JPH02405Y2 - - Google Patents

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JPH02405Y2
JPH02405Y2 JP1984138720U JP13872084U JPH02405Y2 JP H02405 Y2 JPH02405 Y2 JP H02405Y2 JP 1984138720 U JP1984138720 U JP 1984138720U JP 13872084 U JP13872084 U JP 13872084U JP H02405 Y2 JPH02405 Y2 JP H02405Y2
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protector
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は作業用ヘルメツトに関する。
(従来技術とその問題点) 作業用ないし工事用のヘルメツトとして種々の
ものが提案されているが、従来のこの種ヘルメツ
トは、単にFRPなどの強化プラスチツクで成形
しただけであつたので、頭部の保護についてはそ
れなりの効果があるものの、顔面に対する保護が
不充分で、たとえばトンネルや法面等に対するコ
ンクリート吹付け作業などにおいて生ずる高スピ
ードの骨材やダストの飛散から顔面や服を確実に
保護することができないという問題があつた。
また、トンネル工事類においては、掘削機械運
転や爆薬による発破等により激しい騒音が生ずる
が、従来のヘルメツトではこの騒音からの聴覚の
保護についても効果がなく、いちいち耳栓などの
煩わしい手段を用いなければならないという問題
があつた。
(問題点を解決するための手段) 本考案は前記のような問題点を解消するために
考案されたもので、その目的とするところは、頭
部だけでなく顔面や眼部さらに聴覚もを確実に保
護することができ、しかも、その聴覚保護手段が
単にヘルメツト本体に対し前後に揺動できるだけ
でなく、ヘルメツト本体1に対し外転と内転(ヘ
ルメツト本体に対し離間、接近)が自在で、使い
勝手の良好な作業用ヘルメツトを提供することに
ある。
上記目的を達成するため本考案は、ヘルメツト
本体の前部にプロテクターを設け、両側対称位置
に一対の聴覚保護器を設けたものであつて、前記
聴覚保護器が、それぞれヘルメツト本体1側の基
部体と、該基部体に可動的に連結されたアーム本
体および該アーム本体の先端に沿つて移動自在に
取付けられた遮音パツドとを備え、前記基部体
は、ヘルメツト本体を貫いて枢着された軸部を介
して回転可能な回転座と、該回転座から外方に一
対形成され内側に軸受凹部を横向きに対設した2
又状受座を有し、アーム本体は内向きわん曲状を
なし、後端部の両側に枢軸が設けられており、前
記アーム本体は、後端部をもつて2又状受座に挿
入されると共に、枢軸が前記軸受凹部に嵌められ
ることで外転可能に枢着され、かつ、一端を2又
状受座で支えられたコイルバネの他端が前記の枢
着位置より下側の後端部に係止されることでアー
ム本体がヘルメツト本体に接近する方向に付勢さ
れている構成としたものである。
〔作用〕
ヘルメツト本体1はプロテクターを備えている
ため、顔面や眼部を保護することができる。
また、聴覚保護を要しないときには、アーム本
体のわん曲形状と、コイルバネの引張り力と、遮
音パツドの適宜移動によるばね力の調整作用によ
り、聴覚保護器をヘルメツト本体1としつかり一
体化でき、ヘルメツト装着者が激しい動きをして
も聴覚保護器がガタツクことがない。
そして、発破などに際し聴覚を保護する必要が
ある場合、アーム本体をヘルメツト本体から離間
する方向に加力すれば、アーム本体はコイルバネ
のばね力に抗し、枢軸を支点として外方にはね上
げられる。次にアーム本体を下向きに操作すれ
ば、回転座と2又状受座がヘルメツト本体に対し
回転されるため、アーム本体および遮音パツドは
外開き状のまま回転する。このため、大きな遮音
パツドが先端に付いていても遮音パツドやアーム
本体がヘルメツト本体の前鍔や側鍔に衝突した
り、耳を擦つたりすることがない。
そして、この状態でアーム本体を内方に加力す
れば、コイルバネによるヘルメツト内方への引張
り力により、枢軸を中心としてアーム本体はヘル
メツト本体の軸方向内側に大きく内傾する。した
がつて、耳部に遮音パツドをほぼ正対する関係か
ら装着させることができ、しかも、アーム本体に
コイルバネの弾性が働くため、遮音パツドを耳部
に確実に密着させることができる。
そして、この状態で、聴取が必要なときには、
そのままアーム本体を外方に引つ張ればよく、こ
れによりアーム本体はコイルバネの弾性に抗して
枢軸と軸受凹部を支点として外転し、遮音パツド
がそのままの位置で外方に開くため、ワンタツチ
操作で聴覚を働かすことができ、アーム本体を倒
せば再び聴覚保護状態となる。
(実施例) 以下本考案の実施例を添付図面に基づいて説明
する。
第1図ないし第7図は本考案に係る作業用ヘル
メツトの一実施例を示すもので、1はFRPなど
の強化プラスチツクで成形されたヘルメツト本体
で、前側には適度の長さのつば部11が一対形成
され、内側部には支片12を介して冠装用帯状体
13が張設されている。
2,2はヘルメツト本体のつば部11に近い両
側部に固定されたフエースプロテクター用の保持
具である。
第7図と第8図は保持具2,2の詳細を示すも
ので、ヘルメツト本体1に対しねじ22により蓋
体21と連結固定されるケーシング20と、該ケ
ーシング20に内装され、背部をバネ部材24に
より付勢された挾圧片23とプロテクター3の端
部31を挾圧片23と蓋体21間に挿脱させるた
めのスリツト状開口25とを備えている。
前記挾持片23には、プロテクター3の端部3
1に形成した通孔32に嵌入する突起26とこれ
のまわりにおいてプロテクター端部背面の凹部3
3に係合する凸台部27を有し、さらに、突起2
6と偏倚した位置には挾圧片23をバネ部材24
の押圧力に抗して後退させるための操作用ボタン
28が設けられ、該操作用ボタン28は蓋体21
に設けた開口29を通して外方に突出している。
4,4は前記保持具2,2よりも後方のヘルメ
ツト本体1両側に設けられた一対の聴覚保護器で
あり、一対のわん曲したアーム5,5と、それら
アーム5,5の先端部に移動可能かつ着脱可能に
取付けられた遮音パツド6,6からなつている。
第4図ないし第6図は聴覚保護器4,4の詳細
を示すもので、アーム5は基部体5aとアーム本
体5bとからなつている。基部体5aは回転座5
0と軸部51を有し、軸部51はヘルメツト本体
1を貫き止片7を介して枢着され、軸部51に連
設した回転座50によりヘルメツト本体1に対し
摺動回転可能となつている。回転座50には内部
が空部となつた2又状受座52が突設されてい
る。
アーム本体5bは所要角度をもつてわん曲状に
構成され、肥大した後端部53をもつて2又状受
座52に挿入されると共に2又状受座52に内装
したコイルバネ8の一端が連結されており、これ
により常態において、アーム本体5bの先端側を
ヘルメツト本体方向に所要強さで内傾させるよう
になつている。
また、前記後端部53の両側には第5図のごと
く枢軸54が形成され、これに対応する2又状受
座52の内側には軸受凹部55が設けられ、これ
らにより要時にアーム本体5bを外方に傾転し得
るようになつている。
アーム本体5bは先端に向うほど細く構成さ
れ、先端部にはストツパ用突部56が形成される
と共に、これより後方に向けては波状の係止用凹
凸部57が形成されている。
一方、遮音パツド6,6は硬質のカバー61
と、このカバー61の内側に設けられた発泡樹脂
などからなる遮音材62と、遮音材62を表面に
覆うように張られたリング状の当て片63とを備
えている。
カバー61には、上半部に窓孔90を有する突
軸9が下半部をもつて出没可能に取付けられ、前
記窓孔90によりアーム本体5bの先端部に挿合
されるようになつている。
さらに突軸9には中央から両側に向かつて下方
に傾斜した浮動駒91が可転的に取付けられ、常
態において、突軸9のまわりの斜状面64に没入
されるようになつている。
プロテクター3は、上縁部に前記つば部11と
接する突片34が設けられており、上縁部より下
には透明プラスチツクや網などが張設されてい
る。
本考案は上記のような構成からなるので、吹付
け作業時など異物が飛散する環境で使用する場合
にはプロテクター3を用い、これをヘルメツト本
体1に装着する。この装着はプロテクター3の端
部31を保持具2のスリツト状開口25に挿入し
つつ操作用ボタン28と押圧するワンタツチ動作
で行える。
すなわち、操作用ボタン28を押圧すれば挾圧
片23がバネ部材24の弾性に抗してケーシング
内を下降する。これにより挿入スペースが形成さ
れるためプロテクター端部31はケーシング内に
入り、それと同時に浮上した挾圧片23の突起2
6がプロテクター端部31の通孔32に嵌入し、
それと共に凸台部27,27がプロテクター端部
背面の凹部33,33に係合し、これによりプロ
テクター3がヘルメツト本体1にしつかりと連結
される。
そこで作業にあたつては、プロテクター3を第
1図の状態から第2図のように引下げればよく、
プロテクター3は上縁に設けられている突片34
のヘルメツト本体つば部11への当接と挾圧片2
3による押圧力で揺動することなくしつかりと保
持される。
一方、ヘルメツト本体1には聴覚保護器4,4
が取付けられているが、この聴覚保護器4,4は
本考案の場合、単に吊りアームの如きによりヘル
メツト側方に保持されるのでなく、アーム本体5
bの肥大後端部53が基部体5aの2又状受座5
2にコイルバネ8により連結され、回転座50と
軸部51によりヘルメツト本体1に対し回転自在
となつている。
そのため、聴覚保護を要しない場合には、第1
図や第3図のように、アーム本体5bがヘルメツ
ト本体1の曲面に沿つて延び、しかも前記コイル
バネ8の引張り力によりアーム本体5bは強制的
に内傾方向に付勢される。そのためアーム本体5
bの遮音パツド6がヘルメツト本体1の表面に十
分に密着する。しかも、アーム本体5bは先端か
ら後端方向へと次第に太く構成され、遮音パツド
6は突軸9の窓孔90を介してアーム本体5bの
長手方向に沿つて移動可能となつている。そのた
め、遮音パツド6を適宜アーム本体5bに沿つて
移動させることによりバネ強さが調整され、これ
により聴覚保護器4がヘルメツト本体1とより強
固に一体化するので、ヘルメツト装着者が激しい
動きを行つてもガタツキなどが全く生じない。
そして、発破時など聴覚保護が必要な場合に
は、まずアーム本体5bを把持してヘルメツト外
方に加力するもので、こうすればアーム本体5b
の肥大した後端部5がコイルバネ8の押圧方向か
ら変位し、両側の枢軸54,54を中心として2
又状受座52内で回転するため、アーム本体5b
は第3図左側のように外方に向けて起立した状態
となる。
そこで次に、アーム本体5bを下方へ操作すれ
ば、肥大後端部53と2又状受座52は回転座5
0によりヘルメツト本体1に対し回転し、第3図
左側下側のようにヘルメツト本体1の下側に位置
される。
次いで、再びアーム本体5bを加力すれば前記
と逆の動作により第3図右側のようにアーム本体
5bが内傾方向に変化し、コイルバネ8の張力に
より所定の内向き方向の弾性が働くため、遮音パ
ツド6は耳部に確実に密着する。
遮音パツド6は浮動駒91と突軸9によりアー
ム本体5bに対し傾転が可能であり、しかもアー
ム本体5bの長手方向に移動し得るため、ヘルメ
ツト装着者の耳部に正確に位置することができ
る。
そして、遮音パツド6は浮動駒91の傾斜とス
トツパー用突部56とによりアーム本体5bに対
し着脱が可能であり、そのため作業目的に応じた
遮音度のパツドと自由に交換することができ、ま
た損傷したり古くなつたパツドを簡単に交換する
ことができ、さらにパツドが不要な場合には取外
しておくこともできる。
本考案ヘルメツトは、トンネル工事などの各種
土木、建設工事をはじめ、プレス工場、製かん工
場など各種工場における作業用ヘルメツトとして
使用される。
〔考案の効果〕
以上説明した本考案によれば、ヘルメツト本体
1の前部にプロテクター3を、両側対称位置に聴
覚保護器4,4を設けたため、頭部だけでなく、
顔面、眼部の保護と騒音に対する聴覚の保護を行
える。
さらに、遮音パツド6がアーム本体5bの先端
で移動自在であり、そのアーム本体5bが内向き
わん曲状をなし、その後端部53が基部体5aの
2又状受座52にはめられるとともに、後端部両
側の枢軸54,54と2又状受座内側の軸受凹部
55,55との枢支構造によりアーム本体5bが
外転可能であり、一端が2又状受座52で支持さ
れたコイルバネ8の引張り力がアーム本体枢支点
よりも下側の後端部53に作用し、アーム本体5
bが常に内傾方向に付勢されており、そして、そ
の2又状受座52が回転座50と一体であり、そ
の回転座50がヘメルメツト本体1を貫いて枢着
された軸部51を有し、遮音パツド6とアーム本
体5bが、軸部を中心としてヘルメツト本体1に
対し回転自在である。そのため、前記基本的効果
に加えて、聴覚保護を必要としないときには聴覚
保護器4,4をヘルメツト本体1にしつかりと安
定的に保持することができ、必要時にはヘルメツ
ト本体1や耳を遮音パツド6やアーム本体5bで
擦ることなくスムーズに動かせ、耳穴を含む耳全
体に確実に遮音パツド6を密着させることがで
き、また、遮音パツド6を装着中に聴覚機能を働
かせる必要のあるときにも、これに瞬時に対処す
ることができるというすぐれた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図と第2図は本考案に係る作業用ヘルメツ
トの一実施例を示す斜視図、第3図は本考案にお
ける聴覚保護器の状態変化を半部ずつ示す断面
図、第4図は聴覚保護器の断面図、第5図は同じ
くその正面図、第6図はアームと遮音パツドの取
合いを示す断面図、第7図は本考案におけるプロ
テクター保持具の一部切欠正面図、第8図は同じ
くその一部切欠側面図である。 1……ヘルメツト本体、2……保持具、3……
プロテクター、4……聴覚保護器、5a……基部
体、5b……アーム本体、6……遮音パツド、8
……コイルバネ、50……回転座、51……軸
部、52……2又状受座、53……後端部、54
……枢軸、55……軸受凹部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ヘルメツト本体1に前部にプロテクター3を設
    け、両側対称位置に一対の聴覚保護器4,4を設
    けたものであつて、前記聴覚保護器4,4が、そ
    れぞれヘルメツト本体1側の基部体5aと、該基
    部体5aに可動的に連結されたアーム本体5bお
    よび該アーム本体の先端に沿つて移動自在に取付
    けられた遮音パツド6とを備え、前記基部体5a
    は、ヘルメツト本体1を貫いて枢着された軸部5
    1を介して回転可能な回転座50と、該回転座5
    0から外方に一対形成され内側に軸受凹部55,
    55を横向きに対設した2又状受座52を有し、
    アーム本体5bは内向きわん曲状をなし、後端部
    53の両側に枢軸54,54が設けられており、
    前記アーム本体5bは、後端部53をもつて2又
    状受座52に挿入されると共に、枢軸54が前記
    軸受凹部55,55嵌められることで外転可能に
    枢着され、かつ、一端を2又状受座52で支えら
    れたコイルバネ8の他端が前記の枢着位置より下
    側の後端部53に係止されることでアーム本体5
    bがヘルメツト本体に接近する方向に付勢されて
    いることを特徴とする作業用ヘルメツト。
JP1984138720U 1984-09-14 1984-09-14 Expired JPH02405Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1984138720U JPH02405Y2 (ja) 1984-09-14 1984-09-14

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JP1984138720U JPH02405Y2 (ja) 1984-09-14 1984-09-14

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6155030U JPS6155030U (ja) 1986-04-14
JPH02405Y2 true JPH02405Y2 (ja) 1990-01-08

Family

ID=30697116

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JP1984138720U Expired JPH02405Y2 (ja) 1984-09-14 1984-09-14

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Families Citing this family (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102010026997A1 (de) * 2010-07-13 2012-01-19 Anton Pfanner Gehörschutz zur Befestigung an einem Schutzhelm, insbesondere für Forstarbeiter
WO2015108854A1 (en) * 2014-01-14 2015-07-23 Artisent, Llc Pivot-arm assembly for a helmet mounted headset

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JPS5758171U (ja) * 1980-09-24 1982-04-06

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JPS57150529U (ja) * 1981-03-17 1982-09-21
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Publication number Publication date
JPS6155030U (ja) 1986-04-14

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