JPH0641221B2 - 画像形成方法、並びに記録材及び画像形成装置 - Google Patents

画像形成方法、並びに記録材及び画像形成装置

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JPH0641221B2
JPH0641221B2 JP63251465A JP25146588A JPH0641221B2 JP H0641221 B2 JPH0641221 B2 JP H0641221B2 JP 63251465 A JP63251465 A JP 63251465A JP 25146588 A JP25146588 A JP 25146588A JP H0641221 B2 JPH0641221 B2 JP H0641221B2
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俊哉 湯浅
則彦 小泉
宏 谷岡
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41CPROCESSES FOR THE MANUFACTURE OR REPRODUCTION OF PRINTING SURFACES
    • B41C1/00Forme preparation
    • B41C1/10Forme preparation for lithographic printing; Master sheets for transferring a lithographic image to the forme
    • B41C1/105Forme preparation for lithographic printing; Master sheets for transferring a lithographic image to the forme by electrocoagulation, by electro-adhesion or by electro-releasing of material, e.g. a liquid from a gel
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41CPROCESSES FOR THE MANUFACTURE OR REPRODUCTION OF PRINTING SURFACES
    • B41C1/00Forme preparation
    • B41C1/10Forme preparation for lithographic printing; Master sheets for transferring a lithographic image to the forme
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    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S101/00Printing
    • Y10S101/37Printing employing electrostatic force

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、画像形成方法、並びに記録材及び画像形成装
置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来から印刷技術としては、平版印刷法、凸版印刷法、
グラビヤ印刷法などが知られている。
一方、コンピュータ等の記録用周辺機器としては、各種
の記録方式を用いたプリンタ、例えばレーザービーム・
プリンタ、インクジェット・プリンタ、感熱転写プリン
タ、ワイヤドット・プリンタ、デイジーホイル・プリン
タ等が知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、従来の印刷技術は、インクのパターニン
グに湿し水を必要とするなど、取扱いが非常に面倒であ
った。また、インクの付着性が気温や湿度に影響を受け
易く、環境安定性に欠けた。このため、従来の印刷技術
をコンピュータ等の記録用周辺機器に適用するには困難
な面が多かった。
また、コンピュータ等の記録用周辺機器として使用され
る上記プリンタは、多量印刷にはコスト面等で適さない
という問題があった。
本発明は上記の実情に鑑みてなされたもので、取扱いが
簡単でメインテナンスをあまり必要とせず、環境安定性
にも優れた画像形成方法、並びに記録材及び画像形成装
置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の画像形成方法は、少なくとも一方の電極を版と
した一対の電極間に、印加電圧の極性に応じて付着性が
変化する記録材を供給する工程と、前記一対の電極間に
電圧を印加して前記記録材に通電することにより、版と
した前記電極上に前記記録材を付着させる工程と、版と
した前記電極上に付着した前記記録材を、中間部材を介
して又は中間部材を介さずに被記録体に転写させる工程
とを有するものである。
更に、本発明の画像形成方法は、少なくとも一方の電極
を、導電部分と絶縁部分とでパターンの形成された版と
した一対の電極を用い、一対の電極間に、印加電圧の極
性に応じて付着性が変化する記録材を供給する工程と、
前記一対の電極間に電圧を印加して前記記録材に通電す
ることにより、版とした前記電極に前記パターンに対応
して前記記録材を付着させる工程と、版とした前記電極
上に付着した前記記録材を、中間部材を介して又は中間
部材を介さずに被記録体に転写させる工程とを有するも
のである。
また、本発明の記録材は、少なくとも微粒子と、前記微
粒子の分散する液体分散媒とを含有したコロイドゾル
で、体積抵抗が105・cm以下のものである。
また、本発明の画像形成装置は、少なくとも一方の電極
を、導電部分と絶縁部分とでパターンの形成された版と
した一対の電極、一対の電極間に印加電圧の極性に応じ
て付着性が変化する記録材を供給する手段、一対の電極
間の前記記録材に通電を行うための電源、及び、版とし
た前記電極上に付着した前記記録材を被記録体に転写さ
せる手段を有するものである。
本発明の画像形成方法は、インクに一対の電極により電
圧印加したときに、付着性を有するインクが電極に付着
しなくなったり、あるいは付着性のないインクが電極に
付着するようになったりする性質を利用して、一方の電
極を版とすることにより画像を形成する。
以下、図面を参照して本発明を説明する。
第1図において、インク担持ロール1は円筒形状を有し
矢印A方向へ回転する部材である。ロール1は、アルミ
ニウム、銅、ステンレスなどの導電体で形成するのが好
ましい。インク担持ロール1の表面(円筒面)上には、
矢印E方向に回転するコーティングロール9により、記
録材であるインク2が均一の厚みに形成される。このロ
ール1のインク担持面たる表面を構成する材料として
は、(矢印A方向への回転によるインク2の搬送によ
り)その表面上に所望のインク2の層を形成することが
可能な材料であれば、特に制限なく用いることができ
る。より具体的には、ステンレス等の金属からなる導電
体が好ましい。インク担持ロール1は、直流電源103
の一端に接続されている。
このような材料からなるインク担持ロール1の表面は、
平滑面であってもよいが、インク2の搬送、担持性をよ
り高める点からは、適度に粗面化(例えば粗面度1S程
度に)されている方が好ましい。
インク担持ロール1の表面上のインク2には、版ロール
3に巻かれた版4が接している。版ロール3は、ロール
1とは逆に矢印B方向に回転している。版4は、例えば
第2図に示すように、金属等の導電性材料からなる基材
4a上に絶縁材料からなる所望のパターン4bが設けら
れている。
基材4aの材料としては、アルミニウム、銅、ステンレ
ス、白金、金、クロム、ニッケル、りんせい銅、炭素な
どや、導電ポリマーあるいは各種ポリマー中に金属フィ
ラーを分散させたものが用いられる。パターン4bの材
料としては、熱転写記録材料(主にワックスや樹脂)、
電子写真のトナー、ビニル系ポリマー及び天然あるいは
合成のポリマーが用いられる。
こうして版4とインク担持ロール1間に電源103によ
り電圧を印加することにより、版4の導電部分と接触す
るインク2の付着性が変化して、その付着性の差により
版上にインク2をパターン状に付着させて、インク画像
を形成する。電源103の電圧は、実用的には3〜10
0V、更には5〜80Vの直流電圧が好ましく、高周波
(10Hz〜100kHz)の交流バイアス電圧(10
V〜100V)を更に印加することによって、画質を一
層シャープにすることができる。
第1図では、版4側が陽極、インク担持ロール1側が陰
極となっているが、使用するインクの性状によって版4
側を陰極、ロール1側を陽極としてもかまわない。
電源103による電圧は、具体的には版ロール3及びイ
ンク担持ロール1のそれぞれの回転軸間に印加するとよ
い。
インク担持ロール1表面上に形成されるインク2の層の
厚さは、(インク担持ロール1とコーティングロール9
とのギャップの大きさ、インク2の流動性ないし粘度、
インク担持ロール1表面の材質ないし粗面度、あるいは
該ロール1の回転速度等によって異なるが)、このロー
ル1が版ロール3上のパターン版4に対向するインク転
写位置において、概ね0.001〜100mm程度であ
ることが好ましい。
このインク2の層厚が0.001mm未満では、インク
担持ロール1上に均一なインク層を形成することが困難
となる。一方、このインク層厚が100mmを越える
と、インク層の表層(導電パターン版4に接触する側の
層)を均一な周速としつつ、インク2を搬送することが
困難となり、またインク担持ロール1と導電パターン版
4との通電も容易でなくなる。
次に、版4上のインク画像を、版4と圧接しつつ矢印C
方向に回転するブラン胴5に転写し、更に中間部材であ
るブラン胴5上のインク画像を、ブラン胴5と圧接しつ
つ矢印D方向に回転する圧胴6の間を通過する被記録体
7(紙、布、金属シートなど)上に転写して、被記録体
7上に上記インク画像に対応する画像8を形成する。
場合によってはブラン胴5を設けずに、版4上のインク
画像を直接被記録体7上に転写してもかまわないが、ブ
ラン胴5を設けると、ブラン胴5の材質により版の摩耗
劣化を防止することができ、また版と同じパターンの画
像を被記録体上に得ることができる。
第3図に本発明の他の実施態様を示す。第3図に示す例
では版4として、金属板上にフォトレジスト像を有する
プリント基板を使用したもので、図における4cは絶縁
性のフォトレジストを示す。この態様においては、フォ
トレジストの無い金属基板の部分にインクが付着し、記
録紙7上に、画像8が形成されている。もともと付着性
を有するインクの場合には、フォトレジストの部分にイ
ンクが付着して画像が形成される。
第4図に本発明の更に他の実施態様を示す。本実施態様
においては、版として、導電性材料からなる基材上に光
導電体に光像を照射して持続導電性部分4dを形成した
光導電体を配置したものを用いている。この様な光導電
体としては、ゼラチン−ハロゲン化銀、酸化亜鉛フィル
ム、セレン、アモルファスシリコン、有機光導電体等が
良好に用いられる。光半導体の持続導電性については、
シャフアート著「電子写真」第IV章に詳述されている。
以上のほか、版として導電性材料からなる基材上に、放
電破壊により像様の導電パターンが形成された絶縁膜を
有するものも使用できる。更に導電材料からなる基材上
に、銀粒子の析出による銀画像の導電パターンを形成し
た写真画像を有する版も使用できる。
第1図、第3図及び第4図に示す例では、版4を円筒状
の版ロール3に巻いて使用しているが、版4を平板のま
まで用いて電極とし、版にインクを塗布して版と対向電
極によりインクを挟んだ状態で電圧を印加しても、版上
にインク画像を形成することができる。
本発明の画像形成方法は、以上説明した通り、所望のパ
ターンを備えた電極(版)と対向電極との間に特定のイ
ンクを供給し、上記一対の電極間に直流電圧を印加する
ことによって、電極のパターンに応じてインクの付着性
が変化することを利用したものである。
従って、使用するインクの性質によって、本発明の画像
形成方法は、以下の2つのタイプに分けることができ
る。すなわち、 (I)電圧印加しない状態でインクに付着性があり、電
圧が印加されることによって、付着性が消滅するタイ
プ。
この場合、版の絶縁部分にインクが付着し、所望の記録
画像が形成される。
(II)電圧印加しない状態でインクに付着性がなく、電
圧が印加されることによって、付着性が生ずるタイプ。
この場合、版の導電部分にインクが付着し、所望の記録
画像が形成される。
以下、本発明の画像形成方法で使用するインクについて
説明する。
上記のタイプ(I)、(II)で述べたように、インクに
当初から付着性を有するようにするか、あるいは当初は
付着性を有さないようにするかは、インクを構成する材
料の配合割合、構成材料の種類を調整して、容易に制御
することができる。
一方、電圧印加により、インクが付着性→非付着性、非
付着性→付着性と変化するメカニズムについては、次の
いくつかの場合が考えられる。
(1)電圧印加による通電により、インクが電気分解し
てガスを発生し、付着性が変化する場合 この場合、インクをもともと付着性を有するように調整
して、電圧印加により一方の電極近傍でインクがガスを
発生し、このガスによりインクが電極に付着しなくな
る。インクが電気分解してガスを発生するようにするた
めには、インク中に水、アルコール、グリコール等の溶
媒、あるいは塩化ナトリウム、塩化カリウム等の電解質
が溶解した溶媒を含有させる。インクの電気抵抗は、低
い方が良く、体積抵抗を105Ω・cm以下にすること
が好ましい。体積抵抗が105Ω・cmを超えると通電
量が低下し、あるいは通電量の低下を防ぐ為に高電圧が
必要となる。
(2)電圧印加による通電により、電気化学反応でイン
クの有する架橋構造の変化、又は電解質の解離状態の変
化が生じ付着性が変化する場合 この場合、インクを当初は非付着としてもよいし、付着
性に調整してもよい。インクを非付着性に調整した場
合、通電によりインクの架橋構造の少なくとも一部が変
化ないし破壊されて、ゲル的な状態からゾル的な状態と
なって付着性が付与される。あるいは電解質の解離状態
が変化して付着性が付与される。インクを当初から付着
性があるように調整した場合は、上記とは全く逆のメカ
ニズムにより付着性のインクが非付着となる。
本発明の画像形成方法のメカニズムは、上記の(1)、
(2)のいずれかによるものと考えられるが、上記
(1)、(2)のメカニズムが、同時に発生している場
合も考えられる。
上記のメカニズム(1)をとるインクについて以下に説
明する。
本発明のインクが、水やアルコールのような液体では凝
集力が弱く、好適な付着性が得られない。本発明のイン
クは、例えば鉛直方向に立てた白金メッキステンレス板
2mmの厚さで本発明のインクを付着させたときに、本
発明のインクが実質的に白金メッキステンレス板上に保
持される程度のものであることが好ましい。また、2枚
の白金メッキステンレス板の間に、本発明のインクを挟
んでインクの厚さを2mmとし、電圧印加しない状態で
2枚の白金メッキステンレス板を互いに引離したとき
に、どちらかの板にもインクが同程度に付着するもので
あることが好ましい。
メカニズム(1)をとる本発明のインクは、基本的に無
機あるいは有機の微粒子と液体分散媒とで構成される。
インク中の微粒子は、インクの切れを良くし画像の解像
度を向上させる。本発明のインク材は、コロイドゾルの
無定形固体で、流動性においては非ニュートン流動体で
ある。
インク中に含有する微粒子としては、金属(Au、A
g、Cuなど)粒子、硫化物(硫化亜鉛ZnS、硫化ア
ンチモンSb2Sb3、硫化カリウムK2S、硫化カルシ
ウムCaS、硫化ゲルマニウムGeS、硫化コバルトC
oS、硫化スズSnS、硫化鉄FeS、硫化銅Cu
2S、硫化マンガンMnS、硫化モリブデンMo23
ど)粒子、ケイ酸(オルトケイ酸H4SiO4、メタケイ
酸H2SiO3、メソ二ケイ酸H2Si25、メソ三ケイ
酸H4Si33、メソ四ケイ酸H6Si411など)粒
子、ポリアミド樹脂粒子、ポリアミドイミド樹脂粒子、
水酸化鉄粒子、水酸化アルミニウム粒子、フッ化雲母粒
子、ポリエチレン粒子、モンモリロナイト粒子、フッ素
樹脂、シリカ、フッ化炭素、酸化チタン、カーボンブラ
ックなどを用いることができる。
上述の微粒子としては、平均粒子径で100μm以下、
好ましくは0.1μm〜20μm、中でも10μm以下
のものを用いることができ、又かかる微粒子は、インク
中にインク100重量部に対して1重量部以上、好まし
くは3重量部〜90重量部、更に好ましくは5重量部〜
60重量部で含有することができる。
又、本発明のインクに用いる液体分散媒としては、エチ
レングリコール、プロピレングリコール、ジエチレング
リコール、トリエチレングリコール、テトラエチレング
リコール、ポリエチレングリコール(重量平均分子量、
約100〜1000)、エチレングリコールモノメチル
エーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エ
チレングリコールモノブチルエーテル、メチルカルビト
ール、エチルカルビトール、ブチルカルビトール、エチ
ルカルビトールアセテート、ジエチルカルビトール、ト
リエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレ
ングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコー
ルモノメチルエーテル、グリセリン、トリエタノールア
ミン、ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチル
サルフオキサイド、N−メチル−2ピロリドン、1,3
−ジメチルイミダゾリジノン、N−メチルアセトアミ
ド、炭酸エチレン、アセトアミド、スクシノニトリル、
ジメチルスルホキシド、スルホラン、フルフリルアルコ
ール、N,N−ジメチルホルムアミド、2−エトキシエ
タノール、ヘキサメチルホスホリックトリアミド(ヘキ
サメチルリン酸トリアミド)、2−ニトロプロパン、ニ
トロエタン、γ−ブチロラクトン、プロピレンカーボネ
ート、1,2,6−ヘキサントリオール、ジプロピレン
グリコール、ヘキシレングリコールなどの単独又は2種
以上の混合媒体を用いることができる。インクの付着性
変化が、電気分解によるガスの発生に起因する場合、液
体分散媒としては水、あるいはメタノール、エタノール
等のアルコール類、グリセリン、エチレングリコール、
プロピレングリコール等の水酸基をもつ溶媒、あるいは
塩化ナトリウム、塩化カリウム等の電解質を溶解した溶
媒が好ましく用いられる。液体分散媒は、インク100
重量部に対し、40〜95重量部、更には60〜85重
量部含有するのが好ましい。特に、液体分散媒として
水、あるいは水の含有したものを用いると、陰電極側で
水素ガスを発生し易く好ましい。水と他の液体分散媒と
を混合する場合、水の含有量は、インク100重量部に
対して1重量部以上、更には5重量部以上が好ましい。
本発明の好ましい具体例では、インクの粘度を制御する
ためにインク材中に前述した液体分散媒に可溶なポリマ
ーをインク材100重量部に対して1〜90重量部、更
には1〜50重量部、特に1〜20重量部の割合で含有
させることができる。このようなポリマーとしては、グ
アーガム、ローカストビーンガム、アラビアガム、タラ
ガント、カラギナン、ベクチン、マンナン、デンプン等
の植物系ポリマー;キサンタンガム、デキストリン、サ
クシノグルカン、カードラン等の微生物系ポリマー;ゼ
ラチン、カゼイン、アルブミン、コラーゲン等の動物系
ポリマー;メチルセルロース、エチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロース等のセルロース系ポリマー、あ
るいは可溶性デンプン、カルボキシメチルデンプン、メ
チルデンプン等のデンプン系ポリマー、アルギン酸プロ
ピレングリコール、アルギン酸塩等のアルギン酸系ポリ
マー、その他多糖類系の誘導体等の半合成ポリマー;ポ
リビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニ
ルメチルエーテル、カルボキシビニルポリマー、ポリア
クリル酸ナトリウム等のビニル系ポリマー;その他ポリ
エチレングリコール、酸化エチレン、酸化プロピレンブ
ロック共重合体、アルキド樹脂、フェノール樹脂、エポ
キシ樹脂、アミノアルキド樹脂、ポリエステル樹脂、ポ
リウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリ
アミドイミド樹脂、ポリエステルイミド樹脂、シリコン
樹脂等の合成ポリマーを単独又は2種以上組合わせて用
いることができる。またシリコングリースのようなグリ
ース類、ポリブデン等の液状ポリマーを用いることも可
能である。
本発明のインクの好ましい具体例では、インクの粘弾性
特性を考慮すると、微粒子の全部あるいは一部に、粒子
中に前述の液体分散媒を保持できる膨潤性微粒子を用い
るのが好ましい。このような膨潤性微粒子としては、例
えばNa−モンモリロナイト、Ca−モンモリロナイ
ト、3−八面体合成スメクタイト、Na−ヘクトライ
ト、Li−ヘクトライト、Na−テニオライト、Na−
テトラシリシックマイカやLi−テニオライト等のフッ
化雲母、合成雲母、シリカなどがある。
上述のフッ化雲母は下記一般式(1)によって示すこと
ができる。
一般式(1) W1〜1/3(X,Y)2.5〜3(Z410)F 式中、WはNa又はLi,X及びYはMg2+,Fe2+
Ni2+,Mn2+,Al3+,Fe3+,Li+などの6配位
イオン、ZはAl3+,Si4+,Ge4+,Fe3+,B3+
はこれらの組合わせ(Al3+/Si4+)などの配位数4
の陽イオンを表わしている。
膨潤性微粒子の平均粒子径は乾燥状態で75μm以下、
更には0.8〜15μm、中でも8μm以下が好まし
い。
本発明のインクには、必要に応じてカーボンブラック等
の一般に印刷、記録の分野で用いられる染料や顔料など
の着色材を含有することができる。インクに着色材を含
有する場合、着色材の含有量はインク100重量部に対
して0.1〜40重量部、更には1〜20重量部が好ま
しい。また着色材の代わりに、あるいは着色材と共に、
電圧印加により発色する発色性化合物を含有してもかま
わない。その他、インク中に導電性を付与する電解質、
増粘剤、減粘剤、界面活性剤などを含有することができ
る。又、前述した微粒子自体に着色材としての機能を兼
用させることも可能である。
本発明のインクを得るには、例えば液体分散媒及び微粒
子を通常の方法により混合すればよい。
次に、前記メカニズム(2)をとるインクについて説明
する。
本発明に用いられるインクとしては、液体分散媒と、こ
れを保持する架橋構造物質又は高分子電解質を含むもの
等を用いることができる。
ここに「架橋構造物質」とは、それ自体で架橋構造をと
ることが可能な物質、あるいは他の添加物(例えばホウ
酸イオン等の無機イオンからなる架橋剤)の添加によ
り、架橋構造をとることが可能となる物質をいう。
また、「架橋構造」とは、「橋かけ結合」を有する三次
元的な構造をいう。
本発明に使用するインクにおいては、この「橋かけ結
合」は、イオン結合、水素結合、あるいはファンデルワ
ールス結合のいずれ(ないしこれら2種以上の組合わ
せ)により構成されていてもよい。
本発明の使用するインクにおいて、上記「架橋構造」
は、所望の液体分散媒保持性が得られる程度のものであ
れば足りる。すなわちこの架橋構造は、例えば網状、ハ
チの巣状、らせん状構造等のいずれであってもよく、ま
た、規則的な構造でなくともよい。
本発明に使用するインクにおいて、上記液体分散媒とし
ては、常温で液体である種々の無機、ないし有機の溶媒
を用いることが可能であるが、揮発性が比較的低い(例
えば、水と同様、もしくはこれより低い)溶媒を用いる
ことが好ましい。
上記液体分散媒として水ないし含水分散媒等の親水性分
散媒を用いる場合は、架橋構造物質として親水性(天然
ないし合成)高分子等が好ましく用いられる。
このような親水性高分子としては、例えばグアーガム、
ローカストビーンガム、アラビアガム、タラガント、カ
ラギナン、ベクチン、マンナン、デンプン等の植物系高
分子;キサンタンガム、デキストリン、サクシノグルカ
ン、カードラン等の微生物系高分子;ゼラチン、カゼイ
ン、アルブミン、コラーゲン等の動物系高分子;メチル
セルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチレンセ
ルロース等のセルロース系高分子、あるいは可溶性デン
プン、カルボキシメチルデンプン、メチルデンプン等の
デンプン系高分子、アルギン酸プロピレングリコール、
アルギン酸塩等のアルギン酸系高分子、その他多糖類系
の誘導体等の半合成高分子;ポリビニルアルコール、ポ
リビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル、カル
ボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム等の
ビニル系高分子;その他ポリエチレングリコール、酸化
エチレン、酸化プロピレンブロック共重合体等の合成高
分子等が、単独であるいは必要に応じて2種以上組合わ
せて好ましく用いられる。
これらの親水性高分子は、液体分散媒100重量部に対
して、通常、0.2〜50重量部、特に0.5〜30重
量部用いることが好ましい。
またインクの別な形態の一つである高分子電解質を含む
ものとは、高分子鎖中に解離基を有する高分子である高
分子電解質を含むものである。水に溶けると解離して高
分子イオンとなるものには、アルギン酸、ゼラチン等の
天然高分子;ポリスチレンスルホン酸、ポリアクリル酸
等の合成高分子に解離基を導入することにより合成した
ものなどがある。
高分子電解質の内、通電による付着性の変化を得る際
に、幅広い変化を得るには、たんぱく質のように酸とし
ても、塩基としても解離できる両性高分子電解質が好ま
しい。
一方液体分散媒として、例えば鉱油等の油、あるいはト
ルエン等の有機溶媒からなる分散媒を用いる場合は、例
えば、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネ
シウム、ステアリン酸亜鉛等のステアリン酸の金属塩;
その他バルミチン酸、ミリスチン酸、ラウリン酸等の脂
肪酸の同様の金属塩等からなる金属石けん、或いはヒド
ロキシプロピルセルロース誘導体、ジベンジリデンD−
ソルビトール、シヨ糖脂肪酸エステル、デキストリン脂
肪酸エステル等の有機物;等が(上述した親水性高分子
と同様に)単独であるいは必要に応じて2種以上組合わ
せて、好適に用いられる。
上述したような親水性高分子ないし金属石けん等を用い
る場合、これらの配合量、あるいはこれらと液体分散媒
との組合わせの如何によって、液体分散剤の保持性やイ
ンクの成膜性は、ある程度変化する。これらの配合量、
あるいは組合わせの如何等の構成を一義的に決定するこ
とはやや困難であるが、液体分散媒と架橋構造物質又は
高分子電解質とからなるインクが付着性を有しないよう
にするには、インク中の溶媒の量を少なくするか、また
架橋構造物質を使用するものは架橋度を上げることが好
ましい。また逆に付着性を有するようにするには、前記
と逆にインク中の溶媒の量を多くするか、また架橋構造
物質を使用するものは架橋度を下げることが好ましい。
前述の(2)のメカニズムをとるインクは、上述した液
体分散媒と、架橋構造物質又は高分子電解質とを必須構
成成分とするものであるが、更に、必要に応じて、染顔
料ないし着色微粒子等からなる着色剤、通電により発色
する発色性化合物、あるいは、上記インクに所望の導電
性を付与して該インクの通電発熱等を可能とする電解物
質等や必要に応じて防カビ剤、防腐剤等の添加物を含有
していてもよい。
上記着色剤としては、カーボンブラック等の一般に印
刷、記録の分野で用いられる染料・顔料等を特に制限な
く使用することが可能である。
また画像の耐刷性を向上させる目的でコロイダルシリ
カ、酸化チタン、酸化スズ等の無機化合物微粒子を添加
することもできる。
上述した成分からなる本発明に使用されるインクを得る
には、例えば、水等の液体分散媒と、親水性高分子等か
らなる架橋構造物質(必要に応じて、更に架橋剤、着色
剤、電解質等)及び/又は高分子電解質とを加熱しつつ
均一に混合して粘稠な溶液ないし分散液とした後、冷却
してゲル化すればよい。
なお、着色剤としてトナー粒子等からなる着色粒子を用
いる場合は、架橋構造物質又は/及び高分子電解質と液
体分散媒とを加熱しつつ混合して均一にした後に、この
着色粒子を加える方が好ましい。またはこの場合、トナ
ー粒子等の凝集を防止するため室温付近で混合すること
も特に好ましい。
このように得られたインクは、通電印加により、架橋構
造の少なくとも一部が変化ないし破壊されて、ゲル的な
状態から(可逆的に)ゾル的な状態となって、導電パタ
ーンに応じた付着性が付与される。または導電により高
分子電解質の解離状態が変化して、通電に応じた付着性
が付与される。
前述のメカニズム(2)をとるインクに通電すると、電
気化学的反応により、電極近傍のpH価が変化する。す
なわち、電極との電子の授受によりインクの有する架橋
構造の変化、又は電解質の解離状態の変化が生じ付着性
が変化する。
通電による架橋構造の変化を、例えば、ポリビニルアル
コールとホウ酸イオンとの架橋物を例として説明するな
らば、以下のような現象が起こると推定できる。
ポリビニルアルコールのOH基と結合して架橋している
ホウ酸イオン、 から、電気通電の陽極近傍での陽極反応又は塩酸などの
電子受容体の添加によりpH価が酸性側にかわり、電子
が奪われ、架橋構造(少なくともその一部)が破壊され
て、分子量が減少し、粘度が下がり、インクに付着性が
付与されたためと推定される。
この際の反応は、例えば以下のように推定される。
また通電による高分子電解質の解離状態の変化をアミノ
酸を例として説明するならば、電気通電による陰極近傍
での陰極反応又は電子対供与体添加によりpHがアルカ
リ性側に変化して、アミノ酸の−NH3 +イオンが−NH
2となる。また電気通電による陽極近傍での陽極反応又
は電子受容体添加によりpH価が酸性側に変化すること
により、アミノ酸の−COO-イオンが−COOHとな
る。
上述のようにアミノ酸の解離状態の変化により付着性の
差が生じると考えられ、この際の反応は例えば以下のよ
うに推定される。
(1)電気通電による陽極反応 (2)電気通電による陰極反応 本発明のように、通電により付着性が変化するインク、
特に版へ部分転写するインクを用いる画像形成方法で
は、インクの転写量を通電電荷量で制御できるので、従
来の印刷機のように多数のローラでインクの量を調整す
る必要がない。
以下、本発明を実施例に従って説明する。
実施例1 グリセリン200gと平均粒径2.5μのリチウムテニ
オライト(LiMg2Li(Si410)F2)40gと
をホモジナイザー内で回転数10,000rpmで30
分間混練した後、水200gを加え、ロールミルで混合
することによって、灰色の無定形固定体コロイドゾルイ
ンクを調整した。
上記インクを1cm×1cmの白金メッキステンレス板
上に、厚さ約2mmでインクを塗布した後、そのインク
上に前記同一サイズの白金メッキステンレス板をのせた
後、無電圧下で2枚の白金メッキステンレス板の間隔を
徐々に広げることによって、2枚の白金メッキステンレ
ス板を分離したところ、両方の白金メッキ板上にほぼ全
域に亘ってインクが付着していた。
次に、厚さ2mmのインク層を挟んだ両方の白金メッキ
ステンレス板の一方を陰極(アース)、もう一方を陽極
として、+30Vの電圧を印加し、この電圧を印加しな
がら、2枚の白金メッキステンレス板の間隔を徐々に広
げることによって、2枚の白金メッキステンレス板を分
離したところ、陽極側の電極に全てのインクが付着し、
陰極側にはインクの付着はなかった。
次に、第1図に示す印刷機を用いて画像形成を行った。
インク担持ロール1として、直径30mmの白金メッキ
したステンレス製円筒状ロール(表面粗度1S)を用
い、又版ロール3として、表面をハードクロムメッキし
た直径30mmの鉄製円筒ロールを用いた。この版ロー
ル3上にアルミニウム板上にビニル系樹脂でパターニン
グした版4を巻き付け、インク担持ロール1とコーティ
ングロール9との間に、前述したインク材を投入した。
インク担持ロール1を5mm/secの周速で矢印A方
向に回転させ、矢印E方向に回転する表面テフロンゴム
製の円筒ロールであるコーテイングロール9とのギャッ
プを制御し、コーティングロール9を5mm/secで
回転させることによって、インク担持ロール1上のイン
ク層厚を0.2mmに制御した。版ロール3は矢印C方
向に5mm/secの周速で回転させた。
この印刷機の直流電源103から電圧を印加していない
状態下で印刷したところ、像様の印刷物は得られなかっ
たが、直流電源103から30Vの直流電圧を印加した
状態下で印刷したところ、シャープな画質の印刷物が多
数枚得られた(この際、版ロール3を陰極、インク担持
ロール1を陽極とした)。
実施例2 グリセリン180gに平均粒径12μのナトリウム四ケ
イ素雲母(NaMg2.5(Si410)F2)270gを
ホモジナイザー内で、回転数1000rpmで、混練し
ながら少量ずつ20分間かけて加え、さらにロールミル
で混合しながら水10gを加えて、灰色の無定形固体コ
ロイドゾルインクを作成した。
上記インクを白金メッキステンレス板上にはさみ、無電
圧下で2枚の白金メッキステンレス板の間隔を広げるこ
とによって分離したところ、どちらの白金メッキステン
レス板にも、インクの実質的付着はなかった。
次に白金メッキステンレス板の一方を陰極(アース)と
し、もう一方を陽極として+30Vの電圧を印加したと
ころ、陽極側の電極に全てのインクが付着し、陰極側に
は実質的にインクの付着はなかった。
次に実施例1で用いた印刷機を用いて同様に印刷物を作
成したところ、同様の結果であった。但し、版側を陽極
とした。
実施例3 グリセリン600g、水300g、カーボンブラツク
(顔料)(米国キャボット社製、「スターリングS
R」)50g及びポリビニルアルコール(日本合成化学
工業社製、「ゴーセノールKP08」)100gを加
え、80℃下で混練し、ポリビニルアルコールを溶解し
た後、平均粒径2.5μのリチウムテニオライト100
gを加え、ロールミルで混合して無定形固体のインクを
得た。
上述のインク材を実施例1で用いた方法と同様の方法で
テストしたところ、同様の結果が得られた。但し、版側
を陰極とした。
実施例4 コロイド性含水ケイ酸塩(膨潤性微粒子) 250重量部 (クニミネ工業(株)製、商品名 スメクトン) (平均粒径1μ以下) カーボンブラック 60重量部 (米国キャボット社製、商品名 スターリングSR) 水 140重量部 グリセリン 280重量部 上記処方のうちまず水とグリセリンとカーボンブラック
をアトライターで4時間混合して混合液を作成し、その
後この混合液とコロイド性含水ケイ酸塩をニーダーで混
合して本発明のインクを得た。
このインクにより版側を陰極として実施例1と同じ印刷
機を用い、実施例1と同様の方法で印刷を行ったとこ
ろ、実施例1と同様の結果が得られた。
実施例5 <インクの作製> 重量部 水 50 プロピレングリコール 50 ポリビニルアルコール 20 (商品名ゴーセノールGL−03、日本合成化学(株)
製) カーボンブラック 10 (商品名スターリングSR、米国キャボット社製) ホウ酸ナトリウム(10水和物) 0.9 (Na247・10H2O) 水酸化ナトリウム 1N水溶液 4.5 KI(電解質) 20 上記成分を80℃に加熱しつつ均一に混合した後、室温
下で放置することにより、ゲル状インクを得た。
このゲル状インクにおいては、ポリビニルアルコールの
OH基がホウ酸イオンにより架橋されているものと推測
される。
<画像形成、印刷> 第1図に示すように、ステンレス製の30mmφの円筒
状ロール(表面粗度1S)からなるインク担持ロール1
の表面をハードクロムメッキした。鉄製円筒ロール(3
0mmφ)からなる版ロール3上に、白金メッキ銅板上
にビニルポリマーで画像を形成した版4を巻きつけてイ
ンク担持ロール1に対向させた。前記インクをインク溜
10として投入し、インク担持ロール1を20mm/s
ecで矢印A方向に回転させ、E方向に回転する表面テ
フロンゴム製円筒ロールであるコーティングロール9と
のギャップを制御し、コーティングロール20mm/s
ecの回転で、インク担持ロール1上のインク層厚を
1.2mmにした。版ロール3を矢印B方向に20mm
/secで回転させた。
この際、版4とインク担持ロール1に通電しなかったと
きは、版上へのインク転写はごく微量の溶液が転移した
が、インクは実質的に転写しなかった。
一方、第1図に示すように、版ロール3上の版4を陽極
とし、インク担持ロール1を陰極としてインク2の層を
介して30Vの電圧を印加したところインク2は版ロー
ル上に転写された。
次に、版と接触して回転する表面ウレタンゴムからなる
ブラン銅5に転写し、ブラン銅5と圧接し、矢印D方向
に回転する表面シリコンゴムの圧銅6の間を通過する普
通紙7上に転写して、版上の導電パターンを同じ画像を
得ることができた。
上述の工程により、連続100枚の印刷を行ったとこ
ろ、一枚目と同じ画像を得ることができた。
電圧の印加を20Vにした以外は同様の工程により印刷
を行ったところ、30Vの電圧を印加した際と比較し
て、全体的に濃度の低い画像が形成された。
実施例6 <インクの作製> 重量部 エチレングリコール 70 水 30 KI(電解質) 20 ポリビニルアルコール 8 (商品名ゴーセノールGL−03、日本合成化学(株)
製) アニオン系界面活性剤 1 (商品名サーフロンS111、旭硝子(株)製) カーボンブラック 1 (商品名スターリングSR、米国キャボット社製) ホウ砂(Na247・10H2O) 0.5 上記成分を75℃に加熱しつつ、均一に混合した後、室
温下で放置することによりインクを得た。
実施例5で使用したインクの代わりに、本実施例で作製
したインクを使用し、実施例5で版ロール上の版4とイ
ンク担持ロール1に印加した電圧の極を逆、つまり版ロ
ール4を陰極、インク担持ロール1を陽極とした以外は
実施例5と同じ方法で操作したところ、版ロール上の版
の導電パターン上のみインクの付着しない画像が得ら
れ、普通紙上に実施例5と逆の画像を得ることができ
た。
上述の工程により、連続100枚の印刷を行ったとこ
ろ、一枚目と同じ画像を得ることができた。
〔発明の効果〕
本発明は、印加電圧の極性に応じて記録材の付着性が変
化し、これを利用して画像を形成するものであるため、
環境安定性に優れ、取扱いも非常に簡単である。
また、本発明においては、パターンを有する版上に、パ
ターンに応じて記録材を保持させるので、ゆがみがほと
んど無い、高画質の画像を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の画像形成方法を実施する装置の一例
を示す側面図、第2図は、本発明の装置に使用する版の
一例を示す斜視図、第3図及び第4図は、本発明の画像
形成方法を実施する他の例を示す側面図である。 1……インク担持ロール 2……インク 3……版ロール 4……版 5……ブラン胴 6……圧胴 7……被記録体 8……インク画像 9……コーティングロール 10……インク溜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 湯浅 俊哉 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 小泉 則彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 谷岡 宏 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−187963(JP,A) 特公 昭30−5411(JP,B1)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一方の電極を版とした一対の電
    極間に、印加電圧の極性に応じて付着性が変化する記録
    材を供給する工程と、前記一対の電極間に電圧を印加し
    て前記記録材に通電することにより、版とした前記電極
    上に前記記録材を付着させる工程と、版とした前記電極
    上に付着した前記記録材を、中間部材を介して又は中間
    部材を介さずに被記録体に転写させる工程とを有するこ
    とを特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】少なくとも一方の電極を、導電部分と絶縁
    部分とでパターンの形成された版とした一対の電極を用
    い、一対の前記電極間に、印加電圧の極性に応じて付着
    性が変化する記録材を供給する工程と、前記一対の電極
    間に電圧を印加して前記記録材に通電することにより、
    版とした前記電極に前記パターンに対応して前記記録材
    を付着させる工程と、版とした前記電極上に付着した前
    記記録材を、中間部材を介して又は中間部材を介さずに
    被記録体に転写させる工程とを有することを特徴とする
    画像形成方法。
  3. 【請求項3】少なくとも微粒子と、前記微粒子の分散す
    る液体分散媒とを含有したコロイドゾルで、体積抵抗が
    105Ω・cm以下であることを特徴とする記録材。
  4. 【請求項4】前記微粒子の全部あるいは一部が、荷電粒
    子である請求項3記載の記録材。
  5. 【請求項5】前記液体分散媒が、電圧印加による通電に
    より電気分解してガスを発生する請求項3記載の記録
    材。
  6. 【請求項6】前記液体分散媒が水を含有する請求項5記
    載の記録材。
  7. 【請求項7】前記微粒子の全部あるいは一部が、前記微
    粒子中に前記液体分散媒を保持する膨潤性微粒子である
    請求項3記載の記録材。
  8. 【請求項8】a.少なくとも一方の電極を、導電部分と
    絶縁部分とでパターンの形成された版とした一対の電
    極、 b.一対の電極間に印加電圧の極性に応じて付着性が変
    化する記録材を供給する手段、 c.一対の電極間の前記記録材に通電を行うための電
    源、及び、 d.版とした前記電極上に付着した前記記録材を被記録
    体に転写させる手段を有することを特徴とする画像形成
    装置。
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