JPH0239195Y2 - - Google Patents

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JPH0239195Y2
JPH0239195Y2 JP2712687U JP2712687U JPH0239195Y2 JP H0239195 Y2 JPH0239195 Y2 JP H0239195Y2 JP 2712687 U JP2712687 U JP 2712687U JP 2712687 U JP2712687 U JP 2712687U JP H0239195 Y2 JPH0239195 Y2 JP H0239195Y2
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JP
Japan
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furnace body
protective container
crucible
lower furnace
microwaves
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  • Crucibles And Fluidized-Bed Furnaces (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案はマイクロ波加熱溶融炉の改良、とく
に金属ルツボの回転機構の改良に関するものであ
る。
(従来技術) マイクロ波の照射により生ずる誘電加熱現象を
利用した非金属物質の加熱、溶融処理は、いわゆ
る減容あるいは有価物質の回収処理として、液体
汚泥、各種産業生成物、放射性含有廃棄物および
生成物等の処理、その他の目的に広く利用されつ
つある。このマイクロ波照射処理は、マイクロ波
発振機から導波管を経て炉内にマイクロ波を導入
し、炉内上部および導波管部に設けられたチユー
ナによりマイクロ波を整合させると同時に、加熱
および溶解用ルツボ(一般に金属製)内に被処理
物を供給することにより行われる。
このマイクロ波加熱溶融炉は被処理物を加熱す
る際に、金属ルツボを炉体内に装着し、被処理物
をこのルツボ内に連続的に供給し、または一定量
入れてバツチ的に加熱および溶融する。そして、
金属ルツボ内に被処理物を均一に落下させて溶融
効率を高め、また帯状の加熱を示すTE11モード
で溶融する際には未溶融部が残らないように金属
ルツボを回転する等の方法が採用される。
従来の金属ルツボ4は、第3図に示すように構
成されている。すなわち、上部炉体1には被処理
物の供給シユート5が設けられ、下端部にはフラ
ンジ11が形成され、下部炉体2の上端部にはフ
ランジ21が形成され、この両フランジ11と2
1とが突合されてパツキン15によりシールされ
ている。下部炉体2の内部には保護容器3が配置
され、保護容器3の内部にはルツボ4が配置され
ている。ルツボ4および保護容器3はそれぞれ上
向きに持上げることにより容易に下部炉体2から
取外すことができる。
上部炉体1のフランジ11の下面と保護容器3
およびルツボ4の上面との間には隙間tが形成さ
れている。ルツボ4と保護容器3との上部間には
所定深さのスリツトからなる第1チヨーク構造1
6が形成され、フランジ11には所定深さのスリ
ツトからなる第2チヨーク構造17が形成されて
いる。また、下部炉体2の上部には保護容器3と
の間の隙間に連通するスリツトからなる第3チヨ
ーク構造18が形成され、保護容器3の内面には
ルツボ4との間の隙間に連通するスリツトからな
る第4チヨーク構造19が形成されている。第1
チヨーク構造16と第4チヨーク構造19とは図
示しない不活性ガス流通口により連通されてい
る。上記各チヨーク構造の溝深さは炉内に照射さ
れるマイクロ波の1/4〜5/8波長の長さに設定され
ている。
上記構成においては、ルツボ4内に被処理物が
挿入されて、図示しないマイクロ波発振機から導
波管を経て炉内にマイクロ波が照射されることに
より溶融が行なわれる。この際、マイクロ波の一
部は隙間tを通つてルツボ4と保護容器3との間
の空間35,保護容器3と下部炉体2との間の空
間25および炉体外部へ漏洩しようとする。空間
35へ向かうマイクロ波はまず第一チヨーク構造
16で減衰され、さらに第4チヨーク構造19に
より減衰される。また、空間25へ向かうマイク
ロ波は第3チヨーク構造18により減衰される。
さらに炉体外部へ向かうマイクロ波は第2チヨー
ク構造17により減衰される。従つて、ルツボ4
と保護容器3と上部炉体2とのそれぞれの間隙お
よび炉体外部への漏洩はほとんど阻止される。
また下部炉体2の下端部には、図示しない駆動
源によつて回転する軸4が貫通し、この軸4の上
端部が保護容器3の下端部に結合され軸4によつ
て保護容器3が支持されている。そして被処理物
の加熱溶融処理中に軸4を回転させることによつ
て保護容器3およびルツボ4を回転させるように
している。
上記構成では、保護容器3の下端部を支持して
回転させるために、上端部では回転に伴う振れが
生じることが避けられず、その量は保護容器3の
高さに比例して大きくなる。保護容器3の上端部
は上部炉体1のフランジ11および下部炉体2の
内面との間にわずかな隙間が形成され、かつ上記
のようにマイクロ波の漏洩を防止するためのチヨ
ーク構造が形成されているために、保護容器3の
上端部に回転振れが生じると上記チヨーク構造の
機能が阻害されることになる。また振れが大きく
なつて接触すると、アーク放電が生じて溶融効率
が低下したり、炉体が損傷する等の問題がある。
(考案の目的) この考案は、このような従来の欠点を解消する
ためになされたものであり、ルツボおよび保護容
器を着脱可能に構成し、かつ金属ルツボの回転振
れを減少させてチヨーク構造が安定して保持され
るようにしたマイクロ波加熱溶融炉の構造を提供
するものである。
(考案の構成) この考案は、上部炉体と、下部炉体と、下部炉
体内に配置された保護容器と、この保護容器内に
配置されたルツボとを有するマイクロ波加熱溶融
炉において、下部炉体上端部と上部炉体下端部と
が突合せ接合されると共に、この接合部にスリツ
トからなるチヨーク構造が設けられ、保護容器は
その外周上部付近で下部炉体によつて回転可能に
支持されるとともに回転駆動手段に連結され、こ
の回転駆動手段は下部炉体を貫通して駆動源に接
続され、保護容器の下端部には回転振れを防止す
るガイド手段が保護容器の上下動を許容するよう
に設けられているものである。
上記構成では、下部炉体内で保護容器はその外
周上部付近で保持されるとともに回転駆動される
ために、保護容器の高さに関係なく安定して回転
され、また熱膨脹は下方に逃がされるためにチヨ
ーク構造に影響を与えるおそれはない。
(実施例) 第1図および第2図において、上部炉体1、下
部炉体2、下部炉体2の内部の保護容器3、ルツ
ボ4およびチヨーク構造は上記第3図に示す構造
と基本的には同じである。保護容器3の外周上部
付近には下向きの傾斜面30が周方向に連続して
形成され、またこれに対応する位置の下部炉体2
の内面には周方向に複数個(この実施例では3
個)の支持ローラ6が軸9によつて回転可能に設
けられている。この支持ローラ6は外周面が円錐
面をなし、この支持ローラ6が上記傾斜面30に
当接することにより、保護容器3が支持ローラ6
によつて回転可能に支持されている。下部炉体2
はその底部において支持手段8によつて上下動可
能に支持されている。
また上記傾斜面30には歯車5が当接し、この
軸50が下部炉体2を貫通してその外部に配置さ
れたモータ7により回転駆動されるようにしてい
る。この軸50が貫通する部分にもチヨーク構造
51が形成されてマイクロ波の漏洩を防止するよ
うにしている。傾斜面30には、図示は省略して
いるが、支持ローラ6に当接する平滑面と、歯車
5に噛合するギアとが形成されている。
この傾斜面30と支持ローラ6、歯車5との接
触部はルツボ4の内部空間と連通しているが、そ
れらの間にはチヨーク構造18が形成されている
ために、マイクロ波が侵入することは防止されて
いる。
また保護容器3の下端部中央には突起10が設
けられるとともに、この突起10の回転および軸
方向の移動のみを許容するガイド部材11が設け
られて、これらにより回転振れを防止するガイド
手段が形成されている。
上記構成においては、ルツボ4中の被処理物の
溶融の際にはモータ7から軸50、歯車5を通し
て回転力が保護容器3に伝達され、保護容器3は
その上部付近で支持ローラ6によつて支持された
状態で回転すると同時に保護容器3に配置された
ルツボ4も回転する。また保護容器3の下端部は
突起10がガイド部材11によつて振れが生じな
いように一定の位置に保持されているために、ル
ツボの高さが高くなつても回転振れが生じること
は確実に防止される。さらにルツボ4に熱膨脹が
生じても、ルツボ4は下方に自由に伸びることが
でるために上部構造には影響がなく、チヨーク構
造に変動は生じない。このためアーク放電による
炉体の損傷やマイクロ波の炉外への漏洩は確実に
防止することができる。
(考案の効果) 以上説明したように、この考案は保護容器をそ
の外周上部付近で保持するとともに回転駆動する
ようにしたものであり、保護容器の高さに関係な
く安定して回転され、また熱膨脹は下方に逃がさ
れるためにチヨーク構造に影響を与えるおそれは
なく、マイクロ波の漏洩を確実に防止することが
できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例を示す中央縦断面
図、第2図は第1図の−線断面図、第3図は
従来例を示す第1図相当図である。 1……上部炉体、2……下部炉体、3……保護
容器、4……ルツボ、5……歯車、6……支持ロ
ーラ、7……モータ、10……突起、11……ガ
イド部材、16,17,18,19……チヨーク
構造。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 上部炉体と、下部炉体と、下部炉体内に配置さ
    れた保護容器と、この保護容器内に配置されたル
    ツボとを有するマイクロ波加熱溶融炉において、
    下部炉体上端部と上部炉体下端部とが突合せ接合
    されると共に、この接合部にスリツトからなるチ
    ヨーク構造が設けられ、保護容器はその外周上部
    付近で下部炉体によつて回転可能に支持されると
    ともに回転駆動手段に連結され、この回転駆動手
    段は下部炉体を貫通して駆動源に接続され、保護
    容器の下端部には回転振れを防止するガイド手段
    が保護容器の上下動を許容するように設けられて
    いることを特徴とするマイクロ波加熱溶融炉。
JP2712687U 1987-02-24 1987-02-24 Expired JPH0239195Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2712687U JPH0239195Y2 (ja) 1987-02-24 1987-02-24

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2712687U JPH0239195Y2 (ja) 1987-02-24 1987-02-24

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63134394U JPS63134394U (ja) 1988-09-02
JPH0239195Y2 true JPH0239195Y2 (ja) 1990-10-22

Family

ID=30828862

Family Applications (1)

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JP2712687U Expired JPH0239195Y2 (ja) 1987-02-24 1987-02-24

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JPS63134394U (ja) 1988-09-02

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