JPH0233073B2 - Toketsuboshizai - Google Patents
ToketsuboshizaiInfo
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- JPH0233073B2 JPH0233073B2 JP15721386A JP15721386A JPH0233073B2 JP H0233073 B2 JPH0233073 B2 JP H0233073B2 JP 15721386 A JP15721386 A JP 15721386A JP 15721386 A JP15721386 A JP 15721386A JP H0233073 B2 JPH0233073 B2 JP H0233073B2
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Description
［産業上の利用分野］
本発明は凍結防止剤に関するものであり、特に
道路、空港滑走路、駐車場、プラツトホームな
ど、凍結により事故が発生しやすい場所に散布さ
れ、充分な凍結防止効果並びにこれらの場所に使
用されている金属部材に対する耐腐食効果を有す
る凍結防止剤に関する。 ［従来の技術］ 寒冷地または冬期においては道路を始め空港滑
走路、バスターミナル、プラツトホーム（以下道
路等という）等が雨や雪によつて凍結し、しばし
ば事故の原因となることは周知の事実である。 このため、これらの地域では、道路等に凍結防
止剤が散布されるが、従来は凍結防止剤として食
塩、岩塩、塩化カルシウム、塩化マグネシウムな
どの無機塩を単独で使用したり尿素と塩化アンモ
ニウム塩との組合せを含む無機質と有機質の混合
物やエチレングリコールなどの有機物質が用いら
れている。これらの凍結防止剤は道路等が気温の
低下により氷結のおそれが生じた際に塊状、粉状
で、または水溶液にして、所望量を散布すること
により、水の氷点を降下させて、気温が０℃以下
に下がつても凍結が防止されるようにするもので
ある。 ［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら、食塩のみでは、氷点降下能力が
小さいので十分満足のいくものが得られなく、塩
化マグネシウムや塩化カルシウムは、氷点降下が
大きく、十分その目的を達するものであるが、価
格が高価であり、実情に会わないばかりでなく、
金属に対する腐食が大きい欠点がある。また尿素
と塩化アンモニウム塩とを併用したものでは、道
路等コンクリートをの破壊する欠点があり好まし
くない。更にエチレングリコールなどの有機質の
ものも用いられ、特に寒期空港に駐機中の飛行機
に散布され、効果を挙げているが、その性質上、
潤滑性を有し、滑る欠点があり、これまた好まし
いものではない。 ［問題点を解決するための手段］ そこで、本発明者等は、上記の欠点を改良すべ
く研究した結果、本発明に至つたもので、したが
つて、本発明の目的は、上記の欠点を解決するこ
と、即ち、実用されるに十分な氷点降下を有し、
金属性部材を腐食しないもので、しかも保存中に
固結しない凍結防止剤を提供することにある。 上記の目的は、主に、食塩、塩化マグネシウム
及び塩化カルシウムを含む混合物により達成され
る。更に具体的には、本発明は食塩60重量％以
上、塩化マグネシウム30重量％以下、塩化カルシ
ウム0.5〜５重量％およびトリポリ燐酸ナトリウ
ム0.5〜５重量％を含む混合物に固結防止剤とし
てフエロシアン酸塩を含有させた凍結防止剤にあ
る。 本発明で用いられる食塩は、通常業務用に用い
られるものでよく、粉末、粒状、又塊状いずれで
もよい。また塩化マグネシウム（例えば
MgCl2.2H2O）塩化カルシウム（例えばCaCl2・
2H2O）およびトリポリ燐酸ナトリウムも食塩と
同様に粉末、粒状および塊状のいずれでもよい。
該凍結防止成分である、食塩、塩化マグネシウ
ム、塩化カルシウムおよびトリポリ燐酸ナトリウ
ムは、粉末、粒状または塊状物をそのまま混ぜて
から、水溶液としても、またそれぞれの水溶液を
製造してから混合してもよい。固結防止剤はフエ
ロシアン化ナトリウムが用いられ、前記凍結防止
混合物に対して１〜100ppmの単位で用いられる。 前記凍結防止剤には着色剤としてRTBB［三菱
化成工業(株)の商品名］を前記凍結防止混合物に対
して１〜30ppmの割合で添加して食塩との誤認を
防止している。 本発明において、凍結防止剤の組成を限定して
いるが、食塩について60重量％以上としたのは、
比較的安価で凍結防止効果のある食塩を有効に利
用するためであり、塩化マグネシウムを30重量％
以下にしたのは、30重量％より多い場合には、氷
点温度は下がるが、その反面金属部材に対する腐
食が著しくなり好ましくないからである。 塩化カルシウムを0.5〜５重量％に限定したの
は、0.5重量％より低い場合には防錆効果に乏し
く、また５重量％を越えても効果は同じである。 防錆剤として加えられるトリポリ燐酸ナトリウ
ムを0.5〜５重量％と限定したのは、通常加えら
れる防錆剤の所望量であり、0.5重量％より少な
い場合は、その効果が充分でなく、５重量％より
多く加えても、それ以上の格別の効果を奏するも
のではない。 固結防止剤であるフエロシアン酸塩を凍結防止
混合物に対して１〜100ppmを加えるべく限定し
たのは、1ppmより少ない場合は、固結防止効果
に乏しく、100ppmより多く加えても格段の効果
はない。フエロシアン酸塩としては一般にフエロ
シアン酸ナトリウム、フエロシアン酸カリウムが
使用される。 RTBBは着色剤として用いられるもので、凍
結防止混合物に対して１〜30ppmが添加される
が、本発明の固結防止剤は、その外観は一見食塩
と間違い易いので、それを防止するために加えら
れるもので、前記１〜30ppmの量においてすくな
くとも間違いが防止されるのに好ましい量であ
る。また各種の着色剤が使用できる。 以下実施例を挙げて本発明の凍結防止剤を更に
詳しく説明する。 ［実施例］ 食塩75.5重量部、塩化マグネシウム18.9重量部
塩化カルシウム2.8重量部、トリポリ燐酸ナトリ
ウム2.8重量部フエロシアン化ナトリウム0.005重
量部及びRTBB［三菱化成工業(株)の商品名］0.002
重量部を混合し、これに水を加えて23重量％飽和
水溶液を製造した。次に比較対象として食塩、塩
化マグネシウム、及び塩化カルシウムについて
各々単独の飽和水溶液を製造した。以下、氷結温
度、金属部材に対する腐食性並びに固結性につい
て測定し、その結果を表に示した。
道路、空港滑走路、駐車場、プラツトホームな
ど、凍結により事故が発生しやすい場所に散布さ
れ、充分な凍結防止効果並びにこれらの場所に使
用されている金属部材に対する耐腐食効果を有す
る凍結防止剤に関する。 ［従来の技術］ 寒冷地または冬期においては道路を始め空港滑
走路、バスターミナル、プラツトホーム（以下道
路等という）等が雨や雪によつて凍結し、しばし
ば事故の原因となることは周知の事実である。 このため、これらの地域では、道路等に凍結防
止剤が散布されるが、従来は凍結防止剤として食
塩、岩塩、塩化カルシウム、塩化マグネシウムな
どの無機塩を単独で使用したり尿素と塩化アンモ
ニウム塩との組合せを含む無機質と有機質の混合
物やエチレングリコールなどの有機物質が用いら
れている。これらの凍結防止剤は道路等が気温の
低下により氷結のおそれが生じた際に塊状、粉状
で、または水溶液にして、所望量を散布すること
により、水の氷点を降下させて、気温が０℃以下
に下がつても凍結が防止されるようにするもので
ある。 ［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら、食塩のみでは、氷点降下能力が
小さいので十分満足のいくものが得られなく、塩
化マグネシウムや塩化カルシウムは、氷点降下が
大きく、十分その目的を達するものであるが、価
格が高価であり、実情に会わないばかりでなく、
金属に対する腐食が大きい欠点がある。また尿素
と塩化アンモニウム塩とを併用したものでは、道
路等コンクリートをの破壊する欠点があり好まし
くない。更にエチレングリコールなどの有機質の
ものも用いられ、特に寒期空港に駐機中の飛行機
に散布され、効果を挙げているが、その性質上、
潤滑性を有し、滑る欠点があり、これまた好まし
いものではない。 ［問題点を解決するための手段］ そこで、本発明者等は、上記の欠点を改良すべ
く研究した結果、本発明に至つたもので、したが
つて、本発明の目的は、上記の欠点を解決するこ
と、即ち、実用されるに十分な氷点降下を有し、
金属性部材を腐食しないもので、しかも保存中に
固結しない凍結防止剤を提供することにある。 上記の目的は、主に、食塩、塩化マグネシウム
及び塩化カルシウムを含む混合物により達成され
る。更に具体的には、本発明は食塩60重量％以
上、塩化マグネシウム30重量％以下、塩化カルシ
ウム0.5〜５重量％およびトリポリ燐酸ナトリウ
ム0.5〜５重量％を含む混合物に固結防止剤とし
てフエロシアン酸塩を含有させた凍結防止剤にあ
る。 本発明で用いられる食塩は、通常業務用に用い
られるものでよく、粉末、粒状、又塊状いずれで
もよい。また塩化マグネシウム（例えば
MgCl2.2H2O）塩化カルシウム（例えばCaCl2・
2H2O）およびトリポリ燐酸ナトリウムも食塩と
同様に粉末、粒状および塊状のいずれでもよい。
該凍結防止成分である、食塩、塩化マグネシウ
ム、塩化カルシウムおよびトリポリ燐酸ナトリウ
ムは、粉末、粒状または塊状物をそのまま混ぜて
から、水溶液としても、またそれぞれの水溶液を
製造してから混合してもよい。固結防止剤はフエ
ロシアン化ナトリウムが用いられ、前記凍結防止
混合物に対して１〜100ppmの単位で用いられる。 前記凍結防止剤には着色剤としてRTBB［三菱
化成工業(株)の商品名］を前記凍結防止混合物に対
して１〜30ppmの割合で添加して食塩との誤認を
防止している。 本発明において、凍結防止剤の組成を限定して
いるが、食塩について60重量％以上としたのは、
比較的安価で凍結防止効果のある食塩を有効に利
用するためであり、塩化マグネシウムを30重量％
以下にしたのは、30重量％より多い場合には、氷
点温度は下がるが、その反面金属部材に対する腐
食が著しくなり好ましくないからである。 塩化カルシウムを0.5〜５重量％に限定したの
は、0.5重量％より低い場合には防錆効果に乏し
く、また５重量％を越えても効果は同じである。 防錆剤として加えられるトリポリ燐酸ナトリウ
ムを0.5〜５重量％と限定したのは、通常加えら
れる防錆剤の所望量であり、0.5重量％より少な
い場合は、その効果が充分でなく、５重量％より
多く加えても、それ以上の格別の効果を奏するも
のではない。 固結防止剤であるフエロシアン酸塩を凍結防止
混合物に対して１〜100ppmを加えるべく限定し
たのは、1ppmより少ない場合は、固結防止効果
に乏しく、100ppmより多く加えても格段の効果
はない。フエロシアン酸塩としては一般にフエロ
シアン酸ナトリウム、フエロシアン酸カリウムが
使用される。 RTBBは着色剤として用いられるもので、凍
結防止混合物に対して１〜30ppmが添加される
が、本発明の固結防止剤は、その外観は一見食塩
と間違い易いので、それを防止するために加えら
れるもので、前記１〜30ppmの量においてすくな
くとも間違いが防止されるのに好ましい量であ
る。また各種の着色剤が使用できる。 以下実施例を挙げて本発明の凍結防止剤を更に
詳しく説明する。 ［実施例］ 食塩75.5重量部、塩化マグネシウム18.9重量部
塩化カルシウム2.8重量部、トリポリ燐酸ナトリ
ウム2.8重量部フエロシアン化ナトリウム0.005重
量部及びRTBB［三菱化成工業(株)の商品名］0.002
重量部を混合し、これに水を加えて23重量％飽和
水溶液を製造した。次に比較対象として食塩、塩
化マグネシウム、及び塩化カルシウムについて
各々単独の飽和水溶液を製造した。以下、氷結温
度、金属部材に対する腐食性並びに固結性につい
て測定し、その結果を表に示した。
【表】
表の性能試験結果に示される如く、本発明の凍
結防止剤は、食塩、単独のものより氷点温度が低
く、また腐食性も11.0mg／dm2／dayと遥かに少
なく、固結性も、食塩単独、その他のものに比べ
て、ビカー針貫入長測定において、30mmと殆ど貫
通し、したがつて固結しない。 ＊３で示されるものは、CaCl2・2H2Oにおい
て23％溶液とした場合、その氷点は−24.1℃とな
り、本発明と氷結温度において大差はなくなる
が、腐食性、固結性が劣る。 ［発明の効果］ 本発明は、前述の如く、主として食塩、塩化マ
グネシウムおよび塩化カルシウムを前記成分比で
用い、かつ固結防止剤としてフエロシアン化ナト
リウムを用いたので、実用されるに十分な氷点温
度にすることができるばかりでなく、耐固結性の
優れた凍結防止剤を得ることができ、かつトリポ
リ燐酸ナトリウムの作用により、金属部材に対す
る腐食性も小さいものが得られる。更に経済的に
も安価に供給することができる格別顕著な効果を
有するものである。
結防止剤は、食塩、単独のものより氷点温度が低
く、また腐食性も11.0mg／dm2／dayと遥かに少
なく、固結性も、食塩単独、その他のものに比べ
て、ビカー針貫入長測定において、30mmと殆ど貫
通し、したがつて固結しない。 ＊３で示されるものは、CaCl2・2H2Oにおい
て23％溶液とした場合、その氷点は−24.1℃とな
り、本発明と氷結温度において大差はなくなる
が、腐食性、固結性が劣る。 ［発明の効果］ 本発明は、前述の如く、主として食塩、塩化マ
グネシウムおよび塩化カルシウムを前記成分比で
用い、かつ固結防止剤としてフエロシアン化ナト
リウムを用いたので、実用されるに十分な氷点温
度にすることができるばかりでなく、耐固結性の
優れた凍結防止剤を得ることができ、かつトリポ
リ燐酸ナトリウムの作用により、金属部材に対す
る腐食性も小さいものが得られる。更に経済的に
も安価に供給することができる格別顕著な効果を
有するものである。
Claims (1)
- １ 食塩60重量％以上、塩化マグネシウム30重量
％以下、塩化カルシウム0.5〜５重量％およびト
リポリ燐酸ナトリウム0.5〜５重量％から構成さ
れる混合物にフエロシアン酸塩を含有させた凍結
防止剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15721386A JPH0233073B2 (ja) | 1986-07-05 | 1986-07-05 | Toketsuboshizai |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15721386A JPH0233073B2 (ja) | 1986-07-05 | 1986-07-05 | Toketsuboshizai |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63225686A JPS63225686A (ja) | 1988-09-20 |
| JPH0233073B2 true JPH0233073B2 (ja) | 1990-07-25 |
Family
ID=15644683
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15721386A Expired - Lifetime JPH0233073B2 (ja) | 1986-07-05 | 1986-07-05 | Toketsuboshizai |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0233073B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CA2049723C (en) * | 1990-08-23 | 2003-08-19 | Donald T. Ireland | Liquid anticorrosive and antiscaling deicing composition |
| US5211868A (en) * | 1990-08-23 | 1993-05-18 | Cargill, Incorporated | Dihydrogen orthophosphate deicing composition |
| FR2668184A1 (fr) * | 1990-10-19 | 1992-04-24 | Labbe Patrick | Procede et composition pour lutter contre le gel, sur une surface. |
| CN113367158B (zh) * | 2021-05-25 | 2022-08-23 | 陕西品物皆春生态科技有限公司 | 一种腐植酸型植物防冻剂及其制备方法和应用 |
-
1986
- 1986-07-05 JP JP15721386A patent/JPH0233073B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63225686A (ja) | 1988-09-20 |
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