JPH0240020B2 - - Google Patents
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- JPH0240020B2 JPH0240020B2 JP61193829A JP19382986A JPH0240020B2 JP H0240020 B2 JPH0240020 B2 JP H0240020B2 JP 61193829 A JP61193829 A JP 61193829A JP 19382986 A JP19382986 A JP 19382986A JP H0240020 B2 JPH0240020 B2 JP H0240020B2
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Landscapes
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Description
(産業上の利用分野)
本発明はアルミナ基板やセラミツク粉末成形品
のような各種のセラミツクス製品を焼成する際に
セラミツクス製品相互間や台板との間の融着を防
止するために用いられるセラミツクス製品焼成用
シートの改良に関するものである。 (従来の技術) セラミツクス製品を焼成する際の融着防止のた
めには、特公昭60−8991号公報に示されるような
紙やプラスチツクシートの内部にアルミナやジル
コニアの粉体を分散させた敷粉含有シートが従来
から用いられているが、焼成時にシート全体が大
幅に収縮して周縁部においてセラミツクス製品ど
うしが融着する等の問題があつた。 そこで本発明者等はシートの表面にアルミナや
ジルコニア等のセラミツクス粉体とカーボン粉体
とからなるコーテイング層を形成したセラミツク
ス製品焼成用シートを発明し、特願昭60−182727
号として先に提案したところである。ところがセ
ラミツクス粉体とカーボン粉体とこれらのバイン
ダとはそれぞれ比重が異なるので均一なスラリー
の調製が困難であり、シート上に形成されたコー
テイング層が不均一になるため焼成時にシートに
部分的な収縮が生じたりクラツクが発生してシー
トが波打ち、平滑性が損なわれることがあつた。
またこのようなセラミツクス製品焼成用シートは
スラリーの1バツチ分が同一のセラミツク粉体を
含有した同質のシートとなるため多種少量生産が
困難であるうえ、大判のシートを所望の大きさに
切断する際にコーテイング層に含まれるセラミツ
クス粉体によりカツターが著しく摩耗するという
問題もあつた。 (発明が解決しようとする問題点) 本発明は上記のような従来の問題点を解決し
て、製造が容易で多種少量生産も可能であるう
え、焼成時にも部分的な収縮やクラツクを発生す
る虞れのない均質なセラミツクス製品焼成用シー
トを目的として完成されたものである。 (問題点を解決するための手段) 本発明は紙等の可燃性シートの両表面にカーボ
ン粉体層を形成したうえ、これらのカーボン粉体
層のうち少なくとも一方の表面に高融点粉体層を
形成したことを特徴とするものである。 次に本発明を図面を参照しつつ詳細に説明する
と、1は紙等の可燃性シートであり、焼成時に完
全に消失するパルプ紙が最も好ましいものである
が、ポリビニルアルコールのような可燃性のプラ
スチツクからなるシートを用いることもできる。
この可燃性シート1の両表面にはカーボン粉体層
2,2が形成される。カーボン粉体層2はカーボ
ン粉体と適宜のバインダとを混合したもので、そ
の厚さは各15〜50μm程度のものとする。このカ
ーボン粉体層2,2は焼成時に可燃性シート1が
燃焼する際に可燃性シート1を炭化させ、その収
縮を防止する役割を持つ。3はこれらのカーボン
粉体層2,2のうちの少なくとも一方の表面に形
成された高融点粉体層である。この高融点粉体層
3はアクリル樹脂系バインダ、エポキシ樹脂系バ
インダのような接着層4を介してカーボン粉体層
2の表面に接着されたものである。高融点粉体と
しては、アルミナ、ジルコニア、炭化珪素、窒化
珪素、窒化アルミニウム、窒化硼素のような高融
点のセラミツクス粉体を用いるのが普通である
が、マンガン−亜鉛、ニツケル−亜鉛等のフエラ
イト粉体を用いることもできる。 なお本発明のセラミツクス製品焼成用シートは
第2図に示すように可燃性シート1の両表面にカ
ーボン粉体層2,2を形成したものを多量に製造
しておき、注文に応じて第3図に示すようにその
片面または両面に接着層4を塗布したうえ、高融
点粉体を静電塗装法または流動浸漬法によつて付
着させて出荷すればよい。このようにすれば、焼
成しようとするセラミツクス製品の種類や焼成条
件に応じて高融点粉体層3の種類を任意に選択す
ることができ多量少量生産に容易に対応すること
ができる。また第3図の状態で可燃性シート1を
所望の大きさに切断するようにすれば、カツター
が摩耗することもない。 (作用) このように構成されたものは、グリーンシート
やセラミツク粉末成形品等のセラミツクス製品を
焼成する際にセラミツクス製品相互間やセラミツ
クス製品と台板との間等に挟んで用いられ、焼成
時の高温により可燃性シート1は焼失するが高融
点粉体層3がグリーンシート相互間等に残つて相
互の融着を防止するものである。特に本発明にお
いては可燃性シート1の両表面にカーボン粉体層
2,2が形成されているので焼成時における可燃
性シート1の炭化が促進され、シート全体の収縮
率はアルミナ質のグリーンシートの焼成収縮率と
同程度に抑制されて周縁部においてもセラミツク
ス製品相互の融着を生じることがない。また本発
明においては可燃性シート1の表面にカーボン粉
体層2,2と高融点粉体層3とが別個に形成され
るので、従来のカーボン粉体とセラミツクス粉体
とを混合したものをコーテイングする場合のよう
なスラリー中の各成分の比重の不均一に起因する
コーテイング層の不均一を生ずることがない。従
つて本発明のシートはその全体が極めて均質なも
のとなり、本発明のシートを用いてグリーンシー
トを焼成した場合には焼成されたセラミツク基板
もうねりやピンホールのない極めて平滑性の優れ
たものとなる。また本発明のシートは、セラミツ
ク粉末成形品の焼成の際にも同様に用いられ、優
れた融着防止効果を発揮することができる。 (実施例) パルプ紙からなる可燃性シート1の両表面に厚
さ30μmのカーボン粉体層2,2を形成して全体
の厚みを80μmとしたうえ、アクリル樹脂系バイ
ンダからなる接着層4をその片面に塗布した。こ
れを128mm×128mmの正方形状に切断したうえで静
電塗装法によつて接着層4の表面に粒度30μmの
アルミナ粉体を接着した。このようにして得られ
た本発明のシートを128mm×128mm×1.2mmのアル
ミナグリーンシートの間に挟みながら8段積層
し、焼成した。このようにして得られたセラミツ
クス製品のうねりをアルミナ粉体を人手により散
布する方法によつて焼成された同質のセラミツク
ス製品のうねり及び特願昭60−182727号に示され
たシートを用いて焼成した同質のセラミツクス製
品のうねりと比較したところ次のとおりのデータ
が得られた。なお次のデータはいずれも測定長80
mmについてのものである。
のような各種のセラミツクス製品を焼成する際に
セラミツクス製品相互間や台板との間の融着を防
止するために用いられるセラミツクス製品焼成用
シートの改良に関するものである。 (従来の技術) セラミツクス製品を焼成する際の融着防止のた
めには、特公昭60−8991号公報に示されるような
紙やプラスチツクシートの内部にアルミナやジル
コニアの粉体を分散させた敷粉含有シートが従来
から用いられているが、焼成時にシート全体が大
幅に収縮して周縁部においてセラミツクス製品ど
うしが融着する等の問題があつた。 そこで本発明者等はシートの表面にアルミナや
ジルコニア等のセラミツクス粉体とカーボン粉体
とからなるコーテイング層を形成したセラミツク
ス製品焼成用シートを発明し、特願昭60−182727
号として先に提案したところである。ところがセ
ラミツクス粉体とカーボン粉体とこれらのバイン
ダとはそれぞれ比重が異なるので均一なスラリー
の調製が困難であり、シート上に形成されたコー
テイング層が不均一になるため焼成時にシートに
部分的な収縮が生じたりクラツクが発生してシー
トが波打ち、平滑性が損なわれることがあつた。
またこのようなセラミツクス製品焼成用シートは
スラリーの1バツチ分が同一のセラミツク粉体を
含有した同質のシートとなるため多種少量生産が
困難であるうえ、大判のシートを所望の大きさに
切断する際にコーテイング層に含まれるセラミツ
クス粉体によりカツターが著しく摩耗するという
問題もあつた。 (発明が解決しようとする問題点) 本発明は上記のような従来の問題点を解決し
て、製造が容易で多種少量生産も可能であるう
え、焼成時にも部分的な収縮やクラツクを発生す
る虞れのない均質なセラミツクス製品焼成用シー
トを目的として完成されたものである。 (問題点を解決するための手段) 本発明は紙等の可燃性シートの両表面にカーボ
ン粉体層を形成したうえ、これらのカーボン粉体
層のうち少なくとも一方の表面に高融点粉体層を
形成したことを特徴とするものである。 次に本発明を図面を参照しつつ詳細に説明する
と、1は紙等の可燃性シートであり、焼成時に完
全に消失するパルプ紙が最も好ましいものである
が、ポリビニルアルコールのような可燃性のプラ
スチツクからなるシートを用いることもできる。
この可燃性シート1の両表面にはカーボン粉体層
2,2が形成される。カーボン粉体層2はカーボ
ン粉体と適宜のバインダとを混合したもので、そ
の厚さは各15〜50μm程度のものとする。このカ
ーボン粉体層2,2は焼成時に可燃性シート1が
燃焼する際に可燃性シート1を炭化させ、その収
縮を防止する役割を持つ。3はこれらのカーボン
粉体層2,2のうちの少なくとも一方の表面に形
成された高融点粉体層である。この高融点粉体層
3はアクリル樹脂系バインダ、エポキシ樹脂系バ
インダのような接着層4を介してカーボン粉体層
2の表面に接着されたものである。高融点粉体と
しては、アルミナ、ジルコニア、炭化珪素、窒化
珪素、窒化アルミニウム、窒化硼素のような高融
点のセラミツクス粉体を用いるのが普通である
が、マンガン−亜鉛、ニツケル−亜鉛等のフエラ
イト粉体を用いることもできる。 なお本発明のセラミツクス製品焼成用シートは
第2図に示すように可燃性シート1の両表面にカ
ーボン粉体層2,2を形成したものを多量に製造
しておき、注文に応じて第3図に示すようにその
片面または両面に接着層4を塗布したうえ、高融
点粉体を静電塗装法または流動浸漬法によつて付
着させて出荷すればよい。このようにすれば、焼
成しようとするセラミツクス製品の種類や焼成条
件に応じて高融点粉体層3の種類を任意に選択す
ることができ多量少量生産に容易に対応すること
ができる。また第3図の状態で可燃性シート1を
所望の大きさに切断するようにすれば、カツター
が摩耗することもない。 (作用) このように構成されたものは、グリーンシート
やセラミツク粉末成形品等のセラミツクス製品を
焼成する際にセラミツクス製品相互間やセラミツ
クス製品と台板との間等に挟んで用いられ、焼成
時の高温により可燃性シート1は焼失するが高融
点粉体層3がグリーンシート相互間等に残つて相
互の融着を防止するものである。特に本発明にお
いては可燃性シート1の両表面にカーボン粉体層
2,2が形成されているので焼成時における可燃
性シート1の炭化が促進され、シート全体の収縮
率はアルミナ質のグリーンシートの焼成収縮率と
同程度に抑制されて周縁部においてもセラミツク
ス製品相互の融着を生じることがない。また本発
明においては可燃性シート1の表面にカーボン粉
体層2,2と高融点粉体層3とが別個に形成され
るので、従来のカーボン粉体とセラミツクス粉体
とを混合したものをコーテイングする場合のよう
なスラリー中の各成分の比重の不均一に起因する
コーテイング層の不均一を生ずることがない。従
つて本発明のシートはその全体が極めて均質なも
のとなり、本発明のシートを用いてグリーンシー
トを焼成した場合には焼成されたセラミツク基板
もうねりやピンホールのない極めて平滑性の優れ
たものとなる。また本発明のシートは、セラミツ
ク粉末成形品の焼成の際にも同様に用いられ、優
れた融着防止効果を発揮することができる。 (実施例) パルプ紙からなる可燃性シート1の両表面に厚
さ30μmのカーボン粉体層2,2を形成して全体
の厚みを80μmとしたうえ、アクリル樹脂系バイ
ンダからなる接着層4をその片面に塗布した。こ
れを128mm×128mmの正方形状に切断したうえで静
電塗装法によつて接着層4の表面に粒度30μmの
アルミナ粉体を接着した。このようにして得られ
た本発明のシートを128mm×128mm×1.2mmのアル
ミナグリーンシートの間に挟みながら8段積層
し、焼成した。このようにして得られたセラミツ
クス製品のうねりをアルミナ粉体を人手により散
布する方法によつて焼成された同質のセラミツク
ス製品のうねり及び特願昭60−182727号に示され
たシートを用いて焼成した同質のセラミツクス製
品のうねりと比較したところ次のとおりのデータ
が得られた。なお次のデータはいずれも測定長80
mmについてのものである。
【表】
(発明の効果)
本発明は以上の説明からも明らかなように、焼
成時に不均一な収縮やクラツクに起因する波打ち
を生ずることがなく、平滑性にすぐれたセラミツ
クス製品を得ることができるうえ、製造が容易で
多種少量生産に適するものである。特に本発明の
シートを用いた場合には、焼成時の良品率を著し
く高めることができ、その経済的な効果は著しい
ものがある。よつて本発明は従来のこの種のセラ
ミツクス製品焼成用シートの問題点を解消したも
のとして、業界に寄与するところは極めて大であ
る。
成時に不均一な収縮やクラツクに起因する波打ち
を生ずることがなく、平滑性にすぐれたセラミツ
クス製品を得ることができるうえ、製造が容易で
多種少量生産に適するものである。特に本発明の
シートを用いた場合には、焼成時の良品率を著し
く高めることができ、その経済的な効果は著しい
ものがある。よつて本発明は従来のこの種のセラ
ミツクス製品焼成用シートの問題点を解消したも
のとして、業界に寄与するところは極めて大であ
る。
第1図は本発明のセラミツクス製品焼成用シー
トを示す断面図、第2図と第3図はその製造工程
を示す断面図である。 1:可燃性シート、2:カーボン粉体層、3:
高融点粉体層。
トを示す断面図、第2図と第3図はその製造工程
を示す断面図である。 1:可燃性シート、2:カーボン粉体層、3:
高融点粉体層。
Claims (1)
- 1 紙等の可燃性シート1の両表面にカーボン粉
体層2,2を形成したうえ、これらのカーボン粉
体層2,2のうち少なくとも一方の表面に高融点
粉体層3を形成したことを特徴とするセラミツク
ス製品焼成用シート。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61193829A JPS6350369A (ja) | 1986-08-19 | 1986-08-19 | セラミツクス製品焼成用シ−ト |
DE8787301370T DE3775793D1 (de) | 1986-02-20 | 1987-02-18 | Platte zur verwendung beim brennen von grundplatten. |
EP19870301370 EP0236006B1 (en) | 1986-02-20 | 1987-02-18 | Sheet for use in firing base plates |
US07/016,288 US4756959A (en) | 1986-02-20 | 1987-02-19 | Sheet for use in firing base plates |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61193829A JPS6350369A (ja) | 1986-08-19 | 1986-08-19 | セラミツクス製品焼成用シ−ト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6350369A JPS6350369A (ja) | 1988-03-03 |
JPH0240020B2 true JPH0240020B2 (ja) | 1990-09-10 |
Family
ID=16314435
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61193829A Granted JPS6350369A (ja) | 1986-02-20 | 1986-08-19 | セラミツクス製品焼成用シ−ト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6350369A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0534115U (ja) * | 1991-09-30 | 1993-05-07 | 積水化成品工業株式会社 | 取手付き包装箱 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0283242A (ja) * | 1988-09-21 | 1990-03-23 | Ishizuka Glass Co Ltd | 焼成用シート |
-
1986
- 1986-08-19 JP JP61193829A patent/JPS6350369A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0534115U (ja) * | 1991-09-30 | 1993-05-07 | 積水化成品工業株式会社 | 取手付き包装箱 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6350369A (ja) | 1988-03-03 |
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