JPH0239242B2 - Shokubainenshosuihanki - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、触媒燃焼熱を熱源とする触媒燃焼炊
飯器に関するものである。

従来例の構成とその問題点 従来により、屋外で炊飯するには、飯盒、コツ
フエルなどを、携帯ガスコンロ，固形燃料コン
ロ，小型バーナ，たき火などにかけて行なつてい
た。

しかしながら、これらには風による炎のふき消
え、炎による加熱のため均一加熱になり炊きむら
が発生する火加減の調節が困難、炊飯中は、目が
はなせないなどの問題があつた。

発明の目的 本発明は上記欠点に鑑み、吹き消えがなく、良
好な炊飯が自動的にできる触媒燃焼炊飯器を提供
するものである。

発明の溝成 この目的を達成するために本発明の触媒燃焼炊
飯器は、炊飯するための鍋と、鍋底の温度を感知
して動作するサーモスタツトと、サーモスタツト
の動作によつて気化燃料ガスの流れを止めるバル
ブと、バルブを開き、サーモスタツトを炊飯状態
にセツトする炊飯スイツチと気化燃料ガスと空気
とを酸化反応させる触媒とを備え、前記触媒は、
サーモスタツト部を除き、鍋底の大きさと略同等
で、鍋底に対向したドーナツ状平板とし、鍋は触
媒上に間隙をもつて載置した。

この構成によつて、熱源は炎を形成しない触媒
燃焼熱を利用しているので吹き消えがなく、ま
た、触媒と鍋底の大きさを略同等としているた
め、鍋底を均一に加熱することができるので炊き
むらが発生せず、サーモスタツトによつて自動的
に炊飯を完了させることができ、また触媒と鍋と
は間隙をもつているので、炊飯開始時の鍋の低い
温度による触媒温度の低下を防止し、不完全燃焼
の防止ができる。

実施例の説明 以下本発明の一実施例について、図面を参照し
ながら説明する。第１図，第２図は、本発明の実
施例における触媒燃焼炊飯器の構成を示すもので
ある。

第１図，第２図において、１は内部に数々の部
品を収納する本体、２は燃料貯蔵室、３は燃料貯
蔵室から流れてくる気化燃料ガスの圧力を一定に
するレギユレータ、４は気化燃料ガスを流したり
止めたりするバルブである。バルブ３より供給さ
れた気化燃料ガスは、ノズル５より噴出する。前
記ノズル５より噴出した気化燃料ガスは、インジ
エクタ６のエジエクター効果により燃焼に必要か
つ十分な空気を吸引し、本体１に取付けられたバ
ーナ７へ流れ込み空気と気化燃料ガスは十分混合
されたのち拡散板８に設けられた孔９を通り、下
流に設置されたセラミツククロスにPtを担持さ
せた触媒１０にむらなく供給され、触媒１０に設
けられた炎孔１１より噴出する。同時にバルブ３
を動作させた炊飯スイツチ１２は、レバー１３に
よつてセンターサーモスタツト１４に連結され、
炊飯スイツチ１２を押すことによつてセンターサ
ーモスタツト１４がセツトされる。１５は着火ス
イツチで、炊飯スイツチ１２を最後まで押すこと
によつて閉じ、電池１６により電流を連続放電回
路１７に流す。１８は着火端子でバーナ７に向け
て放電する。１９は触媒取付け金具で立ち上り部
２０が設けてある。２１は蓋、２２は鍋で鍋底と
触媒１０と適当な距離を得るためと、変形に強く
するために凹面にしてある。２３は鍋をおおう鍋
カバーで、底部を内に巻き込んであり、巻込み部
２４の端部２５に鍋２２の底部が乗り炊飯時の熱
がセンターサーモスタツト１４に伝動しにくくす
る遮熱筒２６と鍋２２の底部に若干のすき間がで
きるようにして、鍋２２は支持されている。ま
た、巻込み部２４の内側には前記触媒取付け金具
１９の立ち上り部２０が入り鍋カバー２３のズレ
を防止している。巻込み部２４には、欠損部２７
が設けられており、熱焼ガスは欠損部２７より鍋
２２と鍋カバー２３のすき間より外へ出る。

以上のように構成された触媒燃焼炊飯器につい
て以下その動作を説明する。

第１図に示すように鍋カバー２３、鍋２２およ
び蓋２１をセツトする。このとき鍋底と触媒１０
の距離は８〜12mmになり、炊飯開始時の低い鍋底
温度によつて、触媒温度が低下し不完全燃焼する
のを防止し排ガスを外へ流れやすくしている。燃
料貯蔵室２に入れられた気化燃料ガスは、気化し
たのちレギユレータ３によつて圧力を一定にされ
てバルブ４に流れる。炊飯スイツチ１２を最後ま
で押すと、バルブ４からノズル５へ気化燃料ガス
が流れ、ノズル５から噴出した気化燃料ガスは、
インジエクタ６で適当な空気を吸引し、バーナ７
へ流れ十分混合されて拡散板８に設けた孔９を通
りむらなく触媒１０に供給される。同時にレバー
１３によつてセンターサーモスタツト１４が炊飯
状態にセツトされ、着火スイツチ１５は閉じ、着
火端子１８は放電を開始し、前記触媒１０に設け
られた炎孔１１より噴出した気化燃料ガスに着火
する。着火後、レバー１３とセンターサーモスタ
ツト１４のあそびによつて、炊飯スイツチ１２が
少しもとにもどり着火スイツチ１５は開いて放電
が停止される。前記炎孔１１に形成した炎により
触媒１０は触媒燃焼可能温度まで加熱され到達後
は、自然に触媒燃焼に移行され、炎孔１１の炎は
自然消滅して炊飯が開始される。炊飯が完了する
と、鍋底の温度上昇をセンターサーモスタツト１
４が感知して動作し、レバー１３をかいして炊飯
スイツチ１２がもとの状態にもどり、バルブ４
は、気化燃料ガスの供給を停止し、炊飯を終了す
る。

以上のように熱源として触媒燃焼熱を使用し、
触媒の大きさを鍋底の大きさと略同等にし、セン
ターサーモスタツトで鍋底の温度を感知しバルブ
を操作することによつて、屋外でも吹き消えする
ことがなく、炊きむらのない良好な炊飯を自動的
に行なうことができる。

発明の効果 以上のように本発明は、熱源に触媒燃焼熱を使
用し、触媒は、サーモスタツト部を除き、鍋底の
大きさと略同等とし、鍋底に対向したドーナツ状
平板としたことにより、屋外でも吹き消えがな
く、鍋底が均一に加熱されるので炊きむらがな
く、サーモスタツトは、鍋底中央の温度を感知し
ているので安定した炊飯をツマミ一つで自動的に
行なうことができ、その実用的効果は大なるもの
がある。また、鍋底を触媒との間に間隙を設けて
いるので、炊飯開始時の鍋の低い温度による触媒
温度低下を防止し、不完全燃焼を防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例における触媒燃焼炊飯
器の側断面図、第２図は同要部上面図である。 ４……バルブ、１０……触媒、１２……炊飯ス
イツチ、１４…センターサーモスタツト、２２…
…鍋。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 炊飯するための鍋と、鍋底の温度を感知して
   動作するサーモスタツトと、サーモスタツトの動
   作によつて気化燃料ガスの流れを止めるバルブ
   と、前記バルブを開き、サーモスタツトを炊飯状
   態にセツトする炊飯スイツチと、気化燃料ガスと
   空気とを酸化反応させるための触媒とを備え、前
   記触媒は、サーモスタツト部を除き、鍋底の大き
   さと略同等で、鍋底に対向したドーナツ状平板と
   し、前記鍋は前記触媒上に間隙をもつて載置され
   る触媒燃焼炊飯器。