JPH0239407B2 - - Google Patents
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- JPH0239407B2 JPH0239407B2 JP57104042A JP10404282A JPH0239407B2 JP H0239407 B2 JPH0239407 B2 JP H0239407B2 JP 57104042 A JP57104042 A JP 57104042A JP 10404282 A JP10404282 A JP 10404282A JP H0239407 B2 JPH0239407 B2 JP H0239407B2
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- JP
- Japan
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- belt
- roller
- deflection
- tightening device
- belt tightening
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R22/00—Safety belts or body harnesses in vehicles
- B60R22/34—Belt retractors, e.g. reels
- B60R22/36—Belt retractors, e.g. reels self-locking in an emergency
- B60R22/42—Belt retractors, e.g. reels self-locking in an emergency having means for acting directly upon the belt, e.g. by clamping or friction
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R22/00—Safety belts or body harnesses in vehicles
- B60R22/18—Anchoring devices
- B60R22/185—Anchoring devices with stopping means for acting directly upon the belt in an emergency, e.g. by clamping or friction
- B60R22/1855—Anchoring devices with stopping means for acting directly upon the belt in an emergency, e.g. by clamping or friction the means being sensitive to belt tension
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
- Clamps And Clips (AREA)
- Braking Arrangements (AREA)
- Buckles (AREA)
- Winding Of Webs (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、自動車の安全ベルト用のベルト緊締
装置であつて、ベルトドラムに巻き取られそして
該ベルトドラムに設けられたばねのに抗して繰り
出されるベルトが、ベルトドラムに後置されかつ
湾曲された変向面を有する旋回可能な変向部材に
部分的に巻き付けられており、ベルトを挟んでこ
の変向部材に対向して不動のベルト締付け面が位
置していて、このベルト締付け面が、ベルト緊締
装置を自動車に取り付ける位置固定の取付け部材
に設けられており、ベルトに大きな引張り力が作
用した時に、ベルトを変向部材とベルト締付け面
との間で緊締するように、変向部材がベルト締付
け面に向かつて移動可能に構成されており、平常
のベルト繰出し運動時に変向部材をベルト締付け
面から離しておくためのばねが設けられている形
式のものに関する。
装置であつて、ベルトドラムに巻き取られそして
該ベルトドラムに設けられたばねのに抗して繰り
出されるベルトが、ベルトドラムに後置されかつ
湾曲された変向面を有する旋回可能な変向部材に
部分的に巻き付けられており、ベルトを挟んでこ
の変向部材に対向して不動のベルト締付け面が位
置していて、このベルト締付け面が、ベルト緊締
装置を自動車に取り付ける位置固定の取付け部材
に設けられており、ベルトに大きな引張り力が作
用した時に、ベルトを変向部材とベルト締付け面
との間で緊締するように、変向部材がベルト締付
け面に向かつて移動可能に構成されており、平常
のベルト繰出し運動時に変向部材をベルト締付け
面から離しておくためのばねが設けられている形
式のものに関する。
ドイツ連邦共和国特許出願公開第2540302号明
細書に基づいて公知の、安全ベルト用の緊締装置
を有する変向装置においては、U字形の取付けプ
レートに2腕式のレバーとして形成された変向部
材が旋回可能に支承されており、この変向部材の
一方のレバーアームには円形の変向面を有する円
形の変向ピンが設けられ、そして他方のレバーア
ームはこの緊締装置の1部分を形成している。ベ
ルトは上側の変向ピンに部分的に巻き付けられて
そして下側のレバーアームの締付け面と、取付け
プレートに固定された締付け面との間を延びてい
る。レバーアームの一方に設けられたばねによつ
て変向部材は、緊締装置との関係において自由な
位置に保持されている。例えば衝突時などにベル
トへの引張り力が突然増大すると、レバー状の変
向部材に作用するトルクによつてその2腕式のレ
バーが旋回し、この際にベルトが変向部材と取付
けプレートとの両締付け面の間で締付けられて係
止される。引張り力が弱まると変向部材が前記ば
ねのばね力によつて再び自動的にその解放位置に
戻り旋回せしめられる。この構想は構造的に高価
であり、また負荷発生時にはその比較的に大きな
レバーアームに基づいて著しく強いてこ比が変向
部材と旋回支承部とに作用することになるので、
変向部材と該変向部材の支承部とを極めて形状安
定的に構成する必要がある。
細書に基づいて公知の、安全ベルト用の緊締装置
を有する変向装置においては、U字形の取付けプ
レートに2腕式のレバーとして形成された変向部
材が旋回可能に支承されており、この変向部材の
一方のレバーアームには円形の変向面を有する円
形の変向ピンが設けられ、そして他方のレバーア
ームはこの緊締装置の1部分を形成している。ベ
ルトは上側の変向ピンに部分的に巻き付けられて
そして下側のレバーアームの締付け面と、取付け
プレートに固定された締付け面との間を延びてい
る。レバーアームの一方に設けられたばねによつ
て変向部材は、緊締装置との関係において自由な
位置に保持されている。例えば衝突時などにベル
トへの引張り力が突然増大すると、レバー状の変
向部材に作用するトルクによつてその2腕式のレ
バーが旋回し、この際にベルトが変向部材と取付
けプレートとの両締付け面の間で締付けられて係
止される。引張り力が弱まると変向部材が前記ば
ねのばね力によつて再び自動的にその解放位置に
戻り旋回せしめられる。この構想は構造的に高価
であり、また負荷発生時にはその比較的に大きな
レバーアームに基づいて著しく強いてこ比が変向
部材と旋回支承部とに作用することになるので、
変向部材と該変向部材の支承部とを極めて形状安
定的に構成する必要がある。
またドイツ連邦共和国特許出願公告第1481969
号明細書に基づいて公知の安全ベルト用の巻取り
装置においては取付けケーシングの内部にベルト
を蓄えておくためのベルトドラムと、任意の引出
し長さでベルトを解除可能に緊締するための緊締
装置とが設けられている。ベルトドラムの後方に
は、中央で旋回可能なようにケーシングに支承さ
れた弓形の締付けビームが設けられている。ベル
トはこの締付けビームの弓形成形体に巻き付けら
れ、またその巻付き面の高さで該ケーシングに
は、別の位置固定的な締付けビームが設けられて
いる。ばね負荷された係止装置が、この旋回可能
な締付けビームと作用接続されており、例えば衝
突時などのベルト巻戻し及びベルトの短い逆巻き
などの後にこの係止装置によつて両方の締付けビ
ームの間で締付け動作が行われ、そしてこの係止
装置によつて旋回可能な方の締付けビームが係止
されそれ以上の引出しが行われ得ないようになさ
れる。この係止装置によつて、旋回可能な締付け
ビームを解放位置に保持するロツク機構が形成さ
れている。この場合、前記ロツク機構は種々異な
る作動位置、例えば安全ベルトを取り付けるため
の解放位置などに手で調節可能である。
号明細書に基づいて公知の安全ベルト用の巻取り
装置においては取付けケーシングの内部にベルト
を蓄えておくためのベルトドラムと、任意の引出
し長さでベルトを解除可能に緊締するための緊締
装置とが設けられている。ベルトドラムの後方に
は、中央で旋回可能なようにケーシングに支承さ
れた弓形の締付けビームが設けられている。ベル
トはこの締付けビームの弓形成形体に巻き付けら
れ、またその巻付き面の高さで該ケーシングに
は、別の位置固定的な締付けビームが設けられて
いる。ばね負荷された係止装置が、この旋回可能
な締付けビームと作用接続されており、例えば衝
突時などのベルト巻戻し及びベルトの短い逆巻き
などの後にこの係止装置によつて両方の締付けビ
ームの間で締付け動作が行われ、そしてこの係止
装置によつて旋回可能な方の締付けビームが係止
されそれ以上の引出しが行われ得ないようになさ
れる。この係止装置によつて、旋回可能な締付け
ビームを解放位置に保持するロツク機構が形成さ
れている。この場合、前記ロツク機構は種々異な
る作動位置、例えば安全ベルトを取り付けるため
の解放位置などに手で調節可能である。
しかしこの構造もまた極めて高価でありかつ操
作が困難である。
作が困難である。
本発明の課題は安全ベルト用のベルト緊締装置
を改良して、構造的に単純でかつ安価であり、し
かも負荷容量が著しく大きく、また特にベルトの
巻取り・巻戻し時の作動スムーズ性に関しての高
い操作快適性を与えるようなものを提供すること
である。
を改良して、構造的に単純でかつ安価であり、し
かも負荷容量が著しく大きく、また特にベルトの
巻取り・巻戻し時の作動スムーズ性に関しての高
い操作快適性を与えるようなものを提供すること
である。
この課題を解決するために本発明の構成では冒
頭に述べた形式のベルト緊締装置において、変向
面がスリーブ状の変向部材によつて形成されてい
て、この変向部材が、締付け面に対して所定の角
度距離だけ移動可能でありかつ中心軸線に対して
偏心的に支承されたローラ上に、平常作動時には
該ローラに対して同心的に自由回転可能に支承さ
れており、 変向部材の表面が、半径方向力の増大につれて
該表面とベルトとの間の摩擦力が増大するように
なつており、しかもこの変向部材が、ベルトを緊
締するロツク位置に旋回するローラに対して相対
的に半径方向移動可能であり、移動時に該ローラ
と摩擦又は噛合いによつて連結結合するように構
成されている。
頭に述べた形式のベルト緊締装置において、変向
面がスリーブ状の変向部材によつて形成されてい
て、この変向部材が、締付け面に対して所定の角
度距離だけ移動可能でありかつ中心軸線に対して
偏心的に支承されたローラ上に、平常作動時には
該ローラに対して同心的に自由回転可能に支承さ
れており、 変向部材の表面が、半径方向力の増大につれて
該表面とベルトとの間の摩擦力が増大するように
なつており、しかもこの変向部材が、ベルトを緊
締するロツク位置に旋回するローラに対して相対
的に半径方向移動可能であり、移動時に該ローラ
と摩擦又は噛合いによつて連結結合するように構
成されている。
この本発明の構成による利点は、可動の締付け
部材として単純で製造の容易なローラ装置が用い
られ、このローラ装置は一方でベルト用の変向面
を形成しかつ他方で、その個別的な偏心した支承
形式によつて、大きな引張り力の発生時にベルト
に確実な緊締を難なく生ぜしめることができる。
この場合の特に有利な点は、ベルトの平常操作す
なわち通常の巻取り・巻戻し過程においてはその
操作を困難にする摩擦損失がまつたく生じないこ
とであり、これは本来の変向面を形成する変向部
材が完全に自由回転可能に固定的なローラ上に支
承されていることによる。この自由は回転運動
は、大きな引張り力が生じてそれによつて変向部
材が極めて迅速にローラによつて回動不能にロツ
クされた時に初めて中断される。この場合、変向
部材の内面とローラの外面との間に極めて小さな
遊びを設け、これによつて変向部材のロツク作用
が短い時間でかつ比較的に小さな引張り力上昇度
においても生じるようにすることも可能である。
これによつて装置全体の作動確実性は著しく改良
され、探知装置及び例えばつめ式係止装置によつ
て引き起こされるベルトドラムのロツク作動の直
後の活動時に、緊締装置によつてその走出しよう
とするベルトが係止されひいてはいわゆるフイル
ム巻込み効果、すなわちベルトドラムからのベル
トのそれ以上の走出(それが制限されたものであ
つても)が防止される。
部材として単純で製造の容易なローラ装置が用い
られ、このローラ装置は一方でベルト用の変向面
を形成しかつ他方で、その個別的な偏心した支承
形式によつて、大きな引張り力の発生時にベルト
に確実な緊締を難なく生ぜしめることができる。
この場合の特に有利な点は、ベルトの平常操作す
なわち通常の巻取り・巻戻し過程においてはその
操作を困難にする摩擦損失がまつたく生じないこ
とであり、これは本来の変向面を形成する変向部
材が完全に自由回転可能に固定的なローラ上に支
承されていることによる。この自由は回転運動
は、大きな引張り力が生じてそれによつて変向部
材が極めて迅速にローラによつて回動不能にロツ
クされた時に初めて中断される。この場合、変向
部材の内面とローラの外面との間に極めて小さな
遊びを設け、これによつて変向部材のロツク作用
が短い時間でかつ比較的に小さな引張り力上昇度
においても生じるようにすることも可能である。
これによつて装置全体の作動確実性は著しく改良
され、探知装置及び例えばつめ式係止装置によつ
て引き起こされるベルトドラムのロツク作動の直
後の活動時に、緊締装置によつてその走出しよう
とするベルトが係止されひいてはいわゆるフイル
ム巻込み効果、すなわちベルトドラムからのベル
トのそれ以上の走出(それが制限されたものであ
つても)が防止される。
本発明によれば変向部材と偏心支承されたロー
ラとの間の連結は、歯車装置による噛合いによつ
て行われるか、又は活動時に変向部材とローラと
の間に比較的に大きな面での摩擦が生じるように
することによつて行われ得、後者の方法はスリー
ブ形状の変向部材を変形可能に形成するか又は変
向部材の回転軸受を可撓性に形成することによつ
て実現され得る。変向部材が剛性に形成されてい
る場合にこの変向部材とローラとの間に大きな摩
擦面を維持するために有利なのは本発明の1実施
態様によれば、スリーブ状の変向部材の内面とロ
ーラの外面との間に弾性変形可能な連結部材を配
置することである。このようになつていると変向
部材の移動時に連結部材が、ローラに対して相対
的に大きな面でそのローラ表面に当接する。
ラとの間の連結は、歯車装置による噛合いによつ
て行われるか、又は活動時に変向部材とローラと
の間に比較的に大きな面での摩擦が生じるように
することによつて行われ得、後者の方法はスリー
ブ形状の変向部材を変形可能に形成するか又は変
向部材の回転軸受を可撓性に形成することによつ
て実現され得る。変向部材が剛性に形成されてい
る場合にこの変向部材とローラとの間に大きな摩
擦面を維持するために有利なのは本発明の1実施
態様によれば、スリーブ状の変向部材の内面とロ
ーラの外面との間に弾性変形可能な連結部材を配
置することである。このようになつていると変向
部材の移動時に連結部材が、ローラに対して相対
的に大きな面でそのローラ表面に当接する。
ベルト緊締装置の組立て易い構造を得るには本
発明によれば、スリーブ形状の変向部材が少なく
とも互いに向かい合つた両方のスリーブ端部に、
押圧力によつて弾性的に拡開可能な例えば先細に
なつた横断面部分を有し、そして有利には支承リ
ングである回転軸受上に押し嵌められるようにな
つていると有利である。
発明によれば、スリーブ形状の変向部材が少なく
とも互いに向かい合つた両方のスリーブ端部に、
押圧力によつて弾性的に拡開可能な例えば先細に
なつた横断面部分を有し、そして有利には支承リ
ングである回転軸受上に押し嵌められるようにな
つていると有利である。
次に図示の実施例につき本発明を説明する。
第1図〜第10図に示された各実施例において
符号1は、第4図に示された一般的構造のベルト
自動巻取り装置を示している。第4図から分かる
ようにこの自動巻取り装置は、自動装置ケーシン
グ3のU字形に曲げられた2つの側壁の間に回転
可能に支承されたベルトドラム2から成り、この
ベルトドラム2上にフレキシブルなベルト4が巻
き付けられるようになつている。ベルトドラム2
の一方の側は、外側のカバー6で覆われた巻戻し
ばね5と結合されており、また他方の側には、中
心の静止位置から移動可能な内実球体10を有す
る自体公知の探知装置9と作用結合した外歯8を
有する係止車7が設けられている。この安全ベル
ト装置を備えた自動車に所定値を越えた加速が生
じると、内実球体10が移動して係止つめ11を
係止車7の係止歯部である外歯8に向かつてシフ
トさせ、ベルトドラム2ひいてはベルト4を係止
する。この場合、ベルトドラム2の係止後にも自
体周知のいわゆるフイルム巻込み効果に基づい
て、また保護されるべき人体の前方へ動く質量に
よつてベルト4に生ぜしめられる引張り力に基づ
いて一定のベルト長さがその被巻取りベルトから
引き出されてしまうという問題が生じる。このた
めに自動巻取り装置1には後で述べるベルト緊締
装置が後置されており、この装置はベルトドラム
2がロツクされた直後に自動的に応働し、その走
出したベルト4を締め付けてベルトがそれ以上繰
り出されないようにする。
符号1は、第4図に示された一般的構造のベルト
自動巻取り装置を示している。第4図から分かる
ようにこの自動巻取り装置は、自動装置ケーシン
グ3のU字形に曲げられた2つの側壁の間に回転
可能に支承されたベルトドラム2から成り、この
ベルトドラム2上にフレキシブルなベルト4が巻
き付けられるようになつている。ベルトドラム2
の一方の側は、外側のカバー6で覆われた巻戻し
ばね5と結合されており、また他方の側には、中
心の静止位置から移動可能な内実球体10を有す
る自体公知の探知装置9と作用結合した外歯8を
有する係止車7が設けられている。この安全ベル
ト装置を備えた自動車に所定値を越えた加速が生
じると、内実球体10が移動して係止つめ11を
係止車7の係止歯部である外歯8に向かつてシフ
トさせ、ベルトドラム2ひいてはベルト4を係止
する。この場合、ベルトドラム2の係止後にも自
体周知のいわゆるフイルム巻込み効果に基づい
て、また保護されるべき人体の前方へ動く質量に
よつてベルト4に生ぜしめられる引張り力に基づ
いて一定のベルト長さがその被巻取りベルトから
引き出されてしまうという問題が生じる。このた
めに自動巻取り装置1には後で述べるベルト緊締
装置が後置されており、この装置はベルトドラム
2がロツクされた直後に自動的に応働し、その走
出したベルト4を締め付けてベルトがそれ以上繰
り出されないようにする。
第1図〜第3図に示された実施例においてこの
ベルト緊締装置はU字形状の取付け部材12内に
支承されており、この取付け部材12は別個に例
えば自動巻取り装置1の下側に、固定個所13に
おいて例えば自動車のフレームに取り付けられて
いる。取付け部材12の折り曲げられた両側壁の
間には形状安定性のあるローラ14が回転可能に
支承されており、このローラ14はその中心軸線
に対して偏心的な軸受開口15を有しており、こ
れによつて軸16に支承されている。ローラ14
の少なくとも一方の端面にはピン17が固定され
ており、このピン17は、取付け部材12の一方
の側壁に設けられた長孔形状の開口18内で案内
されている。これによつてローラ14は比較的小
さな角度距離に亘つてしか旋回することができな
い。ほぼ円筒形のローラ14上にスリーブ状の変
向部材19が自由回転可能に支承されており、こ
の変向部材19は、形状安定性の又は弾性変形可
能な内側スリーブ20と、該内側スリーブ20に
回動不能に結合された例えばゴム弾性材料製の外
側の転動スリーブ21とから成つている。第1図
及び第2図から分かるようにローラ14の外周面
の1部分には外歯22が形成されており、また変
向部材19の内周面にはその外歯22と同じ歯ピ
ツチを有する係止歯部23が形成されている。ま
た変向部材19は両側で回転軸受(第12図、第
14図、第17図参照)に自由回転可能に支承さ
れており、この場合ローラ14と変向部材19又
は内側スリーブ20の各直径は、平常運転におい
てその回転軸受部分を除いて変向部材19とロー
ラ14との間に小さな半径方向遊びが残るように
設定されており、これによつて平常運転時に変向
部材19はスムーズに自由回転可能となつてい
る。変向部材19の回転軸受の構造は、所定の半
径方向圧力の発生時にその回転軸受が弾性的に撓
むか又は変形可能なように形成されている。これ
に対して第12図、第14図、第17図に示され
た各実施例においては、変向部材全体が弾性的に
可撓性か又は変形可能な材料から成つており、所
定の半径方向圧力の発生時に変向部材が固定的な
回転軸受に対して弾性的に撓み得るようになつて
いる。符号24で示された締付けビームは変向部
材19のすぐ側方に隣接して、取付け部材12の
両方の側壁の間で固定的に支承されている。締付
けビーム24には高い摩擦係数を有する締付け面
25が形成されている。符号26で示されたばね
は一端で締付けビーム24に引掛けられ、そして
軸16に部分的に巻き付けられて他端でピン17
に支持されている。このばね26によつてローラ
14は変向部材19と共に第1図の平常位置に保
持されており、この位置では転動スリーブ21の
外周面又は転動スリーブ21の半分を取り囲むベ
ルト4の表面と、締付けビーム24の締付け面2
5との間に僅かな距離が残されている。この平常
位置ではベルト4が自由にかつスムーズに巻取り
及び巻戻しされ得る。自動巻取り装置1のベルト
軸がロツクされると、保護すべき人間の体の前方
運動によつて矢印Aの方向でベルト4に大きな引
張り力が作用し、そしてこの引張り力はばね26
のプレロードを克服してローラ14を変向部材1
9と共に第2図の位置まで旋回させる。この高い
引張り力によつて半径方向圧力が変向部材19の
転動スリーブ21において生じ、従つてこの変向
部材の撓み可能な支承に基づいて又は該変向部材
の弾性的な可撓性材料に基づいて、この変向部材
19とローラ14との間の半径方向遊びが克服さ
れ、この結果係止歯部23がローラ14の外歯2
2と噛み合つて連結係合する(第2図参照)。こ
のようにして変向部材19が係止されると同時
に、内側スリーブ20に滑らないように被せ嵌め
られた転動スリーブ21を介して、ベルト4から
変向部材19に極めて大きな周方向力が作用し、
この力によつてベルト4が転動スリーブ21と締
付けビーム24との間に大きな力を以つて挟み止
められる。転動スリーブ21が弾性材料から成つ
ているので、この過程において極端に大きな制動
力が伝達された場合でもベルトが損傷されること
はない。転動スリーブ21の表面は、平常運転時
にはベルト4と転動スリーブ21との間に極めて
小さな摩擦しか生ぜしめないが、しかしながら半
径方向力が増大するとベルト4と転動スリーブ表
面との間の摩擦力が急激に上昇して摩擦接続が生
じるように形成されている。
ベルト緊締装置はU字形状の取付け部材12内に
支承されており、この取付け部材12は別個に例
えば自動巻取り装置1の下側に、固定個所13に
おいて例えば自動車のフレームに取り付けられて
いる。取付け部材12の折り曲げられた両側壁の
間には形状安定性のあるローラ14が回転可能に
支承されており、このローラ14はその中心軸線
に対して偏心的な軸受開口15を有しており、こ
れによつて軸16に支承されている。ローラ14
の少なくとも一方の端面にはピン17が固定され
ており、このピン17は、取付け部材12の一方
の側壁に設けられた長孔形状の開口18内で案内
されている。これによつてローラ14は比較的小
さな角度距離に亘つてしか旋回することができな
い。ほぼ円筒形のローラ14上にスリーブ状の変
向部材19が自由回転可能に支承されており、こ
の変向部材19は、形状安定性の又は弾性変形可
能な内側スリーブ20と、該内側スリーブ20に
回動不能に結合された例えばゴム弾性材料製の外
側の転動スリーブ21とから成つている。第1図
及び第2図から分かるようにローラ14の外周面
の1部分には外歯22が形成されており、また変
向部材19の内周面にはその外歯22と同じ歯ピ
ツチを有する係止歯部23が形成されている。ま
た変向部材19は両側で回転軸受(第12図、第
14図、第17図参照)に自由回転可能に支承さ
れており、この場合ローラ14と変向部材19又
は内側スリーブ20の各直径は、平常運転におい
てその回転軸受部分を除いて変向部材19とロー
ラ14との間に小さな半径方向遊びが残るように
設定されており、これによつて平常運転時に変向
部材19はスムーズに自由回転可能となつてい
る。変向部材19の回転軸受の構造は、所定の半
径方向圧力の発生時にその回転軸受が弾性的に撓
むか又は変形可能なように形成されている。これ
に対して第12図、第14図、第17図に示され
た各実施例においては、変向部材全体が弾性的に
可撓性か又は変形可能な材料から成つており、所
定の半径方向圧力の発生時に変向部材が固定的な
回転軸受に対して弾性的に撓み得るようになつて
いる。符号24で示された締付けビームは変向部
材19のすぐ側方に隣接して、取付け部材12の
両方の側壁の間で固定的に支承されている。締付
けビーム24には高い摩擦係数を有する締付け面
25が形成されている。符号26で示されたばね
は一端で締付けビーム24に引掛けられ、そして
軸16に部分的に巻き付けられて他端でピン17
に支持されている。このばね26によつてローラ
14は変向部材19と共に第1図の平常位置に保
持されており、この位置では転動スリーブ21の
外周面又は転動スリーブ21の半分を取り囲むベ
ルト4の表面と、締付けビーム24の締付け面2
5との間に僅かな距離が残されている。この平常
位置ではベルト4が自由にかつスムーズに巻取り
及び巻戻しされ得る。自動巻取り装置1のベルト
軸がロツクされると、保護すべき人間の体の前方
運動によつて矢印Aの方向でベルト4に大きな引
張り力が作用し、そしてこの引張り力はばね26
のプレロードを克服してローラ14を変向部材1
9と共に第2図の位置まで旋回させる。この高い
引張り力によつて半径方向圧力が変向部材19の
転動スリーブ21において生じ、従つてこの変向
部材の撓み可能な支承に基づいて又は該変向部材
の弾性的な可撓性材料に基づいて、この変向部材
19とローラ14との間の半径方向遊びが克服さ
れ、この結果係止歯部23がローラ14の外歯2
2と噛み合つて連結係合する(第2図参照)。こ
のようにして変向部材19が係止されると同時
に、内側スリーブ20に滑らないように被せ嵌め
られた転動スリーブ21を介して、ベルト4から
変向部材19に極めて大きな周方向力が作用し、
この力によつてベルト4が転動スリーブ21と締
付けビーム24との間に大きな力を以つて挟み止
められる。転動スリーブ21が弾性材料から成つ
ているので、この過程において極端に大きな制動
力が伝達された場合でもベルトが損傷されること
はない。転動スリーブ21の表面は、平常運転時
にはベルト4と転動スリーブ21との間に極めて
小さな摩擦しか生ぜしめないが、しかしながら半
径方向力が増大するとベルト4と転動スリーブ表
面との間の摩擦力が急激に上昇して摩擦接続が生
じるように形成されている。
第5図〜第7図に示された実施例は第1図〜第
3図に示された実施例と極めて良く似ている。こ
の実施例でもU字形状の取付け部材12は締付け
面25を備えた締付けビーム24を有している。
第1図〜第3図の実施例との違いは、偏心的に支
承されたローラ27の表面と、やはり2部分から
成り弾性的に可撓性の変向部材29の内側スリー
ブ28とがほぼ平滑に形成されている点である。
この実施例でも変向部材29の内径はローラ27
の外径よりも幾分大きく、従つて第5図に示され
た平常運転においては変向部材29とローラ27
との間に半径方向遊びが残され、これによつて変
向部材29の自由回転運動が保証されている。第
7図に示されたローラ27は2つの軸受付加部3
0を有し、そして中央には1つの軸線方向切欠き
31を有している。さらにこのローラ27が有す
る半径方向の溝32には、弾性変形可能な板ばね
状の帯状制動部材33がその折曲げ端部34を以
つて引掛けられている。この帯状制動部材は側方
を位置固定されてローラ27の切欠き31内に位
置している。帯状制動部材33の表面とローラ2
7と変向部材29とは、この帯状制動部材の内側
表面とローラ表面との間には小さな摩擦力が、そ
して帯状制動部材33の外側表面と変向部材29
の内面との間には大きな摩擦力が生じるように形
成されている。帯状制動部材33はこの緊締装置
において変向部材29とローラ27との間の連結
部材として働く。第5図にはこの緊締装置の平常
運転位置が示されており、この位置では変向部材
29が半径方向遊びを以つてローラ27に対して
同心的に位置している。例えば衝突時などに大き
な引張り力が矢印Aの方向に生じると、ローラ・
変向部材ユニツトが再び締付けビーム24の方向
へ旋回し、その際にこの実施例では形状安定性材
料から成る変向部材29が、その弾性的に可撓性
の回転軸受への支承に基づいてローラ27に対し
て半径方向に動かされ、そして第6図のロツク位
置ではほぼ締付けビーム24の高さで、変向部材
29の内面が帯状制動部材33の自由なばね端部
に押し付けられており、そして種々異なつて設定
された摩擦値に基づいて帯状制動部材33がロー
ラ27の外輪郭形状に合わせられ、これによつて
変向部材29とローラ27との間に大きな面によ
る摩擦接続が維持される。このようにして変向部
材29はローラ27と連結され、そして前述のよ
うにベルト4が締付けビーム24との間で即座に
挟み止められる。
3図に示された実施例と極めて良く似ている。こ
の実施例でもU字形状の取付け部材12は締付け
面25を備えた締付けビーム24を有している。
第1図〜第3図の実施例との違いは、偏心的に支
承されたローラ27の表面と、やはり2部分から
成り弾性的に可撓性の変向部材29の内側スリー
ブ28とがほぼ平滑に形成されている点である。
この実施例でも変向部材29の内径はローラ27
の外径よりも幾分大きく、従つて第5図に示され
た平常運転においては変向部材29とローラ27
との間に半径方向遊びが残され、これによつて変
向部材29の自由回転運動が保証されている。第
7図に示されたローラ27は2つの軸受付加部3
0を有し、そして中央には1つの軸線方向切欠き
31を有している。さらにこのローラ27が有す
る半径方向の溝32には、弾性変形可能な板ばね
状の帯状制動部材33がその折曲げ端部34を以
つて引掛けられている。この帯状制動部材は側方
を位置固定されてローラ27の切欠き31内に位
置している。帯状制動部材33の表面とローラ2
7と変向部材29とは、この帯状制動部材の内側
表面とローラ表面との間には小さな摩擦力が、そ
して帯状制動部材33の外側表面と変向部材29
の内面との間には大きな摩擦力が生じるように形
成されている。帯状制動部材33はこの緊締装置
において変向部材29とローラ27との間の連結
部材として働く。第5図にはこの緊締装置の平常
運転位置が示されており、この位置では変向部材
29が半径方向遊びを以つてローラ27に対して
同心的に位置している。例えば衝突時などに大き
な引張り力が矢印Aの方向に生じると、ローラ・
変向部材ユニツトが再び締付けビーム24の方向
へ旋回し、その際にこの実施例では形状安定性材
料から成る変向部材29が、その弾性的に可撓性
の回転軸受への支承に基づいてローラ27に対し
て半径方向に動かされ、そして第6図のロツク位
置ではほぼ締付けビーム24の高さで、変向部材
29の内面が帯状制動部材33の自由なばね端部
に押し付けられており、そして種々異なつて設定
された摩擦値に基づいて帯状制動部材33がロー
ラ27の外輪郭形状に合わせられ、これによつて
変向部材29とローラ27との間に大きな面によ
る摩擦接続が維持される。このようにして変向部
材29はローラ27と連結され、そして前述のよ
うにベルト4が締付けビーム24との間で即座に
挟み止められる。
第8図〜第10図に示された実施例でも締付け
ビーム24を有するU字形の取付け部材12が設
けられている。取付け部材12の両側壁の間には
やはり偏心的に、ほぼ平滑な表面を有する形状安
定的なローラ35が旋回可能に支承されている。
ローラ35上にはやはり2部分から成る変向部材
36がやはり自由回転可能に支承されており、こ
の実施例ではこの変向部材36が弾性的に可撓性
の材料から成つている。この場合も変向部材36
の内径はローラ36の外径よりも幾分大きく、従
つて第8図に示された平常運転位置では変向部材
36は自由回転可能である。例えば衝突時にベル
ト4を矢印Aの方向で大きな引張り力が生じる
と、この実施例においてもローラ・変向部材ユニ
ツトは締付けビーム24に向かつて該締付けビー
ム24に当接するまでの所定の角度距離だけ旋回
せしめられる。同時に変向部材36は半径方向に
作用する引張り力によつて変形せしめられ、そし
てローラ35に大きな面を以つて当接する(第9
図参照)。巻つき角度αに相応したこの大きな面
での接触に基づいてこの制動ユニツトは固定され
る。例えばゴム状材料又はプラスチツクから成る
転動スリーブ37が内側スリーブ38に滑らない
ように支承されているので、この単純でかつ安価
に製造可能な制御ユニツトにおいて、適当な負荷
を以つてのベルト4の十分な制動が行われる。ロ
ーラ35と内側スリーブ38との間の最適な摩擦
は材料を適切に選択することによつて得られ、例
えばローラが軽金属成形体(押出し成形体)から
製造されそしてその表面は例えば放射加工によつ
て粗面化されていてもよい。内側スリーブは例え
ば熱可塑性のプラスチツクから射出成形法によつ
て製造され得る。このようにして作用時には二重
のベルト制動効果が与えられる。すなわちこの二
重の制動効果は、1つにはベルト4と転動スリー
ブ37の表面との間の摩擦結合によつて、またも
う1つにはローラ35と内側スリーブ38との間
の制動効果によるものである。他の各実施例と同
様この実施例でもローラと変向部材との間の遊び
を適切に寸法設定することによつて著しく短い制
動時間が得られる。実験によれば接触し合う制動
部分の直径に関連してその遊びは0.5mmが良好で
あるという結果が得られた。
ビーム24を有するU字形の取付け部材12が設
けられている。取付け部材12の両側壁の間には
やはり偏心的に、ほぼ平滑な表面を有する形状安
定的なローラ35が旋回可能に支承されている。
ローラ35上にはやはり2部分から成る変向部材
36がやはり自由回転可能に支承されており、こ
の実施例ではこの変向部材36が弾性的に可撓性
の材料から成つている。この場合も変向部材36
の内径はローラ36の外径よりも幾分大きく、従
つて第8図に示された平常運転位置では変向部材
36は自由回転可能である。例えば衝突時にベル
ト4を矢印Aの方向で大きな引張り力が生じる
と、この実施例においてもローラ・変向部材ユニ
ツトは締付けビーム24に向かつて該締付けビー
ム24に当接するまでの所定の角度距離だけ旋回
せしめられる。同時に変向部材36は半径方向に
作用する引張り力によつて変形せしめられ、そし
てローラ35に大きな面を以つて当接する(第9
図参照)。巻つき角度αに相応したこの大きな面
での接触に基づいてこの制動ユニツトは固定され
る。例えばゴム状材料又はプラスチツクから成る
転動スリーブ37が内側スリーブ38に滑らない
ように支承されているので、この単純でかつ安価
に製造可能な制御ユニツトにおいて、適当な負荷
を以つてのベルト4の十分な制動が行われる。ロ
ーラ35と内側スリーブ38との間の最適な摩擦
は材料を適切に選択することによつて得られ、例
えばローラが軽金属成形体(押出し成形体)から
製造されそしてその表面は例えば放射加工によつ
て粗面化されていてもよい。内側スリーブは例え
ば熱可塑性のプラスチツクから射出成形法によつ
て製造され得る。このようにして作用時には二重
のベルト制動効果が与えられる。すなわちこの二
重の制動効果は、1つにはベルト4と転動スリー
ブ37の表面との間の摩擦結合によつて、またも
う1つにはローラ35と内側スリーブ38との間
の制動効果によるものである。他の各実施例と同
様この実施例でもローラと変向部材との間の遊び
を適切に寸法設定することによつて著しく短い制
動時間が得られる。実験によれば接触し合う制動
部分の直径に関連してその遊びは0.5mmが良好で
あるという結果が得られた。
第11図〜第14図に示された実施例において
は前記形式のベルト緊締装置が例えば第4図の形
式の自動巻取り装置と構造的に1つにまとめられ
ている。この場合の自動装置ケーシング39はや
はりU字形状に折り曲げられた2つの側壁40を
有し、この両側壁の間で自動巻取り装置のベルト
ドラム2が回転可能に支承されている。やはりこ
の場合もベルトドラム2はこの図面では側方のカ
バー(例えば6)の中に配置されている巻戻しば
ねと探知器・つめ式係止装置とに接続されてい
る。ベルトドラム2の下方で自動装置ケーシング
39の両側壁40の間に、前記形式のベルト緊締
装置(例えば第8図〜第10図参照)が支承され
ている。この場合、変向部材36とローラ35と
から成る制動ユニツトは、この制動ユニツトがベ
ルトドラム2にオーバーラツプするような該ベル
トドラム2との相対位置で配置され、そしてベル
ト4はベルトドラム2又は被巻取りベルト41と
変向部材36との互いに反対側の周面部分の間で
大きな巻付き角度を以つて案内されている。この
実施例においても両方の側壁40の間に制動ビー
ム42が、前記制御ユニツトの側方の近傍に固定
的に支承されている。この場合前記各実施例との
相違点は、やはり偏心的に軸16上に支承された
ローラ35が直線的に延びる引張りばね43によ
つて、その平常運転位置では制動ビーム42に対
して距離を以つて保持され、そしてその引張りば
ね43は一方でローラ35のピン17に、他方で
ケーシング固定のピン44に引掛けられているこ
とである。ローラ35の回転を制限するために側
壁40の片方に設けられた円形の開口45が働い
ており、この開口内には前記ピン17が案内され
ている。第11図には制動ユニツトの構造が略示
されており、第12図及び第14図にはローラ3
5と変向部材36との構成が示されている。ロー
ラ35はやはりほぼ平滑か又は粗くされた表面を
有し、またその側方には先細になつた軸受付加部
46が設けられている。この軸受付加部46上に
は転動ボール48を有するリング状の回転軸受と
してのころがり軸受47が被せ嵌められている。
またローラ35上にはスリーブ状の変向部材36
が、その内側スリーブ38の両方の側方端部ころ
がり軸受47上に装着されるように被せ嵌められ
ている。第12図に示されているように内側スリ
ーブ38の内径はローラ35の外径よりも幾分大
きい。内側スリーブ38及び該内側スリーブ上に
回動不能に装着された転動スリーブ37は弾性変
形可能な材料から成つている。特に第12図から
分かるように転動スリーブ37の幅はベルト4の
幅にほぼ相当している。両方のころがり軸受47
の互いの間隔は、その間隔がベルト4の幅及び転
動スリーブ37の幅を越えるように設定されてい
る。こうして両方のころがり軸受47の間でベル
ト4の変向範囲内の弾性的に可撓性の部分が形成
され、その部分は矢印Aの方向でベルト4に大き
な引張り力が生じた時に比較的容易にローラ表面
に向かつて弾性変形することができる。
は前記形式のベルト緊締装置が例えば第4図の形
式の自動巻取り装置と構造的に1つにまとめられ
ている。この場合の自動装置ケーシング39はや
はりU字形状に折り曲げられた2つの側壁40を
有し、この両側壁の間で自動巻取り装置のベルト
ドラム2が回転可能に支承されている。やはりこ
の場合もベルトドラム2はこの図面では側方のカ
バー(例えば6)の中に配置されている巻戻しば
ねと探知器・つめ式係止装置とに接続されてい
る。ベルトドラム2の下方で自動装置ケーシング
39の両側壁40の間に、前記形式のベルト緊締
装置(例えば第8図〜第10図参照)が支承され
ている。この場合、変向部材36とローラ35と
から成る制動ユニツトは、この制動ユニツトがベ
ルトドラム2にオーバーラツプするような該ベル
トドラム2との相対位置で配置され、そしてベル
ト4はベルトドラム2又は被巻取りベルト41と
変向部材36との互いに反対側の周面部分の間で
大きな巻付き角度を以つて案内されている。この
実施例においても両方の側壁40の間に制動ビー
ム42が、前記制御ユニツトの側方の近傍に固定
的に支承されている。この場合前記各実施例との
相違点は、やはり偏心的に軸16上に支承された
ローラ35が直線的に延びる引張りばね43によ
つて、その平常運転位置では制動ビーム42に対
して距離を以つて保持され、そしてその引張りば
ね43は一方でローラ35のピン17に、他方で
ケーシング固定のピン44に引掛けられているこ
とである。ローラ35の回転を制限するために側
壁40の片方に設けられた円形の開口45が働い
ており、この開口内には前記ピン17が案内され
ている。第11図には制動ユニツトの構造が略示
されており、第12図及び第14図にはローラ3
5と変向部材36との構成が示されている。ロー
ラ35はやはりほぼ平滑か又は粗くされた表面を
有し、またその側方には先細になつた軸受付加部
46が設けられている。この軸受付加部46上に
は転動ボール48を有するリング状の回転軸受と
してのころがり軸受47が被せ嵌められている。
またローラ35上にはスリーブ状の変向部材36
が、その内側スリーブ38の両方の側方端部ころ
がり軸受47上に装着されるように被せ嵌められ
ている。第12図に示されているように内側スリ
ーブ38の内径はローラ35の外径よりも幾分大
きい。内側スリーブ38及び該内側スリーブ上に
回動不能に装着された転動スリーブ37は弾性変
形可能な材料から成つている。特に第12図から
分かるように転動スリーブ37の幅はベルト4の
幅にほぼ相当している。両方のころがり軸受47
の互いの間隔は、その間隔がベルト4の幅及び転
動スリーブ37の幅を越えるように設定されてい
る。こうして両方のころがり軸受47の間でベル
ト4の変向範囲内の弾性的に可撓性の部分が形成
され、その部分は矢印Aの方向でベルト4に大き
な引張り力が生じた時に比較的容易にローラ表面
に向かつて弾性変形することができる。
第15図〜第17図に示された実施例において
は前記形式のベルト緊締装置が変向部材の構成要
素になつている。この変向装置はU字形に曲げ上
げられた2つの側壁50と1つの固定個所51と
を有する取付けプレート49から成つている。両
側壁50の間には、取付けプレート49の材料か
ら打ち出された凸形のエンボス加工部52が延び
ており、このエンボス加工部52は前記各実施例
における制動ビームの機能を有しかつ高い摩擦係
数の締付け面を備えている。変向部材の変向部と
して働く変向部材53の構造及び機能は、第11
図〜第14図に示された緊締装置における構造及
び機能と直接比較可能である。側壁50の軸受開
口54内には軸16が支承されており、この軸1
6にはローラ55が回転可能にかつ偏心的に支承
されており、このためにローラ55には軸受孔5
6が設けられている。さらにローラ55の両端部
には、有利には丸形線材から形成されているばね
リング58をそれぞれ受容するための同心的な切
取り部57が形成されている。弾性的で圧力によ
つて変形可能な材料から成る変向部材53はその
両方のスリーブ端部に先細になつた横断面部分5
9を有している。またローラ55の両端部の間に
は小さな貫通孔が設けられている。例えば弾性変
形可能な材料から一体的に製造される変向部材5
3がローラ55上に被せ嵌められ、そしてばねリ
ング58が先細横断面部分59の拡開によつて変
向部材53とローラ55との間に組み込まれ、こ
れによつて軸線方向で保持された滑り支承部が形
成される。ローラ・変向部材のユニツトは大きな
引張り力が発生すると前記の各実施例のようにば
ね60によつて保持されている平常運転位置か
ら、所定の角度だけ移動されて、そして摩擦接続
によつてローラ55と固定された変向部材53と
エンボス加工部52との間でベルト4が緊締され
る緊締位置に達する。この場合変向部材53とロ
ーラ55との間の連結はそのスリーブ形状の変向
部材53の弾性変形によつて行われる。変向部材
53の材料(外側の転動スリーブをも形成し得
る)を適切に選択することによつて、第15図の
矢印Aの方向への引張り力が増大して変向部材5
3の表面が弾性変形した時にベルト4と変向部材
53の表面との間に摩擦接続が生じる程に、その
変向部材の摩擦係数を大きく設定することが可能
である。これは例えばPVC材料又は適当なPUR
材料を少なくとも変向部材53の外面形成に用い
ることによつて達成される。変向装置の所でベル
ト4は角度bを以つて走行するので、平常運転に
おいてはベルト4と変向部材53との間の摩擦力
は相応して小さくなければならず、しかも例えば
衝突時などに大きな引張り力が生じた場合は前記
摩擦力が著しく高められなければならない。この
理由から変向部材53の表面はゴム材料製であつ
てはいけない。しかし第15図〜第17図に示さ
れた実施例におけるよりもそのベルトの巻付き角
度が著しく大きい他の各実施例ではゴム状の材料
を用いてもよい。
は前記形式のベルト緊締装置が変向部材の構成要
素になつている。この変向装置はU字形に曲げ上
げられた2つの側壁50と1つの固定個所51と
を有する取付けプレート49から成つている。両
側壁50の間には、取付けプレート49の材料か
ら打ち出された凸形のエンボス加工部52が延び
ており、このエンボス加工部52は前記各実施例
における制動ビームの機能を有しかつ高い摩擦係
数の締付け面を備えている。変向部材の変向部と
して働く変向部材53の構造及び機能は、第11
図〜第14図に示された緊締装置における構造及
び機能と直接比較可能である。側壁50の軸受開
口54内には軸16が支承されており、この軸1
6にはローラ55が回転可能にかつ偏心的に支承
されており、このためにローラ55には軸受孔5
6が設けられている。さらにローラ55の両端部
には、有利には丸形線材から形成されているばね
リング58をそれぞれ受容するための同心的な切
取り部57が形成されている。弾性的で圧力によ
つて変形可能な材料から成る変向部材53はその
両方のスリーブ端部に先細になつた横断面部分5
9を有している。またローラ55の両端部の間に
は小さな貫通孔が設けられている。例えば弾性変
形可能な材料から一体的に製造される変向部材5
3がローラ55上に被せ嵌められ、そしてばねリ
ング58が先細横断面部分59の拡開によつて変
向部材53とローラ55との間に組み込まれ、こ
れによつて軸線方向で保持された滑り支承部が形
成される。ローラ・変向部材のユニツトは大きな
引張り力が発生すると前記の各実施例のようにば
ね60によつて保持されている平常運転位置か
ら、所定の角度だけ移動されて、そして摩擦接続
によつてローラ55と固定された変向部材53と
エンボス加工部52との間でベルト4が緊締され
る緊締位置に達する。この場合変向部材53とロ
ーラ55との間の連結はそのスリーブ形状の変向
部材53の弾性変形によつて行われる。変向部材
53の材料(外側の転動スリーブをも形成し得
る)を適切に選択することによつて、第15図の
矢印Aの方向への引張り力が増大して変向部材5
3の表面が弾性変形した時にベルト4と変向部材
53の表面との間に摩擦接続が生じる程に、その
変向部材の摩擦係数を大きく設定することが可能
である。これは例えばPVC材料又は適当なPUR
材料を少なくとも変向部材53の外面形成に用い
ることによつて達成される。変向装置の所でベル
ト4は角度bを以つて走行するので、平常運転に
おいてはベルト4と変向部材53との間の摩擦力
は相応して小さくなければならず、しかも例えば
衝突時などに大きな引張り力が生じた場合は前記
摩擦力が著しく高められなければならない。この
理由から変向部材53の表面はゴム材料製であつ
てはいけない。しかし第15図〜第17図に示さ
れた実施例におけるよりもそのベルトの巻付き角
度が著しく大きい他の各実施例ではゴム状の材料
を用いてもよい。
図面は本発明の複数の実施例を示すものであつ
て、第1図、第2図、第3図は本発明によるベル
ト緊締装置の第1実施例を異なる作動位置で示し
た2つの断面図及び1つの平面図、第4図は第1
図、第2図、第3図に略示されている自動巻取り
装置の側面図、第5図、第6図、第7図は本発明
によるベルト緊締装置の第2実施例を異なる作動
位置で示した2つの断面図及び1つの分解図、第
8図、第9図、第10図は本発明によるベルト緊
締装置の第3実施例を異なる作動位置で示した2
つの断面図及び1つの側面図、第11図、第12
図、第13図、第14図は自動巻取り装置と1つ
にまとめられた構造を有する本発明によるベルト
緊締装置の第4実施例の2つの断面図と1つの斜
視図と1つの分解図、第15図、第16図、第1
7図は変向装置と1つにまとめられた構造を有す
る本発明によるベルト緊締装置の第5実施例の断
面図と側面図と分解図である。 1……ベルト自動巻取り装置、2……ベルトド
ラム、3,39……自動装置ケーシング、4……
ベルト、5……巻戻しばね、6……カバー、7…
…係止車、8,22……歯車、9……探知装置、
10……内実球体、11……係止つめ、12……
取付け部材、13,51……固定個所、14,2
7,35,55……ローラ、15,54……軸受
開口、16……軸、17,44……ピン、18,
45……開口、19,29,36,53……変向
部材、20,28,38……内側スリーブ、2
1,37……転動スリーブ、23……係止歯部、
24……締付けビーム、25……締付け面、2
6,60……ばね、30,46……軸受付加部、
31……切欠き、32……溝、33……帯状制動
部材、34……折曲げ端部、40,50……側
壁、41……被巻取りベルト、42……制動ビー
ム、43……引張りばね、47……ころがり軸
受、48……転動ボール、49……取付けプレー
ト、52……エンボス加工部、56……軸受孔、
57……切取り部、58……ばねリング、59…
…先細横断面部分。
て、第1図、第2図、第3図は本発明によるベル
ト緊締装置の第1実施例を異なる作動位置で示し
た2つの断面図及び1つの平面図、第4図は第1
図、第2図、第3図に略示されている自動巻取り
装置の側面図、第5図、第6図、第7図は本発明
によるベルト緊締装置の第2実施例を異なる作動
位置で示した2つの断面図及び1つの分解図、第
8図、第9図、第10図は本発明によるベルト緊
締装置の第3実施例を異なる作動位置で示した2
つの断面図及び1つの側面図、第11図、第12
図、第13図、第14図は自動巻取り装置と1つ
にまとめられた構造を有する本発明によるベルト
緊締装置の第4実施例の2つの断面図と1つの斜
視図と1つの分解図、第15図、第16図、第1
7図は変向装置と1つにまとめられた構造を有す
る本発明によるベルト緊締装置の第5実施例の断
面図と側面図と分解図である。 1……ベルト自動巻取り装置、2……ベルトド
ラム、3,39……自動装置ケーシング、4……
ベルト、5……巻戻しばね、6……カバー、7…
…係止車、8,22……歯車、9……探知装置、
10……内実球体、11……係止つめ、12……
取付け部材、13,51……固定個所、14,2
7,35,55……ローラ、15,54……軸受
開口、16……軸、17,44……ピン、18,
45……開口、19,29,36,53……変向
部材、20,28,38……内側スリーブ、2
1,37……転動スリーブ、23……係止歯部、
24……締付けビーム、25……締付け面、2
6,60……ばね、30,46……軸受付加部、
31……切欠き、32……溝、33……帯状制動
部材、34……折曲げ端部、40,50……側
壁、41……被巻取りベルト、42……制動ビー
ム、43……引張りばね、47……ころがり軸
受、48……転動ボール、49……取付けプレー
ト、52……エンボス加工部、56……軸受孔、
57……切取り部、58……ばねリング、59…
…先細横断面部分。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 自動車の安全ベルト用のベルト緊締装置であ
つて、 ベルトドラムに巻き取られそして該ベルトドラ
ムに設けられたばねの力に抗して繰り出されるベ
ルトが、ベルトドラムに後置されかつ湾曲された
変向面を有する旋回可能な変向部材に部分的に巻
き付けられており、 ベルトを挟んでこの変向部材に対向して不動の
ベルト締付け面が位置していて、このベルト締付
け面が、ベルト緊締装置を自動車に取り付ける位
置固定の取付け部材に設けられており、 ベルトに大きな引張り力が作用した時に、ベル
トを変向部材とベルト締付け面との間で緊締する
ように、変向部材がベルト締付け面に向かつて移
動可能に構成されており、平常のベルト繰出し運
動時に変向部材をベルト締付け面から離しておく
ためのばねが設けられている形式のものにおい
て、 前記変向面がスリーブ状の変向部材19によつ
て形成されていて、この変向部材が、締付け面2
4に対して所定の角度距離だけ移動可能でありか
つ中心軸線に対して偏心的に支承されたローラ1
4上に、平常作動時には該ローラに対して同心的
に自由回転可能に支承されており、 変向部材19の表面が、半径方向力の増大につ
れて該表面とベルト4との間の摩擦力が増大する
ようになつており、しかもこの変向部材19が、
ベルトを緊締するロツク位置に旋回するローラ1
4に対して相対的に半径方向移動可能であり、移
動時に該ローラと摩擦又は噛合いによつて連結結
合するように構成されている ことを特徴とする、自動車の安全ベルト用のベル
ト緊締装置。 2 平常作動時には、回転軸受部分以外はローラ
に対して半径方向距離を以つて自由回転可能に支
承されている変向部材が、少なくともその変向範
囲において大きな引張り力のもとで弾性変形可能
である、特許請求の範囲第1項記載のベルト緊締
装置。 3 平常作動時には、回転軸受部分以外はローラ
に対して半径方向距離を以つて自由回転可能に支
承されている形状安定的な変向部材が、弾性的に
可撓性の回転軸受を有している、特許請求の範囲
第1項又は第2項記載のベルト緊締装置。 4 スリーブ状の変向部材19が両側において回
転軸受47に支承されており、両回転軸受47間
の間隔がベルトの幅よりも大きい、特許請求の範
囲第2項又は第3項記載のベルト緊締装置。 5 スリーブ状の変向部材53が少なくとも互い
に向かい合つたスリーブ端部に、押圧力によつて
弾性的に拡開可能な横断面部分59を有してい
て、該横断面部分によつて回転軸受に押し嵌め可
能である、特許請求の範囲第2項記載のベルト緊
締装置。 6 スリーブ状の変向部材29の内面とローラ2
7の外面との間に、弾性変形可能な連結部材33
が設けられている、特許請求の範囲第3項記載の
ベルト緊締装置。 7 ローラ27に片側で支承された板ばね状の帯
状制動部材33としての連結部材が、該連結部材
とローラとの間には小さな摩擦力をそして該連結
部材と変向部材の内面との間には大きな摩擦力を
生ぜしめるように構成されている、特許請求の範
囲第6項記載のベルト緊締装置。 8 変向部材が大きな面での摩擦によつてローラ
と連結可能である、特許請求の範囲第1項から第
7項までのいずれか1項記載のベルト緊締装置。 9 変向部材19の内周面に係止歯部23が形成
されており、ベルト4に作用する引張り力が高ま
つた時に、係止歯部23がローラ14の外歯22
と噛み合うようになつている、特許請求の範囲第
1項から第7項までのいずれか1項記載のベルト
緊締装置。 10 変向部材が、形状安定性の又は変形可能な
内側スリーブ20と、該内側スリーブと回動不能
に結合された外側の転動スリーブ21又は外側の
被覆層とから成つている、特許請求の範囲第1項
から第9項までのいずれか1項記載のベルト緊締
装置。 11 自動巻取り装置と構造的に1つにまとめら
れている、特許請求の範囲第1項から第10項ま
でのいずれか1項記載のベルト緊締装置。 12 ローラ・変向部材ユニツトが自動巻取り装
置39内に、ベルトドラム2の下に間隔をおいて
かつ該ベルトドラムにオーバラツプするように配
置されており、ベルト4が大きな巻付き角度を以
つて、ベルトドラムと変向部材との互いに反対側
の周面部分の間で案内されている、特許請求の範
囲第11項記載のベルト緊締装置。 13 ベルト緊締装置が変向装置の1構成部分で
あり、この変向装置の変向面が、平常作動時には
摩擦力を小さく保ち、ベルトに作用する引張り力
が高まつた時に摩擦力を急激に増大させる非ゴム
状材料から成つている、特許請求の範囲第1項か
ら第10項までのいずれか1項記載のベルト緊締
装置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE3124188A DE3124188C2 (de) | 1981-06-19 | 1981-06-19 | Gurtband-Klemmvorrichtung für Sicherheitsgurte in Kraftfahrzeugen |
DE3124188.3 | 1981-06-19 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5836565A JPS5836565A (ja) | 1983-03-03 |
JPH0239407B2 true JPH0239407B2 (ja) | 1990-09-05 |
Family
ID=6134964
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP57104042A Granted JPS5836565A (ja) | 1981-06-19 | 1982-06-18 | 自動車の安全ベルト用のベルト緊締装置 |
Country Status (8)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4485985A (ja) |
JP (1) | JPS5836565A (ja) |
DE (1) | DE3124188C2 (ja) |
ES (1) | ES513270A0 (ja) |
FR (1) | FR2507901B1 (ja) |
GB (1) | GB2101874B (ja) |
IT (1) | IT1152249B (ja) |
SE (1) | SE448705B (ja) |
Families Citing this family (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59111514A (ja) * | 1982-12-17 | 1984-06-27 | Hitachi Ltd | 半導体集積回路 |
DE3400177A1 (de) * | 1984-01-04 | 1985-07-25 | Autoflug Gmbh, 2084 Rellingen | Vorrichtung zur strammung von sicherheitsgurten |
GB8424853D0 (en) * | 1984-10-02 | 1984-11-07 | Britax Wingard Ltd | Clamping means for strap |
DE3440698A1 (de) * | 1984-11-07 | 1986-05-22 | TRW Repa GmbH, 7077 Alfdorf | Sicherheitsgurtaufroller |
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JP2607256B2 (ja) * | 1988-03-11 | 1997-05-07 | 本田技研工業株式会社 | 巻込み装置のための逆転防止装置 |
JPH01146243U (ja) * | 1988-03-31 | 1989-10-09 | ||
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DE29510050U1 (de) * | 1995-06-21 | 1995-08-24 | TRW Repa GmbH, 00000 Alfdorf | Umlenkbeschlag für Sicherheitsgurte |
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US6824222B2 (en) | 2002-08-06 | 2004-11-30 | Trw Vehicle Safety Systems Inc. | Seat belt system with dual payout retractor |
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-
1981
- 1981-06-19 DE DE3124188A patent/DE3124188C2/de not_active Expired
-
1982
- 1982-06-10 GB GB08216818A patent/GB2101874B/en not_active Expired
- 1982-06-11 SE SE8203645A patent/SE448705B/sv not_active IP Right Cessation
- 1982-06-18 IT IT21943/82A patent/IT1152249B/it active
- 1982-06-18 FR FR8210740A patent/FR2507901B1/fr not_active Expired
- 1982-06-18 JP JP57104042A patent/JPS5836565A/ja active Granted
- 1982-06-18 ES ES513270A patent/ES513270A0/es active Granted
-
1984
- 1984-02-10 US US06/579,149 patent/US4485985A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5836565A (ja) | 1983-03-03 |
DE3124188C2 (de) | 1986-04-03 |
US4485985A (en) | 1984-12-04 |
FR2507901A1 (fr) | 1982-12-24 |
FR2507901B1 (fr) | 1987-03-06 |
SE8203645L (sv) | 1982-12-20 |
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SE448705B (sv) | 1987-03-16 |
GB2101874B (en) | 1985-02-06 |
IT1152249B (it) | 1986-12-31 |
GB2101874A (en) | 1983-01-26 |
ES513270A0 (es) | 1983-03-16 |
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