JPH0238792Y2 - - Google Patents

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JPH0238792Y2
JPH0238792Y2 JP1981067014U JP6701481U JPH0238792Y2 JP H0238792 Y2 JPH0238792 Y2 JP H0238792Y2 JP 1981067014 U JP1981067014 U JP 1981067014U JP 6701481 U JP6701481 U JP 6701481U JP H0238792 Y2 JPH0238792 Y2 JP H0238792Y2
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frame
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glass door
door frame
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はパチンコ機における複式施錠装置に関
し、パチンコ機の機体前面側よりシリンダー錠に
挿し込む鍵の時計方向又は反時計方向への回転操
作によつて、表枠とガラス扉枠の随時な解錠によ
る扉枠の開成動を可能ならしめたものである。在
来散見されるパチンコ機の施錠装置は、表枠開成
用とガラス扉枠開成用の二種の施錠装置を機体前
面側からみて左右別々に装設し、当該両枠体を機
体前面側や機体裏面から夫々相反方向へ開成せる
手段を採用するか、或いは、表枠の開閉側裏面に
シリンダー錠を共通にする表枠とガラス扉枠の施
錠装置を装設し、鍵の時計方向(右方向)又は反
時計方向(左方向)への回転操作、若しくは二段
錠を使用して鍵の挿し込み位置又は押し込み位置
での時計方向への回転操作によつて、当該両枠体
を同一方向へ開成せる手段を採用したものとに大
別できる。
ところが、前者の方式に依れば、二種の相異つ
た施錠装置を機体裏面に夫々取付ける必要がある
為パチンコ機毎への取付作業が二重手間となり、
また数多くの構成部品を組立製作する必要がある
為、作業の省力迅速化の要請に反し、且つ装置全
体のコストダウンに貢献し難く、またパチンコ機
への取付後の使用の際には両枠体を相反方向へ開
閉成させる為、操作の迅速性にも欠けるものであ
つた。
然るに、後者の方式に依れば、シリンダー錠を
共通にして表枠とガラス扉枠の同一方向への随時
な開成をなし得る利点が認められるも、表枠開成
用の施錠装置の外に、該装置本体と連関係合せる
位置にガラス扉枠開成用の補助的な施錠装置を別
途設ける要の存するものであつた。従つて、前者
の方式と同様に二種の相異つた施錠装置の取付作
業を要し、また数多くの構成部品を組立製作する
必要がある為、作業の省力迅速化や装置全体のコ
ストダウンの要請に未だ不充分なものであつた。
殊に、現今パチンコ機の自動化の普及に伴ない機
体裏面には数多くの機器が詰め込み様にびつしり
と装設される関係上、表枠の開閉側裏面の狭小な
部所に限つて縦設し得る表枠開成用の施錠装置を
除き、前記補助的な施錠装置の取付可能なスペー
スを機体裏面側に見い出し得ず、実際上実用化に
難点の認められるものであつた。
その為、表枠への取付板機能を併有する縦長な
基枠体をベースとし、該基枠体に組み込まれた上
下端に鉤片を有する被動部材の適所に掛止腕を固
着し、これによつて表枠とガラス扉枠を同時に解
錠せんとしたものが案出されるに到つている。然
し乍ら、斯る施錠装置に依れば、必要に応じて表
枠又はガラス扉枠のいずれか一方の枠体のみを解
錠させることができないものであつた。例えば、
機枠に枢支せる表枠の開成のみを所望する場合
に、開成不要なガラス枠に枢支せるガラス扉枠を
も解錠させる為、当該ガラス枠とガラス扉枠との
係合状況が弛緩し、特に、表枠やガラス扉枠の弛
緩状況を看過すれば、その僅小な隙間より不正な
行為や不正な開成を行なう余地を与えることと相
成るものであつた。その為、表枠の閉成時には別
途ガラス扉枠をガラス枠に押し込みて再施錠しな
ければならず、二重手間と相成り操作性に欠ける
ものであつた。
而して、本考案では斯る在来手段に鑑みて案出
したものであつて、実開昭48−14385号公報、実
公昭52−7520号公報等に開示するパチンコ機にお
ける表枠の施錠装置の基本的な構成を変えること
なく、それを略その侭利用して新たに爪部材を有
するガラス扉枠開成用の被動部材を基枠体に組み
込み、即ち、基枠体に独立別個に作動する二種の
表枠開成用の被動部材とガラス扉枠開成用の被動
部材を装設し、別途機枠とガラス扉枠に夫々装設
せる掛止部材と関連係合し得る複式施錠装置を提
供し、構成部品の効率的な利用と装置全体のユニ
ツト化、簡素化による単体商品としての有用性を
発揮せしめ、併せて組立、取付作業の省力迅速化
の要請に対処し、また円滑迅速な施錠、解錠作動
をも確保せんとしたものである。
本考案の実施態様を添付図面に従つて説明する
に、Sはパチンコ機における複式施錠装置であつ
て、パチンコ機の機枠1に枢設せる表枠2とガラ
ス枠3に枢設せるガラス扉枠4の施錠解錠機能を
具有し、当該表枠2とガラス扉枠4を同一方向へ
開閉成すべくなしている。複式施錠装置Sの本体
部は、表枠2への取付板機能を併有する縦長な基
枠体Lをベースとして形成され、該基枠体Lに独
立別個に相反方向へ作動する二体の上方鉤片5と
下方鉤片6を有する表枠開成用の被動部材Mと、
爪部材7を有するガラス扉枠開成用の被動部材N
を装設し、該装置本体を第2図に示す如く機枠1
の内壁面とパチンコ機盤8、中桟9端面の狭小な
箇所で、表枠2の開閉側裏面に縦設固定せしめ、
別途機枠1に設けた掛止部材10と前記上方鉤片
5、下方鉤片6とを、またガラス扉枠4に設けた
掛止部材11と、前記爪部材7とを夫々関連係合
すべく配置構成している。基枠体Lは適宜厚の金
属製板素材から所要の位置に孔、溝、切欠、突起
などの構成部を形成して所要の外形に打抜き、前
面板部12、側面板部13、後面板部14からな
る縦長な一本物として略L字状ないしはコ字状の
平断面形状に折曲形成している。15は基枠体L
の表枠2への取付固定側となる前面板部12に取
着したシリンダー錠であつて、前面板部12の中
央上部に形成した錠孔aにかしめ固定される。1
6はシリンダー錠15の後端に取着した円盤状の
回転部材であつて、具体的にはシリンダー錠15
の内筒17より後端方へ突成した錠軸18にかし
め固定され、機体前面側からシリンダー錠15に
挿し込む鍵Kの時計方向X又は反時計方向yへの
回転操作と一体的に関連動する。19,20は回
転部材16の前後面の左右相反位置に突成したピ
ン状の係合部であつて、一方の係合部19は表枠
開成用として、また他方の係合部20はガラス扉
枠開成用として夫々設けられている。
このとき、係合部19,20を突出ピン状とす
ることなく、切り起し状又は膨出突起状に一体成
型したり、また回転部材16も円盤状とすること
なく矩形盤状の如き任意形状に変えることができ
る。
而して、基枠体Lに組み込み形成した一方の被
動部材Mを有する表枠開成用の作動系イは、シリ
ンダー錠15、係合部19を有する回転部材1
6、起立状の被係合部21を有する連結杆22、
その上下端に取着した上方鉤片5と下方鉤片6、
及び被動部材Mを施錠方向へ付勢するスプリング
23とからなつている。詳説すれば、略L字状に
打抜かれ基部5aと鉤部5bとからなる上方鉤片
5は、後面板部14の上端に形成した切欠溝b
と、前面板部12の上端内壁面に突成した案内突
起cとの間に嵌挿係合され、また略L字状に打抜
かれ基部6aと鉤部6bとからなる下方鉤片6
は、後面板部14の下端部に形成した切欠開口d
を介しての切欠溝b′と、前面板部12の下端内壁
面に突成した案内突起c′との間に嵌挿係合され
る。当該上方鉤片5と下方鉤片6は、側面板部1
3の上方部と下方部に打抜き形成した案内長孔e
に挿通したピン24を介して連結杆22の上下端
に取着される。連結杆22の略中央上部には、起
立状の被係合部21が形成され、上方鉤片5と下
方鉤片6に夫々切り起し形成した突起部fと、前
面板部12の上下内壁面に夫々切り起し形成した
突起部f′の間にスプリング23を掛架支持し、被
動部材Mを施錠方向へ付勢せる当該スプリング2
3によつて前記連結杆22の被係合部21と回転
部材16の係合部19とを常時関連係合せしめて
いる。従つて、上方鉤片5と下方鉤片6を有する
被動部材Mは、鍵Kの時計方向Xへの回転操作に
よつて基枠体Lに案内規制されて上昇動し、別途
機枠1に設けた掛止部材10との係合状況を解放
する。
次に、基枠体Lに組み込み形成した他方の被動
部材Nを有するガラス扉枠開成用の作動系ロは、
シリンダー錠15、係合部20を有する回転部材
16、起立状の被係合部25を有する昇降杆2
6、その端部に設けた爪部材7、及び被動部材N
を施錠方向へ付勢するスプリング27とからなつ
ている。
詳説すれば、被動部材Nを構成する昇降杆26
は、前面板部12の略中央内壁面に突成した案内
突起c″と側面板部13との間に嵌挿され、また爪
部材7は側面板部13の後端部で基枠体Lに沿つ
て形成した案内長孔e′に嵌挿係合される。昇降杆
26に起立形成した突起部f″と前面板部12の略
中央内壁面に形成したピン状の突起部fとの間
にはスプリング27が掛架支持され、被動部材N
を施錠方向へ付勢せる当該スプリング27によつ
て昇降杆26の被係合部25と回転部材16の係
合部20とを常時関連係合せしめている。従つ
て、爪部材7を有する被動部材Nは、鍵Kの反時
計方向yへの回転操作によつて基枠体Lに案内規
制されて下降動し、別途ガラス扉枠4に設けた掛
止部材11を押下動させ、これによつてガラス扉
枠4との施錠を解放する。これは、ガラス扉枠4
自体に装設された施錠機構の如何によつて任意に
変え得るものである。例えば、第2図に示す如く
ガラス扉枠4に直接鉤片28の如き掛止部材11
が取着されたような場合には、前記爪部材7によ
る掛止部材11の押下動によつて第7図bの位置
から解錠される。このとき、前面板部12の後面
側に突成せるシリンダー錠15の内筒17下方部
には切落面29が形成され、該切落面29の存在
によつて側面板部13との間には被動部材Nが作
動するに充分な隙間が形成され、係合部20を有
する回転部材16の円滑な作動を確保している。
けだし、基枠体Lの大きさは、表枠裏面の狭小な
取付部所との関係上極めて限定される為、前面板
部12の板幅の拡大がなし得ず、取付の実際上を
考慮して内筒17に切落面29を設けたのであ
る。
第6図、第7図はガラス扉枠開成用の被動部材
Nの第1、第2実施例を示し、第6図は爪部材7
をZ方向に降下動せしめることによつて別途ガラ
ス扉枠4に設けた掛止部材11を押下動し、これ
にてガラス扉枠4をガラス枠3より解錠せしめる
方式を示し、逆に、第7図は爪部材7をZ方向へ
作動せしめることによつて別途ガラス扉枠4に設
けた掛止部材11を構成する鉤片28を押下動
し、これにてガラス扉枠4を解錠せしめる方式を
示している。このとき、第6図a、第7図aに示
す如く爪部材7を昇降杆26と一体物とすること
なく、図b,cに示す如く昇降杆26と別体の起
立状の突出部30を設け、該突出部30に爪部材
7をかしめ固定すれば、ダンボール箱などへの収
納運搬時には図cに示す如く前記爪部材7を基枠
体L内へ折り畳み、表枠2への取付時に図bに示
す如く側方へ突成しておけば、ダンボール箱内へ
施錠装置Sの本体を多数個収納、梱包するも、嵩
張ることなくコンパクトに整列して収納し得、且
つ運搬時においても良好である。尚、第6図b,
cにおいて31は爪部材7の上端に設けたストツ
パー突起である。また基枠体Lの前面板部12の
上下には表枠2への取付用通孔a′が打抜き形成さ
れる。
本考案は前記の如く表枠への取付板機能を併有
する基枠体に、独立別個に相反方向へ作動する二
種の表枠開成用の被動部材とガラス扉枠開成用の
被動部材とを装設し、別途機枠とガラス扉枠に
夫々設けた掛止部材とを関連係合すべくなしたの
で、構成部品の効率的な利用と装置全体のユニツ
ト化、簡素化による単体商品としての有用性を発
揮し、且つ組立取付作業の省力迅速化や複式施錠
装置としての円滑な作動をも期待し得る。また、
本考案ではシリンダー錠に挿し込む鍵の時計方向
又は反時計方向の回転操作によつて表枠開成用又
はガラス扉枠開成用のいずれか一方の被動部材の
みを独立別個に作動し得るようにしたので、ガラ
ス扉枠の開成時は無論のこと表枠開成時における
鍵の回転操作が軽快且つ小さな操作力で行え、円
滑且つ迅速な解錠操作に有用である。また、昇降
杆の上下両端部と上方鉤片、下方鉤片とを係合支
持しない為、装置全体の組立作業が容易で量産性
にも優れる。しかも、回転部材に表枠開成用の被
動部材とガラス扉枠開成用の被動部材と関連係合
する係合部を設けたので、構成部品の効率的な利
用や組立取付作業が簡単に行ない得、且つ確実な
関連作動を期し得る。 また、ガラス扉枠開成用
の被動部材をシリンダー錠の内筒に設けた切落面
と側面板部との間に挿通すべくなせば、格別に基
枠体の前面板部を拡幅することなく、表枠裏面の
狭小な部所に取付固定し得るので、パチンコ機を
何ら改変する要もなくその侭装置し得る。またガ
ラス扉枠開成用の被動部材に爪部材を枢設すれ
ば、ダンボール箱内への収納に際して格別嵩張る
こともなくコンパクトに梱包し得、運搬の際にも
便宜である。しかも、シンプルな構成であるので
市場に廉価に提供できる等の諸効果をもたらす。
【図面の簡単な説明】
第1図は施錠装置本体の斜視図、第2図は施錠
装置のパチンコ機への取付状態を示す要部平断面
図、第3図は施錠装置本体の上半部を示す拡大側
面図、第4図a,bは第3図のA−A線、B−B
線断面図、第5図はシリンダー錠の取付部におけ
る回転部材と被動部材の係合状態を示す要部断面
図、第6図、第7図はガラス扉枠開成用の被動部
材の実施例を示し、第6図a,b,cは第1実施
例、第7図a,b,cは第2実施例を夫々示す斜
視図である。 符号表、S……複式施錠装置、L……基枠体、
M……表枠開成用の被動部材、N……ガラス扉枠
開成用の被動部材、2……表枠、4……ガラス扉
枠、5……上方鉤片、6……下方鉤片、7……爪
部材、10,11……掛止部材、15……シリン
ダー錠、16……回転部材、19,20……係合
部、21,25……被係合部、22……連結杆、
23,27……スプリング、26……昇降杆。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 機枠1に枢設せる表枠2とガラス枠3に枢設
    せるガラス扉枠4とを同一方向へ開閉成するパ
    チンコ機を設け、前記表枠2の開閉側裏面には
    所要の位置に孔、溝、切欠、突起などの構成部
    を形成した基枠体Lを縦設し、該基枠体Lの表
    枠2への固定側にシリンダー錠15を固着し且
    つその後端に回転部材16を取着し、前記基枠
    体Lとその構成部を介して上方鉤片5、連結杆
    22、下方鉤片6からなる表枠開成用の被動部
    材Mを嵌挿係合せしめ、当該被動部材Mと前記
    基枠体Lとの間に連結杆22を施錠方向へ付勢
    せるスプリング23を掛架支持し、該スプリン
    グ23を介して前記回転部材16の係合部19
    と連結杆22の被係合部21とを付勢係合せし
    め、前記上方鉤片5、下方鉤片6と機枠1に取
    着した掛止部材10とを係合し得るように構成
    したパチンコ機の施錠装置において、前記基枠
    体Lとその構成部を介して爪部材7と昇降杆2
    6からなるガラス扉枠開成用の被動部材Nを嵌
    挿係合し、当該被動部材Nと前記基枠体Lとの
    間に昇降杆26を施錠方向へ付勢せるスプリン
    グ27を掛架支持し、昇降杆26の上下両端部
    と前記上方鉤片5、下方鉤片6とを係合支持す
    ることなく、該スプリング27を介して前記回
    転部材16の係合部20と昇降杆26の被係合
    部25とを付勢係合せしめ、前記爪部材7とガ
    ラス扉枠4に取着した掛止部材11とを係合
    し、前記シリンダー錠15に挿し込む鍵Kの時
    計方向x又は反時計方向yへの回転操作によつ
    て、前記表枠開成用又はガラス扉枠開成用いず
    れか一方の被動部材M,Nのみを独立別個に作
    動し得るように構成したことを特徴とするパチ
    ンコ機における複式施錠装置。 2 爪部材7を昇降杆26に枢設したことを特徴
    とする実用新案登録請求の範囲第1項に記載の
    パチンコ機における複式施錠装置。 3 ガラス扉枠開成用の被動部材Nをシリンダー
    錠15の内筒17下方部に形成した切落面29
    と基枠体Lの側面板部13との間に挿通せしめ
    たことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
    1項に記載のパチンコ機における複式施錠装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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