JPH0237900Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は無味乾燥な便所内を幻想的な光の作用
により美感上甚だ能動的ならしめる様にした男性
便器用照明装置に関するものである。

従来飲食店、デパート等における男性用便所に
は上面部に洗浄水流出用のバルブを備えた縦長型
の便器が多数並設されているが、これらは単に便
器としての機能を有するのみで美感上の配慮とし
てはせいぜい便器本体に着色を施す程度の簡易且
つ一般的なものであつたので、便所内は美感上甚
だ殺風背であり、一方便所内の照明は天井に装着
された照明器具による上方からの照射のみである
と共に各便器は壁面に据付けられるため、用便時
には使用者自身により天井からの光が遮られて暗
がりとなり、使用上不都合を生じていた。

本考案はかかる欠点に鑑み、男性用便器の本体
の上面部に洗浄水流出用のバルブを被覆する様に
してカバー部材を載置固定せしめ、該カバー部材
の前面には照明体を装着せしめると共に該照明体
の前方に透明若しくは半透明の部材より成る透光
板を配設せしめ、又バルブの操作ボタンに対向し
てカバー部材にはプツシユロツドを操作ボタンに
対し出入り自在に装着せしめた男性便器用照明装
置を提供して上記欠点を解消せんとしたものにし
て、以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明
すると、 １は陶器製等より成り縦長型に成型された男性
用便器の該本体１の上面部２の中央部には洗浄水
流出用のバルブ３が立設状に装備され、該バルブ
３前面に突出した操作ボタン４を押圧操作せしめ
ることにより所定量の洗浄水を流出せしめる様に
成している。

５は本体１の上面部２に装着される照明装置で
あり、該照明装置５を装着せしめるに際し、上面
部２には陶器、合成樹脂等の適宜材質より成ると
共に、上面部２に対応せしめた台座６を接着等の
手段により載置固定せしめ、該台座６は周縁部に
突堤７を一体突設せしめると共に、中央部にバル
ブ３に対応する装着孔８を貫設せしめ、又該装着
孔８の両側方には下端基部を埋設固定せしめた螺
杆９，９ａを立設せしめている。

尚、本体１は既設のものであつても、又照明装
置５に対応して製造される専用のものであつても
良く、専用の場合台座６は本体１の上面部２に一
体成型せしめる様にしても良く、本体１に対する
台座６の装着状態は何ら限定するものではない。

１０は陶器、合成樹脂等の適宜材質より成る箱
形のカバー部材であり、下部には台座６の突堤７
外周に嵌合してバルブ３を被覆する台部１１を設
け、該台部１１の背面より上方へ継続する様にし
て背面壁部１２を一体形成せしめ、該背面壁部１
２と台部１１とを継続せしめる段部１３には螺杆
９，９ａに対応して孔１４，１４ａを貫設せし
め、該孔１４，１４ａを通して突出する螺杆９，
９ａの先端部にはナツト１５，１５ａを螺入せし
めることによりカバー部材１０を台座６上に固定
せしめる様に成している。

又背面壁部１２の前面対向位置には合成樹脂製
より成る受板１６を螺子１７，１７ａ…にて背面
壁部１２に取付け、この受板１６の周縁部にはガ
イド１８を前方へ張り出し形成せしめ、又受板１
６の前面には適宜な蛍光灯、電球等より成る照明
体１９をブラケツト２０，２０ａ…を介して取り
替え自在に固定支持せしめると共に、照明体１９
に接続されるソケツト２１を有するコンセント２
２を取付け、該コンセント２２には受板１６およ
び背面壁部１２に貫設せしめた窓部２３，２３ａ
を通して背面壁部１２の裏面に装備された電源部
（図示せず）に連繋される電源コード２４を接続
せしめている。

２５は照明体１９に対向して背面壁部１２の前
面に装着される透光板であり、該透光板２５はカ
バー部材１０の段部１３に対応せしめる様にして
すりガラスにて成型せしめ、前面には三角山状に
連設された光乱射面２６を形成せしめると共に、
周縁部には受板１６のガイド１８と背面壁部１２
との間隙部２７に対応して内方へ屈曲形成せしめ
た嵌合片２８を周設せしめ、該嵌合片２８とガイ
ド１８との嵌合作用により透光板２５を着脱自在
に挿嵌支持せしめ、受板１６の上端部に突設せし
めた受片２９に対し透光板２５の上部より螺子３
０を螺入せしめることにより透光板２５を固定せ
しめる様に成している。

尚、透光板２５の材質はすりガラスに限定する
ものではなく、透光性を有する合成樹脂、ガラス
等の透明若しくは半透明部材であれば良く、又そ
の形状も図示のものに限定されず、光乱射面２６
に適宜な凹凸模様等を形成せしめることにより装
飾的効果、光の乱射効果を任意に設定せしめるこ
とが可能である。

３１はバルブ３に対向する操作部であり、カバ
ー部材１０における台部１１の前面部にバルブ３
の操作ボタン４に対向して装着孔３２を貫設せし
めると共に、該装着孔３２にはナツト３３を介し
てブツシユ３４を固定せしめ、該ブツシユ３４に
は一端に鍔部３５を形成せしめたプツシユロツド
３６をその先端がブツシユ３４を通して出入り自
在に外部へ突出する様にして操作ボタン４に対向
配置せしめると共に、鍔部３５とナツト３３との
間にはプツシユロツド３６を操作ボタン４に対し
密着弾圧せしめるスプリング３７を圧入せしめ、
プツシユロツド３６を押圧せしめることにより操
作ボタン４を連動操作可能ならしめている。

第４図は照明装置５の他の実施例を示し、受板
１６に対し枠体３８を装着せしめると共に、該枠
体３８の前面部にガラス、合成樹脂等の透明若し
くは半透明部材より成り、波形等の適宜形状に形
成せしめた光乱射面２６ａを有する透光板２５ａ
を装着せしめ、又透光板２５ａの内部には中央部
に固着せしめたレセツプ体３９に対し適宜種類の
電球より成る照明体１９ａを取り替え自在に装着
せしめ、又照明体１９ａの外周部にはダイヤカツ
ト等の適宜装飾を施したガラス、合成樹脂等の透
明若しくは半透明部材より成るグローブ４０をレ
セツプ体３９に対し着脱自在に螺着せしめ、又照
明体１９ａの背面部には表面に鏡面仕上げを施し
た椀状の反射板４１を配置せしめている。

要するに本考案は、男性用便器の本体１の上面
部に洗浄水流出用のバルブ３を被覆する様にして
カバー部材１０を載置固定せしめ、該カバー部材
１０の前面には照明体１９を装着せしめると共に
該照明体１９の前方に透明若しくは半透明の部材
より成る透光板２５を配設せしめたので、天井に
装備された照明器具とは異なり照明体１９の低い
位置から発せられる光の作用により、無味乾燥な
便所内を美感上甚だ能動的ならしめることが出
来、又照明体１９の光は使用者の対向方向から発
せられるため、天井からの光により暗がりとなる
部分を補光せしめて使用上便ならしめることが出
来、又バルブ３の操作ボタン４に対向してカバー
部材１０にはプツシユロツド３６を操作ボタン４
に対し出入り自在に装着せしめたので、プツシユ
ロツド３６を押圧操作せしめることにより洗浄水
の流出を制御するバルブ３を連動操作せしめるこ
とが出来、従つて既設の本体１に対してもカバー
部材１０に一体装備された照明装置５を載置固定
せしめるのみで、バルブ３等の機能を阻害するこ
となく照明設備を付設せしめることが出来るので
ある。

又透光板２５はすりガラスより成るので、使用
者に眩しさを感じさせることなくソフトな照明効
果となり、又透光板２５の前面には凹凸状等の光
乱射面２６が形成されているので、照明体１９か
ら照射される光が屈折乱射作用されて無味乾燥な
便所内に豪華な雰囲気を醸し出すことが出来る等
その実用的効果甚だ大なるものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示すものにして、第１
図は本考案に係る男性便器用照明装置の分解斜視
図、第２図は同上正面図、第３図は同上側面図、
第４図は他の実施例を示す断面図である。 １……本体、２……上面部、３……バルブ、４
……操作ボタン、１０……カバー部材、１９……
照明体、２５……透光板、３６……プツシユロツ
ド。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 男性用便器の本体の上面部に洗浄水流出用の
   バルブを被覆する様にしてカバー部材を載置固
   定せしめ、該カバー部材の前面には照明体を装
   着せしめると共に該照明体の前方に透明若しく
   は半透明の部材より成る透光板を配設せしめ、
   又バルブの操作ボタンに対向してカバー部材に
   はプツシユロツドを操作ボタンに対し出入り自
   在に装着せしめたことを特徴とする男性便器用
   照明装置。 (2) 透光板はすりガラスより成ることを特徴とす
   る実用新案登録請求の範囲第１項記載の男性便
   器用照明装置。 (3) 透光板の前面には凹凸状等の光乱射面が形成
   されていることを特徴とする実用新案登録請求
   の範囲第１項、第２項記載の男性便器用照明装
   置。