JPH0238467A - 画像記録用インク - Google Patents

画像記録用インク

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JPH0238467A
JPH0238467A JP63187982A JP18798288A JPH0238467A JP H0238467 A JPH0238467 A JP H0238467A JP 63187982 A JP63187982 A JP 63187982A JP 18798288 A JP18798288 A JP 18798288A JP H0238467 A JPH0238467 A JP H0238467A
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JP
Japan
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ink
image
recording
glycol solvent
electrolyte
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JP63187982A
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Motokazu Kobayashi
本和 小林
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、通電によってインクの粘着性を制御して画像
を形成する方法に用いる画像形成用インクに関する。
〔従来の技術〕
近年、情報産業の急速な発展に伴ない、種々の情報処理
システムが開発され、またそれぞれの情報処理システム
ごとに記録方法および記録装置が開発、採用されている
。これらのうち、代表的な普通紙記録方式としては、電
子写真とそれから派生したレーザービーム・プリンタ、
あるいはインクジェット、感熱転写、インパクトプリン
タ(ワイヤドツト、デイジ−ホイル等を用いるもの)等
が挙げられる。
インパクト・プリンタは、騒音が激しく、フルマルチ化
が困難である。電子写真、レーザービーム・プリンタ等
は画質の解像度は高いが、装置が複雑且つ大型となり、
装置コストも大である。インク・ジェットは消耗品コス
トは低いが、細いノズルから低粘度の液状インクを噴出
させるため、未使用時にインクの同化による目づまり等
がさけられない場合がある。更に、インク・ジェットに
用いるインクは低粘度インクであるため、紙の種類によ
っては紙にインクが転移した後、にじみ、画像のボケが
生じ易い。
また、感熱転写法は、パターン状の熱をシート状の支持
体上に設けた固体インクの層に供給し、これを溶融させ
て普通紙等に転写する方法である。この感熱転写法にお
いては、比較的小型の装置が用いられ、且つ装置コスト
も低いという特徴がある。しかしながら、高価な支持体
上に固体インク層を設けてなるインクリボンを用い、し
かもこのリボンを使い捨てで用いるため、この感熱転写
法においては、消耗品コストが高くなるという欠点があ
った。
本発明者らは、先に上記欠点を解消した低ランニングコ
スト記録が可能な新しい画像記録方法を提案した(特願
昭61−175191号)。
この画像記録方法は、 流動成膜性を有するが、実質的に粘着性を有さす、且つ
エネルギー印加により粘着性を付与することが可能な流
動性インクを用い、 インク担持体上に上記流動性インクの層を形成する工程
と、 該インク層に画像信号に応したパターン状のエネルギー
を供与して、該パターンに応じて粘着性を付与した流動
性インクを被転写媒体に転写する転写工程と、 からなることを特徴とする画像記録方法である。この画
像記録方法においては、先に述べたような他の画像記録
方法の欠点か解消できる。
すなわち、先に述べたインパクトプリンタにおける騒音
などはこの方法においては生じない。また電子写真装置
等よりもこの方法の方が装置コストの面で有利である。
また、従来の感熱転写法で必須であった高価なシート状
支持体上に複雑な工程により固体インクの層を設けてな
る高コストのインクリボンやインクシートは不要であり
、画像記録に実際に使用されなかったインクを、再使用
可能なので消耗品コストの面でも有利である。
しかもインクジェット法におけるノズルの目づまりや、
記録像のにじみ、尾引き、かぶり等による画質低下の欠
点をも解消した画像記録が可能となる。
特に、通電によりインクの架橋構造を変化させる好まし
い実施態様においては、従来の感熱転写法(サーマルヘ
ッド駆動)の1710程度の電流量で画像記録を行うこ
とができ、しかも装置起動時のインクの選択的転写性も
良好なため、エネルギー印加の面からも著しいコスト低
下が可能となる。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、上述の特願昭61−175191号な
どに記載されるような画像形成方法に用いる更に好適な
インクを提供することにあり、特に、連続使用時の安定
性に優れたインクを提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明は、液体分散媒と、これを保持する架橋構造物質
を含有し、かつ通電による粘着性制御を可能とした画像
記録用インつてあって、前記液体分散媒が少なくともグ
リコール系溶媒を含む分散媒であり、かつ該グリコール
系溶媒に可溶な電解質を含むことを特徴とする画像記録
用インクである。
本発明のインクは、グリコール系溶媒と、そのグリコー
ル系溶媒に可溶な電解質を含むことに起因して、連続使
用時の安定性により優れたインクである。
なぜならば、例えば画像形成時にインクが高温になり、
インク中の水分がある程度蒸発する場合であっても、グ
リコール系溶媒は蒸発しにくく、かつ電解質はそのグリ
コール系溶媒に可溶なので、インク自体の電気伝導率の
変化は少ない。したがって、インクの粘着性を通電によ
り制御する画像形成方法に用いる場合であっても、画質
に対する熱の影響はより少ないのである。
また、本発明のインクが含む電解質として、例えばLi
BF4などのハロゲンイオンを生成しない電解質を採用
すれば、ハロゲンガスが放出されないので、転写紙がハ
ロゲンガスにより着色するというような事も全く生じな
くなり、かつ人体に有害なハロゲンガスが発生しないの
で環境衛生上においても好ましい。つまり、本発明のイ
ンクは先に述べたような通電することによりインクの粘
着性をパターン状に制御して画像を形成する方法に、非
常に好適に用いることがてき、すなわちインパクトプリ
ンタや感熱転写法などの欠点を解消した画像形成方法を
より良好に行なうことがてきる。
以下、必要に応して図面を参照しつつ、本発明の詳細な
説明する。以下の記載において、量比を表す「%」およ
び1部」は、特に断わらない限り重量基準とする。
本発明の画像記録用インクは、実質的に粘着性を有さす
、且つ通電による粘着性付与が可能なインクである。
より具体的には、本発明のインクは、以下に示すような
成膜性(1)および非粘着性(2)を有するインクであ
ることが好ましい。
(1)成膜性 ここに、「成膜性を有するインク」とは、インクの膜を
形成する性質を有するインクをいう。
「成膜性」とは、例えばインクを担持体上に層状に形成
できることを言う。
本発明のインクは、表面粗度がlSのステンレス表面に
、0.1mm以上のインク層が形成される程度の成膜性
を有することが好ましい。
(2)非粘着性(ないし液体分散媒保持性)容器内に入
れた流動性インクの液面上に、5CInX5cmのアル
ミ箔を(精秤した後)静かに乗せ、そのまま温度25℃
、湿度60%の雰囲気中で1分間放置した後、上記アル
ミ箔をインク面から静かに剥離して、該アルミ箔を迅速
に精秤し、アルミ箔の重量増加量を求める。この場合に
、本発明のインクは、固形成分が上記アルミ箔片に実質
的に転写せず、且つ該アルミ箔の重量増加量が0〜10
00mg、(更には0〜100[Ilg)の程度である
ことが好ましい。なお、容器内のインク全体とアルミ箔
とを剥離する際に、必要に応じて、ヘラ等で静かに剥離
して精秤してもよい。
本発明のインクの非粘着性が、上述した程度より弱いと
、通電時に、インクの非通電部の被転写媒体への転写が
実用上無視てきない程度となり、画像品位が低下する。
このように本発明のインクは成膜性を有するが、実質的
に粘着性を有さす、電気エネルギーなどが印加されると
、粘着性が付与されるような性質を有する。尚、ここて
言う「粘着性」とは選択的な粘着性をいい、インクを中
間転写ロール(第1図の6゜後に詳しく説明)等の物体
に接触させたとき、インクの一部がインク全体から分離
して物体に付着することを言い、インク全体がヘタヘタ
しているか否かは関係ない。
従って、インク移送ロール(第1図の1゜後に詳しく説
明)の表面に形成されたインク層において、エネルギー
が付与されない状態にあっては、インクは他の媒体、例
えば中間転写ロールと接触しても、該中間転写ロールに
は実質的に転写されない。
上述したような成膜性および非粘着性を有するインクは
、液体分散媒を架橋構造物質により保持する広義のゲル
状態を有するインクであるが、このゲル状インク中に更
に着色剤等としての粒子(粒径が好ましくは0.01〜
100μm、更に好ましくは0.01〜20μm)を分
散させてなるインクでもかまわない。
このゲル状インクにおいては、液体分散媒がゲル中に良
好に保持されているため、(若干量の液体分散媒を除き
)該インクが被転写媒体に実質的に転写しないものと推
定される。
上記ゲル状インクに、通電によるパターン状エネルギー
を付与した場合には、架橋構造、イオン構造、又は粒子
の配列状態等か変化することにより、これらのインクに
パターン状の粘着性が付与されるものと推定される。
ここに「架橋構造物質」とは、それ自体で架橋構造をと
ることが可能な物質、あるいは他の添加物(例えばホウ
酸イオン等の無機イオンからなる架橋剤)の添加により
、架橋構造をとることが可能となる物質をいう。
また「架橋構造」とは、「橋かけ結合」を有する三次元
的な構造をいう。
本発明のインクにおいては、この「橋かけ結合」は共有
結合、イオン結合、水素結合、あるいはファンデルワー
ルス結合のいずれ(ないし2種以上の組合せ)により構
成されていてもよい。
本発明のインクにおいて、上記「架橋構造」は、所望の
液体分散媒保持性が得られる程度のものであれば足りる
。すなわちこの架橋構造は、例えば網状、ハチの巣状、
らせん状構造等のいずれであってもよく、また、規則的
な構造でなくともよい。
本発明のインクにおいて、架橋構造物質としては高分子
化合物、特に親水性の(天然ないし合成)高分子等が好
ましく用いられる。
このような親水性高分子としては、例えばファーガム、
ローカズトビーンガム、アラビアカム、タラガント、カ
ラギナン、ペクチン、マンナン、デンプン等の植物系高
分子:キサンタンガム、デキストリン、サクシノグルカ
ン、カードラン等の微生物系高分子;ゼラチン、カゼイ
ン、アルブミン、コラーゲン等の動物系高分子;メチル
セルロース、エチルセルロース、とドロキシエチルセル
ロース等のセルロース系高分子、あるいは可溶性デンプ
ン、カルボキシメチルデンプン、メチルデンプン等のデ
ンプン系高分子、アルギン酸プロピレングリコール、ア
ルギン酸塩等のアルギン酸系高分子、その他多糖類系の
誘導体等の半合成高分子:ポリビニルアルコール、ポリ
ビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル、カルボ
キシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム等のビ
ニル系高分子;その他ポリエチレングリコール、酸化エ
チレン−酸化プロピレンブロック共重合体等の合成高分
子等が、単独であるいは必要に応じて2種以上組合せて
好ましく用いられる。
これらの親水性高分子は、液体分散媒100部に対して
、通常0.2〜50部、特に0.5〜30部用いること
が好ましい。
本発明のインクは、少なくともグリコール系溶媒を含む
液体分散媒を含有しており、そのグリコール系溶媒とし
ては、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジ
エチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロ
ピレングリコール、ヘキシレングリコール、1,2.6
−ヘキサントリオール、テトラエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール、グリセリン、ジアセチン、ト
リメチレングリコール等が好ましく用いられる。
このようなグリコール系溶媒は、先に述べた架橋高分子
との親和性を有し、かつ蒸発しにくい。
また、グリコール系溶媒と水などの他の溶媒を混合して
用いることもできる。特に水等は、インクに成膜性を与
え、低エネルギーで感度の良い記録を行うという点が要
求される場合には、グリコール系溶媒と併用することが
好ましい。
上記の水、グリコール系溶媒の配合割合はインク全量に
対して水が0〜35重量部、更には10〜20重量部、
グリコール系溶媒が40〜90重量部、更には45〜7
0重量部とするのが好ましい。水の配合割合が少なすぎ
る場合は、インクの電気抵抗が増大して感度が劣化する
ことにより画像濃度が低下する場合がる。逆に水の配合
割合が多すぎると、無用な転写が発生するようになり好
ましくない。グリコール系溶媒の配合割合が少なすぎる
場合は、インクの粘度が高くなり、インクの成膜性が低
下する。逆に、グリコール系溶媒の配合割合か多すぎる
場合は、インクの粘度が低くなり、記録電極の当接によ
ってインク表面に乱れを生じ、画質の劣化を招く。
本発明のインクは、必須成分として更に、グリコール系
溶媒に可溶な電解質を含有する。電解質を含有させるこ
とによりインク中の水分が蒸発してもグリコール系溶媒
は残存しインクの電気伝導度を著しく減少させることな
く良好な感度を保つことができる。
また、電解質は、電離の際にハロゲンを生成しないもの
であることが望ましい。そのような電解質を用いれば、
人体に有毒なハロゲンガスが大気中に放出されることが
なく、また、ハロゲンが固体で析出し紙へ着色すること
もない。
そのような電解質として、例えばホウフッ化リチウム 
(LiBF4)、ヘキサフルオロリン酸ナトリウム (
NaPFa)、ヘキサフルオロリン酸アンモニウム(N
H4PF6)、酢酸テトラ’7 ム((:H3cOON
a)などを単独または混合して用いることができる。そ
の中でも特にホウフッ化リチウムがグリコール系溶媒に
よく溶解し、高い電気伝導率を与える点て好ましい。
電解質の含有量は、液体分散媒100部に対して0.0
5部〜飽和溶解量使用することが望ましい。更には、 
0.5部〜飽和溶解量使用することが好ましい。005
部以下では、電気伝導率が上がらず、また飽和溶解量以
上では、溶媒に溶けきらない電解質か析出し、インクを
不均一にするので好ましくない。
本発明において用いる架橋構造物質は、例えばその高分
子としての特性に基つき、それ自体で架橋構造を形成し
得るが、エネルギー印加時または非エネルギー印加時の
インク特性を改善する目的で、架橋構造物質をより積極
的に架橋するため、架橋剤(ないしゲル化剤)を使用し
てもよい。
イオン性架橋剤としては、Cu5O+等の種々の塩類;
ホウ砂、ホウ酸等のホウ酸源化合物(水中でホウ酸イオ
ンを生成可能な化合物)等が好適に使用しつる。これら
のイオン性架橋剤を用いた場合、電気化学反応(電子の
授受)ないしpH変化によりインクに選択的な粘着性を
付与することが容易となるため、パターン状エネルギー
の消費抑制の点から好ましい。これらのイオン性架橋剤
は、架橋構造物質100部に対して、0.05〜3部(
更には01〜1.5部)使用することが好ましい。
また共有結合性架橋剤としては、グリオキザール、ジア
ルデヒドヘンセン等があげられる。
本発明のインクを任意の色調にしたい場合は、般に印刷
、記録の分野等で着色剤として用いられる染料、顔料類
が好適に使用できる。これらの着色剤は、インク中に溶
解或いは分散させて用いればよい。この着色剤は、イン
ク全体の重量を基準として、 0.5〜20%含有させ
ることが好ましい。
また、インクのp++を調整する目的で塩基性成分を添
加する場合は、NaOH,KOH,Na2CO3、その
他の強・弱塩基を適宜添加してもよい。
また、インクの粘弾性を調整する目的で、シリカ、カー
ボンブラックなどの微粉末充填剤を適宜添加してもよい
本発明のインクは、通電によるpH変化により、架橋構
造の少なくとも一部が変化ないし破壊されて、ゲル的な
状態から、(可逆的に)ゾル的な状態となって、エネル
ギー印加パターンに応じた粘着性が付与される。
本発明者らの知見によれば、通電による98価変化にと
もなうインクの架橋構造変化は、例えばポリビニルアル
コールとホウ酸イオンとの架橋物を例にすると、ポリビ
ニルアルコールの叶基と結合して架橋しているホウ酸イ
オン から、電気通電の陽極近傍での陽極反応(又は塩酸など
の電子対受容体の添加)により液体分散媒が電気分解さ
れ液体分散媒のpH価が酸性側に変わり、電子が奪われ
、架橋構造(少なくともその部)が破壊されて、インク
に選択的な粘着性が付与されたためと推定される。
木発明者らの知見によれば、この際の反応は例えば以下
のように推定される。
(ゲル)          (ゾル)上記ゾル−ケル
転移は、pHの変化によりおこりポリビニルアルコール
の重合度、ケン化度、ホウ酸イオン量により異なるが、
pHの増加に伴いゲル化が進み、pi(の低下にしたが
ってゾル化か進む。
本発明の画像記録用インクは、上述した液体分散媒と、
架橋構造物質と、更に、必要に応じて、染顔料ないし着
色微粒子等からなる着色剤、通電により発色する発色性
化合物、必要に応じて防カビ剤、防腐剤等の添加物を含
有していてもよい。
上記着色剤としては、カーボンブラック等の般に印刷、
記録の分野で用いられる染料・顔料等を特に制限なく使
用することが可能であるが、(非通電時における)被転
写媒体への液体分散媒の付着による着色をできる限り抑
制する点からは、液体分散媒に対する親和性が比較的に
低い染顔料(特に顔料)を用いることが好ましい。これ
らの染顔料は、液体分散媒100部に対して、 0.1
部以上、更には1〜30部(特に1〜IO部)使用する
ことが好ましい。
上記着色剤としては、天然ないし合成の樹脂中に上記染
顔料等を分散させ、微粒子化してなる着色微粒子(例え
ば、電子写真法に用いられる各色のトナー粒子)を用い
てもよい。このような着色粒子を含有するインクは、ダ
イラタント流体的な挙動を示すため、非通電時における
被転写媒体への液体分散媒の転写、ないし着色の抑制の
点から、特に好ましい。
このような着色微粒子は、液体分散媒100部に対して
、1部以上、更には5〜100部(特に20〜80部)
用いることが好ましい。また一般に微粒子径を大きくし
た場合、着色性から、インク中の微粒子含有量を多くす
ることが望ましい。なお、本発明においては、前記トナ
ー粒子は、帯電性等の電子写真特性に関係なく使用する
ことが可能である。
上記した着色剤たる顔料もしくは着色微粒子の粒径は、
0.0Iμm 〜100μm 、更には0.01〜20
μmであることが望ましい。
この粒径が0.01μm未満ては、非通電時インクが中
間転写媒体や被記録材に接触した際、わずかに液体分散
媒が中間転写媒体に転移した場合に、顔料粒子等が架橋
構造等に保持されずに液体分散媒と一緒に転移して画像
カブリか生し易くなる。
また、粒径が100μmを越えると、通常の画像として
は解像力が不足する。
本発明の画像記録用インクを得るには、例えば、グリコ
ール等の液体分散媒と、架橋構造物質とを加熱しつつ均
一に混合して粘稠な溶液ないし分散液とした後、冷却し
てゲル化すればよい。
なお、着色剤としてトナー粒子等からなる着色粒子を用
いる場合は、架橋構造物質と液体分散媒とを加熱しつつ
混合して均一にした後に、この着色粒子を加える方が好
ましい。またこの場合、トナー粒子等の凝集を防止する
ため室温付近で混合することも特に好ましい。
次に、電気通電方法について説明する。
電極を利用して、インクにpH変化を付与する場合、こ
のpi価変化はインクの深さ方向(電流の流れる方向)
に選択的に拡散するため(熱のような次元的な拡散と異
なり)、インクパターンの明確化(切れ、画質の向上)
が図れる。
なお、通電に基づく911価変化による記録を行う場合
は、陽極において、電解に基づく電極の溶出現象が生じ
るため、記録電極を陽極とする場合、白金のような不活
性な金属を記録電極材料に使用することが好ましい。こ
のような場合、フォトリソエツチング等の微細加工か必
要となりEB(電子ビーム)蒸着もしくはスパッタ蒸着
の使用等により、コストが比較的に高くなる傾向がある
方、記録電極を陰極とした場合、陽極の微細加工を必要
としない為、低コスト化が可能となり好ましい。
このような陰極での記録を可能とするインクとしては、
たんばく質のようなペプチド化合物と、グリコール系溶
媒またはその混合液を含む分散媒とからなるインつてあ
って、その(p++未変化時の)pH価を、(アルカリ
水溶液等の追加により)該ペプチド化合物の等電点より
高く(アルカリ側に)したものが好ましく用いられる。
次に、本発明のインクを使用した画像記録方法の一例に
ついて第1図および第2図を用いて説明する。
ゲル状の本発明のインク2は、インク移送ロール1の矢
印A方向への回転にともない、インク移送ロール1の表
面に担持されつつ搬送される。この搬送されるインク2
は、矢印E方向に回転するコーティングロール4によフ
て、インク溜3を形成し、このインク溜3に溜められた
インク2によりインク移送ロール1表面に、一定の膜厚
に制御されたインク層が形成される。
このインク2は、記録電極5と接触して画像信号に応じ
たパターン状の電圧を印加される。該電圧にもとづく電
流が記録電極5からインク2を介してアース線11で接
地したインク移送ロール1に流れることにより、インク
2に選択的な粘着性が付与されたインク像2aを形成す
る。インク像2aはさらに矢印六方向へ搬送されて、該
インク2からなる層に、矢印B方向に回転する中間転写
ロール6に接する位置に至り、上記した選択的な粘着性
にもとづき(インク移送ロール1上に形成されたインク
層を構成するインク2の少なくとも一部が)、中間転写
ロール6上に転写してインクパターン2bを形成する。
この中間転写ロール6上に形成されたインクパターン2
bは、該ロールの矢印B方向への回転にともなって移送
され、インク像転写位置において矢Ell C方向に回
転する転写ロール7によって記録紙8上へ転写され、転
写記録像2Cを形成する。
こうして記録紙8上に形成された転写記録像2cは、該
記録紙8とともに搬送ロール9a、 9bおよび9c、
 9dによって矢印り方向へ搬送される。
インクパターン2bを記録紙8上に転写した後に中間転
写ロール6の表面に残ったインクは、クリーニング手段
10によフて除去され、再び新しいインクパターン2b
の形成に供される。
一方、前記インク転写位置において、中間転写ロール6
に転写しなかったインク像2a’および流動性インク2
は、さらに矢印六方向へ移送され、(その非粘着性に基
づき)重力等の作用により中間転写ロール6と分離され
て、インク溜3中へ戻り、その流動性に基づき、再び利
用可能とされる。
インク溜3へ戻フたインク像2a’ と、流動性インク
2は、インク移送ロールのA方向への回転と、コーティ
ングロール4のE方向への回転によって攪拌されて、均
一成分となり、再び一定膜厚に層形成され、同様のプロ
セスに従って記録をくり返すことができる。
上述したインクパターン形成工程、すなわち、中間転写
ロール6へのインク2の選択的転写により、インクパタ
ーン2bが形成される工程においては、中間転写ロール
6とインク層との剥離位置では、インク層にかかる剪断
力はむしろ負の値となる。このため、中間転写ロール6
の周速を、インク移送ロール1の周速に対しく等速とし
てもよいが)遅くすることにより、インク層に、この周
速の差に基づく剪断力を与えることが、インク層の中間
転写ロール6に対する剥離を安定させる点からは好まし
い。
このインク2が、非エネルギー印加時には中間転写ロー
ル6に実質的に転写しないのは、液体分散媒を架橋構造
物質により保持する広義のゲル状態を有するインクであ
るからと推定される。
また画像信号として電気エネルギーを用いているため、
流動性インク2の架橋構造物質として、例えば、グアー
ガム又はポリビニルアルコールをホウ酸イオンで架橋し
てなるものを用いれば、この架橋構造(の少なくとも一
部)を破壊するために要求される通電量は、このような
インクに対し通常はかなり微量(例えばインクに対して
数百ppm程度)添加される架橋剤(例えば上記ホつ酸
イオン)に電子を授受するのに必要な量のみで足りる。
この通電量は、サーマルヘッドを使用する場合の通電量
に比べて、概ね1710程度て良いため、このような電
気化学的変化を利用することにより、より低エネルギー
消費の記録が実現できる。
前記記録電極5としては、たとえば第3図に示すように
、基体5a上に白金、金などの金属からなる複数の電極
素子5bを設けてなり、該電極素子5b上の先端部(イ
ンクに接触する部分)以外の部分に、ポリイミド等から
なる絶縁性被膜5Cを設けてなる記録電極が好ましく用
いられる。
電極素子5bとしては、基材5aとの密着性および耐久
性の点から、白金の無電解メツキによるものが好ましく
用いられる。
第1図の構成においては、この記録電極5と、インクロ
ール1との間で通電しているが、記録電極5と中間転写
ロール6との間で通電子てもよく、また、記録電極5上
の複数の電極素子5b相互の間て通電してもよい。
 g 以上においては、インクを広義のゲル状態を有するイン
クとし、通電により選択的にツル状態として粘着性を付
与する本発明の態様について主に説明したが、本発明に
おいては、インクを(例えばpl+を酸性とすることに
より)非通電時に粘着性ないし付着性を有するゾル状態
とし、例えば電気化学的エネルギーの印加により選択的
にゲル状態(非粘着性)としてインクパターンを形成し
てもよい。
次に、本発明を実施例により、更に具体的に説明する。
〔実施例〕
実施例1 前記A成分を80〜90℃に加熱しつつ均一に溶解し、
その後前記B成分を加えて攪拌しグル状のインク2を得
た。このインク2の体積抵抗率を測定したところ950
Ω・cmてあった。
このインクを用いて第1図に示した記録装置により印字
を行った。具体的には、インク移送ローラ1として外径
40mmのステンレス製の円筒を用い、矢印六方向に回
転することによりインク2を移送し、矢印E方向に回転
するコーチインク手段4によって一定層厚にコーチイン
クした。
尚、本実施例ではインク移送ローラ1の周速度を20m
m/sec、コーティングローラ4の周速度を24mm
/sec、両者間の間隙を1 、0mmに設定すること
によってインク移送ローラ1表面の層厚が1 、2mm
のインク層を形成するようにした。
中間転写ローラ6は、本実施例にあっては外径30mm
のステンレス製円筒状部材が前記インク移送ローラ1の
表面と約1.0〜1.2mmの間隔を保ってインク移送
ローラ1の上方に配置され、前記インク移送ローラ1上
にコーティングされたインク層と接触し、駆動手段によ
り矢印B方向へ回転可能に構成している。
記録電極には、白金電極を使用した。又、記録電圧は+
30Vであった。
インクの評価としては、グリコール系溶媒に不溶な電解
質を含むインクとの画像濃度を比較し、ハロゲンガス発
生、ハロゲンの紙への着色の有無を調べた。その結果を
表1に示す。
実施例2 A成分、B成分として上記処方のものを用い、実施例1
と同様にして本発明のインク2を作成した。このインク
2の体積抵抗率を測定したところ1100Ω・cmであ
った。更にこのインクを実施例1と同様の評価法により
評価した。その結果を表1に示す。
実施例3 智リカ 11部 A成分、B成分として上記処方のものを用い、実施例1
と同様にして本発明のインク2を作成した。このインク
2の体積抵抗率を測定したところ900・Ωcmであっ
た。更にこのインクを実施例1と同様の評価法により評
価した。その結果を表1に示す。
実施例4 A成分、B成分として上記処方のものを用い、実施例1
と同様にして本発明のインク2を作成した。更にこのイ
ンクを実施例1と同様の測定法により評価した。結果を
表1に示す。
比較例1 (シリカ 4部 A成分、B成分として上記処方のものを用い、実施例1
と同様にして本発明のインク2を作成した。このインク
2の体積抵抗率を測定したところ、 260Ω・cmで
あった。更にこのインクを実施例1と同様の評価法によ
り評価した。結果を表1に示す。
比較例2 A成分、B成分として上記処方のものを用い、実施例1
と同様にして本発明のインク2を作成した。このインク
2の体積抵抗率を測定したところ、 260Ω・cmで
あった。更にこのインクを実施例1と同様の評価法によ
り評価した。結果を表1に示す。
表1に示す結果から明らかなように、10時間紅通道後
画像においては、比較例1および2のインクについては
画像は形成されなくなった。しかし、実施例1〜4のイ
ンクについては画像が形成されており、この結果から本
発明のインクが連続使用時の安定性に優れていることか
確認できた。
特に、好適な量のグリコール溶液を含有する実施例1〜
3の安定性が優れている。
また、実施例1〜4のインクが含有する電解質は、本発
明の好ましい態様のひとつである電離の際にハロゲンを
生成しないLiBFイなので、ハロゲンガスの発生もな
く、転写紙への着色も無かった。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明のインクは、連続使用時の
安定性により優れたインクであり、電気エネルギーを印
加してインクの粘着性をパターン状に変化させる画像形
成方法に対して非常に好適に用いることができる。
したがって本発明のインクを用いて画像形成を行なえば
、インパクトプリンタや感熱転写法などの欠点を解消し
た画像形成方法をより良好に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の画像記録用インクの使用する記録装置
の一例を示す断面図、第2図はその斜視説明図、第3図
は第1図及び第2図に示す記録電極の一例を示す斜視図
である。 1・・・・インク移送ロール  2・・・・インク2a
・・・・インク像      3・−・インク溜4・・
・・コーティングロール 5・・・・記録電極5b・・
・・電極素子 6・・・・中間転写ロール   7・・・・転写ロール
8・・・・記録紙 9a、9b、9c、9d−−−搬送ロールIO・・・・
クリーニング手段  11・・・・アース線特許出願人
  キャノン株式会社

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)液体分散媒と、これを保持する架橋構造物質を含
    有し、かつ通電による粘着性制御を可能とした画像記録
    用インクであって、 前記液体分散媒が少なくともグリコール系溶媒を含む分
    散媒であり、かつ該グリコール系溶媒に可溶な電解質を
    含むことを特徴とする画像記録用インク。
  2. (2)前記電解質が、電離の際にハロゲンを生成しない
    電解質である請求項1記載の画像記録用インク。
  3. (3)前記電解質がLiBF_4を含む請求項1記載の
    画像記録用インク。
JP63187982A 1988-07-29 1988-07-29 画像記録用インク Pending JPH0238467A (ja)

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EP19890113893 EP0352796A3 (en) 1988-07-29 1989-07-27 Recording material
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH037782A (ja) * 1989-06-06 1991-01-14 Ricoh Co Ltd 記録剤
JPH0484173U (ja) * 1990-11-30 1992-07-22
US5374842A (en) * 1992-02-21 1994-12-20 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Semiconductor device with a gettering sink material layer

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