JPH0236105Y2

JPH0236105Y2 -

Info

Publication number: JPH0236105Y2
Application number: JP1984065779U
Authority: JP
Priority date: 1984-05-04
Filing date: 1984-05-04
Publication date: 1990-10-02
Also published as: JPS60179839U

Description

【考案の詳細な説明】産業上の利用分野本考案は、車両の故障を診断する故障診断装置
に関する。

従来技術従来、この種の故障診断装置は、例えば、特開
昭56−34540号公報に示すごとく、検出された故
障状態を記憶するためのロケーシヨンを有する非
揮発性メモリと、自動車駆動区画室内にあつて故
障状態の発生を合図するに有効な故障表示手段
と、診断疑問信号を与えるに有効な手段とからな
り、複数の作動パラメータにおける故障状態を検
出して該検出された故障状態をメモリ内のそれぞ
れのロケーシヨンに記憶し警告装置に記憶された
故障状態の存在を合図させ、疑問信号に応じてメ
モリ内に記憶された故障状態の表示を行なうもの
があつた。

本考案が解決しようとする問題点しかし、故障情報は半永久的に保存されること
はなく、その為、時偶発生する故障については定
期点検等の際に発見されることはなく、又過去の
故障経歴のチエツクにより潜在的な故障が発見さ
れることはなかつた。更に、故障情報を車両から
持ち出せるものではないため、例えば、車両が走
行不可能になつた場合、乗員が専問知識を有しな
いと整備員等がその車両の所まで来ない限り適切
な処理を行なうことが困難であつた。

問題点を解決するための手段本考案は、かかる欠点を解消すべく発案された
ものであり、車両の各機能部の異常により故障の
信号を発生する故障検知手段と、該故障検知手段
の信号出力部に接続された記録手段と、該記録手
段により前記故障の信号が記録されるメモリ手段
と、前記記録手段若しくはメモリ手段に講じた車
両から着脱できる手段とにより構成することによ
りメモリ手段に記録された故障情報を定期点検等
で活用することができ、又メモリ手段を車両から
持ち出す等により車両を移動させることなく故障
の処理及び点検を行なうことができる車両用故障
診断装置を提供するものである。

実施例の説明以下、本考案の好適な実施例を添付図面に基づ
き説明する。

１は、故障検知手段である。該故障検知手段１
は、車両の各機能部に装着され異常若しくは作用
状態を検出するセンサ１０ａないし１０ｎと、こ
れらセンサ１０ａないし１０ｎからの入力信号を
シリアル信号に変換する故障信号発生器１１ａな
いし１１ｎと、該故障信号発生器１１ａないし１
１ｎの出力部に接続された故障信号出力部１２ａ
ないし１２ｎとにより構成されている。

２は、記録手段であり、前記故障検知手段１か
らの信号をメモリ手段３にデジタル的に記録、再
生及び消却するものである。本考案の好適な実施
例に於いては、記録手段２はテープレコーダごと
きものであり、メモリ手段３はカセツトテープご
ときものである。尚、実施例に於いてメモリ手段
３には例えば樹脂ケース等の車両から着脱できる
手段３０が講じられている。

４は、音響カプラであり、前記記録手段２から
の信号を車両電話５に送出すべく接続されたもの
である。

６は、手動スイツチであり、可動接片６１は、
オンデイレー回路７を介して前記故障検知手段１
及び記録手段２を結ぶ信号線２０に接続され、且
つ記録手段２の起動入力部２ａに接続されてい
る。又第１固定接点６２は電源スイツチ８に接続
され、第２固定接点６３は接地されている。又、
８は電源スイツチ、９はバツテリー、R₁ないし
Rnは抵抗、T₁ないしTnはトランジスタである。

尚、前記信号線２０が低電位時若しくは信号線
２０に他の信号が送出されている時には故障信号
の送出を禁止すべく、故障信号発生器１１ａない
し１１ｎのチエツク入力部１１０ａないし１１０
ｎは前記信号線２０に接続されている。

本考案の作用次に作用を詳述する。

例えば、センサ１０ａに係る車両の機能部に異
常が発生したとする。するとセンサ１０ａは故障
信号発生器１１ａに信号を送出する。

故障信号発生器１１ａは、前記センサ１０ａか
らの信号を符号化し待機状態になる。

ここで、故障信号発生器１１ａないし１１ｎ
は、各故障信号発生器１１ａないし１１ｎから同
時に信号が送出され混信状態の発生を防止すべく
監視機能を有している。該監視機能とは、例えば
故障信号発生器１１ａのチエツク入力部１１０ａ
が所定時間高電位を維持する時、故障信号発生器
１１ａは故障信号出力部１２ａを介して信号線２
０に故障信号を送出し、それ以外では故障信号の
送出を禁止する機能を言う。

しかして、手動スイツチ６の可動接片６１が第２
固定接点６３に接続され、信号線２０が低電位で
ある時、故障信号発生器１１ａないし１１ｎの各
監視機能の作用により信号線２０への故障信号の
送出はない。次に手動スイツチ６の可動接片６１
が第１固定接点６２に接続されオンデイレー回路
７を介して所定時間後に信号線２０が高電位にな
る時、他の故障信号発生器１１ｂないし１１ｎか
ら信号線２０に故障信号が送出されていないと故
障信号発生器１１ａのチエツク入力部１１０ａは
所定時間高電位を維持する。

すると、監視機能の作用により故障信号の送出
禁止が解除され、故障信号発生器１１ａは各セン
サ１０ａないし１０ｎに割り当てられた符号と故
障に応じた信号をシリアル信号に符号化し、故障
信号出力部１２ａを介して信号線２０に送出す
る。この時、記録手段２は前記手動スイツチ６の
第１固定接点６２側へのオン作用と同時に起動入
力部２ａに起動信号が入力され、信号線２０に故
障検知手段１から故障信号が送出される以前に起
動可能状態になり、信号線２０の信号のメモリ手
段３への記録作用を開始する。そして、故障検知
手段１からの故障信号の送出が完了するか、故障
検知手段１からの故障信号の送出がないと、前記
故障信号発生器１１ａないし１１ｎの監視機能ご
とき自動停止機能により記録手段２は記録作用を
自動停止する。補足説明すると、前記自動停止機
能とは記録手段２が有する機能であり、信号線２
０が所定時間高電位を維持すると記録作用を自動
停止する機能をいう。

又ここでいう自動停止機能の所定時間とは、前
記故障信号発生器１１ａないし１１ｎが有する監
視機能の所定時間より充分長い時間をいう。

又、本考案の好適な実施例に於いては、記録手
段２はテープレコーダごときものであるが、該テ
ープレコーダはオーデイオ装置の一部として兼用
しており、故障検知手段１からの故障信号の記録
作用を司どつていない時は音楽等のオーデイオ信
号の録音、再生に最適な録再バイアスに設定さ
れ、故障信号の記録作用を司どる時は記録手段２
の起動入力部２ａの入力信号によりデイジタルパ
ルス信号の録音・再生に最適な録再バイアスに切
換えられる。

更に、本考案の好適な実施例に於いては、記録
手段２に音響カプラ４が接続されており故障検知
手段１若しくはメモリ手段３からの故障信号を車
両電話５を介してデイーラー等に送信することが
でき、故障の応急処置方法等についてデイーラー
等から電話サービスを受けることが可能である。

つまり、例えば車両が走行不可能になつた場合
でも遠隔地のデイーラー等から適切な指示を得ら
れる。

又、メモリ手段３は記録手段２から着脱するこ
とができるため、メモリ手段３を取り外してデイ
ーラー等に持込むことも可能である。又カセツト
テープ等のメモリ手段３はバツクアツプのバツテ
リー等が必要ない不排発性メモリ手段であり、故
障情報を半永久的に保存することができ故障情報
を定期点検等で活用することができる。

尚、メモリ手段３はフロツピーデイスタ、レー
ザーデイスタ及び磁気カード等の不揮発性メモリ
を用いてもよく、RAM（Random Acces
Memory）等の揮発性メモリをバツテリーにより
バツクアツプして用いてもよい。

又、メモリ手段３を内設した記録手段２をコネ
クタ等の着脱できる手段３０により車両から外し
て用いてもよい。

本考案の効果本考案は車両の各機能部の異常により故障の信
号を発生する故障検知手段と、該故障検知手段の
信号出力部に接続された記録手段と、該記録手段
により前記故障の信号が記録されるメモリ手段
と、前記記録手段若しくはメモリ手段に講じた車
両から着脱できる手段とにより構成することによ
り、メモリ手段に記録された故障情報を定期点検
等で活用することができ、又メモリ手段を車両か
ら持ち出す等により車両を移動させることなく故
障の処置及び点検を行なうことができる車両用故
障診断装置を提供できる効果を奏する。そして、
故障検知手段の有する故障信号発生器が故障信号
を伝送する信号線の電位に応じて故障信号の送出
を禁止する監視機能を有しているので故障信号の
混信がなく、また記録手段が信号線の電位に応じ
てメモリ手段への記録を停止する自動停止機能を
有しているのでメモリ手段への効率的な記録を行
なうことができるという特有な効果が有る。

【図面の簡単な説明】

添付図面は、本考案の好適な実施例を示す電気
回路図である。１……故障検知手段、２……記録手段、３……
メモリ手段、３０……記録手段若しくはメモリ手
段に講じた車両から着脱できる手段。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】車両の各機能部の異常により故障信号を信号線
２０に出力する故障検知手段１と、前記信号線２
０に接続する記録手段２と、該記録手段２を介し
て前記故障信号を記録するメモリ手段３と、前記
記録手段２若しくはメモリ手段３に講じた車両か
ら着脱できる手段３０とを備えた車両用故障診断
装置に於いて、前記故障検知手段１が複数の故障信号発生器１
１ａ，１１ｂ，…１１ｎを有し、かつ該故障信号
発生器１１ａ，１１ｂ，…１１ｎが信号線２０の
電位に応じて故障信号の送出を禁止する監視機能
を有し、前記記録手段２が信号線２０の電位に応
じてメモリ手段３への記録を停止する自動停止機
能を有する、ことを特徴とする車両用故障診断装置。