JPH0236901B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0236901B2
JPH0236901B2 JP60292378A JP29237885A JPH0236901B2 JP H0236901 B2 JPH0236901 B2 JP H0236901B2 JP 60292378 A JP60292378 A JP 60292378A JP 29237885 A JP29237885 A JP 29237885A JP H0236901 B2 JPH0236901 B2 JP H0236901B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spin
resonance
axis
data
magnetic field
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP60292378A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61262643A (ja
Inventor
Eru Erunsuto Rihyaruto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Varian Medical Systems Inc
Original Assignee
Varian Associates Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Varian Associates Inc filed Critical Varian Associates Inc
Publication of JPS61262643A publication Critical patent/JPS61262643A/ja
Publication of JPH0236901B2 publication Critical patent/JPH0236901B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/20Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance
    • G01R33/44Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance using nuclear magnetic resonance [NMR]
    • G01R33/46NMR spectroscopy
    • G01R33/4633Sequences for multi-dimensional NMR
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S505/00Superconductor technology: apparatus, material, process
    • Y10S505/825Apparatus per se, device per se, or process of making or operating same
    • Y10S505/842Measuring and testing
    • Y10S505/843Electrical
    • Y10S505/844Nuclear magnetic resonance, NMR, system or device

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)
  • Lasers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔本発明の技術分野〕 本発明は一般に磁気回転共鳴分光分析方法に関
し、更に詳しくは簡単化されたスペクトルを得る
ためスピンエコー技術と2次元表示技術を使用す
る磁気回転共鳴分光分析方法に関する。
〔従来技術の説明〕
これまで、スピン−スピン結合定数のスペクト
ルを得るため磁場均一効果と化学シフトのないス
ピンエコー磁気回転共鳴が利用されて来た。その
ような技術は1973年8月14日に発行された米国特
許第3753081号明細書に開示され特許請求されて
いる。
一連の過渡的自由誘導減衰共鳴を誘導し、この
自由誘導減衰共鳴を時間間隔t2で検出することに
より、例えば異種核結合のような結合された磁気
回転共鳴体によつて生じた多重スペクトル構造を
解くことを公知である。第1群の共鳴体自由誘導
減衰共鳴の間、第2群に結合されている第1群の
共鳴体を励起するためデカツプリングRF磁場が
加えられて、第1群と第2群の共鳴体のスピンが
デカツプルされる。デカツプリング効果の維持時
間t1は各自由誘導減衰共鳴ごとに変えられる。2
つの時間間隔t1とt2の関数である共鳴データは次
に2重フーリエ変換によつて周波数領域に変換さ
れ、そして第1群の磁気回転体のスペクトルの多
重構造を解くための2次元図表として表示され
る。
〔本発明の概要〕
本発明の主要な目的は、磁気回転共鳴分析を行
なうための改良された方法と装置を提供すること
であり、更に詳しくは、望ましくない同種核のス
ピン−スピン結合効果を消去することによつてス
ペクトルを簡単化する改良された方法を提供する
ことである。
本発明の一特徴において、同種核のスピン−ス
ピン結合を有する磁気回転共鳴試料のスピンエコ
ー共鳴が得られる。スピンエコーは共鳴体の傾斜
と共鳴のサンプリングの間の時間t1の変化の関数
として時間間隔t2でサンプリングされる。これに
よつてt1とt2の両方の関数である共鳴データが得
られ、またこのデータから簡単化されたスペクト
ルデータを導くことができる。
本発明の他の特徴において、t1とt2の両方の関
数である検出共鳴データは、被分析スペクトルの
多重構造を解くことを容易とするため2次元共鳴
データを得るようω1−ω2平面に2重フーリエ変
換される。
本発明の更に他の特徴において、被分析試料の
簡単化された共鳴スペクトルを得るよう、周波数
領域に2重フーリエ変換された共鳴データがω1
平面またはω2平面のいずれかにある角度で投影
される。
本発明の更に他の特徴において、周波数領域内
でω1−ω2平面内の2次元共鳴データは、スピン
−スピン結合効果のないスペクトルデータを得る
ためω1軸またはω2軸のいずれかに対して45゜の角
度で投影される。
本発明の更に他の特徴において、周波数領域内
の2次元共鳴データは、被分析試料のJスペクト
ルを得るためω2軸に平行なω1−ω2平面内でω1
に投影される。
本発明の他の特徴及び利点は添付図面に関連し
て述べられた以下の説明を熟読することによつて
明らかとなろう。
〔好適な実施例の説明〕
第1図には本発明の方法において使用され得る
磁気回転共鳴スペクトロメータ11が示されてい
る。略述すると、スペクトロメータ11は分析す
べき原子核または不対電子のような磁気回転共鳴
体を入れるための容器12を有する。曲型例にお
いては、試料容器12には比較的複雑な分子、例
えば酵素、ペプチド、たん白質または一般に複雑
な有機分子等から成る生物起源の分子がはいつて
いる。
送受信共通コイル13は容器12を取囲むよう
に同軸的に配置されている。コイル13は第1図
に示されている直交座標系のY軸と軸整列して巻
かれている。単一の送受信コイル13は単一コイ
ル磁気回転共鳴スペクトロメータ14に接続され
ている。
被分析試料は例えば磁極面が15インチ(38cm)
の電磁石のような比較的大きい電磁石の磁極面1
5,16の間に生じた比較的強い単一方向分極磁
場H0内に配置される。あるいは、被分析試料は
実施例において220−360MHzの範囲内の磁気回転
共鳴体のラーモア共鳴周波数に対応する磁場強度
を有する超伝導磁石の磁場内に配置される。
スペクトロメータ14はA−D変換器18を介
して、例えば12Kビツトメモリーを有するデジタ
ルコンピユータ17に接続されている。コンピユ
ータ17の−出力は被分析試料の共鳴スペクトル
の2次元スペクトル表示を得るためデイスプレ
イ・プリントアウト19に供給される。曲型的な
2次元表示は第13図に示されている。同期実行
ライン21はスペクトロメータ11をコンピユー
タ17の制御下に置くためコンピユータ17から
スペクトロメータ14に信号を供給する。
動作中、スペクトロメータ14は被分析試料内
部の磁気回転共鳴体のスピンエコー共鳴を励起す
るようにコンピユータ17によつて制御される。
一曲型例において、磁気回転共鳴体は比較的複雑
な炭化水素分子のプロトンより成る。スペクトロ
メータ11は被分析試料に無線周波磁場のパルス
22を加える内部無線周波送信器を有し、この無
線周波磁場の分極ベクトルは分極磁場の方向に直
角である。この無線周波磁場の周波数は被分析磁
気回転共鳴体のラーモア共鳴周波数に選択され
る。加えられる無線周波磁場の強度と持続時間は
磁気回転共鳴体の磁化ベクトルが分極磁場の方向
に直角に傾斜するように選択される。これは第2
図のパルス22によつて指示されている。磁気回
転共鳴体が90゜傾斜すると、無線周波パルスが終
了しそして磁気回転共鳴体が分極磁場H0周りで
歳差運動し始める。t1/2に対応する期間の後、
無線周波磁場の第2のパルスが加えられる。この
第2のパルスは分極磁場H0の方向の周りでの磁
気回転共鳴体の歳差運動の位相コヒーレンスが次
第に失われる効果を逆転するため磁気回転共鳴体
の磁化ベクトルを180゜だけ急速に移動させる強度
と持続時間を有する。これはパルス23によつて
指示されている。パルス23の中心からt1/2時
間経過後、パルス22,23の印加から生じたス
ピンエコー共鳴信号は送受信コイル13中で最大
振幅に達する。この誘導されたスピンエコー共鳴
信号は送受信コイル13によつて受信され、そし
てt1後に開始する多数の等時間間隔t2でその共鳴
信号をサンプリングすることによつてスピンエコ
ー共鳴信号がスペクトロメータ11によりサンプ
リングされる。従つて、第1のパルス22の印加
の後の時間t1に、スピンエコー共鳴信号24のサ
ンプリングが開始され、そしてスピンエコー共鳴
信号は多数の等時間間隔t2でサンプリングされ
る。サンプリングされた共鳴データはコンピユー
タ17のメモリーに格納される。
1個の180゜パルス23を印加する代わりに、時
間間隔t1の間第3図に示されているように一連の
180゜パルスを使用することもできる。第3図のス
ピンエコー法において、最初の180゜パルスが期間
τの後90゜パルスに続き、そして時間間隔2τをお
いて一連の180゜パルスが最初のパルスに続く。磁
化ベクトルの傾斜時刻とスピンエコー共鳴信号2
4のサンプリング時刻との間の時間t1は2nτに等
しいt1である。
第3図の方法は拡散効果が被分析試料内部で補
償されるため分解能が良いという利点を有する。
しかし第3図の方法は第2図の方法より幾分複雑
である。この複雑な点は、検出されたスピンエコ
ー共鳴のピーク振幅の符号が、最初のまたはすべ
ての奇数番目のエコーで負であり、すべての偶数
番目のエコーで正であるというように変化すると
いうことである。従つて、第3図の方法が利用さ
れているとき、すべての2番目に記録されたエコ
ーの符号を変える必要がある。つまり、無線周波
送信パルスの位相を変化させる必要がある。
本発明に従うと、検出されたスピンエコー共鳴
は各t1の値について多数の順次時間変位された間
隔、例えばt2の64個の間隔、で測定される。所定
のスピンエコー信号について検出されたスピンエ
コー共鳴信号の各サンプリング値は、第4図の記
憶データブロツクに示されているように、コンピ
ユータ17のメモリーの対応する位置に記録され
る。m個のスピンエコー共鳴信号が記録され、t1
の各異なつた値に対して1個の信号が存在する。
これは第4図の各異なつた行によつて指示されて
いる。各スピンエコー共鳴信号についてわずか8
個の共鳴データ値Mjkがあり、各々がt1の異なつ
た値に対応するわずか8個のエコー信号が存在す
ると仮定する。結果として生ずる64個の共鳴デー
タ信号値は第4図に指示されている記憶ブロツク
に格納される。
次の段階において、第4図に示されている共鳴
データは時間領域から周波数領域にフーリエ変換
され、結果として生ずるデータは第5図に示され
ているように記憶ブロツクに格納される。第4図
のブロツクのデータを第5図のブロツクにフーリ
エ変換する過程において、第4及び5図の下に示
されている式に従つて周波数領域にフーリエ変換
する前に、第4図のデータの各列に8個の零他が
加えられる。これによつて共鳴スペクトルデータ
の実部と虚部が得られて第5図に示されているよ
うに記憶ブロツクに格納される。
次に、第5図の記憶ブロツクのスペクトルデー
タが第6図の底に記載している式に従つて転置さ
れ、そして第6図に示されているように記憶ブロ
ツクに格納される。
次に、更に同じ数の零値が第6図の記憶ブロツ
クの各列に加えられる。次に、第6図の展開され
た記憶ブロツクのデータが再びフーリエ変換され
て第7図に示されている記憶ブロツクに格納され
る。第6図の展開された記憶ブロツクのデータ
の、第7図のブロツクへの第2のフーリエ変換は
第7図の下に記載されているフーリエ変換式に従
つて行われる。
次に、第7図の周波数領域のスペクトルデータ
は反転され第8図の記憶ブロツクに示されている
反転形で格納される。この反転は第8図の下に記
載されている式に従う。
次に、第8図の記憶ブロツクの実スペクトルデ
ータと虚スペクトルデータはω1/2πの正の周波
数値を得るため絶対値スペクトルデータに変換さ
れ、そして第9図に示されている記憶ブロツクに
格納される。第8図の記憶ブロツクから第9図の
データブロツクへの正の周波数データの変換は第
9図の下の式に従う。この段階において、記憶デ
ータブロツクは8×8の行列に減少されている。
同様にして、負の周波数ω1/2πのデータは第1
0図の下の式に従つて第8図の記憶ブロツクのデ
ータから第10図の記憶ブロツクのデータに変換
される。
次に、第9及び10図の記憶ブロツクからのデ
ータは第11図に示されているω2軸とω1軸の両
方に沿つて同じ値だけ周波数を増加させて1つの
記憶データブロツクに一体化される。第11図に
おいてはω2の増加分Δω2はω1の増加分Δω1の4
倍であるとされる。従つて、内挿法によつて得ら
れた値S1/4、S1/2、S3/4は周波数の等しい増
加分がω2軸とω1軸の両方に沿つて得られるよう
に、ω2方向にのびている列に挿入される。この
内挿は単に2個の先に記録された隣接する信号デ
ータ値の間の線形内挿である。更に、負のω1
2π周波数データが内挿されて第11図の記憶ブ
ロツクに格納される。互いに直角なω1軸とω2
に沿つた周波数増加分を等しくすることによつて
第11図のブロツク図の共鳴データの45゜の投影
が容易となる。
次の段階であり第12図に示されている投影は
ω1回転の一連の列のデータを1増加分だけ右側
に移動することによつて容易になされる。投影は
所定の行について種々の信号値をω1方向で総計
することによつて得られる。この投影された総計
値は第13図の波形cによつて示されている非常
に簡単化された共鳴スペクトルを得るためω2
に沿つて表示される。波形cはスピン−スピン多
重構造のないスペクトルである。第13図の波形
aはスピン−スピン結合効果の全部があり第11
図の記憶ブロツクのスペクトルデータのω2軸へ
の投影に対応する共鳴データスペクトルを示すも
のである。結合されたスペクトルaは、6つの化
学シフトされたグループを示し、各グループは同
種核のスピン−スピン結合に基づく重なり合つた
多重線に分裂する。
次の段階において、被分析試料のJ結合スペク
トルを得るため各列の値をω1軸に総計すること
によつて第11図のブロツクの共鳴データはω1
軸に投影される。J結合スペクトルは前述の米国
特許第3753081号明細書に開示されているように、
重要かつ価値あるデータを生ずる。
前述の方法において、弱い背景の核磁気共鳴信
号を抑えることが有利である。これは前述の投影
の前に、弱い信号を抑えるかなり粗いデータのデ
ジタル化を利用することによつてなされる。更
に、投影の間行われる時間平均によつてデジタル
化段階はほとんど完全に滑らかにされる。
更に、複雑な分子の完全な2次元スペクトルを
記録することが望ましくないことがしばしばあ
る。これにはあまりも大規模なメモリーが必要で
あるからである。従つて、そのような場合単に選
択されたスペクトル領域の2次元表示が利用され
る。これはスペクトル全体の完全なエコーを記録
し、そしてそれを第5図の最初のフーリエ変換段
階で変換することによつて都合よく行われる。最
初のフーリエ変換段階の後、興味あるスペクトル
範囲が第7図の第2のフーリエ変換で選択され、
格納され、そして使用される。他のやり方におい
て、アナログフイルタが使用されて応答中特に興
味ある共鳴が選択される。また、ω1方向で十分
な分解能を得るために記録すべきエコーの数は
ω1方向の結合定数の範囲が小さいためかなり少
ない。
本発明の利点は、情報を失なうことなく分析の
目的で記録されたスペクトルを著しく簡単化する
ことが可能であることである。この技術は生物起
源の分子合成重合体のような複雑な核磁気共鳴ス
ペクトルの2次元表示を可能とする。これはプロ
トンスペクトルに特に有用であり、特に生化学用
途に有用である。なぜなら、生化学は一般にプロ
トン分光学に制限されており、そのスペクトルは
多数のスピン−スピン結合によつて特に複雑であ
るからである。本発明の方法は2次元表示と完全
なデカツプリングによつてはじめてオペレータに
極度に複雑なスペクトルを解くことを可能とする
ものである。本発明の方法は比較的弱く結合され
たスピン−スピン系に関して特に有用である。大
部分の生物学的用途は高磁場スペクトロメータ、
即ち220−360メガヘルツのラーモア共鳴範囲内の
超電導磁場スペクトロメータ、を使用する。これ
らの高磁場においては大部分のスペクトルは弱く
結合されている。
本発明の背景となつている理論は、スピンエコ
ー実験でのエー振幅が化学シフトによつて影響さ
れないということ、そしてエコー振幅は結合が十
分に弱い限り核スピン−スピン結合定数の影響と
緩和現象の影響のみを受けるということである。
一方、個々のエコーの自由減衰は完全な核ハミル
トニアンによつて左右される。1つのエコーの自
由減衰は種々の磁化ベクトルMjk(t1,t2)より成
る。この磁化ベクトルはゼーヤン周波数をΩj
して、磁気的に等価な核のj組に属する多重線中
の共鳴線kの観測可能な横磁化をMjk(t1,t2)=
Mjk(0,0)cos(γjkt1+ωjkt2)exp(−t1/T2jk
−t2/T* 2jk) と表現する。上式でωjk=Ωj+γjkである。多重線
分裂は結合定数をJj1、核1の磁気量子数をm1k
するとγjk=2π〓lJj1m1kとあらわされる。T2jkは共
鳴線jkの横緩和時間であり、T* 2jkは更に磁場の
不均一による影響を含むものである。2つの時間
パラメータt1,t2は第2及び3図に定義されてい
る。
Jについて解かれた2次元スペクトルを得るた
め、種々のt1の値についてのエコーの完全な1組
が記録される。M(t1,t2)の2次元フーリエ変
換は2次元スペクトルS(ω1,ω2)を生ずる。絶
対値|S|(ω1,ω2)への磁化成分Mjk(t1,t2
の寄与はω20の場合|S|jk(ω1,ω2)=1/2 Mjk(0,0)〔1/T2 2jk+(ω1−γjk2-1/2〔1

T*2 2jk+(ω2−ωjk2-1/2で与えられる。
複合試料のJで解かれた2次元スペクトルは第
13図のcに示されている。元のスペクトル(第
13図a)の各ピークは2次元表示図内に適当な
強度を有するピークによつて表示される。ω2
沿つた選択は無摂動共鳴周波数ωjk/2πによつて
与えられ、一方ω1方向への広がりは多重線分裂
γjk/2πによつてのみ決定される。元のスペクト
ルと比較してみれば多重分解能が著しく増大し、
非常に複雑なパターンの分析さえかなり容易化さ
れた、ということが明らかとなる。
各多重線jのピークkがω2軸上の点Ωjを通過
する直線上にある、ということは重要なことであ
る。この方向に沿つた2次元スペクトルをω2
に投影することによつて完全にデカツプルされた
スペクトルを得ることが可能となる。これは第1
3図cに示されている。つまり、第13図cには
試料中の6組の非等価プロトンに対応する6つの
ピークが明瞭に示されている。得られた分解能は
スペクトルを表示するために使用された64個のサ
ンプリングによつて著しく制限されている。より
大きなデータ配列を使用することによつて、はる
かに良好な分解能を得ることに対する原理的な制
約はない。
特定の周波数領域についての情報を得るため完
全な2次元スペクトルを記録する必要は決してな
い。t2に関して種々のエコーの最初のフーリエ変
換の後スペクトルの狭い部分を選択することは容
易に可能である。
コンピユータ・プログラムのコンピユータ流れ
図は第14−16図に示されている。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法において使用され得る磁
気回転共鳴スペクトロメータを一部ブロツク形と
した概略図、第2図は被分析試料のスピンエコー
共鳴を励起する方法を説明するため時間に対して
無線周波磁場強度をプロツトした図、第3図は被
分析試料のスピンエコー共鳴を励起するための別
の方法を説明するため第2図と同様にプロツトし
た図、第4図は第1図のコンピユータのメモリー
内の共鳴スペクトルデータの格納を説明する概略
線図、第5図は第4及び5図の下の式に従つてフ
ーリエ変換した後の共鳴データブロツクを示す第
4図と同様の図、第6図はこの図のブロツクの下
の式に従つて行列を転置した後の第5図の共鳴デ
ータと対応する共鳴データのブロツクを示す図、
第7図は第1図のコンピユータのメモリーに格納
されており第7図の下の記載されている式に従う
第2のフーリエ変換に対応するスペクトルデータ
ブロツクを示す概略ブロツク図、第8図はこの図
の下に記載されている式に従つた第7図のデータ
の行列の転置を示す第7図と同様の図、第9図は
この図のすぐ下に記載されている式に従つて第8
図のデータから得られた共鳴データブロツクの概
略ブロツク図、第10図は第1図のコンピユータ
のメモリーに格納されており第10図の下に記載
されている式に従つて第8図のデータから鳴られ
た共鳴データブロツクを示す第9図と同様の図、
第11図は第9及び10図のデータの格納状態及
びω1とω2の両方向への周波数間隔を等しくする
ためのデータの内挿を示す第9及び10図と同様
の図、第12図はω2軸に対して45゜の角度で第1
1図のスペクトルデータを投影する段階を示す第
11図と同様の概略図、第13図は第12図の段
階から得られた投影されたスペクトルを波形cと
して示している共鳴スペクトルデータの2次元表
示図、第14図は本発明の共鳴方法を実施するた
めの第1図のコンピユータの動作を示すコンピユ
ータ・プログラムの流れ図、第15図は第14図
の流れ図のエコー列サブルーチン部分を示すコン
ピユータ・プログラムの流れ図、及び第16図は
スペクトルデータを投影するためのものであつて
第14図のプログラムの終了時に実行されるコン
ピユータ・プログラムの動作を示すコンピユー
タ・プログラムの流れ図である。 11……磁気回転共鳴スペクトロメータ、13
……送受信コイル、14……単一コイル磁気回転
共鳴スペクトロメータ、17……デジタルコンピ
ユータ、18……A−D変換器、19……デイス
プレイ・プリントアウト、22,23……パル
ス、24……スピンエコー共鳴信号。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 分極磁場の中に置かれた第一群および第二群
    の磁気回転共鳴体であつて、その磁気回転共鳴体
    の磁化ベクトルが分極磁場の周りで歳差運動し、
    スピン−スピン相互作用により結合され、そのス
    ピン−スピン相互作用によりスピンの位相のずれ
    が引き起こされ、位相コヒーレンスが次第に失わ
    れる磁気回転共鳴体に対して作用し得る磁気回転
    共鳴分光分析方法において、 (a) 前記スピン−スピン結合した第一群および第
    二群の磁気回転共鳴体の磁化ベクトルを周期的
    に傾斜させる工程と、 (b) 前記共鳴体のスピンエコー共鳴信号を得るた
    め、前記分極磁場の周りで歳差運動しているス
    ピンの位相のずれが逆転するように、前記磁気
    回転共鳴体の磁化ベクトルを前記分極磁場の方
    向に対して急速に動かす工程と、 (c) 前記共鳴体のスピンエコー共鳴信号を時間間
    隔t2でサンプリングする工程であつて、 前記磁化ベクトルの傾斜時刻とスピンエコー
    共鳴信号のサンプリング開始時刻との間の期間
    t1を等間隔ずつ増加させ、その各t1毎に等間隔
    ずつ増加する前記時間間隔t2でスピンエコー共
    鳴信号を複数個サンプリングする工程と、 (d) 前記サンプリングされた複数のスピンエコー
    共鳴信号から、t1およびt2の関数の複数組のス
    ピンエコー共鳴データを形成し、そのスピンエ
    コー共鳴データを時間領域から周波数領域にフ
    ーリエ変換し、周波数ω1/2π、および周波数
    ω2/2πの関数の複数組のスピンエコー共鳴周
    波数データを形成し、前記スピン−スピン結合
    した第一群および第二群の共鳴体についての簡
    単化された磁気回転共鳴のスペクトルデータを
    導出する工程と、 から成る方法。 2 特許請求の範囲第1項記載の方法であつて、 前記スペクトルデータを導出する工程が、前記
    複数組のスピンエコー共鳴周波数データをω1
    ω2平面内の軸上に投影して、簡単化された磁気
    回転共鳴スペクトルデータを得ることを含む、と
    ころの方法。 3 特許請求の範囲第2項記載の方法であつて、 前記ω1−ω2平面におけるω1軸とω2軸は直交
    し、 前記投影は、前記ω1軸とほぼ45゜をなす直線に
    そつてω2軸上になされる、ところの方法。 4 特許請求の範囲第2項記載の方法であつて、 前記ω1−ω2平面におけるω1軸とω2軸は直交
    し、 前記投影は、前記ω1軸に対してほぼ直角に取
    られるとともにω1軸上になされる、ところの方
    法。
JP60292378A 1976-05-13 1985-12-26 スピンエコ−・スピン−スピン・デカツプリング及び2次元表示を使用する磁気回転共鳴分光分析方法 Granted JPS61262643A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US685962 1976-05-13
US05/685,962 US4068161A (en) 1976-05-13 1976-05-13 Gyromagnetic resonance spectroscopy employing spin echo spin-spin decoupling and two-dimensional spreading

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61262643A JPS61262643A (ja) 1986-11-20
JPH0236901B2 true JPH0236901B2 (ja) 1990-08-21

Family

ID=24754371

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5447377A Granted JPS5310490A (en) 1976-05-13 1977-05-13 Magnetic rotational resonance spectroscopy based on spinnecho spinnspin deecoupling and quadratic display
JP60292378A Granted JPS61262643A (ja) 1976-05-13 1985-12-26 スピンエコ−・スピン−スピン・デカツプリング及び2次元表示を使用する磁気回転共鳴分光分析方法

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5447377A Granted JPS5310490A (en) 1976-05-13 1977-05-13 Magnetic rotational resonance spectroscopy based on spinnecho spinnspin deecoupling and quadratic display

Country Status (8)

Country Link
US (1) US4068161A (ja)
JP (2) JPS5310490A (ja)
CA (1) CA1067576A (ja)
CH (1) CH616239A5 (ja)
DE (1) DE2721011A1 (ja)
FR (1) FR2351413A1 (ja)
GB (1) GB1566481A (ja)
NL (1) NL7705359A (ja)

Families Citing this family (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4068161A (en) * 1976-05-13 1978-01-10 Varian Associates, Inc. Gyromagnetic resonance spectroscopy employing spin echo spin-spin decoupling and two-dimensional spreading
US4168462A (en) * 1977-10-20 1979-09-18 Varian Associates, Inc. Indirect detection of magnetic resonance by heteronuclear two-dimensional spectroscopy
US4134058A (en) * 1977-11-28 1979-01-09 Varian Associates, Inc. Selective detection of multiple quantum transitions in nuclear magnetic resonance
US4297637A (en) * 1978-07-20 1981-10-27 The Regents Of The University Of California Method and apparatus for mapping lines of nuclear density within an object using nuclear magnetic resonance
US4238735A (en) * 1979-02-21 1980-12-09 Varian Associates, Inc. Indirect detection of nuclear spins of low gyromagentic ratio coupled to spins of high gyromagnetic ratio
US4379262A (en) * 1979-08-10 1983-04-05 Picker International Limited Nuclear magnetic resonance systems
US4291271A (en) * 1979-11-01 1981-09-22 Phillips Petroleum Company Method for determining pore size distribution and fluid distribution in porous media
US4345207A (en) * 1980-04-24 1982-08-17 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Method and apparatus for obtaining enhanced NMR signals
US4383219A (en) * 1980-08-19 1983-05-10 Indiana University Foundation Nuclear magnetic resonance spatial mapping
US4443761A (en) * 1981-06-16 1984-04-17 National Research Development Corporation NMR Spectroscopy
JPS58142251A (ja) * 1982-02-19 1983-08-24 Jeol Ltd 核磁気共鳴測定方法
US4521732A (en) * 1982-03-16 1985-06-04 Pegg David T Pulse sequence for use in performing nuclear magnetic resonance spectroscopy
US4543529A (en) * 1983-01-04 1985-09-24 Nmr Imaging, Inc. Method of tuning an NMR apparatus
US4502007A (en) * 1983-01-31 1985-02-26 Mee Gary L Method of measuring NMR spin-spin relaxation time (T2) using spin-echos
DE3474594D1 (en) * 1984-03-29 1988-11-17 Oxford Res Syst Method of operating a nuclear magnetic resonance spectrometer
DE3586813T2 (de) * 1984-04-05 1993-04-08 Varian Associates Magnetische kernresonanzimpulsfolgen fuer raeumliche selektivitaet.
US4766382A (en) * 1984-05-17 1988-08-23 Jeol Ltd. Two-dimensional nuclear magnetic resonance spectrometry
FI81204C (fi) * 1984-12-20 1990-09-10 Instrumentarium Oy Foerfarande foer kartlaeggning av de materiella egenskaperna hos objekt som skall undersoekas.
US4661775A (en) * 1985-07-15 1987-04-28 Technicare Corporation Chemical shift imaging with field inhomogeneity correction
US4721911A (en) * 1985-07-26 1988-01-26 Siemens Aktiengesellschaft Nuclear magnetic resonance tomography apparatus
US4701708A (en) * 1986-08-01 1987-10-20 General Electric Company Polarization transfer by selective homonuclear technique for suppression of uncoupled spins in NMR spectroscopy
DE3837317A1 (de) * 1988-11-03 1990-05-10 Philips Patentverwaltung Kernresonanzspektroskopieverfahren und anordnung zur durchfuehrung des verfahrens
CN103645453B (zh) * 2013-12-23 2016-03-09 厦门大学 一种获取消除标量耦合调制的单体素一维定域谱的方法
US10014906B2 (en) * 2015-09-25 2018-07-03 Microsemi Semiconductor (U.S.) Inc. Acoustic echo path change detection apparatus and method
CN106093099B (zh) * 2016-06-06 2018-06-29 厦门大学 一种获得高分辨二维j分解谱的方法
CN107144591B (zh) * 2017-06-23 2018-11-30 厦门大学 一种测量独立同核自旋对间接偶合模式的方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5310490A (en) * 1976-05-13 1978-01-30 Varian Associates Magnetic rotational resonance spectroscopy based on spinnecho spinnspin deecoupling and quadratic display

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3529235A (en) * 1968-07-10 1970-09-15 E H Research Lab Inc Magnetic induction spectrometer employing a pair of coupled resonant cavities
US3651396A (en) * 1969-09-04 1972-03-21 Bell Telephone Labor Inc Fourier transform nuclear magnetic resonance spectroscopy
US3648156A (en) * 1970-05-26 1972-03-07 Perkin Elmer Ltd Quiet slot scanning
US3753081A (en) * 1971-12-30 1973-08-14 Varian Associates Gyromagnetic resonance method and apparatus for obtaining spin-spin coupling constants
US3968424A (en) * 1974-08-01 1976-07-06 Varian Associates Fourier transform NMR spectroscopy employing a phase modulated rf carrier

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5310490A (en) * 1976-05-13 1978-01-30 Varian Associates Magnetic rotational resonance spectroscopy based on spinnecho spinnspin deecoupling and quadratic display

Also Published As

Publication number Publication date
GB1566481A (en) 1980-04-30
FR2351413A1 (fr) 1977-12-09
JPS61262643A (ja) 1986-11-20
US4068161A (en) 1978-01-10
CH616239A5 (ja) 1980-03-14
JPS5310490A (en) 1978-01-30
JPH0115812B2 (ja) 1989-03-20
DE2721011A1 (de) 1977-12-01
NL7705359A (nl) 1977-11-15
CA1067576A (en) 1979-12-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0236901B2 (ja)
Mueller Sensitivity enhanced detection of weak nuclei using heteronuclear multiple quantum coherence
US4689567A (en) NMR Fourier imaging from multiple echoes
Vold et al. Application of the Jeener-Broekaert pulse sequence to molecular dynamics studies in liquid crystals
US5019784A (en) Time symmetric pulse to uniformly rotate magnetization vectors by an arbitrary angle in the presence of large B1 inhomogeneities and resonance offsets
US4656425A (en) Method to eliminate the effects of magnetic field inhomogeneities in NMR imaging and apparatus therefor
IE48658B1 (en) Method and apparatus for mapping lines of nuclear density within an object using nuclear magnetic resonance
EP0347990B1 (en) Method of and device for the volume-selective determination of an MR spectrum by means of selective polarization transfer pulse sequence
US4947119A (en) Magnetic resonance imaging and spectroscopy methods
JPH0350533B2 (ja)
JPS60242352A (ja) サンプルのnmr像を発生する方法とnmr作像装置
US4045723A (en) Two dimensional gyromagnetic resonance spectroscopy
US4238735A (en) Indirect detection of nuclear spins of low gyromagentic ratio coupled to spins of high gyromagnetic ratio
Hürlimann Carr–Purcell sequences with composite pulses
EP0209374B1 (en) Nmr phase encoding using phase-varying rf pulses
Bodenhause et al. Separation of dipolar and quadrupolar splittings in single crystal nitrogen-14 NMR
US7180290B2 (en) Method for k-space data acquisition and MRI device
Emsley [5] Selective pulses and their applications to assignment and structure determination in nuclear magnetic resonance
US5262723A (en) Method and apparatus for obtaining pure-absorption two-dimensional lineshape data for multidimensional NMR spectroscopy using switched acquisition time gradients
US5101158A (en) Investigating a sample using NMR
US3753081A (en) Gyromagnetic resonance method and apparatus for obtaining spin-spin coupling constants
Nolis et al. IFSERF, an isotope-filtered SERF experiment for the precise measurement of proton–proton coupling constants between chemically equivalent protons
EP0303604B1 (en) Volume selected nmr spectroscopy
US4873487A (en) Method and arrangement for suppressing coherent interferences in magnetic resonance signals
Kiruluta et al. MR imaging: deconstructing timing diagrams and demystifying k-space