JPH0238949Y2 - - Google Patents

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JPH0238949Y2
JPH0238949Y2 JP16549287U JP16549287U JPH0238949Y2 JP H0238949 Y2 JPH0238949 Y2 JP H0238949Y2 JP 16549287 U JP16549287 U JP 16549287U JP 16549287 U JP16549287 U JP 16549287U JP H0238949 Y2 JPH0238949 Y2 JP H0238949Y2
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rotating body
yarn
thread
conical part
power consumption
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  • Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は二重撚糸機に関する。
〔従来の技術〕
撚糸機に限らず各種の生産機械において、その
生産機械による生産コスト、すなわち一定量の生
産品を生産するために必要な経費がその生産機械
の優劣を決定する重要な要因であることは明白で
あろう。同じ生産量を得るのならば経費のかから
ない機械、あるいは同じ経費を出費するのならば
より多くの生産品を得ることができる機械が「良
い」機械であることは言までもない。
本考案に係る撚糸機においても、上記一般の生
産機械と同様にその生産コストを低減することが
大きな課題となつている。撚糸機においては、上
記生産品は撚付与された糸の巻取パツケージであ
り、また撚糸機稼働のための消費電力の費用など
が生産のための日常の経費になつている。
上記消費電力を低減するためには、例えばスピ
ンドルを回転駆動するベルトと該スピンドルとの
接触状態や糸のバルーンニング形状等の種々の要
因についての考案が従来からなされている。
しかしながら、本願の考案者が着目したのは、
従来問題にされなかつたスピンドルに固着され、
該スピンドルと共に回転する回転体である。
ここで、従来の回転デイスクの一例を第5図に
示すことにする。スピンドル100にワーブ10
1が固着され、該ワーブ101に逆円錘台形の回
転体102が固着されている。103は給糸パー
ンを示している。なお、この種の従来例は、例え
ば実公昭48−1391号公報等に開示されている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
本考案は、上記従来例に比べて、より消費電力
量の低減された回転体を得ることを目的としてい
る。
〔問題点を解決するための手段〕
すなわち、本考案は円筒状の糸溜円盤部と、該
糸溜円盤部の上端から上方に給糸パーンの斜錘状
部に沿つて開いた円錘状部と、該円錘状部の上端
から水平方向外側に延設している鍔部とより成る
回転体をスピンドル軸に固定したものである。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第4図は本考案に係る二重撚糸機の構造を示
し、本二重撚糸機はフレーム1上に固定された台
座2、該台座2上に回転自在に支持された回転体
3、および該回転体3上に支持された静止体4か
ら基体的に構成される。静止体4は筒状のテンシ
ヨン装置5と静止デイスク6とリング7とからな
り、静止デイスク6は回転体3上にベアリング8
によつて回転自在に支持され、テンシヨン装置5
は静止デイスク6の中央に着脱可能に装着され、
更にリング7は静止デイスク外周に螺子9で固定
されている。またフレーム1には支持プレート1
2を介して別の磁石13が固定されていて、両磁
石11,13が相互に磁気的に吸引し合うことに
より、上記静止体4は回転体3が回転しても静止
状態を保つ様になつている。テンシヨン装置5は
キヤツプ状の上部テンサ体14を筒形の下部テン
サ体15の上端に着脱可能に嵌合したものとなつ
ており、パーン型の給糸パーンBはその紙管16
を下部テンサ体15の外周に沿つて挿着され、静
止デイスク6上に立姿勢で支持される。両テンサ
体14,15および静止デイスク6の各中央には
上下に貫通する糸通路17が直線状に形成されて
おり、前記回転体3には上記糸通路17と連通す
る糸導孔18が形成されていて、給糸パーンBか
ら引出された糸Yは上部テンサ体14上に載置さ
れたリングテンサ19を介して上部テンサ体14
の上端から糸通路17へと入り、下部テンサ体1
5内に設けたボールテンサ21を経て下降した
後、糸導孔18から外部に導出される。
回転体3はワーブ24に走行ベルト25が接触
走行することによつて回転され、このとき糸導孔
18の出口26から出た糸Yは旋回して回転体3
の周囲に沿つて少し巻付きながら上昇し、給糸パ
ーンBの周りでバルーン27を描いた後、上部テ
ンサ体14の直上にある糸ガイド28を通つて図
示しないパツケージに巻取られる。
次に、上記回転体3の構成を第1図に基づいて
説明する。該回転体3にはワーブ24が固着さ
れ、該ワーブ24はスピンドル29に固着されて
いる。該回転体3には円筒状糸溜円盤部30と、
該糸溜円盤部30の上端から給糸パーン31の斜
錘状部32に沿つて開いた円錘状部33と、該円
錘状部33の上端から水平方向外側に延設してい
る鍔部34とにより構成されている。もちろん、
給糸パーン31と回転体3との間に介在している
静止体4の形状も上記回転体3と同様に給糸パー
ン31の外形に沿つたように形成されている。回
転体3と給糸パーン31間の距離dは極力少なく
設定され、また回転体3の上端部の径Daは、従
来の回転体102の上端部の径Dbとほぼ同一の
寸法で形成されている。
上記の回転体3をベルト25により回転させ
る。該回転体3の消費電力を第5図で示す従来例
と比較したものを第2図に示す。このグラフ図に
おいて、横軸はスピンドル回転数を、縦軸はモー
タ出力の消費電力を示し、Laは糸を導出孔18
より導出してバルーンさせた(以下単に糸ありと
呼ぶ)従来例を、Lbは糸ありの本実施例を、Lc
は糸を導出させない(以下単に糸なしと呼ぶ)従
来例を、Ldは糸なしの本実施例をそれぞれ示し
ている。なお、使用モータは0.4KWのものを使
用している。該グラフ図によると、糸なしの状態
すなわち回転体3だけの回転における本実施例の
効果と同時に、糸あり状態の効果が認められ、か
つ糸ありの状態でのより大きな効果が認められ
る。例えば、16000rpm時において、本実施例に
おける消費電力の従来例からの減少率は、糸なし
の場合は約15%減であるのに対して糸ありの場合
は約25%減となつている。すなわち、糸ありの場
合は回転体3自体の消費電力削減の効果に加え、
該回転体3がバルーンしている糸に与える消費電
力削減の効果があると考えられる。
すなわち、第1に回転体3自体の削減の効果
は、本実施例の回転体3が従来例の回転体102
とほぼ同重量だとしても、各高さ位置における径
Ea,Ebが本実施例の回転体Eaの方が小さくなつ
ており、したがつてGD2が本実施例の方が全ての
高さ位置で小となり、全体としての消費電力を小
にできると言えよう。
また、糸ありの場合は、回転体3に巻付いてい
る糸Yが途中で回転体3から離れ鍔部34に達し
ていることが、消費電力の削減に関与していると
考えられる。すなわち、回転体3の外側の空気流
を考えると、第3図に示すように、本来ならば水
平方向に行くべき空気流faが回転体3と接する糸
の走行により該糸に随伴しfb上部に上がつてい
く。該回転体3の上部の方がより表面積が大き
く、したがつて空気粘性抵抗がより大きくなつて
いる。従来例では、上記の随伴流が最上部まで達
し、最も大きな上記粘性抵抗が発生していたけれ
ど、本実施例では回転体3表面と糸との離反によ
り上記の随伴流が該離反位置でとぎれFcより小
さな空気粘性抵抗になつていると考えられる。ま
た、前記した径Eaが小さいことも少なからず該
粘性抵抗を小さくすることに寄与していると思わ
れる。
〔考案の効果〕
以上の説明あるいは実験結果から明らかなよう
に、本考案によればより消費電力量の低減された
二重撚糸機を得ることができた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の回転体を示す縦断正面図、第
2図はスピンドル回転数と消費電力量を示すグラ
フ図、第3図は回転体での空気流を示している正
面図、第4図は本考案が適用されている二重撚糸
機を示す一部縦断正面図、第5図は従来の回転体
を示す縦断正面図である。 3……回転体、29……スピンドル、30……
糸溜円盤部、31……給糸パーン、32……斜錘
状部、33……円錘状部、34……鍔部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 円筒状の糸溜円盤部と、該糸溜円盤部の上端か
    ら上方に給糸パーンの斜錘状部に沿つて開いた円
    錘状部と、該円錘状部の上端から水平方向外側に
    延設している鍔部とより成る回転体をスピンドル
    軸に固定したことを特徴とする二重撚糸機。
JP16549287U 1987-10-29 1987-10-29 Expired JPH0238949Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16549287U JPH0238949Y2 (ja) 1987-10-29 1987-10-29

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16549287U JPH0238949Y2 (ja) 1987-10-29 1987-10-29

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0170873U JPH0170873U (ja) 1989-05-11
JPH0238949Y2 true JPH0238949Y2 (ja) 1990-10-19

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ID=31452025

Family Applications (1)

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JP16549287U Expired JPH0238949Y2 (ja) 1987-10-29 1987-10-29

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JPH0170873U (ja) 1989-05-11

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