JPS5852553Y2 - 携帯時計の回転ベゼル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は携帯時計の回転ベゼルを使用したケースに特
に２種類の異なる表示をする回転ベゼルの構造に関する
ものである。

従来の回転ベゼルつきケースの構造は第１図に示すよう
に、胴１０の外周に回転ベゼル１を喰付かせたものであ
る。

パツキン１２によって回転トルクを保っている。

しかし、この構造では１種類しか表示はできず、吹付部
のガタやゴムパツキンの化学的安定性、耐久性、耐摩耗
性による回転トルクの不安定また外乱による回転ベゼル
の脱離があった。

この考案は、上記の欠点を改善したもので、２個の回転
ベゼルにて２種類の表示をさせ、また、回転ベゼルの案
内位置出しを１段付止ネジを使用することにより堅固に
し、バネ力を応用することにより長期にわたるトルクの
安定と耐久性を良くすることを目的とした。

以下第２図によって詳細に説明する。

胴１０の上面の同一円周上に１〜２ケ所の円筒穴を設け
、その穴にコイル状のバネ８，９を入れ、その上にスチ
ールボール６．７を乗せて回転リンク１，２を押し上げ
る。

回転リンク１，２は断面をＬまたは逆り形に形成され、
各々回転リンクのＬ形段部が互に対向するように銅上面
に配置され、少なくとも３ケ所（１２０分割）の案内止
ネジ５によって、左右回転リンク１，２のＬ形段部を同
時に押さえるようにして胴１０に位置出しされる。

さらに回転リンク上面には表示板３，４が接着され固定
され、どの方向へも回転できうる。

このように２枚の表示板を使うことにより異なる２種類
の表示が可能となり１時針９分針または秒針の目安位置
となり、自由な分割位置に置き換えることができる。

また、回転ベゼルの回転トルクはバネ力により押圧力が
一定となりスチールボールにより安定したスベリ摩擦と
なりトルク安定に寄与する。

また案内止ネジは正確で堅固な位置出しと回転リンクの
案内をなし外乱による変形や脱落に対し強力な保持力を
有する効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の回転ベゼルつきケース構造。 第２図はこの考案のケース断面図である。 １．２・・・・・・回転ベゼル（回転リンク）、３．
４・・・・・・表示板、５・・・・・・案内止ネジ、６
，７・・・・・・スチールボール、８，９・・・・・・
バネ、１０・・・・・・胴、１１・・・・・・ガラス、
１２・・・・・・ゴムパツキン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 携帯時計ケースの胴上面に適宜の間隔を有して固定され
   た複数の止ネジと、前記止ネジを中心として内側と外側
   で独立に回転する表示板つきベゼルとを有し、前記内・
   外画ベゼルは、前記止ネジおよびその頭部で案内保持さ
   れる段差部有すると共に両ベゼル下面と胴との間にスベ
   リ摩擦を生ぜしめるためのボールが弾性部材を介して設
   けられていることを特徴とする回転ベゼル。