JPH0233924Y2 - - Google Patents

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JPH0233924Y2
JPH0233924Y2 JP14861985U JP14861985U JPH0233924Y2 JP H0233924 Y2 JPH0233924 Y2 JP H0233924Y2 JP 14861985 U JP14861985 U JP 14861985U JP 14861985 U JP14861985 U JP 14861985U JP H0233924 Y2 JPH0233924 Y2 JP H0233924Y2
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work roll
tension leveler
steel sheet
plated
skin pass
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JP14861985U
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  • Straightening Metal Sheet-Like Bodies (AREA)
  • Reduction Rolling/Reduction Stand/Operation Of Reduction Machine (AREA)
  • Coating With Molten Metal (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本考案は、スパングル模様が消去された溶融ア
ルミニウムめつき鋼板等、表面肌が改善されため
つき鋼板を連続的に製造するラインにおいて使用
されるテンシヨンレベラー用ワークロールに関す
る。 〔従来の技術〕 めつき鋼板の製造ラインについて、連続溶融ア
ルミニウムめつきチラインを例にとつて説明す
る。第1図に示す如く、鋼板コイルCから所定の
ライン速度(通常、30〜200m/分)にて連続的
に送り出される鋼板Sは、先ず前焼鈍炉1にて、
軟質化及び表面清浄化(圧延油やスケール等の除
去)が行われた後、溶融アルミニウムめつき浴槽
(浴温:約650℃)2内を通され、表面に溶融アル
ミニウムが付着した状態で浴上に引き上げられ
る。浴上に引き上げられた鋼板Sは、吹拭ノズル
3からの噴射ガス流にて、表面に付着している溶
融アルミニウムの余剰量が吹拭され、所定の目付
量に調節された後、冷却帯4を通ることにより、
所定の冷却速度で冷却される。冷却帯4を通つて
表面のめつき金属層が冷却凝固した鋼板Sは、要
求される品質に応じ、スキンパスミル7にて調質
圧延された上、テンシヨンレベラー8にかけられ
ることによつて形状矯正(例えば平坦度矯正)が
図られ、また化成処理装置9にて化成処理が行わ
れた後、鋼板コイルC′として巻き取られて製品と
なる。 然るに、このようにして得られた溶融アルミニ
ウムめつき鋼板は、通常、その全面にわたつてス
パングルと称される斑状模様が発生する。このス
パングルは、鋼板表面に付着した溶融アルミニウ
ムめつき層の冷却凝固過程で生成し成長したアル
ミニウムの結晶粒であつて、めつき後の調質圧延
等では完全に消去されずに、製品表面に斑状模様
として残つたものである。 かかるスパングルの斑状模様の存在は、めつき
品質(耐食性、加工性等)に悪影響をなすもので
はないが、製品としての美観を損ない、商品価値
を低下させるほか、例えば暖房機器や調理機器の
熱反射板として使用される場合は、乱反射とそれ
による反射効率の低下の原因となるので、スパン
グル模様のない一様で美麗な表面肌を有するもの
であることが望まれる。 従来、スパングルの斑状模様の生成を防止する
方法としては、鋼板表面の溶融アルミニウムの目
付量を調整した後に急冷する方法、あるいは高圧
延荷重及び/又は多数パス回数の調質圧延を行う
方法等があつたが、本考案者は、これらの方法に
も優る方法として、最大高さが10〜30μRmaxで
あつて山数(PPI)が100〜250である表面あらさ
の梨地肌を有するスキンパスミル用ワークロール
を用いて調質圧延を行い、該ワークロールの梨地
肌をめつき鋼板表面(めつき金属層表面)に転写
することにより、めつき金属層表面のスパングル
模様を消去する方法を創案した(特願昭59−
270065号参照)。 なお、上述の最大高さの下限を10μRmaxに規
定したのは、それより小さい場合、スパングル模
様の消去が不十分となるからであり、また上限を
30μRmaxと規定したのは、それを越えると、調
質圧延後の製品肌が粗となつて美観が損なわれる
からである。一方、上述の山数(PPI)の下限を
100と規定したのは、それより少ないと、最大高
さが前記規定範囲内にあつても、めつき金属層表
面に形成される凹凸のきめ細かさが不足してスパ
ングル模様の消去効果が不十分なものとなるから
であり、また山数(PPI)の上限を250と規定し
たのは、それを越えると、事実上、ロール表面の
凹凸の高さが少なくなるため、めつき金属層の表
面に転写形成される梨地肌の凹凸の深さが不足す
る結果、スパングル模様の消去効果が不十分とな
るからである。 〔考案が解決しようとする問題点〕 かかるスキンパスミル用ワークロールを用いて
調質圧延を行うことにより、めつき鋼板はそのめ
つき金属層表面に梨地肌が転写されてスパングル
模様が消去されることとなるが、通常のめつき鋼
板製造ラインにおいては、第1図にも示したよう
に、めつき鋼板は、スキンパスミルにて調質圧延
された後、形状矯正のためにテンシヨンレベラー
にかけられる。然るに、該テンシヨンレベラー用
ワークロールは、表面が平滑肌のブライトロール
が一般に用いられているので、前記スキンパスミ
ル用ワークロールを用いた調質圧延によつて表面
に梨地肌が転写されためつき鋼板が、該テンシヨ
ンレベラーにかけられてそのワークロールにてし
ごかれることにより、表面の梨地肌の山頂が潰さ
れ、均一な梨地肌に光沢むらが生じ、製品品質が
悪化するという問題がある。 かかる問題は、アルミニウムめつき鋼板等のよ
うに表面硬度の低いめつき鋼板において特に顕著
なものとなる。 そこで、表面肌の仕様が厳格に規定されている
めつき鋼板を製造する場合は、調質圧延後に鋼板
をテンシヨンレベラーにかける作業(或いは再調
質圧延による手直し作業)を実施しないこととし
て鋼板表面の梨地肌を或るレベル以上に保つこと
が行われているが、かかる方法によつて製造され
ためつき鋼板は、形状矯正(特に平坦度の矯正)
が十分になされておらず、品質的にも満足できる
ものが得られない。 本考案は、かかる事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、めつき金属層の
スパングル模様を実害のない程度に消去すること
によつて全表面にわたつて一様且つ美麗な表面と
されためつき鋼板であつて、しかも形状矯正(特
に平坦度の矯正)が十分に行われためつき鋼板を
製造するラインにおいて用いられるテンシヨンレ
ベラー用ワークロールを提供するにある。 〔問題点を解決するための手段〕 本考案のテンシヨンレベラー用ワークロール
は、最大高さが10〜30μRmaxであつて山数
(PPI)が100〜250である表面あらさの梨地肌を
有することを特徴としている。ここに、μRmax
はJIS B 0601に規定される表面あらさの指標で
あり、山数(PPI)は長さ1インチ当たりの山の
数(Peaks Per Inch)である。 なお、該テンシヨンレベラー用ワークロールの
表面あらさは、調質圧延時にめつき鋼板表面に梨
地肌を形成するために表面を梨地肌としてスキン
パスミル用ワークロールの表面あらさと同等にな
るように配慮したものである。 〔作用〕 かかるワークロールを備えたテンシヨンレベラ
ーを含む製造ラインにてめつき鋼板を製造する場
合、スキンパスミルにて調質圧延が行われる際に
スキンパスミル用ワークロール表面の梨地肌が転
写されて生成するめつき鋼板のめつき金属層表面
の梨地肌は、該めつき鋼板がテンシヨンレベラー
にかけられた後においても、山頂が潰されて不均
一な状態となることがない。テンシヨンレベラー
用ワークロールの表面には、スキンパスミル用ワ
ークロールの表面と同等の表面あらさの梨地肌が
形成されているからである。 なお、本考案のテンシヨンレベラー用ワークロ
ールの表面あらさを、最大高さが10〜30μRmax
であつて山数(PPI)が100〜250であるように数
値限定したのは、スキンパスミル用ワークロール
の表面あらさと同等になるように配慮したもので
あるのは前述の通りであるが、特に最大高さの数
値限定理由について詳述するに、それが
10μRmaxよりも小さい場合は、表面が平滑なブ
ライトロールを用いた場合と差がなくなるからで
あり、またそれが30μRmaxを越える場合は、め
つき鋼板のめつき金属層表面の梨地肌よりもワー
クロールの表面あらさの方があらくなつてめつき
鋼板表面にスクラツチ疵が発生する上、ワークロ
ールにはめつき鋼板表面の被覆層(めつき金属
層)の一部がピツクアツプされてロール寿命が低
下することになるからである。 〔実施例〕 溶融アルミニウムめつき鋼板の連続製造ライン
において、鋼板表面に溶融アルミニウムめつき層
を形成した後、そのめつき鋼板を、第1表に示す
如き表面あらさの梨地肌を有するワークロールを
備えてなるスキンパスミルにかけ、然る後に、第
1表に示す如き表面あらさの梨地肌を有するワー
クロールを備えてなるテンシヨンレベラーにかけ
て製品を得た。 〔〕 溶融アルミニウムめつき条件 (i) 原板:低炭素リムド鋼(板厚0.8mm、板幅
914mm) (ii) ライン速度:100m/分 (iii) めつき浴温:650℃ (iv) 目付量:ガスワイピングにより、60g/m2
片面に調整 〔〕 スキンパスミル条件 第1表に示す 〔〕 テンシヨンレベラー条件 第1表に示す 〔〕 結果 第1表に、スキンパスミル用ワークロールの表
面あらさ、テンシヨンレベラー用ワークロールの
表面あらさ、及び得られた製品の表面肌品質の評
価を示す。 No.1〜5は本考案例、No.101〜105はテンシヨン
レベラー用ワークロールの表面あらさが本考案の
規定から逸脱する比較例である。 表中、「製品表面品質」の欄における各記号の
意味は次のとおりである。 A:良好な梨地肌 B:スキンパスにて付加された梨地肌がつぶさ
れて光沢ムラ発生 C:スクラツチ疵発生
【表】
〔考案の効果〕
本考案のワークロールを備えたテンシヨンレベ
ラーを含む製造ラインにて溶融アルミニウムめつ
き鋼板等のめつき鋼板を製造する場合は、めつき
鋼板に不可避的に生じるスパングル模様を、鋼板
の要求仕様に応じて希釈化または消去し、一様で
美麗な梨地肌を有する商品価値に優れためつき鋼
板を得ることができる。 なお、本考案のワークロールを使用することに
よつて得られるめつき鋼板は、表面肌品質及び機
械的性質に優れているので、オーブントースター
やガスレンジやガステーブル等の調理機器、若し
くは石油ストーブや電気コタツ等の暖房機器に用
いられる熱反射板、又は焼却炉や煙突や乾燥炉や
送風機等の構成部材等、各種の用途に有用であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はめつき鋼板製造ラインの例を示す工程
図である。 1:前焼鈍炉、2:溶融アルミニウムめつき浴
槽、7:スキンパスミル、8:テンシヨンレベラ
ー。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 最大高さが10〜30μRmaxであつて、山数
    (PPI)が100〜250である表面あらさの梨地肌を
    有してなるテンシヨンレベラー用ワークロール。
JP14861985U 1985-09-27 1985-09-27 Expired JPH0233924Y2 (ja)

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JP14861985U JPH0233924Y2 (ja) 1985-09-27 1985-09-27

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JP14861985U JPH0233924Y2 (ja) 1985-09-27 1985-09-27

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