行うのが一般的であるが、しか
しこの方法を導入するにあたつては以下のような
不都合がある。 (1) 熱分解生成ガス中には一酸化炭素、炭酸ガス
が共存しており、メタン化反応を併発して反応
熱により著しく温度が上昇し、水添脱硫工程に
悪影響を及ぼす。 (2) 塩素化合物が共存し脱硫機能を妨げる。 (3) 塩素化合物を除去できない。 一方オレフインについていえば炭素析出の観点
から供給原料中のオレフインは制限をはるかに超
えている。しかも水添脱硫工程で水添により著し
い発熱を起す恐れもある。 このように熱分解生成ガスを都市ガス化するた
めに水蒸気改質工程を採用する場合、熱分解生成
ガスを所望のガスに変換し得る可能性については
勿論、そのための予備処理工程についても全く解
決されていなかつたのである。 以下、本発明を第1図に基づいて具体的に説明
する。 第1図は本発明の実施方法の一例を示すブロツ
クフローダイヤグラムである。 処理場に集められた固形廃棄物は熱分解工程に
供給される。ここで固形廃棄物は熱分解炉で熱分
解される。熱分解炉の形式については、固形廃棄
物は直接分解炉に供給できず、一度破砕工程を通
して粒径を小さくすると同時に粒径をある程度そ
ろえる必要がある。熱分解炉に流動層炉を使用す
る場合には、固形廃棄物は必ず破砕する必要があ
る。熱分解生成ガス中に窒素ガスが多量に混入し
ている場合には、製品ガスの発熱量が低くなるの
で、熱分解生成ガス中の窒素ガス濃度はできるだ
け低い方が好ましい。このため熱分解方式は自ら
決まり、本発明実施のために使用できる熱分解方
式としては、低発熱量の固形廃棄物では (1) 分解炉と分解熱を供給する燃焼炉の分かれて
いる2塔式流動層方式(特許第871982号)を含
む間接加熱方式、 (2) 酸素を用いた部分燃焼方式、 が考えられる。 高発熱量の固形廃棄物では上記の方法の他に空
気を用いた部分燃焼方式が考えられる。熱分解は
700℃〜900℃で行う。 熱分解炉から出たガスは洗浄工程で洗浄され
る。分解生成ガスの主成分は水素、一酸化炭素、
炭酸ガス、メタン、エタン、エチレン、プロピレ
ン、ブタジエン、ブタン等であるが、微量有害ガ
スとして塩化水素、アンモニア、硫化水素、シア
ン化水素等が含まれており、その濃度は都市ごみ
の場合、通常塩化水素1000〜3000ppm、塩化メチ
ル1000〜1500ppm、アンモニア6000〜12000ppm、
硫化水素6000〜8000ppm、シアン化水素300〜
600ppmである。洗浄工程は上記有害成分を除去
する工程であり、1ケまたは複数のスクラバを用
いる。通常の熱分解生成ガスに対しては2段のス
クラバを用いることが望ましい。洗浄液は水、そ
の他の各種溶媒を用いることができるが、本発明
の方法には凝縮液を用いる洗浄法が望ましい。こ
こで凝縮液とは水蒸気を主とするガス中の凝縮成
分が、ガスを冷却する際凝縮して得られる液のこ
とをいう。凝縮液を冷却して洗浄液として用いる
場合、ガスは洗浄と共に冷却されて、凝縮液が生
成するので、これを洗浄液として再びスクラバに
供給し、一部を排出することにより何等洗浄液の
消費および多量の排液発生を伴うことなしに洗浄
が可能となる。2段スクラバで凝縮液による洗浄
の一例を述べると、第1段のPH8〜9、第2段の
PH10〜11の条件下で洗浄後のガスの有害ガス濃度
は塩化水素10〜30ppm、塩化メチル1000ppm、ア
ンモニア1〜10ppm、硫化水素2000〜4000ppm、
シアン化水素0.1ppm以下となる。熱分解温度は
凝縮液の組成、性状と関連し650〜900℃の熱分解
温度では洗浄に適したPH8〜9の凝縮液が得られ
る。 洗浄されたガスは必要ならガスホールダに貯留
し、また一部のガスを熱分解工程に補助燃料とし
て戻してもよい。残部はそのまま、または加圧し
油洗浄工程に供給される。洗浄工程を出たガスに
は塩素化合物としては塩化水素の他に塩化メチル
が含まれており、通常の都市ごみの熱分解生成ガ
スでは、洗浄後約1000ppm程度あり、それ以外の
有機塩素化合物の濃度は痕跡程度である。硫黄化
合物は、硫化水素以外では有機硫黄化合物が100
〜1000ppm程度含まれている。 油洗浄工程では、ガス中に含まれているタール
分を灯油などの油と接触させて除去する。タール
分吸収済みの油は、熱分解工程の補助燃料として
使用可能である。 このように油洗浄されたガスは、次に水添工程
に供給される。ここでガス中の不純物である塩素
化合物、硫黄化合物あるいは重合性炭化水素は
100〜500℃、常圧〜50Kg/cm2Gの範囲で原料ガス
中の水素により水添され、それぞれ塩化水素
(HCl)、硫化水素(H2S)、飽和炭化水素に変換
される。 水添精製用触媒としてニツケル系、ニツケル・
モリブデン系、コバルト・モリブデン系がある
が、一般にCO、CO2が共存するとメタン化反応
を惹起し不都合が生ずるといわれているが、これ
らの触媒を硫化するとCO、CO2共存下でも、メ
タン化反応を抑え水添できるという知見を得たこ
とから、本発明においては、CO、CO2共存下で
CO、CO2のメタン化を起さず不飽和炭化水素の
水添、有機イオウ化合物物の水添、有機塩素化合
物の水添をニツケル、ニツケル・モリブデン系、
コバルト・モリブデン系の触媒を用いて行い得る
のである。 上記水添により生成された塩化水素及び硫化水
素は後続の工程にて化学吸収法により除去され
る。先ず塩化水素は炭酸カルシウム(CaCO3)
などを吸収剤として吸収出来、硫化水素は、アミ
ン系吸収剤や炭酸カリウム(K2CO3)等の吸収
剤により吸収除去できる。更に後続工程として、
水蒸気改質工程が続く場合には、化学吸収により
除去できなかつた未吸収の硫化水素や塩化水素を
酸化亜鉛やシリカ系の吸着剤を組み合わせること
により、水蒸気改質用触媒に許容できるレベル以
下まで吸着除去される。 以上のような各工程を経て、原料ガス中の不純
物が除去される。このように精製された原料ガス
は、製品都市ガスの要求に応じて次のような各工
程が選ばれ、最終製品となる。 (1) 低温水蒸気改質工程によりメタンに富むガス
とし、その後その中に含まれている水蒸気を凝
縮・分離し都市ガスとする。 (2) CO転化工程により、精製ガス中のCO濃度を
低下させ、その後その中に含まれている水蒸気
を凝縮・分解し都市ガスとする。 (3) 高温水蒸気改質工程により水素に富むガスと
し、その後、その中に含まれている水蒸気を凝
縮・分離し都市ガスとする。 (4) 上記(1)〜(2)の工程において水蒸気分離前にメ
タン化しその後水蒸気分離して都市ガスとす
る。 (5) 上記(1)〜(3)の工程を経た後、脱炭酸して都市
ガスとする。 (6) 上記(1)〜4の工程を経た後、脱炭酸して都市
ガスとする。 (7) 上記(3)の工程において水蒸気分離前にCO転
化して、その後水蒸気分離して都市ガスとす
る。 (8) 上記(1)〜(7)の各工程により得られるガスに対
し、精製された原料ガスの一部をバイパスさせ
て混合し、都市ガスとする。 以下、実施例により本発明を更に具体的に説明
する。なお、本実施例に用いている装置等の番号
は実施例4の後に列記する。また、実施例1は第
2図、実施例2は第3図および実施例4は第4図
にそれぞれ対応するものである。 実施例 1 本実施例を第2図を用いて工程順に説明する。 第1表に示す組成の都市ごみを間接加熱方式で
ある2塔式流動層式の熱分解炉1で熱分解した。
この熱分解炉1は分解炉2と燃焼炉3の2つの深
層流動層炉より構成されており、お互に循環パイ
プ4,5で結合されている。流動媒体としてけい
砂を用い、それぞれの炉下部6,7から吹き込ま
れる流動ガスにより循環パイプ4,5を通り燃焼
炉3から分解炉2へ、分解炉2から燃焼炉3へと
けい砂が循環する。分解炉2に廃棄物供給ライン
8から供給された都市ごみは熱分解され、生成ガ
スは炉頂から分解生成ガスライン9を通つて次の
工程に導かれる。一方けい砂と析出した炭素は燃
焼炉3に導かれて、炭素は燃焼空気供給ライン1
0,11より供給される燃焼空気、必要あれば補
助燃料供給ライン12より供給される補助燃料に
より燃焼して除去される。この燃焼熱で加熱され
たけい砂は再び分解炉2に循環パイプ5を通つて
供給される。なおこのような熱分解炉については
既に公知である(特許第871982号)。 本実施例で用いた分解炉2は最大内径2m、高
さ13.7mであつた。第1表に示す組成の都市ごみ
を981Kg/時の供給速度で分解炉2に送り、700℃
で熱分解した。発生したガスは分解生成ガスライ
ン9に導いて洗浄工程へ供給した。
燃性ガスを都市ガスに適したガスに変換する方法
に関するもので、詳しくは固形廃棄物を熱分解
し、生成したガス中に多量の窒素ガスが混入しな
いような方法で熱分解し、発生したガス中の塩素
化合物と硫黄化合物などの不純物をほぼ完全に除
去して、低温水蒸気改質工程、高温水蒸気改質工
程およびCO転化工程のいずれか1つ以上の工程
で処理して都市ガス等に好適なガスを製造する方
法に関するものである。 固形廃棄物の処理方法として現在行われている
方法の一つとしては、主として焼却処理と埋立処
分である。埋立処分量は埋立地が不足してきてい
るため、徐々に少なくなつてきており、焼却処理
量はその分増加してきている。焼却処理では最
近、エネルギーの有効利用のため、余熱が積極的
に利用されている。しかし、焼却法での熱利用
は、余熱が蒸気または温水の形態でしかとれない
ため、その利用法には自から制約がある。現在一
般に利用されている方法としては、小規模な焼却
工場ではその余熱を温水で回収し、場内給湯して
いる程度である。大型焼却工場では、熱回収ボイ
ラで蒸気を発生させ、蒸気タービンで発電し、一
部の蒸気は温水プールや老人ホームなどの厚生施
設の熱源として利用され、さらに最近では工場附
近の集合往宅への冷暖房の熱源として蒸気を供給
している例がみられる。このように、最近ではエ
ネルギー事情を反映して焼却余剰熱量をかなり有
効に利用するように設備計画がなされている。 一方最近公害規制が強化され、また処理施設付
近の往民の諸要求や、処理する廃棄物の高カロリ
ー化などで、焼却処理方法にはいろいろな問題が
生じてきた。このため最近、焼却処理に替つてこ
れら廃棄物を熱分解処理する方法が開発され実用
化されつつある。固形廃棄物の熱分解処理による
利点は、 (1) 窒素酸化物(NOx)や硫黄酸化物(SOx)、
6価クロムなどの有害酸化物の発生量が少な
く、また排煙中の塩化水素濃度が低いなど低公
害処理ができる、 (2) 処理残渣中の熱しやく減量が殆んどなく、金
属の回収率が高く、処理残渣の有効利用がしや
すいなど、廃棄物の資源化が図られる、 (3) 熱分解によつて発生するガスは炭化水素系の
可燃ガスであり、燃料として使用できる、 などが挙げられるが、一般的には低公害処理方法
である点と資源化できる点が重視されている。し
かし熱分解反応は高分子化合物を低分子化するこ
とであり、固形廃棄物を熱分解した場合、分解温
度によつて低分子化度が変わつてくる。一般的に
は液体燃料(タール)の回収を目的とする場合の
分解温度は400℃〜550℃であり、またガス燃料の
場合の分解温度は550℃以上で好ましくは650℃以
上である。固形廃棄物、特にセルローズ系の廃棄
物から生成するタールは非常に不安定で、放置し
ておくと浮遊固形物が発生し、また臭気が強いた
め、そのまま使用するためにはかなりの制限があ
る。一方分解生成ガスは洗浄するだけでかなりク
リーンな燃料となるため、ガス化した方が燃料と
して簡単に利用できる。 最近のエネルギー不足の状態により、固形廃棄
物を燃料として利用する考えが広まつてきた。現
在固形廃棄物を燃料として利用できる技術として
は、 (1) 廃棄物を破砕し、不燃物をできるだけ分離し
て可燃物の濃度を高めた、廃棄物を固体燃料と
して使う方法、 (2) 廃棄物を低温で熱分解して、液体燃料、即ち
タールを収率よく回収し、液体燃料として使う
方法、 (3) 廃棄物を高温で熱分解してガス化し、ガス燃
料として使う方法、および (4) 廃棄物を分別し、有機分をメタン発酵させ
て、ガス燃料として使う方法 等がある。しかしながら廃棄物を燃料として評価
した場合、 (1) 不燃物や水分の含有率が高く、カロリーの低
い場合もある、 (2) 燃焼すると有害ガスを発生する原因となる窒
素、塩素、硫黄が含まれている、 (3) 形状が不定形であり、種々雑多な物質で構成
されている、 などの理由により、燃料としては低質燃料であ
る。 しかし、廃棄物をガス化または液化して燃料化
した場合には、精製することによりカロリーも高
くなり、取扱いやすくなり、クリーンな燃料にな
るため高質燃料化することができる。廃棄物より
生成する液体燃料、即ちタールは前述した如く固
形物が生成するため、燃料としては取扱いにく
い。このため550℃以上の温度で熱分解してガス
化し、ガス燃料を回収する方法が多く開発されて
いる。固形廃棄物の熱分解生成ガスは洗浄するだ
けで簡単に精製することができるし、利用範囲も
広く、またエネルギー利用効率も高い。従つて、
固形廃棄物を550℃以上の高温で熱分解して、生
成したガスを精製すれば、そのままでも燃料ガス
としての有効利用を図れるが、さらに高度処理す
れば、廃棄物の持つているエネルギーを例えば都
市ガスとして適したものにすることができる。 本発明は上記認識のもとに固形廃棄物を高温分
解して生成したガスを更に処理して有用な都市ガ
スを製造する方法を提供することを目的とする。 一般に固形廃棄物の熱分解生成ガスは、主とし
て水素、一酸化炭素、炭酸ガス、メタン、C2以
上の炭化水素よりなり、この他不活性ガス及び少
量の塩素化合物、硫黄化合物、アンモニアなどの
不純物を含有するガスである。 以上のような固形廃棄物の熱分解生成ガスをそ
のまま都市ガスとするには、以下のような欠点が
ある。 (1) 有害成分(CO、硫黄化合物、塩素化合物)
が多い。 (2) オレフインなどが多く、ガス導管、ガスバー
ナその他の部分にガム状物質を生成する恐れが
ある。 (3) 発熱量が低く、燃焼速度が速い。 本発明者らはこれらの欠点を改善して都市ガス
として適当な性状のガスを得るには、変換方法と
して低温水蒸気改質工程、高温水蒸気改質工程あ
るいはCO転化工程が適切であることを見出した。 すなわち、本発明は、固形廃棄物を熱分解して
得られるガスを都市ガス化するにあたり、熱分解
温度を550℃以上の高温域で行うことにより、水
素、一酸化炭素、炭酸ガス、メタン等の炭化水
素、不活性ガスならびに塩素化合物、イオウ化合
物等の不純物等を含有するガスを得、得られたガ
スを洗浄し、ついで該ガス中の水素により水素化
精製し、さらに脱塩酸、脱硫し、次に必要に応じ
低温水蒸気改質、高温水蒸気改質およびCO転化
のいずれか一つ以上の処理に付した後、水蒸気お
よび/または炭酸ガス分離する固形廃棄物の都市
ガス化方法である。 本発明における都市ガス化は、これらの各種工
程を適宜組合わせることにより行われ、メタン、
水素、炭酸ガス及び一酸化炭素を含有するガスに
変換され更に水蒸気分離、脱炭酸、メタン化又は
それらの組合わせよりなる後処理工程で処理し
て、都市ガスに適した性状のガスが製造される。
このようにして得られたガスは更に、増熱、希釈
などの処理を行つて都市ガスとして使用すること
も可能である。 しかしながら、低温水蒸気改質工程、高温水蒸
気改質工程ともに触媒を利用しており、供給ガス
中の塩素化合物、硫黄化合物等がこれらの触媒に
対して有害である。又、CO転化工程で使用され
る触媒に対してもこれらの不純物は予じめ除去さ
れている方が好ましい。 また、供給ガス中に含まれる塩素化合物、硫黄
化合物等の上記触媒に対する触媒毒成分の除去方
法が問題であるばかりでなく、熱分解生成ガス中
の高濃度オレフインが分解重合し前記触媒に炭素
析出を起す恐れがあつた。即ち、LPGやナフサ
を原料とした従来の水蒸気改質工程では原料中の
硫黄化合物が触媒毒となるため、これを除去する
ために水添脱硫を行うのが一般的であるが、しか
しこの方法を導入するにあたつては以下のような
不都合がある。 (1) 熱分解生成ガス中には一酸化炭素、炭酸ガス
が共存しており、メタン化反応を併発して反応
熱により著しく温度が上昇し、水添脱硫工程に
悪影響を及ぼす。 (2) 塩素化合物が共存し脱硫機能を妨げる。 (3) 塩素化合物を除去できない。 一方オレフインについていえば炭素析出の観点
から供給原料中のオレフインは制限をはるかに超
えている。しかも水添脱硫工程で水添により著し
い発熱を起す恐れもある。 このように熱分解生成ガスを都市ガス化するた
めに水蒸気改質工程を採用する場合、熱分解生成
ガスを所望のガスに変換し得る可能性については
勿論、そのための予備処理工程についても全く解
決されていなかつたのである。 以下、本発明を第1図に基づいて具体的に説明
する。 第1図は本発明の実施方法の一例を示すブロツ
クフローダイヤグラムである。 処理場に集められた固形廃棄物は熱分解工程に
供給される。ここで固形廃棄物は熱分解炉で熱分
解される。熱分解炉の形式については、固形廃棄
物は直接分解炉に供給できず、一度破砕工程を通
して粒径を小さくすると同時に粒径をある程度そ
ろえる必要がある。熱分解炉に流動層炉を使用す
る場合には、固形廃棄物は必ず破砕する必要があ
る。熱分解生成ガス中に窒素ガスが多量に混入し
ている場合には、製品ガスの発熱量が低くなるの
で、熱分解生成ガス中の窒素ガス濃度はできるだ
け低い方が好ましい。このため熱分解方式は自ら
決まり、本発明実施のために使用できる熱分解方
式としては、低発熱量の固形廃棄物では (1) 分解炉と分解熱を供給する燃焼炉の分かれて
いる2塔式流動層方式(特許第871982号)を含
む間接加熱方式、 (2) 酸素を用いた部分燃焼方式、 が考えられる。 高発熱量の固形廃棄物では上記の方法の他に空
気を用いた部分燃焼方式が考えられる。熱分解は
700℃〜900℃で行う。 熱分解炉から出たガスは洗浄工程で洗浄され
る。分解生成ガスの主成分は水素、一酸化炭素、
炭酸ガス、メタン、エタン、エチレン、プロピレ
ン、ブタジエン、ブタン等であるが、微量有害ガ
スとして塩化水素、アンモニア、硫化水素、シア
ン化水素等が含まれており、その濃度は都市ごみ
の場合、通常塩化水素1000〜3000ppm、塩化メチ
ル1000〜1500ppm、アンモニア6000〜12000ppm、
硫化水素6000〜8000ppm、シアン化水素300〜
600ppmである。洗浄工程は上記有害成分を除去
する工程であり、1ケまたは複数のスクラバを用
いる。通常の熱分解生成ガスに対しては2段のス
クラバを用いることが望ましい。洗浄液は水、そ
の他の各種溶媒を用いることができるが、本発明
の方法には凝縮液を用いる洗浄法が望ましい。こ
こで凝縮液とは水蒸気を主とするガス中の凝縮成
分が、ガスを冷却する際凝縮して得られる液のこ
とをいう。凝縮液を冷却して洗浄液として用いる
場合、ガスは洗浄と共に冷却されて、凝縮液が生
成するので、これを洗浄液として再びスクラバに
供給し、一部を排出することにより何等洗浄液の
消費および多量の排液発生を伴うことなしに洗浄
が可能となる。2段スクラバで凝縮液による洗浄
の一例を述べると、第1段のPH8〜9、第2段の
PH10〜11の条件下で洗浄後のガスの有害ガス濃度
は塩化水素10〜30ppm、塩化メチル1000ppm、ア
ンモニア1〜10ppm、硫化水素2000〜4000ppm、
シアン化水素0.1ppm以下となる。熱分解温度は
凝縮液の組成、性状と関連し650〜900℃の熱分解
温度では洗浄に適したPH8〜9の凝縮液が得られ
る。 洗浄されたガスは必要ならガスホールダに貯留
し、また一部のガスを熱分解工程に補助燃料とし
て戻してもよい。残部はそのまま、または加圧し
油洗浄工程に供給される。洗浄工程を出たガスに
は塩素化合物としては塩化水素の他に塩化メチル
が含まれており、通常の都市ごみの熱分解生成ガ
スでは、洗浄後約1000ppm程度あり、それ以外の
有機塩素化合物の濃度は痕跡程度である。硫黄化
合物は、硫化水素以外では有機硫黄化合物が100
〜1000ppm程度含まれている。 油洗浄工程では、ガス中に含まれているタール
分を灯油などの油と接触させて除去する。タール
分吸収済みの油は、熱分解工程の補助燃料として
使用可能である。 このように油洗浄されたガスは、次に水添工程
に供給される。ここでガス中の不純物である塩素
化合物、硫黄化合物あるいは重合性炭化水素は
100〜500℃、常圧〜50Kg/cm2Gの範囲で原料ガス
中の水素により水添され、それぞれ塩化水素
(HCl)、硫化水素(H2S)、飽和炭化水素に変換
される。 水添精製用触媒としてニツケル系、ニツケル・
モリブデン系、コバルト・モリブデン系がある
が、一般にCO、CO2が共存するとメタン化反応
を惹起し不都合が生ずるといわれているが、これ
らの触媒を硫化するとCO、CO2共存下でも、メ
タン化反応を抑え水添できるという知見を得たこ
とから、本発明においては、CO、CO2共存下で
CO、CO2のメタン化を起さず不飽和炭化水素の
水添、有機イオウ化合物物の水添、有機塩素化合
物の水添をニツケル、ニツケル・モリブデン系、
コバルト・モリブデン系の触媒を用いて行い得る
のである。 上記水添により生成された塩化水素及び硫化水
素は後続の工程にて化学吸収法により除去され
る。先ず塩化水素は炭酸カルシウム(CaCO3)
などを吸収剤として吸収出来、硫化水素は、アミ
ン系吸収剤や炭酸カリウム(K2CO3)等の吸収
剤により吸収除去できる。更に後続工程として、
水蒸気改質工程が続く場合には、化学吸収により
除去できなかつた未吸収の硫化水素や塩化水素を
酸化亜鉛やシリカ系の吸着剤を組み合わせること
により、水蒸気改質用触媒に許容できるレベル以
下まで吸着除去される。 以上のような各工程を経て、原料ガス中の不純
物が除去される。このように精製された原料ガス
は、製品都市ガスの要求に応じて次のような各工
程が選ばれ、最終製品となる。 (1) 低温水蒸気改質工程によりメタンに富むガス
とし、その後その中に含まれている水蒸気を凝
縮・分離し都市ガスとする。 (2) CO転化工程により、精製ガス中のCO濃度を
低下させ、その後その中に含まれている水蒸気
を凝縮・分解し都市ガスとする。 (3) 高温水蒸気改質工程により水素に富むガスと
し、その後、その中に含まれている水蒸気を凝
縮・分離し都市ガスとする。 (4) 上記(1)〜(2)の工程において水蒸気分離前にメ
タン化しその後水蒸気分離して都市ガスとす
る。 (5) 上記(1)〜(3)の工程を経た後、脱炭酸して都市
ガスとする。 (6) 上記(1)〜4の工程を経た後、脱炭酸して都市
ガスとする。 (7) 上記(3)の工程において水蒸気分離前にCO転
化して、その後水蒸気分離して都市ガスとす
る。 (8) 上記(1)〜(7)の各工程により得られるガスに対
し、精製された原料ガスの一部をバイパスさせ
て混合し、都市ガスとする。 以下、実施例により本発明を更に具体的に説明
する。なお、本実施例に用いている装置等の番号
は実施例4の後に列記する。また、実施例1は第
2図、実施例2は第3図および実施例4は第4図
にそれぞれ対応するものである。 実施例 1 本実施例を第2図を用いて工程順に説明する。 第1表に示す組成の都市ごみを間接加熱方式で
ある2塔式流動層式の熱分解炉1で熱分解した。
この熱分解炉1は分解炉2と燃焼炉3の2つの深
層流動層炉より構成されており、お互に循環パイ
プ4,5で結合されている。流動媒体としてけい
砂を用い、それぞれの炉下部6,7から吹き込ま
れる流動ガスにより循環パイプ4,5を通り燃焼
炉3から分解炉2へ、分解炉2から燃焼炉3へと
けい砂が循環する。分解炉2に廃棄物供給ライン
8から供給された都市ごみは熱分解され、生成ガ
スは炉頂から分解生成ガスライン9を通つて次の
工程に導かれる。一方けい砂と析出した炭素は燃
焼炉3に導かれて、炭素は燃焼空気供給ライン1
0,11より供給される燃焼空気、必要あれば補
助燃料供給ライン12より供給される補助燃料に
より燃焼して除去される。この燃焼熱で加熱され
たけい砂は再び分解炉2に循環パイプ5を通つて
供給される。なおこのような熱分解炉については
既に公知である(特許第871982号)。 本実施例で用いた分解炉2は最大内径2m、高
さ13.7mであつた。第1表に示す組成の都市ごみ
を981Kg/時の供給速度で分解炉2に送り、700℃
で熱分解した。発生したガスは分解生成ガスライ
ン9に導いて洗浄工程へ供給した。
【表】
【表】
洗浄工程では、分解生成ガスライン9からのガ
スは第1段スクラバ13に入り、ここでタンク1
4からクーラー15を経て凝縮液循環ライン17
より供給される凝縮液と接触し、洗浄並びに冷却
が行われる。この場合アルカリの添加なしに液の
PHは8〜9という適切な範囲に保たれた。このガ
スは更に第1段スクラバ出口ガスライン21を経
て第2段スクラバ18に入り、洗浄、冷却され
る。この場合、タンク19の凝縮液に5%のか性
ソーダ溶液をか性ソーダ溶液供給ライン20より
添加してPHを10〜11に調節した。冷却で生成した
過剰の凝縮液は凝縮液排出ライン22から排出さ
れた。洗浄されたガスは洗浄ガスライン23を経
て次の工程に送られた。この熱分解され、洗浄さ
れたガスの組成を第2表に示す。なお、このガス
は240Nm3/HRの流量で得た。
スは第1段スクラバ13に入り、ここでタンク1
4からクーラー15を経て凝縮液循環ライン17
より供給される凝縮液と接触し、洗浄並びに冷却
が行われる。この場合アルカリの添加なしに液の
PHは8〜9という適切な範囲に保たれた。このガ
スは更に第1段スクラバ出口ガスライン21を経
て第2段スクラバ18に入り、洗浄、冷却され
る。この場合、タンク19の凝縮液に5%のか性
ソーダ溶液をか性ソーダ溶液供給ライン20より
添加してPHを10〜11に調節した。冷却で生成した
過剰の凝縮液は凝縮液排出ライン22から排出さ
れた。洗浄されたガスは洗浄ガスライン23を経
て次の工程に送られた。この熱分解され、洗浄さ
れたガスの組成を第2表に示す。なお、このガス
は240Nm3/HRの流量で得た。
【表】
この洗浄されたガスはガスホルダー24に貯留
され、コンプレツサー25で昇圧し、バツフアド
ラム26を経て、油洗浄塔27にてケロシン29
で洗つた後、ヒーター31で予熱され水添精製触
媒(コバルト−モリブデン系)を充填した水添反
応器32にSV=2000 1/HR(標準状態におけ
るSV値、以下同様)で送入した。反応温度は300
℃、圧力16Kg/cm2Gに保ち第3表の組成の水添ガ
ス34を得た。ただし、この反応はかなりの発熱
を伴うため冷却剤33により熱除去を行つた。
され、コンプレツサー25で昇圧し、バツフアド
ラム26を経て、油洗浄塔27にてケロシン29
で洗つた後、ヒーター31で予熱され水添精製触
媒(コバルト−モリブデン系)を充填した水添反
応器32にSV=2000 1/HR(標準状態におけ
るSV値、以下同様)で送入した。反応温度は300
℃、圧力16Kg/cm2Gに保ち第3表の組成の水添ガ
ス34を得た。ただし、この反応はかなりの発熱
を伴うため冷却剤33により熱除去を行つた。
【表】
この水添ガス34よりHCl及びH2Sを除去する
ため、まず塩素除去塔35にてCaCO3スラリー
38を接触させて、HClを吸収除去し、さらにこ
の脱HClガス40をH2S吸収塔41にてMEA(モ
ノエタノールアミン)溶液58と接触させH2Sを
除去した。このHClおよびH2Sを除去した粗精製
ガス42の組成を第4表に示す。 この粗精製ガス42はヒーター43で300℃に
予熱して、吸着精製触媒充填層(アルミナおよび
酸化亜鉛)を充填した吸着塔44で精製され、次
いでこの精製ガス45に該精製ガス45対スチー
ム46が1:1(容量基準)になるようにスチー
ム46を加え、低温水蒸気改質触媒を充填した低
温水蒸気改質反応器47にSV=4000 1/HRで
供給した。該反応器47における反応は反応温度
は400℃、圧力15Kg/cm2Gに保つて行なわれ第4
表に示す改質ガスを得た。
ため、まず塩素除去塔35にてCaCO3スラリー
38を接触させて、HClを吸収除去し、さらにこ
の脱HClガス40をH2S吸収塔41にてMEA(モ
ノエタノールアミン)溶液58と接触させH2Sを
除去した。このHClおよびH2Sを除去した粗精製
ガス42の組成を第4表に示す。 この粗精製ガス42はヒーター43で300℃に
予熱して、吸着精製触媒充填層(アルミナおよび
酸化亜鉛)を充填した吸着塔44で精製され、次
いでこの精製ガス45に該精製ガス45対スチー
ム46が1:1(容量基準)になるようにスチー
ム46を加え、低温水蒸気改質触媒を充填した低
温水蒸気改質反応器47にSV=4000 1/HRで
供給した。該反応器47における反応は反応温度
は400℃、圧力15Kg/cm2Gに保つて行なわれ第4
表に示す改質ガスを得た。
【表】
* 吸着精製触媒層出口でこれらの不純物は
検出できなかつた。
この改質ガス49を吸収塔62にてCO2を除去
するとCH4=83.6%、H2=10.8%、CO=0.7%、
N2=4.9%発熱量8310kcal/Ncm3の最終ガスが得
られた。 実施例 2 実施例1で得られた粗精製ガス42に該粗精製
ガス42対スチーム46の比が1:1(容量基準)
になる様にスチームを加え、鉄系高温CO変成触
媒を充填したCO転化反応器65に送入した。該
反応器における反応は反応温400℃、圧力を15
Kg/cm2Gにて保ち第5表に示す最終ガス66を得
た。
検出できなかつた。
この改質ガス49を吸収塔62にてCO2を除去
するとCH4=83.6%、H2=10.8%、CO=0.7%、
N2=4.9%発熱量8310kcal/Ncm3の最終ガスが得
られた。 実施例 2 実施例1で得られた粗精製ガス42に該粗精製
ガス42対スチーム46の比が1:1(容量基準)
になる様にスチームを加え、鉄系高温CO変成触
媒を充填したCO転化反応器65に送入した。該
反応器における反応は反応温400℃、圧力を15
Kg/cm2Gにて保ち第5表に示す最終ガス66を得
た。
【表】
【表】
実施例 3
実施例1と第2表に示した組成の分解ガスを実
施例1と同様にガスホルダー24に貯留し、コン
プレツサー25で昇圧し、バツフアドラム26を
経て、油洗浄塔27にてケロシン29で洗つた
後、ヒータ31で予熱し、その後該分解ガス対ス
チームの比が1:1.5の割合になる様にスチーム
を加え、耐イオウ性のCO転化触媒(コバルト・
モリブデン系)を充填した水添反応器32にSV
=2000 1/HRで供給した。該反応器32にお
いて反応温度は420℃、圧力15Kg/cm2Gに保ち第
6表に示す最終ガスを得た。第6表から該反応器
32においてCO転化触媒(コバルト・モリブデ
ン系)でCO転化と水添が同時に起きていること
がわかる。
施例1と同様にガスホルダー24に貯留し、コン
プレツサー25で昇圧し、バツフアドラム26を
経て、油洗浄塔27にてケロシン29で洗つた
後、ヒータ31で予熱し、その後該分解ガス対ス
チームの比が1:1.5の割合になる様にスチーム
を加え、耐イオウ性のCO転化触媒(コバルト・
モリブデン系)を充填した水添反応器32にSV
=2000 1/HRで供給した。該反応器32にお
いて反応温度は420℃、圧力15Kg/cm2Gに保ち第
6表に示す最終ガスを得た。第6表から該反応器
32においてCO転化触媒(コバルト・モリブデ
ン系)でCO転化と水添が同時に起きていること
がわかる。
【表】
【表】
* 余剰スチームのコンテンセ
ート中にとけるのでアルカリ
中和して除去した。
実施例 4 第7表に示したような高発熱量のごみを熱分解
した場合油洗浄塔出口では、第8表のような組成
の分解ガスが得られる。この分解ガスの場合オレ
フインの含量が非常に多く、このままでは水添に
必要な水素の含量が不足しているため、後述する
最終ガス73の一部を水添用のリサイクルガス6
7として分解ガスに対して10%の相当量(容量基
準)を分解ガスに混合させた上で、水添反応器3
2に供給した。この混合ガスを水添反応器32に
て水添した後、この水添ガス34を塩素除去塔3
5にてCaCO3スラリー38と接触させて、HClを
吸収除去し、さらにレドツクス触媒として1−4
ナフトキノン−2−スルフオン酸ソーダを用いた
湿式脱硫塔68にてH2Sを吸収除去し、粗精製ガ
ス42を得た。この粗精製ガス42を吸着塔44
にて残留するHCl、H2Sを吸着除去した。このよ
うにして得られた精製ガス42に対してスチーム
46を1:4(容量基準)となるように混合した
後、高温水蒸気改質炉69にて8Kg/cm2G、750
℃で反応を行なわせ、その後この改質ガス70を
350℃まで冷却した後、CO転化反応器72に供給
した。CO転化がなされ得られた最終ガス73の
組成は第9表に示すとおりである。
ート中にとけるのでアルカリ
中和して除去した。
実施例 4 第7表に示したような高発熱量のごみを熱分解
した場合油洗浄塔出口では、第8表のような組成
の分解ガスが得られる。この分解ガスの場合オレ
フインの含量が非常に多く、このままでは水添に
必要な水素の含量が不足しているため、後述する
最終ガス73の一部を水添用のリサイクルガス6
7として分解ガスに対して10%の相当量(容量基
準)を分解ガスに混合させた上で、水添反応器3
2に供給した。この混合ガスを水添反応器32に
て水添した後、この水添ガス34を塩素除去塔3
5にてCaCO3スラリー38と接触させて、HClを
吸収除去し、さらにレドツクス触媒として1−4
ナフトキノン−2−スルフオン酸ソーダを用いた
湿式脱硫塔68にてH2Sを吸収除去し、粗精製ガ
ス42を得た。この粗精製ガス42を吸着塔44
にて残留するHCl、H2Sを吸着除去した。このよ
うにして得られた精製ガス42に対してスチーム
46を1:4(容量基準)となるように混合した
後、高温水蒸気改質炉69にて8Kg/cm2G、750
℃で反応を行なわせ、その後この改質ガス70を
350℃まで冷却した後、CO転化反応器72に供給
した。CO転化がなされ得られた最終ガス73の
組成は第9表に示すとおりである。
【表】
【表】
【表】
第2〜4図における装置等の番号
1:熱分解炉、2:分解炉、3:燃焼炉、4,
5:循環パイプ、6,7:流動ガス、8:廃棄物
供給ライン、9:分解生成ガスライン、10,1
1:燃焼空気供給ライン、12:補助燃料供給ラ
イン、13:第1段スクラバー、14:タンク、
15,16:クーラー、17:凝縮液循環ライ
ン、18:第2段スクラバ、19:タンク、2
0:か性ソーダ供給ライン、21:第1段スクラ
バー出口ガスライン、22:凝縮液排出ライン、
23:洗浄ガスライン、24:ガスホールダー、
25:コンプレツサー、26:バツフアードラ
ム、27:油洗浄塔、28:油循環ポンプ、2
9:ケロシン、30:廃液、31:ローター、3
2:水添反応器、33:冷却剤、34:水添ガ
ス、35:塩素除去塔、36:溶液循環ポンプ、
37:クーラー、38:CaCO3スラリー、3
9:廃水、40:脱HClガス、41:H2S吸収
塔、42:粗精製ガス、43:ヒーター、44:
吸着塔、45:精製ガス、46:スチーム、4
7:低温水蒸気改質反応器、48:冷却剤、4
9:改質ガス、50:クーラー、51:No.1リボ
イラー、52:No.2リボイラ、53:再生塔、5
4:クーラー、55:吸収液循環ポンプ、56:
熱交換器、57:クーラー、58,59,60:
MEA溶液、61:気液分離器、62:再生塔、
63:最終ガス、64:MEA溶液、65:CO転
化反応器、66:最終ガス、67:リサイクルガ
ス、68:湿式脱硫塔、69:高温水蒸気改質
炉、70:改質ガス、71:クーラー、72:
CO転化反応器、73:最終ガス、74:クーラ
ー、75:リサイクルガスコンプレツサー
5:循環パイプ、6,7:流動ガス、8:廃棄物
供給ライン、9:分解生成ガスライン、10,1
1:燃焼空気供給ライン、12:補助燃料供給ラ
イン、13:第1段スクラバー、14:タンク、
15,16:クーラー、17:凝縮液循環ライ
ン、18:第2段スクラバ、19:タンク、2
0:か性ソーダ供給ライン、21:第1段スクラ
バー出口ガスライン、22:凝縮液排出ライン、
23:洗浄ガスライン、24:ガスホールダー、
25:コンプレツサー、26:バツフアードラ
ム、27:油洗浄塔、28:油循環ポンプ、2
9:ケロシン、30:廃液、31:ローター、3
2:水添反応器、33:冷却剤、34:水添ガ
ス、35:塩素除去塔、36:溶液循環ポンプ、
37:クーラー、38:CaCO3スラリー、3
9:廃水、40:脱HClガス、41:H2S吸収
塔、42:粗精製ガス、43:ヒーター、44:
吸着塔、45:精製ガス、46:スチーム、4
7:低温水蒸気改質反応器、48:冷却剤、4
9:改質ガス、50:クーラー、51:No.1リボ
イラー、52:No.2リボイラ、53:再生塔、5
4:クーラー、55:吸収液循環ポンプ、56:
熱交換器、57:クーラー、58,59,60:
MEA溶液、61:気液分離器、62:再生塔、
63:最終ガス、64:MEA溶液、65:CO転
化反応器、66:最終ガス、67:リサイクルガ
ス、68:湿式脱硫塔、69:高温水蒸気改質
炉、70:改質ガス、71:クーラー、72:
CO転化反応器、73:最終ガス、74:クーラ
ー、75:リサイクルガスコンプレツサー
第1図は本発明の方法の一例を示すブロツクフ
ローダイヤグラム、第2〜4図はそれぞれ本発明
の一実施例を示す図であり、第2図は実施例1、
第3図は実施例2および第4図は実施例4に対応
する。
ローダイヤグラム、第2〜4図はそれぞれ本発明
の一実施例を示す図であり、第2図は実施例1、
第3図は実施例2および第4図は実施例4に対応
する。
Claims (1)
- 1 固形廃棄物を熱分解して得られるガスを都市
ガス化するにあたり、固形廃棄物を熱分解して水
素、一酸化炭素、炭酸ガス、メタン等の炭化水
素、不活性ガスならびに塩素化合物、イオウ化合
物等の不純物等を含有するガスを得、得られたガ
スを洗浄し、ついで該ガス中の水素により、ニツ
ケル、ニツケル・モリブデン系、コバルト・モリ
ブデン系触媒の存在下で水素化精製し、さらに脱
塩酸、脱硫することを特徴とする固形廃棄物の都
市ガス化方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10509380A JPS5730794A (en) | 1980-08-01 | 1980-08-01 | Conversion of solid waste to town gas |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10509380A JPS5730794A (en) | 1980-08-01 | 1980-08-01 | Conversion of solid waste to town gas |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5730794A JPS5730794A (en) | 1982-02-19 |
| JPH0240718B2 true JPH0240718B2 (ja) | 1990-09-12 |
Family
ID=14398291
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10509380A Granted JPS5730794A (en) | 1980-08-01 | 1980-08-01 | Conversion of solid waste to town gas |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5730794A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7955403B2 (en) * | 2008-07-16 | 2011-06-07 | Kellogg Brown & Root Llc | Systems and methods for producing substitute natural gas |
| JP2023176184A (ja) * | 2022-05-31 | 2023-12-13 | 三菱化工機株式会社 | ガス化ガスのガス前処理設備、及びガス前処理方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS50110996A (ja) * | 1973-04-27 | 1975-09-01 |
-
1980
- 1980-08-01 JP JP10509380A patent/JPS5730794A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5730794A (en) | 1982-02-19 |
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