JPH0237905A - 圧延機のパスライン調整装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、圧延機のロール摩耗にともなうパスライン
の変動を無くすように調整するパスライン調整装置に関
し、設置スペースが少なく、しがも広範囲に調整出来る
ようにしたものである。

［従来の技術］ 圧延加工設備においては、被圧延材が通るパスラインを
前後の圧延機などの機器に合せて一定の高さに保持しな
ければならない場合も多く、従来からパスラインの調整
が行われている。

例えば、プレートミルやホットストリップミルのように
ロールウェアをカバー出来る長いストロークの圧下シリ
ンダを板厚制御精度が低下するため設置できない圧延機
では、下バックアップロールのロールチョックの下側に
フィラープレートを配置し、その厚さを変えることでパ
スラインの調整を行っている。

このなめパスラインの調整にあたっては下バックアップ
ロールを引き出しな後フィラープレートの厚さを変えね
ばならず、非常に繁雑な作業となっていた。

また、フィラープレートによる調整回数を減らすように
するため当該バックアップロールに組み合わせるワーク
ロール径に制限を設けるなめワークロールの径の管理が
繁雑となったり、多数の予備ワークロールを用意する必
要があったり、さらにはパスラインの変動幅が大きいな
め通板性が悪いという問題もあった。

そこで、第４図に示すようなパスラインの調整を簡素化
するため種々の方法が考えられている。

＜ａ）　　下バックアップロール１のロールチョック２
に対しても上部と同じ用にスクリューアップ機構３を設
けるようにして調整するもの。

（ｂ）　　下バックアップロール１のロールチョ・ツク
２とハウジング４との間にウェッジ５を入れ、一方のウ
ェッジ５を動かすようにして調整するもの。

（ｃ）　　数種類のスペーサ６を予め用意し、これを駆
動機構７によって挿脱するようにして調整するもの 等がある。

［発明が解決しようとする課題］ このようなパスラインの調整法のうち（ａ）のスクリュ
ーアップ機構３を用いるものでは、ハウジング４の近傍
に駆動系を設置しなければならず、防水対策などが必要
となったり、設置スペースなどの問題がある。

また、（ｂ）のウェッジ５を用いるものでは、ウェッジ
５の角度をＩ：ｌ擦角以下にしなければならないためロ
ール摩耗に対する調整代を確保するには、非常に長いウ
ェッジ５の移動ストロークを必要とし、しかも、圧延反
力に対抗できるような大容量の駆動用モータ８が必要と
なる。

さらに、（Ｃ）のスペーサ６を用いるものでは、パスラ
イン直角方向から挿脱しなければならず、スペースの制
約から３種類程度のスペーサ６しか設置することができ
ない、このためパスラインの調整代が小さく、度々スペ
ーサ６の交換をしなければならないという問題がある。

この発明は、かかる従来技術の課題に鑑みてなされたも
ので、広範囲のロール摩耗に対してパスラインを調整で
き、しかも、パスラインの変動量も小さく、わずかなス
ペースがあれば既設の圧延機へも設置可能な圧延機のパ
スライン調整装置を提供しようとするものである。

［課題を解決するための手段］ 上記課題を解決するためこの発明の圧延機のパスライン
調整装置は、パスライン調整時に下バックアップロール
を昇降し得る昇降手段と、この下バックアップロールの
ロールチョックの下側に挿脱されパスラインを調整し得
る複数枚のフィラープレートと、これらフィラープレー
トを前記ロールチョックの下側に挿脱する移送手段と、
圧延機ハウジングに隣接して設けられ前記移送手段で移
送されるフィラープレートの厚さをワークロール径及び
バックアップロール径に応じて計測し設定し得る計測設
定手段とからなることを特徴とするものである。

［作用］ このような圧延機のパスライン調整装置によれば、パス
ライン調整時に昇降手段で下バヅクアップロールを持ち
上げるようにし、計測設定手段でこれから使用するワー
クロール径及びバックアップロール径に応じた所定の厚
さに調整したフィラープレートを移送手段によってロー
ルチョックの下側にいれ、この後、下バックアップロー
ルを下ろすようにしてパスラインの調整を行うようにし
ており、フィラープレートの一枚の厚さに応じた範囲に
パスラインの変動量を抑えることができるともに、多数
のフィラープレートを用意しておけば、全ロール摩耗の
範囲にわたってパスラインの調整ができる。

また、設置スペースも少なく、既設の圧延機にも簡単に
適用出来る。

［実施例］ 以下、この発明の一実施例を図面に基づき詳細に説明す
る。

第１図〜第３図はこの発明の圧延機のパスライン調整装
置の一実施例にかかる正面図、平面図、側面図である。

この圧延機のパスライン調整装置１０は、複数枚のフィ
ラープレート１１を下バックアップロール１２のロール
チョック１３と圧延機ハウジング１４上のバックアップ
ロール組替装置１５との間に挿脱してパスラインを調整
するものであり、下バックアップロール１２を取り出す
ことなく、調整できるようにしである。

左右のロールチョック１３には、バックアップロール１
２ごと持ち上げることができるよう昇降手段を構成する
リフティングシリンダ１６が前後に連結してあり、シリ
ンダ本体がバックアップロール組替装置１５に固定され
、ロッド１６ａが口＝ルチョック１３を持ち上げ得るよ
うに取り付けられている。

したがって、ワークロール１７を交換した後、パスライ
ンを調整する場合に、バックアップロール１２ごと持ち
上げることができる。

このようなバックアップロール１２のロールチョック１
３の下側に入れられるフィラープレート１１は圧延反力
を受けることができるようにロールチョック１３の断面
に対応した長方形とされ、各フィラープレート１１の厚
さは、パスラインの変動許容幅に応じて設定され、例え
ば５１ｕ＋とされる。

そして、フィラープレート１１の総数はバックアップロ
ール１２及びワークロール１７が最大摩耗状態となって
もパスラインを許容範囲内にできるだけの枚数が用意さ
れている。

一方、ロールチョック１３の下面と対抗するバックアッ
プロール組替装置１５内のロール軸方向にオフセットし
た位置にフィラープレート１１の計測設定部１８が、例
えば第１図及び第２図のように左側部分に設けである。

この計測設定部１８には、下向きにロッド１９ａが伸縮
する計測設定シリンダ１９が設けられ、このロッド１９
ａの下端部にに連結板２０を介して２本のガイドロッド
２１が連結されており、これら２本のガイドロッド２１
をガイドＰ！？ｉ２２で上下方向に案内するとともに、
これら２本のガイドロッド２１の上端部によってフィラ
ープレート１１の前後２箇所を支えることが出来るよう
になっている。

この計測設定シリンダ１９はフィラープレート１１の一
枚の厚さに応じてそのロッド１９ａの突出量を変えるこ
とができるとともに、フィラープレート１１の総数分を
バックアップロール組替装置１５上に押しだすことがで
きるストロークを備えている。

そして、この計測設定部１８には、図示しない制御装置
から制御信号が送られるが、この制御信号は、例えばワ
ークロール１７の径とバックアップロール１２の径とが
入力されると、これらの値からパスラインを一定にする
ために必要なフィラープレート１１の厚みが求められ、
それに応じて計測設定シリンダ１９のロッド１９ａの伸
縮量に変換されて出力され、自動的にバックアップロー
ル組替装置１５上に突き出すフィラープレート１１の総
数が制御される。

次に、この計測設定部１８とロールチョック１３の下側
との間でフィラープレート１１を移送するための移送手
段として被圧延材の幅方向に水平に動く移送用シリンダ
２３が設けられ、両側に突き出しなロッド２３ａにフィ
ラープレート１１用の保持枠２４が取り付けられ、ロッ
ド２３ａの伸縮によってフィラープレート１１を移動す
るようになっている。

そして、移送用シリン２ダ２３のロッド２３ａを伸長し
て左端に位置させると、保持枠２４内のフィラープレー
ト１１は計測設定部１８の計測設定シリンダ１９のロッ
ド１９ａ″′Ｃ″駆動される２本のガイドロッド２１上
に位置し、移送用シリンダ２３のロッド２３ａを伸長し
て右端に位置させると、保持枠２４内のフィラープレー
ト１１が下バックアップロール１２のロールチョック１
３の下側に位置するようにしである。

このように構成された圧延機のパスライン調整装置１０
によるパスラインの調整は次のようにして行う。

摩耗したワークロール１７を新たなワークロール１７に
交換した後、あるいは摩耗したワークロール１７を取り
外し新たなワークロール１７を装着する前に、この圧延
機のパスライン調整装置１゛０によるパスラインの調整
を行うが、まず、新たなワークロール１７の径とバック
アップロール１２の径を制御装置に入力する。

すると、制御装置からリフティングシリンダ１６に信号
が送られ、下バックアップロール１２が持ち上げられた
状態に保持される。

この後、移送用シリンダ２３にロッド２３ａを左端に動
かすように指令が送られ、今までロールチョック１３の
下側に入れてあったフィラープレート１１を保持枠２４
ごと引き出して計測設定部１８上に位置させる。このと
きは、計測設定部１８の残余のフィラープレートｌｌａ
の上面がバックアップロール組替装置１５の上面と面一
になるよう待機し、フィラープレート１１の移動を可能
としている。

こうして残余のフィラープレートｌｌａと合体したフィ
ラープレート１１は、制御装置の信号で、計測設定シリ
ンダ１９のロッド１９ａに連結された２本のガイドロッ
ド２１が次に挿入すべきフィラープレート１１の厚さに
応じて上下され、バックアップロール組替装置１５から
突き出すフィラープレート１１の総数が所定になるよう
に動かされる。

こうして挿入すべきフィラープレート１１の量が定めら
れたところで、再び移送用シリンダ２３が作動され、ロ
ッド２３ａを右端に移動して下バックアップロール１２
のロールチョック１３の下側にフィラープレート１１を
位置させる。

そして、リフティングシリンダ１６が下降し自重によっ
て下バックアップロール１２を下ろす。

この後、リフティングシリンダ１６内のセンサなどを利
用してロールチョック１３の位置等からパスラインが所
定の位置となっているがどうを確かめてパスラインの調
整が完了する。

こうしてパスラインの調整か完了した後、圧延操業を再
開する。

尚、ロールハウジングの高さに余裕がある場合、上スク
リュー°ダウンで下バックアップロールの上昇分のスペ
ースを確保した場合は、ワークロールを抜き出さずにフ
ィラプレートの調整が可能である。

また、フィラープレート１１の一枚の厚さを例えば５ｍ
ｍとすれば、±５１１ＩｆｆＩの範囲でパスラインが変
動することになるが、前後の機器との関係からパスライ
ンの変動幅の小さい側にずらすようにする。すなわち、
前後の機器のパスラインが上側にずれている場合には、
上側に調整し、逆に前後の機器のパスラインが下側にず
れている場合には、下側となるように調整することで、
実質的には、さらに小さい変動幅となる。

このようにしてパスラインを調整するようにすれば、人
力によらず、全てを機械的に行うことができる。そして
、設置スペースについても、圧延機ハウジングの左右ど
ちらかに計測設定部を設けるだけで足り、その池の部分
を圧延機ハウジングの下側に設置することができるので
、わずかなスペースで良く、既設の圧延機にも簡ｍに適
用できる。また、パスラインの調整範囲もフィラープレ
ートを必要量だけ用意しておけば、ロール摩耗の全範囲
とすることができる。

尚、上記実施例では、昇降手段、移送手段、計測設定手
段をそれぞれシリンダで構成したが、このシリンダに付
いては油圧を用いるものや空気圧を用いるものなど流体
は任意で良く、シリンダ以外のスクリュー式など他の機
構に置き換えることもできる。

また、圧延機の形式についても、４段式に限らず２段式
やさらに多段式のものであっても良い。

さらに、ジングルスタンドのものに限らず、多スタンド
のものにも適用でき、この場合には、それぞれのスタン
ドのパスラインを総合的に調整制御するようにすること
が好ましい。

また、制御装置を設けて自動制御する場合に限らず、制
御装置を省略して作業者がそれぞれの支持を行うように
しても良い。

［発明の効果コ 以上、一実施例とともに具体的に説明したようにこの発
明の圧延機のパスライン調整装置によれば、パスライン
調整時に昇降手段で下バックアッブロールを持ち上げる
ようにし、計測設定手段でこれから使用するワークロー
ル径及びバックアップロール径に応じた所定の厚さに調
整したフィラープレートを移送手段によってロールチョ
ックの下側にいれ、この後、下バックアップロールを下
ろすようにしてパスラインの調整を行うように構成しな
ので、パスラインの調整の機械化が可能となる。

また、フィラープレートの一枚の厚さに応じた範囲にパ
スラインの変動量を抑えることができるともに、多数の
フィラープレートを用意することで、全ロール摩耗の範
囲にわたってパスラインの調整が可能となる。

したがって、予備ロールの本数を減少しても操業に問題
がなく、ロール交換時にロールの径を選択して使用する
などの管理の必要もなく、交換作業を短時間で済ますこ
とができる。

また、パスラインを一定に保つことができるので、通板
性が向上し、圧延操業上も有利である。

さらに、設置スペースも少なく、既設の圧延機にも簡単
に適用出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図はこの発明の圧延機のパスライン調整装
置の一実施例にかがる正面図、平面図、側面図、第４図
は従来のパスライン調整装置の概略説明図である。 １０：圧延機のパスライン調整装置、１１゜１１ａ：フ
ィラープレート、１２：下バックアップロール、１３：
ロールチョック、１４：圧延機ハウジング、１５：バッ
クアップロール組替装置、１６：リフティングシリンダ
、１７：ワークロール、１８：計測設定部、１９：計測
設定シリンダ、２０：連結板、２１ニガイドロツド、２
２ニガイド筒、２３：移送用シリンダ、２４：保持枠。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. パスライン調整時に下バックアップロールを昇降し得る
   昇降手段と、この下バックアップロールのロールチョッ
   クの下側に挿脱されパスラインを調整し得る複数枚のフ
   ィラープレートと、これらフィラープレートを前記ロー
   ルチョックの下側に挿脱する移送手段と、圧延機ハウジ
   ングに隣接して設けられ前記移送手段で移送されるフィ
   ラープレートの厚さをワークロール径及びバックアップ
   ロール径に応じて計測し設定し得る計測設定手段とから
   なることを特徴とする圧延機のパスライン調整装置。