JPH0236245B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 机のいすは、一般的にほとんど後ろに傾くよう
に構成され、いすに座つた人が時々後ろに寄りか
かりくつろげるようにすることによつて、机ある
いは作業台若しくはカウンターに終日座り続ける
際の疲労を減少させるという特徴を有している。
通常のいすでは、シートおよび背はブラケツトに
設けられ、このブラケツトはペデスタルベースの
ポストの上部に取り付けられたブラケツトに車軸
によつて取付けられている。通常調節できる強い
ばねがシートの後方傾斜を抑制し、前方および後
方ストツプは、一方の極端ではシートがわずかに
後ろへ傾いた平常の直立位置、および他方の極端
では、シートが実質的に後ろへ傾いた完全後方位
置への傾斜度を制限する。

ここでの主題の発明者による先発明はさらに、
いすの心地良さを増す一層良好な別の方法（米国
特許第3982785号および米国特許第4046422号参
照）、直立着席姿勢と後方くつろぎ姿勢との間の
様々な姿勢で解剖学的に人を支持するため、いす
の形が自動的に変化するようにシートの前方およ
び後方摺動、および背の独立な傾斜をもたらして
いる。

もちろん、机、作業台あるいはカウンターの上
で作業する際、いすの前方に寄りかかることはし
ばしば必要である。大部分のいすが、前方寄りか
かり位置においてすわり心地が悪く、いすシート
からももの後に加えられる圧力によつて、下方の
脚への血の循環も又悪くなることは知られてい
た。前に寄りかかつたときいすのすわり心地を一
層良くする可能な方法として、シートがわずかに
後ろに傾くあるいは同じようにわずかに前に傾く
ように、いすを構成することが提案された。かか
る提案は、たぶん前に寄りかかつたときのすわり
心地の改善が、直立姿勢のときのすわり心地を犠
性にして得られるために、一般的な原則にいまま
では採用されなかつた。それ故いすが、時々いす
シートの傾斜を調節できるようにする機構、例え
ば固定可能な調節可能なガスばねを備えることも
又提案された。

本発明によれば、いすに座つた人が前に寄りか
かつたときいすを自動的に前方に傾斜させるよう
に、いすシートをベースに取付けるシート取付部
が提供される。シートの前部が後部より実質的下
方に位置し、シートが約４ 1/2゜の前方傾斜の傾
むきをなすように、水平な横軸線のまわりに前方
に傾斜する。通常、背と、シートおよび背を支持
するフレームは、ユニツトとして前方に傾くが、
これは本質的なことではない。

シート取付部は、いすベースにしつかり取り付
けられる取付け板と、シートを支持するシート支
持ブラケツトとを包含し、このブラケツトはほぼ
シートの中央部下方に位置する。横車軸はブラケ
ツトを取付け板に連結し、シートが車軸の軸線の
まわりに傾くのを可能にする。１つあるいは１つ
以上の圧縮ばねが、ブラケツトと取付け板とに圧
縮状態で係合し、前記ばねは、シートを後方に回
動させようとする方向にブラケツトと取付け板と
に力を加え、従つてシートの前傾を可撓的に抑制
するように、車軸に関して位置決めされる。取付
け板およびブラケツトの互いに係合するストツプ
面は、シートの前方傾斜範囲を制限する。

添付の図面に示され以下に説明する本発明の特
別の態様において、シート取付け組立体（取付け
板、ブラケツト、ばねおよび車軸から成る）は、
比較的小さな大きさのものであり、限られた数の
部品を使用し、さらに比較的低コストで容易に構
成且つ組立てることができる。その上この組立体
は、視界から隠され且つ又物理的に保護されるよ
うに組立てられる。

特に本発明のいくつかの態様は、全体的に水平
で横方向に向いた１対のフランジ部分を有する取
付け板から成り、前記フランジ部分の各々は、所
定位置に圧縮ばねを収容し且つ保持するための、
下向きに開いた少なくとも１つのばね保持カツプ
を有している。取付け板は、ペデスタルベース即
ちキヤスタベースのポストの上端を受け入れるた
めのソケツトを備えた中央ボスの如き、いすベー
スあるいは他の支持部にしつかり取り付けるため
の適当な手段を包含する。ブラケツトは、フラン
ジの下方に位置し且つばねによつて係合される、
全体的に水平で横方向に向いたウエブ部分を包含
する。隔置された車軸ホルダは、取付け板の両端
に隣接してブラケツトのウエブ部分から上方に延
び、取付け板をブラケツトに連結する車軸を受け
入れる。適当に配置されたストツプ面は、取付け
板と関連して設けられ、一方のストツプ面はブラ
ケツトと関連して設けられる。ブラケツトを横断
面を大体Ｕ形状にし、ベース部分を下に向け脚を
上に向けることによつて、脚あるいはフランジは
取付け板およびばねを包み隠す。

本発明によれば、シート取付部は、シートが前
にも後ろにも傾くことができるように構成するこ
とができる。かかる配置のいくつかの形式におい
て、取付け板およびブラケツトは、取付け板の対
応する車軸係合面においてブラケツトおよびシー
トに固定される隔置された２つの平行な車軸によ
つて連結される。かかる形体では、車軸係合面
は、取付け板の上部の上向きに開いた凹面であ
り、車軸のどちらか一方が上方に離れて移動し、
ブラケツトは他方の車軸のまわりを取付け板の上
で回動することができる。例えばシートが前車軸
のまわりで前方に傾くとき、後車軸は上昇し、後
車軸係合面即ち後車軸支持面から離れる。他の選
択的な特徴として、取付部は、前車軸を取付け板
に固定する位置へ移動させることができ、それに
よつてシートの後方傾斜を阻止するロツキング部
材あるいはブロツク部材を備えるのが良い。

後方傾斜は、後車軸の前方に位置し且つ取付け
板と取付け板下方に位置したブラケツトのウエブ
部分とに係合した１つあるいは１つ以上の第１圧
縮ばねによつて、弾性的に抑制され、前方傾斜
は、前車軸の後方に位置し且つ取付け板とブラケ
ツトのウエブ部分との間に設置された１つあるい
は１つ以上の第２圧縮ばねによつて、弾性的に抑
制される。好ましくは傾斜限度は、車軸の下側と
空胴の底部との係合によつて確立される。

前述の説明から明らかなように本発明によつて
提供された前方傾斜の特徴は、シートを平常の傾
斜から前方傾斜へ移動させる際に、いすに座つた
人は前に寄りかかること以外に何の操作も必要と
せず完全に自動的に行なわれることである。シー
トの前部は、シートに座つた人が前に寄りかかり
従つて体の重心を前に移動させる際、自動的に下
方に傾く。

本発明によればいすシート取付部が、前述の特
許および特許出願で説明されたいすのように、前
後に摺動するようにシート支持部に設けられたシ
ートおよび後方に回動即ち傾斜する背を備えたい
すと関連して使用される場合、本発明を具体化す
るシート取付部の後方傾斜機構は、シートが最前
方に位置し、背が後ろに傾斜した形にいすそれ自
体が自己調節をおえてしまうまで、作動しはじめ
ない。その点において、いすに座つた人がいすを
さらに後方へ傾かせたい場合、本発明のシート取
付部が後方傾斜を可能にする。シート取付部の後
方傾斜構造を不能にする機構の目的は主として、
いすの形状の自動調節を支配的にすることにあ
る。

本発明は、実質上任意の型式の経営者用いすに
有効であり、時々長時間に亘つて机あるいはカウ
ンターの上に寄りかかることを要求される作業者
の特殊な作業条件を満足させるという特別な利点
を提供する。本発明は、前傾姿勢および後方傾斜
能力を備えたシート取付部により後方傾斜姿勢に
対応する着席位置へ、いすの自動的な適用範囲を
広げることによつて、関連した先の特許および特
許出願の発明を具体化するいすに、付加的なすわ
り心地および融通性を与える。

第１図乃至第４図に示されたいすは米国特許第
4046422号に説明された特徴を有し、該特許によ
れば、いすは、シートの下方に位置し且つ各端
が、それぞれ側面においてＬ形形状をなした管状
側フレーム部材（第１図乃至第４図ではみえな
い）に連結されたビーム状部材１０を包含する。
シートは各側に隣接して、夫々のＬ形フレーム部
材の底脚に亘つて入れ子関係に摺動し、且つ図示
されているように後方位置へばねで賦勢されるス
リーブを備えている。いすの背１４は、背をシー
トと独立して後方に傾かせる機構によつて、２つ
の側フレーム部材の上端に連結され、前記機構は
ばね賦勢型要素を有し、該ばね賦勢形要素は背を
直立位置に保持するがいすに座つた人が背に寄り
かかるとき後方に傾かせることができる。

本発明は、関連した先の出願に述べられ且つ示
された型のいすの取付けのみならず、シートを前
方に傾かせる、即ちシートの前端が後端より実質
的に下がり、シートを水平に対し約４ 1/2゜の前
方傾斜の角度に位置させるような前方傾斜を取ら
せるようにベースに任意のいすのシートを取付け
ることを包含する。それ故第１図乃至第４図に示
されたいすの特定な構造は、たんなる例示であ
り、本発明の一部ではない。

以下に説明するいくつかの態様において、シー
トをベースに取付けるシート取付け機構は又、シ
ートおよび背をユニツトとして後方に傾かせる、
即ちシートの前部がシートの後部より実質的上方
にあるような後方傾斜を取ることを可能にする
（第４図参照）。第３図および第４図において想像
線は、シートの中立位置を示し、これは又第１図
に示されたシートの位置でもある。第１図乃至第
４図に示されたいすにおいて、背およびシート
は、前傾位置あるいは後傾位置へユニツトとして
回動する。

第１図乃至第４図に示されたいすはキヤスタベ
ース１６を有し、このキヤスタベース１６は、ポ
スト２２と各々がキヤスタ２０を備えた５つの脚
１８とから成る。第１図乃至第４図に示されたポ
ストの波形形態は、先の出願中に詳細に述べられ
且つ示されているように、シート１２のスリーブ
と背の側部との間に延びている可撓性および伸張
性の波形被覆部と、美的にマツチするように意図
された、ポストの装飾的、非機能的な外観であ
る。いすの構造用ポストは任意所望の形状であつ
ても良く、ポスト２２と脚１８との間の連結部
は、いすシート１２の高さを調節できるようなも
のであつても良く、あるいはポストが、高さ調節
用の調節可能、ロツク可能なガスばねを備えても
良い。

第５図乃至第１３図はシート取付け機構の３つ
の態様を示し、前記機構によつて、ビーム状部材
１０あるいはいすシートの下側に連結された任意
所望の形状のブラケツトがいすのポストあるいは
他の支持部、即ち第１図乃至第４図において想像
線で囲まれＡ，Ｂ，ＣおよびＤで示す構造物に取
付けられる。第５図乃至第１３図に示されたすべ
ての態様において、シート取付け機構は下記の如
き基本的構成要素から成る。

(1) シートに連結され、シートの下側の大体中央
に位置したブラケツト： (2) ポスト２２の上端に、あるいはシートを取付
ける任意の形式の脚あるいはポスト構造物に取
付けられる取付け板： (3) ブラケツトが取付け板に関し回転できるよう
にブラケツトを取付け板に連結する車軸： (4) 車軸の軸線を中心として取付け板に対するブ
ラケツトの回動を弾性的に抑制するように、ブ
ラケツトと取付け板との間で作用する少なくと
も１つのばね（あるいは一組のばね）： (5) ブラケツトの傾斜運動、従つてシートの傾斜
運動の範囲を制限する、ブラケツトおよび取付
け板の相互係合ストツプ面： 第８図乃至第１０図に示された機構は中央ボス
１０２を有する取付け板１００を有し、中央ボス
１０２にはいすのペデスタル支持部のポスト１０
６の上端を収容する下向き開放ソケツト１０４が
形成してある。取付け板１００はねじ１０８によ
つてポスト１０６に取付けられる。大体水平に向
いたフランジ１１０，１１２は、中央ボス１０２
の両側から外方に横方向に延びる。各フランジ１
１０あるいは１１２は、隔置された１対の下向き
開放カツプ１１４および１１６を備え、各カツプ
は、２つのばね１１８および１２０の上端を収容
し、所定の位置に保持する。

図示した実施例のうち幾つかには、各ばね位置
に２つのばねが設けられている。各ばね位置にお
ける大きなばねの内部の一群の小さなばねが、
種々の機構で引き起こされる比較的小さなレバー
アームにもかかわらず、比較的小さな空間内で重
量及びコストの著しい制約を伴つてブラケツトの
取付け板との間の所要の拘束力を提供する。

第５図乃至第７図の機構のブラケツト１２２
は、一部がいすフレームのビーム状部材１０の中
央部で構成される。ブラケツト１２２は、１対の
車軸ホルダ１２４および１２６を使用して取付け
板１００によつて支持され、各ホルダはブラケツ
ト１２２のベース部分１２８にボルト締めされ
る。２つの車軸ホルダ１２４および１２６は同一
で、各ホルダは前からみると大体Ｚ形状であり、
（第６Ｂ図参照）、従つて第７Ｂ図に最もよく示さ
れているように、前方および後方下向き凹リブ１
３４および１３６を備えた上フランジ部分１３
０，１３２を作る。取付け板１００のフランジ１
１０および１１２の各々の外端には、対応するリ
ブ１３４および１３６と整合してこれを受け入れ
る車軸支持用上向凹面１３８および１４０が形成
されている。リブ１３４および１３６は、機構の
ブラケツト部分が取付け板に関して回動する車軸
として役立つ。

特に第７Ｃ図に示されているように、いすに座
つた人が前に寄りかかつたとき人の重心が一層前
方位置へ変位して取付け板１００とブラケツト１
２２との間に係合したばねの後方の組のばね力に
打ち勝つのに十分な力をシートに与え、従つてブ
ラケツトを第７Ｃ図に示された位置へ傾斜させ
る。かかる傾斜は、２つの車軸ホルダの前方リブ
即ち第１車軸１３６を中心とするブラケツト組立
体（ビーム状部材１０および２つの車軸ホルダ１
２４および１２６から成る）の回動を伴う。シー
トの前方傾斜範囲は、取付け板１００に形成され
た後方フランジ１４４に設置されたゴムクツシヨ
ン１４２と、ポスト１０６のすぐ後ろのベース部
材１２８との係合によつて制限される。

いすに座つた人がくつろいで後ろに寄りかかつ
たとき、重心が後方に移つてシートは後方に傾斜
し、かかる傾斜は、ばねの前方の組のばね力に打
ち勝つことによつて、および後方リブあるいは第
２車軸１３４のまわりにブラケツトを取付け板に
対して回動させることによつて行なわれる。シー
トの最大後方傾斜は、ポスト１０６のすぐ前の取
付け板に形成された前方ストツプフランジ１４８
の底面に取付けられたゴムクツシヨン１４６と、
ブラケツト１２２のベース部分１２８との係合に
よつて確立される。車軸ホルダ１２４，１２６の
上フランジ１３０，１３２が取付け板１００のフ
ランジ上に復位すると、車軸ホルダ１２４，１２
６の頂部フランジ１３０，１３２の中央部分の下
で、各フランジ１１０，１１２の頂部に取付けら
れたゴムパツド１５０によつて衝撃が和らげられ
る。

今説明したような様式でいすのシートが後ろに
傾くのを阻止することが望まれるならば、取付け
板１００のフランジ１１０下方の位置およびブラ
ケツト１２２の底部１２８へ、ブロツク部材１５
４（特に第６Ａ図および第７Ａ図参照）を移動さ
せることによつて行なうことができる。これは、
ブラケツトが取付け板に関し後方に傾くのを阻止
する。ブロツク部材１５４は、ブラケツトにボル
ト締めされたガイドクリツプ１５６内に保持され
（第７Ａ図参照）、この作動棒は作動棒１５８の端
に連結される。いすのビーム状部材１０内でこの
部材の端近くの点まで横方向外方に延びる。棒１
５８の端のハンドル１６０（第１図および第２図
参照）によつて、使用者はブロツク部材１５４を
ブロツク位置の内外へ移動させることができ、従
つて随意且つ容易にいすの後方傾斜を行なわせた
り阻止したりすることができる。

第８図乃至第１０図の機構は、第５図乃至第７
図に示された機構と構造および作動様式の両方に
おいて類似しており、それ故前に詳細に説明され
ているので、ここでは簡単な説明で十分である。
第８図乃至第１０図のブラケツト２００は、車軸
ホルダ２０２および２０４が金属ブロツクであ
り、各ホルダが、第１車軸２０６又は第２車軸２
０８の一端を受け入れる前穴および後穴を備えて
いる点を除けば、第５図乃至第７図のブラケツト
と同一である。左側の車軸ホルダ２０２は、その
底縁にブロツク部材２１２のためのガイドとして
役立つノツチ２１０を有し、ブロツク部材は第５
図乃至第７図の機構と同じく作動棒の端に取付け
られ、ハンドルへ導かれる。ブロツク部材２１２
は、ブラケツト２００のベース部分と取付け板２
１６に形成された従属フランジ２１４との間のす
きまをうめることによつて、シートが後ろに傾く
のを阻止する（第１０Ａ図参照）。

取付け板２１６は、ばねの数および配置の如き
幾何学上の様々な詳細を除けば、第５図の機構に
おける取付け板とほとんどすべての点で同一であ
る。主な相違は、ブラケツト２１６の上面が、取
付け板を完全に横切つて延びる半円形横断面の横
方向に連続の上向き開放グループを有し、参照番
号２１８および２２０で示されたこれらグループ
が、車軸係合面を構成することである。前方スト
ツプおよび後方ストツプは、第５図乃至第７図の
機構のストツプと同一である。

第８図乃至第１０図の機構の作動様式は、第５
図乃至第７図の態様のちようど同じである。

第１１図乃至第１３図に示された態様は、１本
が前方傾斜用で１本が後方傾斜用の２本の車軸を
有している点を除けば第５図乃至第１０図の機構
と同様で、前方傾斜および後方傾斜の両方ができ
るように構成され、第１１図の態様は、別々、の
２つの部分３００から成る単一の車軸を有し、各
部分は、取付け板３０２のフランジおよびブラケ
ツト３０８の車軸ホルダ３０４あるいは３０６に
収容される。ばねの配置、ポストへの取付け板３
０２の取付け、ストツプの構造および作動および
後方傾斜の阻止は、後方傾斜および前方傾斜の両
方が、２つの車軸部分３００の横方向水平共通軸
線のまわりで行なわれる点を除けば、構造および
作動様式のどちらにおいても上述の態様と実質的
に異ならない。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図はそれぞれ、シートが中立
の位置を示された、本発明を具体化するいすの側
面図および正面図である。第３図および第４図は
それぞれ、第１図および第２図のいすを前方傾斜
位置および後方傾斜位置で示した側面図である。
第５図はいすシートの前方傾斜及び後方傾斜の両
方を行うことのできる取付部の一態様の平面図、
第６Ａ図及び第６Ｂ図は第５図の線９Ａ及び９Ｂ
に沿つた第５図の取付部の前方横断面図、第７Ａ
図は第５図の線１０Ａに沿つた第５図の取付け部
の横断面図、第７Ｂ図乃至第７Ｄ図はそれぞれ中
立位置、前方傾斜及び後方傾斜位置における機構
を示す第５図の線１０Ｂに沿つた第５図の取付け
部の横断面図である。第８図はシートの別の取付
け機構の上面図、第９Ａ図及び第９Ｂ図はそれぞ
れ線１２Ａ及び１２Ｂに沿つた第８図の機構の前
方横断面図、第１０Ａ図は第８図の線１３Ａに沿
つた第８図の機構の端断面図、第１０Ｂ図乃至第
１０Ｄ図はそれぞれ中立位置、前方傾斜位置及び
後方傾斜位置での機構を示した第８図の線１３Ｂ
に沿つた第８図の機構の端横断面図である。第１
１図は本発明を具体化した他のシート取付部の平
面図、第１２Ａ図及び第１２Ｂ図は第１１図の線
１５Ａ及び１５Ｂに沿つた第１１図の取付部の前
方横断面図、第１３Ａ図は第１１図の線１６Ａに
沿つた第１１図の取付部の端横断面図、第１３Ｂ
図乃至第１３Ｄ図はそれぞれ中立位置、前方傾斜
位置及び後方傾斜位置での機構を示した第１１図
の線１６Ｂに沿つた端横断面図である。 １２……いすシート、１６……キヤスタベー
ス、２２……ポスト、１００，２１６，３０２…
…取付け板、１２２，２００，３０８……支持ブ
ラケツト、１３４；１３６，２０６；２０８，３
００……車軸。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ いすシートをベース上に支持するためのもの
   であつて、ベースにしつかり取付けられた取付け
   板と、いすシートのほぼ中央下方に位置しシート
   を支持するシート支持ブラケツトと、ブラケツト
   と取付け板とを接合していて、シートの横方向に
   延びた軸線を中心としてブラケツト及びシートを
   傾斜させるための横方向車軸と、ブラケツト及び
   取付け板と関連し、かつ、シート前部がシート後
   部よりも実質的に下方に位置する前方傾斜位置に
   シートを傾斜させるときに互いに係合して前方傾
   斜を阻止するように位置決めされた係合可能なス
   トツプ面とを含むシート取付部において、 車軸の後方のブラケツトの一部は取付け板の一
   部の下側に位置決めされており、車軸の軸線の後
   方に位置決めされブラケツトの前記一部と取付け
   板の一部との間で圧縮状態で係合し、かつブラケ
   ツト及びシートが前記軸線を中心として前方に傾
   斜するのを弾性的に拘束する少なくとも１つの第
   １圧縮ばねと、ブラケツトと取付け板との間で圧
   縮状態で係合し且つシートが中立位置から後方に
   傾斜するのを弾性的に拘束するように位置決めさ
   れた少なくとも１つの第２圧縮ばねと、ブラケツ
   ト及び取付け板と関連し且つシートの後方傾斜の
   度合を制限するように位置決めされた係合可能な
   ストツプ面とを含むことを特徴とするシート取付
   部。 ２ 中立位置からのシートの後方傾斜を選択的に
   阻止するためのものであつて、シートが中立位置
   にあるときに、取付け板とブラケツトとの間の空
   間に選択的に移動させることのできるブロツク部
   材を有する手段を含むことを特徴とする特許請求
   の範囲第１項に記載のシート取付部。 ３ いすシートをベース上に支持するためのもの
   であつて、ベースにしつかり取付けられた取付け
   板と、いすシートのほぼ中央下方に位置しシート
   を支持するシート支持ブラケツトと、ブラケツト
   と取付け板とを接合していて、シートの横方向に
   延びた軸線を中心としてブラケツト及びシートを
   傾斜させるための横方向の第１車軸と、ブケラケ
   ツト及び取付け板と関連し、かつ、シート前部が
   シート後部よりも実質的に下方に位置する前方傾
   斜位置にシートを傾斜させるときに互いに係合し
   て前方傾斜を阻止するように位置決めされた係合
   可能なストツプ面とを含むシート取付部におい
   て、 第１車軸の後方のブラケツトの一部は取付け板
   の一部の下側に位置決めされており、第１車軸の
   軸線の後方に位置決めされブラケツトの前記一部
   と取付け板の一部との間で圧縮状態で係合し、か
   つブラケツト及びシートが前記軸線を中心として
   前方に傾斜するのを弾性的に拘束する少なくとも
   １つの第１圧縮ばねと、取付け板及びブラケツト
   を接合していて、前記軸線から間隔を隔て且つこ
   れと平行な別の横方向水平軸線を中心として傾斜
   するための第２車軸とを含み、各車軸は、シート
   が一方向に傾斜するときにブラケツト及び取付け
   板の一方の車軸係合面から離れ、シートが他方向
   に傾斜するときにベース上でシートを回動支持す
   るため車軸係合面に係合し、ブラケツトと取付け
   板との間で圧縮状態で係合し且つ前記第２車軸を
   中心とするシートの後方傾斜を弾性的に拘束する
   ように位置決めされた少なくとも１つの第２圧縮
   ばねと、ブラケツト及び取付け板と関連してい
   て、シートの前端がシートの後端よりも実質的に
   上方に位置する後方傾斜位置へのシートの後方傾
   斜の度合を制限するためのストツプ手段とをさら
   に含むことを特徴とするシート取付部。 ４ 第１及び第２の車軸はブラケツトに連結さ
   れ、該車軸の軸線はブラケツトに対して固定され
   ており、取付け板は各車軸に対応する車軸係合面
   を有し、各車軸係合面は取付け板に設けられた上
   方に向いた凹部であり、両方の車軸係合面は、シ
   ートが中立位置にあるときに嵌込み関係をなして
   対応する車軸を受け入れ、車軸係合面の各々は、
   シートが一方向に傾斜しているときに対応する車
   軸を支持し、他方の車軸は上昇して車軸係合面か
   ら離れることを特徴とする特許請求の範囲第３項
   に記載のシート取付部。 ５ 取付け板は、ポストを支持体に受け入れるソ
   ケツトをもつほぼ中央に置かれたボスと、ボスか
   らほぼ水平に且つ横方向に両方向に延びた一対の
   フランジとを有することを特徴とする特許請求の
   範囲第３項に記載のシート取付部。 ６ ブラケツトは、取付け板のフランジの下に置
   かれたウエブ部分を有し、圧縮ばねは、ブラケツ
   トのウエブ部分と取付け板のフランジとの間で係
   合していることを特徴とする特許請求の範囲第５
   項に記載のシート取付部。 ７ 互いに係合可能なストツプ面はソケツトのほ
   ぼ後方に置かれており、取付け板のボスに設けら
   れた後方に延びたフランジ部分と、該フランジ部
   分と対向して置かれたブラケツトのウエブ部分の
   一部とを有することを特徴とする特許請求の範囲
   第６項に記載のシート取付部。 ８ ストツプ手段は、取付け板のボスの前方に延
   びたフランジ部分と、該フランジ部分に向かい合
   つて位置決めされたブラケツトのウエブ部分の一
   部とを有することを特徴とする特許請求の範囲第
   ７項に記載のシート取付部。 ９ 中立位置からのシートの後方傾斜を選択的に
   阻止するためのものであつて、シートが中立位置
   にあるときに、取付け板とブラケツトとの間の空
   間に選択的に移動されるブロツク部材を有するこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第３項に記載のシ
   ート取付部。 １０ 取付け板の一方のフランジは、前縁及び自
   由端に隣接した下方に延びた突出部を有し、該突
   出部の下端は、シートが中立位置にあるときにブ
   ラケツトのウエブ部分から間隔を隔てられてお
   り、中立位置からのシートの後方傾斜を阻止する
   ため、突出部の下端とブラケツトのウエブ部分と
   の間の空間に選択的に移動されるブロツク部材を
   さらに含むことを特徴とする特許請求の範囲第６
   項に記載のシート取付部。 １１ ブラケツトは、各フランジの自由端に隣接
   してウエブ部分から延びた車軸ホルダを有し、車
   軸は車軸ホルダに連結されていることを特徴とす
   る特許請求の範囲第６項に記載のシート取付部。 １２ 各車軸ホルダは、取付け板の隣接フランジ
   の一部の上に位置するように内方に延びたフラン
   ジ部分を有し、各フランジは下面に一対の下方凸
   状リブを有し、該リブは車軸でありこれを中心と
   してブラケツト及びシートが傾斜することを特徴
   とする特許請求の範囲第１１項に記載のシート取
   付部。