JPH0240667Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 考案の目的 産業上の利用分野 本考案は、複数枚のタイルを一群ずつ床面や壁
面に接着施工するためにタイルをその裏面におい
て互いに連結するタイル連結片に関する。

従来の技術及び考案が解決しようとする問題点 タイルを建物の床面や壁面に接着施工する場合
に、一枚ずつ接着すると、施工能率が低く、か
つ、正しく整列させることが困難であるため、数
枚乃至十数枚のタイルを整列枠を用いて施工状態
と同一に配列し、その裏面または表面にシート状
または網状の連結片を接着剤により貼着すること
により一群のタイルを一体的に連結しておき、施
工現場では、その一群ずつのタイルを順次に接着
する工法が一般に採用されており、タイルの裏面
に連結片を貼着して連結する場合には、実公昭55
−25064号公報に記載されているように、中心に
透孔を形成した小面積の多数の連結片を隣接する
２枚以上のタイルに跨がつて貼着する方法が、床
面や壁面等の施工面とタイルの裏面との直接接着
面積を十分に広く取ることができて接着強度が高
く、かつ、連結片が小さく安価に製造することが
できることから、広く使用される傾向にあるが、
このように、小さな連結片を一群のタイルに多数
枚貼着するには長時間を要し、貼着作業を自動化
するには、多数枚の連結片をその収容ケースから
貼着位置へ同時に移送するために、連結片と同数
の多数の吸着ヘツドを設ける必要があつて、構造
が著しく複雑になる欠点があつた。

本考案は、このような欠点を除去し、タイル群
への貼着作業が容易であつて、比較的簡単な設備
で自動化することが可能なタイル連結片を提供す
ることを目的とするものである。

以下、本考案の一実施例を添付図面に基づいて
説明する。

実施例 正方形の９枚のタイルａが裏面を上向きにして
図示しない整列枠に納めることにより一定幅の目
地間隔ｂを空けて縦横３列ずつ正方形に配列され
ており、この一群のタイルａが本考案にかかる４
枚の連結片Ａによつて一体に連結されている。

各連結片Ａは、強靭な紙、布、または樹脂フイ
ルム等のシート材を打き抜き成形したものであつ
て、中心に正方形の窓孔２を透設した六角形の主
連結部１と該主連結部１に対して互いに直角をな
す方向へ等間隔を空けて離間した２つの長方形の
副連結部３，３とを互いに平行な２本の幅の狭い
接続部４，４で一体に結合した形状をなし、一群
のタイルａの中央のタイルａの４つの角におい
て、互いに隣接する他の３枚のタイルａの角部と
の集合中心に主連結部１を整合し、２つの副連結
部３，３を、夫々、一群のタイルａの辺縁近くで
目地間隔部ｂを横切つて２枚のタイルａに跨がる
ように配置して、裏面に予め塗布しておいた接着
剤で各タイルａの裏面に貼着して一群のタイルａ
を一体的に連結するようになつている。

このようにして一体的に連結された一群のタイ
ルａは整列枠から外して施工現場へ運ばれ、セメ
ントモルタル等の接着剤により床面や壁面等の施
工面に接着されるのであつて、タイルａの裏面に
貼着された連結片Ａは、タイルａと施工面の間に
埋め込まれる。

なお、各タイルａの裏面には、床面や壁面等の
施工面との接着強度を高めるために、接着剤溜ま
りとなる凹凸を形成する場合が多いが、このよう
な場合には、連結片Ａを貼着する部分を凸面にし
ておくと、連結片Ａの貼着が容易になる利点があ
る。また、各連結片Ａの２つの接続部４，４の一
方を除去してもよく、このようにすると、シート
材から打ち抜く際に、一つの連結片Ａの主連結部
１と副連結部３の間に他の連結片Ａの副連結部３
を入れることにより、材料の歩溜まりを向上し得
る利点がある。

考案の構成及び作用効果 上記実施例によつて具体的に説明したように、
本考案のタイル連結片は、複数枚のタイルを施工
状態と同一に配列した一群のタイルの裏面におい
て、互いに隣接する２枚以上のタイルに跨がつて
貼着して該２枚以上のタイルを連結することによ
り前記一群のタイルを一体的に連結するようにし
た紙、布または樹脂フイルム等のシート材からな
る連結片において、前記タイル群の互いに離間し
た位置に貼着される２枚以上の連結部を幅の狭い
接続部で一体に結合したことを要旨とし、２以上
の連結部を幅の狭い接続部で一体に結合したか
ら、一群のタイルに貼着する枚数が半分以下とな
つて貼着作業が容易となるとともに、貼着作業を
自動化する際に、機械設備の構造を簡易化し得る
効果があり、また、タイルと施工面の直接接触面
積の減少が極く僅かで十分な接着強度を確保し得
る効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の使用状態の斜視
図、第２図は拡大平面図である。 ａ：タイル、ｂ：目地間隔、Ａ：連結片、１：
主連結部、３：副連結部、４：接続部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数枚のタイルを施工状態と同一に配列した一
   群のタイルの裏面において、互いに隣接する２枚
   以上のタイルに跨がつて貼着して該２枚以上のタ
   イルを連結することにより前記一群のタイルを一
   体的に連結するようにした紙、布または樹脂フイ
   ルム等のシート材からなる連結片において、前記
   タイル群の互いに離間した位置に貼着される２枚
   以上の連結部を幅の狭い接続部で一体に結合した
   ことを特徴とするタイル連結片。