JPH0234780Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、空調制御システムに用いて好適な差
込接続器に関するものである。

〔従来の技術〕

従来より、空調制御システムにおいては、フア
ンコイルユニツト（FCU）内にコントローラを
据え付け、FCU内のフアンモータや電動弁等の
発・停制御を行つている。すなわち、フアンモー
タや電動弁への電源供給回路に、そのオン・オフ
状態が上記コントローラによつて制御されるリレ
ー接点を接続することによつて、その運転状態の
制御を行つている。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかしながら従来の空調制御システムにおいて
は、例えばフアンモータへの電源供給回路にリレ
ー接点を接続する場合、フアンモータより一体的
に導出されている電源プラグを切り離す等して、
リレー接点をその電源供給回路に接続しており、
このため現場における電気工事が非常に煩わしい
ものとなつていた。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案はこのような問題点に鑑みてなされたも
ので、電源コンセントへの差込部をなす第１およ
び第２の差込刃と、外部機器からの電源プラグの
差込口をなす刃受け部と、この刃受け部および前
記差込刃を保持するケース本体とで差込接続器を
構成し、その短絡状態において前記第１および第
２の差込刃の間に前記刃受け部を直列接続せしめ
る接続部を、前記ケース本体の外側に導出するよ
うにしたものである。

〔作用〕

したがつてこの考案によれば、ケース本体の外
側に導出された接続部を短絡状態とすることによ
り、第１および第２の差込刃の間に刃受け部が直
列接続される。

〔実施例〕

以下、本考案に係る差込接続器を詳細に説明す
る。

第１図は、この差込接続器の一実施例を示す概
略構成断面図である。同図において、１_-1，１_-2
は、電源コンセント（第２図に示す１０）への差
込部をなす差込刃、２は外部機器（本実施例にお
いては、フアンモータ）からの電源プラグ（第２
図に示す１１）の差込口をなす刃受け部であり、
刃受け部２は差込刃１_-1の後端部を一体的に屈曲
して形成した受け刃２_-1と、接続端子板３_-1の先
端部を一体的に屈曲して形成した受け刃２_-2とに
より構成されている。３_-2は差込刃１_-1にその先
端部を接続固定してなる第２の接続端子板であ
り、絶縁部材より構成されてなるケース本体４に
て差込刃１_-1，１_-2および接続端子板３_-1，３_-2
を保持している。そして、差込刃１_-1および１_-2
の先端部をケース本体４より露出させて第１およ
び第２の差込刃を得ており、接続端子板３_-1，３
_-2および差込刃１_-2の後端部をケース本体４の外
方に導出させて、ケース本体４より露出する接続
端子部３_-1a，３_-2aおよび１_-2aを形成している。

次に、このように構成された差込接続器を用い
た空調制御システムにおける電気工事方法につい
て説明する。すなわち、第２図において、フアン
発・停用リレー接点R_y1を、ケース本体４の外部
に露出する接続端子部３_-1aと１_-2aとの間に接続
する。また、電動弁１２と電動弁発・停用リレー
接点R_y2との直列接続回路および電動弁１３と電
動弁発・停用リレー接点R_y3との直列接続回路
を、接続端子部３_-2aと１_-2aとの間に並列に接続
する。そして、フアンモータからの電源プラグ１
１を刃受け部２へ差し込み、差込刃１_-1および１
_-2を電源コンセント１０へ差し込むようになす。

このような電気接続状態とすることにより、フ
アン発・停用リレー接点R_y1が閉成されれば、接
続端子部３_-1aと１_-2aとの間が短絡状態となり、
差込刃１_-1と差込刃１_-2との間に刃受け部２が直
列接続されるようになつて、コンセント１０から
の電源が刃受け部２に差し込まれた電源プラグ１
１を介してフアンモータへ供給されるようにな
る。また、電動弁発・停用リレー接点R_y2が閉成
されれば、接続端子部３_-2aおよび接続端子部１_-
２ａを介して、電動弁１２が差込刃1_-1と差込刃１
_-2との間に直列接続されるようになり、コンセン
ト１０からの電源がダイレクトに電動弁１２へ供
給されるようになる。電動弁発・停用リレー接点
R_y3が閉成された場合には、接続端子部３_-2aおよ
び接続端子部１_-2aを介して、コンセント１０か
らの電源がダイレクトに電動弁１３へ供給される
ようになることは言うまでもない。つまり、フア
ン発・停用リレー接点R_y1、電動弁発・停用リレ
ー接点R_y2，R_y3のオン・オフ状態を制御するこ
とによつて、フアンモータや電動弁１２，１３の
運転状態が制御されるようになる。

このように、本実施例の差込接続器によれば、
フアンモータからの電源プラグ１１を切り離さず
にそのまま刃受け部２に差し込んで、フアン発・
停用リレー接点R_y1をその電源供給回路に接続す
ることができるので、現場における電気工事の簡
易化が図られ、その作業工数および作業時間が短
縮される。また、接続端子部３_-2aおよび接続端
子部１_-2aが、コンセント１０を介する供給電源
の直接の取り出し口となつているので、電動弁１
１，１２の他にも種々の被制御機器を並列に接続
して、その運転の制御を行うことが可能となる。

なお、本実施例においては、ケース本体４より
接続端子板３_-1および差込刃１_-2の後端部を導出
して接続端子部３_-1aおよび１_-2aを構成し、この
接続端子部３_-1aと１_-2aとの間にフアン発・停用
リレー接点R_y1を接続するようにしたが、第３図
にこの差込接続器の他の実施例の正面断面図を示
すように、その差込刃１_-1′および受け刃２_-1′に
リード線５_-1および５_-2を接続して、このリード
線５_-1および５_-2を塩化ビニル樹脂材よりなるケ
ース本体４′の外側へ導出するように構成し、こ
のリード線５_-1および５_-2の導出端にフアン発・
停用リレー接点R_y1を接続するようにしてもよ
い。すなわち、第４図に第３図における−線
断面図を示すように、差込刃１_-1′および１_-2′の
上端部を略「Ｌ」字状に屈曲して端子板部１_-1
ａ′および１_-2a′を形成し、中継リード線５_-3によ
り差込刃１_-2′と受け刃２_-2′との接続を図ると共
に、差込刃１_-1′の端子板部１_-1a′にリード線５_-1
を接続し、受け刃2_-1′の下端部にリード線５_-2を
接続し、このリード線５_-1および５_-2をケース本
体４′の外側へ導出するように構成している。そ
して、差込刃１_-1′の端子板部１_-1a′に螺子孔部１
_−１ｂ′および１_-1c′を、差込刃1_-2′の端子板１_-2a
′に
螺子孔部１_-2b′を形成し、この螺子孔部１_-1b′，
１_-1c′および１_-2b′を第５図に示す如くケース本
体４′の外部へ露出させ、この螺子孔部１_-1b′，
１_-1c′および１_-2b′に第６図に示す如く端子螺子
を螺着して、接続端子部６_-1，６_-2および６_-3を
形成している。第７図は、この差込接続器の内部
回路構成図であり、第３図〜第６図に示した各部
に対応する部番を付与することによりその説明は
省略する。なお、接続端子部６_-1，６_-2および
6_-3への配線接続後にあつては、第６図に二点鎖
線で示したように、端子カバー７を装着するもの
とする。

〔考案の効果〕

以上説明したように本考案による差込接続器に
よると、電源コンセントへの差込部をなす第１お
よび第２の差込刃と、外部機器からの電源プラグ
の差込口をなす刃受け部と、この刃受け部および
前記差込刃を保持するケース本体とで差込接続器
を構成し、その短絡状態において前記第１および
第２の差込刃の間に前記刃受け部を直列接続せし
める接続部を、前記ケース本体の外側に導出する
ようにしたので、フアンモータ等の外部機器から
の電源プラグを切り離さずにそのまま刃受け部に
差し込んで、リレー接点をその電源供給回路に接
続することができるようになり、現場における電
気工事の簡易化が図られ、その作業工数および作
業時間が短縮される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る差込接続器の一実施例を
示す概略構成断面図、第２図はこの差込接続器を
用いた空調制御システムにおける電気工事方法を
説明する図、第３図はこの差込接続器の他の実施
例を示す正面断面図、第４図は第３図における
−線断面図、第５図はこの差込接続器の平面
図、第６図はこの差込接続器の正面図、第７図は
この差込接続器の内部回路構成図である。 １_-1，１_-2……差込刃、２……刃受け部、２
_-1，２_-2……受け刃、３_-1，３_-2……接続端子
板、３_-1a，３_-2a，１_-2a……接続端子部、４……
ケース本体、R_y1……フアン発・停用リレー接
点、１０……電源コンセント、１１……電源プラ
グ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電源コンセントへの差込部をなす第１および第
   ２の差込刃と、外部機器からの電源プラグの差込
   口をなす刃受け部と、この刃受け部および前記差
   込刃を保持するケース本体と、このケース本体の
   外側に導出されその短絡状態において前記第１お
   よび第２の差込刃の間に前記刃受け部を直列接続
   せしめる接続部とを備えてなる差込接続器。