JPH023634Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は電子機器等の操作パネル全面を広角度
に角度調整することができるようにした操作パネ
ル機構に関する。

（従来技術） 一般に、カートランシーバー等の電子機器にお
いては本体の前面側に操作パネルが固定されてい
るため、電子機器の取り付け位置によつては操作
パネルが見にくくなつたり操作しにくいという欠
点があつた。

（考案の目的） 本考案は上記した点に鑑みてなされたものであ
り、その目的は、トランシーバー等の電子機器本
体と操作パネルとを屈曲自在に結合することによ
り操作性を向上させると共に、その屈曲動作を円
滑ならしめ、あわせて屈曲部分の分解を容易なら
しめるようにした電子機器等の操作パネル機構を
提供することにある。

（考案の構成） 本考案に係る電子機器等の操作パネル機構は、
トランシーバー等の電子機器本体と操作パネルと
を屈曲自在に結合するための関節部と、該関節部
に設けられ所定角度毎にクリツク係止させること
ができるようになつているクリツク機構部と、上
記関節部とクリツク機構部とを包囲するように対
向的に配置された２つの割り筒状カバー部とを備
え、上記操作パネルの内側には複数の係合凸部が
設けられていると共に、上記割り筒状カバー部に
は上記係合凸部だけが当接して滑動できるように
なつているレール溝が周設されていることを特徴
とする。

（実施例） 本考案に係る電子機器等の操作パネル機構の実
施例を図面に基づいて説明する。

図中、１は電子機器本体Ａ側に取り付けられる
べきシヤーシ、Ｃは操作パネルＢを上記電子機器
本体Ａ側に屈曲自在に結合するための関節部、Ｄ
はクリツク機構部である。

関節部Ｂ及びクリツク機構部Ｄの具体的構造に
ついては後に第４図及び第５図を用いて詳細に説
明するが、第１図及び第２図に示す例では操作パ
ネルＢの両側に円板部２，２が設けられていると
共に、該円板部２の外側方には放射状のクリツク
係合溝３が数多設けられており、ビス４によつて
上記円板部２側に圧接された圧接板５と上記円板
部２との間には球体６が配設されている。

上記圧接板５はシヤーシ１に対して回動しない
ように保持されていると共に、上記球体６を一体
的に保持するようになつており、操作パネルＢを
矢示Ｆ方向に屈曲させると球体６が順次円板部２
のクリツク係合溝３を乗り越え、これにより操作
パネルＢをクリツク的に回動させることができる
ようになつている。従つて機器本体Ａに対して操
作パネルＢを任意に傾倒させることができて操作
性を向上させることができるのは勿論、関節部分
とクリツク機構とを塵埃等から防御することがで
きる。７，７は上記関節部Ｃとクリツク機構部Ｄ
とを包囲するように対向的に配置された２つの割
り筒状カバー部であつて、操作パネルＢの内側に
突成された複数の係合凸部８に対応する位置にレ
ール溝９が設けられている。上記係合凸部８はレ
ール溝９の深さよりも長くなるように形成されて
おり、これにより操作パネルＢは上記係合凸部８
だけに当接させて摺動させることができるので操
作パネルＢの屈曲動作を極めて軽くすることがで
き、また、接触面積が小さいため摺動傷が目立た
ない。

上記割り筒状カバー部７は電子機器本体Ａの上
面側と下面側からシヤーシ１に取り付けられるよ
うになつており、図示例では筒状カバー部７の両
側に設けられた取付部１０をシヤーシ１側に設け
られた取付板１１にビス止め１２するようになつ
ている。筒状カバー部７の一側面１２には係合孔
１４が設けられており、また、他側面１３側には
上記係合孔１４に対応する位置に係合突部１５が
設けられていて、筒状カバー部７，７を合体した
際に相互に係合して一体化させることができるよ
うになつている。したがつて筒状カバー部７，７
の装着状態においては、第１図に示すように可動
部分をカバーすることができて防塵効果を奏する
ことは勿論、操作パネルＢの屈曲に際して傷が付
くことも防止することができる。しかも、筒状カ
バー部７，７は同一形状であるため、同一金型で
製造することができるという利点がある。

上記関節部Ｂ及びクリツク機構部Ｄは具体的に
は第４図及び第５図に示すように構成されている
が、第４図のものにおいては、機器本体Ａ側にク
リツク凹部２１を有する円板２０が設けられてお
り、一方、操作パネルＢ側には上記クリツク凹部
２１に弾発的に係合するようスプリング２３で付
勢された係合ピンが設けられている。

また、第５図のものは操作パネルＢと共動する
円板２４の一面側にクリツク凹部２５が設けられ
ており、上記円板２４を機器本体Ａとクリツクス
トツパー機構２６で挾持するようになつている。
クリツクストツパー機構２６は、ボール２７、該
ボール２７を所定位置に保持するためのプレート
２８、該プレート２８のボール穴２９内に保持さ
れたボール２７を上記クリツク凹部２５に押圧す
るための板バネ３０及びこれらを一体的に取り付
けるための取付ビス３１とから構成されており、
該取付ビスを機器本体Ａの側面に設けられた取付
孔に螺入することにより円板２４、即ち、操作パ
ネルＢをクリツク回動自在に保持することができ
るようになつている。

（考案の効果） 本考案に係る電子機器等の操作パネル機構によ
れば、電子機器本体に対して屈曲自在に操作パネ
ルが取付けられていると共に、その関節部分とク
リツク的に屈曲させるためのクリツク機構とを包
囲するよう２つの割り筒状カバー部を対向的に設
け、該割り筒状カバー部と操作パネル部とが点接
触により摺動するように構成されているから機器
本体に対して操作パネルを任意に傾倒させること
ができて操作性を向上させることができるのは勿
論、関節部分とクリツク機構とを塵埃等から防御
することができる。また、操作パネルの筒状カバ
ー部の着脱が容易であると共にその屈曲動作を円
滑ならしめることができる。しかも、操作パネル
の屈曲を繰り返しても筒状カバー部に傷が付いた
りする虞はない等の優れた特長がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る電子機器等の操作パネル機
構を示し、第１図は要部の斜視図、第２図は要部
の分解斜視図、第３図は要部の断面図、第４図は
関節部とクリツク機構部の構成例を示す分解斜視
図、第５図は関節部とクリツク機構部の他の構成
例を示す分解斜視図である。 Ａ：電子機器本体、Ｂ：操作パネル、Ｃ：関節
部、Ｄ：クリツク機構部、１：シヤーシ、７：割
り筒状カバー部、８：係合凸部、９：レール溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. トランシーバー等の電子機器本体と操作パネル
   とを屈曲自在に結合するための関節部と、該関節
   部に設けられ所定角度毎にクリツク係止させるこ
   とができるようになつているクリツク機構部と、
   上記関節部とクリツク機構部とを包囲するように
   対向的に配置された２つの割り筒状カバー部とを
   備え、上記操作パネルの内側には複数の係合凸部
   が設けられていると共に、上記割り筒状カバー部
   には上記係合凸部だけが当接して滑動できるよう
   になつているレール溝が周設されていることを特
   徴とする電子機器等の操作パネル機構。