JPH0235114Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ・ 産業上の利用分野 本考案は、ガス栓等に対してガスホースなどを
接続する際に使用されるプラグとコンセントから
成るガス接続具に関するものである。

・ 従来技術とその問題点 第４図はプラグ０１とコンセント０２から成る
ガス接続具を示し、この接続具の場合には、プラ
グ０１にコンセント０２を装着すると、コンセン
ト０２側のバルブ押し棒０３がプラグ０１内に組
み込まれた安全弁０４を押し開いてガス通路０５
を開通し、プラグ０１側からコンセント０２側に
ガスを流す構造となつている。

上記従来のガス接続具はプラグ０１からコンセ
ント０２が外れたりした際には安全弁０４が閉じ
てしまうので、仮にガス栓が開放状態にあつたと
してもプラグからガスが流出してしまうことはな
い。

しかし、プラグ０１にコンセント０２が装着さ
れている限り、安全弁０４は常に開放しているた
め、コンセントより下流側のガスホースが切断さ
れたり或いはガスホースがガス器具から外れたり
した際に、ガスは依然としてガスホース側に流れ
てしまうという問題がある。

・ 本考案の目的 本考案は、ガス接続具において、コンセントが
プラグに装着された状態でコンセントより下流側
のガスホースが切断されたり或いはガス器具から
ガスホースが外れた際に、プラグ側において自動
的にガスの流れを止めてしまう過流出防止機構を
組み込んだガス接続具を提案するのが目的であ
る。

・ 本考案の構成 上記目的のもとに提案される本考案ガス接続具
の構成は、安全弁を組み込んで成るプラグと、こ
のプラグに装着することによつて前記安全弁を開
き、ガス通路を連通するソケツトとから成るガス
接続具において、前記プラグ内であつて、安全弁
よりも上流側に、所定の流量以上の流量が流れた
ときにガスの流れを遮断する復帰用スプリング付
の過流出防止弁を組み込むと共に過流出防止弁の
弁シートを迂回するバイパスを設け、前記安全弁
が開作動したときに前記バイパスを閉じ、安全弁
が閉作動したときにバイパスを開通するリセツト
弁を租み込んだものである。

上記のように、コンセントより下流側のプラグ
側に過流出防止弁を組み込むと、ガスホースの切
断とか外れにより所定の流量以上のガスの流れが
あると、過流出防止弁が作動してこのガスの流れ
を止めてしまう。又、一旦作動した過流出防止弁
はプラグからコンセントを取り外ずし、バイパス
を開通したときにこのバイパスを介してガスが流
れて弁の前後の差圧は零となり、スプリングの力
で元の位置に復帰する。

・ 実施例 第１図は本考案の一実施例を示すものである。
符号の１はガス接続具のプラグ本体、２はガスホ
ース接続口である。なお、このガスホース接続口
２側はガス栓である場合もある。３はコンセント
装着口、４はガス通路、５はガス通路４内に形成
した弁シート４ａに対して上流側から密着自在な
安全弁、６はパツキン、７は前記安全弁５からコ
ンセント接続口３内に延長されたピン、８は安全
弁５を弁シート４ａ側に常時押し付けているス流
側に組み込まれた過流出防止機構としての過流出
防止弁にして、この防止弁９は上流側から過流出
防止弁シート１２に対して密着自在であると共に
上流側に突出させたガイドピン１０を利用して復
帰スプリング１１により上流側に賦勢されてお
り、弁シート１２を常時開放している。

１３は前記過流出防止弁シート１２を迂回して
いるバイパスである。

１４は前記バイパス１３とガス通路４を下流側
から閉塞するリセツト弁にして、このリセツト弁
１４はリセツト弁シート１５に密着自在にガイド
１６内に組み込まれており、その位置関係は前記
安全弁５と連結スプリング１７で連結されて安全
弁５が閉止している状態のときには弁シート１５
から離れて弁シート１５とバイパス１３を開放し
ており、安全弁５が開放されると弁シート１５に
密着して弁シート１５と共にバイパス１３を閉塞
するように設定されている。１８はパツキンを示
す。

上記構成のプラグ本体１についてその作用を次
に説明する。

第１図はコンセントが装着されていない状態で
あり、安全弁５は閉じ、過流出防止弁９とリセツ
ト弁１４は開いている。この結果、ガスは安全弁
５により遮断されている。

第２図はコンセント装着口３にコンセントａが
装着され、押し棒ｂが安全弁５のピン７を押して
安全弁５を弁シート４ａから離れ、ガス通路４を
開通し、ガス器具側にガスを流している状態であ
る。なお、この状態においてリセツト弁１４はバ
イパス１３を閉塞している。

第３図はコンセントａの下流側において問題が
発生し、プラグ本体１内を所定の流量以上のガス
が流れて過流出防止弁９が作動して過流出防止弁
シート１２を閉塞した状態と、過流出防止弁９の
リセツト状態を示すものである。

過流出防止弁９が作動して弁シート１２に密着
した場合、この前後の差圧はそのままのため、過
流出防止弁９は弁シート１２に密着したままであ
る。このため、問題が解消して過流出防止弁９を
リセツトしたい場合に、この手段が必要となる。

実施例は、このリセツトを行なう場合には一旦
コンセントａをコンセント装着口３から取り外す
ようにしている。図のように、コンセントａをコ
ンセント装着口３から取り外すと、押し棒ｂがピ
ン７から逃げるため、安全弁５はスプリング８に
より弁シート４ａ側に移動する。安全弁５が移動
すると、これと連結スプリング１７を介して連結
されているリセツト弁１４がリセツト弁シート１
５から離れてバイパス１３を開放する。バイパス
１３が開放されると、ガスはこのバイパス１３を
経由して弁シート１２の下流側に流れる。この結
果、過流出防止弁９の前後の差圧は零となり、過
流出防止弁９は復帰スプリング１１により弁シー
ト１２から離れて元の位置に復帰し、弁シート１
２を開放する（第１図の状態）。

・ 本考案の効果 本考案は以上のようにプラグとコンセントから
成るガス接続具において、プラグ内に過流出防止
機構を組み込んだので、コンセントがプラグに装
着されていてこのコンセントよりも下流側におい
てガスホースの切断とかガスホースの外れなどの
問題が発生したとき、プラグ内においてガスの流
れを止めてしまうことができ安全である。

又、一旦作動した過流出防止弁はプラグからコ
ンセントを取り外すことにより自動的にリセツト
が行なわれるため、いちいちリセツト手続を行な
う必要がなく便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るプラグの断面図、第２図
は安全弁が開放した状態のプラグの断面図、第３
図は過流出防止弁が作動した状態のプラグの断面
図、第４図は従来のガス接続具としてのプラグと
コンセントを示す一部断面図である。 １……プラグ本体、５……安全弁、９……過流
出防止弁、１３……バイパス、１４……リセツト
弁、ａ……コンセント、ｂ……押し棒。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 安全弁を組み込んで成るプラグと、このプラグ
   に装着することによつて前記安全弁を開き、ガス
   通路を連通するソケツトとから成るガス接続具に
   おいて、 前記プラグ内であつて、安全弁よりも上流側
   に、所定の流量以上の流量が流れたときにガスの
   流れを遮断する復帰用スプリング付の過流出防止
   弁を組み込むと共に過流出防止弁の弁シートを迂
   回するバイパスを設け、前記安全弁が開作動した
   ときに前記バイパスを閉じ、安全弁が閉作動した
   ときにバイパスを開通するリセツト弁を組み込ん
   だ構成から成るガス接続具。