JPH0234253Y2 - - Google Patents

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JPH0234253Y2
JPH0234253Y2 JP6478586U JP6478586U JPH0234253Y2 JP H0234253 Y2 JPH0234253 Y2 JP H0234253Y2 JP 6478586 U JP6478586 U JP 6478586U JP 6478586 U JP6478586 U JP 6478586U JP H0234253 Y2 JPH0234253 Y2 JP H0234253Y2
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water intake
well
perforated
water
aquifer
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  • Sewage (AREA)
  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) 本考案は地下水の取水装置に関する。
(従来の技術) 地下水位は年々低下の一途を辿つている。その
原因としては、降水量の多小等自然条件によると
ころが大きいが、他方では自然条件が満されては
いても、河川の上流に人工的に建設される調整ダ
ムや砂防堰堤があるために下流への土石流の流出
が皆無に等しくなり、そのため洪水時の都度、河
床の砂利や砂を海へ流出させる結果となつて河床
面が低下し、それにつれて地下水面も低下するこ
とに基因し、上流部からの土石流の運搬堆積が行
なわれていない状況を作り出しているためであ
る。
また、河川改修に係る堤防の改修においても、
その施工時に不透水層乃至は基盤に至るまで基礎
を十分に施工するため、河川からの伏流水は堤防
外への流路が遮断され、地下水への涵養補給が行
なわれなくなり、取水量の減少、地下水位の低下
を引起している。
このような現状のなかで、水道用、工業用、農
業用、災害対策用等の各種の井戸が建造されてい
るが、前述のように地下水位が年々低下している
ことと共にこれに正比例して地下帯水層の水深が
少なくなつていることから、井戸内の水位降下が
不足して取水能力が極めて減少することになる。
一般に、従来の浅層地下水を利用するために建
造される浅井戸は、第6図にその一例の断面を示
すように、井筒1の下端を不透水層2の上部に浮
かせた状態で建設され、また井筒1内の揚水ポン
プも砂の流入を考慮してその吸込口3が高い位置
に据付けられていて、吸込口3の位置で揚水水位
の調整を行なうようにしている。
(考案が解決しようとする問題点) 上記従来の井戸構造では、取水量の増加を図る
ために不透水層までの帯水層中の地下水を取水し
ようとしても取水することができない構造であつ
た。また、河川の流れによつて自然に堆積した帯
水層を開削して内部にポンプを設置し、これによ
り揚水する堀放し井戸は、地下水や伏流水が開削
内に流入する場合に障害となる井壁がないので井
戸損失は零に等しくなり、井戸内に流入する水の
流入状態はスムーズに行なわれる。
しかし堀放しの井戸では、衛生面の関係や開削
周囲が崩壊しないようにするため井筒を設けるこ
とが必要となり、そのためこの井筒が水の流入の
障害となつて井戸損失を起し、さらに井戸内への
開口面積を減少させることになり、底面積のみと
なつて取水量も減少する結果となる。
なかには井筒1の周囲から帯水層内に集水管を
放射方向に埋設し、これらの集水管を通じて井筒
1内に集水するようにした井戸装置があるが、従
来の上記井戸装置はパイプからなる集水管を放射
方向に埋設するため先端部側では降位の集水管の
間隔が大きく空き、集水能力に限度があり、特に
上記のように帯水層の厚みが小さい場合には井戸
損失が大きくなつて十分な取水を行なうことはで
きなかつた。
〔考案の構成〕
(問題点を解決するための手段) 本考案は上記従来技術の問題点を解決するた
め、断面が箱形をなし上下の少なくとも一面に多
数の集水孔が穿設された有孔取水板を井筒の周囲
から帯水層内に上下2段としてその有孔取水板が
上下で互い違いに千鳥状になるように放射方向に
埋設し、これら上下段の有孔取水板の基端をそれ
ぞれ井筒内に開口した構成を特徴とするものであ
る。
(作用) 上記の構成により、有孔取水板は放射方向に埋
設されながら上下の有孔取水板が上下で互い違い
の千鳥状に埋設されているので、有孔取水板の先
端部においても隣在の有孔取水板と間隔が空か
ず、帯水層内の地下水が万遍なく集水され、帯水
層の厚さが小さい浅井戸であつても井戸損失を起
さずに高能率に集水することができる。
(実施例) 以下、本考案を第1図乃至第5図に示す実施例
を参照して説明する。
第1図は本考案の一実施例の縦断面図を示して
おり、図において1は地表4から不透水層2に至
る深さに建込まれた井筒を示し、5A,5Bは有
孔取水板を示している。
有孔取水板5A,5Bは、第3図に先端部分の
一部の平面を示し、第4図に第3図−線にお
ける拡大断面を、第5図に同先端部の長手方向拡
大断面を示しているように、断面が偏平な箱形を
なし、上下面に多数の集水孔6,6…が穿設され
ており、先端には帯水層7への打込み時に進入し
やすくするためビツト8が設けられている。
上記有孔取水板5A,5Bは、井戸圏の大きさ
によつて全長は異なるが、一般的には幅B300mm、
長さL1000mm程度の単位有孔取水板5を継手9を
介して接続しながら井筒1内より帯水層7に打込
んで埋設される。そして集水孔6,6…は、先端
部で密に、基端側で粗に穿設することが望まし
く、また集水孔は、有孔取水板5の上下両面に穿
設するほか、地質によつては下面側のみに穿設し
てもよい。このように下面側のみに集水孔を穿設
して集水するようにすれば、土砂粒の流れ込みが
なく、集水孔6,6…の目詰りを防ぐことができ
る。
上記のように構成された有孔取水板5は、第2
図に示すように、井筒1の周囲から帯水層7内に
上下が互い違いになるようにして上下2段に放射
方向に打込んで埋設され、これら上下2段の有孔
取水板5A,5Bの基端5′は井筒1内に開口さ
れている。これにより各有孔取水板5A,5B
は、その基端側においては上下の有孔取水板5
A,5Bの側部同士が互いに重なり合つておか
れ、先端側になるにしたがつて重ならないように
なつて、全体として帯水層7内に網目状の取水網
10が形成される。
したがつて帯水層7内の地下水は、集水孔6,
6…を通じて有孔取水板5A,5B内に流れ込
み、その基端5′から井筒1内に流入する。この
場合、前記のように帯水層7内に有孔取水板5
A,5Bによる網目状の取水網10が形成されて
いるので、堀放しの井戸に近い理想的な井戸とな
つて取水効率を著しく高め、また有孔取水板5
A,5Bの先端側の相互間隔が極めて狭くできる
ことから、帯水層7の砂礫間の空隙に等しい網目
状に集水孔6,6…およびこの集水孔を有する有
孔取水板5,5…が配置されることになるので、
井戸損失の解消が図られ、井戸の直径拡大効果が
十分に発揮される。
なお、有孔取水板5A,5Bの基端にバルブを
設けることにより有孔取水板5A,5Bを通じて
井筒1内に流入する水の量を調整できるようにす
ることも可能である。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案による地下水の取
水装置は、断面が箱形をなし上下の少なくとも一
面に多数の集水孔が穿設された有孔取水板を井筒
の周囲から帯水槽内に上下2段としてその有孔取
水板が上下で互い違いに千鳥状になるように放射
方向に埋設し、これら上下段の有孔取水板の基端
を井筒内にそれぞれ開口した構成であり、これに
より帯水層内に有孔取水板による網目状の取水網
が形成されるので、帯水層内の地下水や伏流水を
取水網圏内平均に取水することができ、取水効率
が著しく高められ、しかも各有孔取水板の先端側
の相互間隔が狭くなるため井戸損失が解消され、
井戸の直径拡大効果を十分に発揮させることがで
きる。これにより地下水の帯水層の厚みが小さい
地層であつてもその帯水層内の水を有効に取水す
ることができるなどの種々の効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による地下水の取水装置の一実
施例を示す縦断面図、第2図は同要部の平面図、
第3図は第2図における有孔取水板の先端部の平
面図、第4図は第3図の−線における拡大断
面図、第5図は同先端部分の長手方向拡大断面
図、第6図は従来の浅井戸の一例を示す縦断面図
である。 1……井筒、2……不透水層、5……単位有孔
取水板、5A……上段の有孔取水板、5B……下
段の有孔取水板、6……集水孔、7……帯水層、
8……ビツト、9……継手、10……取水網。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 断面が箱形をなし上下の少くとも一面に多数
    の集水孔が穿設された有孔取水板を井筒の周囲
    から帯水槽内に上下2段としてその有孔取水板
    が上下で互い違いに千鳥状になるように放射方
    向に埋設し、これら上下段の有孔取水板の基端
    を井筒内にそれぞれ開口したことを特徴とする
    地下水の取水装置。 2 前記集水孔は、有孔取水板の先端側で密に、
    基部側で粗に穿設してあることを特徴とする実
    用新案登録請求の範囲第1項記載の地下水の取
    水装置。
JP6478586U 1986-04-28 1986-04-28 Expired JPH0234253Y2 (ja)

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JPS62176260U JPS62176260U (ja) 1987-11-09
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