JP6340462B1 - 釣り用仕掛け及び釣り方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】水生動物の捕食行動を活発化させるための仕掛の提供。【解決手段】ハリス11には、魚を模したルアー部15と、疑似餌17が取り付けられた鈎部14とが取り付けられている。ルアー部15には貫通孔22が設けられており、当該貫通孔22にはハリス11が挿通されている。ルアー部15は、自身が擬態する魚の頭部21dが鈎部14側となるように、鈎部14に対する向きが設定されている。水中においてルアー部15とハリス11とがハリス11の長さ方向に相対移動することで、ルアー部15と鈎部14とが接近し、これによって、水中に生息する魚に対し、他の魚に餌を取られると錯覚させる。【選択図】図1

Description

本発明は、ルアーを用いた釣り用仕掛け及び釣り方法に関する。
従来、小魚等に似せたルアーを疑似餌として用いる釣り用仕掛けが知られている(例えば、特許文献1参照)。このような仕掛けに用いられるルアーでは、その腹部や尾部にフックアイを介して鈎(釣り針)が取り付けられているとともに、その頭部には、釣り糸を結び付けるためのラインアイが設けられている。
魚釣りに際しては、釣り糸と連結されたルアーを川や海等に投げ入れた後、ロッド操作やリール操作により水中でルアーを動かす。その結果、水中に生息する魚がルアーを餌と錯覚し、ルアーに食い付く。これに合わせてルアーを引くことで、鈎を魚の口内に突き刺し、魚を釣り上げる。
特開平8−298897号公報
しかしながら、従来の釣り用仕掛けでは、なかなか簡単には魚が釣れず、魚の捕食行動を活発化させる点で改善の余地があった。なお、このような課題は、魚釣りに限られず、イカ等の魚以外の水生動物を釣る場合にも同様に生じ得る。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、新たな発想のもと、水生動物の捕食行動を活発化させることが可能な釣り用仕掛け及び釣り方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明者は、他の水生動物に先に餌を取られそうになると、それを阻止しようとして積極的に捕食する水生動物の習性に着眼し、単にルアーを餌に見せるだけの従来の仕掛けとは全く異なる発想により、本発明をなすに至った。すなわち、本発明の釣り用仕掛けは、
水生動物を模したルアー部と、疑似餌が取り付けられた又は餌を取付可能な鈎部とが釣り糸に取り付けられてなる釣り用仕掛けであって、
前記ルアー部に、前記釣り糸を通すことが可能な通し孔が設けられているとともに、前記鈎部が前記釣り糸に固定されており、且つ、前記ルアー部が前記鈎部に対して前記釣り糸の長さ方向における基端側に配置されており、
前記釣り糸が前記通し孔に対し前記釣り糸の長さ方向へ相対移動することにより、前記ルアー部と前記鈎部との間の前記釣り糸の長さが変化するものであり、
前記ルアー部は、前記水生動物が捕食動作を行うときの進行方向が前記鈎部側となるように、前記鈎部に対する向きが設定されており、
前記通し孔は、前記ルアー部を当該ルアー部の長さ方向に貫通する貫通孔であり、
前記ルアー部は、前記疑似餌が取り付けられた前記鈎部と形状及び比重の少なくとも一方が異なることで、前記鈎部よりも水に沈みやすい構成となっていることを特徴とする。
上記構成によれば、ルアー部と鈎部との間の釣り糸の長さを変化させることで、ルアー部と鈎部とを接近させ、ルアー部が擬態する水生動物が、鈎部の疑似餌又は餌を捕食するかの如く、釣り用仕掛けを動作させる。これにより、水中に生息する水生動物に対し、他の水生動物に餌を取られると錯覚させることができる。その結果、水生動物の捕食本能が刺激され、捕食行動を活発化させることが可能になる。
また、本発明の釣り方法は、
水生動物を模したルアー部と、疑似餌が取り付けられた又は餌を取付可能な鈎部とが釣り糸に取り付けられてなる仕掛けを用いて行う釣り方法であって、
前記ルアー部に設けられた通し孔に前記釣り糸を通すことで、前記釣り糸を前記通し孔に対し前記釣り糸の長さ方向へ相対移動可能とし、且つ、前記水生動物が捕食動作を行うときの進行方向が前記鈎部側となるように、前記鈎部に対する前記ルアー部の向きを設定し、さらに、前記ルアー部を前記鈎部よりも水に沈みやすくし、且つ、前記ルアー部を前記鈎部に対して前記釣り糸の長さ方向における基端側に配置するように、前記仕掛けを構成し、
前記仕掛けを着水させて前記ルアー部及び前記鈎部を水中に位置させた後、前記釣り糸を引き上げることで、前記ルアー部を水中において上昇させることにより、前記釣り糸を前記通し孔に対し相対移動させ、前記ルアー部と前記鈎部との間の前記釣り糸の長さを短くさせ、前記ルアー部と前記鈎部とを接近させることを特徴とする。
本発明によれば、水生動物の捕食行動を活発化し、食いを促進することが可能になる。
(a)は釣り用仕掛けの全体構成図、(b)はルアー部の縦断面図。 釣りを行う場合の釣り用仕掛けの動作を説明するための図。 釣りを行う場合の釣り用仕掛けの動作を説明するための図。 (a)は第2の実施の形態に係る釣り用仕掛けの全体構成図、(b)はルアー部の縦断面図。 釣りを行う場合の釣り用仕掛けの動作を説明するための図。 (a)は第3の実施の形態に係る釣り用仕掛けの全体構成図、(b)は鈎部の拡大図。
<第1の実施の形態>
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図面に基づいて説明する。図1の(a)は釣り用仕掛け10の全体構成図、(b)はルアー部15の縦断面図である。
図1(a)に示すように、本実施の形態に係る釣り用仕掛け10は、釣り糸としてのハリス11と、ハリス11を道糸12と連結するための連結金具(例えばスナップ付きスイベル)13と、ハリス11の先端部に取り付けられた鈎部14と、鈎部14と連結金具13との間に配置されたルアー部15とを備えている。
鈎部14は、金属製の鈎(釣り針)16と、シリコン又はゴム製の疑似餌17とを備えて構成されている。鈎16は、略J字に湾曲形成された魚釣り用の針であり、例えば鉄やステンレス等により形成されている。疑似餌17は、例えば複数の紐状部材からなる、いわゆるスカートによって構成されており、ゴム製のプラグ(取付具)18を介してハリス11に取り付けられている。なお、疑似餌17は、スカートに限定されるものではなく、ミミズを模したワームなどスカート以外のものとしてもよい。
ルアー部15は、魚を模して形成されたルアー本体21を備えている。ルアー本体21は、金属製のハードルアーであり、例えば鉛やタングステン等により形成されている。ルアー本体21は、全体として魚の外形と略同様の外形をなしており、体長方向に延びる略紡錘形状を有している。ルアー本体21においてその長さ方向の一端部には、目、口及びエラを模した目部21a、口部21b及びエラ部21cがそれぞれ設けられ、頭部21dが形成されている。また、ルアー本体21の表面全体には、魚体に似せた着色(塗装)が施されている。
ここで、本実施の形態に係る釣り用仕掛け10は、単にルアーを餌に見せるだけの従来の仕掛けとは発想が全く異なり、他の魚に先に餌を取られそうになると、それを阻止しようとして積極的に捕食する魚の習性を利用したものとなっている。具体的には、水中においてルアー本体21を鈎部14に接近させることで、水中に生息する魚(釣りの対象魚)に対し、ルアー本体21による疑似魚が、鈎部14の疑似餌17を捕食するように錯覚させる。これにより、対象魚の捕食本能を刺激し、疑似餌17(鈎部14)への食い付きを誘う。つまり、本実施の形態においてルアー部15(ルアー本体21)は、対象魚から見て餌ではなく、餌を奪い合うライバル魚としての役割を果たすものとなっている。以下、このような機能を実現するための構成について説明する。
図1(b)に示すように、ルアー本体21には、ルアー本体21を長さ方向に貫通する貫通孔22が形成されている。貫通孔22は、円柱状をなしており、その径はハリス11の外径よりも大きくなっている。貫通孔22は側面視において直線状に延びており、ルアー本体21の前端部と後端部とのそれぞれに開口している。
貫通孔22にはハリス11が挿通されている。貫通孔22に通されたハリス11とルアー本体21とは固定されておらず、両者はハリス11の長さ方向に相対移動が可能となっている。つまり、ルアー本体21(ルアー部15)は、ハリス11との相対移動が可能な状態でハリス11に取り付けられている。貫通孔22の周面(壁面)は凹凸のない滑らかな平面によって構成されており、ルアー本体21とハリス11との相対移動が円滑化されている。
本実施の形態においてルアー本体21は、頭部21dを鈎部14側に向けるようにして配置されている。換言すれば、ルアー本体21は、その擬態対象となる魚が捕食動作を行うとしたときの進行方向(図1(b)の矢印A方向)が鈎部14(疑似餌17)側となるように、鈎部14に対する向きが設定されている。このため、ルアー本体21と鈎部14とが接近することで、ルアー本体21が擬態する疑似魚が疑似餌17を捕食するかの如く見せることができる。
なお、本実施の形態のルアー本体21では、口を開けた態様で口部21bが形成されている。口を閉じた態様としてもよいが、開けた態様とすることで、他の魚が餌を今にも食べようとする様が効果的に演出され、対象魚の競争心を好適に煽ることが期待される。
加えて、本実施の形態では、ルアー本体21と鈎部14(プラグ18)との間において両者の接近を規制するものが設けられておらず、ルアー本体21は鈎部14に当接する位置まで接近可能となっている。これにより、ルアー本体21と鈎部14とを接近させた際、両者を合体させることができ、他の魚が餌を捕食する様子をリアルに再現することができる。
本実施の形態において、鈎部14及びルアー部15(ルアー本体21)はいずれも中実状に形成されており、水に沈むように形成されている。但し、それらは形状及び比重が異なっており、沈みやすさが相違するものとなっている。詳しくは、鈎部14の形状はルアー部15よりも水中抵抗が高くなる形状をなし、また、鈎部14の比重はルアー部15のそれよりも十分に小さくなっている。これにより、水中において鈎部14がルアー部15よりも遅く沈み、鈎部14の方がルアー部15よりも沈降速度が低くなるようになっている。
次に、釣りを行う場合の釣り用仕掛け10の動作について図2及び図3を参照しながら説明する。図2の(a)は着水時の状態を説明するための図、(b)は着水後の水中での状態を説明するための図、図3は釣り糸を引いたときの水中での状態を説明するための図である。
釣りを行うにあたっては、連結金具13を介して道糸12に連結された釣り用仕掛け10を、ロッドを用い、釣場となる川等に投げ入れる。この場合、投げ入れの直前においてはルアー部15が自重で鈎部14側に移動しているため、投げ入れ直後の着水時には、図2(a)に示すように、ルアー部15及び鈎部14が接近した状態となっている。
その後、図2(b)に示すように、ルアー部15と鈎部14との両方が水中に沈むが、既に述べたように、ルアー部15の方が鈎部14よりも沈みやすくなっている。この際、ルアー部15の貫通孔22とハリス11とはハリス11の長さ方向への相対移動が可能となっているため、ルアー部15は鈎部14よりも水中を速く降下していく。その結果、ルアー部15と鈎部14との距離が広がり(ルアー部15と鈎部14との間のハリス11の長さL(図1(a)参照)が長くなり)、両者が離間する。
ルアー部15及び鈎部14が離間した状態から、例えばロッドを起こすなどして道糸12を引くと、図3(a)に示すように、水中におけるハリス11の最下端位置が上昇し、これに伴ってルアー部15が上昇する。この際、道糸12の引き量を調整し、鈎部14よりも上方となる位置までルアー部15を上昇させる。
その際、ハリス11には、ある程度の張力が付与されているため、図3(b)に示すように、上昇したルアー部15は、ハリス11に沿って沈降し、鈎部14に向けて移動する。その結果、ルアー部15と鈎部14との距離が縮まり(ルアー部15と鈎部14との間のハリス11の長さLが短くなり)、両者が接近する。なお、釣り用仕掛け10においては、川等の流れを受けて下流側に流されているため、ルアー部15の移動は、かかる流れによってもアシストされる。
さらに強く道糸12を引いた場合は、道糸12及びハリス11を通じて鈎部14がユーザ側に引き寄せられ、鈎部14がルアー部15に向けて移動する。その結果、ルアー部15だけでなく、鈎部14(餌)にも動きが付与され、ルアー部15及び鈎部14(疑似餌17)の両方を生物らしく振る舞わせることができる。
なお、水中での使用時においてルアー部15がハリス11に引っかかったりすると、ルアー部15の動きが阻害されるおそれがある。この点、本実施の形態では、ラインアイ(ハリス11をルアー部15に連結するための糸用連結部材)や鈎、フックアイ(鈎をルアー部15に連結するための鈎用連結部材)をルアー部15に備えない構成となっている。これにより、ハリス11へのルアー部15の引っ掛かりが抑制され、ルアー部15を円滑に移動させることが可能になる。
最終的にルアー部15及び鈎部14は、両者が当接するまで接近し、これにより、魚(ルアー部15が擬態する疑似魚)が餌(疑似餌17)を捕食する動きが再現される。このような動きを水中に生息する魚Fが見ることで、他の魚に餌を取られてしまうと錯覚し、取られまいとして魚Fの捕食行動が活発化される。その結果、魚Fが疑似餌17に食い付き、鈎部14の鈎16が魚Fの口内に突き刺さる。
1回の操作で魚Fが掛からなかった場合は、道糸12を緩めて水中に繰り出すことで、再びルアー部15を沈めることができる。これにより、ルアー部15及び鈎部14の接近状態(図3(b))から離間状態(図2(b))に復帰させることができる。すなわち、道糸12の繰り出し及び引き操作を繰り返すことで、ルアー部15と鈎部14との接近及び離間を繰り返すことができる。このため、釣り用仕掛け10を逐一水中から引き上げる必要がなく、水中に入れたままの状態で何度でもトライすることができる。
ちなみに、道糸12を繰り出してルアー部15及び鈎部14を離間させる場合、鈎部14から離れる方向へのルアー部15の移動は、ルアー部15が連結金具13に当接することで規制される。すなわち、ルアー部15と鈎部14との最大距離は連結金具13から鈎部14(プラグ18)までの距離となり、この距離が、ルアー部15と鈎部14とが接近する場合のルアー部15の移動距離となる(厳密には、当該距離からルアー部15の長さを差し引いたもの)。
ルアー部15の移動距離は、魚が移動するように見える程度の長さがあれば足り、とくに限定されるものではないが、50cm以上とすることが好ましく、1m以上とすることがさらに好ましい。50cm未満であると、ルアー部15及び鈎部14を接近させる場合のルアー部15の移動が短時間で終了することから、魚が餌に向かって移動している感を演出しにくくなるほか、道糸12の繰り出し及び引き操作を頻繁に繰り返す必要が生じ、煩わしさを招くおそれがある。なお、移動距離の上限は、釣場の水深や釣ろうとする魚の種類にもよるため一概にはいえないが、例えば、投げ入れ時等の扱いやすさを考慮した場合は、5m以下とすることが好ましい。
一方、ルアー部15及び鈎部14を接近させる場合、鈎部14に近づく方向へのルアー部15の移動は、ルアー部15が鈎部14のプラグ18に当接することで規制される。この場合、プラグ18がルアー部15の貫通孔22内に入り込んで引っかかると、道糸12を繰り出してもルアー部15と鈎部14とが離間しなくなるおそれがある。このため、プラグ18の大きさ(幅方向寸法)を、貫通孔22の前側開口部22aの大きさ(開口径)よりも大きくすることが好ましい。これにより、貫通孔22へのプラグ18の入り込みが抑制され、ルアー部15及び鈎部14を好適に離間させることが可能になる。
ところで、ルアー部15にハリス11を通していない状態で釣り用仕掛け10が販売され、ハリス11の通し作業をユーザが行う場合も想定される。この場合、ハリス11を逆向きに挿通させると、ルアー部15の尾部と鈎部14とが向き合う形態となり、魚が餌を捕食する動きが適切に再現されなくなる。とくに、本実施の形態に係る釣り用仕掛け10では、通常の仕掛けとはルアーの向きが逆となるため、このような間違いが生じやすい。
そこで、図1(a)に示すように、ルアー部15において、ルアー部15の向きやハリス11の挿通方向を明示又は示唆する表示部23を設けることが好ましい。本実施の形態の表示部23は、一方向矢印と、ロッドを意味する「L」の文字とから構成され、ルアー部15の尾部側をロッド側とすべきことを示すものとなっている。これにより、ルアー部15の適切な向きをユーザが簡単に把握することができ、上記不都合の発生を好適に抑制可能となる。なお、矢印は省略してもよい。
上記実施の形態においては、ハリス11を通す通し孔として貫通孔22を備えるが、これに代えて、ルアー本体21の前部及び後部のそれぞれにラインアイを設け、これら両ラインアイにハリス11を通す構成としてもよい。
但し、通し孔として貫通孔22を用いた場合は、ルアー部15とハリス11との絡まりを抑制できる利点があり、この点を踏まえると、上記実施の形態の構成とすることが好ましい。すなわち、ラインアイにハリス11を通す構成の場合は、前後のラインアイ間に位置するハリス11がルアー部15の外側に露出するため、ハリス11が弛んだ場合等に、ラインアイや鈎部14の鈎16がハリス11に引っかかる可能性が高まる。これに対し、貫通孔22にハリス11を通す構成では、ラインアイを省略できることに加え、ハリス11をルアー部15内に収容することができ、ハリス11への引っ掛かりが抑制される。とくに、図1(b)に示すように、貫通孔22をルアー部15の前端部から後端部にかけて延ばした場合は、より広範にハリス11を収容することができ、ハリス11への引っ掛かりを好適に抑制可能となる。
さらに、本実施の形態の貫通孔22では、その前側開口部(鈎部14側に位置する開口部)22aが、ルアー本体21の口部21bにおいて開口する構成となっている。この場合、ルアー部15と鈎部14とを接近させた際に、口部21bと疑似餌17とが近づく形態となり、魚が餌を捕食する動きをより忠実に再現することが可能になる。
以上、詳述した本実施の形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
・魚を模したルアー部15と、疑似餌17が取り付けられた鈎部14とを備え、ルアー部15とハリス11とを相対移動可能とする一方、鈎部14をハリス11に固定し、且つ、頭部21dが鈎部14側に向くようにルアー部15を配置する構成とした。この場合、ルアー部15及び鈎部14が離間する状態から両者を接近させることで、水中に生息する魚Fに対し、他の魚が餌を捕食するように錯覚させることができる。これにより、魚Fの捕食行動を活発化し、食いを促進することが可能になる。
・ルアー部15を鈎部14よりも水に沈みやすい構成とした。この場合、釣り用仕掛け10を着水させた後、ルアー部15と鈎部14との沈降速度の違いを利用して両者の距離を広げることができる。このため、ユーザが特殊操作を行わなくても、ルアー部15及び鈎部14を自然と離間させることができ、離間状態への移行を簡単化することが可能になる。
なお、上記実施の形態においては、形状及び比重の両方を異ならせているが、それらの一方のみを異ならせる構成としてもよい。例えば、形状を等しくして比重のみを異ならせる構成としては、魚を模した疑似餌17を用いる場合が想定される。つまり、ルアー部15を肉食魚に擬態させ、疑似餌17をその餌となる小魚に擬態させる場合である。
また、上記実施の形態においては、鈎部14が水に沈む構成としたが、水面に浮く構成としてもよい。この場合でも、浮沈の違いを利用してルアー部15及び鈎部14間の距離を広げることができる。
<第2の実施の形態>
本実施の形態では、ルアー部及び鈎部における沈みやすさの関係が上記第1の実施の形態と異なっている。本実施の形態の釣り用仕掛け30について図4を参照しながら説明する。図4の(a)は釣り用仕掛け30の全体構成図、(b)はルアー部32の縦断面図である。なお、上記第1の実施の形態と同様の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態では、ルアー部32が鈎部31よりも沈みにくくなっている。具体的には、ルアー部32は、水に浮くトップウォータタイプのルアーとなっており、例えば合成樹脂や木材等によって形成されている。ルアー部32は、上記第1の実施の形態に係るルアー部15と同様、貫通孔22を有し、当該貫通孔22にハリス11が通されている(図4(b)参照)。
一方、鈎部31は、鈎16や疑似餌17のほか、錘34を備えている。錘34は、鈎部31の全体重量を増大させて鈎部31を水に沈みやすくするためのものであり、例えば鉛やタングステン等によって形成されている。なお、図4(a)に示す釣り用仕掛け30では、錘34をルアー部32と疑似餌17(プラグ18)との間に配置しているが、疑似餌17(プラグ18)と鈎16との間に配置したり、疑似餌17又は鈎16に設けたりしてもよい。
次に、釣りを行う場合の釣り用仕掛け30の動作について図5を参照しながら説明する。図5の(a)は着水後の水中での状態を説明するための図、(b)は釣り糸を引いたときの水中での状態を説明するための図である。なお、着水時の状態については上記第1の実施の形態(図2(a)参照)と同様であるため、図示及びその説明を省略する。
釣り用仕掛け30を着水させると、図5(a)に示すように、ルアー部32が水面に浮く一方、錘34の作用により鈎部31が水中に沈む。この際、ルアー部32とハリス11とは相対移動が可能であるため、鈎部31だけが水中を降下していく。その結果、ルアー部32と鈎部31との距離が広がり、両者が離間する。
ルアー部32と鈎部31とが離間した状態から道糸12を引くと、鈎部31がユーザ側に引き寄せられ、図5(b)に示すように、鈎部31がルアー部32に向けて移動する。これと同時に、ルアー部32が川等の流れを受けて流され、水面上を鈎部31側に向けて移動する。つまり、鈎部31及びルアー部32の両方がそれぞれ接近方向に移動し、両者が接近する。
最終的に鈎部31及びルアー部32は、ルアー部32が錘34に当接するまで接近し、これにより、魚(ルアー部32が擬態する疑似魚)が餌(疑似餌17)を捕食する動きが再現される。その結果、上記第1の実施の形態の場合と同様、水中に生息する魚の捕食行動が活発化され、疑似餌17に魚が食い付く。なお、繰り出し及び引き操作の繰り返しにより、ルアー部15と鈎部14とを何度でも接近及び離間できる点については、上記第1の実施の形態と同様である。
このように本実施の形態においても、ルアー部32と疑似餌17とを接近及び離間させることができ、水中に生息する魚に対し、他の魚が餌を捕食するように錯覚させることができる。これにより、魚の捕食行動を活発化し、食いを促進することが可能になる。
<第3の実施の形態>
本実施の形態では、ルアー部がハリス11に固定されている一方、鈎部とハリス11とが相対移動可能となっている点で上記各実施の形態と異なっている。本実施の形態に係る釣り用仕掛け40について図6を参照しながら説明する。図6の(a)は釣り用仕掛け40の全体構成図、(b)は鈎部41の拡大図である。なお、上記各実施の形態と同様の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図6(a)に示すように、本実施の形態に係る釣り用仕掛け40では、連結金具13とルアー部42との間に鈎部41が配置されている。すなわち、ルアー部42がハリス11の先端部11aに固定され、ルアー部42よりもハリス11の基端部11b側に鈎部41が取り付けられている。
本実施の形態のルアー部42は、貫通孔22(図1(b)参照)を備えておらず、頭部に設けられたラインアイ42aを介してハリス11と連結されている。よって、ルアー部42内をハリス11が相対移動しない構成となっている。ルアー部42の尾部にはフックアイ42bを介して鈎43が取り付けられている。
鈎部41は、鈎16及び疑似餌17等を備えるほか、鈎部41をハリス11に取り付けるための取付具44を備えている。取付具44には、図6(b)に示すように、第1貫通孔45と第2貫通孔46とが形成されている。第1貫通孔45は、鈎16及び疑似餌17を取付具44と連結するためのものであり、第2貫通孔46は、ハリス11を挿通するための通し孔である。なお、取付具44は、例えばプラスチックやゴム等によって形成されている。
鈎部41及びルアー部42はいずれも水に沈む構成とされているが、鈎部41よりもルアー部42の方が水に沈みやすくなっている。このため、釣り用仕掛け40を着水させた場合、ルアー部42が鈎部41よりも速く沈み、これによって両者の距離が広げられる。
釣り用仕掛け40を川等の釣場に投げ入れた後、道糸12を引いた場合には、図6(a)に示すように、ルアー部42がユーザ側に引き寄せられ、鈎部41に向けて移動する。これと同時に、鈎部41が川等の流れを受けて流され、ルアー部42側に向けて移動する。つまり、鈎部41及びルアー部42の両方がそれぞれ接近方向に移動し、両者が接近する。
このように本実施の形態においても、ルアー部42と疑似餌17とを接近及び離間させることができ、水中に生息する魚に対し、他の魚が餌を捕食するように錯覚させることができる。これにより、魚の捕食行動を活発化し、食いを促進することが可能になる。
ちなみに、第1及び第2の実施の形態に係る釣り用仕掛け10,30と、第3の実施の形態に係る釣り用仕掛け40とを比較すると、第1及び第2の実施の形態の方がハリス11の絡まりを抑制しやすいという違いがある。すなわち、第1及び第2の実施の形態では、ルアー部15,35においてラインアイ(突起物)や鈎を不要化できるため、投げ入れ時や水中において、それらがハリス11に引っかかることが抑制される。これにより、ルアー部42へのハリス11の絡まりを抑制することができる。
また、第1の実施の形態と第2の実施の形態とを比較すると、第1の実施の形態の方がバラシ(掛かった魚を取り逃がしてしまう事象)の発生確率を低く抑えやすいという違いがある。すなわち、鈎16に掛かった魚は、頭を左右に振って逃れようとするが、その際、鈎16のチモト側に錘34(重量物)が付与されていると、鈎16に作用する慣性モーメントが大きくなり、口内から鈎16が外れやすくなるおそれがある。この点、第1の実施の形態では、鈎部14に錘を設けなくても済むか、錘を設けたとしても軽いもので足りるため、魚が頭を左右に振ったときの慣性モーメントを小さくすることができ、口内からの鈎16の抜けを好適に抑制可能となる。
加えて、第1の実施の形態では、ルアー部15及び鈎部14を接近させる際、道糸12の引き操作により上昇したルアー部15が沈降することで、疑似餌17へのルアー部15の移動が果たされる。このため、ルアー部15を簡単に移動させることができ、ルアー操作が容易となる。
<その他の実施の形態>
上記各実施の形態では、ルアー部15,35,42が魚を模して形成されているが、イカ等の魚以外の水生動物を模したものとしてもよい。但し、イカが捕食動作を行う場合、頭部ではなく、足を餌に向けて移動するため、イカを模してルアー部15,35,42を形成する場合は、足部が疑似餌17側を向くようにルアー部15,35,42を配置する。なお、釣りの対象についても魚に限定されるものではなく、イカ等の魚以外の水生動物であってもよい。
上記各実施の形態では、鈎部14,31,41に疑似餌17を取り付けたが、本物の餌(生餌等)を取り付けてもよい。この場合、第1及び第2の実施の形態では、疑似餌17の省略に伴いプラグ18も省略されるため、ルアー部15,35と鈎部14,31との接近時において、鈎16の一部(チモト側の一部)が貫通孔22に入り込み、接近状態から離間状態への移行が適切に行われなくなる懸念がある。そこで、鈎16とルアー部15,35との間に、ルアー部15,35の鈎16側への移動を規制する規制部材(プラグ18の代替物)を配置し、且つ、その規制部材の大きさ(幅方向寸法)を貫通孔22における頭部21d側の開口部の大きさ(開口径)よりも大きくするとよい。
10,30,40…釣り用仕掛け、11…ハリス(釣り糸)、14,31,41…鈎部、15,32,42…ルアー部、17…疑似餌、22…貫通孔(通し孔)。

Claims (2)

  1. 水生動物を模したルアー部と、疑似餌が取り付けられた又は餌を取付可能な鈎部とが釣り糸に取り付けられてなる釣り用仕掛けであって、
    前記ルアー部に、前記釣り糸を通すことが可能な通し孔が設けられているとともに、前記鈎部が前記釣り糸に固定されており、且つ、前記ルアー部が前記鈎部に対して前記釣り糸の長さ方向における基端側に配置されており、
    前記釣り糸が前記通し孔に対し前記釣り糸の長さ方向へ相対移動することにより、前記ルアー部と前記鈎部との間の前記釣り糸の長さが変化するものであり、
    前記ルアー部は、前記水生動物が捕食動作を行うときの進行方向が前記鈎部側となるように、前記鈎部に対する向きが設定されており、
    前記通し孔は、前記ルアー部を当該ルアー部の長さ方向に貫通する貫通孔であり、
    前記ルアー部は、前記疑似餌が取り付けられた前記鈎部と形状及び比重の少なくとも一方が異なることで、前記鈎部よりも水に沈みやすい構成となっていることを特徴とする釣り用仕掛け。
  2. 水生動物を模したルアー部と、疑似餌が取り付けられた又は餌を取付可能な鈎部とが釣り糸に取り付けられてなる仕掛けを用いて行う釣り方法であって、
    前記ルアー部に設けられた通し孔に前記釣り糸を通すことで、前記釣り糸を前記通し孔に対し前記釣り糸の長さ方向へ相対移動可能とし、且つ、前記水生動物が捕食動作を行うときの進行方向が前記鈎部側となるように、前記鈎部に対する前記ルアー部の向きを設定し、さらに、前記ルアー部を前記鈎部よりも水に沈みやすくし、且つ、前記ルアー部を前記鈎部に対して前記釣り糸の長さ方向における基端側に配置するように、前記仕掛けを構成し、
    前記仕掛けを着水させて前記ルアー部及び前記鈎部を水中に位置させた後、前記釣り糸を引き上げることで、前記ルアー部を水中において上昇させることにより、前記釣り糸を前記通し孔に対し相対移動させ、前記ルアー部と前記鈎部との間の前記釣り糸の長さを短くさせ、前記ルアー部と前記鈎部とを接近させることを特徴とする釣り方法。
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