JPH0234546Y2 - - Google Patents
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- JPH0234546Y2 JPH0234546Y2 JP19834185U JP19834185U JPH0234546Y2 JP H0234546 Y2 JPH0234546 Y2 JP H0234546Y2 JP 19834185 U JP19834185 U JP 19834185U JP 19834185 U JP19834185 U JP 19834185U JP H0234546 Y2 JPH0234546 Y2 JP H0234546Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pipe
- locking
- groove
- sleeve
- adapter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 238000003780 insertion Methods 0.000 claims description 14
- 230000037431 insertion Effects 0.000 claims description 14
- 210000000078 claw Anatomy 0.000 claims description 4
- 239000003507 refrigerant Substances 0.000 description 8
- 239000011324 bead Substances 0.000 description 6
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 2
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 2
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 239000000498 cooling water Substances 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
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- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Quick-Acting Or Multi-Walled Pipe Joints (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案は、例えば自動車用空気調和装置におけ
る冷媒配管相互を連結させるために用いるパイプ
の継手構造に関する。
る冷媒配管相互を連結させるために用いるパイプ
の継手構造に関する。
(従来の技術)
例えば、自動車用空気調和装置においては、い
わゆる冷房サイクル系を構成する冷媒配管の他
に、温水配管等が設けられており、これら配管内
を流通する冷媒またはエンジン冷却水等の温水を
それぞれ熱交換器に導き、車室内へ吹きだされる
空気を冷却および加熱することにより、車室内の
冷暖房を行なつている。このような自動車用空気
調和装置の配管を始めとして種々の配管を相互に
連結するために、従来用いられているパイプの継
手構造としては、第6図に示すようなものがあ
る。
わゆる冷房サイクル系を構成する冷媒配管の他
に、温水配管等が設けられており、これら配管内
を流通する冷媒またはエンジン冷却水等の温水を
それぞれ熱交換器に導き、車室内へ吹きだされる
空気を冷却および加熱することにより、車室内の
冷暖房を行なつている。このような自動車用空気
調和装置の配管を始めとして種々の配管を相互に
連結するために、従来用いられているパイプの継
手構造としては、第6図に示すようなものがあ
る。
この継手構造は、一方のパイプ1の端部外周に
一体に形成されたビード部2にスリーブ3が係合
され、このスリーブ3内には板ばね4が装着され
ている。また、他方のパイプ5の拡径端部にはア
ダプタ6が装着され、このアダプタ6の先端部に
は径方向段部7が形成されている。そして、一方
のパイプ1と他方のパイプ5との連結は、他方の
パイプ5をスリーブ3内に挿入し、径方向段部7
を板ばね4の先端部に係合させることにより行な
われる。
一体に形成されたビード部2にスリーブ3が係合
され、このスリーブ3内には板ばね4が装着され
ている。また、他方のパイプ5の拡径端部にはア
ダプタ6が装着され、このアダプタ6の先端部に
は径方向段部7が形成されている。そして、一方
のパイプ1と他方のパイプ5との連結は、他方の
パイプ5をスリーブ3内に挿入し、径方向段部7
を板ばね4の先端部に係合させることにより行な
われる。
(考案が解決しようとする問題点)
このような従来の継手構造にあつては、双方の
パイプ1,5の連結を外す際、離脱用治具8によ
り径方向段部7と板ばね4との係合を解くことに
なるが、そのときに双方のパイプ1,5の連結が
一瞬のうちに外されるため、パイプの内部圧力が
高い場合に不都合を有していた。例えば、このよ
うなパイプの継手構造を冷媒配管として用い、内
部の冷媒ガスを抜き忘れたままでパイプの連結を
外した場合、内部の冷媒ガスの圧力が継手部にお
ける双方のパイプを引き放す方向に急激に加わる
ため、作業上好ましくなかつた。また、パイプの
連結を外す際に、離脱用治具8の移動スペースL
を設ける必要があり、このスペースLを十分にと
れない場所にはこのパイプ継手構造を適用でき
ず、実用的な面で不具合があつた。
パイプ1,5の連結を外す際、離脱用治具8によ
り径方向段部7と板ばね4との係合を解くことに
なるが、そのときに双方のパイプ1,5の連結が
一瞬のうちに外されるため、パイプの内部圧力が
高い場合に不都合を有していた。例えば、このよ
うなパイプの継手構造を冷媒配管として用い、内
部の冷媒ガスを抜き忘れたままでパイプの連結を
外した場合、内部の冷媒ガスの圧力が継手部にお
ける双方のパイプを引き放す方向に急激に加わる
ため、作業上好ましくなかつた。また、パイプの
連結を外す際に、離脱用治具8の移動スペースL
を設ける必要があり、このスペースLを十分にと
れない場所にはこのパイプ継手構造を適用でき
ず、実用的な面で不具合があつた。
このような不具合を解消するために、最近で
は、第4図および第5図に示すような未公知のパ
イプ継手構造が提案されている。この継手構造
は、一方の第1パイプ11の端部外周に形成され
たビード部12にスリーブ13が係合され、この
スリーブ13は、その内周側に第2パイプ14の
端部およびこれを第1パイプ11に連結係止する
ための係止部材15を収容する収容凹所16を有
している。係止部材15は、スリーブ側に設けら
れた回動軸17まわりに回動自在となつており、
一端部にスリーブ13の端部18内面と係合する
第1係止爪19、他端部にアダプタ20の係止段
部21と係合する第2係止爪22を有している。
第2係止爪22の周囲には一部の切り欠かれた円
環状の弾性体23が装着され、第2係止爪22を
軸心方向に付勢している。そして、パイプの連結
は、第2パイプに取り付けられたアダプタ20の
係止段部21を弾性体23の弾発力に抗して第2
係止爪22に係合させ、同時に第1係止爪19が
端部18内面に係合することによつて行なわれ
る。また、パイプの取り外しは、取り外し治具2
4を押圧して係止部材15を回動軸17まわりに
回動させ、第2係止爪22と係止段部21との係
合を解除することにより行なう。これにより、パ
イプ内の圧力が高い場合は、パイプ相互が軸方向
に離間して相対移動し、係止段部21が第1係止
爪19に係合して以後の移動が阻止され、パイプ
内部のガスが放出される。
は、第4図および第5図に示すような未公知のパ
イプ継手構造が提案されている。この継手構造
は、一方の第1パイプ11の端部外周に形成され
たビード部12にスリーブ13が係合され、この
スリーブ13は、その内周側に第2パイプ14の
端部およびこれを第1パイプ11に連結係止する
ための係止部材15を収容する収容凹所16を有
している。係止部材15は、スリーブ側に設けら
れた回動軸17まわりに回動自在となつており、
一端部にスリーブ13の端部18内面と係合する
第1係止爪19、他端部にアダプタ20の係止段
部21と係合する第2係止爪22を有している。
第2係止爪22の周囲には一部の切り欠かれた円
環状の弾性体23が装着され、第2係止爪22を
軸心方向に付勢している。そして、パイプの連結
は、第2パイプに取り付けられたアダプタ20の
係止段部21を弾性体23の弾発力に抗して第2
係止爪22に係合させ、同時に第1係止爪19が
端部18内面に係合することによつて行なわれ
る。また、パイプの取り外しは、取り外し治具2
4を押圧して係止部材15を回動軸17まわりに
回動させ、第2係止爪22と係止段部21との係
合を解除することにより行なう。これにより、パ
イプ内の圧力が高い場合は、パイプ相互が軸方向
に離間して相対移動し、係止段部21が第1係止
爪19に係合して以後の移動が阻止され、パイプ
内部のガスが放出される。
しかし、このような継手構造にあつては、狭い
場所でのパイプの容易な連結、離脱、および離脱
時の安全性の確保という問題点は解消できるもの
の、反面、係止部材15を回動させるための回動
軸17を必要とし、また、この回動軸17を介し
て係止部材15をスリーブ13内で組み付けるた
めには困難な作業を必要としていた。
場所でのパイプの容易な連結、離脱、および離脱
時の安全性の確保という問題点は解消できるもの
の、反面、係止部材15を回動させるための回動
軸17を必要とし、また、この回動軸17を介し
て係止部材15をスリーブ13内で組み付けるた
めには困難な作業を必要としていた。
本考案は、このような実情に鑑みてなされたも
のであり、部品点数を減少させ、パイプ係止手段
の組み付けを容易にするパイプの継手構造を提供
することを目的とする。
のであり、部品点数を減少させ、パイプ係止手段
の組み付けを容易にするパイプの継手構造を提供
することを目的とする。
(問題点を解決するための手段)
本考案は、かかる目的を達成するために、一方
の第1パイプ外周に装着されたスリーブ内で係合
されるべき他方の第2パイプの拡径端部に外周部
に溝の形成されたアダプタを嵌着し、この溝内に
前記スリーブの挿入口端部内面と係合する第1係
止爪を一端に有するとともに前記溝の前部と係合
する第2係止爪を他端に有する係止部材を揺動可
能に遊嵌し、前記第2係止爪と前記アダプタに弾
性体を装着し、この弾性体により前記第2係止爪
をパイプ中心軸方向に付勢したことを特徴とす
る。
の第1パイプ外周に装着されたスリーブ内で係合
されるべき他方の第2パイプの拡径端部に外周部
に溝の形成されたアダプタを嵌着し、この溝内に
前記スリーブの挿入口端部内面と係合する第1係
止爪を一端に有するとともに前記溝の前部と係合
する第2係止爪を他端に有する係止部材を揺動可
能に遊嵌し、前記第2係止爪と前記アダプタに弾
性体を装着し、この弾性体により前記第2係止爪
をパイプ中心軸方向に付勢したことを特徴とす
る。
(実施例)
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
第1図は本考案の一実施例を示す半断面図であ
り、このパイプ継手構造は、冷媒配管の一部であ
る第1パイプと第2パイプ32とを連結するもの
である。第1パイプ31の先端から少し離れた位
置の外周にはビード部33が形成され、このビー
ド部33と先端との間の端部にOリング34およ
びバツクアツプリング35が装着され、第2パイ
プ32の内周が密着されるようになつている。ビ
ード部33には、一方に挿入口36を有する筒状
のスリーブ37が当接部38で係合するようにな
つている。スリーブ37の所定位置には治具挿通
孔39が形成され、内部には第2パイプ32およ
びこの第2パイプ32をスリーブ37内で係止す
る係止部材40を収容する収容部41を有してい
る。
り、このパイプ継手構造は、冷媒配管の一部であ
る第1パイプと第2パイプ32とを連結するもの
である。第1パイプ31の先端から少し離れた位
置の外周にはビード部33が形成され、このビー
ド部33と先端との間の端部にOリング34およ
びバツクアツプリング35が装着され、第2パイ
プ32の内周が密着されるようになつている。ビ
ード部33には、一方に挿入口36を有する筒状
のスリーブ37が当接部38で係合するようにな
つている。スリーブ37の所定位置には治具挿通
孔39が形成され、内部には第2パイプ32およ
びこの第2パイプ32をスリーブ37内で係止す
る係止部材40を収容する収容部41を有してい
る。
他方、第2パイプ32の端部は拡径され、この
拡径位置にはアダプタ42が嵌着されている。ア
ダプタ42の外周には中心軸方向に沿つて前後が
いわゆるアール状の湾曲した内周面となつた溝4
3が背中合わせに形成され、この溝43には係止
部材40が遊嵌されるようになつている。また、
アダプタ42の外周面には溝43の前部を横切つ
てリング溝44が形成されている。
拡径位置にはアダプタ42が嵌着されている。ア
ダプタ42の外周には中心軸方向に沿つて前後が
いわゆるアール状の湾曲した内周面となつた溝4
3が背中合わせに形成され、この溝43には係止
部材40が遊嵌されるようになつている。また、
アダプタ42の外周面には溝43の前部を横切つ
てリング溝44が形成されている。
係止部材40は、底部が中央部から前方に向け
て傾斜したテーパ面となつており、両端部がアー
ル状に形成されている。また、係止部材40は一
端に挿入口36の端部内面45と係合する第1係
止爪46、他端に溝43の前部内周面と係合する
第2係止爪47を有しており、溝43内に揺動自
在に遊嵌されている。第2係止爪47にはリング
係止溝48が形成され、リングスプリングからな
る弾性体49がこのリング係止溝48およびアダ
プタ42のリング溝44に嵌められて取り付けら
れている。この弾性体49は、一部が切欠かれ、
その径方向および円周方向に弾性変形し、係止部
材40をパイプの中心軸方向に弾性付勢してい
る。
て傾斜したテーパ面となつており、両端部がアー
ル状に形成されている。また、係止部材40は一
端に挿入口36の端部内面45と係合する第1係
止爪46、他端に溝43の前部内周面と係合する
第2係止爪47を有しており、溝43内に揺動自
在に遊嵌されている。第2係止爪47にはリング
係止溝48が形成され、リングスプリングからな
る弾性体49がこのリング係止溝48およびアダ
プタ42のリング溝44に嵌められて取り付けら
れている。この弾性体49は、一部が切欠かれ、
その径方向および円周方向に弾性変形し、係止部
材40をパイプの中心軸方向に弾性付勢してい
る。
次に、このような構成に係るパイプの継手構造
の作用を説明する。
の作用を説明する。
まず、パイプの連結に先立ち、第1パイプ31
および第2パイプ32をスリーブ37内で係止す
るための係止部材40の組み付け手順を説明す
る。係止部材40をアダプタ42の溝43内にそ
の底部から遊嵌し、弾性体49を第2係止爪47
のリング係止溝48に引掛け、これを径方向に弾
性変形させながら、リング溝44に嵌め込む。こ
れにより、係止部材40は、溝43内で第2係止
爪47の部分が弾性体49の弾発力により中心軸
方向に付勢され、底部の傾斜面が第2パイプ32
上に当接するとともに第1係止爪46の先端部分
が溝43外に突出した状態でアダプタ42に組み
付けられる。このようにして、係止部材40はア
ダプタ42の溝43内に、中心Oまわりで揺動可
能に組み付けられることとなる。したがつて、従
来のように係止部材15を回動軸17によりスリ
ーブ13内に組み付ける場合に比べ、構造が簡易
となり、部品点数も回動軸17を不要とする分減
少でき、さらに組み付け作業も容易となる。
および第2パイプ32をスリーブ37内で係止す
るための係止部材40の組み付け手順を説明す
る。係止部材40をアダプタ42の溝43内にそ
の底部から遊嵌し、弾性体49を第2係止爪47
のリング係止溝48に引掛け、これを径方向に弾
性変形させながら、リング溝44に嵌め込む。こ
れにより、係止部材40は、溝43内で第2係止
爪47の部分が弾性体49の弾発力により中心軸
方向に付勢され、底部の傾斜面が第2パイプ32
上に当接するとともに第1係止爪46の先端部分
が溝43外に突出した状態でアダプタ42に組み
付けられる。このようにして、係止部材40はア
ダプタ42の溝43内に、中心Oまわりで揺動可
能に組み付けられることとなる。したがつて、従
来のように係止部材15を回動軸17によりスリ
ーブ13内に組み付ける場合に比べ、構造が簡易
となり、部品点数も回動軸17を不要とする分減
少でき、さらに組み付け作業も容易となる。
このような構造のものを用いて、第1パイプ3
1と第2パイプ32との継手を行なう場合には、
係止部材40の組み付けられたアダプタ42の部
分を挿入口36からスリーブ37内に挿入する。
挿入に伴ない、係止部材40の上面が挿入口36
と摺接して、係止部材40は弾性体49の弾発力
に抗して中心Oまわりにその第1係止爪46が溝
43に嵌まる方向で揺動する。なおも挿入を続
け、第2パイプ32の先端部がビード部33に当
接すると、いままで挿入口36により押し下げら
れていた第1係止爪46が挿入口36から離れ、
弾性体49の弾発力で係止部材40が揺動して第
1係止爪46は端部内面45に係合するととも
に、第2係止爪47も溝43内に係合する。これ
により、パイプの継手がワンタツチで行なえる。
1と第2パイプ32との継手を行なう場合には、
係止部材40の組み付けられたアダプタ42の部
分を挿入口36からスリーブ37内に挿入する。
挿入に伴ない、係止部材40の上面が挿入口36
と摺接して、係止部材40は弾性体49の弾発力
に抗して中心Oまわりにその第1係止爪46が溝
43に嵌まる方向で揺動する。なおも挿入を続
け、第2パイプ32の先端部がビード部33に当
接すると、いままで挿入口36により押し下げら
れていた第1係止爪46が挿入口36から離れ、
弾性体49の弾発力で係止部材40が揺動して第
1係止爪46は端部内面45に係合するととも
に、第2係止爪47も溝43内に係合する。これ
により、パイプの継手がワンタツチで行なえる。
また、パイプの継手を離脱する場合は、治具挿
通孔39に上下に取り外し治具50を挿通し、こ
の先端を第1係止爪46部に押し当て、押圧す
る。これにより、弾性体49の弾発力に抗して係
止部材40が揺動し、第1係止爪46は溝43内
に押し下げられ、第1係止爪46による端部内面
45の係合が解かれるとともに、第2係止爪47
による溝43前部の係合も解かれる。その際、パ
イプ内部の冷媒ガスを抜き忘れている場合には、
パイプ内部の圧力が高いため、第2パイプ32が
第1パイプ31に対して離間する軸方向に相対移
動する。この場合、第2パイプ32の移動は第3
図のように第2係止爪47が取り外し用治具50
により係止されるまで行なわれる。この間に、第
1パイプ31および第2パイプ32内のガスは、
第3図のようにスリーブ37内に出て大気に徐々
に放出され、パイプ内部圧力と大気圧との差がな
くなる、その後、取り外し用治具50を抜き取
り、第2パイプ32を引き出していけば、弾性体
49の弾発力により係止部材40が揺動して第2
係止爪47が溝43内に入り、この状態で引き抜
けば、パイプ内圧が加わらない安全な状態でパイ
プの継手を完全に離脱することができる。
通孔39に上下に取り外し治具50を挿通し、こ
の先端を第1係止爪46部に押し当て、押圧す
る。これにより、弾性体49の弾発力に抗して係
止部材40が揺動し、第1係止爪46は溝43内
に押し下げられ、第1係止爪46による端部内面
45の係合が解かれるとともに、第2係止爪47
による溝43前部の係合も解かれる。その際、パ
イプ内部の冷媒ガスを抜き忘れている場合には、
パイプ内部の圧力が高いため、第2パイプ32が
第1パイプ31に対して離間する軸方向に相対移
動する。この場合、第2パイプ32の移動は第3
図のように第2係止爪47が取り外し用治具50
により係止されるまで行なわれる。この間に、第
1パイプ31および第2パイプ32内のガスは、
第3図のようにスリーブ37内に出て大気に徐々
に放出され、パイプ内部圧力と大気圧との差がな
くなる、その後、取り外し用治具50を抜き取
り、第2パイプ32を引き出していけば、弾性体
49の弾発力により係止部材40が揺動して第2
係止爪47が溝43内に入り、この状態で引き抜
けば、パイプ内圧が加わらない安全な状態でパイ
プの継手を完全に離脱することができる。
(考案の効果)
以上説明してきたように、本考案によれば、一
方の第1パイプ外周に装着されたスリーブ内で係
合されるべき他方の第2パイプの拡径端部に外周
部に溝の形成されたアダプタを嵌着し、この溝内
に前記スリーブの挿入口端部内面と係合する第1
係止爪を一端に有するとともに前記溝の前部と係
合する第2係止爪を他端に有する係止部材を揺動
可能に遊嵌し、前記第2係止爪と前記アダプタに
弾性体を装着し、この弾性体により前記第2係止
爪をパイプ中心軸方向に付勢したので、従来のよ
うに、狭い場所でのパイプの容易な連結、離脱、
および離脱時の安全性の確保が図られることはも
とより、係止部材が、スリーブ内での支持手段に
よらず、アダプタ自体に組み付けられることとな
るので、部品点数の削減が図られることとなる。
また、係止部材は予めアダプタ外周の専用溝に組
み付けられるので、組み付け作業も容易となる。
方の第1パイプ外周に装着されたスリーブ内で係
合されるべき他方の第2パイプの拡径端部に外周
部に溝の形成されたアダプタを嵌着し、この溝内
に前記スリーブの挿入口端部内面と係合する第1
係止爪を一端に有するとともに前記溝の前部と係
合する第2係止爪を他端に有する係止部材を揺動
可能に遊嵌し、前記第2係止爪と前記アダプタに
弾性体を装着し、この弾性体により前記第2係止
爪をパイプ中心軸方向に付勢したので、従来のよ
うに、狭い場所でのパイプの容易な連結、離脱、
および離脱時の安全性の確保が図られることはも
とより、係止部材が、スリーブ内での支持手段に
よらず、アダプタ自体に組み付けられることとな
るので、部品点数の削減が図られることとなる。
また、係止部材は予めアダプタ外周の専用溝に組
み付けられるので、組み付け作業も容易となる。
第1図は、本考案によるパイプの継手構造の一
実施例を示す要部断面図、第2図は、第1図のう
ちの係止部材の組み付け状態を表わす分解斜視
図、第3図は、第1図の作動状態図、第4図は、
最近提案されている未公知の従来例に係るパイプ
の継手構造の要部断面図、第5図は、第4図の係
止部材および弾性体の斜視図、第6図は、さらに
別の従来例に係るパイプの継手構造の断面図であ
る。 31……第1パイプ、32……第2パイプ、3
6……挿通孔、37……スリーブ、39……治具
挿通孔、40……係止部材、42……アダプタ、
43……溝、44……リング溝、45……端部内
面、46……第1係止爪、47……第2係止爪、
48……リング用係止溝、49……弾性体、50
……取り外し用治具。
実施例を示す要部断面図、第2図は、第1図のう
ちの係止部材の組み付け状態を表わす分解斜視
図、第3図は、第1図の作動状態図、第4図は、
最近提案されている未公知の従来例に係るパイプ
の継手構造の要部断面図、第5図は、第4図の係
止部材および弾性体の斜視図、第6図は、さらに
別の従来例に係るパイプの継手構造の断面図であ
る。 31……第1パイプ、32……第2パイプ、3
6……挿通孔、37……スリーブ、39……治具
挿通孔、40……係止部材、42……アダプタ、
43……溝、44……リング溝、45……端部内
面、46……第1係止爪、47……第2係止爪、
48……リング用係止溝、49……弾性体、50
……取り外し用治具。
Claims (1)
- 一方の第1パイプ31外周に装着されたスリー
ブ37内で係合されるべき他方の第2パイプ32
の拡径端部に外周部に溝43の形成されたアダプ
タ42を嵌着し、この溝43内に前記スリーブ3
7の挿入口36端部内面45と係合する第1係止
爪46を一端に有するとともに前記溝43の前部
と係合する第2係止爪47を他端に有する係止部
材40を揺動可能に遊嵌し、前記第2係止爪47
と前記アダプタ42に弾性体49を装着し、この
弾性体49により前記第2係止爪47をパイプ中
心軸方向に付勢したことを特徴とするパイプの継
手構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19834185U JPH0234546Y2 (ja) | 1985-12-25 | 1985-12-25 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19834185U JPH0234546Y2 (ja) | 1985-12-25 | 1985-12-25 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62106094U JPS62106094U (ja) | 1987-07-07 |
JPH0234546Y2 true JPH0234546Y2 (ja) | 1990-09-17 |
Family
ID=31158937
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19834185U Expired JPH0234546Y2 (ja) | 1985-12-25 | 1985-12-25 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0234546Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010203612A (ja) * | 2009-03-05 | 2010-09-16 | Norma Germany Gmbh | 第1のパイプ接続と第2のパイプ接続を有する接続組立部、およびこのタイプの接続組立部のための固定リング組立部 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0536159Y2 (ja) * | 1988-03-04 | 1993-09-13 | ||
KR100937925B1 (ko) | 2008-09-30 | 2010-01-21 | 유세형 | 파이프 연결장치 |
-
1985
- 1985-12-25 JP JP19834185U patent/JPH0234546Y2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010203612A (ja) * | 2009-03-05 | 2010-09-16 | Norma Germany Gmbh | 第1のパイプ接続と第2のパイプ接続を有する接続組立部、およびこのタイプの接続組立部のための固定リング組立部 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62106094U (ja) | 1987-07-07 |
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