JPH0238635Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 趣味 娯楽 浮木釣で、底層を泳ぐ魚を対象とした場合、水
面上の浮木と水中の鈎との距離を調節して対象魚
の泳層に合わせているが、初めての釣場等で水深
や水底の状態がわからない時はその調節に手数が
かかり、水底の岩礁に起伏が多い釣場では水流や
風で仕掛が流されてポイントから離れたり岩礁の
凸部に鈎が掛り鈎素が切れ、又投げ釣に於ても従
来の天びんを使用すれば、鈎が着底状態になるた
め、ヒトデが釣れたり水底に沈んでいるビニール
片やゴミ等の掛ることが多く不便である。

考案が解決しようとする問題点 上記のごとく従来の浮木釣投げ釣共欠点があり
浮木釣の場合水面上の浮木と水中の鈎までの距離
を対象魚の泳層に調節して合わせていたものを、
本案では水底から鈎までの距離を調節し、投げ釣
の場合従来の天びんを使用すると鈎が着底してい
たが、鈎を水底より釣支できるよう構成すること
により従来の欠点を除くようにする。

問題点を解決するための手段 軟質性浮力材をテーパ状に形成して本体とし、
天びんの一端に本体の太端部を固着し、太端部上
方より細端部まで貫通する糸通孔を設け道糸を挿
入し細端部の糸出口より出し、その出された道糸
の端にサルカンを結びそのサルカンに鈎素と鈎を
連結し、天びんの自重又は天びんに付加した錘で
水底に沈められた時、本体は浮力で直立しようと
するがサルカンや餌の付いた鈎の重量で本体上方
部は第１図のごとくたわみつつ、餌の付いた鈎を
支え得る浮力を有するように構成されたものであ
る。

作 用 水中での本体は浮力で垂直状態を保持しようと
するが、テーパ状に形成されているため本体上方
部は、細端部にかかるサルカンや餌鈎等の重量
で、本体の各部位が有する浮力と均等になる位置
まで沈み、第１図のごとく弧を描くように餌の付
いた鈎を釣支するので、鈎を水底より上方に位置
に保持することができる。

これをわかり易くするため、例をあげれば地上
で適宜の錘を釣竿の先端に吊下げ垂直に立てた状
態を想定すればよく、この場合では本体が釣竿に
本体の浮力が釣竿の弾力に、餌や鈎が吊下げられ
た錘に該当するものと考えられる。

実施例 まず第１図について説明すれば、天びんの糸通
環より道糸を通し、さらに本体太端部上方の糸通
孔より細端部の糸出口まで道糸を挿入し引出す。
つぎに引出された糸の端にサルカンを結び、本体
を直伸状態にして余分に出た道糸をサルカンが糸
出口に接近するまで糸通環より引戻し、糸通環に
近接する位置の道糸に糸通環の内径より大きい割
玉錘を咬止し、つぎに本体の長さの範囲内で対象
魚の泳層に合つた長さの鈎素に鈎を結びサルカン
に連結すればよい。

尚、上記した割玉錘の取付位置の作用や効果は
従来の投げ釣で使用されていたサルカンと同様で
あり、本案の目的とするものではないのでこれら
の説明は省略する。

考案の効果 本案では水底から鈎までの距離を調節し、対象
魚の泳層に合わせるため、仕掛の鈎は水底の起状
に応じた位置を保持するので、対象魚の泳層を予
測し、調節しておけば水深や水底の状態がわから
ない初めての釣場でも、従来の浮木釣に比べ簡単
に対象魚の泳層に合わすことができ、又投げ釣で
従来の天びんを使用した時のように鈎が着底しな
いので、ヒトデが釣れたり水底のビニール片等の
ゴミが掛りにくく、鈎の根掛も防止でき、本体の
長さが鈎素の長さを変えることで、浮木釣の対象
魚にも投げ釣の対象魚にも使用可能であり、着底
魚を対象とする投げ釣の場合、鈎素を長くして鈎
を水底より少し離すように調節すれば、餌が水の
動きで揺動するので、付近の対象魚にもよく目立
ち、一般に言われるさそいの効果も得られ、鈎や
鈎素の消耗は従来に比べ減少する。

【図面の簡単な説明】

第１図は水中に於ける本案の一実施例を示すも
のである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 軟質性浮力材をテーパ状に形成した本体の太端
   部を、天びんの一端に固着した浮力体付魚釣用天
   びん。