JPH0233098Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、外殻内高圧型の圧縮機を使用した冷
凍装置に関する。

従来例の構成とその問題点 第１図を参考に従来の冷凍装置を説明すると、
外殻内高圧型の圧縮機ａ、凝縮器ｂ、毛細管ｃ、
冷却器ｄを有し、圧縮機ａと冷却器ｄとの間に逆
止弁ｅを配設し、毛細管ｃと冷却器ｄとの間に逆
止弁ｅと圧縮機ａとの間の圧力を導く均圧管ｆを
有する圧力式開閉弁ｇを配設して冷却システムを
構成していた。この圧力式開閉弁ｇは冷却器ｄの
付近で冷却風路内に配設されており、均圧管ｆの
一部も風路内に配設されているので圧縮機ａの停
止時、均圧管ｆ内に高温高圧冷媒が充満するので
冷却負荷になる欠点を有していた。

考案の目的 本考案の目的は、前記従来の欠点を改善し、圧
力式開閉弁の応答性を良くし、かつ、熱負荷の少
ない冷凍装置を提供することにある。

考案の構成 この目的を達成するために本考案は、圧力式開
閉弁の均圧管の内径を大きくして断熱材内に配設
し、圧縮機停止時の圧力式開閉弁の応答性を良く
して均圧管の放熱を少なくし、熱負荷をなくすも
のである。

実施例の説明 以下、本考案の一実施例について第２図、第３
図を参照しながら説明する。

図において１は断熱箱であり、外箱からなる外
被２と内箱からなる内被３と、内外被２，３の間
に充填される断熱材４で構成されている。５は冷
凍室扉、６はその冷凍室である。７は冷蔵室扉
で、８はその冷蔵室である。９は野菜室扉で、こ
の野菜室扉９に取付けられた野菜容器１０とで野
菜室１１を構成している。１２は冷凍室６と冷蔵
室８とを区画する区画壁である。そして、冷却器
１８で冷却された冷気を冷凍室ダクト１３および
冷蔵室ダクト１４とに分配して供給する冷気循環
フアン１２ａとフアンモータ１２ｂおよび冷却器
１８を前記区画壁１２内に設けている。

１５は内部が高圧に保持される外殻内高圧型の
圧縮機であり、凝縮器１６、毛細管１７、冷却器
１８とより冷却装置を形成している。そして、圧
縮機１５と冷却器１８との間に逆止弁１９を配設
し、毛細管１７と冷却器１８との間に逆止弁１９
と圧縮機１５との間の圧力を導く均圧管２０を有
する圧力式開閉弁２１を配設して冷却システムを
構成している。この圧力式開閉弁２１は前記区画
壁１２内に設けられている。この圧力式開閉弁２
１は第４図に示す様に毛細管１７の出口に接続し
た入口パイプ２１ａと、冷却器１８の入口に接続
した出口パイプ２１ｂを有している。２１ｃはバ
ルブシート、２１ｄはダイヤフラム２１ｅに連結
したロツド、２１ｆはロツド２１ｄの先端に設け
たボール弁、２１ｇはバイアススプリングであ
り、ダイヤフラム２１ｅの反ボール弁２１ｆ側の
均圧室２１ｈ内には均圧管２０の一端が接続さ
れ、その他端はサクシヨンライン１５ａに接続さ
れている。そして圧縮機１５の運転によりサクシ
ヨンライン１５ａ中の圧力が低下すると均圧管２
０により均圧室２１ｈ内の圧力が下がり、これに
よりボール弁２１ｆがバルブシート２１ｃより離
れて開路状態となる。また、圧縮機１５が停止
し、サクシヨンライン１５ａ中の圧力が上昇する
と均圧管２０により均圧室２１ｈ内の圧力が上昇
し、これによりボール弁２１ｆがバルブシート２
１ｃに密着され開路状態となる。

２２は均圧管２０の保温断熱する断熱材であ
る。そして、均圧管２０の区画断熱壁１２内に位
置する部分に保温断熱管２２をまきつけ、他の部
分を断熱箱４内に配設している。

このような構成において、圧縮機１５が運転中
は逆止弁１９と圧縮機１５との間は低圧であり均
圧管２０内も低圧で圧力式開閉弁２１は開成して
おり、逆止弁１９も開成している。圧縮機１５が
停止時は、逆止弁１９が閉成して、圧縮機１５と
逆止弁１９との間は高圧となり均圧管２０にも高
温高圧冷媒が充満して圧力式開閉弁２１を閉成し
て冷却器１８に高温高圧冷媒が流入して熱負荷に
なるのを防止している。したがつて、冷却停止中
に均圧管２０の周囲が冷えていても均圧管２０を
断熱材４又は保温断熱材２２で保温断熱している
ので均圧管２０内の圧力低下が少なくなり圧力式
開閉弁２１の応答性も向上し、かつ均圧管２０か
らの高温の断負荷が冷却風路に伝わりにくくな
る。

考案の効果 本考案は、外殻内高圧型の圧縮機と冷却器との
間に逆止弁を配設し、毛細管と冷却器との間に、
逆止弁と圧縮機との間の圧力を導く均圧管を有す
る圧力式開閉弁を冷却器近傍に配設し、前記均圧
管を断熱材又は保温断熱材で断熱的に配設してい
るので逆止弁により圧縮機吸い込み口からスーパ
ーヒートガスが冷却器に流入することを防止する
だけでなく圧力式開閉弁により凝縮器出口からス
ーパーヒートガスが冷却器に流入することを防止
し、完全なスーパーヒートガスカツト効果を有
し、圧縮機が停止している時の冷却器の温度上昇
を抑制し冷蔵庫の熱負荷を減少し消費電力の低減
と冷却効率の向上を図れるという効果を有し、 圧力式開閉弁の均圧管を断熱材又は保温断熱材
で断熱しているので、均圧管の内部の圧力が冷却
されて低下することがなく圧力式開閉弁の上部に
ある均圧室の圧力変化の応答性が向上し圧力式開
閉弁の開閉動作が迅速になりスーパーヒートガス
の冷却器に流入防止の応答が迅速になり、圧縮機
が停止している時の冷却器の温度上昇を抑制する
効果が高く消費電力量の低減効果が大でありさら
に均圧管からの庫内への熱負荷もなくなり冷蔵庫
の熱負荷を減少し消費電力量の低減効果の向上が
図れ、 圧力式開閉弁を冷蔵庫内の冷却室に、逆止弁を
冷蔵庫庫外の機械室に配設しているので組立て性
及びサービス性がよいという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の冷凍システム図、第２図は本
考案の一実施例の冷蔵庫の縦断面図、第３図は同
第２図の冷凍システム図、第４図は圧力開閉弁の
断面図である。 ４……断熱材、１５……圧縮機、１６……凝縮
器、１７……毛細管、１８……冷却器、１９……
逆止弁、２０……均圧管、２１……圧力式開閉
弁、２２……断熱材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外殻内高圧型の圧縮機、凝縮器、毛細管、冷却
   器等を有し、圧縮機と冷却器との間のしかも機械
   室内に逆止弁を配設し、かつ毛細管と冷却器との
   間に、逆止弁と圧縮機との間の圧力を導く均圧管
   を有する圧力式開閉弁を前記冷却器近傍に配設
   し、前記均圧管を断熱材で被覆した冷凍装置。