JPH0240297B2 - - Google Patents
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- JPH0240297B2 JPH0240297B2 JP56114397A JP11439781A JPH0240297B2 JP H0240297 B2 JPH0240297 B2 JP H0240297B2 JP 56114397 A JP56114397 A JP 56114397A JP 11439781 A JP11439781 A JP 11439781A JP H0240297 B2 JPH0240297 B2 JP H0240297B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fat
- oil
- protein
- emulsion
- food material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
本発明は脂身様食品素材およびその製造方法に
関する。詳しくはたん白質、油脂および水を主成
分としたO/W型エマルジヨンから成り、食品に
加えた場合に該食品のジユーシー感を著しく向上
せしめる効果のある新規な脂身様食品素材とその
製造方法に関するものである。 近年、畜肉たん白質資源の不足や健康栄養食品
に対する期待から、大豆たん白等の植物性たん白
質を原料とする肉様たん白食品の開発が盛んに行
なわれている。しかし、これら肉様たん白食品は
天然のものに比べると食感および風味の点で大き
く見劣りするため、一般の消費者に未だ十分には
受け入れられていないのが現状である。 天然の畜肉製品においては、これらが持つ脂身
の部分が肉様たん白食品にはない食感および風
味、特にジユーシー感を付与する大きな要因にな
つていると考えられる。 したがつて、天然の脂身と同等の素材を開発す
ることは肉様たん白食品の消費拡大に結びつくも
のであり、その意義は大きい。 従来の方法は、脂身代替として固型脂をそのま
ま用いるものであり、製造工程で加熱によつて該
固型脂を一旦融解するため、製品中に脂身として
かたまつて存在せず、組織が崩れて天然肉様の外
観を呈し得ない。そこで、このような欠点を改良
する技術として、固型脂、熱凝固性たん白、冷却
凝固性たん白および水または調味賦香着色液を乳
化剤の存在下にO/W型に乳化せしめ、次いで食
用たん白繊維を加え、これを急速に加熱して凝固
せしめる脂身代替物の製造法(特公昭47−20377
号)、さらに油脂、熱凝固性たん白および水より
なるO/W型第1エマルジヨンと油脂、冷却凝固
性加熱溶解性たん白および水よりなるO/W型第
2エマルジヨンを混合する脂身様物質の製造法
(特公昭54−24458号)が提案されている。これら
の脂身様物質は製品中に脂身として任意に配合す
ることが可能であり、外観的にすぐれているけれ
ども、食感的にはトウフ様で口に入れたとき天然
の脂身のように油を遊離することがなく、そのた
め風味に乏しくジユーシー感に欠けるという欠点
があつた。 本発明の目的は、たん白質、油脂および水を主
成分とするO/W型エマルジヨンから成る食品素
材であつて、該食品素材を加えた食品のジユーシ
ー感を著しく向上せしめる効果のある新規な脂身
様食品素材とその製造法を提供することである。 本発明者らは、かかる目的を達成すべく鋭意研
究を重ねた結果、たん白質、油脂および水を主成
分とするO/W型エマルジヨンの油脂含量を高
め、圧縮離油率を20%以上とした食品素材を用い
れば、該食品素材を加えた食品のジユーシー感が
著しく向上することを見出し、本発明を完成した
のである。ここで圧縮離油率とはO/W型エマル
ジヨンを100℃で30分加熱後、冷却し、37℃で15
Kg/cm2の圧力下1分間圧縮したときに遊離した油
脂の重量の、圧縮前のエマルジヨンの重量に対す
る割合をいい、実際に該食品素材を口に入れそし
やくしたとき口に広がるジユーシー感を表わす尺
度と見倣せるものである。 本発明の第1は、圧縮離油率20%以上を有し、
たん白質、油脂および水を主成分とし、その組成
比が1:10〜30:1〜10であるO/W型エマルジ
ヨンから成る脂身様食品素材である。 また本発明の第2は、たん白質、油脂および水
を含む混合物を500〜10000rpmの回転数で撹拌し
てO/W型エマルジヨンを形成した後、前記回転
数より少なくとも200rpmの回転数差を有し、か
つ1000rpm以下の低速回転で撹拌しながら前段に
おける油脂の量(A)と比較して油脂の量(B)がA:B
=3:1乃至1:10の範囲となる量の油脂および
必要に応じて調味料、フレーバ、たん白質等を加
えることを特徴とする圧縮離油率20%以上を有
し、たん白質、油脂および水を主成分とし、その
組成比が1:10〜30:1〜10であるO/W型エマ
ルジヨンから成る脂身様食品素材の製造方法であ
る。 本発明において用いられるたん白質は、その起
源に制約されることはなく、植物性たん白質、動
物性たん白質等いかなるものでも使用できる。植
物性たん白質としては油糧種子(大豆等)の脱脂
物並びにそれより分離したたん白質、穀物たん白
質(小麦グルテン、コーングルテン、米たん白質
等)などを挙げることができ、動物性たん白質と
しては卵たん白質、乳たん白質、ゼラチン、コラ
ーゲン等を例示することができる。 次に、本発明に用いることができる油脂につい
ても特に制限はなく、植物性油脂、動物性油脂等
のいずれでもよく、例えば大豆、コーン、綿実、
なたね、米、落花生、パーム等の植物性油脂や豚
脂、牛脂、鶏脂等の動物性油脂がある。また、油
脂の形態としては液体脂でも固型脂でも等しく使
用することができる。さらに、必要ならばレシチ
ン、シユガーエステル、ガム等の食用乳化剤、乳
化安定剤、増粘剤等を適宜使用することができ
る。 本発明の脂身様食品素材はO/W型エマルジヨ
ンであり、前記のようにたん白質、油脂および水
を主成分とし、その組成比(重量)はたん白質1
に対し油脂10〜30、水1〜10とすべきである。油
脂が10未満では目的とする好ましい脂身様物質が
得られず、また30を超えるとO/W型エマルジヨ
ンを形成しない。また、水が1未満ではO/W型
エマルジヨンを形成せず、10を超えると油脂含量
が下がり、性状も液体となつて脂身様物質として
は不適当である。 本発明におけるO/W型エマルジヨンの調整
は、一般的には以下の方法により行なう。すなわ
ち、たん白質、油脂、水および必要に応じて加え
る添加剤よりなる混合物をサイレントカツター、
ホモミキサー、ホモジナイザー等の撹拌機器を用
いて500〜10000rpm、通常は1000〜5000rpmの回
転数で所定時間、通常は5〜30分間高速撹拌し、
安定なO/W型エマルジヨンとする。次に、該エ
マルジヨンをホバートミキサー、ケンウツドミキ
サー、ニーダー等の低速回転の撹拌機器を用いて
前記回転数より少なくとも200rpmの回転数差を
有し、かつ1000rpm以下の低速回転で撹拌しなが
ら油脂および必要に応じて調味料、フレーバー、
たん白質等を加える。この低速回転の撹拌は通常
50〜1000rpm、好ましくは100〜500rpmの回転数
で行なわれる。また、油脂等の添加はゆつくり加
えながら混合することが必要であり、これにより
高油脂含量のエマルジヨンが得られる。 後段の低速回転の撹拌を行ないながら加える油
脂の量は前の段階で加える油脂の量に対してO/
W型エマルジヨンを形成する範囲内で出来る限り
多い方が好ましい脂身様物質が得られる。この後
段の油脂量(B)と前段の油脂量(A)との比は、油脂の
種類、総量などによつて異なるがA:B=3:1
乃至1:10の範囲で変えることができ、通常は
2:1乃至1:5とすることが適当である。 このようにして得られた高油脂含量エマルジヨ
ンは原料のたん白質や油脂の種類によつて異なる
けれども、性状は柔らかいペーストから固型まで
の広範囲の物性を示す。一般的には油脂含量が低
く水分含量が多い場合には柔らかいペーストにな
り、油脂含量が高く水分含量が低い場合には固型
となり、いずれにしても天然の脂身と非常に類似
した外観を呈している。 本発明のO/W型エマルジヨンから成る脂身様
食品素材とその製造法は多くの特色を有してお
り、その中の主要なものについて要約すれば以下
のとおりである。第1に該食品素材の製造過程に
おいて低速回転の撹拌機器を用いた乳化工程を含
むことである。この乳化工程において撹拌機器の
周速は僅か3m/sec以下であり、エマルジヨン
中の油粒子の分散状態をコントロールして所望の
O/W型エマルジヨンが得られるのである。第2
の特徴は、エマルジヨン中の油脂含量が極めて高
いことである。従来の脂身様食品素材はたん白質
1に対して油脂1〜3、あるいは多くても5まで
であり、油脂含量が低いために口に入れて噛んだ
とき油が口中に広がらず、いわゆるジユーシー感
が不足していた。ところが、本発明の食品素材の
組成は、たん白質や油脂の種類あるいは乳化剤等
の使用の有無などによつても異なるが、前記した
如くたん白質:油脂:水は重量比で1:10〜30:
1〜10であり、油脂含量が高く、天然の脂身によ
り近づいた組成である。 第3の特徴は、食品素材が圧縮離油率20%以上
を有していることである。食品素材がこのような
性質を有しているため、口に入れて噛んだとき油
が遊離して口中に広がりジユーシー感を与えるの
である。従来の食品素材には冷却凝固性加熱融解
性のたん白質を使用して口に入れたとき体温によ
り溶けジユーシー感を引き出すようにしたものが
あるけれども、満足しうる結果が得られていな
い。 第7の特徴は、本発明の脂身様食品素材を用い
て肉様たん白食品を製造する場合、加熱工程を受
けても固型脂を単独で使用したときのように製品
中に固型脂が一様に分散してしまうことがない。
そのため、製品に天然の脂身と類似した外観を与
えることができる。 以上に指摘したように、本発明の脂身様食品素
材は、外観的に天然の脂身と極めて酷似している
ばかりでなく、口に入れて噛んだとき油を遊離し
てジユーシー感を呈するため、該食品素材を使用
した製品の食感、風味等を著しく向上させる効果
がある。したがつて、ハム、ソーセージ、ベーコ
ン、コーンビーフ等のアナログとしての肉様たん
白食品に使用すれば著しい効果が期待でき、食品
業界に与える影響は極めて大きいものと信ずる。 次に、本発明を実施例により詳しく説明する。 実施例 1 分離大豆たん白(味の素(株)、商品名:「アジプ
ロンS2」、水分含量約5%)26部、豚皮コララー
ゲン(水分含量約85%)120部、水150部およびコ
ーン油460部をフードカツターに入れ、3000rpm
で20分間カツテイングして乳化させO/W型エマ
ルジヨンを作る。得られたエマルジヨンをホバー
トミキサーに入れ、さらにコーン油460部を
270rpmで撹拌下ゆつくりと加えたところ、目的
の脂身様食品素材がペーストとして得られた。 このものをφ30mmのケーシングチユーブに入
れ、100℃で30分間加熱後、水冷した。そして厚
さ5mmに切断し、遊離油分測定機を用いて37℃で
15Kg/cm2の圧力を1分間かけたところ31.0%の油
が遊離した。 実施例 2 卵白粉末(水分含量約7%)40部、豚皮コラー
ゲン(水分含量約85%)70部、グアーガム10部、
水110部および大豆油200部をホモジナイザーに入
れ、5000rpmで10分間乳化させた。得られたO/
W型エマルジヨンを小型のニーダーに入れ
150rpmで撹拌しながら大豆油をさらに550部ゆつ
くり加えたところ、天然の脂身ときわめて類似し
た透明感のある脂身様食品素材が得られた。実施
例1と同様の方法で圧縮離油率を測定したところ
45.2%であつた。 参考例 実施例1および実施例2で得られた脂身様食品
素材を100℃で30分加熱したサンプルAおよびB
を、従来の脂身様食品素材、すなわち特公昭47−
20377号に記載の方法によるサンプルCおよび特
公昭54−24458号に記載の方法によるものを100
℃、30分加熱したサンプルDと比較した結果を下
表に示す。
関する。詳しくはたん白質、油脂および水を主成
分としたO/W型エマルジヨンから成り、食品に
加えた場合に該食品のジユーシー感を著しく向上
せしめる効果のある新規な脂身様食品素材とその
製造方法に関するものである。 近年、畜肉たん白質資源の不足や健康栄養食品
に対する期待から、大豆たん白等の植物性たん白
質を原料とする肉様たん白食品の開発が盛んに行
なわれている。しかし、これら肉様たん白食品は
天然のものに比べると食感および風味の点で大き
く見劣りするため、一般の消費者に未だ十分には
受け入れられていないのが現状である。 天然の畜肉製品においては、これらが持つ脂身
の部分が肉様たん白食品にはない食感および風
味、特にジユーシー感を付与する大きな要因にな
つていると考えられる。 したがつて、天然の脂身と同等の素材を開発す
ることは肉様たん白食品の消費拡大に結びつくも
のであり、その意義は大きい。 従来の方法は、脂身代替として固型脂をそのま
ま用いるものであり、製造工程で加熱によつて該
固型脂を一旦融解するため、製品中に脂身として
かたまつて存在せず、組織が崩れて天然肉様の外
観を呈し得ない。そこで、このような欠点を改良
する技術として、固型脂、熱凝固性たん白、冷却
凝固性たん白および水または調味賦香着色液を乳
化剤の存在下にO/W型に乳化せしめ、次いで食
用たん白繊維を加え、これを急速に加熱して凝固
せしめる脂身代替物の製造法(特公昭47−20377
号)、さらに油脂、熱凝固性たん白および水より
なるO/W型第1エマルジヨンと油脂、冷却凝固
性加熱溶解性たん白および水よりなるO/W型第
2エマルジヨンを混合する脂身様物質の製造法
(特公昭54−24458号)が提案されている。これら
の脂身様物質は製品中に脂身として任意に配合す
ることが可能であり、外観的にすぐれているけれ
ども、食感的にはトウフ様で口に入れたとき天然
の脂身のように油を遊離することがなく、そのた
め風味に乏しくジユーシー感に欠けるという欠点
があつた。 本発明の目的は、たん白質、油脂および水を主
成分とするO/W型エマルジヨンから成る食品素
材であつて、該食品素材を加えた食品のジユーシ
ー感を著しく向上せしめる効果のある新規な脂身
様食品素材とその製造法を提供することである。 本発明者らは、かかる目的を達成すべく鋭意研
究を重ねた結果、たん白質、油脂および水を主成
分とするO/W型エマルジヨンの油脂含量を高
め、圧縮離油率を20%以上とした食品素材を用い
れば、該食品素材を加えた食品のジユーシー感が
著しく向上することを見出し、本発明を完成した
のである。ここで圧縮離油率とはO/W型エマル
ジヨンを100℃で30分加熱後、冷却し、37℃で15
Kg/cm2の圧力下1分間圧縮したときに遊離した油
脂の重量の、圧縮前のエマルジヨンの重量に対す
る割合をいい、実際に該食品素材を口に入れそし
やくしたとき口に広がるジユーシー感を表わす尺
度と見倣せるものである。 本発明の第1は、圧縮離油率20%以上を有し、
たん白質、油脂および水を主成分とし、その組成
比が1:10〜30:1〜10であるO/W型エマルジ
ヨンから成る脂身様食品素材である。 また本発明の第2は、たん白質、油脂および水
を含む混合物を500〜10000rpmの回転数で撹拌し
てO/W型エマルジヨンを形成した後、前記回転
数より少なくとも200rpmの回転数差を有し、か
つ1000rpm以下の低速回転で撹拌しながら前段に
おける油脂の量(A)と比較して油脂の量(B)がA:B
=3:1乃至1:10の範囲となる量の油脂および
必要に応じて調味料、フレーバ、たん白質等を加
えることを特徴とする圧縮離油率20%以上を有
し、たん白質、油脂および水を主成分とし、その
組成比が1:10〜30:1〜10であるO/W型エマ
ルジヨンから成る脂身様食品素材の製造方法であ
る。 本発明において用いられるたん白質は、その起
源に制約されることはなく、植物性たん白質、動
物性たん白質等いかなるものでも使用できる。植
物性たん白質としては油糧種子(大豆等)の脱脂
物並びにそれより分離したたん白質、穀物たん白
質(小麦グルテン、コーングルテン、米たん白質
等)などを挙げることができ、動物性たん白質と
しては卵たん白質、乳たん白質、ゼラチン、コラ
ーゲン等を例示することができる。 次に、本発明に用いることができる油脂につい
ても特に制限はなく、植物性油脂、動物性油脂等
のいずれでもよく、例えば大豆、コーン、綿実、
なたね、米、落花生、パーム等の植物性油脂や豚
脂、牛脂、鶏脂等の動物性油脂がある。また、油
脂の形態としては液体脂でも固型脂でも等しく使
用することができる。さらに、必要ならばレシチ
ン、シユガーエステル、ガム等の食用乳化剤、乳
化安定剤、増粘剤等を適宜使用することができ
る。 本発明の脂身様食品素材はO/W型エマルジヨ
ンであり、前記のようにたん白質、油脂および水
を主成分とし、その組成比(重量)はたん白質1
に対し油脂10〜30、水1〜10とすべきである。油
脂が10未満では目的とする好ましい脂身様物質が
得られず、また30を超えるとO/W型エマルジヨ
ンを形成しない。また、水が1未満ではO/W型
エマルジヨンを形成せず、10を超えると油脂含量
が下がり、性状も液体となつて脂身様物質として
は不適当である。 本発明におけるO/W型エマルジヨンの調整
は、一般的には以下の方法により行なう。すなわ
ち、たん白質、油脂、水および必要に応じて加え
る添加剤よりなる混合物をサイレントカツター、
ホモミキサー、ホモジナイザー等の撹拌機器を用
いて500〜10000rpm、通常は1000〜5000rpmの回
転数で所定時間、通常は5〜30分間高速撹拌し、
安定なO/W型エマルジヨンとする。次に、該エ
マルジヨンをホバートミキサー、ケンウツドミキ
サー、ニーダー等の低速回転の撹拌機器を用いて
前記回転数より少なくとも200rpmの回転数差を
有し、かつ1000rpm以下の低速回転で撹拌しなが
ら油脂および必要に応じて調味料、フレーバー、
たん白質等を加える。この低速回転の撹拌は通常
50〜1000rpm、好ましくは100〜500rpmの回転数
で行なわれる。また、油脂等の添加はゆつくり加
えながら混合することが必要であり、これにより
高油脂含量のエマルジヨンが得られる。 後段の低速回転の撹拌を行ないながら加える油
脂の量は前の段階で加える油脂の量に対してO/
W型エマルジヨンを形成する範囲内で出来る限り
多い方が好ましい脂身様物質が得られる。この後
段の油脂量(B)と前段の油脂量(A)との比は、油脂の
種類、総量などによつて異なるがA:B=3:1
乃至1:10の範囲で変えることができ、通常は
2:1乃至1:5とすることが適当である。 このようにして得られた高油脂含量エマルジヨ
ンは原料のたん白質や油脂の種類によつて異なる
けれども、性状は柔らかいペーストから固型まで
の広範囲の物性を示す。一般的には油脂含量が低
く水分含量が多い場合には柔らかいペーストにな
り、油脂含量が高く水分含量が低い場合には固型
となり、いずれにしても天然の脂身と非常に類似
した外観を呈している。 本発明のO/W型エマルジヨンから成る脂身様
食品素材とその製造法は多くの特色を有してお
り、その中の主要なものについて要約すれば以下
のとおりである。第1に該食品素材の製造過程に
おいて低速回転の撹拌機器を用いた乳化工程を含
むことである。この乳化工程において撹拌機器の
周速は僅か3m/sec以下であり、エマルジヨン
中の油粒子の分散状態をコントロールして所望の
O/W型エマルジヨンが得られるのである。第2
の特徴は、エマルジヨン中の油脂含量が極めて高
いことである。従来の脂身様食品素材はたん白質
1に対して油脂1〜3、あるいは多くても5まで
であり、油脂含量が低いために口に入れて噛んだ
とき油が口中に広がらず、いわゆるジユーシー感
が不足していた。ところが、本発明の食品素材の
組成は、たん白質や油脂の種類あるいは乳化剤等
の使用の有無などによつても異なるが、前記した
如くたん白質:油脂:水は重量比で1:10〜30:
1〜10であり、油脂含量が高く、天然の脂身によ
り近づいた組成である。 第3の特徴は、食品素材が圧縮離油率20%以上
を有していることである。食品素材がこのような
性質を有しているため、口に入れて噛んだとき油
が遊離して口中に広がりジユーシー感を与えるの
である。従来の食品素材には冷却凝固性加熱融解
性のたん白質を使用して口に入れたとき体温によ
り溶けジユーシー感を引き出すようにしたものが
あるけれども、満足しうる結果が得られていな
い。 第7の特徴は、本発明の脂身様食品素材を用い
て肉様たん白食品を製造する場合、加熱工程を受
けても固型脂を単独で使用したときのように製品
中に固型脂が一様に分散してしまうことがない。
そのため、製品に天然の脂身と類似した外観を与
えることができる。 以上に指摘したように、本発明の脂身様食品素
材は、外観的に天然の脂身と極めて酷似している
ばかりでなく、口に入れて噛んだとき油を遊離し
てジユーシー感を呈するため、該食品素材を使用
した製品の食感、風味等を著しく向上させる効果
がある。したがつて、ハム、ソーセージ、ベーコ
ン、コーンビーフ等のアナログとしての肉様たん
白食品に使用すれば著しい効果が期待でき、食品
業界に与える影響は極めて大きいものと信ずる。 次に、本発明を実施例により詳しく説明する。 実施例 1 分離大豆たん白(味の素(株)、商品名:「アジプ
ロンS2」、水分含量約5%)26部、豚皮コララー
ゲン(水分含量約85%)120部、水150部およびコ
ーン油460部をフードカツターに入れ、3000rpm
で20分間カツテイングして乳化させO/W型エマ
ルジヨンを作る。得られたエマルジヨンをホバー
トミキサーに入れ、さらにコーン油460部を
270rpmで撹拌下ゆつくりと加えたところ、目的
の脂身様食品素材がペーストとして得られた。 このものをφ30mmのケーシングチユーブに入
れ、100℃で30分間加熱後、水冷した。そして厚
さ5mmに切断し、遊離油分測定機を用いて37℃で
15Kg/cm2の圧力を1分間かけたところ31.0%の油
が遊離した。 実施例 2 卵白粉末(水分含量約7%)40部、豚皮コラー
ゲン(水分含量約85%)70部、グアーガム10部、
水110部および大豆油200部をホモジナイザーに入
れ、5000rpmで10分間乳化させた。得られたO/
W型エマルジヨンを小型のニーダーに入れ
150rpmで撹拌しながら大豆油をさらに550部ゆつ
くり加えたところ、天然の脂身ときわめて類似し
た透明感のある脂身様食品素材が得られた。実施
例1と同様の方法で圧縮離油率を測定したところ
45.2%であつた。 参考例 実施例1および実施例2で得られた脂身様食品
素材を100℃で30分加熱したサンプルAおよびB
を、従来の脂身様食品素材、すなわち特公昭47−
20377号に記載の方法によるサンプルCおよび特
公昭54−24458号に記載の方法によるものを100
℃、30分加熱したサンプルDと比較した結果を下
表に示す。
【表】
なお、官能評価は専門パネル10名により5点法
で評価した。 表から明らかなように、本発明による脂身様食
品素材は従来品よりも著しくすぐれた性質を有し
ている。
で評価した。 表から明らかなように、本発明による脂身様食
品素材は従来品よりも著しくすぐれた性質を有し
ている。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 圧縮離油率20%以上を有し、たん白質、油脂
および水を主成分とし、その組成比(重量)が
1:10〜30:1〜10であるO/W型エマルジヨン
から成る脂身様食品素材。 2 たん白質、油脂および水を含む混合物を500
〜10000rpmの回転数で撹拌してO/W型エマル
ジヨンを形成した後、前記回転数より少なくとも
200rpmの回転数差を有し、かつ1000rpm以下の
低速回転で撹拌しながら油脂の量(B)が、前段階に
おける油脂の量(A)と比較してA:B=3:1乃至
1:10の範囲である油脂および必要に応じて調味
料、フレーバー、たん白質等を加えることを特徴
とする圧縮離油率20%以上を有し、たん白質、油
脂および水を主成分とし、その組成比(重量)が
1:10〜30:1〜10であるO/W型エマルジヨン
から成る脂身様食品素材の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11439781A JPS5816643A (ja) | 1981-07-23 | 1981-07-23 | 脂身様食品素材およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11439781A JPS5816643A (ja) | 1981-07-23 | 1981-07-23 | 脂身様食品素材およびその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5816643A JPS5816643A (ja) | 1983-01-31 |
| JPH0240297B2 true JPH0240297B2 (ja) | 1990-09-11 |
Family
ID=14636650
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11439781A Granted JPS5816643A (ja) | 1981-07-23 | 1981-07-23 | 脂身様食品素材およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5816643A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6020610A (ja) * | 1983-07-15 | 1985-02-01 | Iwatsu Electric Co Ltd | 電圧利得可変増幅器 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5424458A (en) * | 1977-07-26 | 1979-02-23 | Nippon Solid Co Ltd | Method of treating waste water |
-
1981
- 1981-07-23 JP JP11439781A patent/JPS5816643A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5816643A (ja) | 1983-01-31 |
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