JP2002233270A - ルアー及びこれを用いた釣り用仕掛け - Google Patents

ルアー及びこれを用いた釣り用仕掛け

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JP2002233270A
JP2002233270A JP2001034574A JP2001034574A JP2002233270A JP 2002233270 A JP2002233270 A JP 2002233270A JP 2001034574 A JP2001034574 A JP 2001034574A JP 2001034574 A JP2001034574 A JP 2001034574A JP 2002233270 A JP2002233270 A JP 2002233270A
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義憲 安部
Yoshiaki Taniguchi
義章 谷口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ルアー本体をラインに沿って遊動可能にして
魚の食いを誘うのに必要な動きを付加することができ、
ルアー本体のフックが水底やラインにからんで根掛かり
を起こすことが少なく操作性に優れ、簡単な構造で制作
を容易にして経済性に優れ、ルアーの動きを良好に維持
させる適正範囲に浮力を調節することができ、熟練を要
することなく魚信を感知することも可能にしてロッドを
的確に操作できるルアーを提供すると共に、ラインが緩
められた状態でルアーを水平に安定にして維持させ、ル
アーの操作性を良好に確保することができるルアーを用
いた釣り用仕掛けを提供する。 【解決手段】 見掛け比重が水より小さく形成されたル
アー本体11と、ルアー本体11に貫通して形成された
ライン挿通孔12とを備えて、ルアー10を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は海や川、湖沼等での
キャスティングによるルアーフィッシングに用いられ、
ロッド操作や手ぐり操作によるラインコントロール性に
優れると共に、魚信を検知することもできる利便性に優
れたルアー及びこれを用いた釣り用仕掛けに関する。
【0002】
【従来の技術】近年における海釣りや川釣りにおけるル
アーフィッシングにおいては、金属や木、合成樹脂など
を素材にしてさまざまな形につくられたルアー(擬餌)
が用いられている。ルアーには大別すれば、湾曲をも
たせたて形成されたスプーン、小魚に似た立方体状の
プラグ、水中で回転するスピナー、深いところで上
下に運動させるために重くつくったジグ、カエルやミ
ミズなどの姿に似せたイミテーションルアーの5種があ
る。これらが使用条件により、ルアーの形、色、大小、
動きを考慮してその種類が選ばれ、ロッドの動きやリー
ルの巻き取り操作によりルアーの動きを演出することが
要求される。
【0003】このようなルアーにおいては、水の流れに
乗せて魚の食いつきを誘うようにコントロールすること
のできる操作性を有することが釣果を得るための重要要
素である。この操作性等を向上させるためのルアーに関
して、例えば以下のようなものが開示されている。 (1)実用新案登録第3072125号公報(以下イ号
公報という)には、ルアー本体を釣糸の端部に固定する
と共に、ルアー本体内部に形成した通孔に索条を摺動自
在に挿通し、前記通孔から引き出された索条の前方端を
前記釣糸の前方に固定し、索条の後方端に釣針を取り付
けることにより食いついた魚が暴れても釣針から容易に
離脱することのないようにしたルアーが記載されてい
る。 (2)特開2000−342117号公報(以下ロ号公
報という)には、キャスティング後には水面付近を泳動
するトップウォータ型ルアーであって、中実のルアー本
体と、前記ルアー本体の後端にその一部が露出するよう
に挿入された錘とを備え、ルアー全体の重心位置が前記
ルアー本体の長さ方向中央より後端側に位置すると共
に、前記ルアー本体は長さ方向に貫通する貫通孔を有
し、前記錘は前記ルアー本体の貫通孔の後端側端部には
め込まれ、前記ルアー本体の貫通孔及び前記錘の孔を貫
通するワイヤ部材を備えて、安定した泳動姿勢を取り得
るようにしたトップウォータ型ルアーが記載されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のルアーは、以下のような課題を有していた。 (1)イ号公報に記載のルアーは、ルアー本体が釣糸の
端部に固定されているので、ロッド操作によるラインの
動きが直接的にルアーに伝わるため、潮の流れ等による
ルアーの動きが規制され、魚の食いを誘うのに必要な動
きをルアーに付加する操作性が不足して十分な釣果を得
ることできないという課題があった。 (2)また、ルアー本体が索条を摺動できる範囲を広げ
るために索条の前方端と釣糸が固定されるルアー本体先
端部間の釣糸の長さを長くすると、この部分の釣糸にル
アー本体に取り付けられた釣針(フック)がからみ易く
なり、操作性が著しく悪化すると共に、ルアー本体が沈
み込むためにルアー本体のフックが水底にからんで根掛
かりを生じやすいという課題があった。 (3)さらに、ルアー本体が索条に沿って摺動できる範
囲は、索条の長さで決まるために、この摺動範囲の調節
を簡単に行うことができず、種々の環境条件に応じて調
整するための利便性に乏しいという課題があった。 (4)ロ号公報に記載のルアーは、ルアー全体の重心位
置がルアー本体の長さ方向中央より後端側に配置されて
いるので、ルアー本体の先端部に固定されるライン(釣
糸)が緩められた状態ではルアーが水平に維持されな
い。このため、一般に水平方向に流れる潮流に対しては
その動きが不安定で方向が定まり難く、ルアーの操作を
良好に確保することが困難であるという課題があった。 (5)さらに、ルアー本体に金属線からなるワイヤ部材
を内蔵させているので、を制作にかかる材料費が高くな
る上に、重量の増加によって十分な浮力を付加できずル
アーの動きを良好に維持させる適正に範囲に浮力を調節
することが困難であるという課題があった。 (6)また、ロ号公報に記載のルアーは、ルアー本体と
ラインとが固定されているので、ロッドを静止し、ライ
ンを張った状態では、ルアーのラインに沿った自由な遊
動が規制されるため、ルアーに自然な餌に近い動きを付
加することができないという課題を有していた。 (7)イ号及びロ号公報に記載のルアーは、水中に沈下
した状態で使用されるので、ロッドにかかるラインの引
きの状態で魚がフック等にかかったときの魚信を感知す
るしかなく、このような魚信に応じてロッドを的確に操
作するのには高度の釣技を要するという課題があった。 (8)イ号及びロ号公報に記載のルアーは、ロッドのリ
ール等を巻いてラインを引いたときに、ルアーを所定方
向に移動させるための機構を備えていないので、ルアー
を特定の方向に動かして魚の食いつきを誘うような複雑
な動きを付加することができず、このため十分な釣果が
得られないという課題があった。
【0005】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、ルアー本体をラインに沿って遊動可能にして魚の食
いを誘うのに必要な動きを付加することができ、ルアー
本体のフックが水底やラインにからんで根掛かりを起こ
すことが少なく操作性に優れ、簡単な構造で制作を容易
にして経済性に優れ、ルアーの動きを良好に維持させる
適正範囲に浮力を調節することができ、熟練を要するこ
となく魚信を感知することも可能にしてロッドを的確に
操作できるルアーを提供すると共に、ラインが緩められ
た状態でルアーを水平に安定にして維持させ、ルアーの
操作性を良好に確保することができるルアーを用いた釣
り用仕掛けを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のルアー
は、見掛け比重が水より小さく形成されたルアー本体
と、前記ルアー本体に貫通して形成されたライン挿通孔
とを備えて構成されている。この構成によって以下の作
用が得られる。 (a)ルアー本体の見掛け比重が水より小さく形成され
ているので、ロッド操作によらずにルアーを水面近くに
浮上維持させることができ、ロッド操作と組み合わせる
ことで水中の上層及び下層におけるルアーの動きの幅を
広げて魚の食いを効果的に誘うことができる。 (b)ルアー本体に貫通して形成されたライン挿通孔を
有するので、ルアーがラインに沿って摺動できる状態で
支持され、微妙な動きルアーに付加して良好な釣果を得
ることができる。 (c)ルアー本体が水面に浮かぶ浮力を有するので、魚
信や潮の流れの変化を読みとるためのセンサとして併用
することができる。 (d)ルアー本体が所定の浮力を有するので、ルアー本
体に設けられたフック等が水底に接触して根掛かりを起
ことを防止できる。 (e)ルアー本体に貫通孔を設けるだけなので、構造が
簡単であり、制作にかかる費用を少なくして経済性に優
れる。
【0007】このルアー本体には、木製や合成樹脂製の
中実体、又は金属製の外殻部と内部に充填されたポリウ
レタン等の発泡樹脂体からなる2層構造の物などが適用
できる。またこの材質は、桐、檜、コルク、ラミン、カ
シ、パーシモン等の木質材、又はポリスチレン、ポリカ
ーボネイト、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステ
ル等の合成樹脂や発泡樹脂が用いられる。必要に応じて
ルアー本体の周壁部全面又は所定箇所を種類の異なる合
成樹脂で形成して、視認性や魚の食いを向上させるため
の模様を蛍光塗料等で塗布して形成してもよい。ライン
挿通孔は、その口径が約0.5〜3mm、好ましくは
0.6〜2mmであって、ルアー本体の軸心の位置、又
は軸心に平行位置に配置される。ライン挿通孔の口径が
0.6mmより小さくなるにつれライン挿通孔を摺動す
るラインの抵抗が大きくなりルアーを適度の自由度を持
たせて効果的に摺動させることが困難になる傾向にあ
り、逆に2mmを超えて大きくするにつれライン挿通孔
とラインとの間の遊びが過剰になってルアーを自在にコ
ントロールすることが困難になる傾向が現れ、これらの
傾向は口径が0.5mmより小さくなるか3mmを超え
るとさらに顕著になるので好ましくない。このライン挿
通孔は、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリカーボ
ネイト等の合成樹脂や、アルミニウム、銅、ステンレス
等の金属、アルミナ、シリカ、炭化珪素等のセラミック
ス等からなる管状体を配置するか、又は予め所定形状に
作成したルアー本体をドリル等で穿孔して貫通孔をライ
ン挿通孔として形成することができる。ルアー本体の見
掛け比重は、ルアー本体の質量Waを、ルアー本体の見
掛けの体積分に相当する水の質量Wbで除算した値(Wa
/Wb)である。ルアー本体の見掛け比重は0.3〜
0.9、好ましくは0.6〜0.8の範囲とすることが
好ましい。これは、ルアー本体の見掛け比重が0.6よ
り小さくなるにつれ、ルアーの形態を維持させるのに必
要な強度が不足して耐久性が著しくなる傾向にあり、逆
に0.8を超えるにつれ浮力が不足して水中の上層部分
にルアーを効果的に泳動させることが困難となる傾向が
現れる。また、これらの傾向はルアー本体の見掛け比重
が0.3より小さくなるか、又は0.9を超えるとさら
に強まるからである。
【0008】請求項2に記載のルアーは、請求項1に記
載の発明において、前記ルアー本体の浮心の下部にフッ
クが設けられて構成されている。この構成によって、請
求項1で得られる作用の他、以下の作用が得られる。 (a)ルアー本体の浮心の下部にフックが設けられてい
るので、フックを錘として効果的に利用して、ルアーを
安定に泳動できる状態に維持させることができ、ルアー
の操作性を向上させることができる。 (b)フックがルアー本体底部の中央部近くに配置され
るので、ライン挿通孔に挿入されるラインがフックにか
らみつくのを防止することができる。 (c)ルアー本体の浮心(浮力の作用点)はルアー本体
の幾何学的形状により定まり、浮心の下部にフックを取
り付けることでルアー本体を水中に安定した状態で保持
できる。
【0009】請求項3に記載のルアーは、請求項1又は
2に記載の発明において、前記ルアー本体の重心の上部
に前記ライン挿通孔が設けられて構成されている。この
構成によって、請求項1又は2の作用の他、以下の作用
が得られる。 (a)ルアー本体の重心の上部にライン挿通孔が設けら
れているので、ルアーをより安定に水平の平衡位置に保
持させることができ、ラインコントロール性に優れる。 (b)ルアーが安定位置に保持されるので、初心者でも
容易にルアーを操作することができる。
【0010】請求項4に記載のルアーは、請求項1乃至
3の内いずれか1項に記載の発明において、水中又は水
面上に無負荷状態で保持された前記ルアー本体の前記ラ
イン挿通孔が水平方向に対して所定の角度を有して形成
されて構成されている。この構成によって、請求項1乃
至3の内いずれか1項の作用の他、以下の作用が得られ
る。 (a)ライン挿通孔が水平方向に対して所定の角度を有
して形成されているので、ロッドやリールを介してライ
ンを引いたり緩めたりして、ルアーを上下に動かすピッ
キングの操作をより鋭敏に行うことができる。 (b)ルアーフィッシングにおけるピッキング操作を円
滑かつ容易に行うことで、魚のルアーに対する食い付き
をさらに良くすることができる。 ここで、無負荷状態で水中又は水面上に保持されたルア
ーにおけるそのライン挿通孔の水平方向に対する角度は
−5度〜15度好ましくは、0度〜10度の範囲とする
ことが好ましい。これは、角度が0度より小さくなるに
つれ、ルアーの動きが単調になって魚の食い付きが悪く
なる傾向にあり、逆に角度が10度を超えるにつれ不安
定になりルアーを効果的に操作して泳動させることが困
難となる傾向が現れる。また、これらの傾向は角度が−
5度より小さくなるか、又は15度を超えるとさらに強
まるからである。
【0011】請求項5に記載のルアーは、請求項1乃至
4の内いずれか1項に記載の発明において、水中又は水
面上に無負荷状態で保持された前記ルアー本体の前記ラ
イン挿通孔が略水平方向に形成されて構成されている。
この構成によって、請求項1乃至4の内いずれか1項の
作用の他、以下の作用が得られる。 (a)ロッドのリール等に巻き取られるラインが挿入さ
れるライン挿通孔が、水中又は水面上に無負荷状態で保
持されたルアー本体に対して略水平方向となるように形
成されているので、ラインを張ったり緩めたりしたとき
のラインの動きを容易にして、ルアー本体の遊動動作を
円滑にすることができる。 (b)ルアー本体をラインに対して円滑に遊動させるこ
とができるので、魚の食いつきをよくして、釣果を高め
ることができる。
【0012】請求項6に記載のルアーは、請求項1乃至
3の内いずれか1項に記載の発明において、前記ライン
挿通孔が、前記ルアー本体の軸心又は前記軸心に対して
偏心した位置に形成されて構成されている。この構成に
よって、請求項1乃至5の内いずれか1項で得られる作
用の他、以下の作用が得られる。 (a)ライン挿通孔が、ルアー本体の軸心に対して偏心
した位置に形成されているので、ルアー本体がライン上
を摺動する際に、揺動させる複雑な動きを付加すること
ができ、魚をさらに効果的に誘うことができる。
【0013】請求項7に記載のルアーは、請求項1乃至
6の内いずれか1項に記載の発明において、前記ルアー
本体が、装着されるロッド側の前記ライン挿通孔の開口
部に前記ライン挿通孔の軸心に対して所定の角度を有し
て形成された水切り傾斜面を備えて構成されている。こ
の構成によって、請求項1乃至6の内いずれか1項で得
られる作用の他、以下の作用が得られる。 (a)ルアー本体に設けられたライン挿通孔の軸心に対
して、所定の角度を有した水切り傾斜面が前面に備えら
れているので、水流がルアー本体の軸心方向に生じたと
きに、水切り傾斜面に衝突した水流によりこの軸心と直
角方向の力をルアー本体に作用させることができる。ロ
ッドによりルアーを含む仕掛けを動かして魚の食いつき
を誘うようなアクションを付加することができ、ライン
コントロールの操作性に優れる。 (b)潮の流れの自然な変化に伴って、ラインを止めた
ときにルアー本体の水切り傾斜面に作用する力が変わる
ので、これを有効に利用してルアーを動かして魚を誘う
ことができる。
【0014】この水切り傾斜面がライン挿通孔の軸心に
対して特定の角度範囲に設定されている場合には、ロッ
ド操作等でルアー本体の軸心方向からの水流が水切り傾
斜面に衝突した時に、ライン挿通孔の軸心方向即ち、ラ
インに直角方向に水流による力を効果的に作用させてル
アー本体を動かすことができ、ラインコントロールにお
ける操作性をさらに高めることができる。なお、ルアー
本体の軸心と水切り傾斜面とでなす角度が30度より小
さいと十分なルアー駆動力が得られず、ルアー本体の動
きが鈍くなるので好ましくない。逆に、この角度が50
度を超えると、ルアー本体が全体に扁平になり必要な浮
力を確保するために全体を大きく形成しなければならず
実用性に欠けるので好ましくない。
【0015】請求項8に記載のルアーを用いた釣り用仕
掛けは、請求項1乃至7の内いずれか1項に記載のルア
ーの前記ライン挿通孔に遊動自在に挿入されるライン
と、前記ルアーとロッド間の前記ラインに設けられたル
アー上端規制具と、前記ラインの先端部側に設けられた
ルアー下端規制具とを有して構成されている。この構成
によって、以下の作用が得られる。 (a)ルアー上端規制具とルアー下端規制具との間のラ
イン上でルアーを確実に遊動自在に支持することができ
るので、ロッドやラインの微小な動きに左右されること
なくルアーを泳動させることができ、ルアーに自然な動
きを付加して、魚のヒット率をさらに向上させることが
できる。 (b)ルアー下端規制具に錘やフックなどを取り付けた
場合には、水中の上層から下層にわたる範囲にいる魚を
同時に効果的に探ることができる。 (c)ルアー上端規制具及び/又はルアー下端規制具
に、フックやリングなどを取り付けこれにワームやその
他のルアーを係止することもできるので、種々のフィッ
シングスタイルに応じて適正な仕掛けを容易に構成する
ことができる。 (d)通常時はルアー本体が水底近くにまで沈むことが
ないので、水底の海草や漁礁等に仕掛けが絡みつく根掛
かりを防止できると共に、ルアー本体を上下方向に操作
するようにした場合には、根掛かりの状態から容易に脱
出することができる。 (e)ルアー本体が水面に浮かぶ浮力を有するので、魚
の当たりや潮の流れの変化を読みとるためのセンサとし
て併用することができる。 (f)ルアーの構造が簡単であるため制作にかかる費用
を少なくして経済性に優れる。
【0016】請求項9に記載のルアーを用いた釣り用仕
掛けは、請求項8に記載の発明において、前記ルアー下
端規制具にワーム又はジグ、フック、錘の内いずれかが
連結されて構成されている。この構成によって、請求項
6で得られる作用の他、以下の作用が得られる。 (a)ルアー下端規制具にワーム又はジグ、フック、錘
の内いずれかが連結されているので、ルアー本体で上層
の魚を探ると共に、ルアー下端規制具に取り付けられた
ワームやジグ、フック、錘で下層の魚を誘うことがで
き、効率的に釣果を得ることができる。 (b)ルアー下端規制具にワーム等が簡単に装着できる
ので、フィッシングの状況に応じて、ワームやジグ、フ
ック、錘を選択して取り付け、種々のバリエーションを
楽しむことができる。 錘の材料としては、鉛、銅、真鍮、ステンレス鋼、セラ
ミックスや比較的に比重の大きいプラスチック等が用い
られる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につき
図面を用いて説明する。 (実施の形態1)図1(a)は実施の形態1のルアーの
正面図であり、図1(b)はその側面図である。図1に
おいて、10は実施の形態1のルアー、11は小魚を模
して全体が細長の略回転楕円体状に形成されたルアー本
体、12はルアー本体11の軸心の位置に形成されたラ
インを挿通するためのライン挿通孔、13は魚をかける
ための釣り針を3本その基端側で結合させた形態のフッ
ク、14はルアー本体11の底部の浮心位置に設けられ
たフック13の基端が揺動自在に係合されるフック係止
部である。ルアー本体11は、桐等を素材とした中実体
又は中空体であって、ルアー本体の周壁部全面又は所定
箇所を合成樹脂で被覆して視認性を向上させるための蛍
光塗料等で塗布したものである。ライン挿通孔12は、
その口径が約0.5〜3mm、好ましくは0.6〜2m
mであって、ルアー本体11の軸心の位置に配置した。
このライン挿通孔12は、予め所定形状に作成したルア
ー本体11をドリル等で穿孔して形成した。ルアー本体
11の見掛け比重は、0.4〜0.99好ましくは0.
5〜0.9の範囲とした。ルアー本体11の見掛け比重
が、0.5よりも小さくなるにつれルアー10としての
耐久性を維持させるのに必要な強度を持たせることが困
難になる傾向が現れ、逆に見掛け比重が0.9を超える
につれ所定の浮力を確保できないためライン操作により
ルアー10を上下に運動させることが困難になる傾向が
現れ、これらの傾向は見掛け比重が0.4より少なくな
るか、0.99を超えるとさらに強まる。なお、ライン
挿通孔をルアー本体11の軸心に対して偏心した位置に
形成するようにしてもよい。この場合には、ルアー本体
がライン上を摺動する際に、ルアー本体を複雑に揺動さ
せる動きを付加することができ、魚をさらに効果的に誘
うことができる。フック13は、スチールやステンレス
などからなる3本の釣り針を束ねた基端側に環状部を有
し、この環状部をフック係止部14に装着することでル
アー本体11に取り付けられている。フック係止部14
は金属製やプラスチック製の部材であって、ピンやリベ
ット、接着剤などを介してルアー本体11底部の浮心位
置の線上に固定されている。
【0018】次に、以上のように構成されたルアー10
を用いた釣り用仕掛けにおける動作について図面を参照
しながら説明する。図2は本実施の形態1のルアーを用
いた仕掛けの一部を示す模式図であり、図3は水面下に
おけるルアーの動きを示した模式図である。図2におい
て、20はルアーを用いた釣り用仕掛け、21は図示し
ないロッドに基端側が装着されルアー10のライン挿通
孔12に摺動自在に挿通されるライン、22、23はそ
れぞれライン21上のロッド側とロッド先側の所定位置
に固定されたクッション用ゴム管とヨリモドシからなる
ルアー上端規制具及びルアー下端規制具、24はルアー
下端規制具23に結着されたワームである。図2に示す
ようにルアーを用いた釣り用仕掛け20が水中にキャス
ティングされ負荷のかからない状態では、ルアー本体1
1が水中に浮遊してルアー10の軸心は水面に対し略平
行かワーム24側が少し水中側に下がった状態に維持さ
れている。本実施の形態1のルアー10を用いた釣り用
仕掛けによるルアーフィッシングの方法は、このような
遊動状態に維持されたルアー10の動作特性を利用して
ラインコントロールの操作を行うことにより、釣果を向
上させるようにしたものである。
【0019】次に操作方法について図面を参照しながら
さらに具体的に説明する。図3は実施の形態1のルアー
10の動きを示す模式図である。まず、ルアーを用いた
釣り用仕掛け20をロッドに装着し、ロッドを用いてキ
ャスティングしてルアー10をポイント近くに投げ入れ
る。なお、ここでルアーフィッシングの対象となる魚
は、小魚を捕食するイワナ、ヤマメ、ニジマス、ブラッ
クバス、ヒメマス、イトウ、スズキ、ヒラメ、カマスな
どが主体となる。次に、ライン21を繰り出す動きを止
めて保持させることにより、ルアー10が変動する潮の
流れ等を受けてルアー上端規制具及びルアー下端規制具
間の範囲で摺動し、ライン21を引き上げる際にワーム
24等の抵抗で引かれて水中に引きずり込まれ、ライン
21を張ったりゆるめたりすることにより、図3に示す
ようにある一定の(2ヒロ半ぐらい)の深さの所でルア
ー10が上下等に変動を繰り返しながら移動させ、魚に
対する誘いをかけることができる。このようなルアー1
0の遊動運動を、ライン21を張ったり緩めたりする動
作を必要なタイミングで繰り返すラインコントロールに
よって実現することも可能である。
【0020】実施の形態1のルアー及びこれを用いた釣
り用仕掛けは以上のように構成されているので、以下の
作用を有する。 (a)見掛け比重が水より小さく形成されてルアー本体
11が浮力を有し、ライン挿通孔12を通るラインを介
して摺動自在に支持されるので、ラインコントロール性
と、魚の食いを誘う運動特性に優れたルアーを提供でき
る。 (b)ルアー10は、潮の流れ等で負荷の掛からない通
常時には浮くタイプのルアーとして機能させ、必要に応
じてラインを張る操作によって、水中ウキとしても機能
させることができる。こうして、種々の釣り条件に対応
して、釣果を上げるためのラインコントロール操作の幅
を広げて、多様な釣り条件に容易に対応させることがで
きる。 (c)ルアー10を有する仕掛けを用いることによっ
て、ラインを張ったり緩めたりする操作により、水面下
における上層、中層、下層と深さの異なる棚を効率的に
探ることができる。 (d)潮の流れが緩やかになっても、水底近くまでルア
ー10が沈下するようなことがないので、従来の沈むタ
イプのルアーの場合のように水底の海草や漁礁などが絡
みついて生じる根掛かりが防止される。 (e)ルアー10を本来の擬餌として機能させる他に、
ウキとしても機能させる場合には、構造が簡単でしかも
流動抵抗が小さいので、魚信やウキ下の状況を捉える感
応性が損なわれることがなく、初心者等でも十分な釣果
を上げることができる。 (f)ルアー本体11の軸心を水平にバランスさせた状
態で水面に背を露出させた状態で保持させることもでき
るので、この露出状態を確認することで魚の食いつきや
潮流のわずかな変化を捉えて感応性や視認性を高めたセ
ンサとして利用できる。
【0021】(実施の形態2)図4は実施の形態2のル
アーの正面図である。図4において、30は実施の形態
2のルアー、31は全体が略回転楕円体状に形成された
ルアー本体、32はルアー本体31の軸心より外れた位
置に軸心と平行に形成され水面で水面と平行に形成され
たラインを挿通するためのライン挿通孔、33は魚を掛
けるためのフック、34はロッド側のライン挿通孔32
の開口部に配置されライン挿通孔32の軸心に対して約
25〜45度の角度を有して形成された水切り傾斜面で
ある。ルアー本体31は、桐等の木を素材として形成さ
れた中実体であって、その断面を楕円等の扁平形状にし
てその重心を中心軸より偏芯させると共に、その見掛け
比重が水より小さくなるように即ち、約0.6〜0.9
になるようにしている。このようにルアー本体の形状や
見掛け比重を調整することによって、ルアー本体31を
浮かべた時の浮力と重力による復元モーメントを効果さ
せ、ルアー本体31を定方向例えば軸心が水平方向にな
るような平衡位置に保持させることができる。この水切
り傾斜面34は、ルアー本体31の軸心を挟んで重心又
は浮心に対向するような角度で形成して、ルアー本体3
1が水中又は水面にある時に水切り傾斜面34が上向き
になるようにして、ルアー30が前方から水流を受けた
時に沈む動作特性を付与している。
【0022】実施の形態2のルアー30は以上のように
構成されているので、以下の作用を有する。 (a)水中や水面上で略水平方向に維持されるルアー3
0が、その前面のロッド側に水切り傾斜面34を備えて
いるので、ルアー30が水流を受けた時(ラインを張っ
た時)に沈む動作特性が付与され、ラインの張りやゆる
みを促すロッドの操作や潮の流れの自然な変動等でルア
ー30を動かすことができる。魚の食いを効果的に誘う
ことができる。 (b)全体形状を軸心を含む面に対して非対称の形に形
成できるので、ルアー本体31の形状のバリエーション
を豊富にして、種々の釣り条件に適合させることができ
る。 (c)ルアー30が背を上にして浮かぶので、水面より
上の露出面積を大きくでき、しかも魚によるわずかの引
きにより、この露出面積が大きく変動するので、応答性
や視認性に優れる。 (d)ルアー30は、錘としてのフック33が設けら
れ、内部にバランス調整用の重錘が配設する必要がない
ので、発泡樹脂材や木質材等の素材を削って形状を整
え、その表面に必要な塗装等を施すだけで簡単にルアー
を制作できる。
【0023】(実施の形態3)図5は実施の形態3のル
アーの正面図である。図5において、40は実施の形態
3のルアー、41は全体が縦長の略回転楕円体状に形成
されたルアー本体、42はルアー本体41の軸心に直交
して形成されたラインを挿通するためのライン挿通孔、
43はルアー本体41底部のフック係止部に揺動自在に
取り付けられた魚を掛けるためのフックである。ルアー
本体41は、発泡スチロール樹脂や桐などの木材を素材
として形成され、その見掛け比重が水より小さくなるよ
うに即ち、1より小さい値の範囲、例えば約0.6〜
0.8の範囲にしている。ルアー本体41の上部は色彩
の鮮明な蛍光樹脂等で被膜を形成して、ルアーとして機
能に加えてウキとしても使用することのできる視認性を
付与している。ライン挿通孔42は、ルアー本体41を
穿孔して形成することができるが、その軸心となる位置
にアルミニウム製や塩化ビニル等のプラスチック製から
なり口径が約0.2〜0.5mmの細管を配置して形成
することもできる。
【0024】実施の形態3のルアー40は以上のように
構成されているので、実施の形態1及び実施の形態2で
得られる作用の他に以下の作用を有する。 (a)従来の円錐状ウキやどんぐり状ウキなどにフック
43を付加し、これにライン挿通孔42を形成すること
によりルアーを容易に制作でき、生産性及び経済性に優
れる。 (b)ライン挿通孔42を有するので、ルアー40をラ
イン上で遊動させ魚のルアー40への食いつきを誘う動
きを付加できると共に、仕掛けの動きの変化や魚信を的
確に捉えることのできる感応性に優れる。
【0025】(実施の形態4)図6は実施の形態4のル
アーの正面図である。図6において、50は実施の形態
4のルアー、51は全体が魚形に形成されたルアー本
体、52はルアー本体51の軸心に斜交して形成された
ラインを挿通するためのライン挿通孔、53はルアー本
体51底部のフック係止部に揺動自在に取り付けられた
魚を掛けるためのフックである。ルアー本体51は、中
空の金属や、発泡スチロール樹脂や桐などの木材を素材
として形成され、その見掛け比重が水より小さくなるよ
うに調整されている。ルアー本体51の外周部、特に目
玉の部分は色彩の鮮明な蛍光樹脂等で被膜を形成して、
魚を誘うための視認性に加えてウキとしての視認性も高
めている。ルアー本体51が中実体の場合、ライン挿通
孔52はこれをドリルなど穿孔して簡単に形成すること
ができる。
【0026】実施の形態4のルアー50は以上のように
構成されているので、実施の形態1乃至3で得られる作
用の他に以下の作用を有する。 (a)ライン挿通孔52がルアー本体51の軸心に対し
て斜めに角度を有して形成され、ルアー50の水中にお
ける非拘束状態でライン挿通孔52が水平になるように
しているので、水中においてラインに沿って遊動するル
アー50をさらに複雑に揺れ動くようにして、魚の食い
を向上させることができる。 (b)魚状の頭部を水面上に突出させ、この頭部をマー
カーにしてウキとしての感知性を付与することもでき、
ルアーフィッシングのバリエーションをさらに広げるこ
とができる。
【0027】(実施の形態5)図7は実施の形態5のル
アーの正面図である。図7において、60は実施の形態
5のルアー、61は全体が魚形に形成され、水中又は水
面上における無負荷状態でその軸芯が水面に対して角度
θを有するように調整されたルアー本体、62はルアー
本体61の軸心に形成されたラインを挿通するためのラ
イン挿通孔、63はルアー本体61底部のフック係止部
に揺動自在に取り付けられた魚を掛けるためのフックで
ある。ルアー本体61は、中空の金属や、発泡スチロー
ル樹脂や桐などの木材を素材として形成され、その見掛
け比重が水より小さくなるようにして、内部に保持した
錘やフック63の係止位置及びその重量により、ライン
挿通孔の水平面に対する角度θが所定値、例えば2度〜
6度の範囲になるように調整されている。フック63は
ルアー本体61の浮心の下部に配置され、これによっ
て、錘としてフック63を機能させ、水中又は水面上に
おけるルアー60の安定性を高めている。
【0028】実施の形態5のルアー60は以上のように
構成されているので、実施の形態1乃至4で得られる作
用の他に以下の作用を有する。 (a)ライン挿通孔62が水平面に対して角度θを有し
て斜めになるように形成されているので、リールやロッ
ドの操作により、ルアーをより効果的にピッキングさ
せ、,5水中においてラインに沿って遊動するルアー6
0をさらに複雑に揺動させて、魚の食いを向上させるこ
とができる。 (b)魚状の頭部を水面上に突出させ、この頭部をマー
カーにしてウキとしての感知性を付与することもでき
る。
【0029】
【発明の効果】請求項1に記載のルアーによれば、以下
の効果が得られる。 (a)ルアー本体の見掛け比重が水より小さく形成され
ているので、ロッド操作によらずにルアーを水面近くに
浮上維持させることができ、ロッド操作と組み合わせる
ことで水中の上層及び下層におけるルアーの動きの幅を
広げて魚の食いを効果的に誘うことができる。 (b)ルアー本体に貫通して形成されたライン挿通孔を
有するので、ルアーがラインに沿って遊動できる状態で
支持され、微妙な動きルアーに付加して良好な釣果を得
ることができる。 (c)ルアー本体が水面に浮かぶ浮力を有するので、魚
信や潮の流れの変化を読みとるためのセンサとして併用
することができる。 (d)ルアー本体が所定の浮力を有するので、ルアー本
体に設けられたフック等が水底に接触して根掛かりを起
ことを防止できる。 (e)ルアー本体に貫通孔を設けるだけなので、構造が
簡単であり、制作にかかる費用を少なくして経済性に優
れる。
【0030】請求項2に記載のルアーによれば、請求項
1で得られる効果の他、以下の効果が得られる。 (a)ルアー本体の浮心の下部にフックが設けられてい
るので、フックを錘として効果的に利用して、ルアーを
安定に泳動できる状態に維持させることができ、ルアー
の操作性を向上させることができる。 (b)フックがルアー本体底部の中央部近くに配置され
るので、ライン挿通孔に挿入されるラインがフックにか
らみつくのを防止することができる。 (c)ルアー本体の浮心(浮力の作用点)はルアー本体
の幾何学的形状により定まり、浮心の下部にフックを取
り付けることでルアー本体を水中に安定した状態で保持
できる。
【0031】請求項3に記載のルアーによれば、請求項
1又は2の効果の他、以下の効果が得られる。 (a)ルアー本体の重心の上部にライン挿通孔が設けら
れているので、ルアーをより安定に水平の平衡位置に保
持させることができ、ラインコントロール性に優れる。 (b)ルアーが安定位置に保持されるので、初心者でも
容易にルアーを操作することができる。
【0032】請求項4に記載のルアーによれば、請求項
1乃至3の内いずれか1項の効果の他、以下の効果が得
られる。 (a)ライン挿通孔が水平方向に対して所定の角度を有
して形成されているので、ロッドやリールを介してライ
ンを引いたり緩めたりして、ルアーを上下に動かすピッ
キングの操作をより鋭敏に行うことができる。 (b)ルアーフィッシングにおけるピッキング操作を円
滑かつ容易に行うことで、魚のルアーに対する食い付き
をさらに良くすることができる。
【0033】請求項5に記載のルアーによれば、請求項
1乃至4の内いずれか1項の効果の他、以下の効果が得
られる。 (a)ロッドのリール等に巻き取られるラインが挿入さ
れるライン挿通孔が、水中又は水面上に無負荷状態で保
持されたルアー本体に対して略水平方向となるように形
成されているので、ラインを張ったり緩めたりしたとき
のラインの動きを容易にして、ルアー本体の遊動動作を
円滑にすることができる。 (b)ルアー本体をラインに対して円滑に遊動させるこ
とができるので、魚の食いつきをよくして、釣果を高め
ることができる。
【0034】請求項6に記載のルアーによれば、請求項
1乃至5の内いずれか1項で得られる効果の他、以下の
効果が得られる。 (a)ライン挿通孔が、ルアー本体の軸心に対して偏心
した位置に形成されているので、ルアー本体がライン上
を摺動する際に、揺動させる複雑な動きを付加すること
ができ、魚をさらに効果的に誘うことができる。
【0035】請求項7に記載のルアーによれば、請求項
1乃至6の内いずれか1項で得られる効果の他、以下の
効果が得られる。 (a)ルアー本体に設けられたライン挿通孔の軸心に対
して、所定の角度を有した水切り傾斜面が前面に備えら
れているので、水流がルアー本体の軸心方向に生じたと
きに、水切り傾斜面に衝突した水流によりこの軸心と直
角方向の力をルアー本体に作用させることができる。ロ
ッドによりルアーを含む仕掛けを動かして魚の食いつき
を誘うようなアクションを付加することができ、ライン
コントロールの操作性に優れる。 (b)潮の流れの自然な変化に伴って、ラインを止めた
ときにルアー本体の水切り傾斜面に作用する力が変わる
ので、これを有効に利用してルアーを動かして魚を誘う
ことができる。
【0036】請求項8に記載のルアーを用いた釣り用仕
掛けによれば、以下の効果が得られる。 (a)ルアー上端規制具とルアー下端規制具との間のラ
イン上でルアーを確実に遊動自在に支持することができ
るので、ロッドやラインの微小な動きに左右されること
なくルアーを泳動させることができ、ルアーに自然な動
きを付加して、魚のヒット率をさらに向上させることが
できる。 (b)ルアー下端規制具に錘やフックなどを取り付けた
場合には、水中の上層から下層にわたる範囲にいる魚を
同時に効果的に探ることができる。 (c)ルアー上端規制具及び/又はルアー下端規制具
に、フックやリングなどを取り付けこれにワームやその
他のルアーを係止することもできるので、種々のフィッ
シングスタイルに応じて適正な仕掛けを容易に構成する
ことができる。 (d)通常時はルアー本体が水底近くにまで沈むことが
ないので、水底の海草や漁礁等に仕掛けが絡みつく根掛
かりを防止できると共に、ルアー本体を上下方向に操作
するようにした場合には、根掛かりの状態から容易に脱
出することができる。 (e)ルアー本体が水面に浮かぶ浮力を有するので、魚
の当たりや潮の流れの変化を読みとるためのセンサとし
て併用することができる。 (f)ルアーの構造が簡単であるため制作にかかる費用
を少なくして経済性に優れる。
【0037】請求項9に記載のルアーを用いた釣り用仕
掛けによれば、請求項8で得られる効果の他、以下の効
果が得られる。 (a)ルアー下端規制具にワーム又はジグ、フック、錘
の内いずれかが連結されているので、ルアー本体で上層
の魚を探ると共に、ルアー下端規制具に取り付けられた
ワームやジグ、フック、錘で下層の魚を誘うことがで
き、効率的に釣果を得ることができる。 (b)ルアー下端規制具にワーム等が簡単に装着できる
ので、フィッシングの状況に応じて、ワームやジグ、フ
ック、錘を選択して取り付け、種々のバリエーションを
楽しむことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)実施の形態1のルアーの正面図 (b)その側面図
【図2】ルアーを用いた釣り用仕掛けの一部を示す模式
【図3】ルアーの動きを説明する模式図
【図4】実施の形態2のルアーの正面図
【図5】実施の形態3のルアーの正面図
【図6】実施の形態4のルアーの正面図
【図7】実施の形態5のルアーの正面図
【符号の説明】
10 ルアー 11 ルアー本体 12 ライン挿通孔 13 フック 14 フック係止部 20 ルアーを用いた釣り用仕掛け 21 ライン 22 ルアー上端規制具 23 ルアー下端規制具 24 ワーム 30 ルアー 31 ルアー本体 32 ライン挿通孔 33 フック 34 水切り傾斜面 40 ルアー 41 ルアー本体 42 ライン挿通孔 43 フック 50 ルアー 51 ルアー本体 52 ライン挿通孔 53 フック 60 ルアー 61 ルアー本体 62 ライン挿通孔 63 フック

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】見掛け比重が水より小さく形成されたルア
    ー本体と、前記ルアー本体に貫通して形成されたライン
    挿通孔とを備えたことを特徴とするルアー。
  2. 【請求項2】前記ルアー本体の浮心の下部にフックが設
    けられていることを特徴とする請求項1に記載のルア
    ー。
  3. 【請求項3】前記ルアー本体の重心の上部に前記ライン
    挿通孔が設けられていることを特徴とする請求項1又は
    2に記載のルアー。
  4. 【請求項4】水中又は水面上に無負荷状態で保持された
    前記ルアー本体の前記ライン挿通孔が水平方向に対して
    所定の角度を有して形成されていることを特徴とする請
    求項1乃至3の内いずれか1項に記載のルアー。
  5. 【請求項5】水中又は水面上に無負荷状態で保持された
    前記ルアー本体の前記ライン挿通孔が略水平方向に形成
    されていることを特徴とする請求項1乃至4の内いずれ
    か1項に記載のルアー。
  6. 【請求項6】前記ライン挿通孔が、前記ルアー本体の軸
    心又は前記軸心に対して偏心した位置に形成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至5の内いずれか1項に記
    載のルアー。
  7. 【請求項7】前記ルアー本体が、装着されるロッド側の
    前記ライン挿通孔の開口部に前記ライン挿通孔の軸心に
    対して所定の角度を有して形成された水切り傾斜面を備
    えていることを特徴とする請求項1乃至6の内いずれか
    1項に記載のルアー。
  8. 【請求項8】請求項1乃至7の内いずれか1項に記載の
    ルアーの前記ライン挿通孔に遊動自在に挿入されるライ
    ンと、前記ルアーとロッド間の前記ラインに設けられた
    ルアー上端規制具と、前記ラインの先端部側に設けられ
    たルアー下端規制具とを有することを特徴とするルアー
    を用いた釣り用仕掛け。
  9. 【請求項9】前記ルアー下端規制具にワーム又はジグ、
    フック、錘の内いずれかが連結されていることを特徴と
    する請求項8に記載のルアーを用いた釣り用仕掛け。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010252654A (ja) * 2009-04-22 2010-11-11 Tsuriken:Kk 複合ルアー
KR20190040374A (ko) * 2015-04-30 2019-04-17 사우디 아라비안 오일 컴퍼니 지하 웰에서의 다운홀 특성을 측정하기 위한 방법 및 장치
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