JPS63264367A - 記録方法および記録装置 - Google Patents

記録方法および記録装置

Info

Publication number
JPS63264367A
JPS63264367A JP62098589A JP9858987A JPS63264367A JP S63264367 A JPS63264367 A JP S63264367A JP 62098589 A JP62098589 A JP 62098589A JP 9858987 A JP9858987 A JP 9858987A JP S63264367 A JPS63264367 A JP S63264367A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
photoreceptor
fluid
recording
fluid ink
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP62098589A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumitaka Kan
簡 文隆
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP62098589A priority Critical patent/JPS63264367A/ja
Publication of JPS63264367A publication Critical patent/JPS63264367A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M1/00Inking and printing with a printer's forme
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/22Apparatus for electrographic processes using a charge pattern involving the combination of more than one step according to groups G03G13/02 - G03G13/20
    • G03G15/34Apparatus for electrographic processes using a charge pattern involving the combination of more than one step according to groups G03G13/02 - G03G13/20 in which the powder image is formed directly on the recording material, e.g. by using a liquid toner

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Printers Or Recording Devices Using Electromagnetic And Radiation Means (AREA)
  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 技術分1f 本発明は、従来用いられていた記録方式の利点を保ちつ
つ、低コストの記録を可能とした記録方法および記録装
置に関する。
背景技術 近年、情報産業の急速な発展に伴い、種々の情報処理シ
ステムが開発され、またそれぞれの情報処理システムご
とに記録方法および記録装Mが開発、採用されている。
これらのうち、代表的な普通紙記録方式としては、電子
写真とそれから発生したレーザービーム・プリンタ、あ
るいはインクジェット、感熱転写、インパクトプリンタ
(ワイヤドツト、ディジーホイル等を用いるもの)等が
挙げられる。
インパクト・プリンタは、騒音が激しく、フルマルチ化
が困難である。電子写真、レーザービーム・プリンタ等
は画質の解像度は高いが、装置が複雑且つ大型となり、
装置コストも大である。インク・ジェットは消耗品コス
トは低いが、細いノズルから低粘度の液状インクを噴出
させるため、未使用時にインクが固化し、目づまりし易
いという欠点がある。更に、インク・ジェットに用いる
インクは低粘度インクであるため、紙にインクが転移し
た後、にじみ、画像のボケが生じ易い。
また、感熱転写法−は、パターン状の熱をシート状の支
持体上に設けた固体インクの層に供給し、これを溶融さ
せて普通紙等に転写する方法であるが、この感熱転写法
においては、比較的小型の装置か用いられ、且つ装置コ
ストも低いという特徴がある。しかしながら、高価な支
持体上に固体インク層を設けてなるインクリボンを用い
、しかもこのリボンを使い捨てで用いるため、この感熱
転写法においては、消耗品コストが高くなるという欠点
があった。
発明の目的 本発明の主要な目的は、上述した従来の各記録方式の欠
点を除き、低コストの記録を行うことを可能とした記録
方法および記録装置を提倶することにある。
発明の概要 本発明者は鋭意研究の結果、常温で流動性を有する特定
のインクに接触させた感光体にパターン状露光を行うこ
とにより、該インクに選択的な粘着性を付与することが
可能であることを見出した。
本発明の記録方法はこのような知見に基づくものであり
、より詳しくは、実質的に粘着性を有ざず、且つエネル
ギー印加により粘着性を付与することが可能な流動性イ
ンクを用い、上記流動性インクを感光体に接触させ、該
感光体にパターン状の露光を行って、該パターンに応じ
て粘着性を付与した流動性インクを選択的にインク受容
体に付着させることを特徴とするものである。
このような本発明の方法に用いる流動性インクは、外力
により切断された後、経時的に復元可能な性質を有する
ことが好ましい。
更に、上記記録方法を好適に実施できる本発明の記録装
置は、感光体と、流動性インクに接触した該感光体にパ
ターン状の露光をするための露光手段とを有し:上記パ
ターンに応じて結着性を付与した流動性インクを、イン
ク受容体に選択的に付着可能としたことを特徴とするも
のである。
前述した構成を有する本発明のj記録方法においては、
特定の流動性インクを感光体に接触させ、該感光体にパ
ターン状露光(像様露光)することにより、この流動性
インクに選択的な粘着性を付与して、インク受容体上に
インク像を形成している。
したがって、本発明の記録方法においては、(従来の感
熱転写法で必須でありた)高価なシート状支持体上に複
雑な工程により固体インクの層を設けてなる高コスト(
しかも使い捨て)のインクリボンやインクシートが不要
となるため、消耗品コストを大幅に低下させることが可
能となる。
また本発明の記録方法においては、従来の電子写真法で
必須であった感光体への帯電付与を必要としないため、
簡単な工程で像様露光に応じた画像を形成でき、これを
実施するための記録装置も、より簡単な構成のものとす
ることができる。
以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発明を更に詳
細に説明する。以下の記載において、量比な表す「%」
およびr部」は、特に断わらない限り重量基壁とする。
明の具体的読口 本発明の記録装置(および記録方法)の原理を説明する
ための、被記録材の厚さ方向で見た部分模式断面図であ
る第1図(a) 、 (b)および(c)を参照しつつ
、上記記録装置(および記録方法)の基本的な構成・お
よび原理について説明する。
第1図(a)を参照して、表面がステンレス等の金属か
らなるインク供給手段1上に流動性インク2の層が保持
され、この流動性インク2の層のインク併給手段接触面
と反対側の面には、感光体3が配置され、この感光体3
は、その一部の領域で流動性インク2に接触している。
この流動性インク2は、粘着性を有さず、且つエネルギ
ー(例えば電気エネルギー)印加により粘着性を付与さ
れることが可能な流動性インクである。このようなイン
ク2は、例えば水等からなる液体分散媒を、グアーガム
等を陰イオン(ホウ酸イオン等)で架橋してなる架橋構
造体中に保持させることにより得られる。
また、上記感光体3は、ガラス、プラスチックフィルム
等からなる透明基板31上に、金、5n02蒸着膜等か
らなる透明電極32と、アモルファスシリコン(a−3
i)等からなる光導電体層33とを順次設けてなる。こ
の透明電極32とインク供給手段1との間には、バイア
ス印加手段4によりバイアス電圧が印加されている。
画像パターン5に応じたパターン状の光を、結像手段6
を用いて、上記感光体3−に透明基板31側から露光す
ると、光導電層33中の光が照射された部分の導電性が
選択的に増大するため、この光が照射された光導電層3
3の部分と接触している流動性インク2の部分21を介
して、感光体31とインク供給手段lとの間で電流が流
れることにより、(例えばインク2中における電気化学
的反応による架橋構造変化に基づき)流動性インク2に
上記像様露光に対応した選択的な粘着性が付与される。
一方、光が照射されなかった感光体3の部分に対応する
流動性インク2の部分においては、結着性は変化しない
(非粘着性のままである。)。
次に第1図(b)を参照して、感光体3と接触している
流動性インク2の層を静かに感光体3から剥離すると、
選択的な粘着性が付与されたインクの部分21(すなわ
ち感光体3の光照射部分に対応する部分のインク)は選
択的に感光体3上に付着、転写し、この感光体3上に光
照射部分に対応したインクパターン22が形成される。
このようにインクパターン22を形成した感光体3の面
(被転写面)に、普通紙等からなる被記録材7を(例え
ば若干加圧しつつ)接触させることにより、第1図(C
) に示すように、上記インクパターン22は被記録材
7上に転写して、転写記録像23を形成する。
この転写記録像23の被記録材7への定着性が充分でな
い場合には、更に、公知の加熱定若或いは加圧定着手段
(例えは熱ローラー等)により定着を行っても良い。
なお、上記においては流動性インク2の感光体3接触面
側に粘着性を付与している(感光体3を「インク受容体
」としている)が、バイアス印加手段4の極性を逆にす
る(インク供給手段1側を陽極にする)ことにより、又
はインク中の架橋剤たる陰イオンを陽イオンとすること
により、インク2のインク供給手段1接触面側に粘着性
を付与して、インク供給手段側にインクを選択的に付着
させる(インク供給手段を「インク受容体」とする)こ
とも可能である。
更に、インク併給手段1は、感光体3に流動性インク2
を接触可能とする手段であれば足りる。
したがって、本発明においては、感光体3が該インク供
給手段を兼ねることも可能である。
また、この第1図の態様においては、像様露光として、
画像パターン5に応じた露光(アナログ露光)を用いて
いるが、この像様露光の態様は特に制限されるものでは
なく、後述するように、レーザ光等からなるいわゆるデ
ジタル露光であってもよい。
更に、本発明に用いる光は、感光体を介して流動性イン
ク2に選択的なエネルギーを印加可能なものであれば足
り、その波長等は特に制限されない。
次に、上述した記録方法ないし記録装置に好適に用いら
れる流動性インク2について、やや詳しく説明する。
本発明においては、上記流動性インク2として、流動性
を有し、且つ、実質的に粘着性を有さないインクが用い
られるが、より具体的には、以下に示すようなインクが
好ましく用いられる。
なお、上記「粘着性」とは選択的な粘着性をいい、イン
クを中間転写体等の物体に接触させたとき、インクの一
部分がインク全体から切れて(選択的に分離して)物体
に付着することを言う(要するに、インク全体がベタベ
タしているか否かとは関係ない)。
より具体的には、本発明に用いるインクは、例えば、(
後述する第2図に示すような)ブレード規制手段を有す
る記録装置に適用する場合、以下に示すような特性を有
するインクであることが好ましい。
(1)流動性   一 回転粘度計、例えば芝浦システム株式会社製ビスメトロ
ンVS−AI型等を用い、常温(25℃にて5US27
製の約3+n+nφのローターを用いた場合、本発明の
流動性インクの粘度は、ローター回転数0.3rpmの
とき1.0X10’〜2.O×106センチボイズ(c
ps)  (更には1.OXl 05〜1.Oxl 0
6cps )、回転数1.5rp+nのとき5.0xl
O3cps以上(更には1゜Ox 10’ 〜4.  
Ox 10’ cps )であることが好ましい。
なお、上記流動性は、(例えば、後述する第2図に示す
ような)ブレード規制手段を有する記録装置に用いる場
合に好ましい粘度として示したものであり、例えば、イ
ンク搬送/担持の方法を変えることにより、上記よりも
大きい粘度を有する流動性インクを好適に用いることも
可能である。
(2)非粘着性(ないし液体分散媒保持性)容器内に入
れた流動性インクの液面上に、5cmX5cmのアルミ
箔を(精秤した後)静かに乗せ、そのまま温度25℃、
湿度60%の雰囲気中で1分間放置した後、上記アルミ
箔を流動性インク面から静かに剥離して、該アルミ箔を
迅速に精秤し、アルミ箔の重量増加量を求めた場合に、
本発明に用いる流動性インクは、固形成分(例えば架橋
構造物質)が上記アルミ箔片に実質的に転写せず、且つ
該アルミ箔の重量増加量が0〜1000mg5更には1
〜100mgの程度であることが好ましい(なお、容器
内の流動性インク全体とアルミ箔とを剥離する際に、必
要に応じて、ヘラ等で静かに剥離して精秤してもよい)
本発明の流動性インクの非粘着性が、上述した程度より
弱いと、非エネルギー印加時に、流動性インク自体(例
えば液体分散媒とともに架橋構造物質自体も)の被転写
媒体等への転写が実用上無視できない程度となり、画像
品位が低下する。
一方、本発明インクの流動性が上記した程度より低いと
、(例えば、後述する第2図の記録装置を用いる場合に
)インクの円滑な補給が困難となったり、またインクを
補給する際に加熱するなどの操作が必要となる場合があ
る。
上述したような流動性および非粘着性を有する流動性イ
ンクとしては、液体分散媒を架橋構造物質により保持す
る工程のゲル状態を有するインク、又は、比較的高粘度
(好ましくは、前述の流動性測定法におけるローター回
転数1.5rpmのとき5000 cps以上)の分散
媒中に、粒子(粒径が好ましくは0.1〜100μm1
更に好ましくは1〜20μm)を分散させてなるスラッ
ジ状インクが好ましく用いられる。これらのゲル状イン
クおよびスラッジ状インクの両者の性質をともに有する
インクは、更に好ましく用いられる。
これらの流動性インクのうち、前者のゲル状インクにお
いては、液体分散媒が架橋構造に良好に保持されている
ため(若干ユの液体分散媒を除き)該インクが被転写媒
体等に実πτ的に転写しないものと推定される。
また、後者のスラッジ状インクにおいては、粒子がイン
ク界面に密に並ぶことにより、分散媒の被転写媒体等へ
の接触が抑制されるため、該インクが被転写媒体等へ実
質的に転写しないものと希えられる。
上記ゲル状インクないしスラッジ状インクに熱エネルギ
ー等のパターン状エネルギーを供給した場合には、架橋
構造、ないし粒子の配列状態等が変化することにより、
これらの流動性インクにパターン状の粘着性が付与され
るものと推定される。
ここに「架橋構造物質」とは、それ自体で楽才11構造
をとることが可能な物質(例えば、増粘剤、ゲル化剤と
して知られている物質)、あるいは他の添加物(例えば
ホウ酸イオン等の無機イオンからなる架橋剤)の添加に
より、架橋構造をとることが可能となる物質をいう。
また、「架橋構造」とは、「橋かけ結合」を有する三次
元的な構造をいう。
本発明に用いるインクにおいては、この「橋かけ結合」
は共有結合、イオン結合、水素結合、あるいはファンデ
ルワールス結合のいずれ(ないし2種以上の組合せ)に
より構成されていてもよいが、前述したようなインクの
流動性と液体分散媒保持性とのバランスを取る点からは
、この「橋かけ結合」は、イオン結合および/又は水素
結合により構成されていることが好ましい。
本発明に用いる流動性インクにおいて、上記「架橋構造
」は所望の液体分散媒保持性が得られる程度のものであ
れば足りる。すなわち、この架橋構造は、例えば網状、
ハチの巣状、らせん状構造等のいずれであってもよく、
また、規則的な構造でなくともよい。
本発明に用いるインク2において、上記液体分散媒とし
ては、常温で液体である種々の無機、ないし有機の溶媒
を用いることが可能であるが、揮発性が比較的に低い(
例えば、水と同等、もしくはこれより低い)溶媒を用い
ることが好まし。
い。
上記液体分散媒として水ないし含水分散媒等の水系の分
散媒を用いる場合は、架橋構造物質とし増粘剤、ゲル化
剤として知られる親水性の(天然ないし合成)高分子等
が好ましく用いられる。
このような親木性高分子としては、例えばグアーガム、
ローカストビーンガム、アラビアガム、タラガント、カ
ラギナン、ペクチン、マンナン、デンプン等の植物系高
分子;キサンタンガム、デキストリン、サクシノグルカ
ン、カードラン等の微生物系高分子;ゼラチン、カゼイ
ン、アルブミン、コラーゲン等の動物系高分子;メチル
セルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセル
ロース等のセルロース系高分子、あるいは可溶性デンプ
ン、カルボキシメチルデンプン、メチルデンプン等のデ
ンプン系高分子、アルギン酸プロピレングリコール、ア
ルギン酸塩等のアルギン酸系高分子、その他多糖頚系の
誘導体等の半合成高分子;ポリビニルアルコール、ポリ
ビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル、カルボ
キシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム等のビ
ニル系高分子;その他ポリエチレングリコール、酸化エ
チレン、酸化プロピレンブロック共重合体等の合成高分
子等が、単独で、あるいは必要に応じて2種以上組合せ
て好ましく用いられる。
これらの親水性高分子は、液体分散媒100部に対して
、通常、0.5〜20部、特に1〜5部用いることが好
ましい。
一方、液体分散媒として、例えば鉱油等の油、あるいは
トルエン等の有機溶媒からなる分散媒を用いる場合は、
架橋構造物質として、例えば、ステアリン酸アルミニウ
ム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛等の
ステアリン酸の金属塩:その化パルミチン酸、ミリスチ
ン酸、ラウリン酸等の脂肪酸の同様の金属塩等からなる
金属石けん、或いはヒドロキシプロピルセルロース話導
体、ジベンジリデン−〇−ソルビトール、ショ糖脂肪酸
エステル、デキストリン脂肪酸エステル等の有機物二等
が(上述した親水性高分子と同様に)単独であるいは必
要に応じて2 fff1以上組合せて好適に用いられる
更に塩化ビニルレシンと液状の可塑剤の混合により得ら
れるプラスチゾル、オルガノゾルにおいて、それらの混
合比、レジンの平均粒径、粒度分布の調整あるいは安定
剤、充填剤の添加等により所望の特性を有する流動性イ
ンクを得ることもで台る。
上述しんような親木性高分子ないし金属石ケン等を用い
る場合、これらの配合量、あるいはこれらと液体分散媒
との組合せの如何によって、液体分散媒の保持性やイン
クの流動性は、ある程度変化する。これらの配合量、あ
るいは組合せの如何等の構成を一義的に決定することは
やや困難であるが、本発明に用いるインクは、前述した
ような非粘着性(液体分散媒の保持性)、流動性を有す
る程度に構成することが好ましい。
上述したような好ましい流動性、液体分散媒保持性が容
易に得られる点、更にはエネルギー付与による架橋構造
の制御が容易な点からは、前記した各種の架橋構造物質
の中でも、カラギナン、ローカストビーンガム、キサン
タンガム、グアーガム等、あるいはこれらの誘導体等の
親水性多糖類が好ましく用いられ、更には、カラギナン
とローカストビーンガムとの混合系;キサンタンガムと
ローカストビーンガムとの混合系;あるいはグアーガム
やその変成品、もしくはローカストビーンガムといりた
ガラクトマンナン又はポリビニルアルコール類等の水酸
基を有する高分子と、架橋剤たるホウ酸源化合物(水溶
液中でホウ酸イオンを遊離することが可能な化合物)と
の混合系;が特に好ましく用いられれる。
ここに、グアーガムとは、グアープラント(guar 
plant)の種子から得られ、主としてマンノースと
ガラクトースとからなる多糖類である。
架橋剤たるホウ酸源化合物は、このグアーガム100部
に対して例えば、ホウ酸ナトリウムNa2B40. ・
10H20(7)形では1〜20部程度用いることが好
ましい。
また、ローカストビーンガムとは、多年生の豆科植物イ
ナゴ豆から得られ、主としてマンノースとガラクトース
とからなる多糖類である。このローカストビーンガムは
、ブロック的な構造を有するものである。
更に、キサンタンガムとは、ザントモナス凡の細菌の分
泌物から得られる多糖類である。このキサンタンガムは
、上記ローカストビーンガム100部に対して、50〜
200部程度用いることが好ましい。
また、前記ポリビニルアルコール類とは一般式の部分鹸
化物(ブロック的な構造を有するもの)、更にはこれら
の構造を骨格とする高分子であるが、本発明においては
、ケン化度70%以上のものが好ましく、また平均重合
度300〜3000のものが好ましい。架橋剤たるホウ
酸源化合物は、このポリビニルアルコール100部に対
して、例えばホウ酸ナトリウムNa2 B2O。
・l0H20の形では、1〜50部程度用いることが望
ましい。一般に、液体分散媒(例えば水)に対するポリ
ビニルアルコールの量が少ないほど、またポリビニルア
ルコールの平均重合度が小さいほど、多くのホウ酸源化
合物を用いることが好ましい。
本発明に好ましく用いられる流動性インク2は、上述し
た液体分散媒と、1架橋構造物質とからなるが、この流
動性インクには、更に、必要に応じて、染顔料ないし着
色微粒子等からなる着色剤、エネルギー付与により発色
する発色性化合物、あるいは、上記インクに所望の導電
性を付与して該インクの通電発熱等を可能とする電解質
等や、必要に応じて防カビ剤、防腐剤等の添加物を含有
させてもよい。
上記着色剤としては、カーボンブラック等の一般に印刷
、記録の分野で用いられる染料・顔料等を特に制限なく
使用することが可能であるが、(非エネルギー印加時に
おける)被転写媒体への液体分散媒の行者による着色を
できる限りiru制する点からは、液体分散媒に対する
親和性が比較的に低い染顔料(特に顔料)を用いること
が好ましい。これらの染顔料は、液体分散媒100部に
対して、1〜70部(特に5〜50部)使用することが
好ましい。
上記着色剤としては、天然ないし合成の樹脂中に上記染
顔料等を分散させ、微粒子化してなる着色微粒子(例え
ば、電子写真法に用いられる各色のトナー粒子)を用い
てもよい。このような着色粒子を含有する流動性インク
は、ダイラタント流体的な挙動を示すため、非エネルギ
ー印加時における被転写媒体への液体分散媒の転写、な
いし着色の抑制の点から、特に好ましい。
このような着色微粒子は、液体分散媒100部に対して
、1部以上、更には5〜100部(特に20〜80部)
用いることが好ましい。また一般に微粒子径を大きくし
た場合、着色性から、微粒子含有量を多くすることが望
ましい。
上記した着色剤たる顔料もしくは着色微粒子の粒径は、
0.1μI11〜100μm1更には1〜20部口であ
ることが望ましい。
この粒径が0.1μm未満では、インクが中間転写媒体
や被記録体に接触しく非エネルギー印加時)、わずかに
液体分散媒が被記録体等に転移した場合に、顔料粒子等
が架橋構造に保持されずに液体分散媒と一緒に転移して
画像カブリが生じ易くなる。また、粒径が100μmを
越えると、通常の画像としては解像力が不足する。
一方、発色性化合物を、上述した染顔料と同様に用いて
もよい。このような発色性化合物として、一般に感圧色
素、感熱色素として知られているもの、すなわち、酸や
熱の存在下で顕色する色素を用いれば、流動性インクを
パターン状エネルギー付与の工程で、選択的に顕色する
ことができる。
溶媒に対する安定性の点からは、着色剤とじて前記染顔
料ないし着色粒子を用いることが好ましい。
上述した成分からなる流動性インク2を得るには、例え
ば、水等の液体分散媒と、親水性高分子等からなる架橋
構造物質(必要に応じて、更に架橋剤、着色剤、電解質
等)とを、適宜加熱しつつ均一に混合して粘稠な溶液な
いし分散液とした後、冷却してゲル化すればよい。
なお、着色剤としてトナー粒子等からなる着色粒子を用
いる場合は、架橋構造物質と液体分散媒とを加熱しつつ
混合して均一にした後に、この着色粒子を加える方が好
ましい。またこの場合、トナー粒子等の凝集を防止する
ため室温付近で混合することも特に好ましい。
また、グアーガム、ローカストビーンガム等のガラクト
マンナン、又はポリビニルアルコール類等とホウ酸源化
合物との架橋体は、pHを酸性側にするか、もしくはエ
チレングリコール、グリセリン等の多価アルコールを添
加することにより容易にゾル化又は低粘度化するため、
ゾル状態(もしくは比較的低粘度のゲル状態)で着色粒
子を混合し、pl+をアルカリ側にすることにより、も
しくはホウ酸源化合物を更に添加することによりゲル化
して流動性インク2としてもよい。
このように得られた流動性インク2は、(例えばカラギ
ナンーローカストビーンガム混合系、あるいはキサンタ
ンガム−ローカストビーンガム混合系を用いた場合)熱
エネルギー印加により、架橋構造の少なくとも一部が変
化ないし破壊されて、ゲル的な状態から(可逆的に)ゾ
ル的な状態となって、エネルギー印加パターンに応じた
粘着性が付与される。
また、この流動性インク2は、(例えばホウ酸イオンで
架橋したグアーガムやポリビニルアルコール類を用いた
場合)、パターン状の電気エネルギー印加により、上記
と同様に、可逆的にパターン状の粘着性が付与される。
このグアーガムを用いた場合に選択的な粘着性が付与さ
れる理由は、必ずしも明確ではないが、(本発明者の実
験によれば)この粘着性付与に要するエネルギー量が、
前記熱エネルギー使用の場合に比べて著しく小さいこと
、この粘着性付与が陽極付近で起ること、および、この
粘着性変化が可逆的であることから、電気化学的反応に
より架橋構造の少なくとも一部が変化ないし破壊されて
いるためと推定される。すなわち、本発明者の知見によ
れば、この粘着性変化は、感光体等による電子の授受に
より、ホウ酸イオンとグアーガム又はポリビニルアルコ
ールとの結合状態が可逆的に変化していることによると
推定される。すなわち、 カニズムが考えられる。
この流動性インクには、更に、必要に応じ、電解質等の
他、酸化剤、磁性体粒子、該粒子の分散性を安定にする
ための界面活性剤、乾燥を防ぐための保湿剤等を混合し
ても良い。
以上においては、本発明の記録方法ないし記録装置に好
適に用いられる流動性インク2についてやや詳しく説明
したが、次に、本発明の記録方法ないし記録装置に用い
られる感光体について説明する。
本発明においては、この感光体として、光電効果(広義
)を発現し得る物質、すなわち、光の照射により自由重
子(ないし伝導電子)を生ずる物質を用いることが可能
であるが、なかでも、光導電体、又は光の照射により水
を電気分解し得る半導体(以下「半導体電極物質」とい
う)が、流動性インクへのエネルギー印加が容易な点か
ら好ましく用いられる。以下、上記光導電体および半導
体電極物質について、やや詳しく説明する。
(1)光導電体 ここに、光導電体とは、絶縁体又は半導体であって、光
の照射によりニス伝導度が増加する現象(光伝導現象)
を発現し得るものをいう。
本発明においては、この光導電体として、一般に電子写
真の分野で知られている光導電体が特に制限なく用いら
れる。本発明においては、この光導電体にいわゆる電子
写真分野で必要とされる程に大ぎな暗抵抗は必要ない。
また、本発明で使用されるインクの体積抵抗率が、好ま
しくは101〜104Ωcm程度と比較的小さいため、
明抵抗として103〜107Ωcm、暗抵抗として10
6〜1010Ωcmの光導電体を用いることが望ましい
本発明において、このような光導電体を流動性インクと
接触させ、これらの間に電圧を印加しておけば、前記第
1図の説明で述べたように、該流動性インクに露光のパ
ターンに応じた通電を行うことができ、この通電に基づ
くインク加熱もしくは電気化学反応により、流動性イン
クに粘着性を付与することができる。
インクの電気化学反応を利用する場合、(例えば前述の
ホウ酸イオン等の陰イオンで架橋したグアーガムやポリ
ビニルアルコール類を主成分と−j゛るインクを用いる
場合)、陽極付近でインクのゾル化が起るため、流動性
インクへの粘着性付与の解像度の点からは、感光体側を
陽極とし、インク側を陰極として電流を流すことが好ま
しい。この場合、光導電体として、アモルファスシリコ
ン、CdS、CdSe、ZnO1TiO2、およびCG
L (電荷発生層)上にCTL層(電荷輸送層)を有す
るような0PC(有機光導電体、CTL層がインクに接
触する側)等が特に好ましく用いられる。
一方、電気化学的に陰極でゾル化がおこるインク(例え
ば、架橋剤として陽イオンを用いたインク)を使用した
場合には、感光体側を陰極とし、インク側を陽極とし°
〔電流を流すことが好ましいため、アモルファスシリコ
ン、アモルファスセレン、CTL層上ニCG Lp:j
ヲ有する0PC(CGL側がインクに接触する側)等が
、光導電体として特に好ましく用いられる。
(2)半導体電極物質 ここに、半導体電極物質とは、光の照射により生じた正
孔を、その表面近傍へ移行させ得る半導体であって、該
表面で電気化学反応(光電気化学反応)を生じさせるこ
とが可能なものをいう(例えば、藤嶋昭、木多健−1「
高分子機能電41J97頁(高分子学会、高分子錯体研
究会編)、学会出版センター、1983年)。
本発明においては、この半導体電極物質として、光照射
(好ましくは500 nmより短波長の光照射)により
、水を酸素と水素に電気分解することが可能な半導体が
好ましく用いられ、より具体的には、T i O2、n
 −G a A S、CdS、CdTe、GaP、I 
nP、MoS2゜CdSe%WSe2.CaO2,S 
i等の半導体が好ましく用いられる。
また、500nm以上800nm以下の光を使う場合に
は、半導体に種々の金属(例えばクロム)をドーピング
するか、または色素増感可能な色素(例えばローダミン
、ロイコ色素、キサンチン系、トリフェニルメタン系、
シアニン系色素)をインク中に混合することが好ましい
例えばTiO2の電極を陽極として水に接触させた場合
(ptを陰極として)、Tic)2の表面に410nm
よりも短波長の光が照射されると、光電流が流れ、T 
i O2表面では酸素の発生、白金表面からは水素が発
生する。反応式を書くならば−つぎのようになる。
2 p ” + H20−−0、+ 2 H”2   
  (T i 02上で) 2 e−+ 2 H”−H,(P を上で)水を光分解
できる半導体として、TiO2以外にSrTiO3,K
TaO3、WO2などの酸化物半導体も使用可能である
この場合、流動性インクとして、例えばグアーガムをホ
ウ酸イオンで架橋したものを用いると、TiO2表面に
おいて、電子の引き抜きが生じるため、インクがゲルか
らゾルへ転移し、該インクに粘着性が付与される。
次に、本発明の記録装置の一実施例を示す被記録材の厚
さ方向で見た部分模式側面断面図である第2図を参照し
つつ、上記記録装置の基本的な椿成について説明する。
第2図を参照して、表面がステンレス等からなるインク
供給手段たるインク担持ロール1aが、流動性インク2
を収納するインク容器8の底面上方(インク聴器8のイ
ンク2が収納される側)に、該インク2を担持、搬送し
つつ矢印A方向に回転可能に配置される。
インク転写位置において、このインク担持ロール1aの
図面上方(インク担持ロール1aの表面(インク担持面
)側)に、このロール1aと一定の間隙を持って対向し
、矢印B方向へ8送可能とした中間転写媒体゛たる中間
転写ベルf−3aが配置される。この中間転写ベルト3
aは、第1図に示した感光体3(透明基板31と、透明
導電層32と、光導電体層33とからなる)と同様の複
層4114成を有するシートを、エンドレスベルト状に
形成してなる。
この中間転写ベルト3aは、その表面(光導電体層側)
がインク担持ロール1aの表面に形成される流動性イン
ク2の層に接触可能に配置される。
一方、インク像転写位置においては、この中間転写ベル
ト3aの表面(インク像形成面)には、普通紙等からな
り、矢印C方向へ移送される被記録材7が、該表面に接
触して配置される。更に、この被記録材7を中間転写ベ
ルト3aと挾持可能とする形で、該ベルト3aと対向し
、その表面がシリコーンゴム等からなり、矢印り方向に
回転する転写手段たる転写ロール9が配置される。
更に、インク担持ロール1aに中間転写ベルト3aが対
向するインク転写位置より上流側のインク担持ロール1
a表面と一定の間隙を持った位置には、該ロールla上
に形成されるインク2の層厚を規制するためのブレード
10等からなるインク層厚規制手段が、必要に応じて配
置される。
中間転写ベルト3aの上方(透明基板31側)には、画
像情報に応じた光11を該中間転写ベルト3aに照射す
る露光光学系が設けられている。
この第2図の例においては、この露光光学系は、半導体
レーザ等からなる光発生手段12と、この光発生手段1
2からの光を変調手段(図示せず)により画像情報に基
いて変調した後、この第2図の紙面と垂直方向(ないし
中間転写ベルト3aの進行方向と垂直方向)に走査する
回転多面鏡13と、結像手段たるf−θレンズ14とか
らなる。
上記中間転写ベルト3aには、バイアス印加手段4が電
気的に接続されており、この中間転写ベルト3aとイン
ク担持ロール1aとの間で流動性インク2にバイアス電
圧を印加可能としている。
また、中間転写ベルト3aと転写ロール9とが対向する
上記インク像転写位置より下流側の中間転写ベルト3a
上には、必要に応じて、中間転写ベルト38表面に接触
可能に設けられ、フェルト等からなるクリーニング手段
15が配置される。
本発明の記録装置の基本的な構成は上述した通りである
が、このような装置系を用いる場合の本発明の記録方法
の実施態様について、上記記録装置の動作の説明を兼ね
て次に説明する。
第1図を参照して、流動性インク2は、インク担持ロー
ル1aの矢印A方向への回転に伴い、該ロール1a表面
に担持されつつ、矢印E方向に搬送される。
このように移送される流動性インク2は、この右ンクが
中間転写ベルト3aと接触するインク転写位置において
、第1図の態様と同様に、画像信号に応じたパターン状
の像様露光に対応して通電されて、選択的な粘着性が付
与される。この選択的な粘着性に基づき、(インク担持
ロールla上に形成されたインク層を構成するインク2
の少くとも一部が)矢印B方向へ移送される中間転写ベ
ルト3a上に転写して、インクパターン22を形成する
このインクパターン22は、中間転写ベルト3aの矢印
B方向への8動に伴って移送され、インク像転写位置に
おいて被記録材7に転写して、転写記録像23を形成す
る。
前記インク転写位置において、中間転写ベルト3aに転
写しなかった流動性インク2は、更に矢印E方向へ移送
されて、(その非粘着性に基づき)重力等の作用により
中間転写ベルト3aと分離されて、インク容器8中へ戻
り、(その流動性に基づき)再び利用可能とされる。
この第2図の態様においては、被記録材7が、インク相
持ロールla上の流動性インク2の層自体に直接に接触
しないため、被記録材フないし流動性インク2の構成の
自由度が増大する。この点から、この第2図の態様は好
ましい実施態様である。
上述した第1図ないし第2図の態様においては、選択的
に粘着性を付与した流動性インク2を感光体3に転写し
ているが、本発明においては、感光体に接触させて選択
的に粘着性を付与した該インク2を、感光体以外の被転
写媒体に転写してインクパターン22を形成してもよい
このような実施態様を示す模式断面図である第3図を参
照して、この態様においては、第1図の感光体3と同様
の構造を有する長尺体からなる感光体ヘッド3bを用い
、半導体レーザー、ガスレーザー、発光ダイオードアレ
イ等を用いて、この感光体ヘッド3bに像様露光を行う
ことができる。この場合、例えばレーザ光11等をミラ
ー16等を介して、上記感光体ヘッド3bに露光すれば
よい。
第3図を参照して、この態様のインク転写位置において
は、インク担持ロール1aに一定の間隙をもって対向し
、表面がハードクロームメッキされた鉄等からなる円筒
形状を有し、矢印B方向へ回転可能とした中間転写媒体
たる中間転写ロール17が配置される。この中間転写ロ
ール17は、その表面がインク担持ロール1aの表面に
形成される流動性インク2の層に接触可能に配置される
インク担持°ロール1aと中間転写ロール17とが対向
するインク転写位置より上清側で、且つ、ブレード10
より下流側のインク担持ロール1a表面(インク担持面
)側には、この表面と一定の間隙を持って、画像信号に
応じたエネルギーの印加手段たる上記感光体ヘッド3b
が配置される。
この感光体ヘッド3bの一端は、インク担持ロール1a
表面に形成される流動性インク2の層に接触可能なよう
に配置される。
こ際に゛は、感光体ヘッド3bの先導重体層と、インク
保持手段1aとの間に、バイアス電圧を印加しておけば
よい。また、長尺物たる感光体ヘッド3bに代えて、(
第2図のように)感光体をシート状に形成したものをエ
ネルギー印加手段として用いても良い。
この第3図に示した各部材のうち、インク担持ロール1
a、インク容器8、中間転写ロール17、感光体ヘッド
3b、ブレード10およびミラー16は、外装ケース1
8中に収納される。
このような第3図の態様においては、中間転写ロール1
7の表面は、インクパターン22を形成可能なものであ
れば足り、感光体又は導電性物質である必要はないため
、該ロール17の構成はごく簡単なものとなる。
また、この第3図の態様においては、エネルギー印加手
段たる感光体ヘッド3bは第1図(a)に示したような
複層構造を有するものであれば足り、従来の感熱転写法
で用いられていたような微細加工(サーマルヘッド、記
録電極等)をされている必要はない。
更に、この第3図の態様における中間転写ロール17に
代えて、例えば、プラスチックフィルムや液体分散媒が
浸透しにくいようにコートされたベツタ平滑度300秒
以上の平滑紙、或いは金属シート等からなり、このイン
ク転写位置において流動性インク2の層に接触する被転
写媒体を用い、この被転写媒体上に流動性インク2を直
接に転写して、そのまま転写記録像とすることも可能で
ある。
発」艶(D 9jJ困 上述したように本発明によれば、特定の流動性インクに
接触させた感光体に像様露光を行って、このインクに選
択的な粘着性を付与してインク受容体に転写することに
より、固体インク意を有する高コストのインクリボンを
不要とし、極めて低いランニングコストを実現した記録
方法と、この方法に好適に用いられる記録装置とが提供
される。
本発明の記録方法によれば、簡便な方法で、感熱転写記
録方法よりも著しく記録コストが低く、しかもインクジ
ェット法におけるノズルの目づまりや、記録像のにじみ
等の欠点、あるいは電子写真法における放電手段による
帯電付与という欠点をも解消した画像記録が可能となる
特に、通電によりインクの架橋構造を変化させる本発明
の好ましい実施態様において・は、従来の感熱転写法(
サーマルヘッド駆′#J)の1/10程度の電流量で画
像記録を得ることができ、エネルギー消費の面からも著
しいコスト低下が可能となる。
以下、実施例により、本発明を更に具体的に説明する。
実施例1 合した後、常温下で放置することにより、高保水性のゲ
ル状インクで、且つ不定形(流動性を有する)ものを得
た。この際、酸あるいはアルカリを用いてp117〜1
1とした。
このゲル状インクにおいては、グアーガムのマンノース
主鎖のC2とC3のc i 5−OH基、および/また
はガラクトース側鎖のC5とC4のcis−OH基が、
ホウ酸イオンにより架橋しているものと推定される。
このゲル状インクに塩酸、酢酸等の酸を添加してpHを
7以下として、−たん粘稠な液状ゾルとし、これに、ポ
リエステル系樹脂中にフタロシアニン系顔料を均一に分
散させて得たね径10μmのトナー粒子(キャノン社製
NPカラー複写機用シアントナー、流動性改善剤を外添
していないもの)50部を均一に混合した後、NaOH
を加え、pHを約8としてスラッジ状としたゲル状イン
クを得た。
このインクの粘度を芝浦システム株式会社製ビスメトロ
ンVs−Al型で測定したところ、ローター回転数0.
3rpmのとき約20万CpSローター回転数1.5r
p[11のとき約10万cpsであった。
第1図(a)を参照して、0.8mm厚のネサガラス板
からなる透明基板31上に5n02又はzTo(インジ
ウムティンオキサイド)蒸着膜(厚さ1000人)から
なる透光性電極32を形成し、更にこの上に、下記表の
成膜条件に従い、CVD (化学気相成長法)装置を用
いて形成したアモルファスシリコン(a−S t )堆
積膜(厚さ1μm)からなる光導電体層33を設け、感
光体3とした。
上記で形成したa−3i膜の特性を評価するため、との
a−3t層上に加熱蒸着によりアルミニウム層34を数
千人厚で形成(マスク蒸着)し、第4図のような装置系
を用いて評価したところ、第5図のようなV−1特性(
電位−電流特性)が得られた。
この感光体3のデバイスとしての特性を向上させるため
に、n+層をa−St層33と透明電極32との間に積
層することも好ましかった。
また第5図で示された整流性は、成膜条件により大きく
変化し、第5図に示したものとは逆の特性のものを得る
ことも可能であった。
また原料ガスとして、100%シランガス(SIH4)
の代りに、10部程度の水素ガスを混合したシランガス
を用いた方が、感光体3の明抵抗を下げるために好まし
かった。(P、チュージュリ−(C)IAUDHURI
) 、 スウ7 ’/ヒト−レ−/(SWATRAY)
 、 ザ′・ソリッド・フイルムズ(The Soli
dFilms)、  1 1 3 、  p261 〜
270   (1984))。
第1図(a)を参照して、ステンレス板をインク供給手
段1として用い、この上に前記で得た流動性インク2を
約2mmの厚みに塗布した。
この流動性インク2の層に、第1図(a)  に示すよ
うな構成で、上記で得た感光体3の光導電体層33側を
接触させ、バイアス電源4により50部程度の電圧を印
加し、原稿5に応じた光像パターンを、感光体3の基板
31側からキセノンランプを用いてフラッシュ露光(1
秒間)した後、インク層2をヘラ等で静かに引ぎはがし
たところ、原稿5のネガ像からなるインクパターン22
が感光体3上に得られた(第1図(b))。
この場合、流動性インク層の非露光部においては、若干
の水分以外は感光体3に転写せず、したがって、インク
2は、感光体3に実質的に転写しなかった。
次に第1図(b)の如く、このインク像22に普通紙7
を重ねて若干加圧したところ、このインク像22は普通
紙7に転写して、転写記録像23を形成した。
このように、普通紙上に得られた転写記録像23に、1
80℃程度の加熱を施したところ、この記録像は普通紙
7に良好に定着した。
また、上記50Vの印加電圧のうち、本実施例で用いた
a−Si層33は明抵抗率が106Ωcmのオーダーで
、淳み1μm、一方流動性インク2は抵抗率103ΩC
OIのオーダーで、該インク層の厚み2II1mである
ので、(露光部分においては)はぼ同程度の電圧が感光
層33とインク2の層とに印加されていると推定される
叉J口州ス 第1図(a)を参照して、厚さ100μmのポリエチレ
ンテレフタレートフィルム31上に、金の蒸着層(/!
;[さ300人)からなる透光性の導電層32を形成し
、更に、実施例1と同様にしてa −3i層(厚さ1μ
m)33を形成して、感光体ベルト3aとした。
第2図を参照して、露光光学系としては、半導体レーザ
からなる光発生手段12からの光を、変調手段(図示せ
ず)により画像情報に応じて変調し、回転多面鏡13に
よりレーザ光を第2図の紙面と垂直の方向に走査し、f
−θレンズ14により感光体ベルト3a上に結像する露
光光学系を用いた。
この露光光学系として、具体的には、キャノン社製レー
ザービームプリンターLBP−CXに使用されている露
光光学系と同様のものを改造して用いたところ、ビーム
径約0.5mm、出力2mwのレーザ光11が得られた
上記レーザービームプリンターLBP−CXのビーム走
査速度は大きいため(v=91800mm/5ec)、
走査速度は、この1/10〜l/1000の速度とする
ことが好ましかった。
第2図を参照して、ステンレス類の40mmφの円筒状
ロール(表面粗度10S)からなるインク担持ロール1
aと、前述した構成を有する感光体ベルト3aとが、イ
ンク転写位置において2ml11の間隙で対向してなる
第2図の記録装置を用い、この装置のインク容器8中に
、実施例1で得た流動性(スラッジ状)インク2を投入
した。
インク担持ロール1aを約15rpmの回転数で矢印A
方向に回転させて該ロールla上に流動性インク2の層
(厚さ2mm程度)を形成し、このインク層に、レーザ
光11の照射位置を含む領域において接触する形で、感
光体ベルト3aを矢印B方向に約30 mm/secの
速度で6勤させた。感光体ベルト3aとインク担持ロー
ル1aとの間には、バイアス印加手段4により、約40
Vの電圧を印加した。この際、レーザ光11を感光体ベ
ルト3aに露光しなかった場合には、該ベルト3a上に
ごく微量の水分が転移したが、インク2は実質的に感光
体ベルト3a上に転写しなかった。
一方、上述した構成を有する露光光学系を用いて、画像
情報に応じたレーザ光11を感光体ベル)3aに照射し
たところ、レーザ光11の照射位置において、感光体ベ
ルト3aとインク担持ロール1aとの間でインク2を介
して画情報に応じた重 電流が流れ、インク2の感光体3aの表面に接している
部分がゾル状となり、インク2が感光体ベルト3a上に
選択的に転写してインク像22を形成した。
この際、感光体ベルト3aを矢印B方向に6勤させる周
速は、インク担持ロールla上のインク層の周速の50
〜95%程度として、インクに剪断力をかけるようにし
たところ、非画像部でのインク層のiuaが安定するた
め、好ましかった。
インク像転写位置において、感光体ベルト3aに、矢印
C方向に移送される普通紙からなる被記録材7を介して
、矢印り方向に感光体ベルト3aと等速で回転する転写
ロール9(16+nmφの鉄製円筒ロール上に、2mm
厚のシリコーンゴム層ヲ設けたもの)を対向させ、この
転写ロール9から若干加圧したところ、被記録材7上に
画情報に対応したシアン色の転写記録像23が得られた
なお、インク像転写位置より下流側の感光体ベルト3a
表面上に若干残留するインクは、フェルトを有するクリ
ーナー15を用いて除去した。
この第2図で示したような記録装置を用いて、普通紙7
上に転写記録像23を連続して形成することができた。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図、および第3図は、本発明の記録方法を
実施するための装置系(本発明の記録装置)の実施態様
を示す模式側面断面図ないし部分模式側面断面図、第4
図は、本発明に用いる感光体のV−I特性を評価するた
めの装置系を示す感光体層の厚さ方向模式側面断面図、
第5図は上記装置を用いて得られた感光体のV−I特性
を示すグラフである。 1・・・インク供給手段 2・・・流動性インク 3・・・感光体 31・・・基板 32・・・透明電極 33・・・感光体層 4・・・バイアス印加手段 5・・・画像パターン 6・・・結像手段 7・・・被記録材 8・・・インク容器 9・・・転写ロール 10・・・ブレード 11・・・レーザ光 代表図 第1図(a) (b) (c)第 1図 第2図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、実質的に粘着性を有さず、且つエネルギー印加によ
    り粘着性を付与することが可能な流動性インクを用い、 上記流動性インクを感光体に接触させ、該感光体にパタ
    ーン状の露光を行って、該パターンに応じて粘着性を付
    与した流動性インクを選択的にインク受容体に付着させ
    ることを特徴とする記録方法。 2、前記感光体と、これに接触する流動性インクとに電
    圧を印加し、前記パターン状の露光に対応させて感光体
    から流動性インクに通電する特許請求の範囲第1項に記
    載の記録方法。 3、前記パターン状の露光に対応させて流動性インクを
    加熱する特許請求の範囲第1項又は第2項に記載の記録
    方法。 4、前記パターン状の露光に対応させて流動性インクに
    電気化学反応を生じさせる特許請求の範囲第1項又は第
    2項に記載の記録方法。 5、感光体と、 流動性インクに接触した該感光体にパターン状の露光を
    するための露光手段とを有し; 上記パターンに応じて粘着性を付与した流動性インクを
    、インク受容体に選択的に付着可能としたことを特徴と
    する記録装置。 6、前記感光体がインク受容体である特許請求の範囲第
    5項に記載の記録装置。 7、前記感光体に流動性インクを接触させるためのイン
    ク供給手段を設けてなる特許請求の範囲第5項又は第6
    項に記載の記録装置。 8、前記インク供給手段がインク受容体である特許請求
    の範囲第7項に記載の記録装置。 9、前記感光体と、これに接触する流動性インクとに電
    圧を印加するための電圧印加手段を設けてなる特許請求
    の範囲第5項ないし第8項のいずれかに記載の記録装置
    。 10、前記電圧印加手段が、インク供給手段と感光体と
    の間で流動性インクに電圧を印加可能とした電圧印加手
    段である特許請求の範囲第9項に記載の記録装置。 11、前記露光手段が、感光体の流動性インク接触面と
    反対側の面から露光するための露光手段である特許請求
    の範囲第5項ないし第10項のいずれかに記載の記録装
    置。 12、前記パターン状の露光に対応させて流動性インク
    を加熱可能とした特許請求の範囲第5項ないし第11項
    のいずれかに記載の記録装置。 13、前記パターン状の露光に対応させて流動性インク
    に電気化学反応を生じさせることを可能とした特許請求
    の範囲第5項ないし第11項のいずれかに記載の記録装
    置。 14、前記インク供給手段が、円筒形状を有し、且つ、
    その表面に形成された一定層厚の流動性インク層を前記
    感光体に接触させるためのインク供給手段である特許請
    求の範囲第7項ないし第13項のいずれかに記載の記録
    装置。
JP62098589A 1987-04-23 1987-04-23 記録方法および記録装置 Pending JPS63264367A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62098589A JPS63264367A (ja) 1987-04-23 1987-04-23 記録方法および記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62098589A JPS63264367A (ja) 1987-04-23 1987-04-23 記録方法および記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS63264367A true JPS63264367A (ja) 1988-11-01

Family

ID=14223832

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62098589A Pending JPS63264367A (ja) 1987-04-23 1987-04-23 記録方法および記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS63264367A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012042539A (ja) * 2010-08-13 2012-03-01 Fuji Xerox Co Ltd 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置
JP2015506494A (ja) * 2011-12-29 2015-03-02 レックスマーク・インターナショナル・インコーポレーテツドLexmark International,Inc ホウ砂カップリング剤を含むケミカルトナー配合物

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012042539A (ja) * 2010-08-13 2012-03-01 Fuji Xerox Co Ltd 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置
JP2015506494A (ja) * 2011-12-29 2015-03-02 レックスマーク・インターナショナル・インコーポレーテツドLexmark International,Inc ホウ砂カップリング剤を含むケミカルトナー配合物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4881084A (en) Image recording method using fluid ink electrochemically imparted with adhesiveness
EP0280214A2 (en) Image recording ink
US5100468A (en) Image recording ink
US5142306A (en) Image forming apparatus and method for applying an adhesive recording material to an electrode
JPS6330279A (ja) 画像記録方法、画像記録用インクおよび画像記録装置
US6141027A (en) Image recording method for recording a high quality image with an aqueous dye solution and accompanying apparatus
US5019835A (en) Image forming apparatus and image forming method using a negative image insulating pattern formed on an electroconductive substrate
JPS63264367A (ja) 記録方法および記録装置
US4945833A (en) Printing process using a pH change to transfer a thin layer of ink to a printing plate
JP3292061B2 (ja) 画像形成方法及び装置
US6194108B1 (en) Image forming method and image forming device using same
US6207331B1 (en) Aqueous image recording method for electrochemically depositing an image forming material
JP3292076B2 (ja) 画像記録方法
JPH01188574A (ja) 画像記録用インク
JPH0238467A (ja) 画像記録用インク
JPH01190775A (ja) 画像記録用インク
JPH01166959A (ja) 製版方法
JPH02299878A (ja) 画像記録用インク
JP3551740B2 (ja) 画像形成記録方法および画像形成記録装置
JPS63297476A (ja) 画像記録用インク
JP3364508B2 (ja) 画像形成装置
JPS63205377A (ja) 画像記録用インク
JPS63264393A (ja) 記録方法および記録装置
JPH04151265A (ja) 画像形成方法及び装置
JPS6371386A (ja) 記録方法および記録装置